犬「いちいちうるさいってなんや。どういうことやねん」

男「だから何度も後で遊んでやるって言ってんだろうが」

犬「その後でがいつかわからへんから文句言うとるんやないかい」

犬「具体的な時間示さんかい。何分後や。2分後か」

男「早すぎるだろ。どれだけ遊びたいんだよ」

犬「せやからさっきから遊びたいー言うとるやないかい」

犬「こちとらそのために久々のジャーキー我慢しとんねん」

男「それと遊ぶことの何が関係あるんだよ」

犬「遊んだ後のジャーキーは格別なんやで。知らんかったやろ」

男「知るかよ。何自慢げににやけてんだよ」

犬「なあ、はよう遊ぼうや」

男「……」

犬「はよう」

男「……」

犬「……シカトかい。大体何が面白いんや。そんな人がずーっと走っとる番組の」

男「駅伝馬鹿にするなよ」

犬「そんなもんワイが出たら途端に一等賞やで」

男「係員に優しめに連れてかれるだけだよ」

犬「なんでや」

男「お前が犬だからだよ」

犬「そんなん関係あらへん。ゼッケンつければ全員参加者や」

犬「ほら、はようゼッケン縫うてくれや」

男「なんの話だよ。変わりすぎだろ」

犬「番号はもちろん『1』な！」

犬「なんでやと思う！？なあなんでやと思う！？」

男「……」

犬「……わからへんか！？さすがにな！くくくっ！正解h」

男「ワンだからだろ」

犬「……」

男「……」

テレビ「いや～しかし他を圧倒してますね～一位の◯◯の走りは」

犬「……なんやねんな」

男「……」

犬「……」

男「……」

犬「……」

犬「小便したなってきたわ」

男「ちゃんとトイレでやれよ」

犬「わかっとるー」

男「……」

犬「……ふーう」

男「……」

犬「……なあ、そろそろ終わりそうか？」

男「ん～、もうちょっとだな。多分」

犬「ほんまか！後2分くらいか？」

男「20分くらいだな」

犬「長っ！」

～2分後～

犬「20分経ったで」

男「嘘つけよ」

犬「……ばれたか」