【のんのんびより】れんげ「動物に会釈する横断歩道・・・?」 (9)

れんげ「なぜ万物の霊長たる人間が横断歩道を渡る時に動物に会釈しなければならないのん」
れんげ父「・・・」
一穂「ちょっ、れんちょん」(アワワワワ)
れんげ「本来なら動物の方がこうべを垂れ命乞いすべきではないのか?」
一穂「れ、れんちょんはアニメの真似しているだけなんだよね、ほらあっちでグレートマン見ましょ」
れんげ父「一穂、ちょっと下がっていなさい」
一穂「は、はい…」

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れんげ父「この村の森は宮内我が宮内家の私有地となっている。だがそれは人間の法律上の話で実際は山の主のものだ」
れんげ「山の主?」
れんげ父「山の主は詩人の洞窟に住んでいる。絶対に近づくんじゃないぞ」
れんげ「・・・」

-翌日-
小毬「それで洞窟に入る許可は貰ったの?」
れんげ「場所さえわかれば十分なのん」
夏海「つまり許可は貰ってないのな」
蛍「とりあえず武器と防具は用意しました」
小毬「で、でも四人だけじゃ山の主に勝てるわけないよ」
卓「俺も一緒に行こう」
小毬・夏海「お、お兄ちゃん!?」

夏海「喋っちゃだめだよ!誰が聞いているかわからないよ」
蛍「この人って先輩達のお兄さんだったんですか?」
小毬「そうよ。ただ2年前に村の禁忌を犯してしまって一切の会話を禁止されているの。もしかして村の禁忌って・・・」
卓「そうさ、村の禁忌とは山の主に挑む事。だが今となっては掟に従う理由もない。俺はこの時を待っていたんだ」
れんげ「善は急げ、さっそく出発するのん」

-1時間後-
小毬「なんでこの洞窟って凶暴な動物ばかりなの?」
夏海「ほたるんが動物達を倒してくれて助かったよ。ほたるん剣道やってたの?」
蛍「ええ東京で色々とありまして」
れんげ「皆注意するん!」

5人の目の前に大きな獣が立ちはだかっていた!!

?????「なんだ?虫けらの分際で俺の前を塞ぐとは身の程知らずが!」
卓「俺達はお前を倒しにきたのさ!」
ダンターグ「俺を倒すだと?この俺様がダンターグだと知ってて言っているのか?」
小毬「ダンターグ!?七英雄がなんでこんな所に!?」
ダンターグ「強い動物の多いこの地方で奴らと同化して自らの力をアップしているのだ」
れんげ「ダンターグ、一生この洞窟に引きこもっているなら見逃してやってもいいのん」
ダンターグ「なに?今のは俺の聞き違いか?見逃してやろうだと?…」
ダンターグが一気に5人との距離を詰める
ダンターグ「100年早いわー!」

強力なぶちかましが5人を襲う。しかし5人はクルクルと回転して攻撃を避けた
蛍「乱れ雪月花!」
夏海「高速ナブラ!」
れんげ「マシンガンジャブ!」
3人の猛攻がダンターグの体を切砕いていく
ダンターグ「痛ぇんだよ!」
ドスッ!
蛍「か・・・はっ」
ダンターグの角が蛍の腹を突き刺した。蛍はそのまま後ろに投げ捨てられる。

小毬「お願い治って…生命の水!」
蛍の傷がみるみるうちに治っていく
蛍「ありがとうございます!先輩の愛確かに受け取りました」
ダンターグ「回復の術法か…厄介だな。なら」
ダンターグが小毬との距離を詰める
ダンターグ「お前から始末してやる!」

ガキィイン!
ダンターグの角を卓の剣が受け止める
卓「もう誰も傷つけさせはせん!お前はここで終わりだ!」
ダンターグはなおも小毬を攻撃しようとするが全て卓の剣に阻まれた
れんげ「ダンターグ!お前の攻撃は無駄だ!自分の立っている位置を見るのん!」
ダンターグ「な、なんだとぉお!」
ダンターグは小毬の前に移動したつもりだった、だがダンターグが立っていたのは
元々卓が立っていた場所。つまり自分から卓の前に移動していたのだった!
れんげ「この陣形は『インペリアルアロー』戦闘の卓兄に攻撃を集中させる陣形なの!」
ダンターグ「俺はお前の手のひらで踊らされていたのか・・・だがこれならどうだ!」
ダンターグが地面を強く叩く!
卓「この技はグランドスラム!まずい、この技は見切れてないぞ!」
グランドスラム…大地震を引き起こす技である。発動まで時間がかかるというデメリットがあるものの
食らえばひとたまりもない。かつて卓が戦った時もこの技に敗れていたのだ。

蛍「発動前に倒せばいいわ!夏海さん同時攻撃を!」
蛍と夏海の同時攻撃が決まるがまだダンターグは倒れない。れんげが手にはめていたリストバンドを外す。
れんげ「一撃で・・・決めるのん」
れんげ「千手観音!」
れんげの猛打がダンターグを襲う。
夏海「一撃って…何発殴ったんだよ」
れんげ「ちなみにこの技は1000発で一撃になりますのん」
連打が拳を修めた後には巨大な肉塊が残されているだけだった。

夏海「しかし…七英雄も以外にあっけなかったね。正直死人が出るかと覚悟してたのに」
小毬「蛍の持ってきた装備のおかげでしょ。あと技と見切り教えてもらったおかげかな。蛍なんでこんなことができたの?」
蛍「実は私の父がアバロン皇帝に仕えていて引っ越してきた理由もダンターグ討伐だったんです。…腰痛で私が代わりましたけど」
夏海「この分なら他の七英雄も大したことないんじゃない?私達で皆倒しちゃおうか?」
れんげ「甘く見ちゃだめ!七英雄の強さはこんなものではないのん!」
実は6年前アバロン皇帝はダンターグに敗れていたのだ。
だが『皇位継承』という秘術により記憶と技能をれんげに引き継がせていたのである。
れんげ「これであと5人…」
れんげの戦いははじまったばかりである
-完-

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