穂乃果「海未ちゃんを無視し続けたらどうなるか」 (49)

朝、登校中

海未「あ、穂乃果、おはようございます」

穂乃果「…」プイッ

海未「?? どうしたんですか。機嫌が悪そうですけど、まさか昨日、夜更かししたんじゃありませんよね」

穂乃果「…」

海未「穂乃果! 聞いているのですか!? 全く貴方ときたら…」

穂乃果「…」

海未「…穂乃…果…?」

ことり「穂乃果ちゃん!海未ちゃん!おはよ~♪」

穂乃果「あ!おはよー!ことりちゃん!」

海未「…!」

ことり「ごめんねー遅くなっちゃって」

穂乃果「別にいいよ、穂乃果だっていつも寝坊しちゃうもん」

ことり「あはは~」

海未「コホン…いつも待たされてる私の身にもなって欲しいですね、穂乃果」

穂乃果「…」

「…ところでことりちゃん! 昨日のテレビ見た? 伝説のマカロンのやつ」

ことり「あ、あれみたよ~すごいマカロンだったよね~」

海未「穂乃果……」

ことり「? なんだか海未ちゃん気分悪そうだね? 大丈夫?」

海未「いえ、私は大丈夫です。さぁ遅刻してしまいますよ。急ぎましょう」

穂乃果「ことりちゃん手繋いで行こ!」

ことり「穂乃果ちゃん~恥ずかしい
よぉ///」

穂乃果「えへへ~」

海未(ホノカホノカホノカホノカホノカホノカホノカホノカホノカホノカホノカホノカホノカホノカホノカホノ……)

海未(はっ! そういや今日は英語の授業がありました!)

(いつもの穂乃果なら…)ポワワワァーン

……
………
穂乃果「海未ちゃん、宿題見せて…?」

海未「全く、仕方ありませんね。今回だけですよ?」

穂乃果「やった!! 海未ちゃん大好きっ!」ギュッ

海未「…///」
………
……

海未「……エヘエヘ」

ことり「海未ちゃん…? なんだか怖いよ?」

海未(おっと、我を失うところでした、しかしこれは好機!)

(宿題をほぼ確実にやってないであろう穂乃果は私にすがるしか手はないっ! よってこの勝負っ! 私の勝ちです!)

ーー英語授業前ーー

穂乃果「ことりちゃん宿題みせて」

海未「なん…だと…?」

ことり「いいよ~♪」

穂乃果「ありがと~ことりちゃん大好きっ!!」ギュッ

海未「くそっ」

「やられた!!」

海未(まさか、ことりがこんなところで出てくるとは思いませんでした)

ことり「…」ニヤ

海未「…!」

海未(ことりのやつ! まさかこの状況をわかって楽しんでいるのですか!?)

(確かに私とことりとはホノキチを争う永遠のツートップライバル…だからこそこの状況を利用して、私を蹴落とそうとしている)

ことり「ほんとに穂乃果ちゃんはことりがいないとダメなんだから~♪」ナデナデ

穂乃果「えへへ…ことりちゃん///」

海未(くそっ! くそっっ!!)ダンッ

穂乃果(なんか海未ちゃんがこっち睨んできてて怖いよ…)

(…面白半分でやってみたけど、失敗だったのかな)

海未「」ダンッ!

穂乃果「」ビクッ

海未「…」スタスタ

穂乃果(海未ちゃんがこっちにやってくる…穂乃果怖いよぉ…)

海未「」スタスタ ピタ

海未「ことり、あなたには負けません…!」

ことり「えへへ…? なんのことかな…ことりわかんn」

海未「ふざけないでください! この泥棒鳥!」

海未「…穂乃果!」

穂乃果「…!」ビクッ

海未「今日は私と二人でご飯を食べませんか?」

「今日は天気もいいし、穂乃果と二人で屋上で食べたい気持ちなんです」

穂乃果(ここは無視し続けないとね…頑張れ私! アイドルの道は険しいよ!)

