幼咲「シローシロー」シロ「…ダル可愛い」(211)

続きはWEBで

おい…

おい…

立て逃げ大杉

幼咲「シロー…」

シロ「……」プイッ

幼咲「っ!?」

シロ「………」スタスタ

幼咲「シロー…!」トテトテ

幼咲「あうっ…!」ドテッ

シロ「………」ピタリ

幼咲「シロ…シロー…」グスッ

シロ「…」クルリッ

幼咲「シロー!」ニパーッ

シロ「…」プイッ

幼咲「!?」ガーン

シロ「…(…可愛い)」



はよ

幼咲「シロー」グイグイ

シロ「…なに?」

幼咲「絵本読んでっ」

シロ「……だる」

幼咲「!?」

シロ「…だるいなぁ」

幼咲「うぅっ…」

シロ「…心の底からだるい」

幼咲「……」ウルウル

シロ「…嘘」ナデナデ
幼咲「あっ…」

シロ「ほら…おいで…」ポンポン

幼咲「うんっ!」ストン
シロ「…どれどれ」ペラペラ

シロ「まなかどのそこはだめでござるうふんあはん…」

シロ「……咲。これ、誰の?」

幼咲「久ちゃんから借りたのっ!」

シロ「……あぁ」

幼久「…ニヤニヤ」

シロ「……」スタスタ

幼久「にげろーっ!」ダッ

シロ「…言い訳を聞こう」

幼久「な、なによ!そんなにおこることないじゃない!ちょっとしたおちゃめなのに!」セイザ

シロ「…咲にも久にもこういうのはまだ早い」キッ

幼久「うっ…ご…ごめんなさい」

シロ「……反省した?」

幼久「……した」

シロ「よしよし…」ナデナデ

幼久「……」ウツムキ

シロ「…(キツく言い過ぎた…かな?)」

幼久「……シロ」

幼久「……シロ」

シロ「……なに?」
幼久「……これ、なに?」ピラッ

シロ「な…!?」

幼久「おとーさんおかーさんのへやで見つけたのーねーねーこれなに?
ギザギザの付いたふくろにまるいわっかみたいなのがはいってるのー」ニヤニヤ

シロ「………」プルプル

幼久「(こ…これって…!?)」


シロ「…死刑」ダッ

幼久「全力で逃げろぉぉぉー!」ダッ




幼咲「むーー…」

幼和「シロさんシロさん!」

シロ「…なに?」

幼和「あいぴーえすさいぼーというものでどうせいでもこどもができるんですよ!」フンスッ

シロ「…和は物知りだね」ナデナデ

和「べ…べつにそんなことは」テレッ

シロ「…和、これは知ってるかな」

和「なんですか?」
シロ「わらび餅はワラビーを粉末状にして作るんだよ」

幼和「!?」

幼和「そんなオカルトありえません…!」

シロ「…嘘だと思うなら咲に訊いてみなよ。本当だっていうはずだから」

幼和「え…?いや…でも…そんなばかな……」

幼咲「……」ジー

シロ「…お…ちょうど良いところに…咲、こっちにおいで」

幼咲「……」プイッ

シロ「…?」

幼咲「………」スタスタ

シロ「………(あぁ、なるほど)」

需要…ある?あるなら黙って書く

書いて下さい濃厚なるシロ咲下さいお願いします

幼咲「………(シロはみんなにやさしい。わたしにばっかりいじわるする…)」

幼咲「(……シロはわたしのこと…きらいなのかな…)」ジワッ

シロ「……咲」ダキッ

幼咲「……っ」ビクッ

シロ「…拗ねてるの?」

幼咲「…すねてないもんっ」


シロ「……本当に?」

幼咲「…本当に。だからシロはわたしのことはほうっておいてみんなの相手をしてればいいよ」

シロ「………そっか…わかった」パッ

幼咲「あっ…うぅ…」ジワッ

シロ「(…可愛い)」

幼咲「うぅ…ぅぅ…!」

シロ「(だるい…やりすぎた)ごめんごめん」ダキッ

幼咲「っ!………こんなことしてもだまされないもんっ」ニパーッ

シロ「そう…」ナデナデ

幼咲「……ぜんぜんうれしくないしきもちよくもなんともないかなー」ニヘラッ

シロ「……じゃ、止めるね」

幼咲「そ、それはだめ!」

さきたそ~支援

シロ「……どうして?」

幼咲「だめなものはだめなの!」

シロ「そっか…だめなものはだめなんだ」

咲「そうなの!だから」

シロ「…じゃあやっぱり止めるね」

咲「え……?」

シロ「…だって撫でるのを止めるのがだめで、
それがだめなんだったらやっぱり撫でるのを止めなきゃいけないよね」

咲「え…?え…?」
咲「な…ならやめるのをだめなことがだめで…でもそれはよくてけどだめで…」アセアセ


シロ「(…やめられないとまらない)」

幼咲「とにかくなでていいの!だきしめていいの!」

シロ「…そう言われるとだるい」

幼咲「な…ならなでないでっ!だきしめないで!ぜったいだよ!ぜったいだよ!?」

シロ「…オッケー」
幼咲「ぐっ………むぅぅぅぅ…!」プルプルプルプル

シロ「(…わくわく)」

幼咲「シロのばかーー!」トツゲキッ

シロ「…」アタマオサエ

幼咲「このっこのっこのー!」ブンブン

シロ「(…届かないのに一所懸命腕をブンブン振ってる…可愛い)」

可愛すぎワロタ

幼咲「……はぁ…はぁ……はぁ…」

シロ「……大丈夫?汗だくだよ」

幼咲「シロのせいでしょ!」

シロ「…酷い冤罪」

幼咲「…?むずかしいことばでごまかさないでよ!そうやってシロはいつもいつも…!」グゥー

シロ「……お腹、空いたの?」

幼咲「………うん」
シロ「……そろそろお昼だからちょうどいい…だるいけど続きはご飯を食べてから…ね?」ナデナデ

咲「……うん、わかった」

シロ「…今日のお昼は………照焼き」ボソッ

咲「!?」

幼咲「……な、なんの?」

シロ「…だから…照焼き」

幼咲「だからなんの!?」

シロ「…だから照焼きだって」

幼咲「…ま…またそうやってわたしのことをばかにして…」

シロ「…しまった…咲は知らなかったのか」

幼咲「え…?な、なにが?」

シロ「…調理師のトヨネはどうしてあんなに背が高いのか…考えたことはない?」

幼咲「…トヨネさんが…なんなの?」

シロ「…栄養満点の美味しいものを定期的に食べてるから」

幼咲「……!?」

照焼き…?

