杏「2回目の初詣」 (24)

シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ

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杏「ふー、初詣も新春LIVEも終わったし、杏にもついに念願のお正月休みが!」

杏「寝正月、寝正月♪」

杏「何もしないでひたすら寝まくるぞー」

ピロリローン

杏「…このタイミングでメール…嫌な予感がする」

杏「…無視しようかなー…」

杏「……」

杏「…チラッ」

杏「…あ、小梅からのメールだ」

杏「……なるほど、そういうことか」

杏「正直寝てたいけど…小梅のお願いだもんなぁ」

杏「返信してから準備するかー」ノソノソ

―2時間後―

杏「おまたせー」

小梅「あ…杏さん…おはよう…」

輝子「お、おはよう…フヒッ」

小梅「ご、ごめんね…せ、折角のお休みに…呼び出しちゃって…」

小梅「ど、どうしても…杏さんと…初詣…行きたくて……」

杏「いやぁ、まぁ、小梅と輝子にお願いされたらねぇ。断るに断れないよ」

小梅「う、うん…ありがとう…えへへ」

輝子「あ、杏さん…きらりさん達と…初詣、行ったんだっけ…」

杏「だねー。だから杏は正確には初詣じゃないけど」

杏「別に2回お参りして悪いことはないだろうし、なんか適当にお願い事するよー」

小梅「う、うん…分かった……」

輝子「じゃ、じゃあ…行きますか…フヒ」

杏「うぃー」

小梅「きょ、今日は…あまり、寒くなくて…よかったね…」

杏「うーん、思いっきり厚着してきちゃったけど、やりすぎたかなぁ」

輝子「あ、杏さん…もこもこだね…フヒヒ」

小梅「凄く…暖かそう…」

杏「そうだろうそうだろう。…あ、ところで、どこの神社に行くの?」

小梅「こ、ここから…少し、歩いたところに…神社があるから…そ、そこに…」

杏「ほほー」

輝子「あまり歩かなくて、人が少ないとこの方がいいと思って…」

杏「うんうん。その方が杏的には嬉しいねー」

杏「有名な神社だと、人の数が半端ないからねぇ」

小梅「ニュ、ニュースとかで…よく、見る…」

輝子「じ、神社が…人で、埋め尽くされてるよね…」

杏「あんなとこに杏達が行ったら確実に飲み込まれるよ」

小梅「い、一度…離れ離れになったら…ご、合流するのも…大変そう…」

杏「そういう時にきらりが居てくれると助かるんだよねぇ。負ぶってもらえるし」

輝子「な、なるほど…」

小梅「あ…こ、ここだよ…」

杏「へー、ホントに近いんだね」

輝子「フヒ…け、結構…人、多いな……」

小梅「う、うん…思ってたより…多い…」

杏「この時期はどこの神社もそれなりに混むんだろうねぇ」

杏「逸れない様に手でも握る?」

小梅「あ…う、うん…握る…」

杏「ほい、じゃあ杏が真ん中ー」

小梅「えへへ…」ギュッ

輝子「フヒヒ…」ギュッ

杏「んじゃ、お参りしにいきますかー」

小梅「しゅっぱーつ…えへへ」

輝子「しゅっぱーつ…フヒヒ」

杏「屋台も色々出てるねぇ」

小梅「い、良い匂いが…するね…」

輝子「キ、キノコを取り扱ってる…屋台はありますか…」

杏「いやー、それはないんじゃないかな」

輝子「そ、そうか…ないか…」

杏「キノコの屋台ってどんなのだろうね」

小梅「シ、シイタケの…串焼きとか…?」

杏「あー、それならありそうかも」

輝子「シイタケの串焼きは…美味しいよ…」

輝子「そのままでもいいけど…タレをつけると…さらにいい…フヒッ」

杏「…そう言われると、食べたくなってきちゃうな」

小梅「お、美味しそう…」

杏「お参りが終わったら、屋台もちょっと見ていこうかー」

輝子「そ、それがいい…」

輝子「お、お参りって…ど、どうやって…するんだっけ…」

小梅「あ…な、なにか…手順が…あるよね…?」

杏「あー、鈴を鳴らして、お賽銭を入れて、二礼二拍手一礼だっけ?」

杏「2回礼をして、2回手を叩いて、最後にもう1回礼をするっていう」

輝子「フヒ…そ、それだ…」

小梅「あ、杏さん…物知り…」

杏「杏も茄子に教えてもらったからねぇ」

杏「じゃ、まずは鈴を鳴らすよー。二人も一緒に鳴らす?」

小梅「あ…な、鳴らす…」

輝子「じゃ、じゃあ、私も…」

杏「そんじゃ、一緒にガラガラーっと」ガランガラン

小梅「つ、次に…お賽銭を…入れて…」

輝子「二礼二拍手一礼…だね」

パンパン

杏(うーん…2回目は何をお願いしたものか…)

