とあるローマの幻想殺し (982)






俺は、不幸だった。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1366896899





何か悪い事をした覚えはない。




何かまずい事を言った覚えはない。




だけど、世界は俺に冷たかった。




町を歩いていると不幸に出くわした。




幼稚園に居ると不幸に出くわした。




買い物に行くと不幸に出くわした。




家に居ると不幸に出くわした。





理不尽。




世界はとても理不尽に不幸だった。




色んな人たちに蔑まれて、石を投げられて。




人生に、疲れた。




フラフラと人の居ないほうに歩いていって。









彼と、出会った。






その人は身体に数多の傷が刻まれていた。




『どうしたのであるか?』




その人は傷だらけの大剣を持っていた。




『何故、泣くのであるか?』




その人は、戦っていた。




『恐れる事はないのである』




その人は、多くの恐怖と。多くの理不尽と。




『何故か、であるか?』




その姿が、とても。











『私は、その涙の理由を変える者だからである』












かっこよく、見えたんだ。

注意書き

・このスレは、とある魔術の禁書目録の二次創作です。
・原作とはかなり設定を変えているところがあります。
・キャラ崩壊もあるかもしれません。というかあります。
・もしかしたら敵のもぶとかでオリキャラが出るかもしれません。そんなに重要キャラにするつもりはありませんが。
・カップリングは特にありません。ただ上条さんはモテます。
・リアルもあるので、更新は亀になるかもしれません。
・1は禁書スレ立ては初めてです。勝手がわからない事もあるとおもいますが、生暖かい目で見守ってください。
・批判、批評は絶賛受付中です。ガンガン指摘してください。


せんでんのあげ。

あとついでに何故かエラー500が出てしまうのでsageると投下できなくなってしまうようになってしまっているので、
今日はアゲ進行で行きます。

投下しようとおもったけど、何故かメールに繋がらないので投下できません。
また明日投下。

帰宅したので投下。

テッラ「それでは、健康に気をつけてくださいねー」

フィアンマ「風邪をひかないようにな」

アックア「きちんと暖かくして寝るのである」

上条「あんたらは俺の母さんか」

アックア「親と似たようなものである。とにかく、危険な事はし過ぎないようにするのである」

上条「え?ちょっとはいいんですか?」

アックア「・・・・・・どうせ貴様のことだからすぐ巻き込まれるのである」

上条「ええー・・・・・・そんなことはないですよ。・・・・・・・・・・・・・多分」

フィアンマ「ローマ市内を歩くだけで多くの女とトラブルを引っ掛けていたからな」

上条「人をイタリア人みたいに言わないでください!上条さんは硬派な日本男児なんです!」

テッラ「私はイタリア人ですけどねー」

フィアンマ「俺様もだな。女をナンパしたことなどないが」

アックア「自分はイギリス人であるな。ウェントは・・・・・・・・・」

ヴェント「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

フィアンマ「・・・・・・・・・なあ、あいつは自販機や自動ドアに突っかかって何してるんだ?」ヒソヒソ

上条「さあ・・・・・・」ヒソヒソ

アックア「見るに機械に対して反応をしているようである。科学嫌いの一貫であろうか?」ヒソヒソ

テッラ「それにしてはいつものように攻撃したりしてませんがねー」ヒソヒソ

上条「ハンマーを出してないしな」ヒソヒソ

アックア「人の目があるから派手な事をしないのではないか?」ヒソヒソ

フィアンマ「ヴェントを甘く見るなよ。あいつは街中で女王艦隊を発動させようとする女だ」

テッラ「あの時は大変でしたねー」

フィアンマ「俺様が魔翌力を探知して聖なる右で対処したからよかったものを。ローマが壊滅するかもしれなかったぞ」

上条「引きこもってたのが役に立ったな」

フィアンマ「ほう?」

アックア「また喧嘩であるか?一般人も多く居るのである」

テッラ「最近のヴェントの暴挙としましては、自動車の破壊ですかねー」

上条「水溜りの水をかけられたからってハンマーで粉々にしようとしたんだよな。まったく、そこまでする必要もないだろうに」

アックア「あれは当麻がプレゼントした服を汚されたからあそこまで怒っていたのであるが」ヒソヒソヒソ

フィアンマ「あいつは神に仕える身を絶対に恋愛対象にみないからな。自分も恋愛をしたいと思わないし。何人のシスター達が苦汁を飲まされた事か」ヒソヒソヒソ

テッラ「罪な男です。神に忠実に使える事はいい事ですがなんともその女性達は救われませんねー」ヒソヒソヒソ

ヴェント「・・・・・・・・・あんたら、途中から聞こえてんのよ」

上条「何話してたんだ?師匠たち」

ヴェント「言うわけないでしょ!!」

上条「うおお、何怒ってんだ!?」

ヴェント「知らないわよバカ!!」

テッラ「オホン・・・・・・、それで、あなたは何をしていたんですか?」

ヴェント「ちょっと科学に歩み寄ってみようと思ったんだケド・・・・・・無理ね。学園都市に着いて行くのは無理そうだわ」

アックア「一途であるな」

ヴェント「うるさいわね!・・・・・・ねえ、ホントに行くの?」

上条「まあ仕事だしな。それに、科学の街ってのにも興味がある」

ヴェント「・・・・・・寂しくない?」

上条「まぁ寂しくないっていうのは嘘になるけどさ。だけど俺はもう一人の男だし、何時までも師匠たちにおんぶ抱っこじゃ示しが付かないだろ?」

ヴェント「……いい?定期的に連絡はよこすこと。危険な事に首を突っ込まない事。余り女の子を口説かない事」

上条「最後のはいらないだろ!?」

テッラ「とにかく。学園都市でも元気に過ごすんですよ?異教徒の猿どもに囲まれて辛かったら殲滅しに行くので連絡を下さいね?」

上条「物騒だな!」

フィアンマ「まあテッラの奴は多少行き過ぎな所はあるが。辛かったら連絡はよこせよ?」

上条「……みんな心配症だな。有難いけど」

アックア「健康に気を付けるである。身体は全ての基本であるからな」

上条「はい、師匠。学園都市でも精進します」

テッラ「おや、飛行機にもう乗れるみたいですね—」

上条「あ、じゃあ行ってくる!じゃあ行ってきまーすー!」

神の右席「いってらっしゃーい」

プロフィール

ローマ正教

上条当麻(14)
職業:神父・学生 主な戦闘手段・能力:幻想殺し、魔法のお札(おもに水属性)
すべての異能を打ち消す右手、幻想殺しを持つ少年。
黒髪ツンツン頭に、若干大きめの黒いローブと慢性的な不幸が基本装備。
非常に敬虐なローマ信徒で神父。
朝四時には起きて神に祈りをささげるし、食事は絶対に神から与えられたものと残さない。
また、聖職者としての誇りを持ち、異性との不純な交友は極力避けようとしている。
が、彼のフラグ体質から多くの女性に慕われてしまっている。
彼は女性と付き合いたいという願望は一切なく、自慰行為すらした事が無い。すなわち聖人(魔術的じゃない方の意味で)。
料理が得意で、特にイタリアン、和食、スイーツはそこらのシェフよりも上手に作るが、本人は嗜好品の類は禁じているので、よくローマ正教のシスターや神父たち、衛兵に振舞っている。
敬虐なローマ信徒といっても、テッラや原作のアニェ—ゼたちのように狂信者ではなく、ローマ正教を信仰する、誰でも助けるお人よしな少年である。

神の右席

フィアンマ(?)
職業:神の右席 主な戦闘手段・能力:聖なる右、魔術全般(おもに火の術式)
世界を裏から回してきた、20億人ローマ信徒のトップの組織の赤いリーダー。通称右方のフィアンマ。
奇跡を起こしたりとりあえず敵を倒したりするトンデモ右手、聖なる右を持っており、通常魔術も相当な域にある。
名実ともに最強クラスの魔術師だが、引きこもりでもあり、その事をよく上条やヴェントにからかわれている。
原作ではもっとカッコいい人だが、このss内では良く上条たちと喧嘩する子供のような人になっている。
しかも上条の影響でそこまで世界を変えようともしておらず、そこまで傲慢でもなく、原作よりものんびりとしていて、ただこの楽しい毎日が続けばいいと思っている。
神の右席は職業なのだろうか?

ヴェント(?)
職業:神の右席 主な戦闘手段・能力:天罰術式、ハンマー、風の術式
神の右席に所属する黄色い女性。通称前方のヴェント。
幼いころに遊園地で弟を亡くし、それが原因で科学を憎み復讐するために神の右席に入ったが、上条と出会い、なんやかんやあって、科学は今でも嫌いだが、復讐をする気はなくなっている。
上条さんにフラグを立てられ、今やすっかり恋する乙女。
といっても本人は否定している。所謂ツンデレ。
とても前からカミやん病に罹っており、しかもいつも近くにいたのでほとんど上条さん依存症。
上条さんが学園都市に行った今、いつ禁断症状を起こしてもおかしくない。

テッラ(?)
職業:神の右席 主な戦闘手段・能力:光の処刑、ギロチン
神の右席に所属する緑色の男性。通称左方のテッラ。
上条たちの中で、数少ない常識人。
基本的にツッコミ役。冷静に、行き過ぎる上条たちを止める。
彼も上条の影響で多少丸くなっており、具体的に言うと、
今も変わらず異教徒は毛嫌いしているが、子供や観光客を光の処刑の調整に使う事はなくなったし(代わりに幻想殺しを持つ上条が手伝わされる)、異教徒に触れられてもすぐ殺したりせず、ただ少しボロ雑巾にするだけで許すナイスガイになっている。

アックア(?)
職業:神の右席、傭兵 主な戦闘手段・能力:聖母の慈悲、魔術全般(主に水の術式)、メイス、大剣
神の右席に所属する青色の男性。通称後方のアックア。
本名はウィリアム=オルウェル。イギリス人。
もともとはイギリスで騎士をしていて、騎士団長などとは盟友。
上条の師匠であり、憧れの人。昔にいろいろあったのだ。
基本的に常識人だが、どこか抜けてるところもある。
上条はからかったりネタにしたりするが、本当に彼を尊敬している。
実は彼と上条はいろいろなところを旅して、イギリスにも立ち寄っているので、騎士達や女王陛下、最大主教などと面識があったりする。
いつか物語に絡んでくるかもしれない・・・・・・

投下した後にアゲる事にしました。
あとは総合の方に投下した小ネタと予告編を投下します。

アックア「ただいま帰ったのである」

フィアンマ「おう、おかえりだ。ご苦労だったな」

ヴェント「つっても大したこと無かったんでしょ?」

テッラ「所詮異教徒の猿どもですからねー」

マタイ「だからと言って殺していいというわけではないぞ」

上条「そうだぞー。何と上条さんと師匠は一人も殺さずに魔術組織を壊滅させたのです!」

ローマ教皇、マタイ・リース。
民衆の投票によって選ばれ、ローマ正教において表で最も上の地位ににいる人間。
ローマ正教の最終兵器、『神の右席』。
人間としての『原罪』を可能な限り原罪を薄めることで通常の人間には不可能なクラスの魔術を行使するできる存在。
そんなとんでもない人間たちと陽気に話し合う日本人。



彼の名は、上条当麻と言った。

フィアンマ「ほう?だいぶやるようになったな。確かそこそこの狂信者だったと思うが」

アックア「………奴らは魔術防壁や魔法陣に頼るタイプだったのである」

テッラ「それはそれはご愁傷様ですねー」

マタイ「だから上条を向かわせたのだがな」

上条「ちょっと触ると同時に家の壁が全部吹っ飛んだ時はビビった」

ヴェント「ホントその右手ってどうなってるのかしら?」

フィアンマ「俺様に明け渡す気はないか?きっと世界を救って見せるぞ?」

上条「生憎俺は世界が救いがないとは思ってないからな」

テッラ「ローマ正教徒以外に救いはありませんがねー」

上条「………相変わらずですねー。テッラさん」

テッラ「逆にあなたはローマ正教徒以外を助けすぎですねー」

上条「いいだろ別に。まあとにかく。フィアンマももっと外に出ようぜ」

アックア「引きこもりであるからな」

ヴェント「ぷっ…………」

上条「確かにそうですね。ずっと室内にいてテレビとかばっか見てるし」

フィアンマ「世界を回すために必要なことだ!」

ヴェント「『うっせーなー!シュウショクカツドウに必要なことなんだよ!』wwww」

上条「『だから飯はドアの前においとけババア!』wwwww」

マタイ「お前たちは一体どこでそんな知識をしいれてくるんだ……」

フィアンマ「………言ったな貴様ら。後悔するなよ」

マタイ「その程度で怒るんじゃない。だいたい事実だろう」

テッラ「最後に外に出たのはいつでしたかねー」

ヴェント「二ヶ月くらい前に散歩に出なかった?」

アックア「妙なことを言いながら帰ってきたのである。10分ぐらいで」

上条「どんなこと言ってたんですか?師匠」

アックア「『やはり世界か………世界が悪いんだ………』」

上条「ぶはっ!!」バンバンバン

ヴェント「………………ッ!!!」バンバンバン

マタイ「机を叩くな上条、ヴェント」

上条「世界がwwwwwww世界が悪いwwwwwwwww」

ヴェント「俺様がwwwwwww世界をwwwwwwww救うwwwwwwwwww聖なる右wwwwwwwwwwww」

フィアンマ「………上条。お前はいつもとしゃべり方が違うな」

上条「?」

フィアンマ「アックアがいない時だけあのしゃべり方はしないんだな。何か知られてまずいことがあるのか?」

上条「げ!?」

アックア「………どういうことであるか?」

上条「いや!何でもありませんのことよ!!」

フィアンマ「ほら言ってやれよ。いつものように」

アックア「何であるか?」

フィアンマ「『某は上条当麻である!』」

アックア「…………」

上条「あわわわわわ」

フィアンマ「『ーーー聖母の慈悲は厳罰を和らげる(キリッ』」

アックア「…………」

上条「…………」ダラダラ

ヴェント「wwwwwwwwwwwwwww」バンバンバンバン

テッラ「うるさいですねー」

マタイ「机が壊れるぞ」

フィアンマ「『時に、神の理へ直訴するこの力。慈悲に包まれ天へと昇れ!(キリリッ』」

アックア「…………」

上条「…………」ダラダラ





フィアンマ「『である!!(キリリリリリッ』」



アックア「言い残す事は、あるであるか?」

上条「すみませんでしたーーー!・・・・・・・・・・である」ぼそっ

アックア「上等である!貴様にはもう一度傭兵の流儀を叩き込んでやるのである!!」

上条「ギャアアああ!!メイスはしゃれにならないです!!!」

ヴェント「あー、笑ったわー。笑いすぎてお腹いたい」

フィアンマ「そんな笑ってる余裕があるのか?ヴェントよ」

ヴェント「あー?私は特に後ろめたいことはないケド?」

フィアンマ「そうか。ならお前の枕元にある何処かのツンツン頭によく似た人形も別に言いふらしても構わないな」

ヴェント「……………は?」

フィアンマ「あの大きなヌイグルミだ。いや、よくできてるよアレは。デフォルメされつつも誰がどう見てもモデルが誰かわかる」

ヴェント「な、ななななななな////////」

フィアンマ「夜中に実はこっそり寂しくなって抱きしめたりして「テテテテテテテメエ!?/////////何でそんなこと知ってる!?///////////」なんだ?後ろめたいことは何もないんだろう」

マタイ「意外と可愛らしいところもあるのだな」

テッラ「そういえばちょっと弟に似てるとか言ってましたねー」

ヴェント「ウルセェ!乙女の部屋を覗いてんじゃねえよクソが!!」

フィアンマ「ほほう、良いのかそんなこと言って?ここにその人形の写真があるが。ついでに抱きついてる写真も。上条に見せちゃおっかなー」

ヴェント「ゴメンなさいフィアンマ様!!もうバカにしないんでホントにあいつに見せるのだけは勘弁してください!!」

フィアンマ「ハハハハ!いい眺めだぞヴェントよ!」

上条「たす…………け…………」

アックア「まだである!!貴様にはもう一度『傭兵の流儀』を叩き込んでやるのである!!」

テッラ「今日も賑やかですねー」

マタイ「少し喧しいくらいだがな」






今日もローマは平和です。

上条「え?学園都市に?」

フィアンマ「ああ。行ってもらう」

上条「何日ぐらい?」

フィアンマ「4年ほどだ」

上条「…………は?」

ヴェント「」ガタッ

アックア「座るである」

テッラ「どうしたんです?確かに学園都市は異教徒の猿どもの中でも特に醜悪なものの集まりですが」

フィアンマ「スパイのようなものだ。と言っても向こうのトップには知られているがな」

マタイ「お前には中学三年生として学園都市の中学に入学してもらう」

上条「…………マジで?」

フィアンマ「大マジだ」

マタイ「では、健闘を祈る」






上条「学園都市、ねえ…………」



『傭兵の流儀』を学んだ上条当麻が、学園都市で多くの事件に巻き込まれる!
とあるローマの上条当麻、近日今回予定(大嘘)!

で、この嘘が本当になったわけですね。
次は予告編。
第一話、第二話、第三話ぐらいの複合予告。

ローマ正教に所属する魔術師、上条当麻。

「ここが学園都市、か」

上司の指示で学園都市にやってきた彼に、早速様々な困難が襲いかかる!


「ぬおお!メイドとドラム缶が襲ってきた!?」

「危ないんだぞー!?」

「舞夏に手を出すやつは何人たりともぶち[ピーーー]にゃー!」



「警備員じゃん!おとなしく投降するじゃん!」

「げ!?黄泉川だ!!」

「ああ黄泉川さん、今参ります!」

「………半蔵は置いていくぞ」

「何でATM泥棒として上条さんは追われてるんでせうかー!?」



「無視すんなやゴラアアアアアアア!!!」

「待ちやがれテメエエエエエエエエ!!!」

「あああああああああもう!?何で一日に何回もいろんな人に追われるんだ!?」

「あのひと、AIM拡散力場がない」

「外部の人間ですかね?まあ麦野と第三位に追われるなんて超ご愁傷様です」

「結局、運が悪かったってわけよ!」

「科学性の呪いか!科学怖い!!」


「おいおいあぶねーな、ツインテールのお嬢さん?」

「だ、誰ですの?」

「巨大なハンマー………能力かしら?」

「俺の鉄球を砕いた!?テメエ、動いたらこいつの命がねえぞ!!」

「きゃああああああああああ!」

「初春!!」

「安心しろ、お嬢さん。あの花飾りの子は絶対に助ける」

「なぜ民間人の方がそんなことを!?」

「『傭兵の流儀第二条』、『女のために、命を懸けるべし』ってな」
「さて、いこーるすぴいどとやら」







「———ローマ正教所属、上条当麻。いざ、参る」

プロフィール

ローマ正教

マタイ=リース(?)
職業:ローマ教皇 主な戦闘手段、能力:一般魔術
ローマ正教の表の顔のトップのおじいさん。
魔術の腕も達人級だが、右席がチート過ぎるのであの中ではそんなに強くない。
非常に人格者で、善良。しかも常識があるので、よくバカ騒ぎをする上条たちをたしなめる。
実はバチカンにこもっていることよりも外に出て買い物や市民の様子を見ることが多い。
その際上条を護衛に連れて行ったりするので、割と仲はいい。
と言うか、幻想殺しと言う恐ろしい力を持つ上条がローマ正教に所属できているのは神の右席とマタイがローマ正教幹部達にごり押ししているから。

と言うわけで投下完了のあげ。
第一話は書き終わったから、今日か明日投下します。

ついでにアニェーゼたちも出てくる予定です。
予定です。
期待しないで待っててください。



設定とかプロフィールは作中に組み込んだほうがいいと思うよ。
作中外で説明しすぎるという事は作中で描写不足と自分で言ってるようなもんだし。


原作よりずっと早く美琴と出会うんだな。原作は七月の一ヶ月前だから六月ぐらいなのに(高1の)


あと「師匠」で思い出したけどステイルも師匠ポジなんだよね……
あっちはかわいいこ3人……

>>70
おい
ヴェントさんだって可愛いって事忘れんじゃねえよ

>>71
すっぴんヴェントさんは「かわいい」って言うか「きれい」だろ?

反応の多さに若干驚いている1です。
神の右席の人たちは皆可愛いです。
スッピンヴェントさんはイケメンですよね。憧れます。

>>64 ご指摘有難うございます。
事実そのとおりで文章力がないのと、プロフィールを書くのは楽しいのでとりあえずこのスレでは書いていきます。

夜の分の投下ー。



とあるローマの学園都市、第一話
       「学園都市に、来たばかり」

———学園都市

上条「ここが学園都市、か」

上条(とりあえずIDとか言うのがまだ発効されてないから、あんまり派手には動けないな)

上条(今日すべきこととしては、荷づくりと家具をそろえるのと、あと住む所の周りの探索だろうな)

上条(近日中にこなしておきたい事として、統括理事長への挨拶、中学への入学届提出、学園都市との超能力者との手合わせ、くらいか?)

上条(まあ一個目は向こうからアプローチしてくるだろうし問題ないな。ニ個目はまあ義務教育だしレベルを選ばなければ問題ないな。家から一番近いところにしよう)

上条「問題は三つ目かー。厄介だよな・・・・・・」

上条「あんまり学園都市の中で弱い人とやってもしょうがないし、だからといって上条さんにその強さを判別できる方法が無いし」

上条「確か学園都市にはレベル0ってのからレベル5までいるんだよな?」

上条「あんまり学園都市の中で弱い人とやってもしょうがないし、だからといって上条さんにその強さを判別できる方法が無いし」

上条「確か学園都市にはレベル0ってのからレベル5までいるんだよな?」

上条「レベル0は文字通り能力が無いって事で、レベル5ってのは七人しかいないけど、一人で軍隊とも戦えるらしい」

上条「軍隊って事は大量の爆撃機や戦車とも互角にやり合うって事だろ?そんなん右席とか教皇クラスじゃねーか」

上条「て言うか、そう言うのよりも一番の問題は」

上条「右手、だよな。この右手の事は出来るだけ、というか出来るなら誰にも知られねーようにしないといけないし」

上条「しかもデュアルスキル?ってやつに思われてもヤバいから、基本的に一属性縛りだろ?」

上条「厳しいな—。まあ考えても仕方な・・・・・・」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・・・・

上条「ん?なんだこの音」

???「危ないんだぞー!!そこのぶつぶついってる人ー!!」

上条「ん?うおおおおお!!!」

彼が後ろを振り向くと、そこには大量のドラム缶を引き連れた、ドラム缶に乗るメイド服の少女が居た。
しかも、凄い勢いでこちらに向かいながら。

土御門舞夏(???)「すまないが止められないんだー!危ないぞー!!」

上条「なんだ!?科学の新しい兵器か!?」

そう叫ぶと、彼はダッシュを始める。
メイド服の少女、舞夏が乗っているドラム缶は、学園都市中に放たれたお掃除ロボ。
もともとは勝手に掃除してくれる便利なロボットなのだが・・・・・・

上条「何で上条さんが追われなきゃいけないんでせうかー!?」

舞夏「申し訳ないが、暴走しているんだー」

上条「止める手段は!?」

舞夏「分からないなー」

上条「ふざ、け・・・・・・あーもう、不幸だーーーーー!!!」

走りながら叫ぶ上条。
正直彼としてはこの程度のランニング、準備運動にもならないし、その気になればドラム缶の群れも破壊する事もできるだろうが、いかんせん学園都市だ。
完全アウェーの地で来て早々に問題を起こす事になるのは勘弁願いたい。

そうして、その珍妙な行進を見下ろす黒い玉が一つ。
それは魔術によって認識できず、感知する事もできない。
そしてそれは、誰にも気付かれる事なく、役割を果たす。

———ローマ、バチカン、サン・ピエトロ大聖堂地下

ヴェント「クソ、科学のヤロウ!!!」

アックア「暴れるのは止めるのである!」

テッラ「落ち着くんですねー。あなたが暴れたところで何の解決策にもなりません」

マタイ「しかし、逆に凄いな彼は」

フィアンマ「まさか学園都市について数十分で女とトラブルを引っ掛けるとは。筋金入りだな」

テッラ「しかしあんなに別れをしのんだくせに、使い魔を放って盗撮するとは」

マタイ「恋する乙女に不可能はないと言うしな」

ヴェント「恋する乙女じゃない!」

———学園都市

確かこの町では警備員(アンチスキル)とかいう治安維持の部隊が居るはずだ。
こんなに珍妙な行進はすぐに通報されるだろう。
実動部隊が助けに来るまで、このままランニングで問題ないだろう。
と言っても、時間を潰されるのは痛い。

上条(と言うわけで、この状況を打破する作戦を考えよう)

舞夏「あーーれーーーー」

上条(まず第一に状況の整理だな。あのメイドさんは多分今役に立たん。だから多分自力で解決するのが一番早いだろう)

上条(と言うか俺を追ってきてるけど、あのドラム缶って何だよ!?)

