灼「嘘4つの部内日誌。ガチレズ世界のお薬」(168)

DVU/2e9n0の代行

当番:新子憧

本日も代わり映えない一日なりー。

なんてね。
これだけじゃあんまりにもなので、部活の様子について。
今日の部活は三麻を中心に時間をとってみました。
ゲームが大味になるのはあれだけどこういうのもいいね。

帰りはシズと2人で買い食いしつつのんびりと帰宅。
あたし達仲良し幼馴染み。

鷺森灼ちゃんとボーリングしたい

当番:松実玄

新発売おもちパフェ!
学校の売店で売っていたので、みんなで買って食べました。
味はなかなかのなかなかでした。
たぶんもう買いません。

あと、今日は珍しく灼ちゃんと喧嘩をしてしまいました。
どうしてあんな喧嘩になっちゃったのかな……。
最後は灼ちゃんが泣いてしまい、そしたら私も悲しくなって泣いてしまい、しっちゃかめっちゃかでした。

ごめんね、灼ちゃん。

当番:鷺森灼

全員共通の話題といえば、やっぱり部活かな。
そもそもこれ部誌か。
今回の部活は延々同じ4人で回していた。
ハルちゃんとの差は未だに大きいなと実感。

それから、憧がどこからか持ってきた激辛せんべいとやらをいただいた。
私は死んだ。

私は穏乃も宥さんも憧も玄もみんな大切に思ってる。
そしてだからこそこの日誌を書いている。
でなきゃこんなことしない。
これは本当だよ、玄。

当番:高鴨穏乃

うおーっ! 日誌が一周して私に回ってきたー!

しかし部についてはいつも通りなのでとりたてて書くことがない。
ということで今後は部以外のことも自由に書いてOKにするというのはどうでしょう!?
その方が皆の色々な一面を知れると思いますし。
返事を待たずに勝手に判断しちゃいます。
こういうの言った者勝ちだよね、えへへ。

最近思うこと! 山で麻雀がしたい!
だけど雀卓って気軽に運べるようなものじゃないんだよなあ 、うーん。
この際カード麻雀で妥協すっかー。

今日も憧とよく話した。
昔以上に仲良しになれてる気がする。

当番:松実宥(代筆:松実玄)

この頃ますます寒くなってきました。
ぶるぶる。
マフラーの裏にほっかいろを貼る作業が始まるよ……。

閑話休題。

麻雀に関して1つ悩みがあります。
牌の集まり方がおかしいのです。
あったかい牌が以前ほど集まらず……。
どうしたらいいのかな?

不思議麻雀を脱却して普通に強くならなきゃなのかな。

当番:鷺森灼

宥さん。
能力を使えない状況でも戦えるようにするのは大切だと思うよ。

今日の部活では気分転換に、勝率度外視して大物手ばかり狙ってみた。
しかしそう上手くいくものではなく、すぐに諦めていつも通りの打ち方に戻してしまった。
ヘタレ。

だんだんと今の部活形態にも慣れてきた。
こんなこと書くのは恥ずかしいけれど、やっぱりこのメンバーで部活するのは楽しい。
その楽しさを表情で表すことが苦手なのはちょっと悔しかったり。

当番:新子憧

なるほど灼さんはそんなコンプレックスを持ってたのか。
ならばあたしがかわいい笑い方を教えてしんぜよう!

なんてノリで、今日は麻雀そっちのけで灼さんに絡んでました。
それでいいんかい阿知賀麻雀部。

もちろんシズともいちゃついたよ。
いちゃいちゃ。
灼さんは愛人、シズは本妻。
なんつって。

当番:松実玄

ふんふんふん。
ならば私はペットで! がおー!