照り焼きではなく

照焼き…?

待ってます

幼咲「そ…そんな」ガクガク

シロ「……若い肉」

幼咲「」ビクッ

シロ「…瑞々しい肌」

幼咲「」ビクビクッ

シロ「…サラサラの血液」

幼咲「」ビクビクビクッ

シロ「…新鮮な臓物」

幼咲「で…でもそんなことしたらおまわりさんにつかまっちゃうんだよ…!
それに小さい子がいなくなったなんてテレビでやってないもん!」ガクガクブルブル
シロ「…はぁ…エイスリン」

幼咲「っ…エ、エイさんは実家に帰ったって…」

シロ「…うん。還ったよ」

幼咲「な…なに…どういうことなの…?」ガクガク

シロさんさきたそ好きすぎ

豊音「みんなーごはんだよー!」

幼咲「あ…あぁ…!」

豊音「?咲ちゃんどうしたの?ちょーおいしいごはんの時間だよー」

幼咲「…え…て…」
豊音「え?なに?聞こえないよー?」

幼咲「かえしてーー!!」トツゲキッ

豊音「なにをーー!?」

幼咲「このっこのっ…!くそぅっ!このー!よくも!
これはおねーちゃんのぶんっ!これはエイさんのぶんっ!」ポカポカ


シロ「(…ちょーたのしいよー)」

昼食後

豊音「シロ…嘘ばっかりついてると咲ちゃんに嫌われちゃうよ」

シロ「…そんなオカルトありえない。私は咲が好き。咲も私が好き。WIN-WINの関係」

豊音「…はたしてそうかなー?」

シロ「…?」

豊音「さっきは本当に怒ってたっぽいし」

シロ「」ピクッ

豊音「もうしばらくは口をきいてあげないってさー」

シロ「…だ…だいじょうぶ…なんだかんだで許してくれる」
豊音「仏の顔も三度までって言うしねー…ねー」

シロ「…咲は大天使だから(震え声)」

シロ「(…とはいえ……確かに少しやりすぎかもしれない)」

シロ「(…言われてみれば、この昼寝の時間咲は必ず私に添い寝をねだる…なのに…)」

幼咲「すぅ…すぅ…」ギュー

塞「よしよし」ナデナデ

シロ「(…お洒落眼鏡め…!!)」ギリギリ

塞「」ゾクッ

シロ「(…眼鏡か?眼鏡なのか?知性的な女性に憧れる年頃なのか?)」ジロジロ

塞「(すごい視線を感じる…息の根が塞がれそう)」ダラダラ

シロ「(そうとわかれば…)…塞」

塞「なっ…なに?」

シロ「…ちょいこっちきて」

塞「どうしても?」

シロ「…親の死に目に会えなくとも」

塞「(嫌な予感がするけど…逆らえない!)…わかったわ」

ここにきて更に調子を上げてくるとは…!やりおる!

シロ「…」スタスタ

塞「……シロ?どこまで行くの?」スタスタ
シロ「…ここらでいい…かな?」

塞「…で、要件はなに…」

シロ「…隙有りっ…!」ガバッ

塞「ちょぉぉぉっ!?」ヨケッ

シロ「…ちっ……」

塞「いきなりなにするのよ!?」

シロ「…そのモノクルは今日から私の物。そしてお前は今日から腰つきが
エロいだけの女になり、マヨヒガ(北○鮮)に送り将軍様を喜び組」

塞「なに言ってるの!?」

しろたそ~さきたそ~

シロ「…そしてそして、モノクルを得た私は咲を塞ぎに塞ぎフォーリンラブ。終わった。第三部完」
塞「(マズいわ…なにがマズいって全部マズい!言ってることはわからないけど…兎に角今のシロは漲ってる!)」

シロ「…分かってるよ。あなたのシアワセ、ウチのシアワセ。塞ならそう言ってくれると信じてる」ジリジリ

塞「それは違うわシロ!信じることは疑うことなのよ!」

幼霞「先生方」

シロ「…か…」ビクッ
塞「かすみ…さん?」ビクッ

幼霞「静かに、してもらえますね?」ニコッ
シロ「…命に代えても」

塞「モノクルが割れても」

塞「酷い目に合ったわ…」

シロ「…全く…塞が素直にモノクルを渡さないから」

塞「え?私にも過失があるの?…まぁ、いいわ。兎に角色々なことがもういいわ。
で…なんで急に私のモノクルに狙いを定めたのよ」

シロ「……知的系モテカワキャラになりたくて」

塞「そういうのはいいって言ってるでしょ」

シロ「…………だるいから言いたくない」

塞「はぁ………」

シロ咲って可愛いよね!

