オタ「震脚!震脚!」ギャル「……キモ」 (178)

ピーンポーン

ギャル「よーっす」

オタ「オウフ!」

ギャル「な、何よ」

オタ「ギャ、ギャル殿……その姿は一体……」

ギャル「あー、やっぱ言われたムカつく」

オタ「い、いやあのその、別に他意はござらんが……いやはや、何ともこんがりと
した褐色肌に……」

ギャル「それ褒めてんの?」

オタ「貶す要素はありませんからな……最近流行りの日サロでござるか?」

ギャル「ちょっと失敗したんだよねー」

オタ「……失敗でござるか?……まあ、確かにややこんがり過ぎな感は
否めませんが」

ギャル「そうじゃなくて。顔。顔!」

オタ「顔でござるか?顔が何か問題でも?」

ギャル「すっかり忘れちゃってさ。顔まで焼いちゃったんだよね」

オタ「???拙者言ってる意味が少々……」

ギャル「あのね、肌を焼くってのはやっぱりハンパないダメージがある訳よ」

オタ「メラニンでござるな」

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ギャル「でね、やっぱり焼きすぎると歳食ってからシミになったりするの」

オタ「女子には少々酷でござるな」

ギャル「でもやっぱり肌は焼きたいし……シミはイヤだし」

ギャル「で、一番シミになったらイヤな顔だけは焼かないのが一般的なんだよ」

オタ「何と……拙者それは初耳でござる」

ギャル「とーぜん顔だけ白いのはみっともないから、身体と同じ色の
ファンデーションを塗るんだけどね」

オタ「あ、そうなんでござるか」

ギャル「それに、肌焼くとデキモノとかちょこっとの肌荒れは目立たなくなるしね」

オタ「そう言われてみればそうでござるね。いわゆる黒ギャルはお肌が
ツヤツヤですし」

ギャル「…………」

オタ「……?どうかしましたか?」

ギャル「何であんたが肌荒れ目立たないとか黒肌の質感とか知ってんの?」グリグリ

オタ「いててて!」

ギャル「浮気してんのか!コラ!」

オタ「ひ、ひい!ち、違うでござる!拙者、ネットのエロ画像で見ただけで
ござるよ!」

ギャル「……本当?」グリグリ

オタ「本当ですとも!」

ギャル「よし、許す」パッ

オタ「ふ、ふう……」

ギャル「良く考えなくても、あんたみたいなキモオタが浮気なんか出来る訳
ないもんねー」

オタ「無実の罪で痛めつけられた上にエラい言われようでござるな」

ギャル「つうか、あんたギャル物のエロ画像なんか見てるの?」

オタ「ま、まあ、拙者こんなナリをしていても一応男ですから」

ギャル「それでシコッたりしてるの?」

オタ「オウフ!」

ギャル「あんた分かりやすいよねー」

ギャル「…………」

ギャル「あのさあ」

オタ「はい」

ギャル「あたしら、付き合ってどんくらいになるっけ?」

オタ「6ヶ月と12日です」

ギャル「そんだけ付き合っててさぁ……何も無いっておかしくね?」

オタ「何も無いとは何の事でござろうか」

ギャル「ごまかすな」

オタ「すみません」

ギャル「あたしって……そんなにダメ?」ズイッ

オタ「は……はい?」

ギャル「あたしと……エッチしたくなんない?」

オタ「………………」ゴクリ

ギャル「あたしは、あんたの事大好きだよ。あんたとエッチしたい」

オタ「………………」

オタ「ホ、ホアァァッ!」

ギャル「うわっ!びっくりした!」

オタ「も、申し訳ない、拙者男の子の日にて、これにて失礼!」

ギャル「あ!逃げるなテメー!」

〜〜〜〜〜〜

ギャル「ごちそうさまー」

オタ「……?ギャル殿、いつになく少食でござるね。体調でも悪いでござるか?」

ギャル「そう言う訳じゃ無いんだけどね」

オタ「お腹でも冷やしたでござるか?ギャル殿はいつもシャツに下着だけで
ござるから……」

ギャル「うっさいなあ。この方が楽でいいの」

オタ「はい」

ギャル「……ダイエット」

オタ「は?」

ギャル「最近さあ、何か太って来ちゃて。このままじゃ夏とかヤバいじゃん」

オタ「……そうでござろうか?拙者にはそうは見えませんが」

ギャル「太ってんの。友達とかと並ぶとヤバいなあって思うし」

オタ「ギャル殿のお友達でござるか。しかし……」

ギャル「しかし、何よ」

オタ「失礼ながら、ギャル殿のお友達は拙者にはスレンダー過ぎでござるよ。
女子たるもの、少々むっちりした方が魅力的でござる」

ギャル「あんた、あたしの友達をそんな目で見てたの?」

オタ「あ、いや、さっきのは言葉のアヤでして」

ギャル「ほら、下着の紐が食い込んでんじゃん」チラッ

オタ「……お腹周りとは言え、若干目のやり場に困るでござるな……」

オタ「しかし、マネキンじゃないんだから、そのぐらいは許容範囲でござるよ」

ギャル「お腹もぷにぷにしてるしさ」

オタ「そうでござろうか」

ギャル「ほら、触ってみ?」

オタ「ヒョ、ヒョホホww」

ギャル「な、何よそのキモい笑い方」

オタ「いや失礼……何せ拙者女性経験皆無なものでして、ましてや女子の
素肌に触れるなど」

ギャル「あんた、キスもしてくれないもんね」

オタ「まだ早いでござる」

ギャル「おせーんだよ」

オタ「拙者、その様な男女関係の段取りにはとんと疎く」

ギャル「手も繋いでくんないしさあ……まさか、ホモじゃないよね」

オタ「童貞は拗らせてもその様な道には堕ちませぬ(キリッ」

ギャル「じゃあ触ってみてよ、お腹」

オタ「しかして逆にホモではないからこそギャル殿を女性として意識してしまい」

ギャル「まーだウダウダ言ってんの?ほら、こう言うのは人に触ってもらわないと
解んないんだから」

オタ「すっかり退路を断たれてしまったでござるな……仕方無い、拙者も男、
ここは潔く腹を括り」

ギャル「仕方無いって何よ」

オタ「何でもありません……では失礼して……」

………………

ツンツン

ギャル「ぷ、ぷひゃっwww」

オタ「だ、大丈夫でござるか?」

ギャル「馬鹿、何やってんの!お腹触れっつって指で突っつく奴がどこにいんの!」

オタ「し、しかし」

ギャル「もっと手のひらで触れ!ほら!」

オタ「わ、解ったでござる」

……サワサワ

ギャル「……どう?」

オタ「い、いやはや、女子のお肌と言うのは拙者が想像していたよりも
遥かにスベスベでフワフワで……」

ギャル「馬鹿!誰が手触りを言えっつった!」

ギャル「……で、どう?肉の付き具合」

ギャル「…………あ」

ギャル「良く考えたら、女の身体触った事無いのに解る訳ないじゃん」

ギャル「……オタ?」

オタ「……ふー、ふー……」サワサワナデナデ

ギャル「……おい」

オタ「ふー……は、はい!」

ギャル「大丈夫?あんた」

オタ「こ、これは失敬!拙者とした事が興奮してしまい、我を忘れるとは……」

ギャル「だろうねー」

オタ「……は?」

ギャル「勃ってるよ。フルボッキ」

オタ「何が……ホアァァッフ!」

オタ「こここれは拙者何と言う事をををっ!」アセアセ

オタ「静まれーい!静まれーい!」

ギャル「……で、どうだった?」

オタ「はあ……やはりギャル殿が言った様に比較対象が無い故拙者には何とも」

ギャル「やっぱねー」

〜〜〜〜〜〜

オタ「時にギャル殿、質問がござる」

ギャル「何よ」

オタ「『好きになる』とはどう言う事でござろうか?」

ギャル「……何言ってんの?」

オタ「いや、拙者、友人に問われたのでございますよ」

ギャル「好きな娘が出来たって?」

オタ「ただ、友人も拙者同様女性経験がありませんで、自身の気持ちに戸惑いを
感じているとの事でござる」

ギャル「ふぅん……何だろうね?男と女で違うのかな?」

オタ「どうでしょう」

ギャル「ヤりたいかどうか、とか……チンポが勃つかどうかとか」

オタ「身も蓋もない言い方でござるね……」

ギャル「でも好きだったら付き合うだろうし、付き合ってたらいずれはエッチ
するだろうし、そう言う対象になるだろうし」

オタ「しかしその理屈を借りると、拙者はAV女優を好きだと言う事になってしまいます」

ギャル「違うの?」

オタ「それは違いますよ。好意を寄せると言う事と性的興奮は、必ずしも
一緒には並び立たないでござる」

ギャル「じゃあ、あんたはどうなの?」

オタ「は?」

ギャル「あんたはあたしの事好き?」

オタ「……どうでござろうね……」

ギャル「はあ?何それ?」

オタ「あ、いやその、そう言う意味ではなく」

オタ「……拙者も未だに計りかねているのでござるよ。自分の気持ちを」

オタ「正直申しまして、ギャル殿とそう言う関係になりたいと思わなかった事は
ござらぬ」

オタ「しかし、それだけが目的になってしまってはギャル殿に失礼と言うもの」

オタ「と言う訳で、ギャル殿とそう言う関係に踏み込むのは今しばらく
待って頂きたいのでござるよ」

ギャル「……真面目か」

オタ「スミマセン」

オタ「あ、でも……今、夜は一緒の布団で寝てますが」

ギャル「あんた最初のうちはあたしに背中ばっか向けてたよね」

オタ「最近はふと目覚めると偶然ギャル殿と腕枕の体勢になってたり
するのでござるが」

オタ「今ではそれも良しと思う様になり、再び眠りに落ちる事もしばしば」

オタ「…………あ」

ギャル「……何?」

オタ「解ったでござる」

ギャル「は?何がよ」

オタ「答えが出たのでござるよ」

〜〜〜〜〜〜

ギシッギシッ パンパン

オタ「はあ……はあ……ギャル殿……ギャル殿……」

ギャル「んんっ!いいのっ!もっと突いてっ!」

ギャル「ああんっ!オタ君のおちんぽと子宮の入口がキスしてるのぉっ!」

オタ「ギャル殿っ!イ、イクでござる!」

ギャル「出してっ!オタ君のおちんぽみるく、あたしの子宮にいっぱい出してっ!」

ギャル「んほぉぉぉぉぉっ!」

………………

オタ「……はっ!」

………………

オタ「(……ゆ、夢でござるか……)」

オタ「(夢とは言え……何と言う下劣な内容の夢を……)」

オタ「(拙者禿しく自己嫌悪でござる……)」

オタ「(……ん?)」

クンカクンカ

オタ「(この匂いは……ギャル殿の髪の匂い……)」

オタ「(相変わらず良い匂いでござるな……)」

オタ「(……ん?)」

オタ「(ちょっと待てよ……これはギャル殿の後頭部……その後頭部が目の前に
あると言う事は……?)」

オタ「(……ホ、ホァァァッ!)」

オタ「(こっ、この体勢はっ!)」

オタ「(ギャル殿を……背後から思いっ切り抱き締めてしまってるでは
ござらんかっ!)」

オタ「(し、しかも)」

オタ「(………………)」

オタ「(フルボッキの愚息がギャル殿のお尻の割れ目にジャストフィット……)」

オタ「(寝間着越しとは言えこの体勢は……何でこんな格好になったんで
