魔王「架空の伝説の剣作って勇者釣ろうずwwww」(205)

側近1「……は? 今、なんとおっしゃられました?」

魔王「だからぁ、架空の伝説の剣を作って、そいつで勇者共を釣るかって話だよ」

側近2「え? え? 勇者? それなんてエロゲ?」

魔王「何だよ2ちゃん勇者のことしらねーの?」

側近2「知らない」

側近1「はぁ……ホントに貴方という人は、それでも魔王様の側近ですか」

側近2「失礼な! ヘッドハンティングされた優秀な側近だぞ!」

魔王「アホ具合が面白いから傍に置いてるだけなんだけどな」

側近2「ひどっ!?」

側近1「ふぅ……話を戻します。最近、魔王様を倒して魔物達を世界から追い出そうとするべく、勇者が仲間と共に旅を続けているらしいのです」

側近2「げ、やばいんじゃねそれ。ソースは?」

側近1「まだ噂程度です。人間達に広がっている噂を配下達が聞きつけました」

魔王「あ、そういえば1ちゃん勇者共の面は割れたの?」

側近1「それが……旅で常にし続けている勇者一行の尻尾を掴むのが難しく……映像はおろか、まともな姿を見た者もおりません」

側近2「映像もなしにエロゲとな!?」

魔王「エロゲから離れろバカ。で、結局勇者は見つかってねーんだろ? つーわけでやっぱ伝説の剣作ろうずwwwww」

側近1「まぁ、魔王様がおっしゃられるなら……その案でいきますか」

側近2「おっしゃ! 俺名前担当!」

魔王「あ! 名前はむしろオレ様担当だろjk! クビにすんぞ!」

側近2「えー……魔王さまずっけぇ! 職権乱用!」

魔王「まあまあ、デザイン考えさせてやっから」

側近2「マジ!? うはwwww盛り上がってきたwwwwww」

側近1「はぁ……ではまず名前から決めますか」

魔王「よしじゃあ……>>8なんてどうだ?」

デストロイ

側近1「デストロイですか」

魔王「え? これよくない?」

側近2「ダサイ!」

側近1「剣っぽくありません」

魔王「おまえら魔王様の側近だってこと忘れてないよね」

側近1「感想を述べたまでです」

側近2「てゆうか伝説の剣って聖剣じゃねーの? むしろ魔剣っぽくね」

魔王「ま、まあ魔界の王が考えたアイディアだから、かな?」

側近2「あ、じゃあデストロイ・○○とか××・デストロイとかどうだ?」

魔王「なんだよそれ」

側近2「例えば……>>13みたいな」

・ヤー

側近1「・ヤー・デストロイ……」

魔王「いや逆だろjk」

側近2「だからぁ、あえて意標を付くって線で!」

魔王「ケツの収まりが悪いような違和感だ」

側近1「これで可決……ですか?」

魔王「却下」

側近2「な!? 部下の貴重な意見をないがしろにする気か!」

魔王「何が貴重な意見だよバーカ」

側近2「チクショウ! 末端を軽んじる企業に繁栄はねーんだぞ!」

魔王「企業でもねえし、お前一応側近だろ」

側近2「あ、そっか! 俺えらいさんなんだっけ!」

側近1「……いい加減薦めましょう。せめて・ヤーの前に何かつけるのはどうですか?」

魔王「うーん……まあそれなら……」

側近1「では、>>18とかどうでしょう?」

ワールド・デストロイ・ヤー

側近2「ワールド・デストロイ・ヤー……」

魔王「ワザとだな? ワザとだよな?」

側近1「──」

魔王「……オレ様には口にする勇気がない。つーわけで2ちゃんよろ!」

側近2「ワールド・デストロイ・ヤー・ヤー・デストロイ!」

魔王「……おーけー、魔界のお告げは絶対だ、ワールド・デストロイ・ヤー・ヤー・デストロイで決定」

側近1「長ったらしいのでWDYYDで表記しましょう」

魔王「じゃあ……どんな剣にするか決めるか」

側近1「伝説の剣ならば、まずは何か特殊な能力があるのがセオリーですが」

側近2「特殊能力か……振りかざすと真空呪文が発動するとかどうよ!?」

魔王「古い上にやられ要員かよ」

側近1「せめてストラッシュにしませんか」

魔王「特殊能力……>>27とか」

チェーンソウの如く振動

側近2「こう、ギュィィィィンって感じに?」