塞「…シロ。変わったわね。昔はそんな風に茶化し過ぎる
キライなんて欠片もなかったのに」

シロ「…時が経てば誰でも変わる」

塞「たとえ本気の言葉であっても、冗談っぽく言えば万が一の事があっても傷つかないものね。冗談で済むものね」

シロ「…………」

塞「…咲ちゃんと出会ってからよね」

シロ「…そんなこと…」

塞「あるわよ」

シロ「……だるいから考えたことない」
塞「はいはいだるいだるい」

シロ「…私…病弱だから」

塞「それは違う子の持ちネタでしょ」

シロ「………」

塞「…本気なら、相応の態度で接しなさいよ」

シロ「……分かってる」スタスタ

その後

シロ「(……だるい。だるいだるいだるいだるいだるい)」ゴロゴロ

シロ「(…塞のせい…塞のせいで……)」ゴロゴロ

シロ「(…変わった…変わったのか…私は…昔は…どうだったんだろう…)」ゴロゴロ

シロ「(…思い出せないし…思い出せたとしても戻れない…)」ゴロゴロ


?「シロー」

シロ「っ!」ガバッ

幼久「ひまならあそびましょうよ」

シロ「……久」

幼久「ん?」

シロ「…私は今後一切、久になにも期待しない」

幼久「ひどいっ!?」ガーン

すれ違い感が漂ってまいりました

幼久「みんな……あつまったわね」

幼和「はい」

幼咲「まだかすみさんとかまこちゃんとかタコスちゃんとかせーらちゃんとかいっぱいいるよ?」

幼久「わかってないわね!そんなにだしたらしゅうしゅうがつかなくなるじゃない!」

幼和「デジタルてきにしゅうしゅうがつかなくなるのはよろしくないですね」

幼咲「…わかったよ…わからないけど」

幼久「さっそくほんだいにはいるわ……実は…シロがだるそうなのよ」

幼和「……………はぁ」

幼咲「……………いつものことだよね?」

幼久「……咲、和…」

幼和「?」

幼咲「?」

幼久「わたしはこんごいっさい、あなたたちにきたいしないわ」

幼和咲「」ガーン

幼久「というのはじょうだんで」

幼久「まぁ…たぶん咲がげんいんなのはまちがいないわね」

幼咲「わたしっ!?」

幼和「…ふむふむ」

幼久「よくもまぁそこでいがいそうなかおができるわね」

幼咲「だって、いっつもいじわるされてるのはわたしだよ!だるいのはわたしのほうだよ!」

幼久「へーっだるかったんだー(棒読み)」

幼咲「だるくない…こともないけど」

幼和「ふむふむ(はなしのながれがまったくわかりませんが
きゃらてきにわかったふりをしておきましょう)」

ここは楽園である

幼久「ねぇ、のどかはどうおもう?」

幼和「ふぇっ!?」

幼久「シロがいつもよりだるそうなげんいんよ」

幼咲「のどかちゃんわかるの?」ジー

幼和「そ…そうですね…(どうしましょう…このじょうきょうはすばらくありませんでじたるてきに。
と…とりあえず…いつもとちがったことをあげれば)」

幼和「あっ…お…おひるねのとき…咲さんは塞さんといっしょに…ねてましたよね?それがげんいんだったり…なかったり…だったり」

幼咲「…そうなの?」

幼久「………」

幼和「………」ドキドキ

幼久「さすがのどかね。わかってるじゃない」

幼和「!!とうぜんです!わたしはでじたるですから!」フンスッ

幼和「どうして咲さんはシロさんといっしょにねなかったのですか!?こたえてくださいでじたるてきに!」

幼久「(てんしょんたかすぎでしょ)」

幼咲「………なんでっていわれても…とくにないけど」

幼久和「……え?」

幼咲「ただそういうきぶんで…ふかいいみはないよ?」

幼久「………ふーん」

幼和「わかってましたよわたしはなにせでじたるですからっ」

幼久「そうなんだ。いみはないんだ。へー、ふーん、ほー」
幼咲「…………」

今年イチだなこりゃ

幼久「わかった。わかったわ。おーけーおーけー。
さてさて、ぎもんもすっきりとけたところでのどか。どう?ふたりでじゅうななほでもやらない?」

幼和「でじたるてきにことわるりゆうがありませんねっ」

幼久「それじゃ、じかんをとらせてわるかったわね咲」フリフリ

幼和「咲さん。またおはなししましょうねでじたるてきに」フリフリ


幼咲「うん、またね」


幼咲「……………」

幼咲「…………そっか…」


幼咲「……ちがうひとといっしょにねてたから…すねてたんだ…」フルフル


幼咲「わーい!わーい!ざまぁみろー!いっつもわたしにいじわるするからそのしかえしだー!」ピョンピョン


幼咲「これをきにわたしにもっとやさしくすればいいんだ!ばーかばーか!」


幼咲「……えへへ…きらわれてるわけじゃなかったんだ…よかった」

さきたそ可愛いだろ…

その頃

シロ「(……本当に嫌われたのか…?咲に嫌われランク世界一なのか?よしんば私が二位だったとしても世界一なのか?)」