ござるか……)」

オタ「(っ!)」

オタ「(この体勢にさっきの夢……と言う事は……)」

オタ「(寝ぼけた拙者が盛りの付いた犬よろしく背後からギャル殿に尻コキあるいは
素股で襲いかかった可能性が微レ存……)」

オタ「(ま、マズい……ギャル殿に怒られてしまう……)」

ソー……

ギャル「すー……すー……」

オタ「(……良かった……ギャル殿は爆睡状態で気が付いてないでござる)」

オタ「(しかし……バレない様に身体を離すにしても、拙者の左腕がギャル殿の
下になってるから迂闊に引き抜けず)」

オタ「(はてさてどうしたものか……)」

ギャル「んっ……んんん……」

オタ「(っ!お、起きたでござるか?)」

ゴロン

オタ「(……ほっ、寝返りでござるか)」

オタ「(……そうだ、この隙に腕を)」

スッ

オタ「(………………)」

オタ「(……ふう。何とかギャル殿を起こさずに身体を離せたでござる)」

オタ「(やれやれ)」

オタ「(……もう変な事をしでかさぬ様、しっかり身体を離して寝るでござる)」

オタ「(むにゃむにゃ……)」

〜〜〜〜〜〜

オタ「むにゃ……」

オタ「ん……ふあああ」

ギャル「あ、起きたの?」

オタ「……もう昼過ぎでござるか」

ギャル「あんた、夕方からバイトでしょ?何食って行く?……つっても
食パンしか無いじゃん」

オタ「ギャル殿は今晩はご実家に帰られるので?」

ギャル「んー……今日親がいないんだよね」

オタ「そうでござるか」

ギャル「でさ、弟が彼女連れて来るっつってたんだよね」

オタ「それは何とも」

ギャル「だから、帰れない」

オタ「?何故でござるか?弟殿と弟彼女殿と仲良くするのもたまには……」

ギャル「あんた、ほんっとにそう言うの鈍いんだね」

オタ「???」

ギャル「あのね、高校生のカップルが同じ部屋に泊まるっつったら、やる事は
一つでしょ?」

オタ「あー……」

ギャル「つうか、帰ってくんなって言われてるしね」

オタ「それは酷でござるな」

オタ「しかしながら拙者16時よりバイトでありますから、帰宅は0時を過ぎますよ」

ギャル「……で?」

オタ「で?って……」

ギャル「……あんたが帰るまでここにいちゃいけないの?邪魔なの?」

オタ「そ、そうは言ってないでござるよ」

ギャル「よし」

オタ「しかし、8時間も時間をどうやって潰すでござるか?」

ギャル「んー、適当にゴロゴロして風呂入ってベルセルク読んでる」

オタ「御意……さて、バイト行く前に洗濯を済ませとくでござるか。今日は
拙者の当番でござるね」

ギャル「……あ、あたしがやるからいいよ」

オタ「いや、これは2人で決めた事であり」

ギャル「い・い・か・ら!洗濯、あたしがやる!」

オタ「、解ったでござるよ」

オタ「…………?」

オタ「(あれ?ギャル殿の下着……)」

オタ「(昨夜はあんな柄じゃなかった筈でござるが……履き替えた?)」

オタ「(しかし、どうして……)」

オタ「(おっと、あんまりジロジロ見てるとまたギャル殿に怒られてしまうでござる)」

〜〜〜〜〜〜

オタ「じゃあ、行って来るでござる。お腹が空いたら冷蔵庫のモノを適当に……
って、何かあったでござるかな……」

ギャル「無かったらコンビニに……って、鍵無いから無理か」

オタ「鍵でござるか……はい」

チャリン

オタ「拙者の鍵でござる……拙者が帰って来たら開けて下さいでござるよ?」

ギャル「……合い鍵くれればいいじゃん」

オタ「……じゃあ行って来るでござる」

ギャル「ふん……おい」

オタ「はい?」

ギャル「行って来ますのキス」

オタ「……あ、ち、遅刻でござる!では!」

バタバタ……

ギャル「……ちっ」

〜〜〜〜〜〜

ギャル「ふー……さぁて、あいつも行っちゃったから洗濯すっか……」

ギャル「………………」

ヒョイ

ギャル「ったく……あのバカ」

ギャル「いきなり寝ぼけて抱き付いて来て、アソコにチンポこすりつけたりするから
下着汚れちゃったじゃん……」

……………………

ガバッ ギュッ

ギャル『……?な……何よ』

オタ『むにゃむにゃ……ギャル殿ぉ……』

ギャル『ちょ……寝ぼけてんの?このバカ』

ムニュ

ギャル『んっ……おっぱい……』

オタ『ギャル殿……ギャル殿……』

モミモミ

ギャル『はぁっ……んっ……やめ……』

ギャル『……っ!お尻のこの感触は……チンポ……』

グイッグイッ

オタ『んっ……んっ……ギャル殿……』

グイッグイッ

ギャル『やっ……あん……オマンコ……擦るな……』

ギャル『あっ……そんなにされたら……濡れちゃ……んっ!』

グイッグイッ

オタ『はぁっ……はぁっ……』

ギャル『ダメ……声……出ちゃう……』

ギャル『あっ……んんっ……イ……』

………………

ギャル「………………」

ギャル「ったく……今度あんな事したら、チンポひっ掴んでやる」

ポイッ

ピッ

ブォーン……

ギャル「さぁて……洗濯終わるまでヒマだなぁ……」

ギャル「………………」

ギャル「あいつ帰って来たら……」

ギャル「………………」

ギャル「……バッカみたい、何ムラムラきてんの……」

ゴロン

ギャル「………………」

ヌギヌギ

ギャル「………………」

ヌルッ

ギャル「んっ……」ビクン

クチュクチュ……クチュクチュ……

ギャル「はぁっ……んっ……」

クチュクチュ……クチュクチュ……

オタ『ギャル殿……ギャル殿……』

ギャル「あっ……ああんっ!」

クチュクチュ……クチュクチュ……

ギャル「んっ!んっ……」

ギャル「んんんっ!」

………………

ギャル「……はあ……はあ……」

ギャル「……あいつ帰って来たら……」

ギャル「襲っちゃおっかなぁ……」

〜〜〜〜〜〜

ギャル友「ねえねえ」

ギャル「んー?」

ギャル友「ギャルちゃんさぁ、あのオタとまだ続いてんの?」

ギャル「まー、一応ね」

ギャル友「続いてんのかー」

ギャル「何よ」

ギャル友「うまく行ってんの?」

ギャル「んー……分かんない」

ギャル友「分かんないって何それ」

ギャル「付き合ってるは付き合ってるんだろうけど、何て言うんだろ……
何だかコレジャナイ感が」

ギャル友「……あー、ひょっとしてアレ?毎日毎日オタが猿みたいに
エッチしたがるとか」

ギャル「……え?」

ギャル友「うん分かる分かる。うちもさー、ヤリたての時は毎日猿みたいに
ヤッてたもんね」

ギャル「あの……」

ギャル友「でもさ、エッチばっかじゃ続かないんだよねー。いや、エッチも
大事だけどさ」

ギャル友「で」

ギャル友「……どんくらいヤッてんの?ぶっちゃけ」

ギャル「う……」

ギャル友「あんたら付き合って……半年だっけか。……もしかして毎日?」

ギャル「……ううん」フルフル

ギャル友「……じゃあ週3」

ギャル「…………」フルフル

ギャル友「週1?」

ギャル「…………」フルフル

ギャル友「……まさかの月1」

ギャル「…………」フルフル

ギャル友「…………えっ?」

ギャル「……まだ、ヤッてない」

ギャル友「う……ウソ」

ギャル「……ホント。キスもまだ」

ギャル友「……ギャルちゃんさぁ、それはヤバいって。そろそろヤラして
あげないとさあ、変なトコ行っちゃうよ?」

ギャル「……違うの。逆。あいつがヤラしてくんないの」

ギャル友「?ちょっと意味分かんないんだけど」

ギャル「あんまりヤリたがったらさ、あたしをそう言う目でしか見てない事に
なるから、それがイヤなんだって」

ギャル友「……今時珍しいね、そう言うの」

ギャル友「でも、ギャルちゃんが別れたくないってんなら、そろそろ何とか
しとかないと浮気されちゃうよ?手近にヤラしてくれる女が現れたらあっさり
コロッと行っちゃうかも」

ギャル「それはなくね?だってあんなデブのキモオタなんかさぁ、誰が……」

ギャル友「……自分の彼氏なのにボロクソ……」

ギャル友「でも、オタってちょっと身なりとか良くして痩せれば結構イケるよね。
タッパもあるし」

ギャル「……それマジで言ってる?」

ギャル友「マジマジ。もしオタがイメチェンでもしたら……あたしが
寝取っちゃおっかなぁ♪」

ギャル「……えっ?」

ギャル友「……ちょ、ちょっとギャルちゃん冗談だって!そんな怖い顔しないでよ!」

〜〜〜〜〜〜

オタ「それでは店長、お先に失礼するでござる」

店長「はぁい、お疲れ様ぁ」

………………

オタ「ふーい……夜中の0時を過ぎればまだまだ冷えるでござるね……」

ギャル「おーい」

オタ「ん?あれは……ギャル殿……どうしたでござるか?」

ギャル「……何よ、迎えに来てやったんじゃん。文句ある?」

オタ「先に休んでても良かったでござるのに」

ギャル「お腹空いてるから寝れねーっつうの」

オタ「あー、また食材が無かったでござるか……拙者も腹が空いてますから、
帰りにどこかファミレスでも寄りますか。意外とこの時間は混んでたりしますが」

ギャル「……2人で食べたい。コンビニ弁当がいい」

オタ「コンビニ弁当でござるか……では帰りにファミマに寄るでござる」

………………

オタ「……実はギャル殿、拙者少し見た目を変えようかと思案してるのでござる」

ギャル「はあ?見た目?」

オタ「はい。実は今日暇な時間にうちの店長と世間話をしておりまして」

ギャル「店長さんって、あの吉瀬美智子に似てるあの店長さん?」

オタ「そうでござる。その時に……」

………………

店長『オタ君はさあ、もうちょっと見た目を何とかすればモテると思うのよねー』

オタ『デュフ、モテるでござると?』

店長『うん。髪型変えて、ダイエットしてみたら?』

店長『背も高いしさ、素材は悪いないのよねぇ……うふふ』

………………

オタ「……とお褒めの言葉を頂きまして」

オタ「まあ、アレでござるよ。モテるモテないより、こんなナリをしているよりも
きちんとしていた方がギャル殿とも釣り合いが……どうしたでござるか?」

ギャル「…………」

ギャル友『マジマジ。もしオタがイメチェンでもしたら……あたしが
寝取っちゃおっかなぁ♪』

店長『背も高いしさ、素材は悪いないのよねぇ……うふふ』

ギャル「……ダメ」

オタ「は?」

ギャル「許さん。イメチェンは許可しない」

オタ「ど、どうしてでござるか、ギャル殿だって……」

ギャル「うるさいうるさい、髪型もボサボサでいい、お腹も出たまんまで
いいから」

オタ「???変なギャル殿でござる……」

ギャル「よし、あんたもっと太れ。今晩のノルマ、弁当とファミチキ10本な」

オタ「は、はあ?」

どっかでこんな感じのオタとギャルのSS見たことある気がするんだけど、続編?

