猫「(…男君が起きてくれない)」(164)

男「すーすー…」


猫「(最近、寝てばかり…)」

猫「(まぁ…構われすぎもうざいんだけれども)」



男「くー…」

猫「…」



猫「(…別に、寂しくなんかない)」




男「ん…」モゾッ
猫「!」



男「…んあー、よく寝た」

猫「(起きた)」



男「おはよ」
猫「(…気安く話しかけるな)」プイッ

男「なんだよー」



猫「(…ずっと寝てたくせに…)」

男「あ、そろそろ時間だ。早く支度しないと」


猫「…にゃ」



猫「("また"だ。男君は最近、外出する事も増えた)」



男「餌、ちゃんと入れておくからな」


猫「(…こんな量じゃ、すぐ食べきっちゃうって)」



猫「(だから…早く帰ってきてよ)」

男「じゃ、行ってきまーす」


バタンッ


猫「…」


猫「…にゃ」



猫「(この家に来てから…もうすぐで一年か。うん、やっぱりどれだけ時が経っても一匹のほうが気楽)」



猫「(…だと思ってたのにな)」

猫「(…違う違う。最近、男君が居ない時間が多いだけだ。それに慣れてないだけだ)」プイプイ


猫「(気晴らしに外に出掛けよう…)」







猫「(今日は暖かいなぁ…あ、あれは…)」



「今日はどこ行く?」
「私、駅前に新しく出来たカフェにいきたーい」



猫「(幸せそうなカップルだなぁ…)」

猫「(…そうか)」



猫「(きっと、男君にも…彼女が出来たんだろうな)」

猫「(外出が多いのもきっとそれが理由なんだろうな)」



猫「にゃ…」

猫「(どんな彼女なんだろうな。男君はさっきのカップルみたいに幸せな付き合いとやらが出来ているのだろうか)」



猫「(…わ、私には関係ないことだな、うん。男君のことなんか心配したって時間の無駄だ)」



猫「(…私は、彼に飼われているペットにすぎないのだから)」

猫「…にゃぁ」


猫「(…寒くなってきたな。家に戻ろう)」



猫「(…ん?財布が落ちてる。さっきのカップルが落としたものだろうか…?)」



猫「(分かりやすいところに置いておこう)」







猫「(早く財布に気付くといいのだけれど…)」トテトテ



?「そこの黒猫ちゃん」
猫「(…え?)」



?「そうよ、あなたよ。あなた」

猫「(すごく美人だけれど…こんな堂々と猫に話し掛けてくるなんて…変な人)」



?「まぁ、失礼ね。変な人なんかじゃないわよ」

猫「(…え?)」



猫「(この人…私が何考えてたか…わ、わかっ…)」



?「そう、分かるのよ」

猫「(あなたは…何なの?超能力者か何か?)」

?「んー、そう言われればそうかもしれないけれど、まぁ違うわね」


猫「(よく分からない…)」

?「ごめんなさいね、混乱させてしまって。ただ、あなたの"願い"を叶えに来ただけなの」


猫「…にゃ?」

猫「(…願い?)」

?「そう。私があなたの願いわ叶えてあげる」


猫「(それはなぜ?だって私、あなたに何も…)」



?「さっき、お財布をくわえて持ち主が見つかりやすい場所に置いてたでしょ」

猫「(え…)」



?「私ね、いい子にしてる猫ちゃんが大好きなの」

猫「(え、え…!?)」


?「今まで色んな猫を見てきたわ。本当にたくさんの猫を。いい子にはそれ相応のご褒美をプレゼントしてきたの」


猫「(あ、あなたは一体…)」


?「んー、そうね。まぁ、猫の神様ってところね」

猫「(か、神様…!?)」



?「こんな早くに自分の正体をばらしたのは初めてかも、ふふ」
猫「(え?)」
?「いえ、こっちの話。気にしないで」



?「さぁ、あなたの願いを私に教えて?」

猫「(きゅ、急にそんなこと言われても…どうしたらいいものか)」

?「あ、それもそうね」


猫「(…難しい)」



?「他の猫ちゃんなら、すぐに思いついたものだけれどね」

猫「(なんて?)」



?「人間になりたい、って」

猫「(に、人間に!?考えもしなかった…だって私は猫だし…それに…)」


?「今答えを出さないでもいいのよ」

猫「(え…)」



?「一日だけ、時間をあげる。明日、またここにいらっしゃい」
猫「(あ、明日…)」



?「それまで、ちゃんと考えておいてね」ニッコリ

猫「(あ、あのでも…私は…)」



猫「(…あれ、もう居ない…)」キョロキョロ


猫「(夢、だったのか…?)」



男「あれ、何してるんだ?そんなところで」
猫「!」ビクッ



猫「(もう男君が帰ってくる時間帯になってたなんて…)」

男「おいで、一緒に帰ろ?」
猫「…」プイッ

猫「(…私なんかほっといてくれ)」



男「おいでって。最近、やけに冷たいなぁ…」

猫「…」スタスタ



男「ちぇ…」



猫「(…私なんかより、彼女と会ってるほうが楽しいでしょうが)」




猫「(あぁ、もう夜になってしまった。願い…願い…私の願いって何なんだ…?)」


猫「(…時間だけが過ぎてゆく…。どうしよう…)」



猫「(あ、そういえば…私の名前の由来になったお菓子があるって男君が言ってたな。すごくすごく美味しいって教えてくれたあのお菓子…。それを食べてみたいって願いは可能なのだろうか…)」


