ジン「ウォッカ、餅つき始めるぞ」ウォッカ「へい!兄貴!」 (98)

年末・黒の組織 リビング

ウォッカ「うぅ~、さむさむ~。こたつこたつ」バタバタ

ウォッカ「今朝は特に冷えるな」コタツモグリー

ジン「おい、ウォッカ」

ウォッカ「あ、おはようごぜえます!兄貴!」ヌクヌク

ジン「ああ、それよりもうすぐ始めるぞ」

ウォッカ「へい!うちの組織の年末恒例行事……」

ジン「ああ、餅つき大会だ」ニヤリ

ジン「もうすぐもち米の準備ができる、あとはキャンティに任せてきた」

ウォッカ「臼も杵も庭に出してますぜ!いつでも始められますぜ!」

ジン「そうか、少し休憩してもち米を待つか……ウォッカ、ココアでいいか?」

ウォッカ「あ、俺がいれますよ!」

ジン「いや、いい。ついでだ。お前もココア多目、砂糖多目だったな」コポポ

ウォッカ「へい!兄貴と同じです!」

ジン「ココアはやっぱり森永だな……バーボンが取引先からもらったクッキーがあったな、あれも出すか」コポポ

ウォッカ「……」ジーッ

ジン「恋はスリル、ショック、サースペーンス」ハナウター

ウォッカ「……」ホッ

ジン「ん?どうした、ウォッカ」コタツモグリー

ウォッカ「い、いえ。なんでもねえをです!餅つき楽しみですね、兄貴」

ジン「ああ。貰い物だがクッキーがあるぞ、なかなかいけるぞウォッカ」モグモグ

ウォッカ(兄貴、機嫌良さそうでよかったぜ)

ウォッカ(こないだの組織の忘年会は酷かったからな)

ウォッカ(兄貴、あの事引きずってるのかと思ったぜ)

ホワンホワンホワンホワンホワワワワーン

数日前 米花町駅前・白木屋

ベルモット「はいはーい!次はジンのモノマネしまーす!」ヨイドレー

ウォッカ「あ、姉御!飲みすぎですぜ!」

ジン「……」グビグビ

バーボン「でたー!ベルモットさんの十八番!」

ベルモット「ンッンー!じゃ、やりまぁす!」ヨイドレー

キリッ

ベルモット「聞こえるか?毛利小五郎……」ジンマネ

ジン「……」ギリッ

ベルモット「その背広に風穴を開ける前に聞きたいことがある……」ジンマネ

キリッ

ベルモット「10秒くれてやる……答える気になったらそのイヤホンから左手を放して上にあげろ」ジンマネ

キリッ

ベルモット「ずらかるぞ……構うな!急げ!」ジンマネ

キリッ

ベルモット「どう?」

バーボン「あははは!ベルモットさん似てるー!」

キャンティ「ぷっ……ちょ、バーボン、ジン兄に悪い……ププッ」ワライコラエー

コルン「wwwwwwwwwwww」

ジン「ベルモット……!」ギリッ

ウォッカ「あ、兄貴……」

ホワンホワンホワンホワンホワワワワーン

ウォッカ(余興とはいえベルモットの姉御はジンの兄貴へのあたりが厳しいよな。信頼してるからなんだろうけど)

ウォッカ「あ、このクッキーホントにうまいですね、兄貴!」モグモグ

ジン「ああ、なかなかのモノだな。キャンティやコルン、バーボンにも残しておいてやろう」モグモグ

ウォッカ「あ、あの……姉御には……」

ジン「……」

ウォッカ「……」

ジン「ココア、もう一杯飲むか?」

ウォッカ「へ、へい!いただきやす!」

ウォッカ(これダメだ。まだ怒ってる)

キャンティ「ジン兄ー!もち米準備できたけどー?」

ジン「わかった。庭に運んどいてくれ、それが終わったら少し休憩していろ。ココアをいれておく」

\ワカッター/

ウォッカ「いよいよですね!兄貴!」ワクワク

ジン「……ウォッカ」

ウォッカ「へい!兄貴!」

ジン「お前に最高の餅を食わせてやる」ニヤリ

ジン「うちの餅つきは数年前から恒例だが、臼と杵を使う昔ながらのやり方だ」

ジン「最近では各々の家庭で餅つきをする風景はグッと少なくなってしまった」

ジン「買って高いものでもない、少しだけ作るなら買った方が楽というわけだ。餅つきをしても電動の餅つき機」

ウォッカ「なんか、昔ながらの道具が埋もれていくのは寂しいっスね」

ジン「そうだな。確かに買えば早い。餅つき機にもち米をポン、スイッチをポン。それの方が楽かもしれない」

ジン「だが、俺は昔ながらのやり方を推す。ウォッカ、俺がつくから餅をこねてくれ」グリグリ

ウォッカ「へい!兄貴!」

ジン「……よいしょー!」ペターン!