上条「おーいお嬢さん!」

舞夏「どうかしたのかー?」

上条「いや今の状況でどうかしてない方がおかしいけど・・・・・・このドラム缶ってなんだ?」

舞夏「この町の人間じゃないのかー?確かに服もなんか黒いローブだし」

上条「おーいお嬢さん?答えてくれません?」

舞夏「コレはお掃除ロボだぞー。どんなところも掃除してくれた凄いヤツだったぞー。勝手にごみを認識して追いかけてくれるんだー」

上条「何でそれが俺を追ってきてるんだ?」

舞夏「なんか急にAIがおかしくなったみたいでなー。急にお前を追い始めたんだー」

上条「・・・・・・要するに俺をごみって認識してるって子とか?」

舞夏「そうなるなー」

上条「不幸だー。何で一日目にこんな目に・・・・・・」

———サン・ピエトロ大聖堂地下

アックア「落ち着いたであるか?」

ヴェント「ええ、落ち着いたわ」

フィアンマ「俺様のPS2が・・・・・・」

テッラ「貴方はいったい聖堂に何を持ちこんでいるんですか・・・・・・」

フィアンマ「だが!俺様の聖なる右は、奇跡を起こす右手!よって!」

そう叫ぶとフィアンマは聖なる右を出現させ、ヴェントのハンマーによって粉々に砕かれたPS2にかざす。
すると・・・・・・

フィアンマ「ハハハ!見たか俺様の力を!」

そこには傷一つないPS2があった。

テッラ「無駄づかいにも程がありますね—」

マタイ「わざわざゲームを直す為だけに聖なる右を使うとは」

ヴェント「アホね」

フィアンマ「む?俺様がアホだと?」

ヴェント「あんた以外に誰がいんのよ」

フィアンマ「ほほう、それはつまり俺様に喧嘩を売っているという事だな?」

ヴェント「いいわよ売っても。あんた今聖なる右使えないでしょ?」

フィアンマ「俺様が聖なる右を使えないと何もできなくなるような三流に見えるか?」

ヴェント「少なくとも神の右席としては雑魚ね」

フィアンマ「いったな?ならば相手してやろう!」

ヴェント「上等よ!」





テッラ「あ、上条がメイド服の少女を抱きかかえましたね—」

アックア「そのまま押し倒しているであるな」

ヴェント「!?」

と言うわけで第一話1/2終了。
続きは明日に投下します。

残り半分を投下すると、早速書き溜めが尽きてしまうので・・・・・・

土御門君は出てきますよ、あとで。

>>70 このssでは、だいぶ多くの時間軸を変更しています。
例えば絶対能力者進化実験。
あれ20000人クリアするの一日10人やっても六年かかるんですよ?
なので多分妹達編は10032号じゃない10032号の性格を持った誰かがヒロインだとおもいます。

つつよ(noww)
汝の投稿を——(let’S——)
——歓迎する。(——start)


と言うわけで今日の分の投下。
書き溜めなきゃなぁ・・・・・・

———学園都市

舞夏「ドンマイだぞー」

上条「ドンマイだぞーって!もっと申し訳の気持ちとかですねえ!」

舞夏「過ぎた事をくよくよするのは男らしくないぞー?」

上条「過ぎてねえよ!現在進行形だよ!」

舞夏「はっはっは。まあ気にするんじゃない」

上条「だーーー!もう日本人は慎み深くて礼儀正しいんじゃなかったのかよ!?」

舞夏「そんなの昭和の話———って、うわああ!?」

上条「!?あぶねえ!!」

舞夏の乗っているドラム缶が急にスピードを上げる。
そのドラム缶は真っ直ぐに上条の下へ。
かわすことも出来るが、かわすと間違いなく彼女は振り落とされ、地面に叩き落されてしまうだろう。
なら。

舞夏「な、何を!?」

上条「暴れるなって!」

この手でつかんでやればいいじゃない。
ということで。
そう決断すると、彼はお掃除に飛び掛り、上にいる舞夏を抱きかかえた。
そしてそのまま地面に着地。
急なことに驚き暴れる彼女を抱えたまま大きく跳躍。
そのままお掃除ロボをやり過ごした。

上条「ふ—。危なかった」

舞夏「あ、あのー」

安堵のため息をつく上条。
それとは対照的に舞夏の方は何か慌てている。

上条「まったく、お前もよくわからないけどあんな危険な物に乗るんじゃありません」

舞夏「いや、ていうか……」

安全は確保したので、お説教モードに入る上条。
彼はローマ正教内では「説教のト—マ」の通り名で恐れられていたのだ。

上条「今回は助かったけど、次にこんな事が起こらないとは限らないだろ?」

舞夏「そ、そのー・・・・・・」

今こそその力を解放するとき。
さあ、イッツショータイム。

上条「けがしたら元も子もないぞ?女の子なんだからおてんばは程々に・・・」






舞夏「その!顔が近いんだぞー!!/////」




上条「ん?」

だがお説教など舞夏は聞いてる余裕はない。
いまにも顔が当たりそうなのだ。
お掃除ロボから助けてくれたとき、赤ん坊のような状態で抱きかかえられて、そのまま飛んだり跳ねたりしたため、いま非常に体が密着している。
吐息は当たるし、熱は伝わる。
出会ったばかりの少年にここまでされてテンパらない女性はいないだろう。
いたとしたら女を捨ててるに近いない。
というかこの少年も女の子を抱きかかえて何も反応を示さないとは、失礼なんじゃないだろうか?
確かにまだ体は子供だけれども・・・・・・それでも女としては譲れないものがあるというか・・・・・・

上条「おう、すまんすまん。危なかったからな。まあ俺は聖職者だし、やましい気持ちはないから安心してくれ」

そんな妙な思考のスパイラルに入った少女を現実に連れ戻したのは、その原因の少年。
舞夏としては、まだ頭が混乱していてよく理解していないが、とりあえずこの少年が自分を助けてくれたのは分かる。
やはりお礼をした方がいいだろう。

舞夏「あ、あのー」

上条「ん?」

舞夏「えっと・・・・・・助けてくれたお礼をしたいんだぞ—」

上条「え?いいよ別に。人を助けるのは当然のことだし」

舞夏「いやだけど、それじゃあ私の気が済まないというか」

上条「気にするなって。大した労力じゃないし、それに」

舞夏「?」

お礼をしたい、という頼みを断る自分を助けてくれた恩人は、

やんわりとほほ笑みながら右手を振ってこたえる。








上条「こんな可愛い女の子を抱きしめられるって役得もあったしな」


舞夏「—————!?///////」

ぼんっ、と音が聞こえてくるくらい一気に顔が真っ赤になる少女。
もはや彼女の頭の中は焼き切れてオーバーヒートしていた。

上条「という訳で、俺はそろそろ行くよ。今度は気を付けてなー」

舞夏「あ、あの!な、名前を教えてくれないか—!」

上条「ん?ああ、俺は上条当麻。ローマ正教に興味がある方は、是非ご相談を、ってね。それじゃあなー」

手を軽く振りながら、のんびりと歩いて行く彼。
その姿をぽーっとした表情で見つめながら、メイド少女は小さく呟く。



舞夏「上条、当麻・・・・・・」

自分が原因でかなりの速度でマラソンさせる羽目になってしまった少年。

だけど彼は、自分がピンチの時、危険を顧みずに抱きしめて助けてくれた。

その後もトラブルに巻き込んだ事にも起こらず、自分の事を心配して、叱ってくれた。

上条当麻。

ああ・・・・・・






舞夏「かっこよかったなあ・・・・・・」







土御門元春「舞夏に手を出す奴は、ナンビトたりともぶち殺すにゃーーーー!!!」

上条「銃声!?」

そんな一人の少女の回想をぶち壊しにして叫ぶ少年。
彼の名は土御門元春。
先の少女土御門舞夏の兄であり、妹を溺愛する危険な男である。

土御門「おらツンツン頭!てめえ何人の妹にてぇ出してくれてんだ!!」

上条「うおおおおお!?なんじゃあ!?」

土御門「うちの妹をたぶらかした罪は、死で償うにゃー!!」

上条「ぎゃああああ実弾!?ちょ、銃はマジで洒落にならないですって!!」

土御門「くたばれ!!!この野郎!!!」

上条「ああああああもう、不幸だああああああああああああああ!!!!!」

そこには、
本物の銃を発砲しながら追いかける鬼の兄。
銃弾をかわしながら走りながら走る不幸な天然ジゴロ。
そして・・・・・・



———サン・ピエトロ大聖堂地下

ヴェント「あのヤロォオオオオオオオオオオオオ!!!また女口説きやがったああああああああああ!!!!!」



アックア「落ち着くであるヴェン・・・グハっ!!」

テッラ「ゆ、優先する!空気を上位にヴェントを下位に!!」

ヴェント「たった数分で惚れさせるってどういう事だよ!?」

フィアンマ「おおおお!素晴らしいぞヴェント!お前は今、人を超えた!」

テッラ「な、光の処刑を強引に突破するなんて……」

アックア「二重聖人の力をもってしても止められぬとは!ヤバいのである!!」

マタイ「全力で押さえろ!この部屋が吹き飛ぶぞ!!」




ヴェント「学園都市に行ったばかりで何やってるんだよォおお!!!」

フラグ建築士、上条当麻の匠の技に激昂する少女がいた。

第一話 「学園都市に、来たばかり」



完。

とりあえず第一話終了。

プロフィール


学園都市


土御門舞夏(12)
職業:学生、見習いメイド 主な戦闘手段、能力:ナシ
名門、繚乱家政女学校に通うエリートメイド見習い少女。
掃除炊事洗濯、何でもござれの家事の達人。
土御門元春の義妹でもある。
魔術、暗部とは一切関係ない、一般人。戦闘能力は不明。兄、土御門元春をグーで吹き飛ばしたりするから意外に強いのかもしれない。
学園都市でのカミやん病感染者第一号。
お掃除ロボが暴走して危ないところを上条さんに助けられた。
夢見がちな女子中学生が、身をていして抱きしめて助けてくれる男にあったら惚れるのも仕方ない。


土御門元春(15)
職業:学生、必要悪の教会魔術師、スパイ、暗部 主な戦闘手段、能力:陰陽術、肉弾戦
イギリス清教、必要悪の協会所属の魔術師で、学園都市の暗部でもあるスパイ。
肉弾戦はかなりのお手前。陰陽術も身体のダメージを無視すれば達人級。
そんなハイスペックなのにも関わらず、義妹の舞夏を溺愛するシスコン。
妹とメイド物が大好きで、部屋の中はこの二つの趣味のものとトレーニング危惧に埋め尽くされると言うアンバランスな状態。
義妹が男に惚れかかっているのを心配している。

投下終了のアゲ。
次は第二話の間に小ネタですかね。

ネ、ネタバレヨクナイ・・・・・・
今日は多分投下できません。頑張って書き溜めるので舞っててください。

あと質問・本編の間の短編リクエストなどがあれば幾らでもどうぞ。
本編に深く関わらないものなら答えていけるとおもいます。

天草式ですか・・・・・・

一応短編の案は、今まで不思議とローマ正教上条さんの話がまったく書かれてこなかったので大量にあるのですが。
書く時間がかなり少ないのである程度絞りたいのです。

とりあえず候補を挙げてみますか。見たいのがあったら。

上条当麻のお土産
上条さんが学園都市から神の右席の皆にお土産を送ってくる話。


アニェーゼ部隊の平和な日常
上条さんとアニェーゼ部隊がまったり過ごすお話。


誰が一番強いんですの?
上条さんと右席の皆が強さ議論をする話。


ローマは今日も変人だらけ
アニェーゼ部隊・リドウィア・オリアナ・右席・教皇・ビアージオ・バルビナ、ローマ正教徒オールスターズがわいわいする話。

上条当麻の過去話�
上条さんの過去の話。アックアさんと出会ってからすぐ。


上条当麻の過去話�
上条さんの過去の話。アックアさんとの修行風景。


上条当麻の過去話�
上条さんの過去の話。アックアさんに連れられて世界を旅する。


上条当麻の過去話�
上条さんの過去の話。上条さんがあらゆる人を救おうとする理由を作った少女。


上条当麻の過去話�
上条さんの過去の話。アックアさんとイギリスへ。



上条当麻の過去話�
上条さんの過去の話。アックアさんとともにローマ正教徒に。

上条当麻の過去話�
上条さんの過去の話。フィアンマ、テッラとの衝突。

上条当麻の過去話�
上条さんの過去の話。ヴェントとの激突。

上条当麻の過去話�
上条さんの過去の話。上条さんが色んな女の子を拾って世話する。

上条当麻の過去話�
上条さんの過去の話。上条さんが自ら過去を思い返す。

おりあなねーさんの憂鬱
オリアナさんが上条さんを落とそうと頑張る話。

おりあなねーさんの陰謀
憂鬱の続編。オリアナさんが相変わらず頑張る話。

おりあなねーさんの驚愕
逆襲の続編。オリアナさんが上条さんの生態を調査する話。

おりあなねーさんの暴走
探索の続編。オリアナさんがついにヤケになる話。

これくらいですかね。頭の中で考えてる話は。
上三つは大体書いてますけど、ほかは一切手をつけてないので、相当書くとしたら時間がかかるとおもいます。

当スレは雑談はウエルカムですよー。
とりあえず、ほとんど完成してる上条当麻のお土産とアニェーゼ部隊の平和な日常を終わらせて、第二話を投下してから、おりあなねーさんシリーズを書いていきたいとおもいます。

やべえ、オルソラさん入れ忘れてた。
なにやってんだ私。

ちなみに上条さんは言わずもがな参加させる予定です。

今日は投下しないといったな。
あれは嘘だ。

と言うわけで思いのほか時間があったので小ネタ投下ー。

小ネタ1  「上条当麻のお土産」

とある日。

フィアンマ「何だ?この荷物」

アックア「さあ。私がここに来たら既においてあったのである」

テッラ「何かのお届け物ですかねー」

フィアンマ「ローマ正教最深部にか?」

テッラ「確かにそれは不思議ですねー」

フィアンマ「送り主は書いてないのか?」

アックア「特に見当たらないのであるな」

マタイ「ああ、全員集まってるな」

ヴェント「ん?教皇?なんかあるの?」

マタイ「学園都市から荷物が届いたのだ」

ヴェント「え・・・・・・それってもしかして」

マタイ「上条当麻からの荷物だ」

フィアンマ「ほほう、何が入っているんだ?」

テッラ「結局監視は学園都市にいって数日しかしませんでしたからねー」

アックア「われわれにも仕事はあるのだ。仕方ないだろう」

テッラ「ヴェントは続けようとしましたけどねー」

ヴェント「・・・・・・うるさいわね」

フィアンマ「おい。それより何が入っているんだ?」

マタイ「ああ、『お土産』だそうだ」

アックア「お土産であるか?」

フィアンマ「ほう、俺様に何を送ってきたのか?」

マタイ「待て待て・・・・・・一人ずつ分けて送ってきているようだな」

テッラ「早速空けてみますかねー」

ガサゴソ・・・・・・←ワイン

テッラ「ワインですねー!」

アックア「メッセージカードが入っているのである」

『テッラさん、元気にしているでしょうか?
いつもわざと安いワインを飲んでいるのは知っていますが、たまには高いワインも飲んでみてはどうでしょう。』

テッラ「なかなかいい物を送ってくれますねー」

ヴェント「日本って20歳以下はワインって買えないんじゃなかったかしら?」

フィアンマ「学園都市ならいいんじゃないか?」

アックア「次は私であるな」

ガサゴソ・・・・・・←プレート

フィアンマ「コレは・・・・・・?」

テッラ「何かの紋章ですかねー?」

アックア「・・・・・・イギリスで騎士をしていたときの盾の紋章である」

ヴェント「メッセージカードがこっちにも入ってるわ」

『師匠は今日も元気でしょうね。
この度送ったのは、師匠の盾の紋章です。昔見てずっと憧れていたので、手彫りで作ってみました。
初めてなのであまり上手く作れませんでしたが、気に入ってもらえたでしょうか。』

アックア「・・・・・・なかなか味なまねをするのである」

ヴェント「あ、裏にもなんか書いてあるわよ」




『追伸、しばらくイギリスには行ってないようですが、ウィリアン様は会いたがって居ると思いますよ?』



アックア「余計なお世話である!」

ヴェント「次は私ね」

ガサゴソ・・・・・・←黄色いワンピース

テッラ「ほほう」

アックア「コレは・・・・・・」

ヴェント「メ、メッセージカードは!?」

『よう、街中でハンマー出したりしてないか?』

ヴェント「うるさいわね!」

『そのワンピースは学園都市で見つけたやつだけど、ヴェントに似合いそうだと思ったからな。
大切に来てくれよ。』

ヴェント「・・・・・・///////」

アックア「あいつは相変わらずなようである」

テッラ「好感度キープを忘れませんねー」

フィアンマ「さて、最後は俺様だな。当然一番いいものを送ってきているに違いない」

ヴェント「///////」

テッラ「どうせ妙なものを送ってくる気がしますけどねー」

フィアンマ「ふん、あまりにも凄いものが出てきてビビるなよ?」







ガサゴソ・・・・・・←こけし






『赤いだろ?』

テッラ「ブホッ・・・・・・・・・」

アックア「クッ・・・・・・・」

フィアンマ「・・・・・・裏にも何か書いているな」




       z=三三三ゝ_
     彡イ/イ/イ/>ゝミト,
    ィ彡イ/イ/イ//ノノノミト,
   ///イ/^   /// y|:|ミ

   ||:|:|^         :'ミ|:|:|!
    !|:|! ==    r==  :!|:ミ
    :h|  -;tュ '; ;' f彑''  |:!}}
    ヽ'!.   ̄ :! .:.     |!/
     '!i     .'-=-'     .!
      !i:  ,;.=u=-   /                   
      \_   ̄  _,ノ |、

      ,.ト、"'===='" ./ }'=.,_

    _,.='";| \'::..  // l   "=ュ;,,_
_,..= '"<   l  \__/  :l   < : : :
   /   l  ,イ'''\  l  -.,,  /: :
  ヽ    l/ lミ r' \l     /: : :
   ヽ   ;l  }つ{  :l     /: : : : :
    ヽ   l / 彡ヽ l    /: : : : : :


赤井 太郎 [Akai Daro]

(1922〜1944 日本)





テッラ「ゲホォッ!!!」

アックア「ガハッ!!!」

フィアンマ「コロス」


フィアンマ「コロス」



フィアンマ「コロス」


テッラ「おwwwwww落ち着くんですねーwwwwwww」

アックア「冷静にwwwwwwwwなるであるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

フィアンマ「うるせええええええ!!!!俺様に喧嘩売りやがってえええええええええええええ!!!!!」


ドンッ ←フィアンマがヴェントにぶつかる音

ぐらっ ←ヴェントがバランスを崩す音

ぐしゃ ←ヴェントのもらったワンピースがつぶれる音

テッラ「あ」



アックア「あ」




フィアンマ「え」





ヴェント「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

フィアンマ「ち、違うぞヴェント!!わざとではない!!」

ヴェント「フィー・・・アー・・・ンー・・・マー・・・・・・」





フィアンマ「ちょ、マジで勘弁してください俺様が悪か「グッチャグチャの塊にすんぞおらあああああアアアアアアアアアアアアアアああ!!!!!」ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


ドカァ!バキィ!!!メリメリメリィ!!!!!


アックア「私は何も知らないのである」

テッラ「同上ですねー・・・・・・」









ローマは今日も平和?です。

ヤベ・・・・下げ忘れた・・・・
まあいいか。投下完了の上げ。

マタイ様は背中かきぼうと耳かきをもらいました。



マタイ「私は上条に老人扱いされているのだろうか・・・・・・」

テッラ「実際老人ですからねー」

真鯛wwwwwww

アックアさんが大活躍(性的な意味合いで)する展開になったら呼んでチョ♪

                   ,   __ _,
                ,  __,/;≦三乙_
               /し'マ /〈'´∠二二≧=−

             jvく/{ / .′       ̄ミ 、__
            ,リ′  {         \、__、\__

            {{     、\ ヽ.       `辷≧;=-
           ivi   、 { {へ \ \ 、     \({ __
           j八 、__{v爻メv'^ヘ 、\ \ヽ.  \  `^マ
         {、( __`マ;^″ 、  j 》へjヘV\\  \ \(`  )  く    ホ   す
          `辷彡,i{ ___\j{〔__,;z≦;弍ィ 、 \\\、}  く   れ   モ   ま
          、_{_彡小仁,弐≧; `!'弌`'^' ″ \ \`'マ   ヽ  な   以   な
           `ア/ ハ`弌` '7^i �  `     jハ丶 \}  ノ  い   外   い
           { iVi/{   /  !      \  'イ^}v!\{ ` く  で   は
            Wい  ′ {ー' r_、    丶. }メ八`v `  )  あ   帰
            jメイヘ ;   `        ーr;!代い{  L_  る    っ
             '^介ー、  ;辷' 三≧=-   ,リi∨V^`   | か   て    
              ノイハ  ` -‐…‥   〃 !、い\    | !       
              '^V/iヘ.        //  j⌒`メく`   | ,へ     ,r┘
          、_j v;__ }i亅、\__ _   イ/′ ′  r�   レ'  ヽr⌒ヽ'
           \  、 ̄]  `ト- -−  / ,  /{  _厶、
             \ \〕  .     / ,  /  / ̄`^メヘ,
            _jしヘ  {ヘ      / /   /    /i
          ;vi「 i   、 }  .  、  / / __/__j    /: |
       , __/   i  j_,厶{--へ.__}V∠二二)'´   /: : l
    ;_j イ!「   , __j仁 二》,   ii'^({   ,く    /: : : :!
    �! !i     ̄   ̄ ̄`{   !!  ) 〉 ,ハ    〈: : : : :

ホモは帰って、どうぞ。
今日、もしかしたーら投下できるかもしれません。
今なんか超筆が進んでいるので。
深夜のテンションってヤツですかね?深夜じゃないけど。
もちろん絶対じゃないのでもし来なかったらすいません。

さあ、投下の時間だ————

禁書理不尽ビリビリはむかつきますが、超電磁砲ビリビリはかっこいいです。
スキルアウトな浜面は好きですが、ラッキー外でドリンクバーを往復するだけでハーレムな浜面君は嫌いです。
ヒロインデックスは素敵ですが、暴食シスターには腹が立ちます。
そんな1です。

とある昼下がり。

上条「平和だなー」ナデナデ

ルチア「平和ですね・・・・・・」
ローマ正教女子寮の屋上で一組の男女がのんびりしていた。
彼らはローマ正教に所属する修道女と神父。
といっても今は特に仕事もなく休んでいるところだ。

上条「いやあーのんびり空を眺めるのがこんなにいいものとはー」ナデナデ

ルチア「穢れが浄化されるような気がしてきますねー」

上条「だなー」ナデナデ

ルチア「・・・・・・」

上条「・・・・・・」ナデナデ

ルチア「・・・・・・」

上条「・・・・・・」ナデナデ

ルチア「・・・・・・」

上条「・・・・・・」ナデナデ

ルチア「平和・・・・・・」

上条「・・・・・・ですぞー」ナデナデ

ルチア「・・・・・・幸せ、です」

上条「それはよかった」ナデナデ

ルチア「・・・・・・」

上条「・・・・・・」ナデナデ

ルチア「・・・・・・」

上条「・・・・・・」ナデナデ






アニェーゼ「あんたら!!何やっちまってるんですか!!」

アンジェレネ「し、シスタールチア!?」

上条「お、アニェーゼとアンジェレネか。どうした?」ナデナデ

ルチア「何か問題でもあったのですか?」

アニェーゼ「何かもクソも、問題だらけですよ!!」

上条「・・・・・・?何がだ?」ナデナデ

アンジェレネ「な、何で上条さんは」

アニェーゼ&アンジェレネ「「シスタールチアを膝枕して頭をなでてるんですか!!」」

上条&ルチア「「え?」」

上条「ああコレはだな。ルチアがなんか異教徒に触れられたとかいって」ナデナデ

ルチア「上条さんの幻想殺しで清めてもらうためになでてもらっているのです」

アニェーゼ「おかしいでしょう!そんなの少しなでればいいじゃないですか!!膝枕する意味が分からねえです!!!」

アンジェレネ「そうです!ずるいですよシスタールチア!!」

アニェーゼ「え?」

アンジェレネ「私も上条さんになでてもらいたいです!」

アニェーゼ「え?え?」

上条「ん?じゃあいいぞー。こっちに来い」ナデナデ

アンジェレネ「え?良いんですか?」

上条「おう。当店は誰でもウエルカムなのです」ナデナデ

アンジェレネ「じゃ、じゃあ失礼して・・・・・・」

コテン・・・・・・
なでなで・・・・・

アンジェレネ「ふわああぁぁぁ・・・・・・」

ルチア「こら、シスターアンジェレネ。変な声を上げない。はしたないです」

上条「アンジェレネはまだまだ子供だなー」ナデナデ

アンジェレネ「だ、だって・・・・・・」

アニェーゼ「いやおかしいですって!!絶対に何か間違っちまってます!!!」

上条「うおおお、凄い声だな」ナデナデ

ルチア「シスターアニェーゼ、近所迷惑ですよ」

アニェーゼ「シスタールチア!禁欲はどうしたんですか!?」

ルチア「上条さんに清めてもらうためにしてもらっている事です。私の欲求による行為ではありません」

アニェーゼ「嘘つきやがれです!シスターアンジェレネの行為は完全に私欲ですよね!?」

アンジェレネ「あうあう・・・・・・」

ルチア「アンジェレネはまだ子供ですから。たまには甘えたくなるのです」

アニェーゼ「上条サン!!!何でそんなあっさり女の子をなでやがるんですかボケ!!」

上条「ぼ、ボケ!?」

ルチア「シスターアニェーゼ。嫉妬は見苦しいですよ」

アニェーゼ「うがああああああああああ!!!とっとと上条サンの膝の上から下りやがれ!!!!!」

ルチア「仕方ないですね・・・・・・よっこらしょ」

アニェーゼ「よっこらしょって言うんだったら下りやがれ!!動いてねえじゃねえですか!!!」

アンジェレネ「シスターアニェーゼ、怖いです・・・・・・」

上条「よしよし。アニェーゼは今ご機嫌斜めだから。あんまり刺激しちゃダメですよ」ナデナデ

アンジェレネ「あうあう・・・・・・」

アニェーゼ「ご機嫌斜めな理由はあんたらじゃああああああああ!!!」

ルチア「ちょっとこちらに来てくださいシスターアニェーゼ。流石にご近所迷惑です」

アニェーゼ「はぁ・・・はぁ・・・ああ、やっと離れたんですね」

ルチア「乗り遅れて嫉妬に狂うのも分かりますが、それはただの八つ当たりと言うものです」

アニェーゼ「シスタールチア、キャラが違いません?交通事故にでもあっちまったんですか?」

ルチア「そこで提案があります」

アニェーゼ「あれ?話を聞いてもらえないっすね。ほんとに頭を打っちまったんでしょうか」

ルチア「シスターアニェーゼ、分かってると思いますが彼はやましい感情を何一つ持っていません」

アニェーゼ「ああもういいです。確かにそうですね」

ルチア「と言うことは彼は頼んだら頭をなでてくれると言うことです」

アニェーゼ「な!?」

ルチア「しかしわれわれが独占していたら、他のシスター達の反感を買う。最悪暴動です」

アニェーゼ「いや、あんた独占してたんですけど。私の反感買ってるんですけど」

ルチア「そこで考えました。皆でローテーションすればいいのではないかと」

アニェーゼ「ローテーションですか?」

ルチア「つまり、一日ごとに何人かのシスターが上条さんになでてもらい、喧嘩にならないようにするのです」

アニェーゼ「・・・・・・まあいいでしょう。いまいち私はあなたが上条さんになでてもらってた事に納得してねーですけど」

ルチア「そうと決まったら上条さんに頼みに行きましょうか」

上条「平和だなー」ナデナデ

アンジェレネ「平和ですねー」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アニェーゼ「え?リーダーだからって一番最後?」

ルチア「はい。そういうことになりました」

アニェーゼ「え、いやなんですけど」

ルチア「・・・・・・シスターアニェーゼ。逆に考えましょう」

アニェーゼ「いやですよ!私は最後なんていやですよ!?」

ルチア「結局一日50人単位でローテーションする事になりました。上条さんにはカウンセリングと言う名目で」

アニェーゼ「はあ」

ルチア「さて問題です。アニェーゼ部隊は全部で何人居るでしょうか?」

アニェーゼ「252人ですけど・・・・・・ハッ!」

ルチア「そうです。つまり最終日には2人だけが残る。と言うことは・・・・・・?」

アニェーゼ「その二人は、他の250人より長くなでてもらえる!」

ルチア「そういうことです」

アニェーゼ「おお!正直この前の一件のせいであなたのことをさげすんぢまってが、見直しました!」

ルチア「そうですか。それでは、5日後を楽しみにしておいてください」

アニェーゼ「ちなみに、その最後の日の二人のもう一人はあなたですか?」

ルチア「いや、シスターアンジェレネに譲りました。私はこの前堪能しましたから」ドヤァ

アニェーゼ「うわドヤ顔うぜえ!だけど優しいシスタールチア!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アニェーゼ「・・・・・・はい?」

アンジェレネ「え?」

上条「なんか突然学園都市に行けって言われたから、準備しきゃいけないんだ。だからもうカウンセリングは出来ない」

アニェーゼ「え?え?」

上条「ゴメンな、アニェーゼ、アンジェレネ」







アニェーゼ「え?」

アンジェレネ「え?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ルチア「いってしまいましたね・・・・・・」

アニェーゼ「・・・・・・」

アンジェレネ「・・・・・・」

ルチア「おや、どうしました二人とも?」

アニェーゼ「・・・・・・納得いかねえです」

アンジェレネ「納得いかないです」

アニェーゼ&アンジェレネ「「納得いかないです!!!」」

アニェーゼ「こうなったら意地でもなでてもらいます!!」

アンジェレネ「さあ、いざ!」



アニェーゼ&アンジェレネ「「学園都市へ!!!!!」

ルチア「・・・・・・無理じゃないですかね?」

To Be Continue・・・・・・・・・?

