まどか「ほむらちゃんと年越し」 (99)

まどマギの百合物です
2回くらいに分けて投下する予定です

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まどか「……それじゃママ、行って来るね」

詢子「あぁ、行ってらっしゃい。……それにしてもなぁ」

まどか「……何?ママ」

詢子「いやな、あのまどかが年越しを家族以外と過ごすなんてな、と思って」

まどか「も、もう…ママも知ってるくせに……」

詢子「ごめんごめん。別にからかったわけじゃないよ」

まどか「ほんとにー……?まぁ、からかってくるのも慣れたけど」

詢子「……あ、そうだ。これ、持ってけ。片方ほむらちゃんに渡してくれ」

まどか「ママ…これ……」

詢子「見ての通り、お年玉さ。中身は揃えてあるから」

まどか「ありがとう、ママ」

詢子「気にすんな。……ほれ、そろそろ行った行った。日が暮れちまうぞ」

まどか「あ、うん。じゃあ…行ってきます」

詢子「あぁ。……まどか、良いお年を」

まどか「うん。ママたちも良いお年を」

――――――

まどか「ふんふふーん」

まどか「……今日は楽しみだなぁ。何して過ごそうかなぁ」

まどか「でもなぁ…わたし、起きてられるかなぁ……」

まどか「……危なくなったら起こしてもらおう。うん、そうしよう」

まどか「……でも本当に楽しみだなぁ。だって…ねぇ……」

まどか「うぇひひ…舞い上がっちゃってるなぁ、わたし」

さやか「うー、さぶいー…何であたしが買い出しに行かにゃならんのよー……」

さやか「全部買い揃えたし、はよ帰って……」

さやか「……あれ、まどかだ。おーい、まどかー」

まどか「え?あ、さやかちゃん」

さやか「どしたのさ、この寒い中そんな大荷物抱えて。どこか行くの?」

まどか「うん。これからほむらちゃんの家に泊まりに……」

さやか「……あー、はいはい。そういうことか」

まどか「……さやかちゃんから聞いてきたのにそんな顔しないでよ」

さやか「ご、ごめん。……そっか、まどかとほむら、恋人だったもんね。年越しは2人でってこと?」

まどか「うん。ほむらちゃんがどうかって」

さやか「相変わらずの幸せぶりで安心したよ。来年は少しは自重しなさいよ?ただでさえクラスで有名なのに、あんたたち」

まどか「えー、無理だよ。だってわたし、ほむらちゃん大好きだし」

さやか「……ま、あんたたちがいいならいいけど。……さて、あたしはそろそろ行くね」

まどか「うん。さやかちゃん、良いお年を」

さやか「ん。まどかも良いお年を」

――――――

ほむら「……」

ほむら「あぁ…こたつから出られないわ……」

ほむら「そろそろまどかが来ると思うけど…どうしようかしら……」

ほむら「……まどかの携帯に電話して勝手に上がってと…いくら何でもそれは失礼ね」

ピンポーン

ほむら「……来てしまったわね。……出迎えに…行かないと」

ピンポーン

まどか「……?どうしたんだろう、出て来ないなぁ」

まどか「出かけてる…わけないと思うし」

ガチャ

ほむら「まどか、いらっしゃい」

まどか「あ、ほむらちゃん。来たよ」

ほむら「えぇ、よく来てくれたわね。寒かったでしょう?早く上がって」

まどか「うん。おじゃまします」

ほむら「ふぅ…やっぱり部屋の外は寒いわね……」

まどか「あれ…ほむらちゃん、こたつなんて持ってたっけ」

ほむら「この前買って来たのよ。噂には聞いてたけど…まずいわね、これ。入った人が堕落するのもわかる気がする」

まどか「そんな大げさな…あれ、じゃあ出てくるのにちょっと時間かかったのって……」

ほむら「こたつから出るのに時間かかったせいね」

まどか「えぇー……」

ほむら「ほら、まどかも入りなさい」

まどか「それよりも…この部屋、ちょっと散らかってない?」

ほむら「……おかしいわね。掃除や片付けは昨日までに終わらせたはずなのに」

ほむら「今日はずっとこの部屋でダラダラしてたから…そのせいかしら」

まどか「もう…ほら、まず部屋を片付けよう?」

ほむら「仕方ないわね…まどかだけにさせるわけにも行かないし」

まどか「……ふぅ。これでよし、と」

ほむら「ごめんなさい、まどか。手間をかけさせてしまって」

まどか「……思ってたんだけど、ほむらちゃんってオンとオフっていうか…外と家じゃすごい違うよね」

まどか「外じゃいつもしっかりしてるのに、誰も見てないと……」

ほむら「四六時中気を張ってたら疲れてしまうわ。気を抜けるときは抜かないと」

ほむら「それに、まどかのことは心から信頼してるもの。だから安心して気が抜ける」

まどか「……ずるいなぁ。そう言われたら何も言い返せないもん」

ほむら「他に何もないわね?それじゃ、のんびり……」

まどか「うーん…今から始めないと遅くなりそうだから、わたしは夕飯の支度をするよ」

ほむら「え?でもまだ時間は……」

まどか「こういうのは先にやっちゃって、あとでのんびりした方がいいよ」

ほむら「そう…かしら」

まどか「うん。……じゃあ、台所借りるね」

ほむら「えぇ…どうぞ」

ほむら「……」

ほむら「……これは…まずいかしら」

ほむら「まどかの手料理は楽しみだけど…ただこたつでそれを待つだけなんて、さすがに……」

ほむら「でもこの前、私の為に1人で作るって言ってたし……」

ピンポーン

ほむら「あら…誰かしら。全く、おちおちこたつにも入ってられないわね」

ほむら「はい、どちらさま……」ガチャ

マミ「こんにちは、暁美さん」

ほむら「マミ…どうしたのかしら?」

マミ「ケーキのおすそ分けに来たの。私と佐倉さんだけじゃ食べきれなさそうだから」

ほむら「そんなに作ったの?」

マミ「私たちの分だけ作ろうとする方が難しいのよ。……はい、これ。今年最後の私のケーキ」

ほむら「ありがとう、頂くわ」