穂乃果「…」

海未「飽くまで黙り込むつもりなんですね」

ことり「ねぇねぇ、穂乃果ちゃん」

「私と二人で食べない?」

海未「…!」

穂乃果「いいよ! 食べよう食べよう!」

ことり「わぁい!」

ーー昼食中ーー

海未「というわけで、私は一人になってしまいました」

ガヤガヤガヤガヤ

海未「くっ、このガヤガヤタイム、ぼっちには辛すぎる…」

「違う場所で食べましょう…」


ーー部室ーー

海未(ここにきてしまいました…やっぱり落ち着きますね)

(しかし穂乃果がいないとやはり寂しいものです、私の中のなにかが失った気持ち。やはり私にとって穂乃果はかけがえのない存在なのですね)

(こんかいの事件は試練と捉えましょう、頑張れ園田海未、こんなことで挫けてたらホノキチの名が廃れます)

モグモグ

モグモグ ガチャ

にこ「…あら…誰かと思えば…海未じゃないの」

海未「…にこ」

にこ「貴方がこの時間にいるなんて珍しいわね」

海未「はい…実は…」

……
………
……

にこ「ふぅん、つまり貴方は穂乃果に無視されて、ことりに穂乃果をとられちゃいそうってことなのね」

海未「はい、私の穂乃果を誰にも渡すわけにはいかないんです」

にこ「まぁ穂乃果はあなたのものでもないんだけどね」

海未「…にこ、私、どうしたらいいでしょうか?」

にこ「…そう言われても」

海未「…」ウルウル

にこ「……」

「にっ…にっこにっこにー♪♪」

海未「…」

にこ「…滑った…かしら?」

海未「…ふふふ…いえ」

「にこ、優しいんですね、なんだか私、元気がでました」

にこ「そ、そう! そりゃ私はアイドルだもんね! 皆の笑顔を作るのは当然でしょ!」

海未「はい…しかし、にこもぼっち飯をしてるとは思いませんでした。これからほわっち同士、仲良くしましょう」

にこ「ぼっち飯? なによそれ?」

海未「えっ…にこは一人でご飯を食べるためにここに来たのですよね?」

にこ「はぁ? 誰がそんなこといったのよ?」

ガチャ

真姫「にこちゃん遅くなってゴメ~ン♪」

にこ「遅いにこよ~まきちゃん♪」

海未(ちくしょう! 矢澤ちくしょう! チビ! 尊敬できない先輩ランキングワースト1位! 劣化あずにゃん!)

海未(はぁ…疲れました)

(これからも穂乃果は私のことを無視し続けるんでしょうか…正直辛いですね…)ガラッ

穂乃果「あっ、海未ちゃんおかえりー」

海未「…!」

穂乃果「どこいってたの?心配したんだよ~」

海未「穂乃果…なぜ?」

穂乃果「ふぇ?」

海未「貴方は私のことを無視していたではありませんか」

穂乃果「あぁ、あれ」

「飽きちゃった♪」

海未「…フフフ、やっぱり穂乃果は穂乃果ですね」

穂乃果「なにそれ~海未ちゃんのいじわる~」

海未「穂乃果、今日の練習は厳しく行きますよ! 大好き!」ことり「…」

穂乃果「うん! これからもよろしくね! 海未ちゃん!」

GOODend、おやすみなさい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月08日 (水) 17:45:39   ID: OiCzO3jb

尊敬できない先輩ランキングワースト1位! って尊敬されているって事にならない?

2 :  SS好きの774さん   2014年09月02日 (火) 18:47:49   ID: xiyCljpr

※1
作者がお馬鹿なんだよ。皆分かってたけど言わないだけで

3 :  SS好きの774さん   2014年11月09日 (日) 14:19:53   ID: J4lDLgnx

多分ネタのつもりでわざと間違えたんだと思うよ

4 :  SS好きの774さん   2014年12月31日 (水) 21:34:10   ID: NRdO5fQV

海未スッゲー可哀想なんだが·····。
何だよ·····、おい。

5 :  SS好きのにこキチさん   2016年07月17日 (日) 18:07:14   ID: tF41sujw

海未ちゃんがにこっちに対する言葉でかちんときた(にこ推しより)

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