投下完了っと。
あげー!

やべえタイトルコールとプロフィール忘れてた・・・・・

ローマ正教

アニェーゼ部隊

アニェーゼ=サンクティス(11)
職業:修道女 主な戦闘手段・能力:蓮の杖
ローマ正教実働部隊、アニェーゼ部隊252人を束ねる赤毛三つ編みのリーダー。
幼いながらも親を殺されて路上生活を強いられると言う暗い過去を持っている。
そこを上条に拾われたり、一緒に生活したり何なりあって上条を慕うようになる。
その過程で狂信者にはならず、普通のローマ正教徒となっている。
よくルチアにいっぱい食わされる。納得いかねえです。

ルチア(?)
職業:修道女 主な戦闘手段・能力:車輪
ローマ正教実働部隊、アニェーゼ部隊に所属する金髪猫目の修道女。
彼女たちの中での立ち位置としては基本的にツッコミ役。
時に暴走しがちなアニェーゼを諫め、未だお子様のアンジェレネのマナーを正すためにその手腕を振るう。
が、上条の事となるととたんに開き直って貪欲になる。禁欲はどうした。
上条の影響で多少は丸くなっている。といっても多少マシになってるくらいなので、やっぱり異教徒は嫌い。

アンジェレネ(9)
職業:修道女 主な戦闘手段・能力:硬貨袋
ローマ正教実働部隊、アニェーゼ部隊に所属する三つ編みそばかす少女。
過去に両親にミラノにつれてこられ捨てられ、その後上条さんが拾った。
ちなみにアニェーゼ部隊の多くは上条さんが拾った孤児である。当然252人全部じゃないけど。
男も一応拾ってはいるのだが、不思議と数が少ないので魔術師となった人は既存のローマ正教傘下の魔術組織に入っている。
甘いものが大好き。大好物はチョコラータ・コン・パンナと上条の作るスイーツ。
よくスカートをめくってルチアに怒られている。

こんなものか。
分かってると思いますが、この話は「アニェーゼ部隊の平和な日常」です。平和?

ルチアの年齢が不明だと……これはルチア小学生説を定説するしかない!
オリアナ18とかだからいけるはず!

そういえば上条さんってローマ正教のどのくらいの地位にいるんだろ?
例えばビア—ジオは司祭だけどどっちが立場が上なのかな?

後ろ盾、実力、人気では上条さんの圧勝だけど

>>223
ビアージオは上条さんにとっていいおじさんなんだよきっと
多分上条さんに宗教教えたり一緒にメロン食べたりしてるうちにビアージオも丸くなって
最終的に条さんの説教をき吸収して完全体になったんだよ

さて、帰宅したので質問に答えましょう。
>>221
私は17,8くらいを想定しています。上条さんより年上ですね。本当はどうか知りませんが。

>>223
少しネタばれかも知れませんが、上条さんは実は全然偉くないです。

幻想殺しなんて神を否定するような能力を持っているので、かなりローマ正教上層部内では疎まれています。

いろいろな国に布教して、オルソラさんみたいに勲章はもらっていますが、まったく立場は強くないです。

立場としては、ただの神父。

ただ人望と人脈と実力がハンパないので、上層部では彼を破門にするとヤバイことになると分かっているので下手な事は
しません。

>>224
ビアージオさんですか。彼は原作と大して変わってないです。ただ面倒ごとを引き受けてくれる上条さんには割と友好的ですね。
まあ詳しくはローマは今日も変人だらけとかで書きたいです。

何故ばれたし。
ってIDか。今はID違いますけど。
頑張って書いてますが、たぶん今日は無理です。
明日か明後日投下できたらいいなーと。

上の疑問に答えるために、leafの処女作「雫」を久々に起動させようとしたら
古すぎて無理だったわ。

15年以上も前のergだし、いじらなきゃ無理なんじゃね?

この上条さんは時間軸的に西東先生と出会えるんだよね。性格的ていうか性質的に似ているからちょっと関わりが見たい
「どんな相手にも真摯な態度で向き合い、手を差し伸べ全力で救おうとする」とか似ているし(短所の「人を疑うことを知らないお人よし」も)

>>1が超電磁砲pspをやっていなければ意味がないけど……

あー眠い。
昨日朝の6時まで友達と話してたんで、だいぶ寝不足です。7時間寝たけどね!
多分今日投下しに来ます。
待っていてください。

>>249 酷い誤爆ですwwww

>>252 残念ながらやってないですね。

さて、投下。
10分くらいしか時間がないのであんまり投下できないとおもいますが。
続きは夜にという事で。

今回は御坂さんアイテム登場です。
期待せず、どうぞ。


第二話
     「超能力者は、プライドが高い」

上条「ふー・・・・・・死ぬかとおもった・・・・・・」

ほっとため息をつきながら声を漏らす。
結局あの後数分間逃げ回っていると、風紀委員があの金髪を連行してくれた。

上条「学園都市ってのは子供の拳銃所持が認められてるのか?危ないな・・・・・・」

もしこの学園都市中の生徒が超能力プラス拳銃を持っているならば、警戒の度合いを強めなければならないだろう。
死にはしないが当たれば痛い。
というか、子供に超能力やら拳銃やら武器を持たせるとはどういうことか。
子供は守られるべきじゃないのか。大人は何をしているんだまったく・・・・・・

自分達の事を棚に上げて心の中で科学の街の方針に文句をつけていると、ふと路地裏で騒ぎが耳に入った。

「おい、無視してんじゃねーよ!」

「常盤台だからって図に乗ってんじゃねーだろうな!?」

上条「おいおい、こんなテンプレな不良はなかなか居ないぞ?まったく・・・・・・」

「おい!何とかいえやこらぁ!!」

怒号が聞こえ、炎が立ち昇るのが見える。
どうやら炎を使う能力者のようだ。

上条「やれやれ・・・・・・まあ丁度いい実験台かな」

そうつぶやくと、彼は路地裏に歩を進める。
生憎彼はお人よし。困ってる人が居ると助けずには居られない。
しかも今は能力者と戦いたいと言う後押しする理由もある。

上条「おーい君たち。あんまり人に絡むの早めなさい」

不良1「ぁ?なんだてめえ」

上条「通りすがりの一般人ですよ。それよりその女の子に絡むのはあまり感心できませんぞー」

不良2「んだと?」

???(へえ・・・・・・少しは骨のあるやつがいたみたいね)

上条「ほら、その女の子も怖がっているじゃねーか。無理なナンパは止めなさい」

絡まれているのは中学生か小学生の間くらいの女の子。
茶髪のショートヘアーで、髪留めをつけている。

不良1「舐めたこと言ってくれるじゃねーか。俺はレベル3の念火能力者だぜ?」

上条「ふん。それがどうかしましたかー?」

不良2「アア!?」

挑発成功。少し心が痛むけど。
まあある程度戦ったら逃げるとしよう。レベル3って言うことは結構学園都市内では上位のはず。

上条「そんなに自慢するならかかって来いよ、少年達」

不良1・2「上等だこらああああああ!!!」

上条(よし、こいや!)

ビリビリビリイイイイ!!!



不良1・2「ギャアアああ!!!」



上条(WHAT!?)

意気込んでいると、絡まれている少女から電撃がほとばしった。

そのまま一直線に不良たちに突撃する。
そして不良たちを焦がし、その後には気絶した不良の屍が転がっていた。

???「ふー。助けに来てくれてありがと。あいつらウザかったから助かったわ」

上条「ど、どういたしまして・・・・・・なのか?俺は何もしなかったような気がするけど」

???「助けてくれようとしたんだからいいのよ。少なくとも見て見ぬ振りして通り過ぎてったやつらよりもだいぶましだわ」

上条「いや、そういう人たちにも事情があるんだとおもうけど・・・・・・」

???「知ったこっちゃないわ。それより、あんたってレベル3って聞いても怯まなかったけど、強いの?」

上条「え?」

???「レベル3って聞いたら、普通逃げるでしょ?なのにあんたは挑発したじゃない?」

上条「ああ、そうだな」

???「ってことはよっぽど高位能力者か、身の程知らずのバカでしょ? 」

上条「いやー・・・・・・上条さんバカですから。では、さよならー」

???「ちょっと待ちなさいよ。何で逃げようとしてるのよ」

上条「ギク!」

???「ギク、じゃないわよ」

上条当麻は非常に焦っていた。
大体自分が助けようとおもった女の子が、喧嘩売ろうとした男達を倒してしまうし、しかもやたらと詮索してくる。
確かに黒いローブを羽織った子供なんて怪しすぎるだろう。最悪警備員などを呼ばれかねない。
というわけでこのまま話してるとまずい。
逃げよう。
今までの経験から、とりあえず逃げとけば間違いない。



上条「失礼しましたーーー!!!」



???「あ、ちょ、待ちなさい!!何で逃げるのよ!!」

実を言うと、彼の『間違いない』は結果女性にフラグを立てる事になるのだが、彼が自覚していないのだからしょうがない。

上条「ニホンゴムズカシイデース!ソーリー!シーユーアゲイン!」

???「あんたさっきバリバリ喋ってたでしょうが!!ホント待ちなさいって!」

上条「アー!アー!キコエマセーン!」

御坂(???)「この御坂美琴を無視するとはどんな用件じゃコラー!」

そして本日三回目の鬼ごっこへ。
上条さんは今日も不幸です。

ーーーサン・ピエトロ大聖堂



ヴェント「あの野郎・・・・・・!」



フィアンマ「二人目か。ハイペースだな」



アックア「当麻にも困ったものである」










かれこれ30分近く走っているが、茶髪の少女はいまだに着いて来ている。

上条(日本の学生はこんなにスタミナがあるんですか・・・・・・学園都市怖え・・・・・・)

自分で言うのもなんだが足は早い。100mを10秒切れるくらいには。
魔術で補強すれば、時速150kmぐらい出る。いや、身体の負担を無視すればもっと。
もちろんこんな街中でブッ飛ばすわけにも行かないのでセーブはしているが、それでもマラソン選手並の速度のはず。
なのにまったく遅れをとらないとは。

上条(いや、能力か?一生徒に一能力。これは学園都市の鉄則らしいしこのお嬢さんは電気を操るんだろう)

上条(電気で走りが早くなる?キルアみたいな感じか?いや、だったらもっと早いだろ)

上条(まあよく分からんがあくまで子供なんだし、スタミナ切れはあるはず。このまま走ってりゃ問題ないな。多分)

そう結論付けて、また速度を上げる。
ついでに学園都市の地理を把握するのにもいいな、という事で観光気分になる。
いやあ、楽しいな。

なによアイツ、ふざけてるわけ!?
この御坂美琴を助けといて、その感謝を受け取らずに逃げるなんて。
しかも何あのスピード!あいつ陸上部!?
軽い電気で補強してるけど、こうなったらもっと強い電気で・・・・・・
って!また速度が上がったし、鼻歌まで歌ってやがるあのウニ頭!
上等じゃない。さっきまではセーブしてたけど、今からは全力よ!!

・・・・・・・・

御坂「追いついたわよ!ツンツン頭!!!」

上条「ええ!?さっきまで結構遠くに居たような!?」

御坂「ふん!超能力者の力を持ってすればそれくらいわけないわよ!」

上条「超・・・・・・!?」

上条(嘘だろ!?このお嬢さんが超能力者!?)

御坂「やっぱり気付いてなかったのね・・・・・・私を知らないなんて、あんたやっぱり外部の人間?」

上条「いや上条さんは科学に疎いもので・・・・・・というか、超能力者ってことはお嬢さんは学園都市のトップ7なのか?」

御坂「ええ。私は超能力者の第三位、御坂美琴よ!」

上条「すげー!ってことはこの町で三番目に強いんだろ!?」

御坂「そうね・・・・・・っていうか!さっきなんで逃げたのか教えなさいよ!」

上条「・・・・・・・・・」

上条(ココで手合わせしてくれって頼むか?いや、流石に見ず知らずの男にいきなり喧嘩を売られたら逃げるだろ)

上条(だけど折角超能力者が居るのに実力を知れないのもなー。どうしようか)

上条(・・・・・・)

上条(向こうが喧嘩売ってくれたらいいんじゃね?)

上条「アリーヴェデルチ!!」

そうと決まれば話は簡単。さっきまで追ってきてくれていたのだから、挑発しながら逃げればいい。

御坂「ちょっ!!」

上条「ディ・モールト ディ・モールト(非常に 非常に) 良いぞ!」

御坂「な、速!?さっきまでは本気じゃなかったの!?」

上条「はっはっはー!追いつけるモンなら追いついてみなー!」

御坂「上等じゃない、絶対追いついてぶっ飛ばしてやるわ!私に喧嘩売った事、後悔しなさい!」

上条(よし、いい感じだな。とりあえず走り回って広い場所を探すか)

さあ、鬼ごっこの開始だ!

ーーーサン・ピエトロ大聖堂

アックア「むぅ・・・・・・学園都市ではあのような少女がトップ7に居るのであるか」

テッラ「流石異教徒。器が知れますねー」

ヴェント「どうでも良いけどあいつがなんか気に食わない」

フィアンマ「上条を追っかけているからではないのか?」

ヴェント「うーん、なぜかしらね・・・・・・」


ーーー学園都市、某所

?「いやー!鮭弁をあんなに種類豊富に取り揃えてる店なんて珍しいわー!」

??「超機嫌良いですね麦野」

?「当たり前じゃない。いい買い物したわ」

???「北北西から、強い電波を感じる・・・・・・」

????「結局麦野の鮭中毒は相変わらずって訳よ!」

?「中毒ってわけじゃないわよ。ただ鮭が好きってだけ」

??「鮭がないと超ブチぎれるのは鮭中毒じゃ・・・・・・いやなんでもないです」

?「いやーアジトに戻って食べるのが楽しみ・・・・」

上条「ホワイト・アルバム ジェントリー・ウィープス!(静かに泣く)」

御坂「さっきから何なのよそれええええええええ!!!!」

上条「イタリア繋がりだぜ!!」

御坂「意味わかんないわよ!!」

スーパーから出てきた4人の少女の前を、件の二人が人間に普通出せる速度を超えて駆け抜ける。
彼らが走った後には凄い風が吹き、多くのビニールや木の葉を吹き飛ばしていた。
そしてその中に、一人の少女が買った鮭弁の姿もあった。

?「ふ・・・・・・ふふ・・・・・・・・・」

??「ぁ、コレ超やばいヤツです」

????「あいつら、死んだって訳よ・・・・・・」

???「おお・・・・・・電波が、電波が・・・・・・」

麦野「上等じゃねえかああああああ!!!ブチコロシ確定ニャーン!!!!」



そして、彼らの鬼ごっこに、学園都市第四位、麦野沈利も参戦。





上条(・・・・・・あれ?なんか増えてる?)

しゅうりょー。
第二話の二分の一か三分の一狩猟ですー。

『狩猟』ト『終了』ガカケテアリマスネ…

こいつら目があったら即バトルのポケモン世界の住人やろ。上条さん含めて

>そしてその中に、一人の少女が買った鮭弁の姿もあった。

少…女…?

____
 二二,イ-- .... ____ __
——/_________(_l_ )
—‐/:::/          _,ィ=x、
—/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ __{三≧ミx

-〈———… '' " ¨  ̄       `
 ̄                            , -—- 、    z≦三三
                          / ,  ミ、ヽ  \/三三三三
                        / /  l \ ヽ  ヽ.三三三三
  ___          _       / /l   |   l l   ハ三三三三
≦三三三三≧.、      ((____ノ /     |   | |   |三三三三
三(:::::::::::::::::::::)三)  /´ ̄ヽ       /   |  |   | |   |ミ三三三
三三三三三彡'゙  (  ー 、 , —   /   j     |      |
`¨¨¨¨¨  ̄´    、__`フ  (___     ノ      /  >>285  八_  ,
           ` ー—ュ_   ̄)  _ノ  / /         ̄ノ
                  (     , —     ,ノ /     {   ーく
                ̄ ̄ (        ̄ ̄`ヽ      ̄ ̄) ) )
                     ̄ ̄ ̄ ヽ   j      / /

>>285
あれだよ、テニヌの真田みたく一年で一気に老けたんだよきっと……(震え声)

少女...?
BBAの間違えじゃあなかtt...おっと誰か来たようだ

上条さんは中3か

もしかしたら麦野も一年前はババアじゃなかったのかもね

>>287>>290>>292            _三ニ`ヾ`    ヾ  `ヽヽ      |   !   i   !
                       / /三ニ=-        }   ハ!      |  |   ! /
               __/__/=ニ二       ,小ノヽ  ‐-        |   !   /
             —' ̄ / 7 -=三//////    `        -┐|  |  /
                 / /∠    //,. ヘ //|        _,.-‐=ニア´  | |  /
                   ! /Z |  //   从 ! !       / ^´/ ,.    | ! /
               ,. レ'´   |  /   / | ∧ |     _/___/ /     ! V
—‐┐             i    ! / |   /   ! | \!                 小V    /
.  ノ       /     |!  /  / /   | | 厂\            /| 〉    ∧
´                   ヽ/ //     |/ / ̄ } }> 、        / | |    /
___,. - 、       __// {/       / /  //  ヽ >‐-<   '  /7{    ∧
      /      / /,.イ   \      /| |  /      }} ∧、 `   /7∧  // `ー
  r—‐‐ ' ,.-、    /{// !    \    / |  V      〃  ム、,-—、/7 7∧ {/  /
 ハ   /  i|   ///   |      \ / |  ヽ    /  /77┼┼.| ┼┼┼>、ー<
〈   }/ `ー' /   ///     ヽ        \ !   \__/ / 7i ┼┼| ┼┼ /  /\
  Y     /   / レヘ  / ̄\        }__ゝイ /´ /   {┼┼〈┼┼┼|┼┼/  /

冥土帰しに上下くっつけてもらった訳よ

わたしはただ頭に美をつけ忘れてると思っただけな訳よ

う…嘘じゃないよ

だから左右に分けようとするのは勘弁してほしいって訳よ

               _, -─ ─- 、
             , '´: : : : : : : : : : `ヽ

             /: : : : : : : : : : : : : : : :',
             i: : :人: : : : : : : : : :`、 : i
             {イハ'´  \r: : : : : i : : :ノ
             l: :i ⌒   ⌒ ヽ: :| :人
.               |: :i    、,   |: : : : (
            ',: : >   イ'' j: : : : : :)

            ,>───、_辷シΛ人: :(
          人::::::::::::::::::::〉_,ハ /    \:\
         彳   ̄ ̄ ̄ノ/⌒ヽ.\   ',: : 〉
.         |  >>295  ハ入   ', i  / } :(
.         く入        i   ̄─'─'   |.:_)
         ノ       ,人       |
     ー=彡! 从__ノ^ ーソ

            i::::::::::::::::::::::i
         {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
         ~~~~~~~~~



   /i
  :;─|ニニつ
  :;─|ニニつ
   \!

>>297
ま…巻き込まないで欲しい訳よ。
確かに麦野は見た目は美女な美少女とは言ったけど…

ちょっ…やめて私はミート君と違って五体バラバラにされたらもうくっつかない訳よ…ギャー

: : : : : : : :\:\: : : :\: : : : : : : : / ||   ,〃  〃
: : : : : : : : : ! ヽ:\: : : :\: : : : :〃〃|| 〃|l 〃 /,
: : : :i:l: : : : :|  \≫==、ヘ: : : :|| |「`||〃 ||〃 // /,
: : : :i:|ヽ : :|  ̄〃x==x }∧: : || |{ ∨ i ∨ // //

: : : :l:|:::::'. : |    {{::::::::}}   '. : �从jh从 厶{_,//
: : : :l:|:::::::∨.     ヾ=='′""∨乂{  U......∨nマ厶 --
: : : :l:|⌒ヽ::::            }/ 八  、__  U � ̄
: : : 从__,.ノ.::  丶 ,ハ     ,〃 (⌒L. >>300 , /V /,
: : : :{::::::::::::    <.ノ   ∠{{ (⌒ (^'⌒'う//V //:
: :、:人         . イ :!八 '^7 ん/、__)/ /: :/: :
:、: :\`≧=--:=≦{  ヽ|  |  ヘ./ / /_≫ : :/ ∨\
: :\ : \  、 \ \__j /   /{\__,{{: :、--、: :}
}: \\ : \ }   ̄ ̄∨    | : 、: : : : :\ ∨

: : : {\∨: :∨         (__,  | : : \: : : : :}
: : :〈_{:{ : : {r‐f⌒'⌒7ヘ   〔 /: : : :,ハ : : /
: : :/ / : 、_:( (⌒ '⌒ ´)___(,厶__/  j_/
: :〈  ̄`77⌒ヽ.___/Y_/}  \
:八:\__.j/ ⌒ヽ._)ア⌒T′  ノ   -=≡=ァ`` -=ァ=-
{  \: : {  ̄`7./ . . . |         〃 -==f==-
    \`7⌒′. . .| . |          /′  ノ′  ツ

何だこの流れww
自分も書いてて一瞬『いや、麦のんは女性の方がいいんじゃないか?』とか考えましたが、ま、いいかなって。
だけど麦野さんまだ高2ですよ?このssの中では女子高生です。JKですよJK。ちょっと大人びててターミネーターなだけです。



>>281 
そ、そうです仕様です。

>>284
そうですね。だってポケモンみたいな力持ってるんだったら試したくなりません?
上条さんは別に喧嘩は好きじゃないです。戦闘も。
ただ能力者の力を知っておきたかったので挑発しただけです。
戦っても大して攻撃せずに、すぐ逃げる予定でした。




失礼、人居ますかね?
居たら第二話の3分の2投下しよっかなって。

分かりました、投下します。



第二話 
     「超能力者は、プライドが高い」
       第二部

ーーー第7学区、工場跡


上条(そろそろかな?)


もう十分広いところに着いただろう、という事で走るのを止める上条。
当然彼女もまだ着いてきている。
超能力者第三位、御坂美琴。

御坂「やっと止まったわね。さあ、ぶっ飛ばして「くたばれガキ共おおおおおおおおおお!!!!!」え、何!?」

そして、その後ろのビームを後ろに放ちながら追ってきて茶髪のお嬢さん。どちらさま?
しかもいきなりこっちに巨大なビームを撃ってきた。

御坂「誰よ!」

電気を操り、ビームを曲げる事で回避した彼女が問いかける。

麦野「手前らに吹き飛ばされた鮭弁の恨み、ココで晴らさせてもらうわよ」

上条「・・・・・・いやまじで。どちら様?」

麦野「クソ共に名乗る名前なんてないにゃーん。[ピーーー]え!!」

そういうと彼女の周りの光球がビームになって迫ってくる。
横にジャンプして回避。

上条「怖いな!ほんといきなりなんですか!?」

麦野「へえ?いまのをかわすなんて、やるじゃない」

上条「ああどうも・・・・・・ってそおい!」

今度は5発連続。しかもかなり正確に狙ってくる。
狙いは動き的に足か?
片足ずつ交互に挙げながらステップしながら全弾かわす。

絹旗「へえ、あの男、超やりますね」

フレンダ「予想外って訳よ。能力者?」

絹旗「でしょうね。と言うか、あの男を追ってた方は第三位の超電磁砲ですね。 一日に第三位と第四位に追いかけられるなんて超ご愁傷様です」

麦野「やるじゃねえか!ほらほらほらぁ!!」

上条「危ない!危ないですぞー!!」

絶え間なくビームを打ってくる。一秒間に4,5発くらい。
しかもあたった後には地面が数メートルえぐれている。くらったら唯ではすまないだろう。
だが、あたらなければどうと言うことはない!!

上条「よっ、ほっ・・・・・・ター!」

足元のビームを軽く飛んでかわす。頭を低く沈め、二発ほどやり過ごしたところで、追加のビーム。
大きく左に跳躍。先回りしてきたビームを身体を捻って逃げる。
体制が崩れたところをさらに狙ってくる。
頭の方が下にあったので、腕を地面について、逆立ちするような体制に。
そのまま腕を曲げてジャンプ。隙間を見つめて側転しながらかわしきる。
前に後ろに、右に左に、上に下に。
絶え間なく身体をぶらし、狙いをつけさせない。

このビームの少女の能力は、『原子崩し』。

『本来『粒子』又は『波形』のどちらかの性質を状況に応じて示す電子を、
その二つの中間である『曖昧なまま』の状態に固定し、強制的に操ることができる。
操った電子を白く輝く光線として放出し、絶大なる破壊を撒き散らす。
正式な分類では粒機波形高速砲と呼ばれる。』(禁書wikiより引用)

要するに凄い威力のビームを出す事が出来るのだ。
それゆえに彼女は超能力者の第四位に君臨している。
にもかかわらず、ほいほいとかわしながら余裕そうな表情を浮かべる目の前の少年。



麦野「・・・・・・あんた一体何者?」



上条「え?今上条さんは絶賛命のピンチ中だからあんまり話しかけないで欲しいんですけど」

麦野「じゃあ[ピーーー]よ。あんた、ただモンじゃないでしょ。肉体強化の能力者?」

上条「いや、ただの男子中学生ですよ?それよりお嬢さんこそ何者?なんかいきなり上条さんは命の危機を迎えているのですが」

こんな会話をしている間にも白いビームは上条を襲い続けている。



・・・・・・ちなみにサン・ピエトロ大聖堂では黄色い少女が暴れ狂っていたりするのだが、それは今あまり関係ない。

麦野「そうね、教えてあげる。私は超能力者の第四位、麦野沈利」

上条「へー、麦野・・・・・・って、超能力者!?すげー!!」

麦野「そうね。その凄い超能力者の能力を余裕の表情でかわしてるツンツン頭も居るけどね」

上条「いや、コレでも結構きついんだぞ?止めてくれない?」

麦野「嫌ね」

上条「やっぱり・・・・・・そこのお嬢さんがたー、このお嬢さんと一緒に居ましたよねー!止めてくれませんこの人!!」

絹旗「・・・・・・超気付かれてるとは思いませんでした。いつから?」

上条「いや、のんびり話してる余裕はないんですけど?」

フレンダ「結局、私達に気付くなんて普通じゃないわけよ・・・・・・」

絹旗「暗部か何かですか?その割には顔つきがあれですけど」

上条「あれって何だ!と言うか早く止めて!」




麦野「・・・・・・こんなふざけた会話しながらでもかわし続けるのね。腹立つわ」








御坂「ちょ、ちょっと!?さっきからあんたら何やってるのよ!?」

麦野「あら、第三位。まだ居たの?」

御坂「ひどっ!いや確かに何も喋ってなかったけど!あんたが急にこいつを襲ってたから何もいえなかっただけじゃない!」

さっきからから会話について来れていなかった少女、御坂美琴がつっこむ。 

御坂「大体、まだあんたが逃げた理由を聞いてないわよ!何で逃げたのよ!!」

上条「ああ、なんとなくだ」

御坂「・・・・・・ふざけんなやコラー!!!」

彼女のこめかみから電撃がほとばしる。
それを上条は後ろに下がってかわす。

上条「オッケー。お前が攻撃してきたな?つまり俺に喧嘩を売った、勝負を挑んだんだ。俺が悪かったところもあるかもしれないが先に攻撃してきたのはお前!」

御坂「なに訳のわからない事を言ってるのよ?」

上条「つまりは———正当防衛だ!」

そう叫ぶと、左手を虚空へと着き伸ばす。




そして、左手の先に『穴』が出来る。

御坂(能力!?)