マミ「鹿目さんの分も入ってるから、2人で食べてね」

ほむら「あなたにはお見通しってわけね。ずっと黙ってたのに」

マミ「あなたたちのことだから、きっと年越しは一緒だろうと思って。……それじゃ、私はこれで」

ほむら「えぇ。……マミ、良いお年を」

マミ「ありがとう。暁美さんも良いお年を」

まどか「うぅ…台所は冷えるなー…でも、がんばらないと……」

まどか「えっと…具材は切ったから次は……」

ほむら「まどか、大丈夫?寒くないかしら」

まどか「あれ、ほむらちゃん?どうしたの?」

ほむら「マミがケーキを持って来たの。冷蔵庫に入れておくから、後で食べましょう」

まどか「そうなんだ…マミさん、ありがとうございます」

ほむら「それで…何か手伝うことはないかしら」

まどか「え?」

ほむら「……さすがにまどかに任せっぱなしで寛いでいるのは心苦しくて」

まどか「うーん…でも、これはわたしのほむらちゃんへのお礼だから」

ほむら「お礼?」

まどか「うん。今年1年の、ほむらちゃんへのお礼。だから、わたしだけでやらせてほしいんだ」

ほむら「で、でも……」

まどか「いいから。ほむらちゃんはできあがるまでこたつでダラダラしてて」

ほむら「え、えぇ……」

――――――

まどか「……うん。これでよし、と」

まどか「ふぅ…何とかできあがった……。ご飯作るのって大変だなぁ……」

まどか「これを毎日やってるパパはすごいなぁ…もっと見習わないと」

まどか「そしたら…ほむらちゃんにもっと色んな料理、食べさせてあげられるし……」

まどか「……っと、今はそれは置いといて…時間もちょうどいい時間だし、夕飯にしよう」

まどか「……ほむらちゃん、喜んでくれるかな」

ほむら「……」ピッ

『初詣に向けて最後の準備が……』

ほむら「……」ピッ

『年越し歌合戦、このあとすぐ!』

ほむら「……」ピッ

『インキュベーター、アウトー』

ほむら「……」ピッ

ほむら「……特に見たい番組もないし…何をしたら……」

ほむら「……まどかの様子でも見に行こうかしら」

まどか「ほむらちゃん。できあがったから、夕飯にしようよ」

ほむら「あら、そう…ごめんなさい、何もしないで待ってるだけで」

まどか「ううん、わたしが言い出したことだから」

ほむら「……それで、まどかは何を作ってくれたのかしら?」

まどか「それは見てのお楽しみだよ。それじゃ今持って来るから、少し待っててね」

ほむら「……本当にこたつにあたりながら待ってるだけなんて」

――――――

まどか「……それじゃほむらちゃん、どうぞ」

ほむら「えっと…これ全部、まどかが……?」

まどか「ほんとはそうしたかったんだけど…ほとんどは家でパパが作ってくれたのを持って来ただけなんだ……」

ほむら「おせち料理に煮物、炒め物…あなたのお父さんって本当に料理上手ね」

まどか「うん。わたし、もっと上手くなって…おいしいもの、ほむらちゃんに食べさせてあげるよ」

ほむら「……ありがとう、まどか。それで、まどかが作ってくれたのはどれかしら?」

まどか「えっと、このクリームシチューを作ってみたんだけど……」

ほむら「それじゃ…いただきます」

まどか「……ど、どう、かな」

ほむら「……美味しい。いえ、凄く美味しいわ」

まどか「ほ、ほんと?……よかった」

ほむら「嘘を言うわけないじゃない。こんな美味しいシチュー…初めて」

まどか「そ、そこまで言ってもらえるなんて…でも、がんばった甲斐があったよ」

ほむら「まどかが私を想って、私だけの為に作ってくれたからかしらね」

まどか「も、もう…おだてたって何も出ないんだからね」

ほむら「あら、私はまどかにはいつだって本心を言ってるわよ。……それじゃ、あなたのお父さんの料理も……」

QB「やぁ、2人とも。今日は冷えるね」

ほむら「……」

まどか「あ…こんばんは、キュゥべえ」

QB「こんばんは、まどか。ほむら」

ほむら「……何をしに来たの?」

QB「今年最後のグリーフシード回収に来たんだけど…あるかい?」

ほむら「……今はないわ。用が済んだのならさっさと帰りなさい」

QB「そう邪険にしなくてもいいじゃないか」

ほむら「まどかといるのにお前は邪魔だと言ってるのよ。お願いだから帰って」

QB「ひどいなぁ。まどかからも何か言ってくれないかな」

まどか「え?えーと…ここはほむらちゃんの家だから、ほむらちゃんに従うよ」

QB「まどかまで…そもそも君が魔法少女になってくれないから、年末になってもこんな……」ブツブツ

ほむら「ざまぁないわね。私が隣にいる限り、まどかに契約なんてさせないから」

QB「仕方ない…僕は帰るよ。……2人とも、良いお年を」

まどか「え…あ、うん。キュゥべえも」

QB「それじゃ、またね」スゥ

ほむら「やっと帰ってくれたわね……」

まどか「ちょっとだけかわいそうだったかな……」

ほむら「気にすることはないわ。相手はインキュベーターなのだから」

まどか「そ、そうなのかな」

ほむら「まどかは優しすぎるのよ。それもまどかの素敵なところだけど、厳しくする必要のある相手には厳しくしていいの」

ほむら「その分の優しさは愛情にして私へ向けて頂戴」

まどか「えー、もう十分あげてると思うけど」

ほむら「あなたの愛情ならいくらあっても足りるということはないもの」

まどか「も、もう…臆面もなくそんなこと……」

ほむら「まどかしかいないからこそよ。……さて、それじゃ改めてまどかのお父さんの料理を……」

――――――

ほむら「……まどか、洗い物終わったわ」

まどか「あ、ありがとう。ごめんね、結構あったのに」

ほむら「まどかは料理を作ってくれたから、洗い物くらいは私にさせて」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「……さて。年越しまでまだ時間はあるし…どうしましょうか」