シロ「(……もし、万が一仮に嫌われていたとしても…私は悪くねぇ!ヴァン先生がやれっていったから…!)」


シロ「(……こういう知識も無駄についたなぁ…子供が好きそうなもの片っ端からリサーチして…)」


シロ「(正に無駄知識になってしまったわけか…)」

シロ「(…この世に神はいないのか)」
?「シロ」

シロ「っ!?」ガバッ
幼セーラ「おれや」
シロ「…おまえだったのか」

幼セーラ「まただまされたな」

シロ「…暇を持て余した」

幼セーラ「かみがみの」

シロセーラ「あそび」

シロ「…帰れ」

笑わせたいのか悶えさせたいのか

結構な御手前で

シロ「……はぁ」ゴロゴロ

シロ「(真面目に…本気で…かぁ…)」

幼咲「(どうしよう…ほんとうにだるそうだよ……あやまったほうがいいのかな…?)」


シロ「(…でも…今は自殺行為だよね…
雌伏の時を耐え忍ぶ極楽の山本さんを見習わなきゃ…諦めなければまた油谷さんに会えるんだ…)はぁ…」


幼咲「(…あやまろうかな……いじわるされたからっていじわるしかえすなんてだめだよね…)」テクテク


シロ「(…山本さんが帰ってくればスタンプも復活するはず…そうや…山本さんがいれば新メンバーなんていらなかったんや!)」

咲「シロ」

シロ「(またか…)」

咲「あの…」

シロ「…今、考え中」

咲「」ビクッ

シロ「後にして」

咲「…ごめんなさい」ペッコリン

シロ「…ふぅ…まったくもー…」

シロ「………………………ん?」

きょうたろう先生とタコスは多分いつも通りなんだろうなと妄想できる

>>86
タコス専属との専らの噂
ちなみにりゅうもんさん専属のハギヨシ先生と交際中

シロ「(…落ち着け…クールになれ…白望)」

シロ「(…今の声……まがう事なく咲だったような…)」

シロ「(………ありえないな…デジタル的に)」

シロ「(…どうやら悶々としすぎた結果、脳内願望が耳から漏れ出てしまったようだ……)」

シロ「(…駄目だ…このままじゃ駄目だ…自分から行かなきゃ…謝らなきゃ…)」

シロ「よしっ」グッ

どうなる期待

幼咲「……」トテトテ

?「……」スタスタ

幼咲「……はぁ」ピタッ

?「……」ピタッ

幼咲「……?」クルリッ

?「…っ」サッ

幼咲「……はぁ…」テトテト

?「……ふぅ」

塞「……シロ?」

シロ「な…」ビクッ

塞「なにしてるの?なんなのその格好」
シロ「……マクミラン大尉ごっこ」


※分からない人はマクミラン大尉 ギリースーツでググってください

や、やべぇ…

残念。シロは塞がれてしまった

塞「……わかったわ。わかったことにしてあげるわ…で…なに?
ギリースーツ着込んで咲ちゃん尾行して、なにをする気だったの?」


シロ「……謝ろうと思って」

塞「両親に?生まれてきたことに」

シロ「…酷い…酷すぎる」

塞「あのさぁ…言ったわよね?真面目にやんなさいって」

シロ「…私は大真面目」

塞「」ギロリ

シロ「ふざけてましたごめんなさい」

塞「正直でよろしい。ところで…まさかこのおふざけに誰か巻き込んでないわよね?」

シロ「…やだなぁ…単独犯に決まって…」プルルップルルッ

塞「…携帯、鳴ってるわよ」スッ シロ「ちょ…」

竜華「こちらHQ。シロ。応答しーや」
塞「作戦終了。速やかに帰投するわ」

竜華なにしてはるん…

シロ「(また怒られた…なんだよもう…これから真面目に謝ろうと思ってたのに…やる気なくした…だる)」

シロ「(…なんて言ってらんないよね。全面的に私に非があるんだから。私が謝らないと)」


シロ「よしっ」






塞「言い訳は?」

シロ「…ナルガ装備なら…ナルガ装備なら間違いないと思って…!」


咲「…(塞さんとシロ…なかよしさんだなぁ…)」

ナルガと聞いてアイルーの格好した幼咲が脳内に

咲「…とりあえずきらわれていないのはまちがいないよね…」トテトテ

咲「…でも、よくかんがえたら…シロはみんなにやさしい…みんなのことがすき」

咲「…あたりまえのこと…なのかなぁ」

咲「……」グスッ


その頃

竜華「どうやシロ!このサイコガンなら咲ちゃんもイチコロやで!」

シロ「…ヒューっ!」

塞「いい加減にしなさいよあんた達っ…!」ビキビキ

気苦労の絶えない塞さん

こうして無駄に時は流れ…

塞「みんな、さようなら」

「さようならー!!」

シロ「(……私は…一体何をやっているんだ…)ガックリ」


塞「シロ…シロ!」

シロ「……なに?腰つきのエロい人」

塞「うん、許す。全部許すわ。だからシロ、咲ちゃんの面倒よろしく」

シロ「…なんと?」
塞「親御さんから連絡があったのよ…急に仕事が忙しくなって今晩は帰れないそうよ」

シロ「………つ…つまり…?」

塞「きちんと面倒、みなさい」

シロ「(…神は生きていた)」パァァ

こっからが本番だ!