猫「(いや、でも確か男君が猫には有害なお菓子と言ってたから結局食べられないんじゃ…。いや、猫の神様なんだからそこはちゃんと…)」

男「…ラ。ショコラ!」

猫「!」ビクッ



男「急に動かなくなったからびっくりしたんだぞ…。どうした?」

猫「(…考え過ぎてたんだ。男君に心配をかけてしまった…)」



男「何だよ、最近…。お前ちょっと変だぞ」

猫「(…)」

猫「(私なんかより猫の神様のほうがよっぽど変なんだけれども…)」



男「俺が呼んでも無視するし、全然近寄ってもこないしさ…」

猫「(…自分だって家にすら居ないくせに)」


男「一緒に居てもさっきみたいに固まってるし…俺の知ってるショコラじゃないみたいで嫌だ」

猫「(…自分は一緒にすら居てくれないくせに…)」

男「前はあんなに懐いてくれてたのにな…。名前呼ぶだけで来てくれたりさ」


猫「(…どうせ、過去の私のほうが甘え上手でしたよ)」


男「片時も離れなかったのに…。俺が寝てるときも声掛けたら一緒に眠ってくれたのに」


猫「(…なんだよ、声掛けずに寝ちゃうようになったのは男君のほうなのに…!)」



猫「(なんで…なんで私ばっかり…っ)」

猫「(…そうか。私より大事な存在が出来てしまったから)」



男「ほら、またそうやって動か…ショコラ…?」



猫「(…私は邪魔な存在なのだと男君は伝えたかったのか)」



男「ショコラ…?」

猫「(ずっと…気付いてあげられなかった)」

男「…またかよ。もういいよ、おやすみ」


猫「(ごめんなさい)」



猫「(最近…きっと帰りが遅かったのも、可愛くない私が居て居心地が悪かったんだな。寝てばっかりいたのも、私なんかと一緒に居ても…楽しくないから)」


ポロ…ポロ…


猫「…にゃ、にゃ」

猫「(ごめん、なさい)」





?「あら、遅かったわね」

猫「(…夢じゃなかったんですね)」


?「もちろんよ。って…あら?どうしたの?顔色が優れないみたいね」
猫「(だ、大丈夫です)」


?「ちゃんと眠れてもいないじゃない」

猫「(さすがに公園じゃ寒くて眠れなかった…)」



?「…公園?あなた、昨晩お家で眠ったんじゃなかったの?」

猫「(あ…っ、しまった。考えたことは全て神様に伝わってしまうんだった…)」




?「そう…。そんなことがあったのね」
猫「(でも、私のせいだから)」

?「決め付けたりしないで。きっと誤解が生じてしまったのよ」
猫「(いえ…きっと全て当たってるんです。私は、私は…)」ポロポロ

?「…猫ちゃん…」



猫「(私はもう、あの人にとって不必要な存在になってしまったんです)」

?「猫ちゃん…。どうか泣かないで、お願い」


猫「(う…っ、ぅ…。私は不必要な存在のままでもいいんです…)」


猫「(けれど…どんなに嫌われても、不必要でも…例えこのまま野良猫になったとしても…)」ポロポロ



猫「(出来るだけ男君の側に…居たいんです…っ)」

猫「(ふ…っ、ぅ…ぅ…)」ポロポロ



?「分かったわ。それがあなたの願いなのね?」

猫「(ね、願い…なのでしょうか…単なるわがままなのでは…?)」



?「いーえ、立派な"願い"だわ。私がちゃんと叶えてあげる」



猫「(…っ、神様…ありがとうございます…)」

?「段々と記憶がなくなっていくかもしれないけれど、心配しないで」


猫「(え…?…ぁ…)」