まどか「うーん……」

ほむら「テレビは…年越し歌合戦か笑ってはいけないインキュベーターくらいしか……」

まどか「わたしは…こうしてほむらちゃんと2人でのんびりしてるだけでいいよ」

ほむら「まどか?」

まどか「ほら、冬休み入ってからはさ…年末で色々忙しくて、あんまり会えなかったでしょ?」

ほむら「最後に会ったのはクリスマスのときだったわね」

まどか「だから…年越しはのんびりしよう。今年はもう…何もすることもないんだから」

ほむら「……そうね。今年の残りは…まどかと一緒にのんびりすることにしましょうか」

まどか「……うん」

ほむら「それじゃ私もこたつでのんびりしましょうか」

まどか「ほむらちゃん。ここ。ここ、空いてるよ」

ほむら「ここって…まどかの隣じゃない」

まどか「ほら、早く早く。どうせここに来るつもりだったんでしょ?」

ほむら「角を挟んで隣に座るつもりだったけど…まぁ、何でもいいわね」

まどか「……はぁ。あったかいね」

ほむら「それはそうだけど…2人並んで入るには少し狭い気が……」

まどか「少し狭いくらいがちょうどいいんだよ。だってさ……」

まどか「こうしてほむらちゃんとくっついていられるんだから」

ほむら「……そうね。並んで入る度にまどかとくっつけるのなら、買って正解だったわ」

まどか「こたつがあって、隣にほむらちゃんがいる…それだけで幸せだよ……」

ほむら「……それは私と一緒にこたつに入っているから幸せってことよね?」

まどか「……と、とうぜんだよー」

ほむら「いくらかはこたつの幸せが混ざってるみたいね……」

まどか「うぇひひ……」

まどか「……ほむらちゃん、みかん食べない?今ならわたしが剥いてあげちゃうよ」

ほむら「そうね…じゃあお願いするわ」

まどか「うん。……えーと、これにしよう」

ほむら「夕飯のあとだし…半分はまどか食べて」

まどか「ありがとう。……ほむらちゃんってこの白いの取ってる?」

ほむら「適当に取ってるけど…まどかは?」

まどか「気分かなぁ。適当なときもあるし、無性に綺麗に取りたくなるときもあるし」

まどか「……はい、剥けた。ほむらちゃん、あーん」

ほむら「……あーん」

まどか「ほむらちゃん、どう?」

ほむら「甘くて…美味しい。これは当たりみたいね」

まどか「よかった。じゃあほむらちゃん、わたしにもちょうだい」

ほむら「仕方ないわね…はい、あーん」

まどか「あーん…うん。おいしい」

まどか「ほむらちゃんがあーんってしてくれたから、すごくおいしいよ」

ほむら「……もう」

ほむら「思えば…今年は色んなことがあったわね……」

まどか「そうだね……。ほむらちゃんが転校してきて、魔法少女の存在を知って……」

ほむら「私の正体と真実を打ち明けて…そして、みんなと力を合わせてワルプルギスの夜を撃破した……」

まどか「あのとき、初めて見たんだっけ。ほむらちゃんの笑顔」

まどか「ワルプルギスの夜と戦って、ボロボロになって…倒したあとでわたしを見たときのほむらちゃんのあの笑顔…すごく素敵だった」

まどか「今思えば…あの笑顔に惹かれたのかな、わたし」

ほむら「そして…あなたと恋人になったこと。まどかとの…何より大事な思い出」

まどか「あのときは大変だったね。さやかちゃんがわたしについて、杏子ちゃんがほむらちゃんについて……」

ほむら「マミが全員ひっぱたいて話し合いをさせなかったらどうなってたか……」

まどか「……みんな、わたしたちのことを心配してくれてたんだよね」

ほむら「そうね。……まぁ、今は鬱陶しいだの雪が溶けるだの好き放題言われてるけど」

まどか「みんなには悪いけど、こればっかりはね」

ほむら「遠慮する必要なんてないわ。気持ちは言葉と行動で伝えろと言ったのは向こうなのだから」

まどか「ほむらちゃんがそう言うなら…わたしもそれでいいかな」

ほむら「……あ、そう言えばマミから貰ったケーキが冷蔵庫に……」

まどか「さっきそんなこと言ってたね」

ほむら「マミと杏子の2人では食べきれないから、おすそ分けに来たのよ」

ほむら「今日まどかが泊まりに来ることは誰にも話してないのに、しっかりあなたの分も入ってたわ」

まどか「マミさんにはお見通しかぁ…杏子ちゃんはマミさんと過ごしてるのかな」

ほむら「だと思うわ。……それじゃ、ちょっと待ってて」

まどか「うん。……さやかちゃんは…家族とかな。……ママたち、どうしてるだろう」

まどか「今年も歌合戦と笑ってはいけないでチャンネル争いしてそう……」

ほむら「待たせたわね。……はい、まどかの分」

まどか「シンプルないちごのケーキ…美味しそうだね」

ほむら「相変わらず趣味が趣味の領域を超えてるわね…さて、頂きましょうか」

まどか「マミさん、いただきます。……うわぁ…すごく美味しい」

