ナルト「一流の忍なら拳を交えただけで互いの心の内が分かる」(143)

この間のスレが落ちてたってばよ

―木の葉の里―

「綱手よ、九尾の子が大蛇丸と共に行動してたというのは本当か?」

綱手「・・・はい。確かに大蛇丸と一緒にいました」

「・・・そうか」

綱手「・・・」

「・・・自来也。お主は九尾の人柱力失踪の件をどう見る」

自来也「ワシは暁の仕業だと睨んでおる」

「暁だと?」

自来也「ワシがサスケと共に綱手の行方を追ってた時に暁の奴らと接触してのう。その中にはナルトの姿もあった」

「・・・何故、九尾の人柱力が暁と共に行動してるのだ」

自来也「それはワシにもよく分からんのう。ただ、一つ言えることがあるとすれば・・・」

「・・・」



自来也「早いことナルトを連れ戻さないと手遅れになるということかのう」

綱手「・・・手遅れ?それは一体どういう意味だ」

自来也「それはまだ何とも言えんが、暁の奴らの手に九尾の力が渡ればロクなことにならん。今はまだナルトが九尾の器になってるから大丈夫だが、それとていつまでも続くか分からんのう」

「・・・綱手」

綱手「・・・分かっています。直ちに小隊を結成してナルトの捕縛に向かわせます」

「それが叶わなかった場合は・・・」

綱手「・・・九尾の器ごと・・・始末します」

「うむ・・・それでいい」

バタン

自来也「・・・」

綱手「・・・何か言いたそうだな、自来也」

自来也「別になんでもないのう。はてさて、それじゃあワシは取材のほうに戻るとするかのぉ」タンッ

綱手「・・・はぁ」

―慰霊碑の前―

ナルト「・・・」

ナルト(別に・・・心残りがあるわけではないってばよ。イタチに付いてったことに後悔もない。ただ、もしかしたら・・・別の世界では・・・このオレが・・・木の葉の英雄になってたかもしれない)

ナルト(いや・・・やめよう。もしかしたら・・・なんてのはないってばよ。これはオレが選択した道。オレは・・・木の葉を許せない。だから)

「・・・動くな」チャキ

ナルト「・・・何のようだってばよ」

ナルト「畑・・・カカシ」

カカシ「それはこちらの台詞でしょうが」チャキ

ナルト「・・・」

カカシ「あらま・・・今日は一人なのね」

ナルト「・・・」スゥー

カカシ「!?」

バシャン

カカシ「これは・・・水分身!?」

ナルト「・・・五代目火影からオレの捕縛の任務でも下った?」

カカシ「・・・」キッ

ナルト「でも・・・それは無理だってばよ。木の葉の連中にオレは捕まえられない」

カカシ「ナメられてるね、どうも」バババババ

カカシ「・・・大人をあんまりナメるなよ」バチチチチチチ

カカシ「雷切!!」バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ

ナルト(写輪眼!)キィィン

ナルト「・・・」バババババ

カカシ「!?」

ナルト「その術・・・いただくってばよ」バチチチチチチ

ナルト「千鳥!!」

カカシ「させるか!!」タンッ

ナルト「行くってばよ!」タンッ

ヒュウウウウ―――ズガァアアアン!!!

