マミ「ドーナツが半額ですって!?」(126)

QB「うん。ほら、このチラシを見なよ」すっ

マミ「秋の大感謝祭人気ドーナツ15品半額セール……!?」

QB「ほらね」

マミ「どうしてそれを早く言わないのよキュゥべえッ!」ぺちんっ

QB「きゅぷッ……!」ガクンッ

マミ「こうしちゃあいられないわ!今すぐドーナツ屋に出掛けるわよ!」

QB「いってらっしゃい」

マミ「キュゥべえも行くのよ」

QB「えー……」

マミ「面倒くさがりの男子は女の子に嫌われるぞ♪」

QB(知ったこっちゃないよ……)

――ドーナツ屋さん

ワイワイ キャッキャ

マミ「なにこれ……めちゃくちゃ並んでるじゃない……」

QB「みんな半額ドーナツを買いにきたんだね」

マミ「みんな暇なのね……私もだけど」

QB「帰るかい?」

マミ「ここまで来たんだから並ぶわよ!さあ行くわよキュゥべえ!」

QB(面倒くさいなあ……)

ワイワイ キャッキャ

マミ「……」

QB「……」

マミ「なかなか進まないわね……」

QB「そうだね」

マミ「しりとりでもして時間をつぶしましょうか?」

QB「いいよ」

マミ「じゃあ私からね……『リス』」

QB「えっと……『酢豚』」

マミ「んー……『たんこぶ』」

QB「ぶ、ぶ……『豚』」

マミ「た、た……『タニシ』」

QB「……『白豚』」

マミ「……『タマネギ』」

QB「『ギロチン』……あ、負けちゃった」

マミ「えいッ!」バシンッ

QB「きゅぶぅッ!?」ガクンッ

マミ「……」マミプンッ!