杏(1回目の時だって結構悩んだしなぁ)

杏(…チラッ)

小梅(今年も皆と一緒にアイドルのお仕事が沢山出来ますように…)

杏(…チラッ)

輝子(今年も皆と仲良く出来ますように…)

杏(2人ともマジメにお願い事してるっぽいなぁ)

杏(うーん…)

杏(そうだなぁ…小梅と輝子と一緒に来てるし…)

杏(二人の良いお姉ちゃんでいられますように…とか?)

杏(…口に出さなくてもちょっと恥ずかしいな、これ…)

小梅「お、お願い事…し終わった…」

輝子「フヒ…私も…終わったよ…」

杏「杏も終わったよー」

小梅「しょ、輝子さんと…杏さんは…ど、どんなお願い事…」

小梅「…あっ、お、お願い事って…口に出したら…ダメ、だったよね…?」

輝子「フヒ…き、聞いた事…あるね…」

杏「どうなんだろうね。口にしたからって叶わなくなることはないと思うけど…」

杏「まぁ、それでも何をお願いしたかなんて、恥ずかしくて言えないよね」

小梅「そ、そう…だね…」

輝子「じ、自分だけの…秘密ということで…フヒヒ」

杏「んじゃ、屋台でも見て回る?」

小梅「あ…そ、その前に…おみくじとお守り…買ってもいい…?」

杏「あー、そうだったね。そっち先に行こうか」

輝子「あ、あっちで…売ってるみたい…」

小梅「あ、杏さんは…買う…?」

杏「んー、きらり達と行った時に両方買ったからなぁ…おみくじだけ引こうかな」

杏「前のは今年一年の運勢で、今から引くのは今日一日の運勢って事で」

輝子「ま、前引いたおみくじは…何が出たの…?」

杏「それが、杏もきらりも茄子もプロデューサーも全員揃って大吉ひいちゃってさ」

小梅「えっ…す、凄い…」

輝子「き、奇跡だね…」

杏「完全に茄子パワーのおかげだよね。ありがたやありがたや」

小梅「わ、私達も…大吉…引けたらいいな…」

輝子「あ、杏さんについてる…茄子さんパワーを分けてもらおう…フヒヒ」

小梅「そ、そうだね…杏さんと茄子さん…パワーを分けてください…」ペタペタ

輝子「フヒヒ…お願いします…」ペタペタ

杏「杏はパワースポットか何か?」

小梅「こ、これで…大丈夫かな…?」

輝子「多分大丈夫…おみくじ、引きに行こう…」

杏(果たしてこの行為に意味があったのだろうか…別にいいけど)