ほむら「これは…もう店を出せるレベルじゃないかしら」

まどか「ほんとだよ。ケーキと紅茶のおいしい喫茶店開いたらきっと大人気になるね」

ほむら「マミが店主で、私たちがウェイトレス…そんな未来も面白いかもしれないわ」

まどか「……ふぅ。まさか年を越す前にこんな美味しいの食べられるなんて思わなかったよ」

ほむら「そうね。……さて、それじゃそろそろお風呂にでも入って来ようかしら」

まどか「え?」

ほむら「時間的にもそろそろ入った方がいいと思うけど…まどか、先に入る?」

まどか「ううん、ほむらちゃんからどうぞ」

ほむら「そう?それじゃ、先に入って来るわね」

まどか「うん、ゆっくりでいいからね」

まどか「……さて、何してようかな。ほむらちゃんが戻って来るまで退屈だなぁ」

まどか「……することなくて、ぼーっとしてると……」

まどか「だんだん…眠くなって……」

まどか「……っ!だ、ダメ。寝ちゃダメ、わたし……!」

まどか「こうなるなら、先にわたしが入れば…でも、それも何だか悪いし……」

まどか「……一緒に入るって言えばよかった…かな……?」

まどか「……い、いやいやいや、さすがにそれは……」

Prrrrrrrr

まどか「あれ、電話……?わたしの…じゃない。じゃあ、ほむらちゃんのかな……」

まどか「……うん、やっぱり。相手は…マミさん?どうしたんだろう……」

まどか「……で、出ちゃってもいい、よね?」ピッ

まどか「……もしもし?」

杏子『あれ、まどか?え、アタシ間違えたか……?悪い、ほむらのとこにかけるつもりで……』

まどか「ううん、間違ってないよ。これ、ほむらちゃんの携帯」

杏子『そ、そうか。それなら…って、それなら何でまどかが出るんだ?』

まどか「わたし、ほむらちゃんの家に泊まりに来てるの。ほむらちゃんは今お風呂に入ってて……」

杏子『で、着信に気づいたまどかが出たってワケか』

まどか「う、うん。ごめん、ほむらちゃん本人でもないのに」

杏子『気にすんな。年の瀬の挨拶の電話だからよ』

まどか「杏子ちゃんはマミさんといるの?」

杏子『あぁ、年を越すってのにひとりぼっちじゃお互い寂しいからな。しばらくの間厄介になるつもりさ』

まどか「そっか……」

杏子『……さて。さやかの方にも電話しないとだから、この辺でな』

まどか「うん、杏子ちゃんも……」

杏子『……確かほむらは風呂入ってるんだったか?』

まどか「え?うん、そうだけど……」

杏子『なら、一緒に入って来いよ。んで、ほむらの背中でも流してやったらどうだい?』

まどか「うえっ!?な、何急に……」

杏子『恥ずかしがることでもないだろ、女同士で……』

杏子『……って、その前に恋人同士だったな、お前ら』

まどか「だ、だから…その……」

杏子『あー…何だ、まどかさえよかったらやってやれ。きっとほむらも喜ぶだろうし』

まどか「う、うん……」

杏子『そ、そんじゃアタシはこれで。まどか、良いお年を。ほむらにもそう伝えてくれ』

まどか「き、杏子ちゃんも良いお年を……」

まどか「……はぁ…もう、杏子ちゃんってば……」

まどか「そりゃ、わたしもそうしたいとは思うけどさ……」

まどか「……や、やっぱり恥ずかしいし……」

まどか「でも、やっぱり…わたしは……」

まどか「……」

まどか「……着替え、どこに入れたっけ……?」

ひとまずここまで
続きは今日の夜に投下します

そろそろ再開。今回も前回同様へったくそな時間調整投下する予定

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――――――

ほむら「はー……」

ほむら「冬場のお風呂はどうしてこう気持ちいいのかしら……」

ほむら「お風呂は命の洗濯とはよく言ったものね……」

ほむら「……あんまり気持ちよくて眠くなってきそう……」

ほむら「……って、あんまり長湯するのも…まどかが待ってることだし、そろそろ洗って……」

ほむら「……?脱衣所から物音…まどか?いるの?」

まどか『うえっ!?う、うん、いるよ』

ほむら「何をそんなに驚いて…どうしたの?」

まどか『う、うん…ほむらちゃんに用があって……』

ほむら「私に……?一体何かしら?」

まどか『えっとね、その……』

ほむら「はっきりしないわね…どうしたの、まど……」

ガラッ

まどか「……」

ほむら「か……」

まどか「……えへへ、来ちゃった」

ほむら「き、来ちゃったって……」

まどか「あ、あのね…せっかくだし、一緒に入ろうかなって……」

まどか「それで…背中を洗ってあげようかと思って……」

ほむら「そ、そう…せっかく来てくれたのだし、お願いしてもいいかしら……?」

まどか「う、うん。じゃあこっち座って……」

まどか「……ほむらちゃん、どうかな?痛くない?」

ほむら「えぇ…いい気持ち……」