シロ「(…ここで決める……絶対に…イケメンクールな昔の私を取り戻す)」ブツブツ

幼咲「(シロ…くらいかおでなにかブツブツ呟いてる…やっぱり……いやだよね…おしごとでもないのに…めんどうくさいよね)」

幼咲「…シロ…いやならいやっていってもいいよ」

シロ「……どうしてそんなこと言うの?」

幼咲「だって…めんどうくさいでしょ。だいじょうぶだよ。わたしひとりでおるすばんできるよ」

シロ「……一人でお留守番できるんだ…偉いね」ナデナデ

幼咲「っ…うん……だから」

シロ「でも…咲が一人で寂しくお留守番してる所を想像すると死にそうなくらいだるくなるから」ギュッ

幼咲「……あっ…」
シロ「…一緒に帰ろう」

幼咲「……うん」コクリ

道中

シロ「(…うーん…どうしよう…即オッケーしたものの…コンビニにお世話になりっぱなしの私になにができるのか…)」トテトテ

咲「(シロ…あるくはやさ、あわせてくれてる…やさしいなぁ…やさしいよ)」トテトテ

シロ「(…そして謝る。家事と謝罪…両方やらなきゃならないのが辛いとこだね)」トテトテ

咲「(でも…とくべつだから…じゃない…)」シュン

シロ「………寂しいの?」ナデナデ

咲「え……あぅ…」
シロ「…大丈夫。今日は一緒だから…」
咲「(……ずるいなぁ)」

到着

シロ「(えーと…塞いわく、確か合い鍵は玄関の上の…あった)」ガチャガチャ ガララ
シロ「…おじゃまします」

幼咲「(……わたし…わるいこなのかな…シロはわたしがさみしくないようにきをつかってくれてるのに…)」

シロ「…咲…入って」

幼咲「あっ…た…ただいま」

シロ「…ん…おかえりなさい」ニコッ

幼咲「~~っ!?(わ…わらった…シロが…うわ…すごいきれい…かお…あついよぉ…!)」

シロ「…これ、ひさしぶりに言いたかったんだよね…一人暮らしだと言う機会が…咲…咲ー?」

幼咲「…な、なんでもないもん!」


一方その頃

竜華「邪魔するんなら帰ってやー」

塞「…急になに?」
竜華「言わなあかんねん」

塞「(そして私は考えるのをやめた)」

すみません。速度落ちます…

その後


シロ「(…よし…風呂は焚けた…さすが私。やれば出来る子。後は料理……自分を信じるしかないかぁ…)」

咲「(うぅ…シロのえがおが…あたまのなかからきえないよぉ…)」モンモン

シロ「(冷蔵庫の中には…おぉ…カレールー…天の恵み…野菜もバッチリ。これならサラダも…)」
咲「(どうしようどうしよう…たぶんかおまっかだよぉ…!)」

シロ「…そうだ、咲。お風呂はご飯のあと、さきどっち?」
幼咲「はいぃっ…!?えっと…さ…っ…じゃなくてあと!あとで!」

シロ「…そっか…あ、でも時間かかりそうだから先に…」

幼咲「いいからっ!あとでいいから!」ズイ

シロ「…お…おう」

シロ「(…カレーを作る…作れる…出来るはず…がんばれ私)」

幼咲「シロ。わたしもてつだう」

シロ「(手伝わなくてもいいって言ってもきかないだろうから…ケガしないやつを…)」

シロ「…じゃあピーラーでジャガイモとニンジンの皮むきを」

幼咲「うん、がんばるよっ」

シロ「…ほどほどにね」

幼咲「よいしょっよいしょっ」スーッ

シロ「!?」

幼咲「よいしょっうんしょっ」

シロ「(咲が皮を剥いている)」

幼咲「よいしょっ」
シロ「(咲が皮を剥いている…!)」

幼咲「うんしょっ」
シロ「(咲が一所懸命皮を剥いている…!)」

シロ「…クールクールクールクールクールクールクールクール…!」ガンガンガンッ!
咲「シロ!?シロー!?」

シロ「(…思いがけないハニートラップに苦戦しつつも順調に進んだ)」

シロ「…我ながらよくできたもんだ」

咲「(よしきめた……いまはいろいろかんがえるのはやめよう…シロはわたしをさみしくさせないようにがんばってる。
ならわたしもシロをたのしいきもちにさせるためにがんばる!)」