その穴から数枚の札を握り締めた彼の腕が引き抜かれる。

上条「おりゃ!!」

そしてその中の一枚、青い札を左手で器用に破き、そのまま他の札にその左手を叩きつけた。
すると、札が青く発光し始める。

御坂(!!何か来る!!)



上条「『水の札』『青色弾丸』!」

そう叫びながら札を空中にばら撒く上条。
すると、札が宙に固定され、幾何学的な陣が描かれる。

そして、その陣から、水の弾丸が大量に連射される。

大量の破裂音とともに、水飛沫が飛び散る。



御坂「水流系能力者かしら?そこそこの威力ね。その札の意味は分からないけど」

上条(やっぱり防がれたか。まあ軍隊ともやりあえるなんていわれてるんだからそりゃそうか)

対して御坂は磁力を発生させ、付近にあった鉄骨を操作して水弾のすべてを防ぎきった。
一つの魔法陣の性能は、20秒の間、水の弾丸を100連射する。威力はせいぜいコンクリートを少しへこませる程度。
流石に鉄骨を突破するのは無理か。

上条「だけど、下手な鉄砲数打ちゃ当たるってなあ!」

さらに『穴』から大量の札を引き抜き、左手で触れながらばら撒く。
一枚一枚が魔法陣を形成し、水弾を発射し始める。
それをすべて2本3本の鉄骨で防ぐ御坂。

御坂「私もやられるばっかじゃないわよ!」

当然彼女も反撃する。
電撃で相手を狙うが、水弾の壁に阻まれる。

御坂(純水ってわけね。電気は通さない。だったら、物理でいくわよ!)

鉄骨や鉄パイプを操り、水弾が当たらない上の方から落とすように発射する。
やすやすと少し身体を横にずらし避ける上条。

御坂(そういえばあいつ凄い身のこなしするんだったね。さっきもおもってたけど、単発じゃ当たらないか!)

なら、大量に、雨のように。

周りの金属を掌握する。と言っても、回避行動もとりながらではないといけないので、一気には出来ない。
少しずつ地形を把握し、効率的に電気を通せるルートを構築していく。




売られた喧嘩は返すのが流儀。

上条(ち、威力が足りないか。ならーーー)

札を三枚、正三角形を描くように重ね、左手をぶつける。

上条「『水の札』『青色砲弾』!!」

半径50cmほどの水弾が現れる。

上条「行け!!」

一直線に彼女の元へ向かわせる。
コレは鉄骨ではかわしきれないだろう。

御坂「甘いわね!!」

鉄パイプを束ねて、傘のような形にする。
それを三つ。
ロケットのように巨大水弾に突撃させる。
そこまで早くない巨大水弾には全弾命中し、粉々に砕け散った。
そのままあのツンツン頭の元へ飛ばす。



上条「『水の札』『青色亀甲』」



青い亀の甲羅のような物に阻まれる。
青の水の玉を飛ばしている円と違い、あれは自分で移動するようだ。
攻撃はしてこないから、防御専門なのだろう。
そのぶん硬い。

上条「お次は接近戦だ!」

御坂「そっちがそう来るなら、のってやるわ!」

すると、御坂も付近の砂鉄を操り、うごめく黒い鞭を作る。

上条「行くぞ!!」

お互いにこの鞭は自在に操れる。

いまだ宙に浮いて打ち合う鉄骨や水弾の隙間をかいくぐり、ぶつけ合う。

だが。

上条「あー!?上条さんの素敵な武器がー!?」

御坂「当然!私のはチェーンソーみたいに細かく振動してるからね!!」

上条「食らったら死ぬ!?」

御坂「怪我はするかもね!」

上条「怪我じゃすまねーよバカー!!」

上条(どうする?そんな切れ味良いんだったら氷も切断だろうな。遠距離の線はなしっと)

御坂「く、ちょこまかと!?」

御坂の鉄の鞭をあろうことか身体捌きだけでかわしながら御坂に近づいて行く上条。
彼の左手には水の短剣。どうやら近接用にシフトしたようだ。

上条(いや、水で包み込めば動かなくなるか?だけどあの速さを青色砲弾や弾丸で包み込むのは無理だな)

上条(風の札とか右手とか使えば楽勝だとおもうけど、当然禁止。どーするか・・・・・)

迫り来る砂鉄をしゃがんでかわしながら、頭の中で方針を決める。



上条(・・・・・・よし。おっけー。コレでいけるな)



そのためには、ちょっと面倒な準備が要るからな。

高速移動、開始。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



絹旗「・・・・・・麦野。あれどうおもいます?」

麦野「100パーセント手を抜いてるわね。いや、手を抜いているって言うか近距離戦を禁じてるみたい」

滝壺「あれ?電波が・・・・・・」

フレンダ「どういうこと?」

麦野「あいつは絶対近距離、と言うか近接格闘が一番・・・・・・じゃなくても強い武器なはずよ。あんなに私の原子崩しや第三位の砂鉄を身体一つでかわし切れるやつなんて、肉体強化系でも珍しい」

絹旗「でしょうね。しかも超見るに・・・・・・」

麦野「明らかに右腕をかばってるわ。あのみょうちきりんな札を破いたり投げたりするときも、水を操るときも、常に左手」

麦野「せいぜい体制を整えるときにしか使わない。多分右手は負傷しているんでしょ。だけどそれは裏を返せば」

フレンダ「片手一本で第三位と互角に戦ってる、って訳」

絹旗「超そうですね。超能力者とか?」

麦野「いや、私の知っている限り水流操作系の超能力者は居ないわ。しかもあいつ、多分能力は大した事ないはずよ」

絹旗「そうですか?第三位並にいろいろやってるとおもいますけど」

麦野「出力が段違いよ。あの水弾、拳銃一発分よりも弱いんじゃないかしら?」

フレンダ「結局鉄骨一つ二つ押し返せないレベルって訳よ」

絹旗「だけど隠れている私達に超気付きましたし、あの体術から見て相当厄介でしょうね」

フレンダ「今ココでやるって訳?」

麦野「やれたらやってるわ。アイツ、こっちにも注意払ってるのよ」

絹旗「ええ!?」

麦野「気付いてなかった?私がちょっと動くとアイツこっちに意識向けるわ。よっぽど危険な場所に慣れてるんでしょうね」

フレンダ「じゃあ、諦める?」

麦野「まさか。第三位と戦ってるんだったら隙は少しだけでも出来るはず。そこを」





麦野「アタシがブ・チ・コ・ロ・シ・テ・やるよ」

絹旗(うわあ・・・・・・超怖い顔です)

フレンダ(結局、ご愁傷様って訳よ・・・・・・)



滝壺(え・・・・・・?あの人、AIM拡散力波がない?能力を使っているのに?)

とりあえず終了。夜来るかも。
三分の二っていってたけど四分の二かもしれない。

今回は上条さんの初バトルですね。
上条さんが何故か魔術を使っている理由はまた次回。

むぎのん以外のアイテムメンバー(特に滝壷)がふたりに追いついた…だと!?

あと超能力者とのバトルならむぎのんでもいいのでは?

『使っている理由』じゃなくて『使えている理由』じゃないのか?

とにかく乙

相変わらず相手の見極めが下手ね
むぎのんが暗部だから上手いだけだろうか

いやあ一回ボコボコにして欲しいな

やべ、>>325>>326の間にコレお願いします。




御坂(大体なによあの能力!!水流操作!?)

だとしたらあの札や亀の甲羅のようなものが説明がつかない。
あれは能力に必要な触媒か何かか?
いや、電磁波の反射具合から見て、インクで何か書かれたただの紙。
紙を水の操作の触媒にする?
わけが分からない。



上条「遠距離は効かないか・・・・・・なら、『水の札』『青色刀剣』!!」

彼の左手に握られた札に、水が集まっていく。
それはさながら水の鞭。

>>334
滝壷は素手で金属製のドアを破壊し、制裁の為に交通標識を引きちぎるレベルの怪力を持っているんだ…
一体何を疑問に思う必要がある?

>>334 滝つぼとフレンダは絹旗が背負ってダッシュできました。
だけど麦のんよりは遅いので、少し遅れてきて隠れていたのです。

>>336 そうですね。『使えている』理由です。すいません。

>>337 女子中学生に敵の実力を見極めろというのは酷なものです。
ましてやまだ13歳、中1なので何でも出来るような気がしてるし、実際自分より強い人と戦ったことがありません。

上条さんかっけえwwww
水か...炎や雷や風も使ってもっとほかの人を驚かせてほしいな

>>341−344
使えます。次回解説しますけど。
上条さんの魔術にあまり神の右席の人は関係ないです。

乙乙
もりあがってまいりました

>上条「危ない!危ないですぞー!!」
どうでもいいけどこれがムックで再現された

>>335
わざわざ御坂を挑発しなくても現在進行形で攻撃を仕掛けてきてるむぎのんと戦えばいいんじゃないの?って話

>>349 それを考えて書きました。

>>350 正直どっちでもよかったので、とりあえず最初に戦う予定だった人と戦ったのです。
 もし御坂が何もいってこなかったら、きっとむぎのんと戦っていました。

今日の夜、出来れば投下します。
来れる確立は五分五分くらいです。


・・・・・・これなかったらすいません。

あ、無理っぽいです。すいません。
きょうはもうじかんがな

期待していつまでも待ちますです。

ところで今思い出したんだけど、アウレオルスも元ローマ正教なんだよね。
確か原作開始の2年前まではローマ正教にいたはず。

これ一年後インさんと出会ったらスーパーカオスなことになりそうだなwwww

>>358 そうです。元ローマ正教ですね。
 物語に絡んでくるかはお楽しみという事で。

>>359 ああ、早く禁書目録編やりたいなあ・・・・・
 正直一番最初に妄想したので、かなり細部までもう頭の中では完成してるんですけど・・・・・
 いかんせん遠いです。1年近く待たなければインデックスはベランダに落ちてきません。

今日投下します。
もしかしたら午前中にでもかも。

投下の時間デース。

・・・・・・プロフィールかいてておもったけど、アイテムとかみこっちゃんとか、原作と変わらない人は書く事がないですね・・・・・・


  第二話「超能力者は、プライドが高い」
        第三部


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

御坂「さっきから何なのよ!?逃げてばっかりで!」

おかしい。まったく攻撃してこない。
あの水弾を大量に打ってくる札も消えたし、水の剣もほとんど動かされていない。
ただ、こちらの鉄骨や砂鉄、電撃を総動員した攻撃をかわし続けるだけ。
もちろんこっちの攻撃に対してかわすのが精一杯と言う見方も出来るが・・・・・・

御坂(それは有り得ない)

明らかに何かを狙っている。
先程からあの妙な札を一切出さない。
ただ青い亀の甲羅を二つ、周りにまとわせているだけ。
攻撃する意思がないように思える。
と言うことは何かの準備をしているか、時間を待っているか。
水流操作で準備・・・・・・川、湖、ダムなどから水を引っ張ってくる?
いや、それは不可能だろう。そんな規模で水を持ってこれるとしたら、まず間違いなく超能力者。
それも私なんかよりずっととんでもない。だったら第一位か第二位。
だったら逃げる意味が分からないし、水の威力があまりに低すぎる。


・・・・・・となると、時間稼ぎ。

水流操作で時間稼ぎと言ったら、やはり雨や霧など、気象の変化だろう。
だが樹形図の設計者曰くココ一週間は快晴なはず。
なんだ?一体何を狙っているんだ?



上条(あとちょっとだな)

対する上条。
彼は御坂美琴の予想通りとある術式の準備をしていた。
本当は彼女に気付かれる事がないほど巧妙に準備も出来たのだが。

上条(絶対後ろの四人は監視してますからねー 。下手にやりすぎて目をつけられても厄介だ。というかめっちゃどす黒い殺気も感じるし。手遅れか?)

ココで突然だが彼が魔術を使えている理由を説明しよう。

上条当麻は、右手に幻想殺しという能力を持っている。

もしそれが異能の力ならば神の奇跡だろうがなんだろうが問答無用で打ち消す力。

もちろん魔力も例外ではない。

彼は魔力を練る事はできるが、魔力とは全身に伝わるもの。よって即座に幻想殺しによって打ち消されてしまう。



だが、体外からの魔力は違う。

魔力は拡散する性質を持つ。だから体外から魔力を与えられても時間さえ経てば右手に打ち消される。

だが、時間が経たなければ、そこにとどまり続けている。

そして、それを何かにぶつければ、当然そのとどまっている魔力はその対象に流れる。

彼は使っている札には二種類ある。

とある術式によって神の右席たちの高純度大量の魔力が封じられている札。

水の札、火の札、風の札、地の札。

神の右席は基本自ら魔術を行使は出来ないが、魔力自体は普通なのだ。

そして、それ単体では何の役にも立たないが、魔力を注ぐと術式が発動する陣の描かれた札。

彼は前者の札を破き、左手に魔力をとどまらせ、それを後者の札にぶつける事で魔術を行使しているのだ。

では、今は何をしているのか?

彼は自分の力で魔力を練ることができないから、前者の札を使って魔術を使う。

だが、後者の札を使う理由は簡略化のため。

わざわざ陣を敷く手間を省く事ができる、いわばルーンのようなもの。

つまり、なくても良い。

しかも、小型化しているので、あまり規模の大きい術式は使えない。

だったら、自力で陣を描く。





上条「準備ッ—————完了!!!」




地面に左手を当て、そうつぶやく。

御坂「・・・・・・・・・!!!!!」

地面に撒き散らされた水が青く光り始める。
半径10mほどの巨大な陣から大量の水が噴出す。

御坂(な、何!?)

そしてそれは彼女をすっぽりと覆い、閉じ込めた。
まるで水のドーム。

御坂「ふん、ただ閉じ込めただけ?随分時間をかけた割りに、しょぼいわね!」

そういって、砂鉄の剣で水を切り裂きに行く。が。



ジャリリリリリリリ!!!

御坂「な!?」

砂鉄がすべて削り取られる。
何度試しても、まるで同じ。
まるで旋盤のようだ。

御坂「よくみるとコレ・・・・・・中でなんか動いてる?」

そう、この水のドームは中に氷の礫が大量に高速で動いている。
よって、あらゆるものは触れるだけで削り取られる。

御坂「く・・・・・・厄介な事してくれるじゃない!」

上等よ。何としても脱出してやるわ!!

一方その頃・・・・・・



上条(やべえ・・・・・・キツ・・・・・・・・・!)

麦野「ホラホラホラァ!!どうしたどうしたぁ!!!ほらもう一個!時間が経てば発射されちまうぞ!!!」

上条「畜生!」

原子崩しを放つ場合、まず小さな光球が現れる。そしてそれがビームになる。

今上条は、ひたすらその光球を水弾で狙撃していた。

こうなったのも、彼が御坂美琴を水のドームに捉えた直後。

上条「よし!コレで・・・・・・」

麦野「もらったああああああああああああ!!!!!」

上条「なっ!!」

背後から白い光線。
この術式発動下では、自分は動く事ができない・・・・・・!
よって、青色亀甲で受ける。が、それも一発で崩壊。
これは防御するのは無理か!?

麦野「ほらほらほら次行・・・・・・」

上条「・・・・・・『青色弾丸』」

なら、ビームとなる前の光球を狙撃する。

麦野「へえ・・・・・・?面白い事するじゃない」

上条「面白いんだったらご褒美として止めてもらえませんか?」

麦野「面白いから、もっと見たいなぁ!!!」

上条「くっ・・・・・・!!」

彼女の付近に大量の光球が現れる。それを寸分たがわず打ち抜いていく。

麦野「ほらほら!まだ終わりじゃねえぞ!!」

いたるところから光球が生み出されていく。

上条(この術式をといて逃げれば、あの第三位の子に当たる!!)

よって、逃げられない。

現状打破の方法が見つからない。

よって現状維持しかない。


上条(・・・・・・厳しいな!!!)

麦野(コイツ、やっぱりアタシを狙わないわね。いや、狙ってはいるけど足や腕。致命傷にはならないところ)

はは、この期に及んでこっちを殺す気はないってか。

上等、いつまでその余裕続くか確かめてやるよ!!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上条(どうする?コレで逃げることはできるけど・・・・・・問題は)

まず間違いなく自分が目をつけられる。
学園都市の常識ではありえない事をするのだから。
だが、このままだとジリ貧。
無駄に札を消費するだけ。そしていつ痺れを切らして仲間を使おうとするか分からない。
今はプライドの問題かなにか知らないが仲間に手を出させていないが。



上条(よし・・・・・・!やるしかない!!)


札を展開するのを止める。

これ以上青色弾丸を展開するのは無駄と判断したから。

だけど、当然青色弾丸の展開を止めれば。




麦野「ぁ?時間切れだ。集中力が切れたか?じゃあな」

光球は、光線へと変わる。

命を刈る、光線へと。




だが、知ったことか!!




上条「『風の札』『地の札』『水の札』!!!『三色扇』!!!!!」

麦野「は!?」

滝壺「!?」

絹旗「多重能力者!!?」

フレンダ「有り得ないって訳よ!!」



上条の左手に、巨大な扇状の三色に光るナニかが現れ、振るわれる。

それは風を起こし、地面から岩が飛び出し、水を撒き散らし。

彼女達を吹き飛ばした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

絹旗「いつつ・・・・・・超大丈夫ですか?皆さん。私は窒素装甲で守りましたが」

フレンダ「だ、大丈夫って訳よ。凄い勢いだったわりに、あんまりダメージはないって訳・・・・・・服がビショビショ」

滝壺「うん・・・・・・大丈夫」

麦野「・・・・・・・・・」

絹旗「麦野?大丈夫ですか?」



麦野「・・・・・・・・・気にくわねえ」



絹旗「・・・・・・麦野?」

あのウニ頭の姿はもうない。

どうやら吹き飛ばされている隙に逃げたのだ。



あいつは結局、最後まで本気を出してなかったわけだ。

厳しそうな表情も、辛そうな仕草も。

その気になれば一瞬で払えた。



麦野沈利はふと後ろを見る。

不自然にアイテムの面々が吹き飛ばされた先にある抉れた地面。

そしてそこに溜まる水。

吹き飛ばされた直後に感じたあの包み込むかのような風。



自分を殺そうとした相手に対して情けをかけて、 しかも生かして逃げ出した。

甘っちろい根性を持ってるくせに、結局生き延びている。



気に食わない。

麦野「滝壺!!あいつはどこに行った!?」

滝壺「・・・・・・分からない」

麦野「はあ?何言ってんのあんた。体晶でも何でも使いなさい。何としてもあいつを見つけるのよ」

滝壺「・・・・・・ゴメン」

ガッ!

麦野が滝壺の襟をつかみ上げる。

麦野「ごちゃごちゃ言わずにさっさと使いなさい」

滝壺「あの人、AIM拡散力波がない」

そう、彼にはAIM拡散力波が無かった。

麦野「あ?」

滝壺「どんな人にも、能力開発したんだったらAIM拡散力波はあるはず。なのにあの人にはない」

麦野「んなわけないでしょ。だったらあいつは能力者じゃないっていうのかよ?」

滝壺「分からない。あんな人はじめて」

絹旗「・・・・・・そういえばあの人、水流操作系かとおもったら、風や地面まで操ってましたね」

麦野「・・・・・・チッ!!」


じゃあなんだ。本当にただの能力者じゃないってか?多重能力者?

腹が立つ。本当に腹が立つ。

麦野「絹旗。あのウニ頭のクソヤロウの情報を集めておきなさい。フレンダは、実際に足で」

絹旗「超了解です」

フレンダ「分かったって訳よ!」

麦野「・・・・・・滝壺。本当にあいつのAIM拡散力波がなかったって言うんだったら、その理由みたいなのがないか調べておきなさい」

滝壺「・・・・・・分かった」

麦野「もう解散でいいわ。じゃあ」




そう言うと、彼女は踵を返し、街へ戻っていく。



他の二人も追うように。



麦野(・・・・・・気に食わない)



気に食わない。本当に。

あいつは絶対この麦野沈利が。

プライドにかけて。



麦野「ぶち殺す」





首洗って待ってやがれ、ウニ頭。



一方その頃。

御坂「ようやく私を解放したわね!さあ、勝負の続き・・・・・・あれ?」

術者がいなくなった事で解放された御坂美琴。
だが、やっと出てきた彼女の前には、一人しか人がいない。

御坂「ね、ねえ……あのツンツン頭は?」

滝壺「逃げたよ。さっき」



御坂「ふ、ざ、けんなやこらああああーーーーー!!!!!」


殺伐とした所にたたずむ一人の少女の絶叫が、夕闇の街に響き渡った。

滝壺(うーん)

そしてこのピンクジャージの少女、滝壺理后もまた一人、そこにいた。
理由としては、

滝壺(AIMが無い能力者……AIMを隠す能力者?だけどそれならAIMを隠すAIMが出るはず・・・・・・)

あの不思議な能力者の正体を探るため。

前述のとおり、どんな子供であっても、能力開発をうけたならばAIM拡散力波はある。

原石の人だって、少し性質は違ってもAIMはもっている。

なのにあの人にはそれが無かった。能力は使っていたのに。

滝壺(気になる……)

あんな能力者は見た事が無い。

好奇心が刺激される。

滝壺(手掛かりとかないかな……)

だから、彼の使った能力の痕跡を見て、何か正体を示すようなものが無いのか調べているのだ。

そのまま探すこと数十分。



滝壺(・・・・・・!)






手掛かりは、見つけた。



   第二話 「超能力者は、プライドが高い」
             完

プロフィール

学園都市

御坂美琴(13)
職業:学生 主な戦闘手段・能力:電撃、磁力での金属操作、超電磁砲
学園都市に7人しかいないとされる超能力者。
順位は第三位。通称『超電磁砲』。
この頃はマジでマジなDQNなので、理不尽な攻撃や言動をする。
実は上条さんが使っていたあの水のドームは、ゆっくり縮んでいって、中に閉じ込められた人をだんだん死が迫ってくる恐怖の中、じっくり切り刻んで殺すというえげつない魔術なのだが、上条さんが改良していたから生きている。
そこら辺に気付かないのも当然だけど、やっぱり相手の実力を図るのは下手糞のようだ。
まだ恋愛フラグはなし。ただ原作的に考えて……?

暗部

麦野沈利(17)
職業:学生、暗部 主な戦闘手段・能力:原子崩し、近接格闘
学園都市に7人しかいないとされる超能力者の第四位。能力名は『原子崩し』。
全身から凄いビームを出す事ができる。
学園都市の最深部、暗部組織『アイテム』のリーダー。一応は学生だが、不登校である。高2。
基本的には頼れるお姉さんと言った感じだが、ブチ切れるととんでもなく残忍でおっかない人格が飛び出してくる。
思い込んだら一直線。このssではそれが上条さんへの殺意へと向いている。いい迷惑である。
好物は鮭。鮭が無いと機嫌が悪くなったり暴れたりする。もはや鮭中毒。
ヤンデレかつターミネーターで、人を殺す事に何のためらいもない危険人物。
上条さんが関わる事で、何か変わるのか……

滝壺理后(14)
職業:学生、暗部 主な戦闘手段・能力:能力追跡
ピンクジャージにおかっぱ黒髪の、いつもどこからか信号を受信してぼーっとしている天然系または無表情癒し系の少女。
能力は『能力追跡』。まあ色々あって学園都市の中では凄い能力。
簡単に言うと能力者をどこにいても発見できて、その能力を奪ったり与えたりできる。
ただそれをするためには『体晶』という人体に害を与えるものが必要なので、基本的にはただの少女。
……ただの少女といっても>>339のような怪力を発揮する事もある。少しヤンデレ気味な所も?
暗部組織『アイテム』に所属。役割としては後方支援。
むぎのんと同じく不登校。中2。
ちなみに、このssに出てくる人たちの年齢設定には特に意味はないです。基本的に原作準拠、ただ、「そんな感じかな—」っていう>>1のイメージなんで。

絹旗最愛(12)
職業:学生、暗部 主な戦闘手段・能力:窒素装甲
茶髪、ショートヘアーで、丈の短いワンピースを着用。
かなりぎりぎりのラインだが、角度を計算しているので見えそうで見えない、らしい。
能力は『窒素装甲』。空気中の窒素を操って鎧のようなものを作り出す。
暗部組織『アイテム』に所属。能力を生かして前線で戦う。
同じく不登校。小6。というか暗部組織に所属していて学校に行っている人間は数少ない。
B級C級の映画が好き。よく映画館に通っている。
多少の変なところもあるが、アイテムの中では常識人に分類される。
もあいじゃないよ、さいあいだよ。

フレンダ=セイヴェルン(14)
職業:学生、暗部 主な戦闘手段・能力:爆弾、爆薬類、近接格闘
金髪碧眼の女子中学生。制服っぽい服を着ている。
暗部組織『アイテム』に所属。レベルは不明。
ぬいぐるみに隠した爆弾や、小型対戦車ミサイル、ビニールテープに偽造した爆導テープ、揮発性の高いガス爆弾など、大量の爆薬類、どう考えても服には収納不可能な道具を使う。
明るく元気な性格で、アイテムの事も友達感覚。
肝心なところで多くの失敗を犯す。おっちょこちょい気味。

投下終了!
昨日は来れなくてすいませんでした!