>>37
検索したら出て来た
ここに投下するのは初めてだから別ですよ

これって前スレとかないの?
それとも馴れ初めとかはまた後ほど出てくるのかな

>>40
前スレつうかこのスレから書き始めなんで……
馴れ初めかー
考えてないなー
このままあっさりオタの童貞喪失まで行くのも味気ないから書くか
うん

やっぱり考えても良い馴れ初めエピソードが浮かばない
考えてたら本筋が進まないのでそっちを先書こうか
書いてて浮かんだら書こう
うん

電車内でキモオタを見たってコピペで、オタが連呼してたんですよ
しかしそのコピペをいくら探しても見つからない……

〜〜〜〜〜〜

オタ「(拙者、オタ。20歳のデブキモオタでござる)」

オタ「(あれは去年の夏。コミケ帰りの電車の中で、痴漢に間違われていた
ところをギャル殿に助けてもらったでござる)」

オタ「(それから何やかんやあり、何故かこのド派手なギャル殿と拙者が
恋人として付き合う事になったでござる)」

オタ「(……まあ、その経緯は追々話すとして)」

ギャル「……ねえ」

オタ「はい」

ギャル「何ぶつぶつ言ってんの?」

オタ「?拙者何も……何か喋ってたでござるか?」

ギャル「……ような気がしたの」

オタ「今どこらへんでござるか?」

ギャル「んー……ピピンの中身が空っぽになってるトコ」

オタ「オウフ……一番ハードなトコでござるね……」

オタ「(今、ゲームをしている拙者の背中に背中をもたれかからせてマンガを
読んでいる女の子が、拙者の……まあ、彼女のギャル殿でござる)」

オタ「(正直言って、最初は信じられなかったでござる)」

オタ「(確かにギャル殿は可愛いでござるが、所詮拙者はキモオタ)」

オタ「(ギャル殿とは全く住む世界が違う筈)」

オタ「(そのうちギャル殿の後ろから怖いお兄さんが登場するであろう事も
覚悟したでござるが……)」

オタ「(そうして7ヶ月)」

オタ「(微妙な距離感を保ったまま、拙者達の関係は続いているでござる)」

ギャル「ふー、読み終わった」

ヒョイッ

オタ「ふ、ふわっ!」グラッ

テレテレーン

ギャル「……どしたの?」

オタ「ギャ、ギャル殿がいきなり立ち上がるからバランス崩して転びそうに
なったでござるよ……おかげでゲームが大事な場面だったのにやられてしまった
でござる」

ギャル「……何それ、あたしが悪いの?」

オタ「…………」

オタ「……悪いでござる(キリッ」

ギャル「ふん。うっせ、バーカ。ベーッ」

オタ「(うっ……)」

オタ「(いつもはツン風味満載のギャル殿でござるが……)」

オタ「(今のも……なかなか可愛いでござるな……)」

ギャル「んー……今何時?」

オタ「もうすぐ1時でござるな……少々夜更かしが過ぎた模様」

ギャル「あまり眠くない」

オタ「まあ、拙者明日バイトが休みとは言え、過度の夜更かしはギャル殿の
お肌にも良くないでござる」

ギャル「……ちょっと運動したら眠れるかもね」チラッ

オタ「運動?こんな時間に散歩なんかしたら、ギャル殿はともかく拙者が
職務質問を受けてしまうでござる」

ギャル「……ちっ」

ギャル「じゃ、マンガ本棚に戻すわ……よいしょっと」

オタ「(……!)」

オタ「(……ギャル殿の下腹部が鼻先にっ!)」

オタ「(マンガの棚は拙者の後ろにあるからある程度は致し方ないとは言え、
この体勢は……)」

オタ「………………」

オタ「……ギャル殿」

ギャル「んー?」

オタ「わざとでござるね」

ギャル「バレたか」

オタ「(う……ヤバい……愚息がフルボッキでござる)」

ギャル「……ねえ」

オタ「は、はい」

ギャル「ここまでしてるんだからさ」

オタ「?」

ギャル「女に恥かかさないでよ……」

ギャル『あたしは、あんたの事大好きだよ。あんたとエッチしたい』

オタ「拙者も……ギャル殿が好きでござる」

オタ「ですが、同時になかなか縮まらない距離も感じておりました」

オタ「しかし、拙者恋愛には不慣れである故、その距離を縮める方法すら知らず
……んっ!」

チュッ

ギャル「じゃあ……縮めようよ」

チュッ……チュッ……レロ……

ギャル「……抱いてよ」

ギュッ

オタ「ギャル殿の……全部が欲しいでござる」

ギャル「あたしも、あんたの全部が欲しい」

オタ「ギャル殿……」

オタ「……一つ、言っておきたい事がござる」

ギャル「何?」

オタ「以前も申しました様に拙者童貞でして、その、最中にみっともない事を
してしまうかも知れません」

オタ「その時は……どうか怒らずに寛大な慈悲でもって……」

ギャル「ふふ……大丈夫。何されたって怒らないよ……好きなんだもん」

〜〜〜〜〜〜

オタ「………………」ヌギヌギ

ギャル「………………」ヌギヌギ

ギャル「……つうかさぁ」

オタ「はい」

ギャル「何で部屋の電気消すの?これじゃなんも見えないじゃん」

オタ「……消さないのでござるか?」

ギャル「まあ消す時もあるけどさあ。真っ暗じゃ何も見えないじゃん」

オタ「そ、それはそうでござるが……は、恥ずかしいでござる」

ギャル「はあ?」

オタ「いや、拙者のこの醜く弛んだ身体を晒すのは少々……」

ギャル「女かっつうの!……まあいいや、点けちゃおっと」

パチッ

オタ「ヒョ、ヒョホホww」

ギャル「な、何よキモいなぁ」

オタ「いや、あの……ギャル殿のお身体を見るのは初めてでして……その」

ギャル「……もっと良く見てよ」

ズイッ

オタ「ううっ……」

ギャル「どう?初めて見る女の裸は」

オタ「そ、その……とても……綺麗です……」

オタ「胸も大きいですし、ギャル殿が気にされていたお腹周りの肉付きも
逆に良い感じに……その、何と言いますか……」

ギャル「……何?」

オタ「……エロいです」

ギャル「ふふっ……こんなにギンギンにしちゃって……そんなにエロい?」

ギュッ……

オタ「うあっ……」

ギャル「あんた……あたしでシコッた事あるでしょ?」

シコシコ……

オタ「ううっ……はあ……はあ……」

ギャル「正直に言ってみ?怒んないからさ」

オタ「うっ……は、はい……シコリました……ギャル殿をオカズにして……
シコリました!」

ギャル「ふぅん……どんなとこをオカズにしたの?」

オタ「ギャル殿の……おっぱいとかお尻とか……」

ギャル「あんた、あたしの身体しょっちゅうチラ見してるもんね」

オタ「うっ……」

ギャル「バレてないとでも思ってた?」

オタ「そ、それは……」

シコシコ……シコシコ……

ギャル「それから?あんたが妄想したのって、それだけじゃないんでしょ?」

オタ「い、いえ……」

ギャル「本当の事言いなよ。言わないと、このまま手コキだけで終わらせちゃうよ?」

オタ「うっ……しました……ギャル殿と……セックスしてるところを想像して
……シコリました!」

ギャル「ふぅん……変態……」

オタ「ううっ……」

ギャル「……ほら、こう言う事想像したんでしょ?」

クチュクチュ……

オタ「うああっ……先っぽを……そんな……」

ギャル「んっ……どう?あんたのチンポ、あたしのオマンコに触ってるよ?」

オタ「はあ……はあ……」

ギャル「……貰ったげる。あたしがあんたの童貞、貰ったげるよ」

クチュ……

ギャル「んっ……」

ズブブ……

ギャル「ああっ……んんっ!」

ズブブ……

ギャル「熱いっ……あんたのすごい……」

オタ「ううっ……ああっ!」

ビクン!

オタ「あっ……あっ……!」

ズビュッ!

ギャル「……あんっ!」

オタ「うっ!うっ!」

ビューッ……ビュッ……ビュッ……

オタ「ああ……ああ……」ガクガク

………………

オタ「はあ……はあ……」

ギャル「んっ……」

オタ「ギャ、ギャル殿……」

ギャル「……ん?」

オタ「も、申し訳ないでござる……まさか入れた瞬間に出てしまうなど……」

ギャル「そんなに気持ち良かったの?」

オタ「気持ちいいと言うか……じらし過ぎでござるよ、ギャル殿……」

ギャル「……だって、イジメたくなったんだもん」

オタ「ああ……せっかく……ギャル殿と初めてだったのに……この様な失態……」

ギャル「おい」

バシッ

オタ「いてっ」

ギャル「あんたはいっつも自分でそうやってさあ……怒んないって言ったじゃん、
あたし」

オタ「す、すまんでござる」

ギャル「……本当に悪いと思ってる?」

オタ「……はい」

ギャル「……チンポ、まだ勃ってるんだけど」

オタ「あっ……これはスミマセン、今すぐ抜きます故……」

ギャル「ダーメ」

ギュッ

オタ「ギャル殿……?」

ギャル「まだ勃ってるんだから、出来るよね?」

オタ「うっ……」

ギャル「どうせ、一発じゃ足んないんでしょ?」

オタ「……はい……出来るなら」

ギュッ

ギャル「あたしも、もっとヤリたい」

オタ「ギャル殿……」

ギャル「今度は、あんたからしてよ」

オタ「せ、拙者からでござるか?」

ギャル「うん、このまま……抜けない様に起きて」

オタ「は、はい」

ギャル「このままゆっくりと……今度はあんたが上になって」

ギャル「そう……それで……」

ギャル「腰、動かして……あんっ」

ギャル「はあっ……あんっ……」

〜ある日の夜〜

オタ「さぁて……もうこんな時間でござるか。ギャル殿、風呂はどうするで
ござるか?」

ギャル「……んー?……まだいい。先入ってきなよ」

オタ「今どこらへんでござるか?」

ギャル「赤い目のピーカフ」

オタ「まだまだでござるね……じゃあ拙者先に入るでござる」

ギャル「んー。いってらー」

………………

パシャパシャ

オタ「うー、1日の疲れを癒やすには風呂が一番でござるな」

コキコキ

オタ「……首の鳴りも調子が良いでござる」

オタ「ふー……極楽極楽」

ガラッ

オタ「ん?……ホァァァッ!?」

ギャル「うわっ、びっくりした」

オタ「な、何でござるか!」

ギャル「何って、ベルセルク読み終わったから風呂入りに来たんじゃん」

オタ「せ、せめて拙者が出るまで待てないでござるか!」

ギャル「あーもーうるさい。あたしが入りたいっつってんだから入るの」

………………

パシャパシャ

ギャル「何で向こう向いてんの?」

オタ「い、いいじゃないでござるか」

ギャル「まーどーでもいいけどさ」

ギャル「……あんた、もしかして勃ってる?」

オタ「ヒョ、ヒョホッww」

ギャル「見してみ」

オタ「だ、ダメでござる!」

ギャル「い・い・か・ら」

オタ「はい」

ギャル「ほら、立て」

ザバァァ

ギャル「……あんた、裸見ただけでこんなになんの?」

オタ「し、仕方ないでござる。ギャル殿が浴槽に入る時だって……」

ギャル「……見たの?」

オタ「見てはないでござる。見えたのでござる」

ギャル「おんなじだっつうの……もう童貞でもないのに、見ただけでこんなに
フルボッキするもんなの?」

オタ「……あの時は興奮し過ぎて、正直……覚えてないのでござる」

ギャル「はあ?」

オタ「仕方ないでござる、あの時は必死だったのとあまりの興奮度に……」

ギャル「ったく……仕方ないなぁ」

ギュッ

オタ「うぁっ!」

シコシコ

オタ「あっ、あっ、ギャル殿!」

ギャル「ダーメ、動くな」

シコシコシコシコ

オタ「うぅっ」

ギャル「どう?気持ち良い?」

オタ「は、はい」

ギャル「ねー、何か先っぽから出てるんですけどー?これなーに?」

オタ「うっ……が」

ギャル「なにー?聞こえなーい」

オタ「が、ガマン汁でござる」

ギャル「ふぅん、そんなに気持ち良いんだ?」

オタ「は、はい……あっ!」

ズビュッ!

ギャル「きゃっ!」

オタ「あっ、あっ、」

ビュッ!ビュッ!

………………

ギャル「……おい」

オタ「す、すみませんでござる」

ギャル「出す時はさー……言ってよ」

オタ「は、はい……」

ギャル「もー……顔にモロにかかったじゃんか……ベトベト」

ギャル「顔、洗う」

オタ「はい……」

ジャー パシャパシャ

ギャル「……おい」

オタ「な、何でござるか」

ギャル「謝る?」

オタ「謝るって……さっきのは言うなれば不可抗力であり」

ギャル「あ・や・ま・る?」

オタ「はい」

ギャル「よし。じゃあ……」

オタ「ギャ、ギャル殿、何を……」

ギャル「あたしのも、気持ち良くしてよ」

オタ「き、気持ち良くでござるか?」

ギャル「舐めてよ、ここ」

オタ「………………」

ギャル「………………」

オタ「はい」

オタ「(相変わらずエロチックなお尻でござるな……)」

オタ「(む……アソコと……所謂アナルが……)」

オタ「……では失礼して」

ギャル「あー、言っとくけどケツの穴見たら殺すから」

オタ「……もう手遅れでござるが」

ギャル「……ちっ」

オタ「では……」

レロッ

ギャル「んっ」ピクンッ

チュパッ……レロッ……

ギャル「あっ……ああん!」

ギャル「ね、」

オタ「……何でござるか?」

ギャル「く、臭くない?」

オタ「臭い?……ここがでござるか?」

ギャル「……つうか、臭いっつったら殴るけど」

オタ「正直申しまして、無臭と言う訳ではないでござるが」

オタ「それは例えるなら濃縮されたギャル殿の体臭と言う事であり」

ギャル「意味解んない」

オタ「不快ではないと言う事でござるよ」

ギャル「あっそ……良かった」

オタ「……?今何と?」

ギャル「うっさい、何でもない」

レロレロ……チュパッ……

ギャル「んっ、んっ、……ううんっ!」

オタ「(ギャル殿……結構乱れるでござるな)」

ギャル「はっ……あっ……」

ギャル「いや……だ、ダメ……」

オタ「……?」

ギャル「……ダメっ!ど、どいて!」

オタ「え、えっ?」

チョロッ

ギャル「やっ、出ちゃ……ああっ!」

オタ「うわっ」

シャァァァァァァッ!

………………

オタ「……ギャル殿、大丈夫でござるか?」

ギャル「うっさい……見んな」

オタ「………………」

ギャル「………………」

オタ「仕方ないでござる。あれだけギャル殿も感じていれば……」

ギャル「黙れ」

オタ「……感じてなかったでござるか……」

オタ「………………」

オタ「ま、まあ、おあいこでござる」

ギャル「………………」

オタ「今度は是非、顔面騎乗にて拙者の顔に聖水を」

ギャル「……キモ」

オタ「調子に乗りました」

オタ「……ギャル殿」

ギャル「……何?」

ギュッ

ギャル「…………っ?」

オタ「あんな事ぐらいで、ギャル殿を嫌いにはならないでござるよ」

ギャル「………………バッカじゃねえの………………」

ギャル「あんたが何であたしを好きだとか嫌いだとか言うのよ」

オタ「……そ、そうでござるね。これは失敬」

オタ「では、身体を流して出るでござるか。余りの長湯は身体に良くないでござる」

ザバァァ……

ギャル「あっ……」

オタ「……はい?」

ギャル「……何でもない。汚ねえケツの間からタマぶら下げてないで早く出てよ」

オタ「はいはい……ではお先に」

ガラッ……バタン

ギャル「………………」

ギャル「…………ありがと」

〜少し時間は巻き戻って〜

アナウンス『間もなくー、ドアー閉まりやーっす』

ギャル「ふー、やっと乗れた……」

ギャル「しっかし、混んでんなぁ……」

ギャル「座りたいけど……こりゃ無理だわ……いたっ!」

ギャル「な、何よ……ベビーカー?」

ギャル「こんな混んでんのにベビーカーなんか連れてくんなよ……しかも
二人乗りとかさぁ」

ギャル「……うっ」

ギャル「あーもー、あんま寄ってくんなよオッサン!」

ギャル「もうヤダ……」

ギャル「早く着かないかな……」

………………

ガタンゴトン ガタンゴトン

ギャル「んー……」

ギャル「……んっ」

男「………………」

サワサワ サワサワ

ギャル「あいつ……何ゴソゴソやってんの?」

ギャル「……うーわっ……前の女の子のケツめっちゃ触ってるじゃん」

男「………………」

サワサワ サワサワ

ギャル「うーわっ、うーわっ、チンコ勃ってるし」

ギャル「痴漢ってマジでいるんだねー……」

ギャル「何か見た目真面目そうなリーマンなのに……」

ギャル「そんなに女のケツ触りたきゃ彼女作りゃいいのに……」

女「きゃあああああっ!」

ギャル「っ!」ビクッ

ギャル「いきなり何よ、びっくりした」

女「この人、痴漢です!」

バッ!