咲「すごいよシロ!とってもおいしそうっ!」
シロ「…せやろーさすがやろー」

咲「さすがだよぉー」ニコニコ

シロ「……でも…ちょいタンマ」

咲「(どうして、さ…さむけが)」ゾクッ
シロ「…たしか…隠し味にチョコレートを入れると美味しくなるとか…」

咲「!?」

シロ「…チョコレート…みかけたような」

幼咲「(止めなきゃ…!)あの…シロ」

シロ「…ちょい待っててね咲。咲のために作ったカレー。とびきり美味しくするから」ニコッ

咲「」プシュー

シロ「…えーっと…ここらへんだったかな?」

咲「(うんもんだいないもんだいないよねシロがわたしのためにつくってくれるんだからおいしくないなんてことがあるだろうかいやないありえない(0.1秒)」

シロ「…っと。随分深いところにいたなぁ…」

咲「(え……それ…トッ○。○ッポだよシロ…!?)」

シロ「あとは…牛乳と…」

咲「(のむヨーグルト!?)」

シロ「…コーヒーとー…」

咲「(インスタントコーヒー!?)」

シロ「……はちみつは…これでいいかぁ」

咲「(はちのこ!?)」

シロ「……では、いざとうにゅ」

咲「やっぱりだめーっ!!」

食事中

幼咲「とっても美味しいよシロ!」パクパク

シロ「…そう…よかった」

シロ「本当によかった…」チラッ

幼咲「?」ニコッ

シロ「っ……けど…最後の最後…咲は私を信じてくれなかった…」シュン

幼咲「うっ…」ズキンッ

シロ「…悲しかった」ジー

幼咲「うぅ…ごめんなさい…けど、あのままじゃなたいへんなことになって…
で、でもわたしのためにっていうきもちはうれしくて…」タジタジ

シロ「(…可愛いなぁ)…嘘」ナデナデ

咲「…はえ?」

シロ「…あんなの入れるわけない。常識的に考えて」ナデナデ

咲「もーっ!またすぐそうやっていじわるばっかり!」

シロ「(…だめだなぁ…私は)」

片付け中

シロ「(分かってる…私がこうなった理由…痛いほど。色々な感情をこじらせすぎて…結果現在に至る)」カチャカチャ

シロ「(その元凶が…)」

幼咲「~♪」キュッキュッ

シロ「(…このちんちくりん)」ツンツン


幼咲「きゅっ…急にほっぺたつつかないでよぉ」

シロ「(…我ながら、どうかしてる…)…終了っと」キュキュッ

咲「(…きた…ついにきたよぉっ!ごはんはたべた!はもみがいた…あとは)」ドキドキ

シロ「…咲、お風呂…」
幼咲「…っ」ドキドキドキ

シロ「…先に入ってきて」

幼咲「……ゑ?」

シロ「…ゑ?」

幼咲「……うぅ」モジモジ

シロ「(…あぁ…そっか…一緒に入らないとダメか)…なんてね」

幼咲「もぅー!すぐこれだよ!」

シロ「…ごめんごめん。着替え、持っておいで。一緒に入ろう」ナデナデ

幼咲「…うん」トテトテ

シロ「……………おかしいなぁ」

シロ「(一緒にお風呂…咲の年齢を考えたら当たり前なのに…というかそれをネタにいじり倒すはずなのに…)」

シロ「(…本当に…本物…なのかな…私)」

シロ「(無意識に避けた…のかな)」

シロ「…」ブンブン

シロ「…考えちゃいけない…よなぁ」

お風呂中

幼まこ「きんぐくりむ…」

胡桃「うるさいそこ!」

幼まこ「はいっ」ビクッ

お風呂中


シロ「…さぁ咲…座って…隅々まで洗ってあげるから…」

幼咲「…お…おてやわらかにおねがいします……」ストン

シロ「……咲の肌…白くてすべすべだね…」ワッシャワッシャ

咲「…あ…ありがとぅ(ほめられるのはうれしい…うれしいけど…シロにほめられても)」チラッ

シロ「……」ワッシャワッシャ

幼咲「(……れべるがちがいすぎるよぉ…おはだのしろさも…)」

幼咲「(おもち…はしかたないよね…!わたしにはみらいがあるもん!だいじょうぶだもん!)」

シロ「………」スッ

幼咲「ひゅぅっ!?シ…シロ…きゅうにまえは…ちょっ…くすぐったいよぉっ!」ジタバタ

シロ「…暴れちゃだめ」ギュッ

幼咲「ひゃふっ…!?(あったかいすべすべぷにぷにきもちいいくすぐったいはずかしいなにこれなんなのどういうことなの)」プシュー


シロ「…そう、いい子いい子」ワッシャワッシャ
幼咲「」ドキドキドキドキドキドキドキドキ

シロ「髪もスベスベ…全然指に絡まない…羨ましい」ワッシャワッシャ

咲「そんなにかみ、ながくないし(まださっきのぷにぷにがからだにのこって…というかせなかにあたってるよぉ…!)」

シロ「……流すよ。目、瞑って」

咲「ん…」

シロ「……」シャー

咲「(なんでだろう…めをつむったらぷにぷにがおおきくかんじて…!)」

シロ「……」シャー

咲「(は…はやくおわってよぉっ…)」

シロ「……完了。湯冷めしないうちに浴槽へ」フキフキ

咲「う…うん(お…おわった。あぶなかったー。ぷにぷにのせいであたまがどかーんてなるところだったよぉ)」ガララ

咲「(あ…おゆがあさめになってる…)」チャポン

咲「(…あつくないけどぬるくない…いいかんじ)」ハフゥー

咲「(こういうときはやさしいんだよね…)」ジー

シロ「……」ワッシャワッシャ

咲「(あれ…なにかわすれて…あぁっ!?)」

シロ「……」ワッシャワッシャ

咲「(シロのからだ…あらわないと…!で…でももうせなかはおわってるし…まえだけ…なんてはずかしくていえないよぉ…!)」

シロ「………」ワッシャワッシャ

咲「(せめてかみだけでも…あ…あ…あーー!)」




シロ「……咲、楽しいのそれ?」チャプン

咲「……ブクブクブク」コクリ

脱衣所

シロ「…体…ちゃんと拭かないとね」フキフキ

幼咲「それくらいじぶんでできるってばっ」

シロ「……次は服を」

幼咲「それもできるよっ」フンスッ

シロ「…よしよし…えらいえらい」ナデナデ

幼咲「……えへへ」

シロ「……」ドキッ

幼咲「~♪」キガエチュウ
シロ「……着替えたね…行こうか」

幼咲「うんっ!ってシロ!?なんでパジャマきてないの!?」マッカ

シロ「……だってあとは髪を乾かして寝るだけだよ…なにも問題ない」

咲「え…そ…そうなの?おとなのひとはなにもきないでねるの?でも…おとーさんは…」


シロ「…ちっちゃいことは気にするなー」スタスタ

咲「気にするよぉっ!」

???

シロ「………うん……だいじょうぶ…私はだいじょうぶ…私は咲の傍にいていい…はず…」

シロ「そろそろ…あやまらないとなぁ」

ベッドイン

幼咲「……」モジモジ

シロ「…そんなところに突っ立ってないで…おいで」ポンポン

幼咲「(おもちが…!おはだが…すべすべぷにぷにが…!)」ゴクリ

シロ「……」ジー

幼咲「……し…しつれいします」バサッ

シロ「……どうぞ、おかまいなく」

幼咲「」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
シロ「……」ギュッ

幼咲「!!??γαβ」

アイナァァァっ

飯食ってきます

シロ「…」ギュ-ッ

幼咲「わ…あわわわっ」ドクドクドクドク

シロ「……ねぇ、咲…」

幼咲「ななななに…」ドクドクドクドク

シロ「…咲は…私のこと…どう思ってる…?」

幼咲「ど…どうって…」

シロ「……嫌い?」

幼咲「そんなこと…!」

シロ「………だよね。ごめん。そういうに決まってるよね。
咲は優しい子だから、嫌いな相手でも嫌いだなんて言えないよね…わかっててきいた……卑怯だなぁ…私は」

シロ「…そもそもなんでこんなこと言うのかというと…塞にちょこっと痛いとこつかれて…
そしたら頭の隅に追いやってた不安要素がドンドン湧き出て…たまらなくなって」ギュー

幼咲「…」ギュッ

シロ「…他にも考えることがあって…気がついたらいつの間にか
好かれてるわけがない…そうとしか思えなくなった」

咲「……うん」

シロ「…素直に謝ろうって…そう思ってたはずなのに…その謝罪を素直に受け入れられた時のこと、
悪い意味で跳ね返された時のことを考えたら怖くなって…私は結局咲の優しさに甘えることにした」