?「大丈夫よ。あなたが目を覚ました頃には、ちゃんと願いは叶っているから」


猫「(か、みさま…ありがとう…)」



?「あなたの名前、とっても可愛いわね。ショコラちゃん」


猫「(…どうして…な、まえ…)」





猫「(…)」




男「うん、綺麗になった」
猫「みゃぁ」

男「そういえばお前…捨て猫だから誕生日が分からないんだな」

猫「にゃ?」



男「よし、じゃあお前を拾った日を誕生日にしよう!そしたらずっと祝ってあげられるからな」ニッコリ

猫「みゃぁ」





男「…ごめんな!俺、お前の誕生日ケーキ買いに行ったんだけどさ…」
猫「みぃ?」

男「猫がチョコ食べれないなんて知らなくてさ…。ペット飼ったことなくてよく分かんなかったし…。ショコラケーキなんか買ってきちまった…」

猫「みぃー」


男「はぁ…。ちゃんとペットショップに行って猫用のケーキとか探せば良かったな…」
猫「にゃっ、にゃ」


男「…ん?このケーキ、喜んでくれるのか?」
猫「にゃ」

男「そうか!ありがとうな…。そうだ、お前の名前は"ショコラ"にしよう。響きが可愛いからお前にぴったりだ」ニッコリ


猫「にゃ、にゃ!」





男「ショコラ、ずっとずっと一緒だからな?」

猫「みぃ」



男「側に居てくれて、ありがとうな?」

猫「みぃ」



男「何があっても、ずっと一緒だ」

猫「にゃっ、にゃ」





男「あの…あの!」

女「…んぅ…」



男「あ、良かった。やっと起きた」
女「…」


女「(…あれ、男君が目の前にいる…。まだ夢見てるのかな…)」



女「…え?」

女「…えええええ!?」



男「うわ…っ、びっくりした…」

女「ご、ごめん…あ、えと」



男「ずっと寝てるもんだから起きるかなって心配になっちゃったよ」クスクス


女「(な、何だこの体は…。わ、私が人間に…)」



男「これから、よろしくね」
女「…は?」

男「いやー、ごめんね。まだ部屋の片付けが出来てなくって」

女「…え、あの…え…?」



男「まぁ、でも一部屋ちょうど空いてて良かったよ。あ、右の奥だからね、君の部屋は」

女「(は…はい?)」



男「でも母さんの友達の娘さんが俺の行ってる大学受けるなんてね。世界は狭いなぁ」

女「だ、いがく?」


男「受験が終わるまで、あの部屋は好きに使っていいからね」

女「(…なんてことだ)」



女「(私は人間の体になり、男君の家に男君のお母様のご友人の娘として、受験が終わるまで居候の身となる。こういうことか…?)」



女「(…やけに冷静でいられるのは…やっぱり猫の神様の力だと分かっついるからなのだろうか…)」

女「(確かに…男君の側に居たいと願ったのは私だけれど…でも…)」



男「女ちゃん!この荷物はもう運んでいいのかな?」

女「え…構わないが…あ、か…構いません…っ」

男「うん、分かったー」



女「(…すごい、男君と喋れてる。男君と同じ人間として…っ!)」

すみませんちょっと電話してきますorz

すみませんそのまま寝ちゃってましたorz


チロルとあんみつとユキの人です。
いつも気付いてもらえて嬉しいです。

女「(嬉しい…。すごくすごく嬉しい。男君と話してみたいと思ったことは何度もあるけれど、まさかこんなに嬉しいとは…)」


女「(…そうか)」



"他の猫ちゃんなら、すぐに思いついたものだけれどね"



"人間になりたい、って"