オタ「えっ?えっ?えっ?」

女「この人、痴漢です!私のお尻触りました!」

オタ「い、いや、拙者……」

乗客「痴漢だってよ、おい」

乗客「えー、やだー」

乗客「うわっ、キモいオタクじゃん」

DQN「おい」

グイッ

オタ「ひぃっ!」

DQN「お前、何痴漢なんかしてんだよ?あ?」

オタ「いや、あの、違っ……」

DQN「とにかくよ、次で降りろや」

オタ「ああ……ああ……」

ギャル「………………」

ギャル「……ったく……」

………………

駅員「痴漢、ですか」

女「そうなんです!こいつが、私の身体を触って来たんです!」ウエーン

オタ「いや、拙者、違」

DQN「おめー、しらばっくれてんじゃねえよ!彼女泣いてんじゃん」

駅員「ともかく事務室へ。それから警察への引き渡しになりますんで」

オタ「ええっ!?」

ギャル「おい」

女「さっさと行け!このキモオタ痴漢野郎!」

ギャル「おい!」

女「っ?」

駅員「……あの、何か?」

ギャル「あのさ、あたしも見たんだよ、痴漢」

駅員「あなたもですか?」

ギャル「うん。このおねーさんが痴漢されてるとこ見たんだよね」

女「………………っ!」

駅員「ああ、そうですか。ではあなたも事務室に来てくれますか。目撃証言として……」

ギャル「ここでいいよ、ここで」

駅員「は?」

ギャル「だって、あたしはいいけど、このオタクが事務室行っちゃったら
痴漢を認めた事になるんでしょ?」

駅員「はあ、それはまあ」

ギャル「このオタク、痴漢してないよ。痴漢してたのはその逆隣にいたリーマン」

女「……違います!私、こいつに触られたんです!」

DQN「おい、テキトーな事言ってんじゃねえよ。彼女が触られたっつってんだよ」

ギャル「だってあたし見たんだもん。それにこのオタク、両手で吊革持ってたし」

女「うっ……」

ギャル「そう言やさあ、あたしの学生時代にもいたんだよねー。痴漢でっち上げるのが
趣味みたいな女が。痴漢冤罪って言うの?」

女「な、何を言い出すのよ!それじゃ私が嘘をついてるみたいじゃん!」

学生A「あ、いたいた!」

学生B「あのー、すいませーん」

駅員「はい、何でしょう?」

学生A「あの、俺ら痴漢捕まえたんすよね」

男「うう…………」

学生B「さっきの電車ん中で、そのおねーさんのお尻触ってたんすよ」

ギャル「あ、さっきの痴漢」

駅員「ん?ん?これはどう言う事ですか?あなた、このオタクさんに
触られたんじゃなかったんですか?」

女「うっ…………」

女「もういいわよ!行こ、DQN君!」

DQN「お、おう」

ギャル「……マジでグルだったのかよ」

………………

オタ「あ、あの」

ギャル「……何?」

オタ「あ、ありがとうでござる。あそこで君が来てくれなかったら、今頃拙者、
社会的に抹殺されてるとこでござった」

ギャル「……別にー」

ギャル「……あーあ、こんな駅で降りるつもりじゃなかったのに……次待つまで
すげーかかんじゃん」

オタ「あ、あの」

ギャル「だから何よ。はっきり喋んなっての」

オタ「お、お礼がしたいでござる。と言っても大した事は出来ないでござるが……」

ギャル「はあ?お礼?」

オタ「あ、いや、嫌なら別に無理にとは……拙者みたいなキモオタと関わりたく
ないでござるからね」

ギャル「……腹減った」

オタ「はい?」

ギャル「腹減ったっつったの」

オタ「は、はい!それではどこかで食事をするでござる。拙者、奢りますよ」

………………

テクテク

ギャル「ねえ」

オタ「はい」

ギャル「そのでっかい紙袋、何なの?」

オタ「あ、これでござるか……コミケって知ってるでござるか?」

ギャル「コミケ?……ああ、あんたみたいなキモオタがマンガを売ったり
買ったりするとこでしょ?」

オタ「拙者、そのコミケの帰りでして。目当ての本を買うのに随分苦労したので
ござるよ」

ギャル「だからって、そんなに買う?」

オタ「コミケは拙者のライフワークでありますから。ノーコミケ、ノーライフで
ござる(ドヤァッ」

ギャル「意味解んない……」

オタ「でしょうな」

ギャル「紙袋、一個持ったげるよ」

オタ「……えっ?い、いいでござるよ。こう見えても結構重いでござるから」

ギャル「いいって。そんなに抱えてちゃ、右腕しんどいでしょ」

オタ「……そうでござるか。では遠慮なく君に甘える事にするでござる。
ではこっちの心持ち軽い方を」

………………

テクテク

ギャル「ねえ」

オタ「はい」

ギャル「あんた、いつからそんなござるとか言うようになったの?」

オタ「これは拙者のキャラでござる。すなわち拙者がこれまでの人生で
積み上げて来たものの」

ギャル「あー、めんどくさくなりそうだからいいや」

オタ「賢明ですな」

………………

ギャル「ところで、あんたはいいの?」

オタ「何がでござるか?」

ギャル「あんたもここで降りるつもりじゃなかったんでしょ?」

オタ「まあ、拙者は一つ向こうの駅で降りるつもりでござったから。次の電車を
待つより、歩いた方が早いのでござるよ」

ギャル「家、近いんだ」

オタ「そうですな……歩いて10分ぐらいと言ったところでござるか」

ギャル「ふうん……じゃあ、右腕のケガとか辛くないの?」

オタ「え?あ、この右腕のケガでござるか」

ヒョイ

オタ「これは拙者が幼少の頃、ちょっとドジをして負ったケガでござるよ」

オタ「まあ、言うなれば……名誉の負傷と言ったところでござるか。もう昔の
ケガでござる。重い物を長時間持つと少々しんどいだけで、日常生活には
支障はござらん」

ギャル「……ねえ」

オタ「はい?」

ギャル「あんたんち、行きたい」

オタ「……は、はあ?」

ギャル「気が変わった。こんなオタク臭いマンガが入った紙袋下げて行くの
ハズいしさ。途中のコンビニで食べ物買えばいいし」

オタ「い、いや、あの、その」

ギャル「一応言っとくけどさ、変な勘違いすんじゃないよ?あんたが
あたしにどうしてもお礼がしたいっつうから、嫌々行ったげるだけなんだから」

オタ「いや、それなら無理にとは……」

ギャル「何か言った?」

オタ「……いえ」

………………

〜〜〜〜〜〜

オタ「ふーい」

オタ「やっぱり、家族のいる実家で入る風呂もなかなか乙なもんでござるな」

パシャパシャ

オタ「……これだったらギャル殿も連れてくれば良かったでござる」

………………

オタ「ほーい、風呂上がったでござるよー」

妹「……うーわっ!うーわっ!」

オタ「な、何でござるか」

妹「兄貴さあ、いい加減風呂上がりにパンツ一つで出てくんのやめてくんない?」

オタ「いいじゃないでござるか、我が家でリラックスする事の何が悪い」

妹「はあ……兄貴は一人暮らししてるからいいけどさ……うちは毎日毎日
パパの見てんだよ?」

母「あら、いいじゃない。コソコソ家族同士で隠すよりは」

父「そうだぞ。母さんなんかパンツどころか」

母「あらやだ、あなたったら/////」

妹「……もうやだ、こんなオープンな家族」

父「それはそうとオタ、お前にちょっと話がある」

オタ「話?何でござるか」

父「まあ座れ……実は妹に聞いたんだけどな」

オタ「はあ」

父「まあ、その……なんだ。お前ももう二十歳、年頃だ」

父「とっくに異性に興味が出て当たり前ではある。しかし、父さんは道に
外れた事は絶対に許さないぞ」

オタ「???」

母「そうよ。父さんも母さんも、あなたと妹をしっかり育てて来たんだから」

オタ「……もう何だかさっぱり話が見えんのでござるが……」

父「単刀直入に言おう。ストーカーはやめるんだ」

ドンガラガッチャ

オタ「……な……何を言ってるでござるか!」

母「確かにあなたは奥手だけれども、他人様に迷惑をかけちゃいけないわよ。
母さん、情けなくて涙が出ちゃった」

オタ「な、ななな?拙者ストーカーなど一切……」

妹「うち見たんだもん。こないだの日曜日、ショッピングモールで兄貴が
女の子を追っかけ回してたの」

オタ「はあ?」

妹「何かこう、日焼けしてて、おっぱい大きくて、ハデハデなギャル系の
女の子だったよ。黒ギャルって言うの?」

オタ「……あー……」

父「確かに声をかける勇気が出ないのは解る。しかしだな……」

オタ「いや父上、それはですね」

母「女ってのはね、順を追って気持ちを伝えられて初めて好きになるのよ。
そんなストーカーなんかして好きになってもらえる訳がないじゃない」

オタ「それはですね、母上」

妹「……ストーカーするんならもうちょっとバレないようにやんなよ……」

オタ「……だぁぁぁぁぁっ!」

オタ「でえい!何でそこでストーカーと言う結論が出るでござるか!同じ釜の飯を
食った家族、何故『拙者に彼女が出来た』と言う結論に至らんのでござるか!」

父「………………」

母「………………」

妹「………………」

オタ「………………」

父「そんな訳が無いだろう、馬鹿者」

ドンガラガッチャ

オタ「……こ、この〜……」

妹「でもディスプレイから出て来ないじゃん」

オタ「ええいだまらっしゃい!携帯!携帯!」

ピポパプペ

……プルルル

ギャル『はぁい、もっしー?』

オタ「ああ、ギャル殿でござるか」

ギャル『どしたの?ヤりたくなったの?』

オタ「冗談はさておき……ほれ!この電話の相手が拙者の彼女のギャル殿でござる!」

父「……ちょっと携帯貸しなさい」

オタ「やれやれ、やっと解ったでござるか」

父「……あー、もしもし」

ギャル『えっ?……あ、あの、どうも……あたし……』

父「…………どうもこの度はうちの息子がとんでもない事をしでかしてしまい
本当に」

オタ「まだ言うかっ!」

〜〜〜〜〜〜

ギャル「あっはははは!何それ、マジウケるし!」

オタ「笑い事ではないでござる。長年同じ屋根の下で暮らした家族が拙者を
あんな目で見ていたとはショックでござる」

ギャル「まー、あんたその見た目だからねー」

オタ「人間は見た目ではないでござる!」

ギャル「でも、あたしの買い物に付き合ってたのがそんなに見えたの?」

オタ「いやはや、全く情けない……」

オタ「こうなれば……ギャル殿、今度の日曜日空いてるでござるか?」

ギャル「ん?日曜日……まあ、空いてるっちゃあ空いてるけど……何よ」

オタ「ギャル殿を我が家に招待するでござる」

ギャル「……は、はあ?」

オタ「ギャル殿を拙者の正式な彼女として紹介し、ストーカー犯罪者の汚名を
晴らすのでござる(キリッ」