まどか「そっか、よかった」

ほむら「……まさかまどかにこうしてもらえるなんてね」

まどか「気にしないで。わたしがしたくてしてることだから」

ほむら「そう…ありがとう、まどか……」

ほむら「それよりも…どうしてまた急に……?」

まどか「さっきほむらちゃんの携帯に電話が来てね…着信にはマミさんからって出てたから、わたし…出ちゃって」

まどか「そしたら、電話してきたのは杏子ちゃんで…あ、杏子ちゃんがほむらちゃんに良いお年を、だって」

ほむら「それをわざわざ…律儀なところがあるのか、マミに言われたのか……」

まどか「それで、電話してるときに言われたんだ。ほむらちゃんの背中でも流してやったらどうか…って」

ほむら「そうだったの……。杏子には感謝しないといけないわね」

ほむら「杏子が電話しなかったら、まどかはここにやって来なかっただろうから」

まどか「うん…そうだね」

まどか「ほむらちゃんって…綺麗な体してるよね」

ほむら「……まどか?」

まどか「べ、別に変な意味はないよ。ただ…透き通るくらい白くて、わたしよりも細身で…ちょっと羨ましいよ」

ほむら「そう言ってもらえると嬉しいわね。……でも、私はまどかくらいの方がいいと思うわ」

まどか「そうかな?」

ほむら「えぇ、その方が健康的で。私は…どちらかというと不健康じゃないかしら」

まどか「わたしはそうは思わないよ。病的に青白いわけじゃないし、ひょろひょろで折れそうってわけでもないし」

ほむら「……まどかに好きになってもらえたのなら、悪い気はしないわ」

まどか「……はい、洗い終わったよ。あとは自分でやる、よね?」

ほむら「さすがにね…まどかは湯船に入ってなさい」

ほむら「……ふぅ、さっぱりした」

まどか「じゃあ、ほむらちゃんは先にあがっててもいいよ。わたしもすぐ出るから」

ほむら「何言ってるの?次は私の番よ」

まどか「え?」

ほむら「私がまどかの背中、洗ってあげるってこと。さぁ、湯船から出て」

まどか「えっ…いや、あの…わたしは自分でやるからいいかなーって……」

ほむら「自分のときだけそんな言い分通らないわ。ほら、私に洗わせなさい」

まどか「うひいいぃぃ……」

――――――

ほむら「……まどかとじゃれあってたら随分と長湯をしてしまったみたいね」

まどか「うぅ…もうお嫁に行けない……」

ほむら「人聞きの悪いことを言わないで頂戴……。それに、まどかがお嫁に行けないなんてことはないわ」

まどか「それは…どういうこと?」

ほむら「だって、まどかは私のところにお嫁に来るのだから。まどかは私が貰い受ける」

まどか「ほ…ほむらちゃん……」

ほむら「……私、何か間違ったこと言ったかしら?」

まどか「……ううん。嬉しいな、そう言ってくれるなんて」

ほむら「まだ少し時間があるし…年越しそばでも作りましょうか」

まどか「え、あるの?」

ほむら「まぁ、一応。茹でておしまいのだけど……」

まどか「じゃあせっかくだし。……あ、でも」

ほむら「わかってるわ。もう夜も遅いから、少なめでいいわね」

まどか「うん。わたし、何か手伝う?」

ほむら「まどかはこたつで待ってて。……それじゃ、作ってくるわね」

――――――

まどか「……ごちそうさま、ほむらちゃん」

ほむら「ごめんなさい、具のないかけそばで……」

まどか「ううん、気にしないで。おいしかったから」

ほむら「茹でるだけなのだから誰がやっても大体同じじゃ……」

まどか「違うよ。ほむらちゃんが作ってくれたからおいしかったんだよ」

ほむら「……そう言ってもらえると嬉しいわ」

まどか「また…作ってほしいな。わたしだけのために」

ほむら「あのくらいのでよければ…喜んで」

まどか「うん。そのときはまたお願いするね」

ほむら「……もうそろそろ日付が変わるわね。年越し中継でも出してみましょうか」ピッ

『今年も残り僅か。皆さんにとって今年はどんな年だったでしょうか?』

まどか「……もう、今年も終わっちゃうね」

ほむら「えぇ……。私にとっては久しぶりの年越しよ」

まどか「ほむらちゃんにとって…今年はどんな1年だった?」

ほむら「そうね…最初、本当に最初のときはきっと惨めな1年になるとでも思ってたでしょうね」

ほむら「退院したばかりで、勉強も運動も…人付き合いも碌にできない私だったから」

まどか「あ…そっか……」

ほむら「でも…あなたを守る為に魔法少女になり、幾多の時と絶望を超えて…あなたという希望を掴んだ」

ほむら「……何より、あなたと恋人になれた。それだけで、私はこの上なく幸せよ。だから……」

ほむら「私にとって、最高の1年だったわ」

まどか「そっか……」

ほむら「まどかにとってはどんな1年だったの?」

まどか「……わたしだって同じだよ。ほむらちゃんと友達になって、恋に落ちて…今こうして、恋人としていられる」