側近1「やっぱり魔剣じみてますね」

魔王「殺傷能力は高そうだぜ!」

側近2「で、その能力って一つだけしか駄目なの?」

魔王「んー所謂”道具として使うと”ってやつなら、もう一つくらいありじゃね?」

側近2「あ、じゃあそのワク貰い! えーっと、道具として使うと>>33がおこる!」

敵味方関係なく便意を催す

側近1「下品ですよそれ」

魔王「アホかお前は!」

側近2「僧侶たんや魔法使いたんの脱糞……ハァハァ」

魔王「……ほぅ、そう考えるとアリかもしれませんね2先生」

側近2「どうにかして実現の方向に持っていってですね」

側近1「魔物の脱糞もオマケでついて来ますがね」

魔王・側近2「げっ!」

側近1「さらに言えば勇者一行に女がいるとは限らないわけで」

魔王「よし次は何決める?」

側近2「デザインじゃないかな!」

側近1「あ、逃げた」

魔王「よし、じゃあどんな色にする? なんか意見ある?」

側近1「聖剣っぽい色がいいですね」

側近2「じゃあ>>37っぽい色!」

漆黒

魔王「まんま魔剣じゃねーか!」

側近2「だっていいじゃん! みんな大好き厨二っぽくて!」

側近1「はぁ……じゃあ整理しましょう」

勇者を釣るための架空の伝説の剣 案その1
名前:ワールド・デストロイ・ヤー・ヤー・デストロイ(WDYYD)
特殊能力:攻撃の際チェーンソウの如く振動
道具として使うと:敵味方関係なく便意を催す
カラーリング:漆黒

側近1「無理がありすぎませんか?」

魔王「うーん、もう2~3本候補作ってそっから決めるか?」

側近2「えーもう考えんのマンドクセ」

魔王「じゃあ二人でやるか……もっとちゃんと聖剣みたいな案はねーのかよ」

側近1「やはりもう少し候補を錬りますか」

魔王「じゃあ二本目の案って事で、まず名前は……」

側近2「>>45で!」

側近1「結局参加するのですか」

海洋深層水

側近2「東方の武器っぽい名前にしてみました!」

魔王「いやでも、これ剣っぽくないだろ」

側近1「WDYYDよりはマシ……な気も、しないでも……」

魔王「どっちかってとアイテムだな」

側近2「属性はもちろん水で!」

魔王「そこは剣っぽいけど……いいのか?」

側近1「ピーは絶対です」

魔王「伏せんでもいいだろ今更」

側近2「で、今度は前に何つけんの?」

側近1「またですか……いい加減前回から学びなさい。魔王様も何か」

魔王「え? 付けるだろ流れ的に」

側近1「……」

魔王「じゃあ今度は後ろにするか、>>52とかどうだ?」

WDYYD

側近2「スレ主の腹筋が崩壊している!」

魔王「これは……予想していなかった……」

側近1「フルネームはいりますか?」

魔王「それは流石にやめようぜ……」

側近2「海洋深層水ワールド・デスt」ガリッ

側近2「っ~~~~!!!」

側近1「舌噛みましたか」

魔王「キモイからもだえるなよ。女キャラなら萌えたのにな」

側近1「で、特殊能力はどうしますか?」

魔王「バカが黙ってるうちにちゃちゃっと進めっか。>>58の能力とかどうだ」

側近1「>>59はどうでしょう?」

魔王「む、案が二つ出たか……」

側近1「こういう場合は……」

魔界の声「コンマ以下が奇数のほうで」

指定した空間を圧縮する能力。
座標指定に集中力をかなり使うため、グッと手を握ることが能力を起動する必須モーションとされている。モーションの後指定した座標を中心に直径30cmの空間を圧縮する。圧縮された空間の周りの物体はある程度圧縮された空間の中心へと引きつけられる。
圧縮する空間の座標指定の種類は「点」の為、敵の背後の空間を圧縮するなどすれば、敵の防御行動は意味をなさない。つまりガード不可。座標指定さえ出来ればいいので、射程範囲は広い。威力は絶大。
座標指定をいちいちしなければならないので連発は出来ない。
高速で移動するものには能力使用者がよほどうまくない限り殆ど当てられない。
一応防御にも使用出来るし、圧縮された空間に発生する「引力」を利用して受け流すことも出来る。
空間は圧縮後数秒でもとに戻る。