ステイルくん涙目っていつものことか……

だいじょうぶ、代わりに今日もう一度投下してくれることを>>1に期待して待ってる

>>397 えー。じゃあちょっと書いてきます。

かけたー。
と言っても頭の中じゃ既に完成してたんですけどね。
最終話が終わったら投下する予定だった小ネタ。

くぅ〜疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら続きの話を持ちかけられたのが始まりでした

本当は話のネタなかったのですが←

ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw

以下、神の右席達のみんなへのメッセジをどぞ


アックア「みんな、見てくれてありがとうなのである
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでなのである!」


フィアンマ「いやーありがと!
俺様のかわいさは二十分に伝わったかな?」


テッラ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいですねー・・・」


ヴェント「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」


上条「・・・ありがと」ファサ


では、


アックア、フィアンマ、テッラ、ヴェント、上条、俺「皆さんありがとうございました!」





アックア、フィアンマ、テッラ、ヴェント、上条「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」


本当の本当に終わり

こんなのですね。
今から考えたらラストがコレって。

つづきますよ!?
小ネタですよ!?

上条「・・・ありがと」ファサ

ファサできるほど髪長くないだろww

え、もしかしてローマの幻想殺しはロンゲ・・・?

皆さんに一つ質問があります。

表現の一つとして改行を大量にしたいのですが、
多分レスを大量に食います。
しかも内容は当然少ないです。

そんなことしてもいいのでしょうか?

とある中学女子学生寮
吹寄「む、能力の上がるガム、ねえ……」
健康オタクの少女、吹寄制理は、テレビを見ながら朝食を取っていた。
吹寄「どうしようかしら?こういうのははずれが多いけど……」
吹寄「いや、毎回騙されてるし、今回はやめておきましょ。ニュースニュースっと……」
ピッ
テレビを学園都市内のニュース番組に変える。
するとそこには、『英国王室学園都市来訪!』という見出しが大きく出ていた。
吹寄「へえ、イギリス王室ねえ……何かイギリスと学園都市の間に問題ってあったっけ?」
記者『今回学園都市に来た目的なようなものは?』
?『メインは観光だし。ただ、知人がここに学園都市にいるから、ついでにあって行く予定だし』
??『そんなこと言いながら、楽しみにしてましたよね?お姉さま。彼に会うのを』
?『余計なこと言うなし!お前は黙ってればいーの!』
吹寄「流暢な日本語を話すのね、この二人。イギリスの第二、第三王女よね?」
記者『ずいぶんと日本語がお上手ですが、どこかで学ばれたものですか?』
?『ん。知り合いに教えてもらったの』
記者『その知り合いが日本に?』
?『そうだし。あいつもわざわざイギリスから来てやったんだ。泣いて喜ぶだろーな』
記者『その知り合いとの関係は?』
?『関係……?んー、悪友、だし?』
記者『悪友、ですか?』
?『まあ一緒にバカやった仲だし』
吹寄「へー。英国王女とバカやった仲、ねえ。よっぽどの凄い人なんでしょうね」
記者『ほほう、英国王女とバカやった仲。ずばり、その人の名前は!』
?『答えるわけないし』
記者『ですよねー』
?『まあヒントをやるなら……不幸?』
記者『不幸……ですか?』
吹寄「………いや、不幸な奴なんていくらでもいるでしょ。うん。考えすぎよね」
?『あとは……ウニ頭?』
吹寄「……うん。不幸でウニ頭な奴なんて学園都市230万人の中だったらいっぱいいるわね」
?『後は……女たらしだし?』
記者『お、女たらしですか。それは良い事なのでしょうか?』
?『本人が自覚してないからな。良いも悪いもないだろー』
記者『は、はあ……』
吹寄「………いや、ないでしょ。確かにあいつは外国人の知り合いが多いみたいだけど、イギリス王女とは……』
???『キャーリサ。上条当麻への贈り物を私に持たせるなー』
?『ちょ、母上!?言っちゃだめだし!!』
その瞬間、吹寄制理は机をけり飛ばしていた。
またか。
またか。
またなのかあのヤロウ。
吹寄「上条当麻———————!!!!!!」
英国王室と幻想殺しが交差する時、物語は始まる!!
とあるローマの幻想殺し・第7話
    『英国王女は幻想殺しの夢を見るか?』
           第一部
      『やってきたのは英国王女』
———とある中学
吹寄「か〜〜〜〜み〜〜〜〜〜じょ〜〜〜〜う〜〜〜〜〜!!!!!」
上条「げほぉぁ!!!」
青ピ「KA〜〜〜〜MI〜〜〜〜〜YA〜〜〜〜〜〜N〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
上条「がっはぁぁ!!!!」
土御門「くたばれにゃーーーーーーー!!!!!!!」
上条「ぐっ、がああああああああああ!!!!!」
ノーバウンドで教室の端から弾き飛ばされ、肺から空気が全て排出される。
クラスメイト1「で、出た—ノーバウンドで吹っ飛び奴ーーwwwwwwwwww」
クラスメイト2「だが許すな!!英国王女にまでフラグを建築した疑いのある上条を許すな!!」
クラスメイト3「大体どうやって接点を持ったんだボケェ!!」
上条「いだだだだだだ!!!ちょ、急になんだよてめえら!!!」
複数人のクラスメイトからタコ殴りにされる上条。
常人なら痛みで気絶していてもおかしくないレベルだが、痛いで住むあたり、流石上条。
青ピ「カミやん。これから断罪を始める」
上条「え!?あれは断罪じゃないの!?」
吹寄「あれは軽いジャブよ。貴様の罪に比べたら水素原子と地球の重さくらい軽いわ」
上条「ええ!?」

・・・・・・・・・え?

書き込みが終わりました?

え?

宇和アアアアアアアアアアアアぁアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああアアああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ごばくです。
スルーで。超無視で。
見無かった事で。
まったく気にしないで下さい。

うう……第七話とかまだまだ先なのに……

ホントなかった事にしといて下さい。
第三話も完成してないので。

逆に考えるんだ

次回予告みたいなものだと
その内容が第7話のものと言えるだけの構想や書き溜めが既にあるんだと
そこに至る経緯がその前後で語られるんだろうと
従ってネタ切れでエタることは当分ないだろうと

そして「すいません間違えました」で通して全く違った話を作るのも
作者様の裁量の範疇

書きたいように書いてください作者様


またかまちーの親戚さんかよ
大好きだから完結はさせてね

今頑張って書いてます。
……ほんとミスったなぁ。
ちょっと気分転換にレス返しを。

>>396 ステイル君のイノケンティウスと上条さんのドームの魔術は同じくらいのレベルの魔術です。
 上条さんはその準備に数分かけて、ステイル君は数秒で準備が終わるので、そこまで涙目という訳でもないです。

>>413 トゲトゲ頭を頑張ってファサッてしてます。

>>443 頭の中でさんざん妄想をしてたので、構想だけはかなりしっかりしてると思います。
 ただ書く時間がなぁ……

>>445 とりあえず完結まではある程度道筋はできているので。
 エタらないように頑張ります。

それと、これからこういう呟きの時は下げて、投下の宣言や予告はあげておく事にします。

やべぇ・・・・・・
第三話が全然筆が進まない・・・・・・・

一方編とキャーリサ編ばっか書いてしまう・・・・・・
第三羽は投下が遅れるかもしれません・・・・・・

三日以上投下できないのはなんかイラっと来るので、今日投下出来るように頑張ります。
小ネタですけど。

あとちょっと荒れ気味ですね。
見ている方はおそらくあがっているのを私が来る合図とおもっている方が多いので、下げていただくと有難いです。

ひゃっはー投下の時間だー。
すごい眠いなか書いてたので、誤字脱字、妙な文章があるかもしれません。
指摘していただけば直します。

オリアナ「はあ・・・・・・憂鬱だわ・・・・・・」

とある昼下がり。
オリアナ=トムソンはローマ清教女子寮の食堂でため息をついていた。

アニェーゼ「あれ?オリアナさんじゃねーですか」

オリアナ「あれ?そういうあなたはアニェーゼちゃんじゃない」

アニェーゼ「ちゃんずけは止めろってるでしょーに。それで?何でこんなところにいやがるんですか?」

オリアナ「あら。おねーさんが居たら問題?」

アニェーゼ「まあまいどまいど上条サンに迫っては撃墜して憂鬱になってるのを見せられちゃあ」

オリアナ「うっ・・・・・・仕方ないじゃない。だってあそこまで何の反応も示さないなんて、女としては来るものがあるのよ」

アニェーゼ「まあその気持ちはわからねえでもないですが」

オリアナ「私、自分で言うのもなんだけど、結構美人だとおもうのよね?」

アニェーゼ「・・・・・・でしょうね」

オリアナ「スタイルもかなりいいとおもうのよ」

アニェーゼ「むかつきますがそうですね」

オリアナ「それで、肌を露出して迫った結果が『アレ』よ?」

アニェーゼ「ああ、あれは大爆笑でしたね」

〜〜〜回想〜〜〜


———上条の部屋


オリアナ「ねえボーヤ。お姉さんとイイコト、しない・・・・・・?」

上条「ん?オリアナか。久しぶりだな。元気か?」

オリアナ「・・・・・・え、私の格好はスルー?」

彼女はコートの第二ボタン意外をすべて外し、ジーンズをぎりぎりまで下ろした露出の多い格好(ようするに大覇星祭の時のアレ)をしていた。

上条「またそんな露出の多い格好してんのか。風邪ひくぞ?」

オリアナ「え?ちょ・・・・・」

上条「ほれ、ボタンもちゃんと閉めろ。うら若き乙女がそんな肌をあんまり肌を見せるんじゃありません」

そういいながらボタンをコートのボタンを閉めていく上条。



オリアナ「・・・・・・・・・て、撤退!」

上条「あ、おい!待てよ!ボタン閉め終わってないぞ!」

〜〜〜回想終わり〜〜〜



オリアナ「ほんとにあの子、性欲ないのかしら?」

アニェーゼ「ないって言われても違和感を感じないくらいですねえ」

オリアナ「そこで私は考えました。何故あの子が性欲がないのか」

アニェーゼ「本人が禁欲してるんじゃねぇですか?」

オリアナ「そして結果的に、精神が安定している昼だから、という結論に至りました」

アニェーゼ「はぁ?」

オリアナ「あの子も人間なんだから、性欲はあるとおもうのよ。それを抑えてるだけで」

アニェーゼ「かもしれません」

オリアナ「だったら、寝込みを襲えばいいじゃない?」

アニェーゼ「ぶっ!ね、寝込みを襲うですか!?」

オリアナ「襲う、って言っても実際にセッ○スするわけじゃないわ。ただちょっとエロい格好して迫ってみるだけ。だけど寝起きだったら効果あるかもしれないじゃない?」

アニェーゼ「確かに・・・・・一理ありますね」

オリアナ「というわけだから今日はちょっとボーヤの部屋の前に張り込むけど、ジャマしないでね♪」

アニェーゼ「・・・・・まあいいでしょう。いい結果なら私の希望にもなりますし。ただし!」

オリアナ「実際に手は出さないわ。それはまた今度の機会に」

アニェーゼ「ならいいです」

オリアナ「じゃあね〜〜〜」

アニェーゼ「って、また今度の機会!?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

PM11:00、上条当麻の部屋の前


オリアナ(よし、そろそろ眠るはずね)

PM11:00、と言ったら早すぎるとおもうかもしれないが、聖職者の朝は早いのだ。
例えばアニェーゼやルチアは10時には寝るし、アンジェレネは9時にはもう寝ている。
あのフィアンマでさえ11時までには寝るのだ。
その代わり皆5時には起きているが。

上条「——————♪」

オリアナ(鼻歌を歌ってるわね・・・・・・あれは・・・・・・スペイン語の本?)

上条「——————・・・・・・?」

オリアナ(勉強かしら?えらいわね)

上条「———————〜〜♪」

オリアナ(ただ夜更かしはよくないわよ。早く寝なさい)


・・・・・・・・・・・・・・・


PM12:00

オリアナ(眠くなってきたわね・・・・・・そういえば最近飛行機の中でずっとあの子のこと考えてるから寝てないわ)

上条「・・・・・・・・!・・・・・・・・・・・・!!」

オリアナ(漫画かしら?早く寝なさいよ!)

上条「—————————wwwwwww」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

AM2:00

オリアナ(ぐっ・・・・・・コーヒーもなくなってきたわ・・・・・・)

上条「・・・・・・・・・・・・・・・wwwwww」

オリアナ(パソコンやってないで早く寝なさいよ!!成長期でしょ!?)

上条「————————ww」

オリアナ(ヤバイ、凄い眠いわ・・・・・・・だけど眠るわけには・・・・・・・)

上条「・・・・・・・・・・・・・・!?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

AM3:30

オリアナ「zzz・・・・・・・・・」

上条「ふう、トイレトイレっと・・・・・・あれ?オリアナ?」

オリアナ「zzz・・・・・・」

上条「何でこんなところに・・・・・って寝てる?」

オリアナ「zzz・・・・・・」

上条「やれやれ・・・・・・こんなところで寝てたら風邪ひきますよーっと」

そういうと彼は彼女をお姫様抱っこし、自室のベットへ運ぶ。

上条「まだまだ子供ですなー、オリアナさん」

上条「さて、今日はどこで寝ましょうかね・・・・・・」

上条「・・・・・・もうココでいっか。眠いし。ソファにでも横になってよ」

そうしてローマの夜は更けていく・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

AM5:30


オリアナ「・・・・・・!!!」バッ

オリアナ「あー・・・・・・結局寝ちゃったわ・・・・・」


結局寝てしまったようだ。

仕方ない。夜這いはまた今度の機会にしよう。

それにしても、なんで先程から私の頭をなでている・・・・・・・・・


上条「お。起きましたか、オリアナさん」

オリアナ「!!!!??」


上条当麻が何故か私の髪を膝枕でなでているのだ!?

え!?

なんで!!?

オリアナ「ちょちょちょ・・・・・・何で!!?」

上条「ん?コレか?イヤー、なで心地がよさそうだったから」

オリアナ「な・・・・・・な・・・・・・な・・・・・・」

上条「なでたらなんか気持ちよさそうにしてたし」

オリアナ「え・・・・・・え・・・・・・」

上条「まったく。何だってあんなところに寝てたん「て、撤退ーーー!!!!!」え?」

高速で部屋から出て行くオリアナ。

上条「・・・・・・・・?」


上条(なんだったんだ・・・・・・?)


・・・・・・・・・・・・・・・・

オリアナ(失敗した失敗した失敗したー!!!)


顔が真っ赤になってダッシュするオリアナ。
当然、非常に目立つ。



アニェーゼ「ちょっと待ちやがれです!!何で顔を赤らめてるんですか!?」

オリアナ「うるさい!ちょっと今黙ってて!!!」

アニェーゼ「結果は!?上条サンはどうなったんですか!?」

オリアナ「あーーーもう!!ちょっと今は黙っててー!!」



ローマは今日も平和です。


      「おりあなねーさんの憂鬱」
           完

プロフィール

魔術師

オリアナ=トムソン(17)

職業:運び屋 主な戦闘手段・能力:速記原典
元ローマ清教の魔術師で、金髪ドリルのグラマラスなお姉さん。
存在自体がセクハラ、と称される事もあり、実際にかなりセクハラ気味。
いつも露出の多い格好をして、卑猥な言動をしている。
だがそれは敵を惑わすためで、普段は普通のおねえさんである。
完璧なまでに色仕掛けに反応しない上条さんに、女としての自信を失くしかけです。
上条さんは聖人です。本当に聖人です。だから仕方ないのです。
速記原典という五大元素(文字とそれを記す色)と、様々な座相法則、ページ数の数秘的分解の組み合わせで、無数の魔術パターンを構築・操作することが可能。
ちなみに上条さんのお札はコレがモデルだったり。

おわりー
ちょっと短いですね、本編頑張ります。

ところでこの上条さんには魔法名はないんですか?

まあ魔法名をわざわざ名乗らなくても、たいていの敵には楽勝でしょうけど。

睡眠時間2-3時間て・・・

やっぱ、聖人ってスゴい(o・д・)

若干綾崎ハヤテインストール。正直ハヤテ君ぽい上条さんは妄想してたからマジ嬉しい

お昼寝にはぜひオルソラさんを!

今日小ネタ投下出来るように頑張ります。
頑張ります。
まだ5行ぐらいしか書いてないけど頑張ります。

>>496 上条さんは滅多に魔法名を名乗りません。
このスレでも片手で数えられる程度しか名乗らない予定です。

>>497 上条さんは神の加護を受けた意味での聖人ではなく、精神的な意味で聖人です。
よって睡眠時間の少なさは完全に上条さんの体力がとんでもないだけです。

>>498 ハヤテのごとくは読んだ事はないのでよく分かりませんが、願望をかなえられたのなら嬉しいです。

>>499-503 ご期待には添えないかもしれません・・・・・
今回はあまりキャラを出す気はないので

さて、投下。
あまり書く時間がなかったので小ネタの半分ほど。
ああ、自分のパソコンが欲しい。

とある日。

フィアンマ「おい上条、お前たまには休め」

上条「えー、別に休めなくても大丈夫だぞ?」

フィアンマ「夜中の1時くらいまで仕事で起きていられるとこちらにも迷惑だ。寝ろ」

上条「あー迷惑か・・・・・・だけどたいして仕事してないぞ?パソコンやったりもしてるし」

フィアンマ「ローマ正教に寄せられた苦情がいつの間にかなくなってたりするのだが」

上条「いやだって・・・・・・自分のせいな部分もあるわけじゃん?」

フィアンマ「やれやれ・・・・・・とにかく明日・・・・・・いや、明日はお前はベネツィアに行くから明後日一日は休日だ。仕事と布教は禁止。リラックスしろ」

上条「・・・・・・リラックスの内容が布教ってのは?」

フィアンマ「ナシだ。自分の為に動け」

上条「やれやれ・・・・・・休日の行動を指定されるなんて、とんだ休日ですよ」




フィアンマ「というかこの寮の付近に居るな。絶対にトラブルに巻き込まれるから」

上条「・・・・・・否定できない」

翌日


AM4:30

ーーー上条当麻の自室

聖職者の朝は早い。

上条「明日は仕事しちゃダメなんだよなー」

赤いジャージ(ローマ正教御用達)からいつもの黒いローブに着替えながら、今日のヴェネツィア行きについて考える。

上条「サン・マルコ大聖堂に行くのは久しぶりだなー」

歯を磨き、顔を洗い、朝の祈りを済ませる。
さて、とりあえずご飯にしよう。

AM5:00

ーーーローマ正教寮食堂

オルソラ「おや、上条様。おはようございます」

上条「おはよう。いい匂いしてるな。パスタか?」

オルソラ「今日はいい天気でございますね」

上条「そうだな」

オルソラ「ええ、今日はオリーブ風味のパスタでございますよー」

上条「それは楽しみだ。オルソラの料理は絶品だからな」

オルソラ「洗濯物がよく乾きそうな天気です。散歩をしたくなりますね」

上条「だなー。と言っても今日は用事があるけど」

オルソラ「まあまあ絶品だなんて」

上条「いや絶品だよ。いただいていくぞ?」

オルソラ「おや、今日は何か御用が?」

上条「ちょっとヴェネツィアの教会にあいさつ回りにな」



アニェーゼ「・・・・・・・相変わらずよくあの会話のペースについていけますねぇ・・・・・・」


うん、やっぱりうまいな。

さて、ヴェネツィアでは何をしようか。

まあ行ってから考えよう。

AM5:30


上条「いってきまーす」


寮を出る。

とりあえず町に。


上条「朝の町は気持ちいいですなー」


少し霧が出ている。

ひんやりしていて気持ちいい。


上条「春はいいのう・・・・・・暑すぎず寒すぎず」


とりあえず駅へ向かう。

電車に乗らなきゃな。

AM7:30


電車に乗る。

のんびり車窓から外を眺める。

到着まであと三時間。

ネットもつながらないし、スペイン語の勉強でもしておこう。

やっぱり多くの言葉を使えなければ魔術師としての仕事はしにくいからな。

何故か英語はともかく日本語を話せる人が多いけど。

学園都市の影響?

AM11:00


上条「やっと着いた・・・・・・」


酔った。

死ぬ。

死んじゃう。

音速を超える戦闘でも大丈夫なのにせいぜい80kmで酔うとは・・・・・・

教会へ避難。

うえゑ・・・・・吐きそうだ・・・・・・

AM12:00


神父1「コレは上条さん、お久しぶりです。今日はどんな用件で?」


上条「上司の指示で、教会の見回りですよ」


仕事開始。

今日だけで10個以上教会を回らなきゃいけないからな。

まあ多少ハードになるだろうけど大丈夫だろ。

多分。

PM10:00


神父「ご苦労様でしたー」


シスター「またきて下さいねー!」


上条「はは・・・は・・・・・・」


大丈夫じゃなかった。

全然大丈夫じゃなかったぜ。へへ。

何でよりによって過激派魔術組織の魔導具を見つけるんだ。

おかげで被害はなくせたけど首謀者をぶっ潰すためにそこらじゅう走り回る羽目になった。

仕事しながら魔術師を狩る。

ハードスケジュール過ぎる。

不幸だ。

これは明日の休日も有難いかもしれない。

今日はもう寝てしまおう。

うん。












翌日・・・・・・・・・・・・・・・・・・

AM8:30


上条「んー。いい天気ですねー」


昨日と同じく今日もいい天気だ。

・・・・・・ちょっと寝すぎた。

まあ休日だしいいよね!


さて、何をしようか。

とりあえず街に出よう。


上条「まあ知り合いも居ないだろうし、のんびり観光して回ろうか」

AM9:00


船頭「お、上条じゃねえか!元気してるか!」


・・・・・・前言撤回。

知り合いはやっぱりどこにでも居るようだ。


船頭「おいおい、そんないやそうな顔するなよ。俺とお前の仲だろ?」


このいかついおっさんはゴンドラの船頭をしている。

少し魔術も扱えるおっさんだ。

ちょっと前に魔術関連のトラブルで助けて、それ以来親しくなった。

なったはいいのだが、やたらと馴れ馴れしい。

まさか・・・・・・




上条「homosexual?」


船頭「発音がいいのがむかつくなぁオイ」

前編終了。
続きはまた明日。

同性愛こそ重罪だった気もするがね

                 _、_j rヘヘ: : : : : : L.} }
                .  ´  _〕:リ_ _jハ从: : : く_厶
             /       ∨=   ==厶: :Y´  \
           /       人 --   ,__)'┘
              {       , ヘ  匸i¨¨匸.〕
             ∨   /⌒   } ̄U ̄`U≧x,_
          ∧  { { /     /             `丶、
          〈::::〉  、∨   /-‐…‐-  .._
         }::{   ∨    /  \_,   `丶、
   <二ニニ:::ニニ二> /  〉、   ノ   ー‐' \
  ___   |:::i   /   /  L::厂`     、_   |\
 ´:.:.、.:.:、:.:`ヽ|:::|  {   {           L:::厂 |
 :.:.:.:.:�!\:从r'⌒'⌒ぅ 人     \_        }
 :.:.:.`ト|   、|-  (⌒  ){  .> .._,′`{¨T¨´    ,ハ
 :.:.:乂 |l  ' 厂`ー'ーr':.:\{{、   {     :|__ .. イ }
 :.:.:.≧z─くヽ._:.〔`¬r 、:ヽ:} `'ーヘ、 ..:ノ=≦{__厶厶

 .`7¬¬zr'´)\}  __,) \_:〕     `7{     } \  \
 ../ ' || {Z}..(__,  ノ...........「__〕……┴'-  ..ノ  〈
 ..\_   `7..{ `¨´    | \         `丶、}
 ......└r≦/\ { ̄ ̄\/゙'ー┘          \


Q.テストはいいの?

A.よくないです。

投下の時間だぜー

上条「homosexual?」

船頭「発音がいいのがむかつくなぁオイ」

あれ、いつの間にか口にしていたようだ、いけないいけない。

船頭「イヤ可愛くねーぞ、舌出しても」

上条「あ、そうだおっさん、ゴンドラに乗せてよ」

船頭「あ?客としてか?」

上条「いや、金は払わないけど」

船頭「おい」

上条「冗談だよ。ただ今日一日乗せてくれ。格安で」

船頭「そいつはいいが・・・・・・なんだ?今日は暇なのか?」

上条「ああ」

船頭「そいつぁ珍しいな。いつも忙しそうにしてたイメージがあったが」

上条「いい上司に恵まれたもんだよ」

船頭「ハッハッハ!オッケー、乗りな!」

上条「あいよ!」

船頭「わ、バカ!飛び乗るな!!」


今日の予定決定。

ゴンドラに揺られてのんびりしてよう。

AM9:30



上条「〜〜〜♪〜〜〜♪」

船頭「うめえもんだな、そのハーモニカ」

上条「魔術で使う事もあるしな。大体の楽器は引けますよー」

船頭「ほー。たいしたもんだな」

上条「〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜〜♪」

船頭「お、その歌知ってるぜ。『スキヤキ』っつーんだろ?」

上条「・・・・・・なんで『スキヤキ』なんだろうな?」

船頭「あ?日本語じゃ違えのか?」

上条「『上を向いて歩こう』、って歌なんだよ、日本では」

船頭「全然違えじゃねえか!」

上条「そうだよ!」

船頭「何キレてんだよ!」

上条「お前がな!」

AM10:30



観光客1「〜〜〜〜〜〜!!」

観光客2「—————!?」

上条「うーん、フランス人か?」

船頭「いや、スイス人だろ?」

上条「まあどうでもいいんですけどねー」

船頭「そうだな」

AM11:30



船頭<グ〜・・・・・・

上条「昼飯はどうするんだ?」

船頭「適当なところで船を下りて食うぞ、仕事中は下りられねえから好きなときに食えねえけどな」

上条「あ!こんなところに今朝お弁当として作ったサンドイッチが!」

船頭「よこせ!」ドシャア

上条「甘いわ!」バキィ

観光客4「!?」ビクゥ

突然上条へ飛び掛る船頭と、それを大きく跳んで交わす上条。

当然船は揺れる。

それはもう派手に。

船頭「おい!お客様が怖がってんだろーが!!」グラグラ

上条「あんたのせいだろ!」グラグラ



観光客4「どっちでもいいから暴れるのを止めてください!」グラグラ

PM1:30



結局お弁当は上条:船頭=6:4で決着がつきました。



船頭「いやぁ、平和だねえ」

上条「だなー・・・・・・」ウトウト

船頭「何にもする事がないなー」

上条「ですなー・・・・・・」ウトウト

船頭「俺休憩したいんだけドナー」

上条「クマー・・・・・・」ウトウト

船頭「休ませろよ!!かれこれ4時間ぶっ続けで舟漕いでんだよ!!」

上条「ちょ、うるさい・・・・・・」ウトウト

船頭「あ、ゴメン・・・・・じゃないよ!休ませろっつってんだろーが!」

上条「休めばいいじゃん・・・・・・・」ウトウト

船頭「え?いいの?」

上条「日が沈まないうちに戻ってきてくれれば・・・・・・」ウトウト

船頭「お、じゃあ船番は任せたぞ!」

上条「うーい・・・・・・」ウトウト

船頭「じゃあなー!」

上条「うーい・・・・・・」ウトウト

PM1:33



上条(うーん、波に揺られたい)ウトウト

上条(魔術使っていいかな〜〜?)ウトウト

上条(いいとも〜!)ウトウト

眠気で完全に頭が回っていない上条。

上条(アドリア海の女王についてはいくらでも船の伝承があるからな。適当でいいや)ウトウト

上条「『青の術式』『海の守護せい・・・・・・・・・」zzz・・・・・・

もはや術式を宣告する事もなく眠りにつく。
発動した術式は、アドリア海の守護聖人、聖マルコの加護を受け、船を沈まなくする、というもの。



上条「zzz・・・・・・」



そうして、舟はゆっくりと流れていく。

PM2:30



上条「zzz・・・・・・・・・・・・・」



穏やかな気候。



通行人やゴンドラの漕ぎ手の中にはこいでいる人間が居ないのにゆっくり進む船を不思議に思う者もいたが、大して気にすることなく過ぎていく。



ヴェネツィアは、とても平和だった。












船頭「上条!?どこだよ!?」



PM4:30


子供「ママ、あのゴンドラ漕いでないのに動いてるー」

母親「まあ、不思議ね。きっと川の流れに流されてるのよ」


上条「zzz・・・・・・」

PM5:30


上条「zzz・・・・・・」


上条「zzz・・・・・・」


上条「zzz・・・・・・」



・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・






今日もイタリアは平和です。










PM7:30

上条「ふわぁ〜〜。よく寝た。今何時だ?」



腕時計を見る。

7時半。

ヤバイ。



上条「船頭・・・・・・どうしよ」



まあいいか。

船頭だし。



もう少しのんびりしていこう。



折角の休日なのだから。














船頭「上条ーーーー!!!!!」

そして船頭は、いまだに探している。
居なくなってしまった男の事を。
彼はもう一度彼にあうことはできるのだろうか?