まどか「すごく…幸せな1年だったよ」

『……それでは、新年へのカウントダウンを始めます。テレビをご覧の皆様、良いお年を』

ほむら「あと少しで年が変わる…のね……」

まどか「わたし…きっと一生忘れないよ。辛いことも嬉しいこともたくさんあった、この1年を」

ほむら「……私も、忘れない。あなたの為に戦い、あなたを守り抜いて…あなたのことを好きになった、この1年を」

ほむら「何より…あなたとこうして2人で年が越せるなんて……。夢を見てるみたい」

まどか「……夢なんかじゃないよ、ほむらちゃん」ギュウ

まどか「わたしは確かにここにいるし、ほむらちゃんもここにいるんだから」

ほむら「……そうね。このまどかに触れてる感触は…夢なんかじゃない」

『新年まで、あと10秒……』

まどか「ほむらちゃん…お願い。キス、して……」

ほむら「……えぇ。まどか、目を閉じて」

まどか「うん……」

『⑤』

ほむら「まどか……」

『④』

まどか「ほむらちゃん……?」

ほむら「まどか…今年1年、ありがとう。良いお年を……」

『②』

まどか「ほむらちゃんも…今年1年、ありがとう。良いお年を」

『①』

ほむら「……ん…っ……」

『新年、明けましておめでとうございます。2014年1月1日となりました』

まどか「……ぷぁ…っ……」

ほむら「……新年、明けましておめでとう。まどか」

まどか「うん…明けましておめでとう、ほむらちゃん」

ほむら「ただ年が変わっただけなのに…妙に清々しい気分になるわね……」

ほむら「久々に年越しを体験したからかしら。それとも……」

まどか「もう。新年早々考え事だなんて…ほむらちゃんらしいと言えばらしいけども」

ほむら「ご、ごめんなさい。でも何だか気になってしまって……」

ほむら「でも…今はまどかがいるのだから、考え事はやめましょう」

まどか「そうだよ。考え事とか余所見ばかりしてないで、わたしを見ててよ」

ほむら「あら、私はいつだってまどかを見てるわよ?」

まどか「も、もう…次からは考え事なんてしないでね」

ほむら「えぇ、わかってるわ」

まどか「……あ、そうそう。これ、ママからほむらちゃんにって」

ほむら「……これは?」

まどか「お年玉だって。はい、どうぞ」

ほむら「そ、それは…さすがに受け取れない……」

まどか「いいからいいから。ママもほむらちゃんにあげようと思って用意してくれたんだから」

ほむら「……それじゃあ、ありがたく受け取るわね」

まどか「無駄遣いしちゃダメだよ?」

ほむら「そうね…私とまどかの為に使えばいいのでしょう?」

まどか「それは…そう、かな……?」

ほむら「……さて。これからどうしましょうか」

まどか「これから、って?」

ほむら「めでたく新年を迎えられたし…もう寝ちゃおうかしら」

まどか「い、いやいやいや!まだ寝るには早いよ」

ほむら「そう……?だけどすることなんて……」

まどか「初詣行かないと。ほむらちゃんの家からだとちょっと離れてるけど、神社に行こうよ」

ほむら「え?でも私たちが真夜中に歩き回るのは……」

まどか「今日は元日だからいいんだよ。1年で1回、子供が夜更かしして怒られない日なんだから」

ほむら「その表現はどうかしら…まぁともかく、まどかは初詣に行きたいの?」

まどか「そりゃそうだよ。せっかくだしね」

ほむら「それじゃ、出かける準備してくるわ。まどかも用意しておいて頂戴」

まどか「うん、わかったよ」

――――――

ほむら「……さすがに真冬の深夜は冷えるわね」

まどか「ごめんね…わたし、手袋持って来るの忘れちゃって……」

ほむら「構わないわ。……だって、そのおかげで手を繋いでいられるし」

まどか「それならいいんだけど。……あ」

ほむら「言っておくけど、わざと忘れたときは無しよ」

まどか「う……。や、やだなー、そんなことするわけないよー」

ほむら「本当に……?さて、ここね……」

まどか「やっぱり人が多いね。特に有名な神社というわけでもないのに」

ほむら「この辺りにはここしか神社がないからだと思うわ」

まどか「あ、そっか」

ほむら「案外、さやかたちも来てるんじゃないかしら」

まどか「マミさんと杏子ちゃんはともかく、さやかちゃんは寝てそうだね」

ほむら「ふふ、言えてるわね。……それじゃ、お参りしていきましょうか」

まどか「……ほむらちゃん、あとどのくらいかな」

ほむら「まどか?どうかしたの?」

まどか「ううん、どうというわけじゃないんだけど…あとどのくらいか気になっただけ」

ほむら「そう…あともう少しよ」

まどか「ほむらちゃんは何をお願いするの?」

ほむら「それを今言ったら意味がない気がするのだけど」

まどか「えー、教えてよ」

ほむら「終わったあとでね。……ほら、私たちの番よ」