部活は楽しいな。
クラスの方はなかなか難しくて、なんだか灼ちゃんとばかりお話してる気が。
灼ちゃんがいてくれてよかったよー。

そうそう、大事なお話。
身体ができつつあるそうです。
決断しなきゃ……。

当番:鷺森灼

不味いことを言ってしまった。
そのせいで憧を大泣きさせた。
心から申し訳なかったと感じている。
ごめんなさい憧。

雷の喧しい日だった。
ごろごろと、間近で鳴り響いて。
会話するにも邪魔なぐらいに。

……重ねてになるけれど、本当にごめんね、憧。

当番:新子憧

気にしないで灼さん。
悪いのは現実逃避に付き合わせていたあたしの方だから。
これからはずっと新子憧として交換日記を書きます。
今まで負担かけてごめんね。

昨日と打って変わって今日は突き抜けるような青空の広がる一日でした。
こんな日は麻雀もいいけど、ハイキングなんかにもうってつけ!
てなわけで麻雀部メンバーでプチピクニックを敢行~。
場所は近所の山だったけど、楽しかった!

シズ好き。
シズに会いたい。

松実宥(代筆:松実玄)






私は松実宥




寒いよ

担当:鷺森灼

昔に囚われるのって、そんなにいけないことなのかな。
辛い今から逃げ出して別の何かに浸るという選択肢を選んでは駄目なのかな。
そんなことを、彼女を見ていたら考えてしまった。

憧の友達で初瀬さんという子が部活に遊びにきた。
おかげで久々に三麻ではなく、普通の麻雀が打てた。
やはりこちらの方が戦略性があって私は好きだ。
友人がそばにいることで、憧もいつもより楽しそうに見えた。
明るい憧には笑顔が似合う。

学校帰り、一筋の飛行機雲を見つけた。
どこか懐かしい光景だった。

当番:新子憧

この頃、回りの人に迷惑かけっぱなしだと思う。
自分がこんなに柔だなんて知らなかった。

シズと話したいという気持ちは膨らんでいくばかり。
不可能だということは分かっているのに、夢見ちゃう。
いつからこんなに計算のできない子になったんだろう……。

落ち込むあたしを、灼さんは優しく励ましてくれて。
あたしもつい灼さんの優しさに甘えてしまい。

そしてとうとう灼さんと一線を越えてしまった。

事後、あたし達はなぜか二人とも泣いていた。
シーツに浮かんだ赤い染み二つが、妙にくすんだ色に見えた。

当番:松実玄

憧ちゃんと灼ちゃんがずっと意識しあってて目の遣り場に困っちゃった。えへへ。
まさかお二人がこのような仲になっていたとはー。

世界は広い!
広いは宇宙!
宇宙は黒い!
くろといえば、わたくし松実玄ー!

って、何言ってるの私!?
自分でも全然分かんないよ、おねーちゃん!

当番:鷺森灼

憧に依存しつつある。
はじまりは、言い方は悪いが同情心だった。
だが、私の心の欠けた部分に憧がピッタリ納まってしまい……。
そこからはずるずると一緒に堕ちる一方。

麻雀をしていても集中力が途切れやすい。
今日などは2度もチョンボをした。
こんなこと普段ならあり得ないのに。
おかげで2人にも心配されてしまった。

反省したい。

当番:新子憧

灼さんと離れると落ち着かない。
灼さんと一緒でなければ嫌だ。
そんな重症段階にまで進んでしまった。
我ながら、うーわーって呆れたくなる。

シズと離ればなれになったあの日。
あたしは、今まで見たことのなかったような大量の血を見た。
人間の繋がりって、時には驚くほど簡単に切れてしまうものなのかもしれない。
でもだからこそあたしは大切な人との繋がりを大切にしたい。

にしても暗いことばっか書いてんなー。
ちょいと反省。

当番:松実宥(代筆:松実玄)

マフラーをワインレッドに変えてみました。
気分転換です。
新しいマフラーはふわふわぽかぽかしていて、すぐにお気に入りになりました。

話は飛びますが、最近できた私の野望を一つ。
アイスクリームを食べられるようになりたいの!
ということで今からさっそく、目の前にあるバニラアイスに挑戦し……(文章はここで途切れている)

当番:鷺森灼

宥さん無理はしない方が。

ここでの暮らしにも慣れてきた。
ときどき雷がやけにうるさいのは、困るけど。
それ以外はまあ。
それもこれも同じ境遇の仲間がいてくれるから。
ありがとう2人とも。

最近、こちらへやってくる人の数がますます増えてきている。
どうやら私達がここへやってくる原因となったアレが、急速に拡大している模様。
ハルちゃんは大丈夫かな。

さて。怖いのは、人がどんどんやってくるにも関わらず施設が一杯にならないこと。
これはどちらの理由によるものなんだろうか。
収容者が次々死んでいくから?
それとも、措置を受けて外へ出ていっているの?

