鬼龍院皐月「あけおめ」 (22)

鬼龍院皐月「蛇崩いるか」

蛇崩「あら皐月様、あけましておめでとうございまぁす♪」

皐月「うむ、あけおめ」

皐月「うむ、ではお年玉をやろうかな」

蛇崩「わーい♪ 皐月ちゃん大好き!」

皐月「纏流子との戦いではよく粘ったな、奴の神衣の進化速度が尋常じゃないくらい早くなかったらお前が勝利を手にしていただろう」

蛇崩「ありがとうございます!」

皐月「あと文化部統括委員長としても一年間良く働いてくれた、反制服ゲリラの変態も追っ払ったしな」

蛇崩「頑張りました!」

皐月「うむうむ、以上の働きをザッと計上して今年のお年玉は……五万円だな」

蛇崩「五万円!? いいの皐月ちゃん!?」

皐月「うむ、蛇崩はよく頑張ったからな」

蛇崩「さ、さ……ざづぎざま゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! ぞの゛お゛ごどばがい゛ぢばん゛う゛れ゛じい゛でずぅ゛ぅ゛ぅ゛~~」ズビー

皐月「よいよい、泣くな泣くな、可愛い顔がぐじゅぐじゅだぞ」

蛇崩「うわ゛ーん!」



皐月「次は猿投山に新年の挨拶に行くか」

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皐月「猿投山ー、猿投山はいるかー」ガンガンガン

猿投山「さ、皐月様!?」ガチャッ

皐月「あけおめ」

猿投山「は、ははぁッ! あけましておめでとうございますッッッ!!!」

皐月「うむ、上がるぞ」



猿投山ママ「だぁれー?彼女ー?」

猿投山「ちっげーよ!! 部屋入ってくんなよな!!」

皐月「……」

猿投山「お、お茶をいれてきました」

皐月「うむ、気を使わせてすまんな」ズズー

猿投山「いえ」ソワソワ

皐月「ではお年玉タイムといくか」

猿投山「待ってました!!」

皐月「……」

猿投山「あ、いえ、すいません」

皐月「うむ」

皐月「……」

猿投山「お、お茶をいれてきました」

皐月「うむ、気を使わせてすまんな」ズズー

猿投山「いえ」ソワソワ

皐月「ではお年玉タイムといくか」

猿投山「待ってました!!」

皐月「……」

猿投山「あ、いえ、すいません」

皐月「うむ」

皐月「今年も運動部統括委員長、ご苦労だったな」

猿投山「いえ! 余裕でした!」

皐月「そうか……纏流子との戦いだが、天通眼という特殊能力を持ちながらそれに甘えてあの体たらく、恥と知れ」

猿投山「ハハァッ!」

皐月「だが己の目を塞ぎ心眼通を得て雪辱を果たした事は評価できるな、よくやった」

猿投山「ありがたきお言葉!」

皐月「しかし針目縫との戦い、あれはどうしたことだ」

猿投山「ぐっ…!」

皐月「せっかく姿形に囚われぬ心眼通を得たにも関わらず……貴様、針目縫の外見に惑わされたな?」

猿投山「返す言葉もありません…!」

皐月「まぁ針目縫も強いからなぁ……しかしもう少し上手く立ち回れても良かったと思うのだが……うーむ、まぁマイナス5点という所だな」

猿投山(5点……?)

皐月「よって今年のお年玉は……3万円!」

猿投山「ぐ、じゃなかった、ありがとうございます!!」

皐月「うむ、今年はもう少し頑張れよ」

猿投山「ハハァッ!」

猿投山(PS4にはあと少し足りんな……)


