ほむら「37番目のまどかは最高だったな……」(191)

ほむら「そんな……なんであなたが魔法少女に……」

まどか「ごめんほむらちゃん」

まどか「でも……私が魔法少女になることが、私のケジメなの」

まどか「ほむらちゃんは私のために魔法少女になってくれたから」

まどか「私も……魔法少女を背負うよ」

ほむら「まどか……」

ほむら(余計なことを……)

ほむら(このまどかも人の話をイマイチ聞かないわね……)

ほむら(うじうじしてない所はいい感じなのに)

ほむら(マミが死んだ辺りから薄々感じてたけど。なんかしっくり来ないわね)

まどか「私も一緒にワルプルギスの夜と戦うよ」

まどか「私……この見滝原を守りたいから」

ほむら「まどか……」

ほむら(あー……、やっぱり自分のやりたいことを優先するタイプなのね……)

ほむら(このまどかにとっては、私の願いよりも見滝原を守ることの方が大事なわけだ)

ほむら(出会ってまだ1ヶ月だから仕方ないけど……)

まどか「頑張ろうねほむらちゃん!」

ほむら「……」

まどか「うっ」

まどか(視線が痛い……)

まどか「ほ、ほら。ギュッとしてあげるから」ギュッ

ほむら「ああっ!まどかっ!」

ほむら「こうなったら仕方がないわ。一緒にワルプルギスの夜と戦いましょう」

まどか「うん!」

まどか「ヒュー……ヒュー…」

ほむら(やっぱりこうなったか……)

ほむら「まどか……」

まどか「あ…………ほむら……ちゃ……」

まどか「……ごめんね…………やっぱり……私……駄目みたい……」

ほむら「……」

まどか「私の…………最期のお願い…………」

まどか「私が魔女になる前に…………私のソウルジェムを……」ソ…

ほむら「まどか……」

まどか「自分勝手だよね……」

まどか「ごめんね……」

まどか「でも…………お願」パンッ

ほむら(そろそろこの展開もマンネリ気味ね)

ほむら「ふっ」

途中から言っておきますね
腹痛かつもしもしなので遅い

まどか「な……何でなのほむらちゃん……」

まどか「なんでこの子のことを虐めるの……?」

ほむら「あなたには関係ないことよ」

ほむら「そいつを置いて立ち去りなさい」

さやか「そう言われて大人しく引っ込むさやかちゃんじゃないんだよ……!」

ほむら「まったく……痛い目に遭わないと駄目なのかしら」

さやか「黙れ!!」

さやか「私はね……………………弱いもの虐めが大嫌いなのよ!!!!」

ほむら「む……」

まどか「さやかちゃん!あの子を置いて逃げよう!」

さやか「まどかは逃げて!私はここに残る!」

まどか「ひい~!」タッタッタ

ほむら(5点マイナスね)

まどか「ほ、ほむらちゃん……」

ほむら「……何の用かしら」

まどか「魔法少女はほむらちゃんしかいないけど……ワルプルギスの夜は倒せるんだよね?」

まどか「私が魔法少女にならなくても倒せるんだよね……!?」


ほむら「ええ、勿論よ」

まどか「よかった~!」

まどか「あ、私はほむらちゃんの言い付け通り避難所から出ないから!」

ほむら「ええ……」

詢子「まどか!タツヤ!知久さん!」

知久「みんな!僕の傍から離れないで!」

タツヤ「あー」

まどか「あ、あれー!?」

まどか「ほむらちゃん!?ほむらちゃーん!?」

キャー バキバキバキ


ほむら(さやか……あなたのことは忘れない)

ほむら「時間跳躍!」ガチン!

パッ

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハ!」バキバキバキバキ

さやか「ね、ねえ。あの転校生まどかのこと見てない?」

まどか「夢の中で出会ったような……」

仁美「まあ。神秘的ですわあ」

さやか(その体型で言われても絵にならないなあ……)