ギャル「えっ……」

オタ「……?どうしたでござるか?」

ギャル「いやー……その、あたし家族の人に紹介とかそう言うのはー……」

オタ「………………」

ギャル「…………ねえ?」

オタ「やはり拙者はギャル殿に騙されていたのでござるそうだ良く考えたら
拙者の様なキモオタに彼女なんか出来る訳無かったのでござるぅぅぅぅぅぅ」サメザメ

ギャル「あー違うって、そう言うんじゃないの。あたしはあんたの彼女だからさ……」

オタ「本当でござるか?」キラーン

ギャル「目を輝かせるな!」

ギャル「つうかさ……家族の人にあたしを紹介って……まだ早い気がすんだよねー
……ほら、あたし達って付き合ってまだ半年ちょいだし」

オタ「ギャル殿は以前『付き合ってもう半年』と言う主旨の台詞を言って
おられましたが」

ギャル「う………………」

………………

〜そして日曜日〜

父「はははっ、いやあ、オタにこんな可愛い彼女がいるなんてなあ」

オタ「だから言ったでござるのに……」

母「さあさあ、ケーキでもどうぞ」

ギャル「あ……ありがとうございます……」

ギャル「(うっわ、あたしの大好きなレアチーズケーキだ)」ゴクリ

妹「ねえねえ、ギャルさんって兄貴とどこで知り合ったの?」

父「おおそうだ、多分世界一馴れ初めが気になるタイプのカップルだからな」

オタ「どう言う意味でござるか……」

ギャル「えっと…………」

オタ「……?去年の夏でござるよね?」

ギャル「え?……ああ、うん、そう」

妹「へー。でも兄貴とギャルさんって付き合って半年ちょいなんでしょ?
去年の夏って、知り合ってすぐに付き合い始めたの?」

母「もしかして一目惚れかしら?」

父「それは無いだろう、はははっ」

オタ「ったく……」

オタ「まあ、男女には色々あるのでござる。特に妹の様なガキにはまだまだ
理解出来ないキビと言うのがあるのでござる」

妹「うわ、明日隕石が落ちるわ」

母「でもオタ君ってこう見えて子供の頃はプレイボーイだったのよ?妹はまだ
小さかったから覚えてないでしょうけど」

妹「……うそん」

オタ「あーっ!あーっ!あーっ!」ジタバタ

ギャル「えっ……そうだったんですか?」

母「ええ。小学生の時、近所にいつも一緒に遊んでた仲良しの女の子がいてね……」

………………

女の子『あ、あたし、オタくんとけっこんします!オタくんをあたしにください!』

オタ『それはぎゃくだよ、ぼくのセリフだぞ!』

………………

母「……ってね、2人とも顔を真っ赤にして婚約報告に来たのよ」

妹「へー。でも婚約報告も女子主導とか、兄貴らしいよね」

オタ「うるさいでござる」

父「だがある時、居眠り運転の車がいてな。オタがその女の子をかばって
ケガをしたんだ」

オタ「ほれギャル殿、この右腕の傷がその時の痕でござるよ。前に話したで
ござるよね?」

ギャル「う……うん」

母「結局その女の子は何ヶ月かして引っ越ししちゃって、それっきりなのよね?」

オタ「拙者にもそう言う輝かしい時代もあったのでござるなぁ……」

妹「兄貴の人生のピークじゃん」

オタ「ピークが早いでござる……」

母「……あら、もうこんな時間。ギャルちゃん、晩ご飯食べて行くでしょ?」

ギャル「……えっ?いいんですか?」

………………

オタ「ふー、食った食った、ごちそうさんでござる」

ギャル「ごちそうさまでした、おいしかったです」

母「良かったわ、口に合ったみたいで」

妹「兄貴食い過ぎー。そんなんだから太るんだよ」

ギャル「あ、おばさん、あたし片付け手伝います」

母「あらそう?じゃあ、お願いね」

………………

ジャー バシャバシャ

ギャル「おばさん、このお皿はここでいいですか?」

母「あ、お願い」

母「……それにしても偶然って凄いわね」

ギャル「……はい?」

母「だって、初恋の相手と10年以上経ってからまた出会うなんてそうそう
あるものじゃないわ……ね?女の子ちゃん」

ギャル「……気が付いてたんですか」

母「ふふふ。だって、あの小学生の時のままだもの。父さんは鈍いから
気付かなかったみたいだけど」

ギャル「……彼には黙っててもらえますか?」

母「それはもちろんいいけど……どうして?」

ギャル「あたし、今の関係が一番好きなんです。……あたしは凄い遠回り
しちゃったけど、こんなあたしでも彼は受け入れてくれて……彼に話して
しまったら、関係が変わってしまいそうで……」

母「うふふ……心配ないわよ。見たところ、2人ともお互いにベタ惚れみたい
だから、ちょっとやそっとの事じゃどうにもならないわよ」

ギャル「おばさん…………/////」

………………

オタ「やれやれ……実家に帰るたびに無駄に精神力を消耗するでござるなぁ……」

ギャル「……ねえ、ちょっとあんたに訊きたい事あんだけどさ」

オタ「何でござろう」

ギャル「あんた、子供の頃女がいたみたいだけど」

オタ「人聞きが悪いでござる。仲が良かった女の子がいたって話でござるよ」

ギャル「その娘の事、好きだったの?」

オタ「ううむ……なにぶん幼少期の話でござるからなあ……まあ、好きだったと
言えば好きだったんでござろうな。こんな拙者が言って良い台詞ではござらんが、
寧ろ相手方の女の子に惚れられていた節が無きにしも非ず」

ギャル「ぶははっ!」

オタ「わ、笑うとは酷いでござる!」

ギャル「……キスとかしちゃったの?」

オタ「キス、でござるか?……うーん……」

ギャル「………………」

オタ「……覚えていないでござる」

ギャル「…………バーカ」

オタ「……は?今何と……」

……チュッ

オタ「んっ……」

ギャル「(……ちょっとだけ……思い出して……)」

………………

〜ある日の昼下がり〜

ギャル「ほい、昼飯出来たよ」

オタ「お、これは済まんでござる」

グゥゥゥゥッ

オタ「………………」

ギャル「………………」

オタ「……さっきのはどっちのお腹でござるか?」

ギャル「ふ、ふざけんな!あんたに決まってんだろあんたに!」

オタ「……まあいいでござる。では頂くでござる」

ギャル「ねえ」

オタ「はい」

ギャル「いくら昼飯って言ってもさ、カップヌードルじゃ寂しくね?」

オタ「でも手軽でござるよ」

ギャル「アレだったらさぁ、昨日の余り物であたしが作ったげるのに」

オタ「そこまでギャル殿の手を煩わす必要も無いでござるよ。それに、カップヌードルも
これはこれで美味いでござる」

ギャル「……それはあたしの料理がマズいって事か」

オタ「そうは言ってないでござる。食べた事はござらんが、多分ギャル殿の
料理は趣のある味でござろうから」

ギャル「……ムカつく」

………………

カチャカチャ

オタ「ふーい、ただいまでござる」

ギャル「おかえりー」

トントン トントン

オタ「……ん?何だか空っぽの胃を刺激する様な匂いがするでござるね」

ギャル「あ、晩飯もうすぐで出来るから適当に着替えててよ」

オタ「晩ご飯でござるか?」

ギャル「……文句あんの?」

オタ「いえ……そう言えばギャル殿の手料理は初めてでござるな」

ギャル「ふん、うっさい」

オタ「……ん?こんなとこにギャル殿の携帯が。こんなとこに置いてると
水没で壊れてしまうでござるよ」

ヒョイ

ギャル「……あ!ダメ!」

オタ「ん?サイトが開きっぱなしでござる……何々……」

ギャル「あー!あー!」ピョン ピョン

オタ「『彼氏のハートをキャッチする手料理レシピ集』……?」

ギャル「あーっ!もうっ!」バッ

ギャル「……うー……見られた……」

オタ「……ギャル殿もなかなか研究熱心なんでござるな。拙者も見習わねば」

オタ「ではお初のギャル殿の手料理はなかなか楽しみでござるな……ギャル殿、
拙者何かお手伝い……」

ギャル「……うっせ!黙って着替えて座って晩飯待ってろ!」

オタ「……???ギャル殿、何を怒ってるでござるか……」

〜〜〜〜〜〜

ギャル「あのさ」

オタ「はい、何でござろう」

ギャル「ちょっと気になったんだけど……あたしらいつも一緒にいるじゃん」

オタ「まあ、そうでござるな。気が付けば半同棲みたいな形になってるでござる」

ギャル「あんたってバイトしてる以外は殆どあたしと一緒にいるみたいな
感じだけど……それでいいの?」

オタ「……イマイチ質問の意図が解らんでござるが」

ギャル「だからさ、いつもいつもあたしみたいなのといるんじゃなくて、たまには友達とか
女の子とかと飲んだり遊んだりした方がいいんじゃないかなぁって」

オタ「……まあ、友人とは今でも交流ありますよ。しかし友人も学生であったり
働いていたりと様々な生活スタイルを持っております故、なかなか一堂に会すると
言う機会は持てないでござる。連絡はもっぱらメールでござるね」

ギャル「ふぅん……女の子と遊びたいとかは思わないの?」

オタ「……解っててその質問を飛ばすあたり、ギャル殿のツン風味もなかなか」

オタ「拙者に女子と関わりを持てと言うのはウィザードリィ4並の難易度であり」

ギャル「でも、ずっとあたしばっかじゃ飽きるでしょ?……あたし、こんなだしさ。もっと違うタイプの……」

オタ「その様に感じた事はござらんよ。寧ろデブキモオタの拙者の方がギャル殿に
いつ捨てられるかと戦々恐々の毎日」

ギャル「……もういいや、ごめんね。お風呂入って来る」

オタ「???はあ、どうぞでござる」

ギャル「………………」

ギャル「(何やってんだ、あたし……)」

ギャル「(今更あいつの気持ち試すとかさ……)」

ギャル「(今……めっちゃ嫌な女だったじゃん……)」

………………

〜とあるショッピングモールにて〜

ワイワイガヤガヤ

オタ「そう言えば」

ギャル「んー……何?」

オタ「こうやって、2人で出掛けるのは珍しいでござるね」

ギャル「ふぅん……デートっつってもあんたんちばっかだしね」

オタ「スミマセン、拙者そっち方面のボキャブラリーが貧弱なもんでして」

ギャル「そう言う意味で言ったんじゃないってば……うっ!」

ドスッ

オタ「あ!済まんでござる!」

ギャル「いったぁ……てめー、何エルボーかましてくれてんだよ!」

オタ「そ、そんなつもりではないでござる!……ただ……ギャル殿と腕を
組みたくて……」

ギャル「はあ?腕?」

オタ「やっぱり、付き合ってるとなればそのぐらいのスキンシップはと
思ったのでござるが、タイミングが取れず……慣れない事はするもんじゃないで
ござるね。……スミマセン、大丈夫でござるか?」