皐月「次は犬牟田の所に行くか」

皐月「いーぬーむーたー! いーーぬーーむーーたーー!」

犬牟田「皐月様!! インターフォンを押してください!」ガチャッ

皐月「うむ、機械はよくわからんでな、すまん」

犬牟田「はぁ……まあどうぞ」

皐月「あぁそうだ」

犬牟田「はい?」

皐月「あけおめ」

犬牟田「あ、はい、おめでとうございます」

皐月「うむ」

皐月「またインターネットをやっていたのか」

犬牟田「まぁ、はぁ」

皐月「たまには外に出ろよ」

犬牟田「はぁ」

皐月「ではお年玉タイムといくか」

犬牟田「あ、はい」

皐月「情報戦略部委員長の任、ご苦労だったな」

犬牟田「あ、どもありがとうございます」

皐月「パソコンの事はよくわからんからお前が何をしてたのかはよくしらんが……」

犬牟田「……」

皐月「まあ伊織がよく褒めていたから頑張ったのだろうな」

皐月「纏との戦いだが……うーむ」

皐月「敵前逃亡は本来打ち首なのだが……お前は情報…情報なんとか部委員長だからなぁ……纏のデータを手に入れられれば仕事はできている、とは言えるな」

犬牟田「はぁ」

皐月「うむ、特に欠点も無いが特筆して褒める所も無い、しかし一年よく頑張ったという事で、今年のお年玉は……4万円だ!」

犬牟田「あ、どもありがとうございます」

皐月「これで以前欲しがっていた好きなアニメのブルー……ブルー……ブルーボックスとやらでも買うがいい」

犬牟田「はぁ」

皐月「うむ、ではな」



皐月「次は蟇郡か」

皐月「蟇郡、邪魔するぞ」ガラッ

蟇郡「皐月様、新年、あけましておめでとうございます」

皐月「うむ、出迎えご苦労」

蟇郡「奥にお汁粉の用意があります、よろしければ是非」

皐月「うむ、餅は三個だ」

蟇郡「ハッ!」

皐月「蟇郡、今年も風紀部委員長としての任、大義であったな」

蟇郡「ハハァッ!」

皐月「……」ジュジュル

皐月「……生徒の良き規範となり、悪しき風紀を正すその任、抑圧も大きはった事へあほう」モグモグ

蟇郡「皐月様を思えばこそであります!」

皐月「うむ……何かしょっぱい物が」

蟇郡「お節の数の子が」

皐月「頂こう」

皐月「うん……うん……」ぽりぽり

皐月「お前は纏流子も完膚無きまでにボコボコにしたしな、最後纏流子にセクハラしたせいでキレられて負けはしたが……」

皐月「セクハラさえなければ完璧な仕合だったぞ、次は頑張れよ」

蟇郡「身に余るお言葉であります……ッ!」

皐月「うむ」

蟇郡「えーでは私の番でありますな」

皐月「うむ」

蟇郡「えー、皐月様は今年もよくがんばり、服を着た豚どもを導くべく何事も一生懸命で、ありました!」

皐月「うむ」

蟇郡「纏流子という異分子にも怖じ気つかず懸命に戦い! えー、度重なる勝利をおさめて参りました!」

皐月「うむうむ」

蟇郡「身長も昨年より1cm伸び、今後も心身共に、更なる成長を遂げるであろうことは確信しております!」

皐月「そうか」

蟇郡「よって今年のお年玉は……なんと10万円!」

皐月「……」

蟇郡「ではなかった! これは犬のコロのお年玉でした! 自分とした事がウッカリ、ハハハハハ!」

皐月「フフフ、初笑いだな」

蟇郡「では改めて……今年のお年玉は15万円!」

皐月「……」

蟇郡「はタマので皐月様のは30万円であります!」

皐月「おお、そんなにか」

蟇郡「いえいえ、皐月様のご心労を憂えば安いくらいで」

皐月「毎年すまんな、年上だからと遠慮しなくとも良いのに」

蟇郡「いえいえ、皐月様も一年に一度はご褒美を貰っても罰はあたりません」

皐月「そうか、お汁粉と数の子、馳走になったな」

蟇郡「いえ、お粗末様であります」

皐月「うむ、ではな」

皐月「さて、では本命の番だな」


鬼龍院家

皐月「爺、着物の着付けを手伝ってくれ」

揃「はい、皐月様」

皐月「黒井、あけおめ」

黒井「くっ…どうぞ、お年玉でございます」

皐月「うむ」チラッ

皐月「うむうむ」

黒井「くぅっ! どうか大切にお使いください」

皐月「分かっている」

揃「皐月様、終わりました」

皐月「ありがとう爺、では出かけて来る」

揃「ええ、お気を付けて」

皐月「うむ」

満艦飾家

又郎「ねーちゃーん、みかんとってー」

マコ「zzz」

又郎「ねーちゃーん……zzz」

好代「あら流子ちゃん、お重洗うのなんて後でやるからいいのよ?」

流子「いえ、お世話になってるんでやらせてくださいっ」

好代「あらホント~? 全くうちの子達は何やってんのかしらねぇ~?」

流子「あははっ」



カッーーーーーーーーーー!!!!

皐月「纏流子ォ!」

流子「帰れ!」

皐月「諭吉1人で膝枕三時間、どうだ!?」

流子「帰れ!」

皐月「待て! 5人で四時間だ!!」

好代「あら、流子ちゃんのお友達ね~! 綺麗なお着物♪」

皐月「あけましておめでとうございます、纏のお義母さまですね?」

流子「帰れ!」

好代「あらご丁寧に♪ どうぞ、狭い家ですが~」

皐月「お邪魔します」

流子「あがんな!帰れ!」

皐月「流子、膝枕」

流子「うるせぇ!帰れ!」


流子「帰れ!」

糸冬

キルラキルSS、流行らんなぁ~

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