人類どうなるのかな。

当番:新子憧

ここで1つの仮説を。

もしかして人間は色々と限界だったのかもしれない。
科学が発達する以前と、あまりにも社会が変容していたから。

iPS細胞を利用して女性同士の間につくられた子は、染色体の関係上、必ず女になる。
したがって女性同士の妊娠出産が増えれば増えるほど、女の人口は増していく。
女の人口が増せば、それにともない女の同性愛者数も増加する。
そうなれば社会の空気も同性愛に寛容なものへと変化する。

かくして社会は同性愛を当然のものと受け入れ始め。
男女の構成比の偏りにますます歯止めが利かなくなった……、のが、今の時代。
人類の男女比が1:1から1:10まで偏った世界。
ざっくざらんにいってしまえばガチレズ世界?

この状態。
あたしは当たり前のものとして受け入れていたけれど、不自然といえば不自然なのかもしれない。
世界の各地で発生した不可解な病は、一種の自浄作用、薬のようなものなのではないか。

……なんて、話が突飛すぎかな。
とにかく今願うことは、シズがあの病に選ばれず、あちらで元気にやってくれること。

当番:松実玄

お母さんと会えた……。
私、もうはっきり顔も覚えてなくて。
だけど家族だって分かった。

それから、部活の様子をお母さんにも見てもらった。
ドラが集まってきてくれるようになったんだよってところを見せたらお母さん誉めてくれた!

今日はお母さんがお鍋をつくってくれるみたい。
楽しみだな。



……そんな夢を見ました。
決めなくちゃ。決めなくちゃ。

当番:鷺森灼

現在この部内日誌には3つの嘘がある。
私が1つ、憧が1つ、玄が1つ。
本当がわからなくなると怖いのでここに明記。

しかしまあ……。
私は我ながら、髄分とさりげなく嘘を交えたものだ。
それだけ他の2人と比べて気持ちに余裕があったかのようで。
なんだか自己嫌悪に陥ってしまう。

当番:新子憧

やっほやっほー!
あたらしあこでーす!
なんて妙にテンション上げてみたり。

今日は産まれて初めてパンツというものを履いてみた。
このパンツ、かつては一般的衣装だったらしい。
しかし世界から男がいなくなるにつれ徐々に衰退していったとか……。
なんでも男が多かった頃は、これを身に付けないと色々まずかったらしい。
いったい何がまずかったのかしら?

で、履いてみた感想!
股間にピッチリして変な感じ!
以上、パンツレポートでしたー。

何書いてんだろあたし、、、

当番:松実宥(代筆:松実玄)

雨降りな一日でした。
マフラーが濡れてしまうので、雨はちょっと苦手……。

何故か今日の部活はトランプ大会に!
じじ抜きで誤ってカードを2枚抜いてしまい、勝負がつかなかったり。
大富豪で5連続ビリになってしまったり。
あんまり上手くいかなかったものの、新鮮で楽しかったです。

雨の日は寒いなあ。ぶるぶる……。

お腹を冷やしたら駄目なのに。

当番:鷺森灼

まずいことになった。
二重の意味で。
穏乃がアレを発祥しかけているかもしれない。

当番:新子憧

シズ……

当番:高鴨穏乃

うぎゃー!!!
(↑いやおい、適当すぎでしょ! by憧)

当番:高鴨穏乃

まさかこんなことになるとは!

部内日誌を一通り読んでみた。
憧と灼さんが大人な関係になっているだと!?
驚きを隠せない!