どっちも偶数だったらどーすんだよ


かざすと海洋深層水が無限にわく

魔王「>>58がどんな顔して打っていたのかをですね」

側近1「それよりもどっちも奇数ですが、どうしますか?」

魔王「うーん、前者を特殊能力、後者を道具として使うと発動ってことにするか」

側近1「失敗しましたね」

魔王「次ぎやる時は若い数字のほうにしようず」

側近1「ではカラーリングを決めますか……魔王様、どうします?」

魔王「色は勿論……」

魔王「>>66d」
側近「>>67で!」

魔界の声「はいはい、コンマ以下が若い方な」

透明

それっぽい

それっぽい色ってことだな

魔王「魔界の伝説のカラーリング、Soreppoiが出たか……」

側近1「てゆうか起きてたのですか貴方」

側近2「間に合った……てゆうかまだ痛い」

魔王「で、それっぽいって何だよ」

側近2「え? 魔界の伝説のカラーリングじゃないの?」

魔王「そんなもんねえよ!」

側近1「これは……どうしますか」

魔王「妥当なところで、持ち主の心境に応じて色が変わるとかどうよ」

側近2「うわ、つまんねー」

魔王「バカに言われたくないわ!」

側近1「スレ主のアタマではその辺が限界ですね。では纏めますよ」

勇者を釣るための架空の伝説の剣 案その2
名前:海洋深層水WDYYD
特殊能力:指定した空間を圧縮する能力
道具として使うと:海洋深層水が無限にわく
カラーリング:それっぽい色(持ち主の心境に応じて変化)

ほほう

魔王「もうメチャクチャだな」

側近1「能力はかなり”それっぽい”ですけどね」

側近2「で、三本目も考えるの?」

魔王「そうだなぁ……候補は多いほうがいいし」

側近1「また変なものが出来上がりそうですが」

側近2「今回は逆に色から考えてみるとか?」

魔王「……」

側近1「……」

側近2「はいすいませんつまんないですねさっさと考えましょ」

魔王「いや、案外面白いんじゃねえのそれ。別の切り口というか」

側近1「貴方にしてはなかなかいいんじゃないでしょうか」

側近2「え!? マジ? やったー! 給料アップだ!」

魔王「なんでそうなるんだよ!」

側近1「ではまず色から決めますか。>>82とかどうでしょう」

しろ

魔王「ようやくマトモな意見が出た気がする」

側近2「でも待てよ、ひらがな表記ってところにそこはかとない作為を」

魔王「バカのくせにいらん事に突っ込むな」

側近2「魔王さまって俺の事バカって言いすぎじゃね」

側近1「実際バカでしょう」

側近2「同僚にも上司にもバカと言われる……こんな職場もうやだ!」

魔王「オレ様はお前の事を想って指摘してやってるんだよ」

側近1「そうそう、貴方のためですよ」

側近2「え? そうなの? そうか、俺って愛されてたんだ! いえーい!」

魔王「やっぱバカだな」

側近1「話を元に戻しましょう。次は道具として使った時の能力ですね」

魔王「こっから考えるとなると、今度はVIPPERのクオリティも問われるな。妄想がひろがりんぐ」

側近1「では>>87でいかがです?」

聖なる光で結界を張る

(我慢して正解だったわい)