―数時間後。木の葉の森―

ナルト「くっ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」ドスッ

ナルト「・・・何とか。逃げ切れたってばよ・・・」

ナルト「それにしても・・・疲れた・・・少し・・・休むか。このままじゃ・・・」ガクッ

ナルト「・・・すぅ・・・すぅ・・・すぅ・・・」

…………………
……………
………

―木の葉病院―

カカシ「はぁ・・・写輪眼を使いすぎたね、どうも。体が動かないや」

綱手「はぁ・・・まったく、お前は」

綱手「それで? ナルトはどっちの方に向かったんだい?」

カカシ「方角からして――――」

…………………
……………
………

綱手「そうか、分かった。直ちに小隊を編成して、ナルトの捕縛に向かわせる」

綱手「カカシ、とにかく今は休め」

カカシ「・・・はい」

―数時間後―

コンコン

綱手「おう、来たか。入れ」

ガチャ

「失礼します」

綱手「先ずは中忍昇格おめでとう、シカマル」

シカマル「どうもっす。それで、用とはなんでしょうか」

綱手「中忍早々悪いが、お前に任務を言い渡す」

シカマル「任務?」

綱手「Aランク任務だ。覚悟して望むように」

シカマル「え?ちょっ、待ってください!なんなんすか、任務って」

綱手「任務内容は―――うずまきナルトの捕縛だ」

シカマル「ナルト!?ナルトってあの・・・何年か前に行方不明になった。見つかったんすか!それに捕縛ってどういう」

綱手「詳しいことはこの資料を見ろ。お前なら一分あれば大体のことは把握できるだろう」バサッ

シカマル「・・・」ぺらぺらぺら

シカマル「―――とりあえず任務の内容は分かりました。ですが、小隊のメンバーは中忍と上忍のみで構成してください」

綱手「それは無理だ」

シカマル「何故です」

綱手「お前も知っての通り、大蛇丸の木の葉崩しの影響で今は人手不足なんだ。だから―――」

…………………
……………
………

シカマル「分かりました。ならせめて小隊のメンバーはこちらで決めさせてください」

綱手「ああ、分かった。頼んだぞ、シカマル」

………………
…………
……

―翌日―

シカマル「とりあえず・・・メンバーは集まったけど」

サスケ「・・・」

サスケ(うずまき・・・ナルト)

ネジ「・・・」

ネジ(ふん、落ちこぼれの捕縛か)

チョウジ「・・・」バクバク

チョウジ(ポテチはやっぱりうすしおだよね)

キバ「ひゃっほぉお!!行くぜぇ、赤丸!」

赤丸「ワンワン」

シカマル「はぁ・・・」

シカマル(このメンバーで本当に大丈夫か)

―シカマルの宣誓省略―

―その頃―

ナルト「・・・!」ピクッ

ナルト「ふぁああ・・・」チラッ

ナルト「・・・追っ手か」スクッ

ナルト「・・・一・・二・・・三・・・四・・・五・・・六?」

ナルト「五、六人・・・いや・・・五人に動物一匹か」

ナルト「・・・いや・・・違うってばよ・・・あと・・・二人・・・きたってばよ」

ヒュン

ゲンマ「お前・・・何者だ」スタッ

「・・・」スタッ

ナルト「・・・名乗るほどのもんでもないってばよ」

ゲンマ「そうかい。なら、捕まえてから聞くことにする」タンッ

「・・・」タンッ

ナルト「・・・」タンッ

………………
…………
……

ゲンマ「くっ・・・」ガクッ

「・・・」バタリ

ナルト「・・・それじゃあそろそろ行くってばよ」タンッ

ゲンマ「待・・・て・・・」バタ

…………………
……………
………

前スレ貼ってその続きからでいいってばよ

ナルト「・・・ん? なんだってばよ・・・また一人・・・五人小隊の後ろを追ってきてるってばよ」タンッ

ゼツ「どうしたんだい、ナルト」にょきにょき

ナルト「うわっ! だから何度も言うけど人の体に張り付くのはやめろってばよ」タンッ

ゼツ「・・・後ろのはボクが片付けておいてあげようか?」

ナルト「いや・・・その必要はないってばよ」カリッ

バババババ!

ナルト「口寄せの術!」キーン

ボフン

大蛇「シャアアアアア―――」

ナルト「行けってばよ」

…………………
……………
………

>>26
分かった
とりあえず前スレを持ってくる

一応、前スレ
ナルト「一流の忍なら拳を交えただけで互いの心の内が分かる」 - SSまとめ速報
(http://m.logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1349064626/)

>>35の続き
………………………
…………………
……………

ナルト「・・・どうやらチャクラ切れが近いようだな」

シカマル「くっ・・・」

シカマル(どうする!そろそろチャクラが切れる・・・)

シカマル(クソッ・・・ここまでか)シュルルルル

ナルト「・・・ふぅ。正直、あんなに簡単に影縛りの術に捕まるとは思わなかったってばよ」

ナルト「だけど、これで終わりだってばよ」チャキ

………………………
…………………
……………

N「みーつけた」

キバ「なっ!」

N「じゃあ、とりあえず・・・死ねってばよ」タンッ

キバ「クソッ!!」

赤丸「きゅうう」

ガキィイン!