船頭「できるわ!!!!!!」

          「トーマの休日」
              完

プロフィール

イタリア

一般人

船頭(43)
職業:ゴンドラのこぎ手 主な戦闘手段・能力:簡易魔術
ヴェネツィアに生息するゴンドラの漕ぎ手のおっさん。
魔術の腕はあまりよくなく、魔法名もない。我流で、魔力もあまりない。
いわばモグリ。
上条とは仲がいい。年の差を越えて軽口を叩き合う仲。
ちなみにホモではない。
妻と、二人の子供が居る。

投下完了です。

ではレス返しを。

>>530 時代は変わったのです。
 彼の知り合いにも同性愛者で、非常に愛の深い方たちも居るので、肯定派です。

>>538 ヴェントさん可愛いです!自分で作ったんでしょうか?凄いです!

それから、次回なんですが・・・・・

第三話が死ぬほど筆が進まず、一方編、垣根麦野覚醒編のテンションがハンパないので、多分これから時間軸は行ったり来たりむちゃくちゃになるとおもいます。
そこはご容赦を。

ちなみに第一話は9月25日、第二話も9月25日の話です。

もう少ししたら投下しマース。

レッツパーリー!

投下の時間だぜぇ!




             第三話『銀行には、危険がいっぱい』
              

9月25日 PM16:27 



上条「はあ。ひどい目にあった。やっぱり喧嘩は良くないよな。うん」

そろそろ日が暮れてしまう。
思ったより時間を食っていたようだ。

上条「そう言えば今、金が無いな」

忘れてしまいそうになったが、まだ日本一日目なのだ。
一日目に色々あり過ぎたせいで。
財布の中には50ユーロ一枚。
このままでは今日のご飯が食べられない。

上条「うーん、ATMがありそうな建物・・・・・・郵便局があったな。確かこっち・・・・・・だったよな?」

第三位に追いかけられていたときに確認した地形を思い出しながら歩く。

上条「ココか・・・・・・なんで閉鎖されてるんだ?」



不思議とシャッターがおろされている。

周りには人だかり。

時計を確認すると、午後4時半。

最終下校時刻とやらにはまだまだなはず。



となると。



上条「トラブル?」

上条(いや知ったこっちゃねーよ。俺は金を下ろさないと今日と明日の飯がなくなるんだから。シャッターなんて飾りです)

野次馬「ちょ、ちょっと君!」

上条「失礼しまーす!」

ガラガラガラ、とシャッターを開けて中に入っていく。







そんな、コンビニなどにATMが置いてあることを知らない上条であった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



9月25日 PM16:20





郵便局で、自分と同じく風紀委員になろうとしている少女と出会った。


自分と同い年で、名は、初春飾利というらしい。


どうやら自分と同じ学校にも通っていたらしい。と言ってもまったく覚えていないが。


自分も、白井黒子と名乗った。


彼女は、常盤台に入る私を憧れの目で見ていた。


どうやらセレブのようなものに憧れているようだ。


その郵便局で、風紀委員の先輩、固法先輩が怪しい人物を見つけた。


そいつらが強盗を始めたので、私は止めに入った。


もう、自分は一人前だとおもっていた。


まだ小学6年生だが、能力は学園都市でも貴重な空間移動(テレポート)。


しかも、もうレベル3。



風紀委員としてはもう一人で十分にやっていけるとおもっていた。


だから、目の前の強盗犯たちを倒しにいった。


一人目、二人目、三人目。


自分の能力の前ではほとんど無力に近かった。


やった、と思った。


それとともに、固法先輩の、自分はもう十分風紀委員としてやっていけると示せたと思った。









直後、固法先輩が私を庇って血を流した。





声が、聞こえた。





「はっ、 ザマァねえな」





黒子「・・・・・・・・・・・・え?」

固法「勝手に・・・・・・先走るのは・・・・・・止めなさい・・・・・・白井さん」

黒子「な、何で。強盗はもう」

??「全員倒したって?バーカ、隠れてるやつもいるかも知れねえだろ」

黒子「!!」



後方から声がする。

背後には、黒髪のコートを着た男が、不敵に笑っていた。

??「しかし参ったぜ。仲間がこんな簡単にやられちまうなんてな」

黒子「固法先輩を、よくもやってくれたですの!!」

??「おいおい、人の話はよく聞くもんだぜ?」


とっさに犯人と思われる男の元へ駆ける。

が。


黒子「!?」

??「ほら。人の話を聞かないからそうなるんだ」



額に何かの衝撃を感じて、思わず後ろにこける。まるで壁か何かがあるようだ。

だが、そこには何もない。ただ空気があるだけ。

黒子「何をしたんですの!!」

??「だから落ち着けって。俺はお前と話がしたいんだよ」

黒子「強盗なんかと話す事はありませんの!」

??「そうかい。じゃあくたばりやがれ」



そうつぶやくと、彼の手から黒い砂状のものが飛んでくる。

速度はないが、まるで慣性を無視しているかのごとく真っ直ぐ飛んでくる。



おそらく何かの能力者。

先程の何かの壁にぶつかったような感覚から、目に見えない物質を作り出す能力か、それとも空気を操る能力か。

どちらにせよ、コレはよけたほうがいいだろう。



とっさに横へ移動しようとする。

すると、また何かにぶつかったような感覚。



黒子「・・・・・・ッ!」

額に痛みが走るが、横には移動できた。

黒い砂をかわす。そのままそれは横を過ぎ去って———



———行かずに、急にかなりの勢いで空気中に飛散した。



行方を追っていた私の目の中にも入る。



しまった、目を潰された!



すると、また何かが飛んでくる音がする。

とっさに回避しようとするが、今度は完全に左右の謎の壁に押し返される。



黒子「ッ・・・・・・!」



衝撃で後方に吹き飛ぶ。

額が熱い。おそらく流血しているのだろう。

吹き飛んだ後、少しずつ視力が回復してくる。

横に転がっているのは警備ロボット。

こんなものを飛ばせるなんて、よっぽどの高位能力者だろう。

??「まだだぜ、空間移動能力者(テレポーター)」



腕から二つの黒い球が時間差で放たれる。

ひとつは真っ直ぐ私の方へ、もうひとつは少し上方へ。

だが、この程度の大きさなら、おそらく空間移動可能!



とっさに球に手を伸ばす。



またあの壁に当たるような感覚。

だが、今度はある程度分かっていたので、耐えられる。



よし、触れた!コレで空間移動を・・・・・・・・・!



突然、黒い玉の形状が変化する。

表面が大きく歪んだかと思うと、小さな弾丸となってこちらに射出された。



黒子「・・・・・・ガッ!!!」



左半身に被弾する。



??「左半身失調!ってか?まだ攻撃は終わってねえぞ?」

すいません、ちょっと離れます。



ウェカピポさんじゃあないか!

番外編が多すぎて話が進んでないな

>>607,608,609
姉がもっとネタに走れ!とか何とかいっていたので。

>>614
実に申し訳ないです・・・・・・
というかいつの間にか500レスを超えていましたね。
このスレの目標のうち、

・500レスを達成する。

・2スレ目にいく。

・上条さんにそげぶと言わせる。

・上条さんに魔法名を名乗らせる。

・完結させる。

一つ目を達成していたわけですね。嬉しいです。



ついでに、注意書きの追加を。


・このスレは、とある魔術の禁書目録の二次創作です。
・原作とはかなり設定を変えているところがあります。
・キャラ崩壊もあるかもしれません。というかあります。
・もしかしたら敵のもぶとかでオリキャラが出るかもしれません。そんなに重要キャラにするつもりはありませんが。
・カップリングは特にありません。ただ上条さんはモテます。
・リアルもあるので、更新は亀になるかもしれません。
・1は禁書スレ立ては初めてです。勝手がわからない事もあるとおもいますが、生暖かい目で見守ってください。
・批判、批評は絶賛受付中です。ガンガン指摘してください。

・敵味方問わず、モブ、ボス問わずに多くのキャラが大幅に強化されています。弱いキャラにこだわりを持っている方は注意してください。 ←New!


例えば今回の絶対等速さんは、元のレベルは知りませんがこのss内ではかなりの上位能力者です。
こんな感じの強化が多くのキャラにされているので。難易度調整のために。


では、投下再開です。
昨日はこれずに申し訳ありませんでした。

??「左半身失調!ってか?まだ攻撃は終わってねえぞ?」



そうだ、もう一つの黒い球がこっちに来ていたはずだ!

確か上の方に・・・・・・上?



まさか!



??「おお。頭の回転は悪くないようだな」



ビキビキ、と破壊音が聞こえる。

やはり・・・・・・天井!!!

とっさに横へ飛びずさる。

それとほぼ同時に、大量の瓦礫が崩れ落ちてくる。



何とか回避、「回避出来てねえんだなコレが!!!」



したと思った直後、地面に落ちた瓦礫が爆発する。



大量の破片がこちらに迫ってくる。



初春「危ないです、白井さん!!」



黒子「・・・・・・!!」



??「おお?」

初春飾利におし飛ばされる。

おかげで、何とか瓦礫の下敷きにならずに済んだ。



運動は苦手らしいし、巻き込まれる危険もあったのに、大したヤツだ。



攻撃をしてきた男は、小さく口を歪めながら声をかけてくる。



??「なあ空間移動能力者。取引があるんだ」



黒子「・・・・・・悪党と取引する事なんてないですの」



??「そういうな。俺とお前の戦力差の事について優しく教えてやろうっていうんだ」



黒子「興味ないですの」

絶対等速「俺の能力の名は『絶対等速(イコールスピード)』。上位の大能力者だ」



黒子「へえ、それは凄いですわね」



絶対等速「俺の能力は、『俺が手で触れたものは、能力を解除するか投げた物が壊れるまで、その状態のまま固定され前に何があろうと同じ速度で進み続ける』だ。

 お前が動けなかったのは、俺が触れた空気を固定させ飛ばしていたから。

 もちろん所詮空気、ぶつかったら形が崩れて能力は消えるが、それでも一回分くらいなら行動を阻害する壁になる」



絶対等速「お前は自分をテレポートさせてないから、おそらくレベル2か3ってトコだろう。

 テレポートできる重量は50kg前後ってくらいか。だから、お前は俺の攻撃を阻害できない」



黒子「あの、黒い砂は?」



絶対等速「あれは磁石だ。かなり強力なやつだがな。俺が投げた直後に能力であの距離を固定されて、お前が横によけた瞬間に解除した。

 その結果、磁石はお互いに反発しあって拡散したってわけだ」



黒子「あとの二つの弾丸は」



絶対等速「ひとつはそのまんま。時限式で弾丸が射出される。

 もうひとつは中に爆薬が仕込んであった。時間が来れば勝手に爆発する。わざと瓦礫の下に埋めとく事で、瓦礫後と吹っ飛ばしたってわけだ」



黒子「へえ、便利な能力ですわね」

絶対等速「この街には、たくさんの能力者がいるからな。かなりのバリエーションを持たせとく事で、いろんなことに対応できるようにしてんだよ」



絶対等速「さて、俺はここまで丁寧に解説してやった。お前にも戦力差は理解できただろう?

 お前は自分で自由に移動できず、こちらの攻撃を妨害できず、そしてこっちには攻撃手段が大量にある。お前に勝ち目はな「ごちゃごちゃうるさいですの」・・・・・・あ?」



黒子「やってみなければ、わからないでしょう?」



絶対等速「・・・・・・俺たちに協力すれば、お前には何もしないが」



黒故「お断りですの」



絶対等速「・・・・・・残念だな。空間移動能力者」



黒子「わたくしには、白井黒子という名前がありますの!!」



もう一度、あの男に向かって駆け出す。

あいつが手を振る。おそらくそれが能力発動のトリガー。

銀行のATMと大量の鉄球がこちらへ飛んでくる。



だが、足を止めない。



絶対等速「ハッ、狂ったか!?テメェは横にはかわせねえぜ!?」



黒子「空気だろうなんだろうががこの世に存在する物質!わたくしの能力で飛ばせない事はないですの!!!」



もちろん、空気の転移などした事などない。

だが、やれる!やる!!



空気の状態を把握。

なるほど、正方形のような状態で固定されている。

コレならば、転移できない事はない!



絶対等速「なっ!?」



黒子「まだですの!!」

自分のすぐ背後に転移させる。

目の前が一時的に真空になり、自分の身体が引き寄せられる。

また、背後に転移した空気に押し出された空気が私の体を押す。



そうか、こんな使い方もあったのか。

継続的に目の前の空気を後ろに飛ばす事で、空気抵抗をなくし、また自分の身体を引き寄せていく。

そこに抵抗は存在せず、高速で加速していく—————!!!



絶対等速「ちぃ!!!」



相手の手からさらに鉄球が放たれる。

大きく迂回して回避。

普段なら空間移動させてもいいのだが、今は空気の転移の演算で精一杯だ。



どんどんと、加速していく。

景色が放射線状に近づいていく。

行ける、この速度なら。

あいつに気付かれる事なく、一撃、叩き込める!

あいつの手に触れているのは鉄球と空気だけ。それも私の姿を追いきれていない。



行くならば、今!

絶対等速「なあ、空間移動能力者。俺は一つ嘘をついたんだ」



相手が何かを言っている。よく聞き取れないが、もはや関係ない。

コレで決める。



絶対等速「俺は、本当は、」



あと1m前後。

大きく右腕を振りかぶり、相手の腹に向かって—————



『手なんかで触れなくても能力が使える』








その声が聞こえたときには、もう手遅れだった。

絶対等速「死ね」



直後、彼の身体が浮き上がり、足元から大量の鉄球が飛び出してくる。



黒子「なっ!!!?」



絶対等速「おお、そこに居たのか。やっととまりやがったな」



高速で動いていただけに、とてつもない勢いで鉄球に激突する。

思わず嘔吐しそうになるが、耐えて宙を見上げる。





そこには、宙をゆっくりと飛行する男の姿があった。




                 ・・・・・・・・・・

絶対等速「俺の能力は『絶対等速』。俺の身体に触れたものの動きを固定して慣性質量を無限にする能力。

 軽くジャンプして、その直後に服に対して能力を発動させてやれば、御覧のとおり空も飛べる」



空を飛ばれたら、こちらの攻撃方法はかなり限られてくる。

圧倒的不利。



絶対等速「最後の最期の質問だ。お前に勝ち目はない。断ったら叩き潰す。

 ・・・・・・・・・・俺たちに協力しろ」



ココでいいえ、と言ったらどうなるだろうか。



相手は強い。



おそらく戦ったら勝てないだろう。



殺される、とまではいかなくてもかなりズタぼろにされるだろう。



了解せざる負えない。



絶望的。



相手も、断るはずがないと信じているだろう。



実際断れるはずもない。







黒子「遠慮させていただきますの」







だが、断る。

絶対等速「それは、断ったらどうなるかを理解した上でいってるんだな?」



黒子「もちろん。ですが」





黒子「自分の信念をまげて悪に屈するくらいならば、わたくしは体に傷を負う方が数段ましですわ」



絶対等速「そうか。残念だ。実に」



彼が天井に鉄球を放る。

それはゆっくりとめり込んでいき、天井を崩していく。

瓦礫が私に迫る。

ああ、残念ですの。

まだまだ遣り残した事はありましたのに。

まったく、幸薄い人生でしたの。

だけど、信念は守れた。

コレは素晴らしい事ではないかと思いますの。

だけど。

こんなとき、柄にもなく思ってしまいますわね。



おとぎ話の中のように助けに来てくれる—————







直後、目の前の瓦礫がすべて吹き飛ぶ。







そこには、一人の男が立っていた。



黒いつんつん頭。



学生なのかは分からないが、日本ではあまり見かけない神父がつけているようなローブを羽織っていた。



そのローブの背には、白い十字架が刻まれていて。



首元では、ロザリオがちゃりん、と音を立てている。



凛としたたたずまい。



私を庇うように目の前に立ち、黒いローブをマントのようにはためかせて。



その姿は、まるで———





上条「おいおい、事情は知らないけど女の子に暴力は感心できないな」






———まさに、ヒーローだった。

とうかしゅーりょー。


いいとこどりヒーロー、上条さん見斬!!


あれ、黒子はお姉さまに目覚めない感じ?

乙!

上条さんキター!!!




ただ見参な

>>634
さあ・・・・・・どうでしょう・・・・・・

>>635
ぎゃあああああ

>>1って女の子?まぁがんばって

申し訳ありません!何故かss速報に繋がらなかったため、昨日は透過できませんでした!
今はあまり時間がないので、今夜9時〜11時までの間に投下しに来ます。

>>662 何故ばれたんでしょう……なんか言動がおかしかったですかね?

と・う・か・の時間だぜー!!!

銀行強盗編終了です。三話はもう少し続くけど。

絶対等速「・・・・・・てめえは何モンだ」



上条「通りすがりの一般人ですよ。それより、何でこんなに郵便局の中が荒れてるんだ?」



絶対等速「さあな。怖い人が暴れてたんじゃねえか?」



上条「そうだな。天井を破壊するような怖い人だな」



・・・・・・この殿方は、一体何者なのだろう。

突然現れて、私を助けてくれたということは、味方なのだろう。

瓦礫を吹っ飛ばしたということは、かなり能力は強いのだろう。

上条「とりあえずお前が悪役ってことで問題ないんだな?」



絶対等速「オイオイ、悪役たぁ、演劇でもしてるつもりか?」



上条「まあどーーーでもいいんですけど」



絶対等速「ぁ?」



上条「いいか、一つ教えといてやる。俺はてめぇが誰だかしらねぇし、てめぇがどんなことを考えを持ってるかもしらねぇ」



上条「が」



彼の声質が変わる。

先ほどまではどこか軽い感じがしたが、何か。



とても怒っているように。





上条「こんな小さな女の子を傷つけたお前に、俺は心底腹が立つ。ぶっ飛ばす!!」





絶対等速「は、やってみろ!!」



黒子「い、いけませんの!あなたは一般人です!ココは風紀委員に任せて・・・・・・!」



そう声をかけようとした直後、彼の姿が消えた。



絶対等速「・・・・・・・・あっぶねえええええ!!」



上条「まだまだあああああ!!!」



直後、絶対等速の元に、轟音。

どうやらあの殿方が飛び蹴りを地面に叩き込んだようだ。



目視できないほどの速度なんて、ほんとに人間なんだろうか。それとも能力者?





—————絶対等速side

—————絶対等速side



冗談じゃねえ。



今回も楽な仕事だったはず。



いつもどおり仲間の強能力者の発電能力者のクラッカーがシステムをハッキングして。



いつもどおり俺と仲間の念動力能力者が銀行の連中を脅して。



いつもどおり車の運転の上手い仲間と逃げ回る。



そう、なのにーーーーー





上条「オラオラオラァ!!!」







何なんだコイツは!!!



コイツのやっていることはいたって単純。

ローキック、踵落とし、膝蹴り、頭突き。

なんてことはない、ただの近接格闘技。

足技が多いから、おそらくこいつはサバットかムエタイとか、足を使う格闘技でもやっているのだろう。



だが、それだけなのに、桁違いだ。

自慢じゃないが、俺は強い。

能力がどうこう、という話ではない。

体は毎日鍛えているし、そこらへんの警備員が素面で向かってきても、能力を一切使わず抑えられる自信はある。

仲間は能力があるから、という理由でろくに体を鍛えないが、俺からみればバカで仕方ない。

本当に強いヤツとは、高い能力を持っているうえで、自分の力のやれる範囲のことをしっかりと自覚して、貪欲に高めようとすることができるヤツだ。

純粋に能力の差であればとても勝てないようなチートを持っていても、傲慢でそれに甘んじ、ほんの少し装備を工夫して、ほんの少し頭をひねっただけでぶっ潰してきたヤツらはたくさんいる。

……逆に無能力者のくせに、ちょっとした装備、度胸だけで圧倒されるような相手に会ったこともある。



だからこそ、わかる。

こいつは、強い。

もし肉体強化系だとしても、このなめらかな体重移動や筋肉の動きは、一朝一夕で身に付くものではない。



今は何とか全部ガードで来ている。大きなダメージもない。が。



先ほどから能力をフルで使っている。

空気を固めて押し出す。それだけでかなり行動は阻害される。

空間移動能力者との戦いも、ほとんどこれで圧倒したといっていい。

もちろん、空気のコントロールを奪える空力使いや、まずある一定以上の打撃で砕ける程度の強度だ。この程度何の意味も持たない。



だが、それにしたって空気の塊をけり壊した直後にもう一度同じ場所に叩き込めるのはいささかおかしいのではないだろうか。

二重の極みでも撃つつもりかこいつ。




—————そして、何よりも恐ろしいもの。



上条「ドララらぁぁ〜〜〜!!!」



一見すると、空間転移能力者が傷付けられて、激昂して突っ込んできているように見える。

実際怒っているのは間違いないだろうが。

激昂?とんだ冗談。

俺には理解。

こいつは、恐ろしく周りを見てやがる。



これほど俺がいっぱいいっぱいになっているというのに、こいつの意識は常に倒れている仲間たちに向けられている。

こいつが警戒しているのは、人質。

人質を取られれば、どんなに強かろうと戦闘態勢を解かざる負えない。

だから、こいつは俺の仲間と思われる倒れている男たちがいつ起きてもいいように、常にこいつは全員との距離が等しいように、俺を郵便局への中央部へと誘導している。

恐らく仲間が少しでも妙な行動をしたら速攻で蹴り飛ばしに行くのだろう。

こいつの速さなら、それができる。



どうする。

俺に選択肢は少ない。

こいつと闘い続けて、ジリ貧で負けるか。

無理やり人質を取って、吹き飛ばされて終わるか。

……それとも、使うか。



相手は闘いをやめて、俺たちを監視しながら警備員の増援を待つこともできる。

闘いを続行しながらでもいいし、いっそのこと人質を無視することもできない事はない。



どうする。

いや、俺に選べる選択肢は一つ。



やるっきゃ、ねえ。

カチッ、と軽快な音が絶対等速の奥歯から鳴る。



『……AKEN』



上条「?」



蹴りを叩きこみながら、謎の声を聞く上条。

機械的な声で告げられた言葉。おそらく絶対等速の方から聞こえてきたものだろう。

AKEN?



上条「なんだ今の、何かやったのか?」



絶対等速「さあ、どうだろうな?」

防戦一方だが、それでも直撃は喰らわずにガードし続ける絶対等速。

だが、その動きには疲労が見える。

かれこれ数分の間上条の猛攻を受け続けているのだ。疲れるのは当然。

それはもちろん攻撃している側の上条にも言える事なのだが、生憎彼のスタミナは化け物なので、あまり考慮する意味がない。



なのにもかかわらず、彼は余裕、とまではいかないまでも、かなり平然とした顔をしている。



上条「何考えてるかは知らねえが、無駄無駄無駄無駄ぁ!!」



絶対等速「グッ……」



さらに回転しながら蹴りを叩き込みまくる上条。

絶対等速も、最初は受けるばかりではなく反撃しようとしていたが、全てを苦も無くかわされるので、労力の無駄として攻撃するのをやめた。

そのまま拳と足を交えること数十秒。



またあの機械的な声が届く。



『ihiut7yiyhuiw78y2yu9』



上条「?」



今度は、訳のわからない文字列。

いったい何を……



その直後、絶対等速の動きが変わった。







絶対等速「行くぜ、肉体強化能力者」








上条「!!」



とっさに上体を横に傾ける。

先程まで頭があった位置には、絶対等速の拳が通り過ぎていた。



絶対等速「まだまだぁ!!!」



気付くと、真横に彼の脚。

とっさに左手でガードする。



さらに畳み掛けてくる。

突然の攻撃に、攻守が完全に逆転した。

なんだいったい、急にあいつの動きが速くなりやがった。



上条「……何をやったんだ?」



絶対等速「教えてやらねえ、といつもなら言うところだが、この状態でもガードし続けるテメ—に敬意を表して教えてやるよ」



上条「そいつは有難いです、なっ!」



相手が放った鉄球を、ブリッジするようにかわす。

当然隙だらけになった身体に、絶対等速は拳を振りおろす。

無理やり腕に力を込めて、ブレイクダンスでもするかのように足を浮かせ、回転蹴りを繰り出しながら迎撃。

だが、それも空気の壁に阻まれ、反撃を加えるまでとはいかなかった。

絶対等速「俺が今使っているのは、『発条包帯(ハードテーピング)』。学園都市お墨付きの逸品だよ」



上条「へえ、どんな事が出来るようになる……って一目瞭然か」



絶対等速「おう、運動能力の大幅な強化。身体の負担がでけぇから長時間は使えないが、人間が出せるような力を一時的に超えられる」



上条「そんなものが流通してるなんて、学園都市は恐ろしい所……うおっと」



ローキックを軽く飛んでかわしながら、左足を振り子のようにふるう。

絶対等速は焦る様子もなく、右腕で軌道を逸らす。

絶対等速「俺が今使っているのは、『発条包帯(ハードテーピング)』。学園都市お墨付きの逸品だよ」



上条「へえ、どんな事が出来るようになる……って一目瞭然か」



絶対等速「おう、運動能力の大幅な強化。身体の負担がでけぇから長時間は使えないが、人間が出せるような力を一時的に超えられる」



上条「そんなものが流通してるなんて、学園都市は恐ろしい所……うおっと」



ローキックを軽く飛んでかわしながら、左足を振り子のようにふるう。

絶対等速は焦る様子もなく、右腕で軌道を逸らす。

絶対等速「流通はしてねえよ。知り合いの武装能力者集団(スキルアウト)から貰ったんだよ!」



上条「そりゃ怖い!」



お互いに、一進一退の攻防が続く。

最初は急な猛攻に反撃に転じる事が出来なかった上条だが、だんだんと慣れてきたのか、ほぼ互角の勝負をするようになっている。

といっても、やはり『発条包帯』で強化された絶対等速の方が、多少優勢だが。



そのまま拳を交えること、数十秒。





絶対等速が、動いた。

絶対等速「オラァ!!」



上条「!?」



鉄球を放ってくる。

そのせいか、ガードが空いて、今なら一撃はらに叩きこめるだろう。

だが、何故今?