女「(…確かにそう思いたくなる…と、人間になってから気付いてしまったな…)」

男「女ちゃん?」

女「…いえ、何でもありません。私も作業手伝います」



女「(とにかく今は男君の側に居られる…。嬉しい。"人間"として、男君の迷惑にならないような存在にならなくちゃ…)」


女「(…でも、大丈夫なのだろうか)」



女「あ、あの…男…さん」

男「ん?なに?」

女「男さんには、その…彼女がいるのでは?私のような異性が一緒に住み始めてしまったら、彼女さんが悲しまれてしまうのかと思って…」



女「(あ…わ、私ったら一体何を…!)」



男「あはは、大丈夫だよ。気にしないで。だって俺、彼女いないから」
女「…あ、そ…そうですか」



女「(ほ、本当に居ないのだろうか…。いや、きっと私を安心させる為に嘘をついているんだ、きっと)」




女「(段々と片付いてきたな、うん)」



男「…あ、その段ボールは外に持っていかないで!」

女「!」ビクッ



男「ごめんね。大事のものが入っているんだ…」
女「す、すみません」



男「本当にごめん。気にしないで」ニッコリ

女「(彼女との思い出の物が入ってるのだろうか…)」



女「(これだけ必死になれるくらい、大事なんだろうな…その子が)」

女「(…ええい、気にしない。私はあくまでも居候の身として、ここに住まわせて貰ってるだけなんだから)」


女「(そうだ…。もう男君の"ペット"でもないんだから…)」



男「女ちゃんが来てくれて嬉しいよ。一人はすごく寂しかったからさ」

女「(そういえば、男君はずっと一人暮らしだったな)」



男「改めて、これからよろしくね」

女「…はい」



女「(今はただ、一緒に過ごせる時間を大切にしよう)」

>>91
チロルとあんみつとユキノオーも同じ感じの話なの?
読んでこようかな





女「(新しい生活が始まって数日が経った。人間の生活にも徐々に慣れてきている)」



女「(今だってこうしてお使いにも行けるようにもなれた。もっともっと男君のお役に立ちたいけれど…一体どうすれば…)」



?「こんにちは、ショコラちゃん」ニッコリ
女「あ…!ね、猫の神様…」


?「どう、新生活は?楽しい?」
女「はいとても」コックリ

>>98
同じ感じです。

?「そう。それは良かった」
女「色々とありがとう」ペコッ


?「ふふっ、私が勝手にした事なんだもの。お礼なんてやめてちょうだい。それより…」
女「?」



?「いい子にしてたら、きっとまた素敵な事が起きるわ。覚えておいてね?」

女「…?はい」

?「じゃあね、ショコラちゃん」



女「(あ…。またすぐ消えてしまった)」



女「(そういえば…ショコラって呼ばれたの久しぶりだったなぁ)」

女「(もう…私は存在していなかったことにすらなっているのだろうか)」



女「ま、そんなことはもう何も関係ない…な」

女「(でも…少し寂しい気も…)」トボトボ



…ドンッ



女「わ…っ。す、すみません…っ!」

女「(だ、誰かとぶつかってしまった…)」



友「いや、俺のほうこそすまない。大丈夫か?」
女「は…はい…」

女「(どうしよう。ついさっき猫の神様といい子にしていると約束したばかりなのに…私、なんてことを…)」オロオロ



友「…おい、本当に大丈夫か?」

女「は…っ、はい。大丈夫…です」



友「泣きそうな顔してるぞ?どっか打ったりでもしたのか?」
女「してません…っ、本当に大丈夫ですから…」

友「…」


ムニッ


女「!?」

女「(頬をつねられてるのか…?痛くはないのだけれど…)」



女「あの…一体何を」キョトン

友「よし。普通の顔に戻ったな、うん」
女「え…?」

女「(初対面の人間に頬をつねられるとは…驚きだ)」



友「それじゃあな」
女「…は、はい」



女「(変な人…。でもどこかで見た覚えが…)」







男「…女ちゃん、遅いな。迷子にでもなったのかな」



ピンポーン

すみません続き書きます

ガチャッ


男「女ちゃん、全然帰ってこないから心配し…」



元「誰?女ちゃんって。新しい彼女?」

男「…何だ、お前か」



元「お前かって何。酷い」
男「あー…。つうか何で家まで来んの」

元「…会いたかったから…」

男「あのさ、俺達はもう別れたんだって」
元「…っ、だって!納得いかないんだもん…あたし、まだ男のことが…」







女「(ん…?何か騒がしいな。お客様かな?)」



女「…」



女「え…?」

女「(知らない、女性…)」



男「あ…女ちゃんおかえり…」
元「…」


元「(誰…。もしかして新しい彼女?)」



女「あ、ただいま…です」


男「…とにかく。お前はもう帰れ」
元「ちょっと待っ…男!」



バタン!