ギャル「……悪いって思ってる?」

オタ「はい」

ギャル「ごめんなさいって思ってる?」

オタ「はい」

ギャル「じゃあ、腕組め」

オタ「はっ?」

ギャル「はっ?じゃねーよ、間抜けな顔すんな。特別に腕組ませてやるよ」

オタ「は、はい。それでは遠慮無く……失礼するでござる」

スッ

ギャル「ほら、何やってんの!腕組んだら次は手を握る!」

オタ「て、手でござるか?この状態で手を握ると余計に身体が密着して……」

ギャル「いいから言われた通りにやれっつの。これだったら腕組むのと
手を握るの一度で済むでしょ?」

オタ「そ、そうでござるね……ギャル殿、拙者の腕におっぱいが」

ギャル「オプションサービス」

オタ「ありがとうございます」

………………

オタ「ギャル殿、お腹が空いたでござるね」

ギャル「んー……でも今日祝日だから……どっか入って食べるにも混んでるし」

オタ「テイクアウトの方が幾分かマシな選択肢の様でござるな」

ギャル「……じゃあ、ドーナツ食べたい」

オタ「ドーナツでござるか?」

ギャル「うん。ドーナツとコーラ」

オタ「それはまた高カロリーな……アメリカンポリスじゃないでござるから」

ギャル「うっさい、あんたもおんなじの食べるんだよ?」

オタ「拙者もでござるか?……ますますデブキモオタ振りに拍車が……」

ギャル「………………」

オタ「ご一緒させて頂きます」

ギャル「じゃあ、あたしが買ってきてあげるよ」

オタ「そうでござるか、じゃあお願いするでござる」

………………

?「……あ」

オタ「……?」

?「……ひょっとして……オタ君……?」

オタ「………………」

オタ「ああ……高校の時同じクラスだった、スイーツ殿でござるか」

スイーツ「……久し振り」

スイーツ彼「何?コイツ知り合い?」

スイーツ「うん、高校の時同じクラスだったの」

スイーツ彼「へえ……お前にこんなオタクの友達いたんだ?」

スイーツ「やだ、友達じゃないわよ」

スイーツ「……さっきの娘、誰?」

オタ「……えっ?……ああ、拙者の彼女でござるが」

スイーツ彼「くっww『拙者』だってよwww」

スイーツ「え……彼……女……?」

オタ「そうでござる。付き合って半年ちょいでござる」

スイーツ彼「お金払わねえといけない彼女だったりしてww」

スイーツ「……ちょっと」

スイーツ彼「何かああ言うのエロビデオで良くあるよな?黒ギャル?つうんだっけ?」

スイーツ「やめなさいよ……でもオタ君、気を付けた方がいいよ?」

オタ「何がでござるか?」

スイーツ「ほら……オタ君って高校時代全然モテなかったでしょ?だから、
女子を見る目とかさ……あんな娘とか、特にさ」

オタ「………………」

オタ「……意味が解らんでござるね」

オタ「まあ、スイーツ殿はギャル殿の事を知らないから仕方ないでござるが……
少なくとも知らない人間の事を悪く言う様な馬鹿ではないでござるな」

スイーツ彼「……あ?」

オタ「まあ、スイーツ殿も思ってる様に似た者同士がくっつく事は往々にして
あるでござるから……」

スイーツ彼「てめー……」

グイッ

周りの人「……え?何?ケンカ?」

スイーツ彼「……ちっ」

スイーツ「ちょっと何なの?せっかく話しかけてあげてその態度はないんじゃない?」

オタ「誰も頼んでおらんでござるが」

ギャル「あのー」

スイーツ&スイーツ彼「…………っ?」

ギャル「……何か用事?」

スイーツ「……行こう」

スイーツ彼「……ああ」

………………

ギャル「ほい、あんたの分」

ギャル「……さっきの娘、知り合い?」

オタ「まあそんなもんでござるな。単に学生時代同じクラスにいたってだけでござる」

ギャル「ふぅん……ねえ、何か怒ってる?」

オタ「いえ、別に……」

ギャル「何かさっきの娘、キレイだったよねー。あたしと真逆っつうか……」

ギャル「……ホントはあんた、彼女みたいなのが好みだったりして」

オタ「人間は見た目じゃない事は良くある事でござる。だからこそ、ギャル殿も
拙者に惚れたのでござろう?」

ギャル「……思いっ切り否定出来ないのがムカつく」

オタ「だから、ギャル殿もギャル殿である事に胸を張るでござる。拙者が好きなのは
他の誰でもない、目の前にいるギャル殿でござるから」

ギャル「…………ふん」

オタ「……さ、帰るでござるか。帰りがけに晩ご飯の材料を買って帰るでござる」

そろそろ真面目にエロ書くか

〜〜〜〜〜〜

オタ『ねえ……ほんとうにひっこしちゃうの?』

女の子『うん……ママのね、あたらしいおしごとがあるから』

オタ『そう………………』

オタ『とおいところなんだよね?』

女の子『うん』

オタ『てがみ、かくよ!でんわもしたい!』

女の子『…………うん』

……ミーン ミーン

女の子『ね、キスしようよ』

オタ『だ、ダメだよ!ぼくら、まだこどもだよ』

女の子『……どーして?あたしたち、けっこんするんだよ?』

オタ『うん…………』

女の子『こっちむいて』

オタ『………………』

女の子『め、つむって』

オタ『………………』

オタ「(次に拙者が目を開けた時……女の子の姿は無くなっていた)」

オタ「(まだ子供だった拙者は……その娘とのキスが何故しょっぱかったか
なんて事は思いもせず……)」

………………

オタ「………………」

ギャル「……何よ」

オタ「…………しょっぱい」

ギャル「……は?しょっぱい?何がよ」

オタ「ギャル殿、このおかず、しょっぱいでござるよ……塩の分量を間違っては
おりませんか」

ギャル「はあ?何言ってんのよ。あたしはちゃんとレシピ見ながら作ってんだから、
そんな訳ないじゃん。あんたのベロが変なの」

オタ「いやしかし」

ギャル「うっさいなぁもう。あたしだからいいけど、他の女ならひっぱたかれてるよ?」

……パクッ

ギャル「………………」

オタ「………………」

ギャル「こ、こんなはずねーし!……あ、あれ?」

ガサゴソ

ギャル「た、多分このサイトのレシピが間違ってんの!だって、大さじ1杯…………」

ギャル「…………小さじ…………」

…………シーン

ギャル「………………」ドタバタ

オタ「ギャ、ギャル殿、何を……それは砂糖の入れ物……」

ギャル「……ダメ?」

………………

オタ「さあて、ニャル子のフィギュアも無事手に入れた事でござるし、帰るで
ござるか」

オタ「……拙者初の可動式フィギュア、楽しみでござる。フヒヒww」

オタ「……おっと、」

……チャリンチャリーン

オタ「オウフ、お釣りの小銭が落ちてしまったでござる……」

チャリチャリチャリチャリンチャリーン!

オタ「のわあ!小銭を拾おうとしたらまた落ちたでござる!」

コロコロ……

オタ「ああ、待つでござる!10円玉とて大事なお金……ああコラコラ」

ドンッ

オタ「おわっ!」

?「いてっ!」

オタ「す、スミマセン……フヒッ!」

オタ「(こっ、これは……っ、口ひげにコーンロウとサングラス、何とまあ、
絵に描いた様なDQN……)」

オタ「(いかん、これは非常に危機的状況)」

オタ「(気配を消し……そーっと……そーっと……)」

?「……あっ」

オタ「ひっ、ヒエェェイッ!」

ジャラジャラジャラーン!

オタ「あわわ、小銭が更に盛大に……」

?「あの……落ちてますよ?お金」

オタ「へっ?」

?「いや、お金が……よっと」

オタ「あ……ああ、済まんでござる」

?「よっ、と……はい、これで全部ですよ」

オタ「あ……スミマセンでござる」

オタ「…………?」

?「……何か?何か俺の顔に付いてます?」

オタ「あ、いえ、何も」

オタ「………………」

オタ「(……どこかで見た事のある……はて?)」

プルルル♪

?「お、電話……何だ姉ちゃんか……あ、じゃあ俺はこれで」

オタ「あ、ありがとうでござる」

?「……はぁい、もっしー?」

ギャル『あー、弟?今どこにいんの?』

〜〜〜〜〜〜

キーンコーンカーンコーン

友「うーっ、腹減ったー!よう弟、お前何食う?」

ギャル弟「そうだなー……コンビニでパン買ってもいいけど、めんどくせーしなぁ」

友「そう言やお前姉ちゃんいるよな?ギャルの姉ちゃん」

ギャル弟「え?ああ」

友「いいよなあ、お前の姉ちゃん。ギャルギャルしててさ、それでおっぱい
デカいし、何かこう身体がエロいしさ」

ギャル弟「お前さー、弟目の前にしてその姉ちゃん想像してフルボッキさせんなよ……」

友「俺もお前の姉ちゃんに手作りの弁当作ってもらいたいぜ……『はい♪友君♪
お弁当作ってきたよ♪』」

ギャル弟「……実物はだいぶ違うけどな」

友「お前もそんな彼女欲しいだろ?」

ギャル弟「……え?……いや……俺はもういるから……」

友「……えっ?何それ?聞いてねーぞ?」

ギャル弟「いやまあ……だって男って女と違ってそんなのいちいち報告しねーだろ?」

友「まあ、そりゃそうだけどよ……んだよ、水くせーな」

ガラッ

友「……?あれ?誰か来たぜ」

ギャル弟「ん?……げっ……」

友「ありゃ、隣のクラスの生徒会長の地味子じゃねーか……口やかましい
あいつが何しに来たんだ?」

コソコソ

友「あれ?弟、どこ行くの?」

タタタッ

友「わわっ、地味子がこっち来るっ!」

地味子「こらぁっ!」

ガシッ

ギャル弟「うわっ!」

グイッ

地味子「また君は髪型を直してないっ!何度言ったら解るのっ!?」

ギャル弟「うわっ!ごめんて!ごめんて!」

バシッ バシッ

友「な……ななな?」

ギャル弟「いてっ!でも校則には違反してねーからいいじゃんか!」

地味子「口答えをしない!」

ポカッ

友「……あのー、お取り込み中すいませんが」

地味子「なぁに?」

友「あの……地味子ちゃん、何か用?」

地味子「あ、そうそう。弟君、はい」

ドンッ

ギャル弟「へっ?弁当箱?」

地味子「お弁当作ってきたよ。どうせ弟君の事だから朝ご飯も食べてないんでしょ?
一緒に食べようよ」

友「……えっ?弁当作って来たって……えっ?」

地味子「……あれ?友君、知らないの?」

ギャル弟「…………うわ、言うな!」

地味子「私達、付き合ってるんだよ?」

………………

友「何かよー、お前と地味子って合わねーよな」

ギャル弟「……うるせーよ」ブゼン

友「まあ、お前はそんなコワモテだけど、先生とかからはウケがいいしな……
他のクラスの女子だけじゃなくて男子の評判もいいし……あー、ちっくしょー!」

グリグリ

ギャル弟「いてて!何だよ!」

友「ふん!お前みたいなモテ男に俺みてーな男の気持ちが解ってたまるかってんだ」

ギャル弟「何だよそりゃ」

友「しらばっくれてんじゃねーよ。あの真面目ガチガチでカタブツの地味子に
告られるなんてよー。並の男じゃこうはいかないぜ?」

ギャル弟「………………」

友「…………あれ?」

友「もしかして……逆?」

ギャル弟「……うっせーな、いいじゃんかよ/////」

友「……ぶっひゃひゃ、似合わねー!お前が女子に告白とか超似合わねー!」

ギャル弟「う、うるせー!か、可愛いんだよ!」

友「ひゅーひゅー、言うねえ♪」

ギャル弟「て、てめーわぁ……」

友「……で、どうだった?」

ズイッ

ギャル弟「何だよ」

友「おいおい、俺とお前は小学校からの友達じゃん。悲しき童貞の俺に
教えてくれよ?」

ギャル弟「……はあ?」

友「ヤったんだろ?」

ギャル弟「……ば、馬鹿野郎!どこの世界にそんな事教える奴がいるんだよ!」

友「ヤッてねーの?」

ギャル弟「……いや、まあ……そりゃヤるには……ヤったさ」

ギャル弟「でもなぁ!だからってそんな事をいくらダチのお前だからっても……」

友「冗談だよ冗談、怒るなよ」

………………

地味子「……あ、弟くーん♪」ブンブン

ギャル弟「よーっす。待ったか?」

地味子「んー、5分ぐらいかな?でもこれぐらいは誤差の範囲内だし」

ギャル弟「そ、そうか」

地味子「じゃ、帰ろっか」

………………

地味子「……あのさぁ」

ギャル弟「ん?」

地味子「変な事聞いていい?」

ギャル弟「?ああ、何?」

地味子「弟君さあ、私達の事友君に言って無かったでしょ?」

ギャル弟「……ああ、うん」

ギャル弟「……別にさ、いちいち言って回る必要もねーしさ……それに、生徒会長
やってる地味子ちゃんが俺みてーなのと付き合ってるって解ったら……その、
地味子ちゃんのイメージ的にとかさ」

地味子「……何それ?それじゃ私がまるで半グレみたいなワルと付き合ってる
みたいじゃないの」

ギャル弟「い、いや、そう言う意味じゃなくて……見た目的には否定出来ねーけど」

地味子「……弟君は私の性格知ってるでしょ?弟君が本当にワルだったら
こうして付き合ってないよ?」

ギャル弟「…………うん」

地味子「……もう!」バチコーン!