近接格闘のみでこちらを押しているのだから、このまま続行すればいいの……



ふと、先程の会話がフラッシュバックする。



『身体の負担がでけぇから、長時間は使えないが———』



つまり、限界。



勝機!!

そう、ほんの一瞬。



ほんの一瞬だけ意識のすべてが絶対等速に向けられた。



その時を、絶対等速は待っていたのだ。







絶対等速「もらった」







直後、鉄球が光と爆音を放った。








上条(……スタングレネ—ドか!?)



とっさに目を閉じ、光が収まるのを待った。

だが、それが命取り。



初春「きゃあああああああああああ!!!」



黒子「初春!?」



上条「………嵌められた」



次に目を開けた時には、既に起きていた仲間とともに初春飾利を人質に取っている、絶対等速たちの姿があった。



絶対等速「ようやく、勝負がつきそうだな?肉体強化能力者」

上条「……あの発言は、フェイクか?」



絶対等速「『長い時間使用できない』って奴か?それは本当だ。ありゃあかなり筋肉を酷使する」



上条「じゃあ偶然か?」



絶対等速「まさか。お前ほど冷静に状況を見れる奴だったら覚えててくれると思ってあのタイミングで仕掛けたんだ」



上条「最後は阻害系の空気の壁やガードをしなかったのも」



絶対等速「お前の意識をこちらにすべて向けさせるため。そうでもしねえとテメ—ならスタングレネードもスゲー速度で気付かれたかもしれねぇからな」



上条「く………」

絶対等速「ハハハハハ!余計なことするんじゃねえぜ?もしこっちに来たらこのお嬢ちゃんの無事は保証できねえ!!」



初春「ひっ!」



黒子「初春!」



初春の首筋に鉄球を当てる。

彼女は思わず小さく悲鳴をもらした。



黒子「貴方、恥ずかしくないんですの!?こんな小さい女の子を傷付けて!」



絶対等速「お前も似たようなものだろ。それに、俺の目標はもっと高いところにあるんだ。その程度で立ち止まってちゃ、達成できねえ」



黒子「この……」

上条「落ち着いてくれ、お嬢さん」



思わず飛びかかりそうになった黒子を上条が腕で制す。



黒子「ですが初春が!」



上条「安心しろ。あの花飾りのお嬢ちゃんは絶対に助ける」



軽く彼女を後ろに押すと、上条はゆっくりと服の中から札を取り出す。



絶対等速「てめぇ、何してやがる!」



上条「その子を助けるための準備だよ」



黒子「なぜ一般人の方がそんな事を!!」



上条「……誓ったからだよ」




青い札は、上条の手によってまるで手品師のトランプのごとく宙を自在に舞い、一つの形を形成していく。



上条「この名に、師匠に。『アイツ』に」



その形は、さながら『碇』。



上条「最後に尋ねる。俺はお前の名も心情も知らないが、その子を傷つけるのなら俺は全力でお前をぶっ潰す。

 ………覚悟はいいか?」



絶対等速「………名前は『絶対等速』でいい。俺はお前の名も何をしようとしているのか知らねえが、こちらに一歩でも近づいたらこいつを潰す。

 ………覚悟はいいか?」



挑発的な笑みを浮かべながら、絶対等速は直後の上条の台詞をなぞるように口を開いた。



上条「………『傭兵の流儀(ハンドイズダーティ)第二条』『女のために命をかけるべし』ってな。

 さて、いこーるすぴーどとやら」







上条「—————ローマ正教所属魔術師、上条当麻、いざ参る」




上条「『方角は西。色彩は青。その力が象徴するは水。』」



上条当麻は早口でつぶやく。



上条「『方向は後方。役割は伝達。その力を用いるは『神の力』』」



札で作られた碇に左手をかざしながら、上条当麻ははっきりと告げる。



上条「『水の札』『青色掌握』」



碇は高速で動き始め、絶対等速の元へ突っ込んでいった。



絶対等速「!?」



身構える絶対等速。

だが、突如軌道を変え、白銀の光は地面に吸い込まれていった。

絶対等速「てめぇ、何してやがる!こいつの命が惜しくねえのか!!」



上条「お前は『一歩でも近づくと殺す』と言ったんだ。俺はそれを破っていない」



青色に札の塊がぼんやり輝き始める。

青色から、白色。

さらに、銀色。

だんだんと輝きを増していき、電球ほどの明るさになる。



絶対等速「屁理屈を言うんじゃねえ!」



上条「屁理屈も理屈のうちってな」



絶対等速「上等だ、てめえ、俺がこいつを傷つけないとたかをくくってやがるな?」



上条「…………」



絶対等速「いいじゃねえか、さすがに殺しはしねえが顔が傷もんになったらオンナノコは大変だろうなぁ?」



初春「……!!」

絶対等速の手が初春の顔の元へ向かう。



黒子「この………!」



上条「落ち着けって。お嬢さん」



黒子「何を余裕ぶっているんですの!?今にも初春が……」



上条「安心しろ」



上条は、見ている方がむかつくほどの余裕気な表情を浮かべて言う。



上条「もう、終わってるから」

上条の先ほど発動した札魔術。

『青色掌握』。

基本的に、上条の札魔術は『組み合わせ』だ。

四色の色彩符で属性を選択し、魔力を注ぎ、術符で術式を形づくり行使する。

先に言う色彩の部分で属性を示し、後に言う単語がそのままその術式の役割。

正式な名前はない。何故ならとても初歩的かつ簡略的な術式だからだ。

札の組み合わせ程度で発動できる術式など、規模がたかが知れている。

だから、上条が名付けた名前はまさにそのまま。

『青色弾丸』なら水の弾丸、『青色亀甲』なら水属性の亀の甲羅のような形状をした盾。

どれも少し魔術の腕に覚えがあれば、誰でも使えるような術式。

魔力のない上条にとってはこの程度がせいいっぱい。



だが、どんなに単純な術式だろうと、その魔力によって質は大きく異なる。

しょぼい魔術師が発動する魔術と一流の魔術師が発動する魔術では、同じ術式でもまるで違う。



つまり、何が言いたいかっていうと。



原罪を極限まで清められたそれぞれの属性を象徴する人間によって注がれた魔力ならば、簡易魔術もとんでもない威力だということ。

さて、話をもどそう。

上条が発動した術式、『青色掌握』。

属性は水。

役割は、『掌握』。





絶対等速の足元から、激流が噴出する。

絶対等速「!!!!!?」



絶対等速(水、だと!!?肉体強化能力者じゃなかったのかよ!?)



激流は絶対等速とその仲間三人を包み込み、まさに嵐がごとく蹂躙した。

突然の出来事に、一瞬混乱したがすぐさま冷静さを取り戻す。

絶対等速はうろたえないのだ。



絶対等速(今の状況でまずいのはなんだ?それぞれ一つずつ対策を取れ)

まずい事1.激流で身を動かせない。



絶対等速(これは俺の周りに能力を発動すればどうにかなるな、後回しだ)



まずい事2.呼吸できない。



絶対等速(これも1を克服したら何とかなる。準備はねえが30秒程度なら呼吸なしでも行けるはず)



まずい事3.相手の能力が未知数。



絶対等速(こればっかりは完全にお手上げだ。肉体強化系じゃないんだったら、あの動きはいったい何だ?

 血液の流れを操作したとかか?とにかく、さっさと人質を盾に逃げなきゃならね………あ)



絶対等速は急いで左手を確認する。

そこには花飾りを付けた少女の姿が無かった。



まずい事4.人質がいない。

絶対等速(ンだとぉ!?何時の間に!!いったいどこに行っ………)



首を動かし周りを確認する。

前にはいない。右にも、左にもいない。



上。



上条「ニッシッシ。ようやく勝負がつきそうだな、絶対等速?」



そこには口元に子供のような笑みを浮かべながら人質の少女を抱きかかえる男の姿があった。

足元の水を踏みしめ、宙に浮いているように見える。



絶対等速「な……」






パチン!と、上条当麻は指を鳴らす。



すると、激流はやみ、地面へと吸い込まれていった。



上条「さあ、どうぞ。花飾りのお嬢さん」



初春「は、はい、有難うございます!////////」



初春を抱きかかえたまま上条は地面に降り立ち、彼女を床に優しくおろした。

絶対等速「…………」



絶句する絶対等速。

人質は奪還され、発条包帯はさっきの水で恐らく故障。

横を見渡すと、仲間たちが気絶している。



俺はいったい、どうすれば—————



上条「さあ、最後だ」



ゆっくりとこちらに向かいながら、やつは挑発的な笑みを浮かべる。

それはこちらを馬鹿にしたようなものではなく、むしろ。



上条「決着を、つけようじゃないか?」







一人の『戦いの相手』として、まっすぐにこちらを射抜いていた。



何故だ?俺は風紀委員のガキを傷つけ、施設を大量に破壊した。

あろうことか、人質までとった。

なのに、何でそんな眼を向けられるんだ?

そんな悪意のない瞳を。



絶対等速「………へっ」



ごちゃごちゃ考えても仕方ない。

そうだ、簡単なことじゃないか。

こいつをぶっ潰して、俺は逃げる。

俺が勝てば、こいつは追ってこれない。



そして何より、勝負はまだ終わってない。




絶対等速「行くぜ、カミジョートーマ」




上条「来いよ、いこーるすぴーど」




さあ、これが最後だ。

右足で踏み込む。

左手を前に出しながら、喉仏に掌底を叩き込もうとする。

くらえば呼吸が一時的に抑えられ、体のバランスも崩す。アメリカの軍隊でも正式に教えている技だそうだ。

あいつは横に首を傾けて交わした。

カウンターの左拳を、右手で受ける。

両手が死んだ。

相手の左拳を大きく引きながら、跳ぶ。

右足を、振り子のごとく叩き込む。



奴も跳んだ。

俺の右足を踏みつけ、跳躍。






上条「ニシシ」





笑い声が、聞こえる。





絶対等速「へっ」





つられてこちらも笑う。




あいつの右手が、こちらに迫る。




ガツン!



目の前が真っ白になる。

奴の右手が俺の頭にクリティカルヒットしたようだ。



……負けちまった。

完敗だ。



投下完了!


………銀行強盗編が終わるなんていったような気がしましたが、気のせいでした。

上条さんと同じくらいイコールスピードかっけぇ…

乙です!

あれ?
ハンマーの出番は?

>>716,718 絶対等速さんはメインキャラです。
 ただ、名前をどうするかガチ悩み中。もう適当に安価しちゃおうかな……

>>717 何のことでしょう?(白目)
 ………冗談です。上条さんは魔術師だということを(思いっきり宣言してますが)隠していますので、水+ハンマーはやりすぎだと思いカットしました。固法先輩は気絶しています。

???「メインヒロインと聞いて飛んできたんだよ」

個人的にはこの上条さんで「エンディミオンの奇蹟」編やったらどうなるか気になるところ

もうすこーし待ってて下さい。10分くらい?
今日投下します。

投下の時間なのだ!
今回で絶対等速さんは少しの間退場だぜ1

上条「よし、これでもう大丈夫かな」


上条当麻は、絶対等速たちを簀巻きにし終える。


上条「さて………どうしたもんかね?」


何も考えずに強盗どもをぶっ飛ばしてしまったが、よく考えたら結構まずい。

学園都市で過ごすうえでの重要な目標、『目立たない』をいきなり大胆に破ってしまった。

出来ればさっさと逃げたいところだが。


上条「『任務を遂行する』『皆も守る』。“両方”やらなくっちゃあならないってのが“魔術師”の辛いところだな。覚悟はいいか?オレはできてる。ってやつだな。うん」

ゆっくりと二人の少女、白井黒子と初春飾利の元へ歩いていく。



黒子「ど、どうもありがとうございました!」



初春「助けてくれて、ありがとうございます!」



ぺこりと頭を下げて、感謝の言葉を述べる二人。

だがそんな事も意に介さず、上条当麻は近づいて。






そして、二人を優しく抱きしめた。


突然の事に驚愕する二人。

黒子「な……」


初春「な、何をやってるんで「怖かったろ?」………え?」


上条当麻は、慈しむようにそっと囁く。


上条「怖かっただろ。二人とも。突然あんなことになって」


黒子「………私は風紀委員ですから、弱音など」


上条「強がらなくていいよ。お前たち。立派だったよ、自分より強い相手に、人を助けるために身を呈してかばったり、闘ったり。まだ、そんなに小さいのに」


初春「………」


上条「だけど、もう大丈夫だ。強がらなくていい」

黒子「………う」


上条「泣いてもいいんだ。安心しろ。お前たちは勝ったんだよ。誰かを守ったんだ。だから、泣いてもいいんだ」


優しく微笑み、さらに強く抱きしめる。


上条「頑張ったな」


二人の少女の泣き声が、銀行に響いた。

彼は、ずっとそれを優しく支えていた。


二人が泣きやむまで、ずっと。







上条「お、起きたか」



絶対等速「…………?」



視界がぼんやりしている。

どうやら気絶していたようだ。まだ警備員に拘束されていないということは、あまり時間はたっていないのだろう。



………代わりにビニールの紐で全身をぐるぐる巻きにされているが。

上条「おっと。ちょっとしみるぞー」



黒子「だ、大丈夫ですの/////」



どうやら奴はあの風紀委員の怪我を見ているようだ。

手際良く包帯を巻きながら消毒して言ってる。

横には、包帯を巻かれたまだ気絶中のあのメガネのねーちゃんの姿も見えた。



絶対等速「風紀委員」



黒子「………なんですの?」



絶対等速「すまなかったな」



黒子「………そんなことで許すと思ってるんですの?乙女の体を傷つけておいて」



絶対等速「こう言っとくと警備員の心証が上がるんだ。拘留期間が短くなる」



黒子「この………」



上条「落ち着きなさいって。まだ体がボロボロなんですよー?」



黒子「は、はい。申し訳ございません」



憎まれ口を叩いておく。

叩いておく、といっても本心なのだが。

確かに多少罪悪感はあるのだが、そんなものにはもう慣れた。

上条「………なあ、いこーるすぴーど」



絶対等速「なんだ?というかそのガキみたいな言い方はやめろ。イコールスピードだ」



おおかた何故こんなことをしたのか、みたいな質問が来ると思っていると、予想の斜め上を行く質問が飛んできた。



上条「あの早く動けるようになる奴って、そのすきる………、とか言う人の所に行けばもらえんの?」



絶対等速「スキルアウトな」



上条「………すきるあうと」



絶対等速「たぶん無理だ。ある意味あいつらの切り札みたいなもんだからな」



上条「なんでお前はそんなもの持ってんだ?」

さて、話すべきか。話さないべきか。

まあ、今はやけにいい気分だし、話してもいいな、と思った。



絶対等速「………無能力者狩りっていう胸糞悪い遊びがあったんだよ」



上条「無能力者狩り?」



絶対等速「能力者の奴が、無能力者の奴らを襲ったり嬲ったりする遊びだ。名目上は正当防衛、ってことでな。

 この街じゃ能力がすべてだ。たくさんの無能力者が強姦されて、リンチにされた。運が悪いやつは殺されすらした」



上条「………」



絶対等速「当然そんな糞みたいな行為を止めようと無能力者たちは立ち上がった。だけど、そもそも能力者に何もなしに勝てるほど甘くねえ。

 ただでさえスキルアウト、何て呼ばれてる不良集団は嫌われてんだ。味方は少なかった。大体の奴は集団で能力者を攻撃して、やっと倒せるくらい。しかも何人か犠牲にした上でだ」



上条「………」

絶対等速「だが、どんな所にもすげー奴はいるもんなんだ。

 駒場利徳って奴と服部半蔵って奴は頭一つ抜けてて、単独でも強能力者や大能力者を撃破できた。

 それで俺のところに頼んできた。この二人を倒してくれってな」



上条「………それで、お前は受けたのか?」



絶対等速「ああ。正直無能力者狩りなんてどうでもよかったが、大能力者を倒せる無能力者なんて聞いたことなかったからな。俺の目標に近づくためにも、そいつと戦いに行った。

 運がいいのか悪いのか、いや、いいんだな。駒場利徳ってやつと遭遇した。

 そいつと全力で戦って、俺はあっさり負けた」



上条「………お前がか?」

絶対等速「対能力者用のメタをガチガチに張ってたんだよ。チャフみたいなもんに、音響兵器。

 そして何より、そいつ自体がすげー強かった。発条包帯も使ってな。手も足も出なかったんだ。

 知ってるか?あの発条包帯ってすげー体に負担がかかるんだ。それこそ、筋肉が断裂するのが普通なぐらいにな。

 なのにそいつは、無能力者たちを助けるために無理して使ってた。かっけえな、と思ったんだ」



上条「………そうか」



絶対等速「んで、俺はそいつらのアジトに行って、そいつに頼んだ。俺を強くしてくれってな」



上条「いきなり!?」



絶対等速「強くなりたかったんだよ。当然最初は断られて追い返されたけど、無能力者狩りの連中を叩き潰すことと代わりに鍛えてもらってな。最終的にこの発条包帯をもらったってわけだ」

上条「へえ。俺ももらえるかな?」



絶対等速「さあ、というかお前は何の能力者だよ。水流操作(ハイドロハンド)系か?」



上条「え!?お、おう。はいどろはんどけいだ」



上条(なんだよはいどろはんどって!英語か!水の支配か!何でわざわざEqual speed(等速度)といいとTeleport(瞬間移動)いい英語のルビを振ろうとするんだ!意味よくわかんねえし!日本語でいいじゃん!)



絶対等速「………チッ、つまんねえ話しちまったぜ。おい、カミジョー。お前の名前の漢字は?」



上条「上条の『かみ』に上条の『じょう』に当麻の『とう』に当麻の『ま』」



絶対等速「オイ」

上条「冗談だよ。『うえ』って字に『条件のじょう』、『当然のとう』に『大麻の麻』だ」



絶対等速「よし、分かった」



上条「ん?なんかあるのか?」



絶対等速「次はお前に弟子入り確定だ。楽しみに待ってろ」



上条「え!?上条さんまだ弟子をとる気はないんですけど!?」



絶対等速「協力しろよ。俺は強くなりたいんだ」



上条「エー………」



絶対等速「………」



上条「………はあ。いいですよ。また留置所を出てきたら俺んちに来い。みっちり鍛えてやるから」



絶対等速「おう」

「警備員じゃん!強盗はどこにいるじゃん?」



上条「あ、はーい。ここですよ。ここでぐるぐる巻きで倒れてるこいつです。………そうだ。お前の名前は?」



絶対等速「俺の名前?そうだな………あててみろ」



上条「いや無理だろ!ヒントとかは!?」



絶対等速「そうだな………俺の能力名に関係がある、とかか?」



上条「等速・度太郎?」



絶対等速「なんだそりゃ!?」

上条「え?だって等速度だろ?」



絶対等速「そんなどストレートじゃねえよ!それに、イコールスピードは読み方だ。漢字は『ぜったいとうそく』」



上条「ちょっと意味が分からないんだが。ぜったいとうそく?どういう意味だよ」



絶対等速「俺に聞くなよ。研究者に言え。だからイコールスピードで良いっつってんだ」



上条「了解ですよ、絶対等速(イコールスピード)さん」



黄泉川「コラ。何強盗と話してるじゃん」



絶対等速「げ。黄泉川かよ」



上条「?誰だ?」

絶対等速「警備員だよ。強能力者くらいまでなら盾でド突きまわすイカレやろう……お前もだったか」



上条「人聞きの悪い」



黄泉川「あくまで防具じゃん。さあ、来るじゃん。今度はしっかりと反省してもらうじゃん!」



絶対等速「ああ、それなら安心しろ。今回はしっかり反省してやるよ」



黄泉川「へえ?どういう風の吹き回しじゃん?」



絶対等速「模範囚としてさっさと出してもらわなきゃいけねえからな。なぁ上条?」



上条「ノーコメントでお願いします」

黄泉川「そういえばこのツンツン頭は誰じゃん?神父のコスプレなんかして随分怪しいけども」



上条「コスプレじゃないわ!本職だよ!」



黄泉川「本職?」



上条「職業が神父。これでもいろんな国に布教して勲章とか貰ってますよ?」



黄泉川「怪しいじゃん。IDは?」



上条「え?」



黄泉川「ID、じゃん。学園都市に滞在するためには必要不可欠じゃん?」



絶対等速「おいおい黄泉川。そいつは俺をぶん殴って気絶させた張本人だぜ?」



黄泉川「………大能力者のお前にじゃん?」



絶対等速「おう、ほぼ素手だけでな」

黄泉川「何者じゃん、少年」



上条「あー、ここでただ体を鍛えてる神父だって言っても信じてもらえないんですよね?」



黄泉川「当然じゃん。大能力者を素手で倒すなんて、ただ体を鍛えてるだけの奴ができるわけないじゃん?」



上条「うえー」



黒子「待って下さいまし!この殿方は悪い方ではありません!」



初春「そうです!私たちを助けてくれたんです!」

黄泉川「助けてくれたからっていい人とは限らないじゃん?」



黒子「………この殿方はいい方ですの」



初春「私たちが保証します!」



黄泉川「もし違ったら?」



黒子「その時は、私たちが責任をとりますの!」



絶対等速「だ、そうだが。黄泉川?」



黄泉川「はぁ………責任取り方も知らないようなガキがナマ言うんじゃないじゃん。

 まあいいじゃん。そんだけ信頼されてるってことは、それなりの理由があるはずだし」



初春「あ、有難うございます!」



黄泉川「で?そのツンツン頭はどこに消えたじゃん?」



黒子「え?」



絶対等速「あ?」







上条当麻は、驚愕していた。

彼が立つのは、ATMの前。

通帳からお金を引き出すためである。



基本的に、上条の存在はトップシークレットだ。

『幻想殺し』は、それこそ世界でただ一つしか存在しない。戦争すら起こすことができる。そんなモノ。

だから、上条に個人的にかかわりあいのある人間でも幻想殺しについて知るものは数少ない。

もちろんローマ正教内では多少知られているが、外部には限界まで漏らさない用になっている。

それこそローマ正教徒以外で幻想殺しについて少しでも知る者は、もともとローマ正教に所属していたものを含めても10指にも満たない。



それゆえに、上条はあまり『自分だけのモノ』を持たない。



彼の部屋はローマ正教の最深部にある聖堂の地下の一室だし、彼の持つ札など、市販品のB4用紙を切り取ってコピーしただけである。

彼の私物といえば、くたびれた修道服と首元に下げられたロザリオ、小さめのトランクケースに全て入るほどの雑貨くらいである。

それは、彼の社会的な立ち位置にも言える。



上条当麻は、記録を残さない。

戸籍はある。日本人として、普通に存在している。

だが彼には、どこにすんでいたのか、について記録が全くない。

彼はレシートを残さない。全て原形をとどめないように処分する。

彼は印象を残さない。基本的に修道服には『意識しなくなる』術式を組んである。魔術師には全く通用しないが。

彼は食事を残さない。これはあまり関係なかった。

彼はどこか一般人の所へ通うこともないし、誰か一般人に物を習いに行くこともない。



閑話休題。

よって、彼はあまり社会的な立場を持たない。

それは、経済的にも。

だから、彼は自分の通帳を持たない。

何か金銭が必要な任務などでは、適度に金銭が支給される。

ところが、上条は基本的に長期滞在の任務を行った事はない。

よって、そのシステムを使うのは初めてだった。

もちろん上条もバカではない。

自分の生活にかかわる事だ。きちんとフィアンマに相談した。



『生活費ってどうなってるんだ?』



『安心しろ。俺様が適当に振り込んでおく。ほれ、通帳だ。大してでかい金を入れる予定もないし、暗証番号は1234だ』



『不用心な』



そう、ちゃんと言っていたのだ。

『適当に』と。







通帳残高    105円



上条「そう言う意味かよ………」



上条は、呪詛の如く呟く。

いや、それはまさに呪詛だったのだろう。



上条「『適当に』って……」



息を大きく吸い込み、声を張り上げる。







上条「適当ってそういう意味かよォおおおおおお!!!!!」



不幸だああああああああ、と。叫び声が、学園都市の夕焼けに寂しく響き渡った。



はい、今日の分の投下終了です。

次の投下はかなり遅くなるような気がします。
結構おっきい課題の期限が迫ってきているのですが。

はい、今日の分の投下終了です。

次の投下はかなり遅くなるような気がします。
結構おっきい課題の期限が迫ってきているのですが。

>105円

そりゃあフィアンマのお土産がこけしになる訳だwww
逆によく他のお土産買えたなwww


そういえばこの時点ではまだ監視用の使い魔ついてるんだよな

申し訳ないのですが、急に予定変更で、前回の投下で三話は終了です。

なので、プロフィ—ルと次回予告をさっさと投下しちゃおうと思います。

今夜の9時〜11時くらいに投下する予定です。
あんまり量はないけど。
待ってて下さいね—。

今回のは色々と予告してた奴の黄泉川主体の話か?

>>814 使い魔は付いていますが、部屋の中まで入ってこれません。よって神の右席のみんなは怒っていた事を知りません。

>>820 残念ながら、おそらくあの話はカットされると思います……もっとどーでもいい感じのスキルアウトとの出会いにしようと思ったので。
 今回はプロフィールと次回予告だけです。

投下じゃあ!投下の時間じゃア!