ほむら「……」

ほむら「パス」パッ

ザワッ キャアー

ほむら「まどか。あなたは魔法少女になっては駄目」

まどか「えー……なんでほむらちゃんの言うことに従わなきゃいけないの」

まどか「どんな願いも叶うチャンス……みすみす放棄するなんてあり得ないよ」

ほむら「わからない子ね」

ほむら「願いが叶う代わりに、ゾンビ・戦いの日々・魔女化による人類滅亡が付いて来るのよ」

まどか「大丈夫だよ。ちゃんと考えて契約するから」

まどか「例えば、さやかちゃんとマミさんを生き返らせたとするでしょ?」

まどか「その場合、私がすぐに自殺すれば、人類全体にとっては2引く1でプラスじゃない」

まどか「今までの魔法少女たちが呪詛の言葉をつぶやいて死んでいったのは、情報がなかったからだよ」

まどか「私は後悔しない自信あるもんね」

ほむら「まどか……」

まどか「う~ん。何がいいかな~」

まどか「幸せは主観的なものだしな~」

まどか「う~ん、う~ん」

まどか「決めた!」

まどか「ほむらちゃん!私、『私が幸せになること』を願うことにするよ!」

まどか「どう?パー璧なお願いだと思わない?」

ほむら「デメリットはどうするのよ!」

まどか「大丈夫。何があっても私は幸せなはずだから」

ほむら「……何を言っても無駄なようね」

ほむら「勝手にしなさい!私は次のまどかに会いに行くもん!」

パッ

まどか「勝手にしますよ~だ」

まどか「……あれ?ここどこ……」キョロキョロ

使い魔「……」

使い魔「……」

使い魔「……」

使い魔「……」

使い魔「……」

まどか「ひっ!」

まどか「キュゥべえー!キュゥべえー!」

QB「なんて危機的な状況なんだ。しかしまどか、たった一つだけこの状況を打破」

まどか「前置きはいらないから!」

まどか「キュゥべえ!私が、常に幸せでいられるようにして!」

QB「それが君の魂と引き換え」

まどか「そうだよ!だから早く叶えて!」

QB「そうかい」

まどか「早く早く!」

QB「でもね」

まどか「早く叶えろ!!」ガクンガクン

QB「いや、叶えたいのはやまやまなんだだけど、抽象的な願いは叶えることが出来ないんだ」

まどか「え……」

使い魔「……」

まどか「ひい……死にたく」

ザクッザクッ グシャッ

ほむら「最近ハズレばかりな気がするわ」

ほむら「でも、あなたは今のところ歴代ベスト5に入る当たりのまどかなの」

まどか「そ、そうなんだ」

ほむら「うんうん。つい守りたくなっちゃう絶妙なバランスの弱々しさだわ」

ほむら「それに弱々しさの中に確かな信念が感じられるし」

ほむら「人の話は聞くし」

ほむら「卑しくないし」

ほむら「顔つきも体つきも私好みだし」

ほむら「何より私に好意的なのが素晴らしいわ。調教は勘弁よ」

ほむら「あら。もしかしてこれって37番目よりも上?初代に並ぶまどかよあなた」

まどか「あ、ありがとう……」

ワルプルギスの夜「アーハッハッハッハッハ!」

ほむら「なんで……なんでなの……」

ほむら「なんで私一人だとワルプルギスの夜を倒すことが出来ないの……!?」

ほむら(気がついたらマミ・さやか・杏子は死んでいた……)

ほむら(今までに私一人でワルプルギスの夜を倒せたことはない……)

ほむら(まどかとの日々が楽し過ぎなければ三人の死を回避出来たのに……)

ほむら(まどか……)

ほむら「1点減点よ……!」

ビュン!

ほむら「ぐあああああああ!!」ズガガガガガ!

まどか「ほむらちゃん!」

まどか「……」


まどか「ごめんほむらちゃん……」

まどか「私……キュゥべえと契約するよ」

まどか「キュゥべえ、出て来て」

QB「とうとう僕と契約する気になったんだね」

ほむら(不味いわ……勝利の方程式が思い浮かばない……)

ホムラチャン!