魔王「おおおおおお! やっぱり今回はマトモっぽいぞ!」

側近1「テンションあがってきましたか」

側近2「テンションあがってきたぜえええええ!!」

魔王「お前にピッタリのセリフだな」

側近2「なに今の、バカにされた気分」

魔王「この流れで特殊能力もいこうぜ!」

側近1「あんまり調子づくとそろそろネタが来ますよ」

側近2「ねえ、俺ってやっぱりバカなの? お馬鹿なの? ねえ?」

魔王「あーーうるせえ! わかった、何かいい特殊能力考えたらバカって言うの止めてやる!」

側近2「マジ!? うおおおお! み な ぎ っ て き たwwwwwwww」

側近1「言われなくなってもバカなのは変わりない気が……」

側近2「じゃあ特殊能力は>>94で!」

二回攻撃

側近2「どう? どう?」

側近1「いや、なんと言いましょうか」

魔王「普通すぎてお前のキャラじゃないと言うか」

側近2「そ、そんなっ!?」

魔王「まあバカなりに頑張ったから褒めてやる」

側近2「う、嬉しくない……」

側近1「さて……いよいよ名前ですか」

魔王「いやもうここまで来たら絶対完璧だろ」

側近1「甘いですね魔王様」

魔王「あん?」

側近1「流れのままにマトモなのが来るか、あるいはどんでん返しが来るか。どちらにしても”それっぽい”時よりもスレ主の力量が問われる瞬間ですよ」

魔王「げ……」

側近1「それでは参りますか……この剣の名前は」

魔王「>>105
側近1「>>106
側近2「>>107
魔界の声「スレ主はハードルを上げたようです。つーわけでコンマが一番若いのでよろ」

ksk

中重量級最高位型逆手双剣=双極大牙
(ミドルウェイトマキシマムクラスツインブレード=デュアルファング)

ヴァイス・コウト

エクスカリ棒

軽量級最高位型暗殺剣=夜霧一閃
(ライトウェイトマキシマムクラスアサシンブレード=ザ・ライトニング)


重量級最高位型機甲大剣=大堕天使
(ヘビーウェイトマキシマムクラスアーマーブレード=ルシファー)

それっぽいな

側近2「え? なにこれ……」

魔王「ヴァイス・コウト」

側近1「ヴァイスはドイツ語で白……コウトは……なんでしたっけ」

魔王「えーっとつまり」

側近1「深く意味を考えないほうがいいかと」

魔王「だな……」

側近2「クソスレですね」

魔王「……」

側近1「……」

側近2「で、三本目はこうなりました」


勇者を釣るための架空の伝説の剣 案その3
名前:ヴァイス・コウト
特殊能力:二回攻撃
道具として使うと:聖なる光で結界を張る
カラーリング:しろ


    / ̄: : : : : : : : : : : : : : : : :\

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         ヽ  `./ //  { |   三     三     }:.} 〉
          /: :. ̄ハ¨´/   /リ     (o  o)          /
.         / : : : : {∧´   / :/:{                 「 {
        {: : {二二二¨ヽ./ :/: :入   ノ            丿  \_
       |:.:.:.}|: : : : : : ヽ }:/: : { >:ヽ   ー‐ 、 __,..  ´    ィ: : :`: : .、
       |:.:〃: : : : : : : :}:.乂//: : : :/\___,.  ´       /: : : : : : :/ヽ
       У: : : : : : : : : :ヽ:/  { : : : {  }         /: : : : : : :/    \
       ′: : : : : : : : : : :/.  { : : : {            /: : : : : : :/

勇者を釣るための架空の伝説の剣 案その1
名前:ワールド・デストロイ・ヤー・ヤー・デストロイ(WDYYD)
特殊能力:攻撃の際チェーンソウの如く振動
道具として使うと:敵味方関係なく便意を催す
カラーリング:漆黒

勇者を釣るための架空の伝説の剣 案その2
名前:海洋深層水WDYYD
特殊能力:指定した空間を圧縮する能力
道具として使うと:海洋深層水が無限にわく
カラーリング:それっぽい色(持ち主の心境に応じて変化)

勇者を釣るための架空の伝説の剣 案その3
名前:ヴァイス・コウト
特殊能力:二回攻撃
道具として使うと:聖なる光で結界を張る
カラーリング:しろ

側近1「こうして見ると正気の沙汰じゃないですね」

側近2「いえーいマジキチ速報さん見てるー!?」

魔王「で、この三本からどれにするか、だな」

側近1「あ、スレ主がお風呂に行くみたいですよ」

魔王「じゃあ風呂の間に投票でもすっか。①、②、③の中から好きなの選んでくれ。投票時間は三十分。雑談でもしながらどうぞ」

側近2「好きなお笑い芸人について話そうず! ちなみにスレ主はラーメンズがお気に入りだそうです」

     _人人人人人人人人人人人人人人人_
     >     わりとどうでもいい      <
      ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄

               ヘ(^o^)ヘ 
                  |∧   
                 /


( 三)<3でお願いします

>>126
やっぱり2でお願いします

側近1「スレ主が帰ってきました」

① 4
② 7
③ 9
スレ主 1
よって③に決定しました

魔王「じゃあ続きいくか!」

側近2「え? まだ何か決めるの?」

魔王「やっぱ伝説の剣と言えばさぁ……」

側近1「なるほど、封印されている場所、ですか」

魔王「察しがいいな1は! どんな所にどんな風に封印されているか決めようず」

側近2「なるほど!」

魔王「ではまず封印されている場所、だよなぁ」

側近1「セオリー的にはどこかのダンジョンですよね」

側近2「ほこらとか山岳とか?」

魔王「じゃあ、どんなダンジョンか>>150

廃墟

側近1「廃墟……ですか。何か曰くでもありそうですね」

魔王「大金持ちが知らずに入手したら魔王軍がそれを狙って攻めてきて、結局見つけられずに荒されまくって壊滅した街、的な」

側近1「えらく具体的ですね」

側近2「ゆき○ふ!」

魔王「廃墟に封印か……どんな封印が掛かってるんだか」

側近1「>>156な感じの状態でしょうか」

いいかんじの

触ると死ぬ

魔王「せっかく聖剣っぽくなったのに封印は魔剣っぽいな!」

側近1「まあ伝説の剣の封印具合としてはいい感じなんでしょうか」

側近2「引っこ抜けないんじゃないかな」

側近1「で、封印を解除する方法はどうしましょう?」

魔王「そこだな。触ると死ぬから直接触れるのは論外だ」

側近2「じゃあ念力で抜くとか!」

魔王「やってみろや!」

側近2「──ふぅ」

魔王「ごめん俺が悪かっただからやめてくれ」

側近1「もうやだこの同僚」

側近2「パンツが気持ち悪いです」

魔王「穿き替えて来い!」

側近1「全く……で、どうしますか?」

魔王「呪文とかアイテムとかが妥当かな」

側近1「では解除するには>>164が必要というのはどうでしょうか」

それっぽいもの

てこの原理

魔王「光かぁ……伝説の剣っぽいな!」

側近1「鏡か何かで光を当てて封印を解くと。いい感じでないでしょうか」

側近2「ついでに呪文もつけようぜ! 光を当てながら>>172を唱える!」

魔王「あ、こら、てめっ!」

側近2「ピーは絶対だもんね! というわけでパンツ履き替えてきます」

側近1「これって、有効なんでしょうか……」

魔王「ま、でも出しちゃったもんは……しかたないね!」

側近1「──実は結構楽しみにしてますか」

魔王「うはwwww」

バシルーラ

魔王「そんなもん唱えちゃったらどっか行くんじゃないかな!」

側近1「でもバシルーラの対象は人間ですから、あくまで封印解除の呪文、ということでは」

魔王「うーん……」

側近1「とりあえず纏めますよ」

勇者を釣るための架空の伝説の剣
名前:ヴァイス・コウト
特殊能力:二回攻撃
道具として使うと:聖なる光で結界を張る
カラーリング:しろ
封印場所:廃墟
施された封印:触ると死ぬ
解除方法:光を当てながらバシルーラを唱える