まどか「うーん、どれにしようか……」

ほむら「そんなにたくさんあるの?」

まどか「うん、どうしても絞りきれなくて……」

ほむら「早く決めなさい。並んでる人がいるんだから」

まどか「えっと、えっと…うん、決めた」

ほむら「じゃあ大丈夫ね?それじゃ……」ガランガラン

ほむら「……」

まどか「……」

ほむら「……さて、行きましょう」

まどか「……うん」

まどか「それで、ほむらちゃんは何をお願いしたの?」

ほむら「私に聞く前に、まどかが何を願ったのか教えてくれたら私も教えるわ」

まどか「うえっ!?そ、そんなのってないよ……」

ほむら「別に無理に言わなくてもいいのよ?」

まどか「無理ってわけじゃないんだけど…わたしのお願いは、今年もほむらちゃんと一緒に過ごせますようにって」

ほむら「ふふ、ありがとう。まどか」

まどか「ほむらちゃんの願い事は?」

ほむら「私は…自分とまどかの今年1年の無病息災を」

まどか「あれ…そうだったんだ。ほむらちゃんもわたしと同じかなーとか思ってたのに」

ほむら「それも考えたけど…それは神頼みするようなことじゃないと思ったから」

ほむら「私たちの仲は神様にお願いすることじゃない。でしょう?」

まどか「そ、そうだよ…それはお願いすることじゃないよ……!わたし、もう1度……」

ほむら「ま、待って!素直にそうお願いしてくれたことは嬉しいから!」

まどか「うー…だって……」

ほむら「ほ、ほら。おみくじでも引いていきましょう」

まどか「……ほむらちゃん、引いた?」

ほむら「えぇ。じゃあ私から……」ガサガサ

ほむら「えっと…あら、大吉……」

まどか「だ、大吉って…ほんと?」

ほむら「……みたいね。何度見ても大吉って」

まどか「見せて。……ほんとだ、大吉。なになに……」

まどか「勉学、捗る。金運、思わぬ収益。健康、不安なし。恋愛、進展…言うことなしだね」

ほむら「でも大吉をここで引くと…1年の運を使ってしまったような気が……」

まどか「そ、そんなことないよ。さて、わたしは……」ガサガサ

まどか「中吉かぁ。内容は……」

まどか「勉学、それなり。金運、やや上昇。健康、陰りあり。恋愛、好調……」

まどか「健康運がよくないみたい……」

ほむら「私がまどかの分まで無病息災を願っておいたから大丈夫。実質大吉よ」

まどか「そう…かな。……うん、そうだね。ほむらちゃん、ありがとう」

ほむら「……それじゃ、そろそろ帰りましょうか」

まどか「だいぶ冷えちゃったしね。……あれ?」

ほむら「まどか?」

まどか「あそこでおみくじ結んでるの、さやかちゃんじゃない?」

ほむら「みたいね……。どうする?」

まどか「せっかくだし、声かけてみようよ」

さやか「ぐぬぬぬぬ…小吉だなんて……」

さやか「それはそれでいいけど、内容が気に食わない……。何よ、恋愛、停滞って……」

さやか「ぐぬぬぬぬ……」

まどか「さやかちゃん」

さやか「ぐぬぬ…うん?あ、まどか……」

ほむら「明けましておめでとう、さやか」

まどか「おめでとう、さやかちゃん」

さやか「あ、うん。2人とも、あけおめー」

まどか「さやかちゃん、何唸ってたの?」

さやか「あー…いや、その…ね。恋愛運がよろしくなくて」

まどか「大変だね…さやかちゃんも」

ほむら「力になれるかわからないけど、陰ながら応援してるわ」

さやか「……ほんと、あんたたちは幸せそうでいいねぇ。羨ましい」

ほむら「えぇ。私は大吉で恋愛、進展だから」

まどか「わたし、中吉で恋愛、好調」

さやか「やめて。泣きたくなるからやめて」

さやか「……よし、と。これで少しはマシになるでしょ」

ほむら「さやかはお参りはもうしたの?」

さやか「いや、まだだよ。混んでるから先におみくじ引いたんだ」

まどか「わたしたちのときも結構並んでたよね」

ほむら「そうね。でも空くの待ってたらいつになるかわからないし、もう並んだらどうかしら」

さやか「うん、そうする……」

杏子「よう、お前ら」

マミ「明けましておめでとう、みんな」

さやか「あ、杏子にマミさん。明けましておめでとうございます」

ほむら「結局全員揃ってしまったわね」

マミ「私たちは今来たところなんだけど…鹿目さんたちはもう終わってるの?」

ほむら「私とまどかはね。さやかはまだお参りしてないわ」

杏子「何だ、そうなのか」

さやか「マミさん、あたしも一緒でいいですかね?」

マミ「えぇ、もちろんよ」

まどか「……あ、そうだ。杏子ちゃん、ありがとう」

杏子「ん?アタシ、何か礼言われることしたか?」

まどか「ほら、電話のときの」

杏子「あぁ、あれな。……まどか、マジでやったのか?」

まどか「え?うん」

杏子「そ、そうか。さすがというか何というか……」

さやか「杏子、まどかに何言ったの?」