N「!?」

「へっ、だらしないじゃん」

キバ「お、お前・・・なんで」

N「・・・何者だってばよ!」

………………………
…………………
……………

リー「ぐっ・・・」ドサァ

ナルト「所詮は体術のみの下忍。お前ではオレに勝てないってばよ」チャキ

リー「うぅ・・・」

リー(ガイ先生、すいません)

ナルト「死ね!」タンッ

サラサラサラ……ガキィイン

ナルト「なっ!」

リー「!?」

リー(こ、これは・・・砂)


………………………
…………………
……………

「忍法・カマイタチの術!!」

シュルルルル―――

ナルト「!?」シュン

ナルト(今の風は・・・なんだってばよ)

シカマル「お、お前は」

ナルト「・・・誰だってばよ」

テマリ「木の葉」

………………………
…………………
……………

カンクロウ「同盟国」
………………………
…………………
……………

ガアラ「砂の忍だ」

………………………
…………………
……………

ネジ(ん・・・ここは・・・オレは・・・まだ・・・生きてるのか・・・)モゾッ

「動かないで!」

ネジ(あなたは・・・なんで)

「ネジ兄さん!今は動かないで」

ネジ(ヒナタ様・・・)

ヒナタ「幸い、傷は浅い。この程度なら今ある薬でなんとかなります」

ネジ(・・・)

ネジ「――――」ボソッ

―ありがとう―

―数分後―

ヒナタ「それじゃあ私はそろそろ行きます」スクッ

ネジ「・・・」

ヒナタ「ああ、そういえば忘れてた!ネジ兄さん、お父様から預かってたものが」ゴソゴソ

ネジ「・・・?」

ヒナタ「これです」

【巻物型の文書】

ネジ「・・・」

ネジ(これは・・・父上の字・・・)

………………………
…………………
……………

このころのシカマル達より影分身一体のナルトのほうが圧倒的に強いとか凄すぎワロタ

ナルト「一流の忍なら拳を交えただけで心の内が分かる」キリッ



さすけ・ナルト「うおおお」

さすけ(ナルトたんクンカクンカ)

ナルト「…」

>>52
任務の内容は抹殺ではなく、捕縛だからシカマルたちは捕まえる手段を考えながら戦ってる
ちなみにシカマルは影首縛りは使ってない

………………………
…………………
……………

テマリ「口寄せ・キリキリマイ!」

ヒュウウウウーーズバズバズバ

ナルト「なっ!くっ」ボフン

テマリ「!?」

シカマル「影分身!?」

………………………
…………………
……………

ボフン

カンクロウ「こいつ・・・影分身じゃん」

キバ「嘘だろっ!?」
………………………
…………………
……………

ナルト「・・・」バババババ

ナルト「水遁・水衝波ァ!!!」

ザバァアアアン

ナルト(やっぱりオレではこの規模の水遁が限界だってばよ)

ガアラ「ふん・・・」バババババ

ガアラ「流砂漠流!!」

ドサアアアアアア

ナルト「なっ!?」

ナルト(オレの水衝波ごと砂で・・・こいつ・・・)ギリッ

ナルト「くっ・・・」タンッ

ドサアアアアアアン

ガアラ「無駄だ」バババババ

ナルト(しまっ・・・砂に)

ガアラ「まずは右足から貰う」

ガアラ「砂漠柩!」グッ

ナルト「っ!」ボフン

ガアラ「!?」

ガアラ「これは・・・どういうことだ」

リー「そういえば・・・サスケ君も本体がどうのこうのと言ってたような」

ガアラ「・・・そうか」

………………………
…………………
……………

―週末の谷―

ナルト「・・・来たってばよ」スクッ

ゼツ「それじゃあボクは離れてるねぇ」にょろにょろ―――スポン

タッタッタッタッタ

「ナルトォ!!」タンッ

ガキィイン

ナルト「・・・うちは・・・サスケ」

ギギギギギ―――キィイイン

サスケ「ナルトォ!お前に一つ聞きたいことがある」スタッ

ナルト「答えられる範囲でよければ答えるってばよ」スタッ

サスケ「その目を・・・どこで手に入れやがった!!」

ナルト「…? ああ、これね。これは貰ったんだってばよ」

サスケ「誰にだ!」

ナルト「それは教えないってばよ」

サスケ「・・・答えろ!」カッ

ナルト「・・・断る」カッ

サスケ「ナルトォ!!」タンッ

ナルト「サスケェ!!」タンッ

―――ガンッ!

サスケ「ぐっ・・・」ヒュン---バシャ、バシャ、バシャアアン!!!