元「(もしかしてあたしと付き合ってた時から…まさか…男に限って…)」


元「…きっとそうだ。二股だったんだ。だから家にも誘ってくなかったんだ」


元「許せない…っ」





女「…」
男「…」


女「(さっきの女性が…男君の彼女、なのだろうか)」

男「…あのさ」
女「!は、はい」


男「ごめんね、変なところ見せちゃって。気にしないでな」
女「…はい」



女「(気に、なってしまうよ…)」





男「じゃ、おやすみ」
女「おやすみ…なさい」





女「(ダメだ。気になって眠れない…。私には関係のないこと…。そんなの…猫だった時から分かっていたことなのに)」



女「はぁ、気に病んでも仕方ないか…」




女「(はぁ…。結局あまり眠れなかった…)」トボトボ



友「おい。下ばかり見て歩いてるとまたぶつかっちまうぞ」

女「!」ビクッ
女「…こ、この前の頬つねった人!」



友「なんだその呼び名は。俺の名前は友だ」

女「友、さん…?」

女「(また、会ってしまった…)」



友「お前は?なんて言うんだ?」
女「私の名前はショコ…あ、えっと…女、です」

友「女か。ん、覚えた」ニカッ



女「(やっぱり、悪い人ではないんだろうな…)」



友「よろしくな」
女「よろしく、です」

友「同い年くらいだし、敬語じゃなくてもいいんだぜ?」
女「あ…はい。じゃなかった、う、うん」

友「改めて、よろしくな」
女「ん、よろしく…」



女「(いつの間にか知り合いみたいになってしまったな…)」



友「さて」


プニッ


女「(ま、また!?)」


友「俺たちの挨拶な、これ」ニカッ
女「や、やめろ…っ」





男「…」キョロキョロ

男「良かった。今日は来ないみたいだな、元のやつ」



男「(本当に変な場面を女ちゃんに見せてしまったな…)」



男「…」

男「(あれだけ元を家に入れたくなかったのに、どうして女ちゃんは平気だったんだろ…)」


男「ま、別にいいか」




男「じゃ、行ってきます」
女「行ってらっしゃい」


女「(今日から男君の学校が始まるんだな)」


男「女ちゃんも勉強頑張ってね」
女「あ、はい」



女「(そっか。私、受験生ってことになってるんだもんな)」




友「うっす」
男「あ、おはよ」


友「…まだ見つかんねぇの?」
男「うん…もう無理かもな」

友「俺もちょくちょく探してはいるんだけどな。中々な」
男「ごめんな。ありがとう」

友「…あ、でも代わりにすげぇ面白いもん見つけた」
男「なに?」

友「んー。さぁな」
男「?何だよ」



男「(友がこれだけ上機嫌なのも珍しいな…)」





親「元!男君居たよ居たよ!」
元「ちょ…、大声出さないでよっ。バレるでしょ!?」

親「そんなに好きならすぐにやり直せばいいじゃん。元可愛いんだから」

元「そんな上手くいかないよ…。だって、きっと男はもうあたしなんか好きじゃないだろうし…」ポロ…


親「泣かないでよ!分かった、ちゃんと協力するからさっ!」
元「ありがとう…」



元「(よし、これでOK)」







男「そういえばさ、まだ友には言ってなかったよな」

友「?」
男「実はさ。今、俺の家に母さんの友達の娘さんがいるんだ」
友「娘?」

男「俺たちの学校受けるみたいで。んで、実家より俺んちのほうが近いってことになってさ」

友「なるほどなー」



男「すごく大人しい子なんだけどさ、なんかこう…ほっとけないっていうか」

友「まぁ。年下だもんな」





女「…ふぅ、終わった」


女「(って…私としたことが本当に勉強してしまった…。しかも、もうこんな時間)」



女「あ、そういえばラップが切れてたって男君が言ってたな。よし、私が買いに行っておこうか」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月17日 (月) 00:13:45   ID: C-MjB3Q7

owari?

2 :  SS好きの774さん   2016年09月28日 (水) 14:54:04   ID: fX5bnsFP

化猫「 オ マ エ ゼ ッ タ イ ニ ユ ル サ ナ イ 」

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