杏子「いやな、ほむらのとこに電話したらまどかが出て、風呂入ってるって聞いたもんだから……」

さやか「……一緒に入ったらとかそれに近いこと言ったの?」

杏子「あぁ…もちろん冗談半分だったんだけどよ……」

さやか「それをマジでやっちゃうとは…ほんと、この2人は……」

ほむら「杏子、ありがとう。あなたのおかげでまどかと一緒に入ることができたから」

まどか「今度からは入る前に言うね。一緒に入りたいなって」

ほむら「えぇ、そうね。そのときはまた私が洗ってあげるから」

まどか「えー、どうしようかなー」

さやか「やめて。ここでノロけないで。お願いだから」

マミ「相変わらずねぇ、あなたたち」

ほむら「当たり前でしょう?私とまどかなのだから。ねぇ、まどか」

まどか「ねー、ほむらちゃん」

さやか「も、もう…勘弁……」

ほむら「……さて、そろそろ帰って休みましょうか」

まどか「うん。……一緒に寝てもいい…かな……?」

ほむら「当然じゃない。今日は一緒に寝ましょうか」

まどか「ありがとう。ほむらちゃんと一緒なら、きっといい夢が見られるよ」

さやか「ぅおえっ…甘…あっま…うっぷ……」

杏子「お前らもう終わってんだろ?うっといから帰った帰った」

ほむら「酷い言われようね……」

さやか「至って正当な理由だと思うんだけど……」

まどか「そんなことないよ。ですよね?マミさん」

マミ「えっ?……え、えぇ。そうね……」

杏子「本当のこと言った方が楽だぞ。こいつら鬱陶しいって」

マミ「……す、少しだけ」

まどか「マミ…さん……」

マミ「で、でも!ほんの少しだけだから!そんな鬱陶しいとかじゃなくて……」

ほむら「まぁこれ以上ここにいると冷えきってしまうし…私たちはこれで失礼するわね」

杏子「そうしとけ。大事なまどかに風邪ひかせるワケにもいかねぇだろ」

ほむら「……さやか。マミ。杏子。今年も1年、よろしく」

まどか「今年も1年、よろしくお願いします」

さやか「うん。よろしく」

杏子「よろしくな」

マミ「よろしくね、2人とも」

まどか「それじゃみんな、またね」

さやか「うん。またねー」

さやか「……」

杏子「……行ったみたいだな」

さやか「……はぁ。見せつけられる側の身にもなってもらいたいよ、ほんと」

杏子「悪気は全くないんだろうけどな…学校でもあんな感じなのか、あいつら」

さやか「うん……。おかげでクラスじゃ有名になっちゃってね……」

杏子「そうか……。少し加減させないとヤバいんじゃないか……?」

さやか「……ま、被害者があたしたちだけのうちは様子を見るよ」

マミ「美樹さん、佐倉さん。2人のこともいいけど、早くお参りを済ませましょう?」

さやか「あ、忘れてました……。んじゃ行こうか、杏子」

杏子「あぁ、そうだな」

――――――

まどか「ほむらちゃんの言った通り、みんな来てたね」

ほむら「そうね。まどかはさやかなんて寝てるんじゃないかって思ってたのにね」

まどか「そ、それは言わないでよ」

ほむら「ふふ、ごめんなさい」

まどか「……わたし、思うんだ。きっと今年は…去年よりも素敵な年になるって」

まどか「だって…ほむらちゃんと一緒に今年を迎えられたんだから」

ほむら「まどか……」

まどか「今年を幸せに過ごして…それで、またほむらちゃんと一緒に来年を迎えられたらいいなって」

ほむら「気が早いわね。来年のことを言うと鬼が笑うわよ」

まどか「えへへ。……ねぇ、ほむらちゃん」

ほむら「何?」

まどか「わたしね、今年は今よりももっとほむらちゃんのこと、好きになると思う」

まどか「だから…わたしの大好き、全部受け止めてくれるよね」

ほむら「……当然じゃない。私は何より、あなたが大好きなんだから」

ほむら「それに…私もきっと今以上にあなたのことを好きになると思う」

ほむら「まどかも、受け取ってくれるわね?私の、大好きを」

まどか「……もちろんだよ。だって、ほむらちゃんが大好きだもん」

ほむら「……ふふっ」

まどか「……えへへ」

ほむら「さて…早く帰りましょうか。さすがに眠くなってきたわ……」

まどか「うん。……ほむらちゃん、今年も1年、よろしくね」

ほむら「えぇ。今年1年、よろしく。まどか」


Fin

これで完結です
最後まで読んでいただき、ありがとうございました

新年あけましておめでとうございます
今年はもうちょっと時間調整が上手くなりたいです

・次回予告

ほむら「まどかと過ごす1日」 短編

まどか「深夜のメール」 短編

ほむら「あなたを守りたい私と私を守りたいあなた」 長編


バレンタインは去年書いたからいいよね…
またどこかで見かけたらよろしくお願いします

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