こんな形だけど、またみんなに会えて良かった。
この気持ちを表現するために明日は山(隔離区域内にあるのかな?)の上から叫んでこようと思う。

そうそう。
私が加わったので、部内日誌の当番順は頭からやり直しとか!
憧に言われて二日連続。とほほ。

当番:新子憧

シズがこっちにきて、本当ならあたしは悲しまなければならないのだろう。
なのに再会できたことに対し喜びを覚えてしまう自分に困惑する……。

シズに付き合って区域内にある山を登った。
久々にこういうことすると運動サボってたのを実感するわねー。
一方シズは昔以上の体力。
これはあたしも鍛え直すかなあ。

シズが入ったので普通の麻雀を打てた。
うんうん、やっぱこれだよね。

当番:松実宥(代筆:松実玄)

憧ちゃんは穏乃ちゃんがきて元気になったみたい。
部内が明るくなって嬉しいです。

ただあの子の気持ちは……。
いえ、何も。

ぽかぽか日和。
穏やかな日差しに照らされていると、困ったことを全て忘れられそうです。
こんな日はうたた寝しそうになっちゃう。

当番:鷺森灼

憧と穏乃は仲がいい。
それは知っていた。

だけど穏乃がこちらにきた今となっては、心が落ち着かないよ……。

当番:高鴨穏乃

灼さんが部活をおやすみした。
なし崩し的に今日の部活もおやすみに。

そこで私は……。
ある疑問の答えを見つけるために時間を費やした。
しかし答えはモヤモヤしていて、いまだにつかみきれない。

当番:新子憧

一緒に着いていくというみんなの申し出を断り、1人で灼さんを訪ねた。
そしてたくさん話をした。

灼さんはあたしがシズとばかり話しているのを見るのが辛かったようだ。
たしかに、灼さんのことを少々おざなりにしすぎた感はある。
でもあたしだって、久々に会えた幼馴染みとぐらい仲良く話したい。

だから1つ、大切な約束をした。
そして仲直りの印に……、まあ、そういうことをいたした。

当番:松実玄

松実玄、決心いたしました。

みんな今まで本当にありがとう!
阿知賀麻雀部で過ごした時間はずっと大切な宝物だよ。

当番:鷺森灼

玄がいってしまった。
あの子がいなくなってしまったのは寂しい。
でも色々考えて、話し合って、出した結論なんだろう。
応援したい。

身体の存在を見つけてから、今日で何日ぐらい?
第二種意識措置を実施するならいつまでも待ってるわけにはいかないもんね。
するべき決断をすませた、そういうことなんだろう。

当番:高鴨穏乃

玄さん……。
お元気で!!

そしてそして。
憧と灼さんというカップルに私一人というビミョーにいづらい空気に!?

どうする私!!!!

当番:新子憧

いろいろ書こうと思ったけれど……。
やっぱり簡潔に。


いってきます。

当番:鷺森灼

憧がいなくなった。

嘘つき。

「ずっと一緒にいようね」って約束してたのに。

嘘つき。

あんなに好きって言ってくれたのに気持ちを消してしまうつもり?

嘘つき。

当番:高鴨穏乃

憧に続き灼さんもいなくなり、私一人になってしまった。
もうこの日誌を書く意味はないので今日を最後にしようとも思った。

……のだけれど。

手持ち無沙汰だし私一人でも何か書き続けようかな?

当番:高鴨穏乃

もしかして灼さんも憧も第1種意識措置をすませちゃったのかな?
二人とも黙っていなくなっちゃうんだもんなあ。

何もわからないよ……。

当番:高鴨穏乃

うううー!

どうしてかな。胸が苦しい。
元の憧はもういないの?

当番:高鴨穏乃

何かが分かりかけた気が



ん?
館内放送?



憧が助けを呼んでる!
行かなくちゃ!