幼咲「……そうなんだ」


シロ「………………ごめん。全部ごめん」

シロ「いたずらもやめる…いじわるもしない…今まで以上に優しくする…だから…嫌わないでほしい」

幼咲「……シロ」ギューッ

シロ「……」

幼咲「わたしも…そのきもちわかるよ…」

シロ「……?」

幼咲「…わたしも…わたしのせいでシロが色んな人にいっぱい怒られて…」

シロ「……(…なんだっけ?)」

幼咲「それがきっかけで…みんなバラバラになっちゃって」ギュー

シロ「(なんだっけ…それ)」

幼咲「せっかくシロがたすけようとしてくれたのに…わたし…もっとくらいこになって…」ギューッ

シロ「(………そんなこと…あったような…)」

こんな素晴らしいSSを貰える私はきっと特別な存在なのだと感じました

>>164
キャンディやるからROMってろ、な?

>>165
そんな飴くらいで…





分かりました コロコロ

幼咲「…そんなわたしに、むりしてへんなこといっぱいしてわらわせようとしたり…
ともだちのいないわたしにともだちをつくるきっかけをくれたり」

シロ「(……あ…)」

幼咲「うれしかったよ。でも……こころのなかではごめんなさいでいっぱいだったの。
そのごめんなさいをシロにみせちゃうと、もっとむりするからがんばってギュッとして」ギューッ

シロ「(………あぁ)」


幼咲「ときどきギュッとしきれなくて……シロにみせちゃって…わたしはシロにとってめんどくさい
だけのこどもなんじゃないのかって…


シロ「(思い出した)」

咲「そうかんがえちゃうとひょっとしたらへんなこともただあいてをするのが
めんどくさくていいかげんにつきあってるだけなんじゃないのかって」

幼咲「……けど…」ポロポロ

シロ「(なんで…私は…こんな大切なこと)」ギュー

幼咲「よかった…よかった…よかったよぉぉぉぉぉ!」ギューッ
シロ「(そっか…いたなぁ…できそうな人…できるもんなんだ…そんなこと)」ポロポロ


幼咲「ヒック…えぐ…シロ…シロ…大好きだよぉっ!」

シロ「…私も…大好き…」ギュー


同時刻某所

塞「っ!?」パリンッ!

竜華「うわっ!モノクルが割れよった…ってことはまさか…!?」

塞「……えぇ、思い出したのね…シロ」
竜華「そっか…そっかぁ…ひっく……グス」

塞「ちょっと…泣かないでよ竜華。私まで変な気分に…」

竜華「だって…だって…!エビスにモノクルの破片がはいったんやもーん!!」ビャービャー

塞「……あんたつくづく大物だわ…」

幼咲「ヒック…ヒック」ポロポロ

…どうしたの?

幼咲「」ビクッ

……だいじょうぶ。私は怖くない。咲ちゃんの味方。

幼咲「……」

なんで泣いてたの?

幼咲「………わたし」

うん

幼咲「まーじゃんきらい」ポロポロ

…詳しく聞かせて

…お言葉ですが、貴方達の言葉は無茶苦茶です

咲「せ…せんせー…」オドオド

…勝つな負けろだなんて…ヤクザより質が悪い。…いえ、違います。ヤクザ以下だと言っているんです

塞「バカ…!やめなさいっ!」

……反論、ありませんよね。兎に角、咲ちゃんには麻雀を打たせないでください。

幼咲「せ…せんせー…おかーさん…やめてよ…」

…家庭の問題に口を出すな?こっちの問題でもあるんです。…現に咲ちゃんは暴力団のシノギ紛いの家族麻雀のせいで
心身共に疲弊し園内でも塞ぎ込んでいます。
無理もありません。勝てば褒められる…と思いきやまさか怒られるとは…夢にも思わなかったでしょうねぇ

…あぁ……こんな小娘に言いたい放題言われて苛々するというその気持ち…わかります…私も全く同じ気持ちです

幼咲「せんせー…!もういいよ…やめてよ…!」

暗転

照明

咲父「君の気持ち…わからなくもない…現にすれ違いは年々増していった…
こうなるのは時間の問題だったのかもしれないが…ここまで壊れるはずじゃなかった!」


塞「言いたいこと…?なにもないわよ。強いて言うならいっぱい食べて、いっぱい寝なさい。酷い顔、してる」


竜華「で、でたー!保護者にマジ切れ奴ーwwwww」

バキッ!