魔王「完成!!」

側近1「こんなものですか」

魔王「じゃあさっそく勇者達にこの情報流すか! あ、ついでに偽物も用意して勇者がっかりさせようず!」

側近1「解りました。では手配しておきます」

-一ヶ月後-

魔王「勇者おせえよ!!」プンプン

側近2「暇すぎて積んでたエロゲ全部やっちゃった」

側近1「妙ですね……確かに人間界に噂を流して、偽者の剣も用意したのですが」

魔王「魔王城どころか廃墟にも姿をみせねーじゃんかよ!」

側近1「しかし勇者一行が方々で活躍しているのは、確かなようですよ」

魔王「いい加減面は割れたのか?」

側近1「残念ながら……しかし世界各地で勇者の話題は尽きていないようです」

魔王「よし……こうなったら……」

側近2「こうなったら?」

魔王「勇者の故郷に乗り込む!」

側近1「な、何ですと!?」

側近2「おお! 魔王さまついに攻め込むんだな! 盛り上がってまいりました!!」

魔王「いや、故郷に直接伝説の剣の噂を撒けば、流石に勇者の耳に入るだろ」

側近1「そう来ましたか──」

残りの剣は廃棄処分ですかそうですか

勇者の国

魔王「ここが勇者の国か……」

側近1「いいんですか、2を置いてきて」

魔王「せっかく変装してるのに、あいつがいるとどんなボロが出るやら」

側近1「はぁ……それでどうやって広めるのですか」

魔王「国王に情報提供として剣の話をする。冒険の書に勇者が記録にきたら伝わるだろ」

側近1「なるほど。勇者が噂を耳にするよりよっぽど確実ですね」

魔王「ふふふ……勇者め、必ず釣ってやる!」

-王の間-
国王「そなたか? 勇者への情報提供を申し出た者というのは」

魔王(変装)「へえ、勇者様のお役に立ちそうな噂を耳にしたもので」

魔王「聞いて驚く無かれ! なんと強力な伝説の剣の話です」

国王「なんと! して、その剣はどのような武器なのだ?」

魔王「は、剣の名はヴァイス・コウト。二回攻撃を可能とする純白に輝く強力な剣です。使用者は聖なる光の結界を操ることができるようになるとか」

国王「ほう、それはみごとな剣じゃ。どこにあるのかの?」

魔王「は、魔王に滅ぼされた廃墟に封印されておるそうです。触れた者を死に至らしめる凶悪な封印ですが、光を当てながらバシルーラと唱えると、封印が解除されるそうです」

国王「ううむ、それは貴重な情報じゃ! そのほうよくやった! 褒美をつかわそう」

魔王「え、マジすか! やった!」

国王「これ、褒美と宴の用意じゃ! ……魔王の最後に乾杯じゃ!」パチン

魔王・側近「──え」

軍勢「動くな!」グルリ

魔王「え、え? ど、どういうこと?」

王女「動かないでくださいね。千人の使い手達が貴方達を囲っております」

国王「だっはははは! 本当に引っかかり負ったわい!!」バンバン

魔王「な、なんだよこれ……」

側近「あ、あ……」

国王「さあ、魔王をひったてい! とりあえず地下の魔封じの牢に放り込んで置け。抵抗したら容赦なくフルボッコじゃ」

魔王・側近「ぎゃああああ」ズルズル


国王「それにしてもヘンテコな情報を考えたもんじゃのう」

王女「パパの計画も随分ヘンテコですわ」

国王「かかか! 金にモノをいわせた作戦じゃ! やはり世の中金じゃのう」

王女「それにしても、こんなお触れだけで魔王軍に無血勝利とは、世の中ままなりませんね」ピラッ

国王「世界中に平和のお触れを出さんとのう。王女や、それは一枚牢屋に飾っておきなさい」

王女「はいパパ」


『架空の勇者作って魔王釣ろうずwwwww』  

おわり

側近2が剣2をもって突撃だろ

おまけ

側近2「魔王さまと1が帰ってこない……」

側近2「これって失脚ってヤツ?」

側近2「つまり今の俺って……む、無職か!?」

側近2「……」

側近2「ま、いいや、とりあえずVIPでもすっか」カタカタ


  勇者「架空の魔王軍作って王様釣ろうずwwww」

側近2「なんだこのクソスレ」


こうしてVIPにまたひとり無職が増えたのでした

今度こそおわり

というわけで、はじめての安価SSはこれにておわりです
付き合ってくれた皆さん、安価取ってくれた人達、ありがとうございました

今度は王道いちゃラブSSでも考えてVIPに舞い戻ってきます
ではさらば

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