当番:新子憧

けっきょく病気だなんていうのはすべて嘘っぱちだったんだ。
全ては人為的に仕組まれたことだった。

自分達にとって必要以上の数のレズビアンを消したいとある利権団体と、
自国以外の口減らしをしたい某国と、
国際的に有名な薬品会社とが三者で手を組んでいた。
なんて、ダイナミックすぎて逆にチープな落ちが真実。

でも、もう大丈夫。
もうあたし達は隔離施設に籠る必要なんてない。
和が結成したレジスタンスで協力して情報を世界中に暴露。
計画を突き崩すことができた。

とはいえこれで全てハッピーエンドとはいかない。
灼さんはきっともう……。

あたしのせいだ。
あたしが灼さんを失うことに臆病になりすぎて誤解を招くような真似をしたから。

当番:松実宥

同性妊娠特例で閉じ込められていた重篤者隔離施設からようやく外に出られました。
憧ちゃん、穏乃ちゃん、それからあの人……。
お腹の子のもう一人の親である菫さんとも、再会できて。

産まれてくる子には、悩んだ末に玄ちゃんと名付けることにしました。

当番:高鴨穏乃

灼さんが見つかった!

志願して意識措置を受けることでウイルスコードを解除。
隔離施設から解放されて外をさ迷っていたいたらしい。
第1種意識措置を施されたらしいので、以前の灼さんとは少しだけ違う。

今思えばとんだ自作自演だよ!
自分達が撒いたウイルスを不都合な人間にだけ植え付けて。
志願して性意識を男女指向へと操作し直した人間の内の一部……。
3%とか憧は言ってたかな?

それだけの割合の人からウイルスを取り除くことで。
これはレズビアンだからこそかかった病気なんだ。
レズビアンじゃなければ最初からかからなかったに違いない。
やっぱりレズが全ての元凶なんだ、って形に見せかけて。

100歩譲ってレズを病と呼ぶにしても、これは強すぎる劇薬だよ。

灼さんは憧に抱き付かれても困惑の顔ばかりを浮かべていた。

当番:鷺森灼

よくわからない。

阿知賀麻雀部のみんなと過ごした時間は覚えているつもり。
だけど、何かがすっぽり抜け落ちている。
記憶が飛んだような感覚。
まるで心のどこかに大きな穴が空いたような。

憧のことはちょっぴり生意気で、負けず嫌いで、甘えん坊で、だけど本当は可愛い子だと思う。
ただ、憧が話すように肉体関係まで持ったという記憶は……。

当番:新子憧

やっぱりあたしのせいだ。
危険に巻き込むのを恐れ、灼さんに黙ってレジスタンス活動に参加したのが完全に裏目った。

行動から逆算すると。
恐らく灼さんは、あたしか皆を見捨てて第一種意識措置を受け、そのまま外へ行ってしまったと思い込んだのだろう。
そうして自棄になった灼さんは、自分も第一種意識措置を受けた。

灼さんを元の灼さんに戻せない自分が悔しい。

……。
第一種意識措置。
つまりは、性意識をホモからヘテロへと改竄する措置。
人為的に書き換えられた価値観を、人為的手法で元通りにできないという道理はないはずだ。

それに約束したもんね。
ずっと一緒に、って……。

あたしは灼さんのことを諦めない。

当番:弘瀬宥(旧姓:松実)

菫さんといろいろ話し合った。
お腹の子を玄ちゃんとして育てるのか、それとも新しい娘として育てるのか。

悩んで、悩んで、それでも正しい答えは見つからず。
そもそもはじめから絶対的に正しい答えなんてあるはずもなく。

だから玄ちゃん自身に任せることにした。
第二種意識措置のモデルケースが少ないのでよくは分からないけれど……。
この子が成長し、言葉を覚えたとき。
認識のウェイトがどちらにあるのかで判断しようと決心した。

当番:高鴨穏乃

どうして私があの同性愛者を狙って放たれた人造ウイルスにかかったのか。
ずっと考え続けていた問題の解がようやく見つかった。

私はたぶん憧のことが……。

でも、もういいんだ。
だって憧には灼さんがいるんだから。
私はもう未練はない。
だから憧は心置きなく灼さんのために時間を費やして。

「――なんてこれが、4つ目の嘘」

「そしてこの日誌はもうおしまい」

「強がりの嘘は私の気持ちごと引き出しの奥の奥に閉まって……」

「明日は新しいノートを代わりに持っていくんだ」




灼「嘘4つの部内日誌。ガチレズ世界のお薬」

おわり

分かりにくい部分色々あったと思う
まだ起きてるから質問があったらして

クロはどうなったの

それぞれついた嘘はどこ?