竜華「あぁーー!?シス仕様のライトセイバーがぁぁぁぁ!!」

色々突っ込み所はありますが世界線が大きく違うということでひとつ

少し遅れます

翌日

塞「ほんとバカよね…」

シロ「…めんぼくない…」

塞「…どっからどうみてもバカップルの分際で…嫌われてるかもしれない?」

シロ「………」

塞「バーカバーカ。あー痒い痒い全身痒いわー」

シロ「…背中…掻かせていただきます…」

塞「触らないでよ。シロミ菌がうつるじゃないの」

シロ「シロミ菌…!?」

塞「感染者を皆鬼畜ロリペド野郎にする悪魔の病原菌よ」

シロ「…いじめだ。小学生のいじめだ」プルプル

塞「このくらい言わせなさいよ。今までどれほど神経を集中させてあげたことか」


シロ「……ごめん」シュン

塞「…冗談よ。覚えられていたらこっちにも迷惑かかってたし…正直見ていられなかったもの」

シロ「……」

塞「だから私は塞いだわ…現実に立ち向かえるその時まで…がしかしよ。その間まさかここまで悩みこじらせ性格こじらせ性癖こじらせるとは思わなかっ」

シロ「……私はペドじゃない!しっかり確かめたんだ!」

塞「確かめた?」ヒキッ

シロ「…ん…全くこれっぽっちも反応しなかった。つまり私は十年待てる逸材」ドヤ

塞「あぁ…自白か」
シロ「ちがう…!?」

塞「大声出さない。膝の上の恋人が起きるわよ」

幼咲「ぅ…むぅ…」スヤスヤ

シロ「…大声出させたくせに…」ナデナデ
塞「これから…どうするの?」

シロ「…ん」

塞「お姉ちゃんとは親交があるようだけど…母親は絶望的じゃない」

シロ「…なんとかする。必ず、絶対」

塞「その時は…私も呼びなさいよ。私にも責任はあるんだから」

シロ「でも…」

塞「デモもストも無いわ。ずっと面倒みてあげてたのよ。最後まで付き合わせなさいよ」ニコッ

シロ「……腰つきのエロい人」

塞「許さない。絶対によ」

塞「とーにーかーく…!絶対に私も呼びなさい。仲間外れにしたら絶交だからね」

シロ「…ありがとう」

塞「最初から素直にそう言いなさいよ」

竜華「トキィ…!!この清水谷竜華大先生にキングボンビー憑かせるとはいい度胸やないかい!表出ろやぁぁ!!!」

幼トキ「うわーっちっさいちっさいわー。某国しかりじぶんに大つけるやからはこものと決まってるんやでー」

竜華「ななな…なんやと…!?そんな生意気な口きくやつには二度と膝枕させてあげへんで!」

幼トキ「べつにええもーん。塞せんせーの腰枕があるし」

竜華「こ…腰枕…!?なんやその素敵な響きのする単語は!?」
幼トキ「なんや竜華だいせんせーはまだみたいけんなんかー。ひょっとして嫌われてるんちゃう?」
竜華「そんなことあるかい!塞とはツーカーの中や!頼めば腰枕だろうが腹枕だろうが胸枕だろうが恥骨枕ろうがノー問題や!」


塞「…さぁて、私は園児より手のかかる大きなお友達の相手をしてくるわ」

シロ「…お疲れ様です」

塞「どこまでもマイペースで羨ましいわ…」

シロ「…竜華のこと、悪く言わないで」

塞「…ごめん。そんなつもりじゃ」

シロ「…わかってる。でも、私が変われたのは竜華のおかげでもある」

塞「私だってそうよ」


どしたー塞?景気の悪い面しよって。あ?理想と違う?アホかい。んなもん当たり前やんか!

大体なーグチグチ言いながら仕事しとるってことはどっかで手ぇ抜いとる証拠や。
全力で事にあたり、仕事覚えて余裕を持てるようになれば、気付かなかったやりがいに気付くはずや!そうすりゃきっと楽しくなるで!


なんやシロ…子供と仲良くなる方法…?んな今更…まぁええわ。そんなもん、全力で楽しむことに決まっとるやないかい!
大人がこれごっつ楽しいねんでーって心の底から本気で思わな子供が興味持ってくれるはずないやろ
無愛想?気にすんなや!一所懸命ってもんは子供に絶対伝わるもんやで!

塞「そろそろ行くわ。馬鹿が馬鹿引き連れて取り返しの付かないことになるかもしれないし」

シロ「…竜華によろしく」フリフリ

塞「一つ…言い忘れてたわ」

シロ「……?」

塞「その特別扱い…大っぴらにやらないでよ」

幼咲「……」スヤスヤ

シロ「…無理…何故なら咲は特別な存在だからです」

塞「一人の子供を特別扱いしてるのが親御さんにバレたら問題になるのがわからないほどあなた様の脳みそは色ボケしちゃったわけ?」ギリギリ

シロ「…心得ました」

塞「はぁ…じゃ、ごゆっくり」スタスタ

幼咲「………」スヤスヤ
シロ「…咲は…塞いでなかったんだよなぁ…」ナデナデ

幼咲「…むぅ」ゴロゴロ

シロ「…強いよ…咲は。私も強くなりたいな…」ナデナデ

幼咲「えへへー」ムニャムニャ

シロ「…なりたいじゃだめだ。強くならなきゃ…」

シロ「…咲、あんまり強くなりすぎないでね。守られてばっかりじゃ…だるいから」

咲「んんー」ゴロン

シロ「(咲の唇…!?)」

シロ「……」キョロキョロ
咲「うぅ…ん…」スヤスヤ

シロ「(キスなら…スキンシップの範疇…問題無い)」


幼咲「…」スヤスヤ


シロ「…いざ…」グッ
幼咲「……」スヤスヤ


シロ「………」ググッ

シロ「…ちょいタンマ…!だめだめ…十年十年」

幼咲「……ちぇっ」ボソッ

シロ「…んん…?」
幼咲「…」スヤスヤ

シロ「…気のせいか」ナデナデ

幼咲「……」スヤスヤ

シロ「…今はこれで我慢してね…私も我慢するから」ナデナデ
幼咲「(…しょうがないなぁ)」

ねぇ竜華。

なんや?

あの二人…うまくいくと思う?

まぁ…立場的倫理的に応援し辛いのは確かやな

そうじゃなくて…

勝手に背負って勝手に抱えて勝手に悩んで勝手に泣いて…今世紀最高の遠回りカップルやけど…なんとかなるやろ

どうして?

シロの持ち味は、わけわからんところで悩んで迷って頓珍漢な一打を打って…
そんでも結果最高系…それが持ち味やろ?

そうね…その通りだわ

もし、本当に出口の見えない迷路に迷い込んだとしても…咲が入れば安心や。

なんせあの子は、森林限界の山の上だろうと花咲かせる一輪の花。
どんな場所に迷い込もうと、道標になってくれるわ


カン

ありがとう
ありがとう
ありがとう




シロ咲乙

終わりです。長時間に渡る保守ありがとうございました

相当行き当たりばったりで書いたんでめちゃくちゃです。
初SSなもんで許してください

…寝ます。お休みなさい

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