ギャル弟「いてっ!」

地味子「そんな弟君は私の好きな弟君じゃない!」

ギャル弟「ご、ごめん」

地味子「もっとしっかりしなさい!解った?」

ギャル弟「う、うん」

地味子「よし」

ギャル弟「あ……それとさ」

地味子「……なぁに?まだ何かあるの?」

ギャル弟「俺、ずっと地味子ちゃんに謝ろうと思ってたんだ……」

地味子「…………謝るって……あの日の事?」

ギャル弟「……うん。せっかく地味子ちゃんが許してくれたのに……俺が
みっともねー状態になっちまってさ……」

地味子「……私も初めてだし……男の人ってあんな時は自然に準備が出来ると
思ってたから……私こそごめんね」

ギャル弟「い、いや、地味子ちゃんのせいじゃないよ!俺がガッチガチに
なっちまって……」

地味子「……うふふ。大丈夫よ。女って意外と強かなんだから。もう少し、
ゆっくりと。ね?」

地味子「……そうだ、弟君、本屋に付き合ってくれない?」

ギャル弟「本屋?」

地味子「うん。参考書買おうと思ってるんだ」

………………

〜本屋にて〜

ギャル弟「うへぁ……」フラッ

地味子「弟君、大丈夫?」

ギャル弟「参考書って言葉は聞いた事あるけど……こんなにどっさり並んでるの
見ちゃうと……貧血が」

地味子「もう……うふふ」

ギャル弟「……悪い、地味子ちゃん選んでてよ。俺、あっちのマンガのコーナー
行ってるからさ」

地味子「うん、解った」

………………

ギャル弟「さぁて……今日は金曜日だからヤングアニマルが出てんな……
あー、でもまた休載か?」

ギャル「あー!……あんた、こんなとこで何やってんの?」

ギャル弟「……?……ね、姉ちゃん!」

ギャル「あんたが本屋にいるとか珍しいじゃん」

ギャル弟「べ、別にいいじゃんかよ!俺だって本屋ぐれー来るっつーの!」

ギャル「ふーん」ニヤニヤ

ギャル弟「……何だよ」

ギャル「彼女とデート?でしょ?でしょ?」

ギャル弟「い、いいじゃねえか!//////」

ギャル「ねえねえ、あたしに彼女紹介しなよ」

ギャル弟「な、何でだよ!そう言う姉ちゃんだって……どうせ彼氏と……」

ドタドタ

オタ「ギャル殿、お待たせしたでござる!いやはや、この本屋はラノベが大変に
充実しておりまして、つい大量に」

ギャル弟「……あっ!あの時のフィギュアさん!」

オタ「オウフ、こ、これは小銭殿!」

ギャル「……えっ?えっ?」

パタパタ

地味子「ごめーん弟君、何かラノベ一杯買ってる人がいてさぁ……」

地味子「あっ、さっきのラノベの人!」

オタ「えっ?」

ギャル「えっ?弟、この娘……知り合い?」

全員「…………えっ?」

〜〜〜〜〜〜

パシャパシャ……

地味子「ふう……」

………………

ギャル弟『えっ……あの……ちょ、ちょっと待って……』

地味子『うん……無理しなくていいよ?』

ギャル弟『うん………………』

ギャル弟『…………やっぱダメだ……勃たない……』

地味子『勃たないと……無理……なんだよね?』

ギャル弟『うん……ごめんな……』

地味子『……気にしなくていいよ。まだ早かったんだよ』

………………

地味子「弟君…………」

地味子「私じゃダメなの?」

地味子「弟君のお姉さん……ギャルさん、綺麗な人だったな」

地味子「ううん、それだけじゃない、胸だって大きくて、スタイルも良くて……
女の私から見ても……」

地味子「それに比べて私は……」ムニュ

地味子「私も……ギャルさんに近付きたいな……」

地味子「そうしたら、きっと弟君も……」

………………

キーンコーンカーンコーン

友「うーっし、飯だ飯だ」

ギャル弟「よう、飯買いに行こーぜ。コンビニ?それかダルいから購買にすっか」

友「いやー、俺はいいわ。一人で行って来るよ」

ギャル弟「?何だよ、冷てーな」

友「だってお前、地味子ちゃんの手作り弁当があるだろ?せっかくの2人の
時間を邪魔しちゃ悪いだろ」

ギャル弟「ああ?あれはたまたまあの日だけだろ?別に今日作って来てもらう
約束なんかしてねーし」

友「えー……そりゃねーだろー?だって……あ、来た」

ガララ

地味子「あ、弟君。お弁当、持って来たよ」

ギャル弟「………………っ?」

友「……っ!げほげほ!」

地味子「……友君、どうしたの?大丈夫?」

友「え?あ……いや」

友「あ、やっぱ俺外すわ。後は2人で……」

地味子「え?別にいいじゃない、一緒にお昼ご飯食べようよ?ね?いいでしょ?」

ギャル弟「え?あ……うん」

………………

地味子「ふーっ、美味しかった。ごちそうさま」

ギャル弟「あ、ああ、弁当箱、洗って返すよ」

地味子「え?ああ、いいわよ。また作って来てあげるから……迷惑?」

ギャル弟「いや……じゃあ、頼むわ」

地味子「うふ、良かった。……あ、もうこんな時間!じゃあ私、教室に帰るね」

ギャル弟「お、おう…………」

友「………………」

ギャル弟「………………」

友「…………なあ」

ギャル弟「…………ああ」

友「地味子ちゃん、凄かったな。制服のボタン、3つぐらい開けちゃってたぜ」

ギャル弟「…………うん」

友「何かブラも黒だったしなぁ……何があったんだろ」

ギャル弟「おめーはそこまで見てたのかよ」

友「がっつり開いた制服の胸元から見える地味子ちゃんのおっぱいの谷間とかよ……
普段ガッチガチの娘のがレアな分、よけーに興奮するよな。な?」

ギャル弟「お前はホントぶれねーよな、そう言うトコ」

友「うっ、やべ……ちょっとトイレ行って来る」

ギャル弟「待てや」

………………

〜女子トイレにて〜

パタパタ

地味子「……たはー……」

地味子「は、恥ずかしかったぁ…………/////」

地味子「こんな、胸元開けるなんて初めてだし……」

地味子「こんな色のブラだって初めて……」

地味子「で、でも弟君にはしっかりセクシーアピール出来たよね?」

地味子「……友君の方が反応してた気もしないでもないけど……」

地味子「でも……弟君の反応は……いまいちだったな」

地味子「後、何が足りないんだろ……」

ガラッ

女生徒A「でねー……あ、地味子ちゃんだ。おっつー」

女生徒B「おっつー♪」

地味子「あ、お疲れー」

地味子「………………」

地味子「(あ!スカート!)」

地味子「(良く考えなくても、こんなに胸の谷間とか見せてもスカートが膝まで
あったらバランス悪いじゃない……!)」

地味子「(やっぱり、女生徒Aちゃんぐらい短くしないとダメなんだよね……
ううん、それでもダメだわ!他人より抜きん出るには、同じ努力をしてちゃダメ!)」

地味子「となれば、早速行動に移さなくちゃ!」

ダッ!

