二次嫁「またゴロゴロしたまま一日が終わった」俺「そうだな」 (19)

二次嫁「1日もどこにも出かけずにお家でダラダラ」

二次嫁「2日もお家でテレビみてワハハハ」

二次嫁「3日はとくに何もすることもなくゴロゴロゴロゴロ……」

二次嫁「こんなお正月ごめんですよ!」

俺「まぁまぁ、落ち着けってたまにはこういう正月があってもいいじゃないか」

二次嫁「良くない!初詣に行くのが楽しみだったのにまさかこんな結果になるとは誰が予想したことか……」

俺「まぁ事の発端は二次嫁の方なんですけどねーたまにはゴロゴロしてる日があってもいいじゃないですかーって」

二次嫁「あーあー!それは言うな!言うなって!……ちぇっ、まぁ確かに私の責任でもありますが」

二次嫁「貴方はこんな生活で満足なんですかー?あー、甘酒うまいうまい」グビッ

俺「向こう言ってればアッツアツのが飲めたんだけどなー」

二次嫁「……畜生めぇ!ダラダラした自分にも納得いかないが貴方にも納得いかない!」ドンドンッ

俺「うわっ、痛い、痛いって俺は別に無関係だろこれ以上巻き込まないでくれ!」

二次嫁「せめて今からでも正月を楽しみたい……なにかないんでしょうかね」

俺「うーん、こうやって甘酒飲んでればいいじゃないか」

二次嫁「でーもねぇ!流石にこのままは嫌ですよ」

俺「あ、また買ってくる?そろそろ減ってきたみたいだし」

二次嫁「すごいですよね、こんなに溜まるって……三日間でね」

俺「あぁ、積み上げたら5mは越しそうだな」

二次嫁「……私ひとりですよね、飲んだのも」

俺「あぁ、俺が三日間で飲んだものといったらオレンジジュースくらいだ」

二次嫁「……くぅー!買ってきて!お願い!」

俺「ほいほーい」

二次嫁「うっ……ふぅ」

二次嫁「流石にきつくなってきたかな……」

俺「……はぁ、ただいま」

二次嫁「おかえりなさい貴方、待ってましたよ」

俺「で、なんで服をはだけさせてるんだ」

二次嫁「ちょっとぉ、酔っ払ってきちゃったっていうかぁ……」

俺「ていっ」

二次嫁「あいてっ」

俺「ほら、飲め飲めというか俺にも一杯飲ませてくれよー」

二次嫁「……誘ってるんですよ?ほらほら」ピラピラ

俺「あぁ、うん……」

二次嫁「その反応はなんですか!私の体の何が物足りない!」

俺「まぁさ、いいじゃんいいじゃん!体は大切にね!」

二次嫁「結婚しておいて何言うか……」

二次嫁「このままだと溜まったまんま誰かに浮気しちゃうかもしれませんよー?」ニヤニヤ

俺「脅されても俺はやらないからな」

二次嫁「ちぇっ」グビッ

俺「お前の胃袋はどうなってやがるんだ」

二次嫁「ヒントはさっきからトイレに行きまくってることです」

俺「そろそろやめないと死ぬぞー俺は止めないけどな」

二次嫁「止めてくださいよー夫婦なのに愛がないのぅ」グビッ

俺「愛はあるさ愛は」

二次嫁「じゃあ愛以外の何かが無いのは意識してるんですか」

俺「まぁそうだな」

二次嫁「一体貴方は私に対する何が足りないんですか、言ってごらんなさい」

俺「うーん、何かな」

二次嫁「まさかまた何も考えず言いましたか?」

俺「……てへっ」

二次嫁「うりゃっ」ポカッ

俺「いてっ」

二次嫁「ねぇねぇそろそろ4日になるよー」

俺「そうだな、20分切った」

二次嫁「そういえば1月1日って」

俺「ん、あぁ、テレビみて笑ってたな」

二次嫁「私達の今年の正月要素って言ったら甘酒くらいですか?」

俺「一応テレビも含もう」

二次嫁「まぁ大晦日しかやりませんからねあれ」

俺「本当一年の楽しみだよあれは」