小梅「しょ、小吉だった…」

輝子「フヒ…中吉…」

杏「吉ー。うん、極めて普通な結果だったね」

輝子「フヒヒ…そうだね…」

小梅「で、でも、凶とかじゃなくて…よかったね…」

輝子「だ、大吉と凶って…どっちの方が出やすいんだろう」

杏「多分大吉の方が出やすいんじゃないかなぁ」

杏「凶がかなり出やすい神社もあるみたいだけど」

杏「大凶はそもそもおみくじに入れてない所の方が多いらしいね」

輝子「だ、大凶を引いたら…ショック過ぎるね…」

小梅「う、うん…しばらく…立ち直れないかも…」

杏「全部大吉だったらいいのにね。誰も困らないし」

小梅「で、でも…あ、あんまり…ありがたみが…ないかも…?」

輝子「お、おみくじを引く意味が…なくなるね…フヒヒ」

杏「うーん、そうかな?」

杏「あとはお守りかー」

小梅「う、うん…沢山種類があるけど…何にしようかな…」

輝子「ど、どれに…するべきか…」

小梅「あ、杏さん達は…何のお守りにしたの…?」

杏「んー、とりあえず皆に合わせて健康祈願のお守りにしたよ」

小梅「じゃ、じゃあ…私も…それに、する…」

輝子「け、健康が…一番大事…フヒヒ」

杏「不労所得のお守りとかあったらそれ買ってたけどね」

輝子「フヒ…ひ、酷いお守りだね…」

小梅「ほ、他のお守りから…浮いてそう…」

杏「でも、実際にあったら人気ありそうだよね」

小梅「そ、そうかな…?」

輝子「か、買ったら…罰が当たりそう…」

杏「トラップ的なね」

杏「んじゃ、お守り買ったし屋台見て回るかー」

小梅「う、うん…行こう…」

輝子「楽しみだね…フヒヒ」

杏「うーん、どれも美味しそうだなぁ」

小梅「お、お祭りとかの…屋台って…何でも…美味しそうに見えちゃう…」

輝子「わ、分かる…」

杏「その場で食べると美味しいけど、家に持って帰って食べるとそうでもなくなる現象」

小梅「あ、あれって…どうしてなのかな…?」

杏「単純に出来立ての方が美味しいのと、その場の雰囲気みたいなのがあるのかもね」

小梅「な、なるほど…」

輝子「あ、あそこ…お、お汁粉…配ってる…」

杏「おー、お汁粉かぁ」

小梅「お、お汁粉…食べたい…」

杏「いいんじゃないかな。んじゃ、並んでお汁粉貰おうかね」

輝子「そ、そうしよう…フヒヒ」

杏「ねんがんの おしるこをてにいれたぞ」

小梅「も、持ってるだけで…暖かいね…」

輝子「ゆ、湯気が凄い…フヒヒ」

小梅「め、眼鏡が…曇っちゃう…」

杏「小梅のオシャレ眼鏡が」

輝子「フヒヒ…レンズが真っ白だね…」

小梅「み、見えない……」

杏「ポケットティッシュあるけど拭く?」

小梅「う、うん…ありがとう……」フキフキ

杏「んじゃ、いただきますかねー」

小梅「う、うん…いただきます…」

輝子「いただきます…」

杏「ずずず…お汁粉うまー」

小梅「お、美味しいね…」

輝子「あ、甘くて…いいね…」

杏「ふー、美味しかった」

小梅「ごちそうさまでした…」

輝子「ごちそうさまでした…フヒヒ」

杏「これでやる事は全部やったかな?」

小梅「う、うん…初詣は…終わり、かな…?」

輝子「こ、この後は…どうしよう…」

杏「んー、何もなければ杏は帰って寝ようかなぁ」

小梅「お、お休みの間…ずっと、寝てるの…?」

杏「寝正月最高~」

輝子「ご、ご飯は…?」

杏「寝てればいらないでしょ~」

小梅・輝子「………」

杏「あれっ、もしかして呆れられてる?」

小梅「あ、杏さんは…わ、私達に…色々、優しくしてくれるし…お姉ちゃんみたいだけど…」

小梅「じ、自分の事も…も、もっと…大事にしないと…ダ、ダメ…」

輝子「で、ですね…」

杏「うっ」

杏「うー、分かったよ。ご飯もちゃんと食べるよ。カップ麺とかコンビニ弁当じゃないの」

小梅「う、うん…それなら…大丈夫…」

輝子「一安心だね…フヒヒ」

杏「…あ、それじゃあ、また2人にご飯作って欲しいなー?」チラッ

小梅「えっ…わ、私達に…?」

杏「二人がこの後予定がないなら、だけどねー」

小梅「う、うん…それは…大丈夫…。輝子さんは…?」

輝子「わ、私も…問題ない…」

杏「んじゃ、ご飯のついでにまたゲームとかして遊ぶ?」

小梅「あ…う、うん…遊ぶ…!」

輝子「ま、また…ホラーゲームする…?…フヒヒ」

杏「新春ホラーかぁ」

小梅「し、新春ホラー…」キラキラ

輝子「こ、小梅の目が…輝いてる…」

杏「んじゃ、帰る前にスーパーに寄ろうかー」

杏(まさか、あんなお祈りした直後に、二人にお説教されるとは…)

杏(二人のいいお姉ちゃんになる前に、まずは自分の生活スタイルを正せってことかぁ)

杏(神様も厳しいなぁ…)


おしり

特に盛り上がりもなかった(反省)

見てくれた人ありがとう

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