QB「ひどいよマミ。どうしてぼくをぶっ叩いたのさ?」

マミ「しりとりというゲームの名のもと私をバカにしてたでしょキュゥべえ」

QB「そんなことしてないよ」

店員さん「お次のお客様どうぞー」

マミ「とかなんとか言っているうちに順番が回ってきたわ」

QB「よかったね」

店員さん「ご注文どうぞ」

マミ「えーっと……ポン・デ・リング3個、ポン・デ・黒糖2個、オールドファッション2個……」

QB「そんなに買うのかい?」

マミ「キュゥべえは黙ってて!……フレンチクルーラー4個、エンゼルフレンチ3個……それから……」

QB「わけがわからないよ」

――マミさん家

マミ「ただいまー……ふぅ、いっぱい買っちゃったわ!」

QB「一人暮らしなのに50個も買うなんてどうかしてるよ」

マミ「もう!別にいいでしょ!」

QB「別にいいけどさ」

マミ「さっそく食べましょう!はい、キュゥべえ。エンゼルクリームよ」すっ

QB「わぁいエンゼルクリーム!僕エンゼルクリームだぁい好き!」もぐ

――10分後

マミ「……4個食べたけどもう飽きてきたわ」

QB「言わんこっちゃない。残り45個のドーナツはどうするのさ」

マミ「そうだ!みんなを呼んでドーナツパーティーしましょう!」

ピンポーン♪

「杏子だー開けてくれーマミー」

マミ「あ、佐倉さんが来たわ!ナイスタイミング!」

QB「予定調和だね」

ガチャッ

マミ「いらっしゃい佐倉さん」

杏子「よぉマミ!ほい、お土産だよー」すっ

マミ「え?こ、これは……ドーナツ!?」

杏子「買いすぎちった!30個あるよ!一緒に食べようぜ!」

マミ「……」

QB「ドーナツが75個に増えたね」

ピンポーン♪

マミ「ん?また誰か来たわ……はーい」ガチャッ

まどか&さやか&ほむら「おじゃましまーす」

マミ「あらみんな!いいときに来てくれたわ!実は……」

まどか「こんにちはマミさん!あ、これお土産です!」すっ

マミ「こ、これは……!」

さやか「いやー!3人でドーナツ屋行ったら買いすぎちゃってぇー!」

ほむら「半額だからってあなたが調子に乗るからよ……」

まどか「30個あるんですけどみんなで食べませんか?」

マミ「……」

QB「105個になったね」

―――
――

ドドドドドドドドド……

まどか「105個のドーナツ……」

さやか「すご……」

ほむら「こんな量を見たのは初めてだわ……」

マミ「1人あたり21個ね……」

杏子「余裕!余裕!おっしゃー食おうぜみんなー!残さず食えよ!残したら殺すぞ!」

さやか「ええー……」

QB「僕は食べさせてもらえないのかい?わけがわからないよ」

――30分後

さやか「う……ぷ……き、気持ち悪くなってきた……」もぐもぐ

まどか「甘いよぉ……ひたすら甘いよぉ……うぅ……」もぐもぐ

マミ「な、なんだか気分が……まだこんなにあるのに……」もぐもぐ

杏子「うぷ……の、残すなよみんな!残したら殺すからなマジで……!」もぐもぐ

さやか「うぅ……知らないよ……なにさ、その残したら死亡ルール……」

QB「残さなくても脂肪だよね」

マミ「……」イラッ

ほむら「……」

まどか「ねえみんな、さっきからほむらちゃんが一言もしゃべらないんだけど……」

さやか「あ、そういえば」

杏子「おーいほむら!なに俯いてんだよー!」ゆさゆさ

ほむら「……うぅ!」うるうる

マミ「涙目だわ!」

ほむら「もう食べられない……うぅ……つらい……!」ぽろぽろ

QB「完全に泣いてるよ」

まどか「ほむらちゃんがドーナツ多々食いのあまりのつらさにメガネ時代の性格に戻っちゃったよ!」

杏子「お、おいほむら!ちゃんと食えよ!残したら死ぬルールなんだぞ!後戻りはできないんだぞ!……うぷ……!」

ほむら「だ、だって……だって……」ぽろぽろ

さやか「杏子も全然食べてないじゃない!うぷ……!」

杏子「う、うるさい!ほらみんな手を休めるんじゃあない!死ぬぞ!」もぐ

まどか「うぅ……」もぐ

ほむら「う、うぅ……せっかくのドーナツをなんでこんなつらい思いして食べなきゃいけないの……」もぐ

QB「わけがわからないよ」

――さらに30分後

完食!

QB「みんながんばったね。がんばる意味が分からなかったけど」

まどか「……」ぐったり

さやか「……」ぐったり

マミ「……」ぐったり

杏子「……」ぐったり

QB「死屍累々だね。そこまでして今日食べきる必要はあったのかい?」

ほむら「……ドーナツにも穴はあるのよね……ドーナツにも……」ぶつぶつ

QB「大丈夫かいほむら?」

ほむら「……アレ?まだココにドーナツがあるわ……エンゼルクリームかしら……」がしっ

QB「きゅぷ?ほむら、どうして僕を掴んでいるんだい?」

ほむら「全部食べないと殺される……全部食べないと殺される……」はむっ

QB「きゅぷ!僕を食べようとしないでよほむら。僕はドーナツじゃないよ」

ほむら「アレ、あんまり甘くない……」ペロペロ

QB「きゅぷぷ!くすぐったいよほむら」

ほむら「……ドーナツ……残しちゃダメ……ドーナツ……」はむはむ

QB「ま、まさかドーナツ地獄でほむらの精神に異常が生じたのか!?恐るべしドーナツ半額セール!ていうか誰か助けてよ!」じたばた

まどか「……」ぐったり

さやか「……」ぐったり

マミ「……」ぐったり

杏子「……」ぐったり

QB「だ、だめだ!みんなお腹をパンパンにふくらましてぐったりしてる!」

ほむら「ん……ん……」ペロペロ

QB「きゅ、きゅぷ……!きゅぷぷぷぷぅぅ!?」ビクンッ

ほむら「エンゼル……クリーム……」はむはむ

QB「きゅぷぅぅぅ!な、なんだろうこの胸の奥から湧いてくる熱いものはッ!?」

ほむら「ん……残さず……食べないと……」ペロペロ

QB「ま、まさかこれが感情!?感情なのかッ!?」

ほむら「ん……はふぅ……ん、んん……は……ふ……」ペロペロ はむほむ

QB「んほおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!ドーナツばんざぁぁぁい!!」きゅぴーんっ

―――
――


QB「ふう……」

―――
――

――夕方、鹿目家

まどか「……た、ただいまー」ガチャ

まどか「う……ぷ……食べ過ぎちゃった……き、気持ち悪いよぉ……今日はもう夜ご飯食べられないよ……うう……」とことこ

まどかパパ「おかえりまどか!今日はいいものがあるよ」

まどか「え……?ま、まさか……」ゾクッ

まどかパパ「ほら!ドーナツ!ママが奮発して40個も買ってきてくれたよ」

まどかママ「いやぁ、半額セールだったからさぁー!ついついいっぱい買っちゃったんだ。まどかドーナツ好きだっただろ?好きなだけ食べなよ!」

たっくん「どぉーなちゅー!どぉーなちゅー!」

ワイワイ! キャッキャ!

まどか「……」

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