ナルト「ぐっ・・・」ふらふら

ナルト(ちっ・・・昨日からの写輪眼での連戦にさっきの口寄せや影分身に使ったチャクラ―――このままじゃ・・・)ガクッ

サスケ「・・・はッ!」スクッ

サスケ「どうしたよ、ナルトォ!もうふらふらじゃねぇか」タンッ

ナルト「・・・」タンッ

ヒュン!―――ドゴォ

サスケ「ぐっ!・・・ガハッ」

ナルト「なぁ・・・知ってるか?」

サスケ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・なっ・・・なにを・・・だ?」ガクッ

ナルト「一流の忍なら拳を交えただけで互いの心の内が分かるってばよ」

サスケ「・・・? 何が言いたい」ギリッ

ナルト「お前にはオレの心の内が読めたかよ?」

サスケ「っ・・・」

ナルト「オレは読めたぜ、サスケェ」

ナルト「復讐を口にするわりに・・・お前は甘いってばよ!!」

サスケ「うるさい・・・」

ナルト「そんな甘さを持ったままじゃ・・・イタチには勝てないってばよ」

サスケ「黙れェエエエエ!!!!」タンッ

―数分後―

サスケ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

サスケ(絶対に・・・負けねぇ!)ギュイイイン

ナルト「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ッ!?」

ナルト(なんだってばよ、あの術は)タンッタンッタンッ

ナルト(それに・・・サスケの写輪眼も・・・前より微妙に変化している)バッバッバッ

ナルト「でも―――そんなのは関係ないってばよ」バチバチ

バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ

サスケ「・・・行くぞ」タンッ

ナルト「・・・」タンッ

サスケ「螺旋丸!」

ナルト「千鳥!」

ヒュウウウウ―――――――――
………………………
…………………
……………

―白い空間―

サスケ『・・・』

ナルト『・・・』

サスケ『―――』

ナルト『―――』

サスケ(そうか・・・こいつは・・・本当に孤独で・・・ただ・・・認めてもらいたかっただけの・・・)

―――――――――
―――――――
―――――

サスケ「・・・」バタリ

ナルト「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

ナルト(まずいな。チャクラを使いすぎたってばよ)ふらふら

ナルト(でも―――とりあえずサスケは写輪眼を完成させた)

ナルト(これでよかったんだろ―――イタチ)

ナルト「くっ・・・」ガクッ

ナルト(ちっ!こんな時に・・・誰かくるってばよ)ギロッ

ヒュン!

「ナルト君!」スタッ

ナルト「お前は・・・誰だってばよ・・・」キッ

「ッ!! わ、私はその・・・日向ヒナタ・・・です」

ナルト「日向?ああ・・・今の木の葉が誇る名家か・・・」

ヒナタ「あっ、あの、その」もじもじ

ナルト(・・・今のオレのチャクラでは、逃げることすら困難だろうな・・・あまり使いたくはなかったけど仕方ない。九尾の力を使うか・・・)

ヒナタ「・・・あ、あの、ナルト君!な、なんで木の葉を・・・」

ナルト「お前には関係のないことだってばよ」キッ

ヒナタ「!?」ゾクッ

ヒナタ(な、なに・・・今の・・・)びくびく

ヒナタ「か、関係・・・あるよ!」

ヒナタ「ナっ・・・ナルト君は木の葉の仲間だし、その、わたしの憧れの―――」ゴニョゴニョ

ナルト「仲間?木の葉の連中が仲間?」

………………………
…………………
……………

『おい!あんまり近付くなよ』

『あれでしょ?例の子って』

『コラッ!あの子と遊んじゃダメっていつも言ってるでしょ』

『はーい』

………………………
…………………
……………

ナルト「木の葉の連中は仲間なんかじゃない・・・」

………………………
…………………
……………

『こっちくんなよ、化け物』

『あの子また落ちたんだって?』

『ふん、いい気味よ。あんなのが忍になったら大変よ』

『気色悪い』

『疫病神』

『落ちこぼれ』

―化け物―

………………………
…………………
……………

ナルト「・・・敵だ」ギリッ

ヒナタ「て・・き?・・・なん・・・で?・・・」

ナルト「これ以上は時間の無駄だってばよ・・・」

ヒナタ「待っ!」

ナルト「・・・」キッ

ヒナタ「え?」バタ

ナルト「・・・」タンッ

ヒナタ(ナ―――ルト―――君―――待っ―――おねが―――話を――――聞いて―――――)ガクッ

………………………
…………………
……………

―ナルト奪回編・カン!―

一応、ナルト奪回編はこれで終わりだよ
次は第二部

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