【解読無用】 ブレーメンの音楽隊 【エヴァ世界昔話・第壱話】 (4)

 
むかしむかしの事です、
ある村のある家に1頭のロバが居りました。
そのロバは連日コキ使われ、重労働で疲労が蓄積し、
疲れきって嫌になっているのでした。


ロバシンジ「嫌だ!もう嫌だ!出てく!ここから出てくよ!」ダダダッ!


ロバは家を飛び出してしまいました、
そしてこれからどうしようと思案してると、
1枚のチラシが目に入りました。


ロバシンジ「ん?楽団員激しく募集中…ブレーメン音楽隊…」

ロバシンジ「これだ!僕はチェロが弾けるから、きっと雇ってもらえるぞ!」


このロバはチェロが弾ける、とても珍しいロバでした。
ロバがブレーメンに向けて進んで居ると、
一匹の犬が道端で寝そべって居りました。
 


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ロバシンジ「どうしたんですか?」

アスカイヌ「ん?あんた誰よ…?」

ロバシンジ「僕はロバのシンジ、君は?」

アスカイヌ「あたしはアスカ…痛たた…」グタッ…

ロバシンジ「あ!ケガしてるじゃないか!?」

アスカイヌ「ええ…飼い主にうるさいってこっぴどく殴られちゃってさ…
      あたしは仕事しただけなのに、嫌になっちゃうわ…」

ロバシンジ「酷い人間がいるもんだなぁ…」

アスカイヌ「何もかも嫌になったから、飛び出して来ちゃったのよね〜」

ロバシンジ「そうなんだ…」

アスカイヌ「これからどうしたもんかしら…あたし他に行くとこ無いのよね〜」

ロバシンジ「じゃあ僕とブレーメンに行こうよ!楽団員を募集してる所があるんだ」

アスカイヌ「へ〜、面白そうね…行くわ、連れて行きなさいよ」

ロバシンジ「うん、じゃあ僕の背中に乗りなよ!」

アスカイヌ「悪いわね…助かるわ…」


こうしてロバシンジに仲間が出来ました。
しばらく進むと、今度は猫が道端に座り込んで居ました。
 

 
ロバシンジ「あれ?どうしました猫さん?」

マリネコ「わたしは懐メロ歌ってただけなんだけど…
     飼い主が気味悪がってさ、捨てられちゃったにゃ…」

ロバシンジ「そうなんだ…」

マリネコ「やること無いし、ゴロゴロしてただけにゃ…」

ロバシンジ「じゃあ僕たちとブレーメンの音楽隊に入ろうよ!
歌が歌えるなら雇ってもらえるよ!」

マリネコ「面白そうにゃ!ついてくにゃ〜」


こうして猫が仲間に加わりました。
またしばらく進むと、今度はニワトリが道端にうずくまって居ました。
 

 

コケ波「コケッ…」

ロバシンジ「ニワトリさん、どうしました?」

コケ波「飼い主に…捨てられたの…」コケッ

ロバシンジ「どうして?」

コケ波「玉子、産めないから…」コケッ

ロバシンジ「そうなんだ…」

コケ波「あなたたち…どこに行くの?」コケッ

ロバシンジ「僕たちはブレーメンの音楽隊に入るために旅してるんだ」

コケ波「そう…」コケッ

ロバシンジ「君も一緒に行こうよ!」

コケ波「ええ、行くわ…」バサバサ


こうして四人(便宜上四人と書きます)はブレーメンに旅立ちました、
そして日が暮れ始め、四人は野宿する事にしました。
 

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