女生徒A「……地味子ちゃん、なんであんなに気合い入ってんの?」

女生徒B「……さあ?」

………………

〜学校の廊下にて〜

地味子「……あ、先生おはようございます」ペコリ

教師「あ、地味子君おはよう」

教師「………………」

教師「……あー、地味子君ちょいとちょいと」

地味子「……はい?何ですか?」

教師「……地味子君は成績も優秀だし、他の生徒からの人望も篤い。だからこそ
私は君を生徒会長に推したんだ」

地味子「……はあ?ありがとうございます……」

教師「他の先生方も君には期待を寄せてる」

地味子「…………?」

教師「しかし私も教員生活20年、時代の移り変わりについて行けないと
感じる事もしばしばだ」

地味子「……先生、何を……」

教師「人は変わる。いや、変わらねばならないのだ。それは我が教え子とて
同様、我々教師は教え子の変化をまずはただ
見守っているしか出来ないのだよ」

教師「『男子3日会わざれば刮目して見よ』の言葉通り、師たる物はそれを
受け止めるのも仕事だと思っている」

地味子「先生、一体何を……」

教師「パンツが見えている」

地味子「…………っ!//////」

地味子「や、やだ……っ!短くし過ぎたのかしら……」

教師「君がそう言う路線に変更したのは教師としては残念だが男としては
嬉し……いやいや何を言ってるんだ私は」

地味子「すみません、すぐ直しますので……」

教師「いや、幸いにも我が校は服装に関しての校則は緩い方でな、制服の着こなしにも
生徒には自主性を持ってはもらいたい……しかし、節度はある程度守りなさい」

地味子「……はい、すいません」

教師「うん。じゃあ行っていいよ」

地味子「はい。失礼します」ペコリ

タタタタタッ

教師「あ、地味子君」

地味子「はい?」

教師「ブラとパンツは合わせた方がいいぞー」

地味子「」ズルッ

………………

〜下校時間、校門前にて〜

パタパタ

地味子「ごめーん、待たせちゃった?」

ギャル弟「うん、まあ別にいいよ……って、その顔、どうしたんだよ!?」

地味子「えっ……?ど、どこかおかしいかな?」

ギャル弟「いや、昼休みはすっぴんだったのに、いきなりバッチリメイクに
なってっからさ……」

地味子「うん、同じクラスの友達にメイク道具借りて、メイクのやり方も
教えてもらったんだよ」

ギャル弟「……そ、そうか」

地味子「(よーし……まずは第1段階成功、と)」

地味子「(弟君はあのセクシーなギャルさんと一緒に暮らしてるんだから、
生半可なセクシーさでは不充分よね……)」

地味子「(弟君のハートをガッ!と引き寄せるには、これぐらい……いいえ、
もっともっとやらなくちゃ!)」

地味子「ね、ねえ」

ギャル弟「ん?」

地味子「……腕、組んでいい?」

ギャル弟「腕?何で?」

地味子「えっ?……何でって……あの……」

ギャル弟「んー、まあいいけど……」

地味子「……ごめんね」

ギュッ

……

スリスリ

ギャル弟「……何やってんの?」

地味子「……えっ?あ、あの……」

地味子「(くぁーっ、腕を組みながら弟君の腕におっぱいを当てる作戦が失敗に……!)」

地味子「(……ギャルさんと違って私、胸が無いからなぁ……)」

地味子「(……いけない、こんな事でめげてる場合じゃないのよ)」

地味子「(地味子セクシープロジェクト第2段階……)」

ギャル弟「なあ」

地味子「……は、はいっ!」

ギャル弟「何か今日、違うよな」

地味子「ち、違う……?」

ギャル弟「そのさ、メイクにしてもそうだし……制服も」

地味子「そ、そう?」

地味子「(やった♪弟君、褒めてくれるんだわ♪頑張った甲斐があったって
ものよね!)」

ギャル弟「………………」

地味子「……ん?なぁに?」ニコッ

ギャル弟「……こう言う地味子ちゃんって……嫌いなんだよな……」

ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!←地味子がショックを受けた音だ。

地味子「」

ギャル弟「……悪い、俺、今日1人で帰るわ」

地味子「」

地味子「」

地味子「」

〜ただいまSSが中断しております。そのまましばらくお待ち下さい〜

………………

テクテク

オタ「……ん?あれは……」

オタ「おーい、弟殿ー」ブンブン

ギャル弟「……あ、オタさんと……姉ちゃん」

ギャル「なーにシケた顔して歩いてんのよ」

オタ「こんな所で会うとは奇遇でござるね。帰りでござるか?」

ギャル弟「あ、はい」

オタ「……?1人でござるか?地味子殿は一緒ではないので?」

ギャル弟「えー……あー、まあ……」

オタ「……?」

ギャル「……どったのあんた?」

ギャル弟「あのさ……ちょっと相談乗ってもらってもいいかな?姉ちゃんも、オタさんも」

………………

ギャル「はあ?地味子ちゃんに他の男?」

オタ「それはまた穏やかではござらんな……して、根拠は?」

ギャル弟「いや……まだそうだって決まったワケじゃないですけど……そうじゃ
ないかなって」

ギャル「意味解らん」

ギャル弟「今日さ、地味子ちゃんの様子がすげー変わってたんだ」

オタ「と申されますと?」

ギャル弟「制服のボタンとかものすげー開けてて、ブラとかも黒で……地味子ちゃん
生徒会長だから絶対に履かない様なミニスカートだったし……」

ギャル「それがなんで浮気になんのよ」

ギャル弟「だから……良く言うじゃん。女は好きになった男で変わるってさ」

ギャル「はあ……」

オタ「あー、それは聞いた事がありますな。特に彼氏が変わると見た目に始まり
趣味などを新しい彼氏に合わせてしまうとか」

ギャル弟「や、やっぱりマジっすか……」ウルウル

ギャル「ちょっと!不安煽んないでよ!」

ギャル弟「……そう言や、姉ちゃんもそうだったよな……」

オタ「は?ギャル殿でござるか?」

ギャル「…………!」

ギャル弟「だって姉ちゃんが日サロ行って黒ギャルになったのって、オタさんが
黒ギャル好」

ギャル「あーはいはいはい話を続けましょーねー!」

オタ「???」

ギャル「と、とにかくさぁ。何も判んないよ」

オタ「そうでござるな。外見の変化とて単なる心境の変化である可能性もござるし」

ギャル弟「そ、そうっすかね……」

オタ「弟殿は心配性でござるな。しかしまずな地味子殿の真意を確かめるところから
やらないと何も始まらないでござる」

ギャル「……あんたのアドバイスじゃ余計に不安になる様な気がすんだよねー」

オタ「し、失礼なっ!」

ギャル「とにかくさ、今からでも遅くないから地味子ちゃんに電話でもしなよ。
そっからだからさ」

………………

トボトボ

地味子「ううー……どうしよう……」

ギャル弟『……こう言う地味子ちゃんって……嫌いなんだよな……』

地味子「頑張ったのに……私頑張ったのに……嫌われちゃった……」

地味子「もうどうしていいか解んない……どうしたら弟君は私で……」

地味子「こんな事言うとまるで私がセックスしたがってるみたい……でも……」

地味子「私は……処女は初めて好きになった人にって決めてたんだから……」

友「あれー、地味子ちゃんじゃん」

地味子「……あ、友君」

友「どったの?弟と一緒じゃないの?……って、その顔どうしたの?」

地味子「ううー……友君まで……」

………………

友「あはは、なぁんだそう言う事か」

地味子「わ、笑うなんて酷いわ!私は真剣なんだからっ!」

友「ごめんごめん。でも俺びっくりしちゃったよ。何せあの地味子ちゃんが
いきなりイメチェン!だからな」

地味子「……今日のお昼……私の胸見てたでしょ?」

友「13回しか見てないぜ?」

地味子「………………」ジーッ

友「ごめんなさい」

友「でもさ、あいつの言ってたのはちょっと意味が違うんじゃないかな」

地味子「……意味?」

友「告ったのはあいつからなんだし……地味子ちゃんの本意は知らないとは言え、
ありのままの、自然な地味子ちゃんが好きなんだよ」

地味子「自然な……私……」

友「まあ、俺も人の事言えねーけどさ、あいつも童貞だから女の扱いに慣れて
ないんだよ……って、こんな事言ったらあいつに殴られるな」

地味子「えっ……弟君、童貞なの……?」

友「うん。そうだって言ってたぜ……何?」

地味子「う、ううん。何も」

友「……とにかくさ。あいつも突然の地味子ちゃんの変化にびっくりして
そんな事言っちゃったんだと思うよ?」

地味子「……そうかな?」

友「そうだってそうだって!」

ポンポン

友「自然自然!変に気負わずさ、自然に接してけば大丈夫だって!」

地味子「……うん、そうだね」

地味子「……友君、ありがとう。私、今まで男の子の友達なんていた事無かったから、
どうしていいか解らなくて……今から、弟君に会いに行くよ」

地味子「友君、これからも友達として相談に乗ってもらってもいいかな?」

友「……うん、任せとけよ」

………………

地味子「……そうよね、私、何やってたんだろう」

地味子「自分がどう思われたいかばっかりで、弟君の事は二の次だった」

地味子「これじゃダメだよね……」

地味子「…………?」

DQNA「よー彼女、1人?」

地味子「……えっ?あ、あの……」

DQNB「俺ら今ヒマでさー。一緒に遊ぼーよ」

地味子「……すいません、帰る途中なんで」

DQNA「………………」

ガッ

地味子「きゃっ!」

DQNA「そんな事言わないでさ、一緒に遊ぼーよ。なあ?」

地味子「ちょ、やめ……」

DQNB「へえ、なかなか可愛いじゃん」

ピロリロリロン♪

地味子「あ、電話……」

DQNB「いーじゃんいーじゃん、電話なんかほっときなよ」

DQNA「……おい」

DQNB「……ああ」

グイッ ガバッ

DQNA「おい、静かにしろよ」

地味子「…………っ!」

DQNB「可愛いけどさ、色っぽいよねー」

地味子「……いやっ!」

DQNA「……ヤっちゃう?」

DQNB「……へへへ、ヤっちゃえヤっちゃえ。携帯で写真撮っときゃ何も
言えねーしな」

地味子「…………っ!」

DQNA「……じゃあ、お先に……」

地味子「いやーっ!」

………………

……プルルル

ギャル弟「……おっかしいな」

ギャル弟「地味子の奴……電話出ねーとか……」

ギャル弟「メールも返事来ねーし……」

ギャル弟「参ったな……怒ってんのかな」

ポリポリ

ピロリロリロン♪

ギャル弟「おわっ!びっくりした!……何だ、友からかよ」

ピッ

ギャル弟「はい、もっしー?」

友『よう、今何してる?』

ギャル弟「何って……まあ、1人だけど?」

友『……えっ?1人?』

ギャル弟「ああ……それがどうしたんだよ」

………………

ギャル弟「……そうだったのか」

ギャル弟「何か悪いな、面倒かけちまって」

友『いいっていいって。気にすんなよ、俺とお前の仲じゃん』

友『……でも、お前が地味子ちゃんと一緒じゃないっておかしいよな。地味子ちゃんと
別れて結構経つんだけど』

ギャル弟「電話もメールも返事がねーんだよ……怒ってんのかな」

友『そりゃねーよ。ニコニコしてお前に会いに行くって言ってたんだからな』

ギャル弟「……心配だな……なあ、お前、あいつとどこで会った?」

友『ああ、ぬるぽ商店街の辺りだけど』

ギャル弟「ちょっと探してみるわ。嫌な予感がするんだ」

友『ああ、そうだな……また何かあったら連絡くれよ』

ギャル弟「解った。サンキュ」

………………

ギャル弟「つうか、ぬるぽ商店街に来てはみたものの……」

ギャル弟「友と別れて大分経つって言ってたしな……」

ピロリロリロン♪

ギャル弟「お、電話……地味子からだ!」

ピッ

ギャル弟「おい、地味子!」

地味子『……あ、弟君……電話とメールくれてたでしょ?』

ギャル弟「どうして電話に出てくんなかったんだよ、心配したんだぞ!」

地味子『あ……ごめんなさい。ちょっと……』

ギャル弟「俺、お前に謝りたくてさ……今どこにいるんだよ」

地味子『うん、ぬるぽ商店街の入り口にあるローソンの前だよ』

ギャル弟「今から行くから、そこにいてくれよ?」

………………

タタタタタッ

地味子「……あっ、弟君」

ギャル弟「はあはあ……」

地味子「……ごめんね、あの……」

ギャル弟「地味子…………っ!」

ギャル弟「おい、制服……破れかけてんじゃん!おい、何があったんだよ!」

地味子「えっ?……ああ、これ」

地味子「……レイプ」

ギャル弟「えええっ!?」

地味子「……されかけた」

ギャル弟「そっ……おい……って、大丈夫なのかよ?」

地味子「うん、大丈夫」

ギャル弟「……そっか……」

ギャル弟「あの……さっきはごめんな。地味子にはそんなつもりは無いんだろうけど、
いきなりだったからビックリしちゃって……」

地味子「私の方こそ……余計な心配させちゃってごめんね」

ギャル弟「……なあ」

地味子「なぁに?」

ギャル弟「訊いていいか解んないけど……なんでそんな胸元開けたり、メイクしたり……」

地味子「……内緒♪」

ギャル弟「えっ……教えてくれよ!」

地味子「(そうだよね……私は弟君が好きになってくれた私のままでいればいいんだ)」

地味子「(背伸びなんかせずに……)」

………………

お巡りさん「……おーい、君達、パンツ一丁で電柱に引っかかって何やってんのかね」

DQNA「うう……俺達いい子になりますからー!」ズタボロ

DQNB「うわーん、ごめんなさい!」ズタボロ

次回投下分から友の表記を弟友に改めます

一体どうやったんだ地味子ww

読み返してみると>>144の「いやーっ!」が格闘家の気合の掛け声にしか見えなくなったww
地味子「いやーっ!」ドゴォン!

『い(→)や(↑)ー!』

じゃなく

『い(↓)や(→)ー!』

ってことか

はい

〜〜〜〜〜〜

ギャル友「ねー、ギャルちゃん」

ギャル「んー?」

ギャル友「彼氏紹介してくんない?」

ギャル「……はあ?あんた何言ってんのさ」

ギャル友「だから彼氏」

ギャル「彼氏ってあんた……彼氏いるじゃん……やだよ?浮気の手伝いなんて」

ギャル友「違うよ。別れたの」

ギャル「別れた?何でよ」

ギャル友「……あいつ、セックスが淡白でさあ。そんでケンカに
なっちゃったんだよねー」

ギャル「……あんたらしいわ……」

ギャル「つうか、あんたらどんくらいヤってたの?」

ギャル友「んー、週5かな?」

ギャル「そんでケンカになんの?充分じゃね?」

ギャル友「ええー?全然足んないし!好きだったら、会ってる間中入れときたくなんない?」

ギャル「なんないなんない」

ギャル友「ギャルちゃんはオタとどれくらいヤッてるの?」

ギャル「えっ?あたし?あたしはぁ……」

ギャル「(あいつと初めてヤったのと……お風呂場での時は入れてないから……)」

ギャル「……ギリ月1……かな?」

ギャル友「わー……それは少ないって」

ギャル「まあ……あたしもそうなんだけどあいつも誘うタイミングっつうか、
そう言うのが解んなくてねー。それで何となく今日まで来ちゃったっつうか」

ギャル友「ヤバいよ?うちらみたいになっちゃうよ?」

ギャル「うっ……」

ギャル友「だ・か・ら!彼氏!」

ギャル「あんたねー……」

………………

ギャル「あーい、晩飯出来たよー」

コトッ

オタ「おお、これは美味そうでござるな……今日は拙者が晩ご飯の担当で
ござるのに申し訳無い」

ギャル「……あんたはレトルトカレー作んのに失敗するからねー……」

オタ「あれは拙者としても不思議でござる……もしやギャル殿、そなた拙者を陥れんが
ために敵方から放たれたクノイチ」

ギャル「ウザいからさっさと食え」

オタ「はい」

ギャル「……ねえ」

オタ「……ふぁい、何でござろう」モグモグ

ギャル「飯食い終わったらさあ、ヤんない?」

オタ「………………」

オタ「………………」

オタ「………………」

ギャル「ちょっと!食べ物喉に詰まらせるぐらいびっくりするって失礼じゃね?」トントン

オタ「ゲホゲホ……と、突然何を言い出すでござるか……」

ギャル「だってさあ……あたしらまだ1回しかヤってないし……それに、女だって
……性欲あるんだよ?」

オタ「……こほん」

………………

オタ「しかし、アレでござるな」

ギャル「アレ?アレって何よ」

オタ「拙者は男でござるが、つくづくギャル殿の身体には妬けてしまうでござるな」

ギャル「どう言う事よ。意味解んない」

オタ「いや、このおっぱいと言い肉付きと言いお尻と言い……何とも魅力的な身体」

オタ「それに比べ拙者の身体は……はあ」

ギャル「別にいいじゃん。あんたキモいけど、上に乗ってたらフカフカだし」

オタ「……絶対に褒めてないでござるな」

ギャル「……ねえ」

オタ「はい」

ギャル「あのさ……してもらいたい事があるんだ」

オタ「何でござろう」

ギャル「あたしのさ、ここの……マンコのとこに隙間あんじゃん?ここにチンポ
入れてさ……して欲しいんだ」

オタ「あー……いわゆる素股でござるな」

ギャル「別にヤだったらいいんだけど……」

オタ「別に構わんでござるよ。……しかし、そんなのでいいんでござるか?」

ギャル「……うん」

オタ「はい。では失礼して……どうすればいいでござるかね?」

ギャル「膝ついてさ、向かい合わせになって」

オタ「なるほど……では」

ヌルッ……

ギャル「あんっ!」ビクンッ

オタ「……大丈夫でござるか?」

ギャル「……びっくりした。クリがこすれちゃって……」


オタ「拙者も……不思議な感触でござる。何かこう、くわえられてると言うか」

ギャル「ね、ギュッてしてよ」

オタ「はい」

ギュッ

オタ「……いい匂いがするでござる」

ギャル「……動いて」

オタ「はい……では」

ズリュッ ズリュッ

ギャル「はあっ……ああんっ!」

オタ「んっ……んっ……」

ズリュッ ズリュッ

ギャル「スゴい……あんたのチンポが……アソコにこすれる……」

オタ「はあっ……はあっ……ギャル殿」

ギャル「……な、何よ」

オタ「もしかして……知ってたでござるか?先日、拙者が寝ぼけて……」

ギャル「……知らなーい」

ギャル「……ね、ねえ」

オタ「は、はい」

ギャル「見て、あたしの顔」

オタ「は?」

ギャル「見てよ、イク時のあたしのエッチな顔……あんっ!」

オタ「(あー……ギャル殿、スイッチが入ったでござるな)」

オタ「(ギャル殿は気持ち良くなるとかなり乱れるでござるから……)」

ギャル「はあっ……んんっ!」

ズリュッ ズリュッ

ギャル「ねえ、イク、ねえ、イク、ねえ……んんんっ!」ゾクゾクッ

ギュウウッ!

………………

オタ「……ギャル殿?」

ギャル「……うっさい」

オタ「は?」

ギャル「顔見んな……はあ……はあ……」

オタ「………………」

クイッ

ギャル「……やっ!」

オタ「ギャル殿、顔真っ赤でござるよ」

ギャル「……あーもう……マジムカつく……やんっ!」

ズヌッ

ギャル「ちょっ……、まだ……、待って、イッたばっかだから今入れられたら……」

オタ「んんっ…………」

ズブゥゥゥッ

ギャル「くぅっ!」

オタ「ギャル殿……っ」

ズッチュ ズッチュ

ギャル「あんっ!あんっ!」

オタ「はぁ……はぁ……」

パンパンパン

ギャル「お、オタ君……出して!あたしのマンコに精子出して……っ!」

オタ「…………出るっ!」

ビュッ

ギャル「あんっ!」ビクンッ

ビュッ!ビュッ!

オタ「ううっ!うっ……!」

ギャル「ああっ!オタ君、大好きっ!」ギュウウッ

………………

オタ「……おーい、ギャル殿ー」ツンツン

ギャル「……うっさい、顔見んな」

オタ「そうじゃなくて、汗かいて寝てたら風邪引くでござるよ?」

ギャル「……タオル」

オタ「拙者が拭いてあげるでござるよ……まあ、後でお風呂に入るでござるが」

ギャル「自分で拭く」

オタ「駄目ですよ。ギャル殿はいつもそこそこで済ませてしまうでござるから。
こないだだって風呂上がりに髪をろくに乾かさずに寝たじゃないでござるか」

ギャル「……ふん」

オタ「(そう言えばさっきギャル殿は……拙者の事を『オタ君』と呼んだでござる)」

オタ「(ギャル殿はこんな時はかなり乱れるでござるから、それは別にいいんでござるが)」

オタ「(……はて……あの呼び方……)」

オタ「(どこかで……?)」

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