プロフィール



学園都市



絶対等速(17)

職業:学生 主な戦闘手段・能力:絶対等速、近接格闘

学園都市に住む、大能力者。能力名は『絶対等速』。

自らの体に触れたものを、そのものが壊れるか能力を解除するまである一定の速度で直進させ続ける事ができる。

本名不詳、不登校。不良の部類に入る。

原作より大幅に強化されており、攻撃手段の激増、身体能力の底上げがなされています。

第七学区のスキルアウトたちと繋がりがあり、駒場、半蔵、浜面とも面識がある。

『発条包帯』や、多種多様の鉄球を使いこなし、かなり高い戦闘能力を持つ。

鉄球には、爆発したり、分裂したり、光ったり、尖ったり、溶かしたりと物凄いバリエーションがある。

白井黒子(11)

職業:学生、風紀委員見習い 主な戦闘手段・能力:空間移動

茶髪のツインテ—ル、一人称がわたくし、語尾にですの、などとかなり濃い属性持ちの小学六年生。

能力は『空間移動』。要するに瞬間移動。今はまだ強能力者なので、自身の転移はできない。

風紀委員の見習いとして、誰でもできるような事ばかりさせられて不満を持っていたが、絶対等速と上条により、如何に自分が未熟か思い知った。

なお、上条さんに助けられ、フラグを立てられる。

やっぱり命をすくわれるっていうのはビックだと思うんですよね。



初春飾利(11)

職業:学生、風紀委員見習い 主な戦闘手段・能力:ナシ

この頃はまだ無能力者の風紀委員見習い小学六年生。

黒子と同じ学校に通っている。

頭はまだお花畑という程ではないが、カチューシャにその片鱗は現れている。

甘い物が大好きで、成人男性でも敬遠するようなサイズのパフェを難なく平らげる。

のちに超一流のハッカーとして、『守護神(ゴールキーパー)』の異名をとるその素質も既に開花し始めている。

佐天さんとはすでに親友。

また、黒子と同じく上条さんにフラグを立てられた。

学園都市に来てから一日経たずに中一、小六、小六と幼すぎる少女にフラグを立てて行っている上条さんは意外と危険人物なのかもしれない。

プロフィールはこの三人ですね。

さて、次回予告。
次回は上条さんがついに本気を出します。

上条当麻。

それは、一人の男の名。

誰であろうと、救うと決めたら絶対に救う、まさに。



『ヒーロー』。








「『ヒーロー』、ねェ。面白い冗談だなァ!」








—————英雄と最強が交差する時、物語は動き出した。

「『水の札』『青色弾丸』!!」





「あァ?反射し切れねェだと?」





「何をしているのですか、とミサカは—————」





「うるせぇ黙って治療されてろ!!」







『実験』との遭遇。

「『絶対能力者進化実験』。これがこの実験の名前よ」





「………狂ってるな」







狂気の、『学園都市』。









「アクセラレーター……加速……最強……ハッ!」





「どうかしたのですか?とミサカは挙動不審な貴方を疑いの目で見ながら問いかけます」





「もしかして『最後に一つ言っておく。『時は加速する』』みたいな!?」





「本当に何を言っているんですか、とミサカは疑いから嘲りの目に変えて貴方を見下します」







『一方通行(アクセラレーター)』。学園都市最強の、怪物。

「月が、綺麗だなァ」





「プロポーズ?上条さんは見知らぬ人と結婚する気はありませんけど?」





「違ェよ。こンなきれいな月の日に死ねるなんて、さぞかし幸せだろォな!?」







相対する二人。









「行くぜ、『上条当麻』。この『力』、すべて絞り尽くしてでも、オマエを倒す」





「来いよ、『—————』。お前のその『幻想』、殺しつくしてやる」







そして、二人は、宙を舞う。

「なんなんでしょう、あれは。とミサカは幻想的な様子に見とれながら呟きます」





「あの中で二人が戦っているのです。とミサカは13225号に解説してみます」





「そんな事は分かっています。そしてそんな事を言いたいのではありません。とミサカは4776号に反論します」





「ミサカも判っています。なんて、—————美しいんでしょう。とミサカは思わず口から漏らします」





「美しい、という感情が理解できるのですか?とミサカは4776号に問いかけます」





「理解はできていません。ですが、感じる事は出来ます。とミサカはあの人からの受け売りを8014号に説明します」





見守るものと。

「素晴らしい、素晴らしいぞ!!幻想殺し、いや上条当麻!!!」





「アレイスター!アレはいったいなんだ!?一方通行に何が起こっているんだ!!!」





「『覚醒』だよ、土御門元春。一方通行は自分の力の真の使い方を知ったんだ」





見定めるもの。

「オマエ、なンて言うンだ?」





「上条、当麻。お前は?」





「『—————』だよ、上条」





「『—————』。良い名前だな」

ローマ正教と幻想殺し。

交わるはずのなかった二つが出会った時、物語の歯車は大きく狂い始めた。





魔術師、上条当麻が紡ぐ、物語の終幕は—————





       とあるローマの幻想殺し 第四話


          絶対能力者進化実験編 
       『それは、この名前に誓ったから。』





乞うご期待!

投下終了。

という訳で。

次はついに一方さん登場です!!
出来る限り熱いバトルにしたいですね。



………ちなみに、御坂さんは絡んできません。

乙。魔法名でるのかな

>>1SSだから改編してもいいけど、約一万体は屋内実験だぞー。

これさ、御坂はまだ高1なんだよな

今日の夜、今度こそ投下しに来ます。
昨日は適当な事言ってすいません………

レス返し

>>855 …………さあ?

>>859 はい。だからこそ彼女らの出番を作る事が出来たのでラッキーです。、

>>864-868 御坂さんは、原作だと中二、このssだと中一です。

9時前に投下しまーす。

タイトルは、『絶対等速さんの鉄球講座』です。

さあ、投下の時間ですぞ!

テレレッテッテテテ テレレッテレッテテ テレレッテッテッテッテッテテーテーテー

絶対等速「ようてめえら!俺の『鉄球講座』にようこそ!」

上条「アシスタントの上条です。………何だこれ」

絶対等速「おう、気合が入ってねえぞ上条。しっかり自己紹介しろ!」

上条「うるせえよ!なんだこれ?なんだこのスタジオ!?何でこんなお料理教室が始まりそうなスタジオに鉄球が大量に転がってんだよ!?」

絶対等速「俺の鉄球講座の舞台に決まってんだろ」

上条「鉄球講座ってなんだよ!?」

絶対等速「名前の通り鉄球について学ぶに決まってんだろ」

上条「鉄球の何を学ぶんだよ!?て言うかお前警備員に連れて行かれてなかった?拘留中だよね?」

絶対等速「細けぇことはいいんだよ。ここはパラレルワールドだ」

上条「むちゃくちゃだなオイ。で?なにこの茶番」

絶対等速「さっきも言ったろ。これは俺様の鉄球について学ぶコーナーだ」

上条「あ、ちょっと『俺様』って一人称やめて。クソ赤モヤシを思い出す」

フィアンマ「呼んだか?」

上条「何でいるんだよ!?お前今ローマだろ!?」

絶対等速「このコーナーでは、毎回一人ずつゲストを呼ぶぜ!」

フィアンマ「神の右席のフィアンマだ。宜しく」

上条「毎回って何!?次回もあんの!?て言うかお前たち面識ねえだろ!」

フィアンマ「パラレルワールドだ」

絶対等速「パラレルワールドなら仕方ないな」

上条「うるせえよ!!!とにかく俺は帰らせてもらうからな!!」

絶対等速「あ、走ると危な……」

ガシッ ←上条が地面に落ちていた鉄球を踏みつけた音

ズルッ ←上条が鉄球を勢いよく踏んで空中で回転する音

ガンッ ←上条が地面に転がっていた鉄球に後頭部から激突する音

ゴロゴロバキッ ←上条が悶絶して転がっているところを落ちていた鉄球がさらに追い打ちをかける音

絶対等速「………ほら、氷やるから」

フィアンマ「頭を出してみろ。聖なる右で癒してやろう」

上条「優しくするんじゃねえよばかー!!!!!」

……………………………………………

結局、上条さんも参加することになりました。

上条「………で?結局これは何をするコーナーなんだ?」

絶対等速「だから、俺の鉄球についての理解を深めるんだよ」

上条「その説明の意味がわからんっ……!」

フィアンマ「やれやれだな……俺様がおつむがアレな上条の為に懇切丁寧に説明してやろう」

上条「言い方はムカつくけど一応有難うフィアンマ君」

フィアンマ「いいか?原作では、絶対等速はただの鉄の塊としての『鉄球』しか使ってなかったわけだ」

上条「原作ってなんだよ!?」

フィアンマ「だが、このssでは実に多種多様な鉄球を使う。形状変化、分裂、爆発」

上条「ssってなんだよ!?」

フィアンマ「よってこの小ネタのコーナーでは、絶対等速の使う鉄球の種類や用途についての解説を投下していく」

上条「投下って何なんだよぉおおおお!!!」

絶対等速「解説ご苦労、フィアンマ君」

フィアンマ「俺様にかかれば、他愛もないことだ」

上条「はぁ、はぁ………まあ一応理解はできた」

絶対等速「よし、じゃあ始めるか」

上条「いきなりこれじゃ、先が思いやられるぞ……」




       絶対等速さんの鉄球講座
        第一回 『基本編』

絶対等速「そんなこんなで始まった訳だが、まあ最初は基本からだな」

フィアンマ「了解だ。まずはこの鉄球」

絶対等速「おう、この鉄球は何の変哲もない、ただの鉄の球だ。仕組みも何もない」

フィアンマ「それは役に立つのか?」

絶対等速「一番シンプルだから、まずコストが低いな。大量に購入できる」

フィアンマ「おお、そういうことも考えているんだな。というかどこで購入するんだ?」

絶対等速「知り合いに頼んでる。そんなに安くねえんだぜ?それと、もうひとつのメリットとしてはやっぱ下手にいじってないぶん固い」

フィアンマ「シンプルイズベスト、ということか」

絶対等速「そんな感じだな。だからある程度までの敵ならこれ一本だ。能力を使わなくても、普通に投げるだけで武器になる。こんな感じだ」ビシュ

上条「痛ぁーーーー!!!」

絶対等速「さっきから何してんだ。参加しろこのコーナーに」

上条「掃除してんだよ!こんなに大量に鉄球が転がってたら危なくて歩けねぇだろ!」

絶対等速「俺は歩けるぞ」スイー


フィアンマ「俺様もだ」スイー


上条「歩いてねえじゃねえか!」


絶対等速「良いじゃねえか。やってみろよ。結構快適だぞ?」スイー


上条「そうか?難しそうじゃないか?」


フィアンマ「足を鉄球の上において滑るように勢いをつけるだけだ。簡単だな」スイー


上条「マジか、ちょっとやってみる」

ガシッ ←上条が地面に落ちていた鉄球を踏みつけた音

ズルッ ←上条が鉄球を勢いよく踏んで空中で回転する音

ガンッ ←上条が地面に転がっていた鉄球に後頭部から激突する音


ゴロゴロバキッ ←上条が悶絶して転がっているところを落ちていた鉄球がさらに追い打ちをかける音


絶対等速「……まあ、こうなるような気はしてたよ。ほれシップ」


フィアンマ「聖なる右はもう出せん。通常魔術でいいか?」


上条「うわーんバカやろ————!!!」




………………………………………………




上条「………次の鉄球は何でしょうか絶対等速さん」


絶対等速「次に使用頻度が高いのはコレだ!」


フィアンマ「気づいてなかったがこれ鉄球に文字が書いてあるんだな」


上条「あ、ほんとだ。黒字に灰色で………『爆』?」


絶対等速「おう。あと横に一本灰のラインが入ってんだろ?」


上条「ホントだ。ちょっと凹んでる」


絶対等速「こりゃ手触りだけで判断できるようにするためだ。パッと出せるようにな」

フィアンマ「それで、この鉄球の役割は何だ?」


絶対等速「その文字の通り、爆弾だ。ちなみに『爆玉』って名付けた」


フィアンマ「シンプルだな」


絶対等速「分かりやすいだろ?」


上条「危なくないのか?服とかの中に入れとくんだろ?」


絶対等速「もちろん人一人くらい楽に殺せる威力はあるかあらな。安全管理には気を使ってるぜ」


上条「安全管理って…………」

絶対等速「はいお次の鉄球はコレ!」


フィアンマ「表面にさらに小さな球が埋まっているな」


上条「これはあれだな。あの空中で分解する奴だな」


絶対等速「その通り。文字は薄紫色で『裂』。『裂玉』もしくは『レッキングボール』と呼べ」


上条「レッキングボールって七部のあれか?」


フィアンマ「左半身が失調するのか」


絶対等速「いや、そんなことできるわけねえだろ。モデルはウェカヒポだけどよ」

フィアンマ「よし、俺様が左半身が機能しなくなる術式を組んでやろう」


絶対等速「まじか!」


上条「神の右席いいいいい!!!何言ってんだおめええええ!!!」


絶対等速「安心しろ。ここはパラレルワールドだからな」


フィアンマ「パラレルワールドなら科学サイドの能力者が魔術について知っていても仕方ないな」


上条「便利な言葉だなパラレルワールド!」

絶対等速「次の鉄球はコレだ!」


上条「………?何かざらざらしてるな」


絶対等速「文字は深緑色で『散』。名付けて『散玉』!」


フィアンマ「散らばる……?」


上条「おまえそれあのフラッシュゲーから取ってるだろ」


絶対等速「よくわかったな。この鉄球の役割は、フィアンマの言う通り『散らばる』だ!」


上条「ああ、あの磁石玉?」

絶対等速「その通り。ちなみに、風紀委員と戦ってたときの説明で、『磁石で反発してうんぬん』って説明あっただろ?」


フィアンマ「ああ、だが磁石はどんなに細かくしようとS極とN極に分かれるはずだろう?あの原理だと拡散しないんじゃないか?」


上条「またパラレルワールドのお陰でフィアンマ君が聞いているはずのない話を聞いてるんですね」


絶対等速「そうだな。あのままだと普通にくっつきあって地面に落ちるだけ。だが、ここは学園都市だ」


フィアンマ「お得意の科学の力という奴か?」


絶対等速「まあ細かい原理は知らんが、粉磁石の極を一定の方向に固定する事が出来るらしい。

 だから、能力を解除して固定化を解けば、周りに拡散していくってわけだ」

上条「そういえば、お前って鉄球使った後回収してんの?」


絶対等速「当たり前だろ?さっきも言ったがタダじゃないんだ。もちろん再利用のできない爆玉とか花玉……あのスタングレネ—ドな?とかは回収しねえけどよ」


フィアンマ「ふむ。無くなりそうなものだが」


絶対等速「俺の能力だとどこに行くかが100%決まってるからな。追うのは楽だし、一応GPSも仕込んであるからな。意外と回収は楽だぞ」


上条「へ—。意外と考えてるんだな」


フィアンマ「おっと。そろそろ時間だな」


絶対等速「了解だ。てめえら!見てくれてありがとな!次回もヨロシク!!」


上条「ああ、次回もやっぱりあるのね」

絶対等速「次回は『花玉』『槍玉』『砲玉』についてやって行くぜ!」


フィアンマ「次回のゲストは誰になるんだ?」


絶対等速「そりゃあお楽しみだが……ヒントくらいは出してやるぜ」


上条「へえ。どんなヒントだ?」


絶対等速「ヒントは『全身真っ黄色』!!」


上条「一人しか思いつかない!!!」


絶対等速「じゃあサヨナラだ!また見てくれよな!!」


上条「はぁ………不幸だ」





プツン……



黒子「………パラレルワールドなら絶対等速がテレビに出ているのも仕方ないですの?」


初春「そうじゃないですか?」


黒子「便利な言葉ですわね、パラレルワールド」


初春「そうですね」


投下終了。
次回の予定は未定です。

やっべ、今日七夕じゃん、ということで38分で書いた小ネタ。
ちょっと色々やばいんで、二分以上投下が続かなかったら落ちたと思ってください。



  

            『星に願いを』

ヴェント「タナバタ?」



フィアンマ「おう。七夕だ」



テッラ「七夕ですね—」



アックア「七夕である」



上条「七夕だな」



ヴェント「いや、何よソレ」

上条「日本の伝統でな。毎年7月7日に笹を飾って、願い事を書いた紙をつるすんだ」



フィアンマ「そしてその笹を燃やすことで、星に願いが届き願い事が叶う、という訳だ。おおざっぱに言えばな」



ヴェント「………それで?それとアックアの持ってるでかい笹の関係性は?」



アックア「書くのである。願い事」



テッラ「ほら、紙もありますねー」



上条「飾りも折り紙を用意してあるからな、作るのを手伝ってもらうぞ」



ヴェント「…………何で急にそんな事を言い出したワケ?なんか術式でも発動する気?」

フィアンマ「天の川やら織姫彦星やら魔術的意味はもちろんあるが、今回は完全にそういうのはナシだ。日本の一伝統として楽しもう、と言っている訳だ」



ヴェント「……ハァ。いいわよ。やらないって言っても聞かないんでしょ?」



フィアンマ「もちろんだ」



上条「よし、まずは飾り作りからだ!」





………………………………………………………………………

上条「折り紙をまあ6〜8分の一ぐらいの縦長に切って、それを輪でつなげていくんだ」



フィアンマ「ぐ………いちいちハサミで切るのが面倒だな…………聖なる右を使うか?」



テッラ「あなたは聖なる右の無駄遣いをやめるんですねー」



ヴェント「この前に使ってたかしら。風呂掃除?」



テッラ「ベッドメイキングだったような気が」



フィアンマ「………いいじゃないか。あるモノの有効活用だ」



テッラ「天使長ミカエルの力をそんなどうでもいい事に使うのは自重した方がいいと思いますねー」






アックア「ふん!ふん!」



上条「師匠!アスカロンで切るのは早いけど危ないです!!」






……………………………………………………………………………………………





ヴェント「イタっ」



上条「どうした!?」



ヴェント「ただ紙で指切っただけよ。そんな心配しなくても…………オイ」



上条「師匠、早く絆創膏を!」



アックア「しばし待つのである!」



上条「えっとそれまでにできる事は…………」



ヴェント「イヤ、何で普段殺し合いと化してるくせにこんな小さな怪我でテンパってんのよ」



上条「そりゃ大切の人が傷ついたらどんなに小さい怪我でも心配するだろ!?」



ヴェント「た、大切な人……/////////」



フィアンマ「青春だな」ニヤニヤ



テッラ「青春ですねー」ニヤニヤ



ヴェント「あんたらはそのムカつく顔をやめなさい!」

アックア「当麻!あったのである!」



上条「どうも師匠、ほれ、指出せヴェント!」



ヴェント「え!?いや絆創膏ぐらい自分でまけ………」



上条「全く、危なっかしいんだからヴェントは………」



ヴェント「い、いや、そんなわざわざ捲いてもらわなくても」



上条「何言ってるんだ!小さな怪我でも油断ならないんだぞ!」



ヴェント「いやいいけど………/////////」



フィアンマ「ニヤニヤ」ニヤニヤ



テッラ「いやぁ、若いっていいですねー」ニヤニヤ



ヴェント「あんたらはそのムカつく顔をやめなさいって言ったでしょーが!」

上条「コラ。動くと危ないぞ」



ヴェント「あ、ご、ごめん//////」



フィアンマ「……」ニヤニヤ



テッラ「……」ニヤニヤ



アックア「……」ニヤニヤ



ヴェント「うがーーーーー!!!」

上条「コラ。動くと危ないぞ」



ヴェント「あ、ご、ごめん//////」



フィアンマ「……」ニヤニヤ



テッラ「……」ニヤニヤ



アックア「……」ニヤニヤ



ヴェント「うがーーーーー!!!」




…………………………………………………………………………………………………



上条「さて、肝心の願い事なわけだが」



ヴェント「…………ねぇ。これって公開する必要無くない?」



上条「いいじゃんか、そんなまずい事書いたんだったら書きなおしてもいいぞ?」



ヴェント「ううーーーーー………じゃあお言葉に甘えて」



フィアンマ「俺様は別に困るようなことは書いてないな」



テッラ「私もです」



アックア「自分もであるな」

上条「書き直せたかー」



ヴェント「うん」



上条「じゃあ一人ずつ見ていきまーす。まずは師匠から」



『世界平和』



上条「切実ですね、割と」



フィアンマ「そのために俺様も頑張っているのだがな」



テッラ「一般人が書くと冗談なんでしょうが……」



ヴェント「アンタが書くと100%本気ね」



アックア「実際本気であるからな」

上条「次はテッラさんで」



『異教徒が撲滅しますように』



テッラ「………」ニッコリ



上条「……まあテッラさんだし」



フィアンマ「テッラだからな」



アックア「テッラなら仕方ないである」



テッラ「私ですから」

上条「次は、ヴェントか」



『いつまでも一緒にいられますように』



テッラ「おや?前の行に消し跡が見えますねー」ニヨニヨ



フィアンマ「なんて書いてあったのかな?ん?」ニヨニヨ



ヴェント「うぜぇ………」



アックア「当麻、何かコメントはあるであるか?」ニヨニヨ



上条「コメント?んー。まああたりまえだけど………」



ヴェント「な、何?」



上条「これからもずっと一緒だぜ!ヴェント!」



ヴェント「//////」フ゛シュ~~



フィアンマ「おっと、ヴェントの奴がオーバーヒートしてしまったぞ」ニヤニヤ



テッラ「若いですねー」ニヤニヤ

上条「次はフィアンマかな」



『いつまでもこの生活が続きますように』



テッラ「…………」ヒ゛ックリ



アックア「………」ヒ゛ックリ



上条「……………」ヒ゛ックリ



ヴェント「//////」シュウウウ



フィアンマ「………なんだその驚いた顔は」



上条「いや………ちょっと予想外だったというか」



アックア「てっきりテッラ系統の事を書くと思っていたのであるが」



フィアンマ「ふん。俺様はそんな無粋なことは書いたりしない」



上条「へぇ。ちょっと見なおした」



アックア「この笹はどこへ飾るのであるか?」



上条「寺院の屋根の上の方でいいんじゃないか?」



テッラ「では、夜にまた集合ですかね—」








……………………………………………………………………………………





上条「夜だな」



アックア「晴れてよかったのである」



フィアンマ「ふむ、星がきれいだな」



テッラ「月も出ていませんしね—」



ヴェント「アックア、笹は?」



アックア「あそこである」




ヴェント「………目の錯覚じゃなかったら十字架に磔にされてるんだけど」



上条「そして笹を燃やす」



フィアンマ「完全に火あぶりの刑だな。良いのか聖職者諸君」



テッラ「よくないですね—」



ヴェント「なんだってあんなところに付けてあんのよ!?」



アックア「一番高いところがあそこだったのである」



フィアンマ「おいおい……………」



上条「よし、取りに行くか」



テッラ「優先する、靴を上位に、空気を下位に」



上条「どうも、テッラさん」

アックア「空中散歩であるか」



フィアンマ「空気の上に靴で乗っているんだな。応用の効く能力で羨ましい限りだ」



ヴェント「ぶっちゃけ日常で一番役に立つのって光の処刑よね」



テッラ「かもしれませんね—。幻想殺しや天罰術式、聖母の慈悲に至っては全く役に立ちませんし」



アックア「聖母の慈悲も、小さい事に魔術を使う時には便利である」



ヴェント「まあ天罰術式は完全に使い道ゼロね。世界規模だし」



フィアンマ「俺様の聖なる右は何でもできるが、回数制限がな………」



ヴェント「一日3,4回でしょ?しかも連日使うとどんどんきつくなるっていう」

フィアンマ「最近は一日1回くらいが限界だ」



テッラ「明らかに使いすぎですね—」



アックア「一番ひどかったのはなんだったであるか?」



ヴェント「洗濯物を取り込んだ事じゃない?」



テッラ「テレビのリモコンを取った時ですかね—」



フィアンマ「いいじゃないか別に!」

上条「おーい、これどこに飾る—?」



フィアンマ「屋根に火を付けると寺院に燃え移るかもしれないから、もう下に持って来てしまえ」



上条「ういうい」



ヴェント「というかまずなんで寺院の屋根に置こうと思ったのよ」



テッラ「空に近いからですかね—」





………………………………………………………………………………………





フィアンマ「さて、燃やすぞ」



上条「さーさーのーはさーらさらー♪」



テッラ「火をおこすのにはマッチを使うんですね—」



フィアンマ「さっきも言っただろう。俺様は無粋な真似はしないんだ」



上条「のーきーばーにーゆーれーるー♪」



ヴェント「さっきからアイツが歌ってる歌は?」



アックア「『七夕さま』であるな。七夕に歌う歌である」



上条「おーほしさーまーきーらきらー♪」



フィアンマ「…………煙が、天に昇って行くな」



テッラ「願い事が叶うぐらいに、星まで届きますかね—」



ヴェント「まぁ、届くかもしれないじゃない?」



アックア「信じてみるのも悪くないである」



上条「きーんーぎーんーすーなーごー♪」

   ささの葉 サラサラ

    のきばに ゆれる
    お星さま キラキラ
    金銀砂子(すなご)

   五色(ごしき)の たんざく

    わたしが 書いた
    お星さま キラキラ
    空から 見てる








ローマは今日も、平和です。

途中で一瞬落ちたけど、投下完了。

東京は天の川が見えませんね………

ぎゃああああああああああああ痛恨のミスうううう

>>938>>939の間に入れる予定のモノが思いっきり抜けてました。ある意味一番大事な部分なのに。

なので、せっかくなのでちょっと複線やらなんやらをぶち込んで今日投下します。数レスですけど。


抜けてしまっていた分のとうか—。
後、一方編はかなーり長くなると思うので、次スレ建てます。
スレタイ絶賛募集中。

>>937から

フィアンマ「さて、燃やすぞ」



上条「さーさーのーはさーらさらー♪」



テッラ「火をおこすのにはマッチを使うんですね—」



フィアンマ「さっきも言っただろう。俺様は無粋な真似はしないんだ」



上条「のーきーばーにーゆーれーるー♪」



ヴェント「さっきからアイツが歌ってる歌は?」



アックア「『七夕さま』であるな。七夕に歌う歌である」



上条「おーほしさーまーきーらきらー♪」



フィアンマ「…………煙が、天に昇って行くな」



テッラ「願い事が叶うぐらいに、星まで届きますかね—」



ヴェント「まぁ、届くかもしれないじゃない?」



アックア「信じてみるのも悪くないである」



上条「きーんーぎーんーすーなーごー………」

………………………………………………

…………………………

……………

………


七夕は、一年に一度だけ織姫と彦星が会える日。



たった一年に一度だとしても、必ずまた会えるとわかっているのだ。



お互いに次に会う日を楽しみに生きているのだろう。



なんて、幸せなんだろうか。



一人がどんなに会いたいと焦がれていても、その人が拒絶すれば、それは不幸を生む。



一人がどんなに会いたいと焦がれていても、その人がもう会える状態でなければ、それは不幸を生む。



一人がどんなに会いたいと焦がれていても—————その人が、もういなければ、それは、不幸を生む。

世界が幸せで満ちますように。



悲劇など、生まれませんように。



叶わない願いと言うのは分かっている。



幸せの数だけ不幸があり、不幸の数だけ幸せがある。



世界とは、残酷で、苦しくて、悲劇にあふれていて。



だけど、それゆえに優しくて、楽しくて、奇跡が溢れている。









上条「そーらーかーらーみーてーるー」







なあ、『———』。





オマエも空から見ているのか?



見ているのなら、どうか。



幸せであって欲しい。



己が死ぬほど、焦がれた人だから。



己が死ぬほど、愛した人だから。





上条当麻の祈りは、七夕の空へ、静かに昇っていく。

   ささの葉 サラサラ

    のきばに ゆれる
    お星さま キラキラ
    金銀砂子(すなご)

   五色(ごしき)の たんざく

    わたしが 書いた
    お星さま キラキラ
    空から 見てる








ローマは今日も、平和です。

終了。

次の投下は2,3日の間に。

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