二次嫁「……」グビッ

俺「……」ゴロゴロ

二次嫁「……あ、俺、ちょっとそこ立って」

俺「へ?あぁうん」スタッ

二次嫁「ホワチャァ!」ドスッ

俺「うげっ、いてぇ」

二次嫁「秘孔の一つを突いた!お前は三秒以内に愛してると言わないと……ボンだ!」

俺「あ、愛してる……」

二次嫁「……」ニコッ

俺「油断したな二次嫁くらえええええ!」シャオッ

二次嫁「ぐあっ!や、やるじゃないですか」

俺「さぁ、どこからでもくるがよい!」

二次嫁「アータタタタタタタタタタ!」

俺「ヒョオオォォォォォ……シャオオオオオオオオオ!」

二次嫁「うげっ」バタッ

俺「溝っ!」バタッ

二次嫁「貴方もなかなか……」

俺「……」ゴロゴロ

二次嫁「え、溝入っちゃいました?」

二次嫁「あぁんすみません、大丈夫ですか?」

俺「し、死ぬかと思った……」

二次嫁「ほ、本当ごめんなさい……こ、これで許してください!」チュッ

俺「あ、甘ったるい!甘酒のにおいがすごい!」

二次嫁「遂に甘酒の飲み過ぎで甘酒の化身になっちゃったんですよ」

俺「甘酒の化身ってなんか弱そうだな」

二次嫁「えー、強いと思いますけどね」

俺「そうかぁ?」

二次嫁「強いって、私みたことありますもん」

俺「え、どんな感じだった?」

二次嫁「こう、キラキラ輝いてて……なんていうか……その……黒かった」

俺「光強すぎて姿見えてないだろーそれ」

二次嫁「そう、それくらい輝いていたんですよ甘酒の化身は!」

俺「で、二次嫁はその甘酒の化身を継いだと」

二次嫁「そういう事ですね、私は光を発しませんけどね」

俺「ってことは私は何か貢物でもしなければいけないのですか?」

二次嫁「そなたの心遣い感謝するぞよ、じゃがそんな物はいらぬ」

二次嫁「私が欲しいのは貴様の愛じゃー」スリスリ

二次嫁「貴様が私を愛してくれれば私はそれだけで満足ぞよ?」ギュッギュッ

俺「……体全体甘酒のにおいだな本当」

俺「なんか本当にそれらしく思えてきたぞ」

二次嫁「甘酒を体にすりつけた時もあったからな、ふぉっふぉ」

俺「何やってるんですかぁ……」

二次嫁「んでんでんで」

俺「にゃー」

二次嫁「にゃーんで、じゃなくて」

俺「何?かまってかまってほしいの?」

二次嫁「……いい子じゃない時の私、じゃなくて」

俺「可愛いとかってありえないの?」

二次嫁「……それそれそれ」

俺「にゃー」

二次嫁「らーぶ、もらってもらってくださいー!」ギュウウッ

俺「うわっ!いきなり抱きついてきよった!」

二次嫁「非常事態が日常ですもんっ」

俺「……好きって言ったら」

二次嫁「ジ・エンドにゃん」

俺「はいはい終わりだ終わりだ」

二次嫁「待って!あのジ・エンドはそういう意味じゃないと思う!あーもう言いたいこと忘れた!」

俺「遂に1月4日か……」

二次嫁「また他愛の無い話してるだけで終わりましたね……」

俺「なんかこう……早かったな」

二次嫁「そうですねー………あぁ、なんだか眠くなってきました」

俺「それじゃ風呂入って歯磨いて寝ます?」

二次嫁「是非そうしましょ、そうしましょ、そうしましょったらそうしましょ」

俺「よーしそれじゃ寝るかー!」

二次嫁「今夜は寝かさないぜ?グヒヒヒ」

俺「それ言う方逆じゃないかな」

二次嫁「ささ、風呂入りましょう入りましょう」

俺「あー何もないけど楽しかった」

二次嫁「何気ない日常ってのはそんなもんですよ」


終わり

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