ほむら「……?」

ほむら「まどか!?」

ほむら「駄目ええええええええ!!!」

ほむら「もう厳選は嫌ああああああああ!!!」

まどか「私知ってるの……」

まどか「ほむらちゃんは明るく振る舞ってるけど、実は無理してるってこと……」

QB「そうかな?」

まどか「そうなの……」

まどか「私……もう、ほむらちゃんに辛い思いをさせたくないの」

まどか「だから私は願う!」

QB「ほう!」

まどか「キュゥべえ!」

まどか「私の願いは!」

QB「願いは!!」

まどか「願いはね!!」

どうするかな

時間を戻してるだけなのに何故性格がほいほい変わるのか

>>102
アニメの設定に合わせているからです
ほむらの時間移動は時間の巻き戻しではなく、ほむら(の精神)だけが過去に移動している模様
しかも1ヶ月前を起点として分岐するのではなく、最初から(1ヶ月前よりもさらに前の時点で)分岐、あるいは最初から完全に別世界という謎仕様

ほむら(まどかの願いが叶えられたことにより、魔女が存在した世界そのものが平行世界を含む全宇宙から消えてしまった)

ほむら(過去に遡ってまで魔女の存在を消す意味はあったのだろうか)

ほむら(そして、全宇宙のまどかの記憶と意識が一つになったまど神様)

ほむら(笑っているような、怒っているような、泣いているような、歪んだ左右非対称な表情がその御尊顔に浮かんでいた)

ほむら「まどか……」

ほむら(あなたがいないこの世界で……)

ほむら(私は何を目的として生きていけばいいの……?)

まど神(ほむらちゃん……)

ほむら(ま、まどか!生きてたの!?)

まど神(生きてはいないかな……)

まど神(私の体も……私の意識も……もう存在しないから……)

まど神(私はもう……魔法少女の魂を救済するという概念そのものだから……)

ほむら(まどか……)

ほむら(概念って意外と人間くさいのね……)

ほむら(それで、概念であるまどかは何のために私に語りかけてきたの……?)

まどか(ウェヒヒ……私の契約の意味を説明するためだよ……)

ほむら(親切なのね……)

まど神(こういうとなんだけど……魔法少女の救済はついでみたいなものなんだ……)

まど神(私は……ほむらちゃんに幸せになって欲しかったから……)

ほむら(何を言っているの……?)

ほむら(私はただ……理想のまどかと生きたかっただけなのに……)

まど神(私との出会いをやり直すことがほむらちゃんの願い……)

まど神(鹿目まどかという存在がいる限り……ほむらちゃんは時間移動を繰り返す……)

ほむら(それって駄目なことなのかしら……)

まど神(私は……駄目だと思う……)

ほむら「なんか書き辛いから普通に話しましょう」

まど神「そうだね」

まど神「過去をやり直すということは、その過去を否定するということ」

まど神「過去をやり直せるということは、今目の前にある現実を切り捨てることが出来るということ」

まど神「その人の想いを」

まど神「その人が生きた証を」

まど神「そんなの、絶対おかしいよ」

ほむら「まどか……」

ほむら(あなたに言われたくないわ……)

まど神「人の出会いは一期一会だよ」

まど神「私はほむらちゃんに」

まど神「今私の目の前にいるほむらちゃんに」

まど神「……人間として生きて欲しい」

ほむら「そんな……!」

ほむら「……酷いわまどか」

ほむら「コミュ障の私に一期一会?」

ほむら「無茶言わんといて下さい……」

まど神「……」

まど神「……大丈夫」

ほむら「まどか……?」

まど神「いくつもの時間を繰り返して来たほむらちゃんなら」

まど神「図太さMAXのほむらちゃんなら」

ほむら(酷いわ……)

まど神「……」

ほむら「……まどか?」





まど神「私がいなくても大丈夫だよ」ウェヒヒ

スゥ…(消滅)

ほむら「まどかあー!!!」

QB「ふーん。そんなことがあったのかい」

ほむら「あったのよ」

QB「だったら、その鹿目まどかの想いを汲んだらいい」

ほむら「無理……鹿目さんなしで人に話しかけるなんて無理……」

ほむら「キュゥべえ……私のこと見捨てないでね……」

QB「努力するよ」

やり直すことが出来ないどうしようもない世界だけど
それでも、鹿目さんが私に望んだことなんだ

だから、私は今日も生きる

まど神がほむらちゃんに呪いをかけるSSとQB会議の二番煎じな気がします(震え声)

前者のスレタイ忘れたから誰か教えろ

あの、すいません
ループの中でほむらちゃんが婦女子を食い散らかしてきたことがまど神にバレてお仕置きされるSSを探しています
どなたかスレタイ教えて頂けないでしょうか……

>>186
まど神「他の女の匂いがするよ……」

たぶんこれ

>>186
>まどか「他の女の匂いがするよ…」ほむら「え…?」
これじゃない?

>>188
>>189
それです!
感謝感謝

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