あちがメンバーそれぞれ時系列でどうなったのか

>>125
これは説明不足すぎたな
作中には明確に書かなかったけど、クロチャーは病気がかなり進行していた(>>22とかその表れ)
最終的なは身体を捨てて意識を宥姉の中の胎児に移した
>>54で母親の夢を見たのも胎児になるかどうかという考え事をしていたから

ちなみに前半の宥姉の日記は全てクロチャーが書いてる
現実逃避の妄想

雷の音がわからん

>>126
クロチャーの嘘…宥姉と一緒に部活してるような描写

憧の嘘…序盤にシズのふりをして日誌を書いていたこと

灼の嘘…>>8(今回の部活は延々同じ4人で回していた。ハルちゃんとの差は未だに大きいなと実感。)

シズの嘘…憧への恋心をもう割りきったという強がり

iPSが実用化されてしばらく経っている設定でなんとなくわかるかもしれないけど
科学技術は現代より進んでる設定

それとこれもややこしい書き方で誤解を招いていそうな点
ウイルスをばら撒いた集団は、何も世界中の権力機構を牛耳ってるような連中ではない

レズビアンを減らしたい利権団体
自国以外を弱らせたい国1つ
とにかく商品が売れれば何でもよかった大きな製薬会社
この集合にすぎない

>>128
宥(菫との子妊娠→病気→同性妊娠しているので他の阿知賀メンバーとは違う施設に→ウイルス停止で解放されて皆と再会)

玄(病気発症→宥姉の妊娠を知る→他者の中へ意識を移す技術のことを知る→病気悪化→決心)

清澄とか他の所はどうなってるの?

>>135
ごめん。それはただのミスリード狙い
なんとなく雲の近く、天国が舞台の死後世界ものっぽい雰囲気出せないかなって

>>146
病気自体は広まってる設定
キャラ単位の具体的な状態は想像にお任せで

症状って書いてあったっけ

>>149
>>41(シズと離ればなれになったあの日。あたしは、今まで見たことのなかったような大量の血を見た。)

それに触れてるのはここだけかな
進行に個人差が大きくて死に至ることもある病気とだけ読み取ってもらえたら

病気は一種類?

>>153
表向きは1種類

シズはそこまで詳しく知らない事実だから作中にきちんと出さなかった裏設定だけど、実際は2種類
第一種意識措置を受けてレズじゃなくなれば治るタイプが全体の3%
受けても病気が治らないタイプが97%

自国以外の人間の数を減らしたいという協力国の意向と、
レズだから病気になるんだレズは悪なんだという風潮をつくりたい利権団体の意向
それらを両立するためにこういう混合形式をとった

>>154
サンキューだし!

レズになって死ぬ病気でおkなのかな?

>>155
同性愛者だけがかかる病気
病気になった後からレズを止めても、運がよければ助かるかもー
でも病気になる前からレズを止めて予防するのがやっぱり一番確実ー、みたいな感じかな

この世界だと男の扱いってどうなってるの?
京太郎とか迫害されてんの?

>>157
レズが多いけどノーマルもいるし、やや肩身は狭いものの迫害されてるわけではないかな
京太郎の部内での立ち位置は全く変わらず

iPSなら男同士でも子供作れるはずなんだけどそこらへんどうなってんの?
あと男女比がそこまで偏っちゃうとすでに女性の殆どがレズビアンもしくはバイになってるよね?
そうなるとはっきりいって裏で動かしてた人たちは行動が遅すぎると思うんだけどなんか理由あったの?

>>161
男同士でもつくれるが、代理母が必要でハードル高い
加えて、女同士だと必ず女が生まれるのに対して男同士だとそうでもない
そういう理由で女の比率が高まっていった

裏で動かしてた人たちの行動についてなんだけど
実は同性愛者だけを蝕むウイルスなんてものが発明されたこと自体、作中時間でもつい最近
だから今まではそういう世界的細菌テロを起こしたくても起こせなかった

怜竜は元気してる?

>>166
そこは想像に任せる!

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