ウォッカ「へい!」コネッ

ジン「……よいしょー!」ペターン!

ウォッカ「へい!」コネッ

・・・

バーボン「あの二人、息があってるなー」

キャンティ「そりゃああのコンビで仕事して長いからねー」ズズー

バーボン「実は俺、ジンさんのつきたて餅を食うために手伝ってる」

キャンティ「楽しみだよねー、きな粉餅」

ジン「よし、こんなものか。キャンティ、バーボン。できたぞ、餅を丸めてくれ」ドサッ

キャンティ「ジン兄、ちょっと味見していい?」

ジン「好きにしろ……砂糖醤油は作ってある、台所のテーブルの上だ。きな粉もあるから好きに使え」

しばらくして

ジン「あらかた終わったな」

ウォッカ「そうっスね!いやー、やっとつきたての餅が食えやすよ!」

キャンティ「おつかれー、冷たいほうじ茶飲む?」

ジン「寒いとはいえ餅つきすると体が暖まるからな、貰おうか」

ウォッカ「俺も俺も!あ、キャンティ!俺もきな粉餅食いたいぜ」

ジン「まて、ウォッカ」

ウォッカ「へい!兄貴!なんですかい?」

ジン「きな粉餅もいいが、今日はいろいろな餅の食べ方を教えてやる」

ウォッカ「ほ、本当ですかい!?」

ジン「餅と言えばきな粉や砂糖醤油、磯辺巻きなんかが主流だが工夫次第でいろいろな味が楽しめる」

ジン「うちの餅はつきたてだがもちろん一般家庭では普通の餅、サトウの切り餅や越後製菓の餅でも十分楽しめる」

ウォッカ「確かに餅っておせちと一緒で飽きちまうイメージがありやすぜ」

ジン「レシピを増やしたり一工夫で餅は今の何倍楽しめる」

ジン「まずは、これだ」

スッ

ウォッカ「こ、これは……兄貴!?これを餅に!?」

ジン「以外だろう、これは」ニヤリ

ウォッカ「だ、だってこれ……」

ピーナッツバター(トップバリュ)

ウォッカ「ピーナッツバターですぜ!?」

ウォッカ「ピーナッツバターってあの甘い、パンに塗るやつじゃないですかい!」

ウォッカ「餅みたいなバリバリ日本食には合わないんじゃないですかい!?」

ジン「試してみろ」ズイッ

ウォッカ「……へ、へい!」オソルオソルー

パクッ モグモグ

ウォッカ「ど、どういうことだ!?うめえ!」

ウォッカ「以外な組み合わせなのにピーナッツバターの濃厚な甘さとピーナッツの香りが餅とマッチしてクリーミーかつ濃厚な味わい!」

ウォッカ「いけますよ!兄貴!」

ジン「きな粉、砂糖醤油、あんこにおしるこ。餅は甘いものと相性抜群だからな、他にジャムも以外と合うぞ。好みもあるが、マーマレードもありだ。試してみろ」スッ

オレンジマーマレード(トップバリュ)

ウォッカ「これもほろ苦さがアクセントになってクセになりそうですぜ!」

ジン「これはどちらかというとおやつ系の餅だな。お次は甘くない奴だ」

???「いいにおいじゃのぉー」

ジン「ん?」

ジン「……あんたは?」

???「スマンのぉー、前を通りがかったら餅のいい匂いがしたもんでのぉー」

ジン「よかったら、食っていくか?」

???「ほっほ!ではお言葉に甘えるとするかのぉー!」

ウォッカ「兄貴、いいんですかい?」

ジン「構わないだろう。餅は多目についてあるそれに、餅に限らず飯は大勢で食う方がうまい」

ジン「次は餅をピザ風に食べる」

ウォッカ「ピザ風ですかい!ピザはうまいですもんねー。俺、ポテトチップスはピザポテトが一番好きですぜ!」

ジン「ホットプレートに薄めにきった餅を並べて」

???「生地の代わりに餅を使うんじゃな?」

ジン「そうだ、その上にピザソース。スライスオニオン、トマト、ツナなんかを乗せてその上からとろけるチーズ」

ウォッカ「こ、これはもう食う前に旨いのがわかっちまいますぜ!」

ジン「チーズが溶けて、餅がぱりっとしたら完成だ」

ウォッカ「チーズは鉄板ですぜ兄貴!」ムシャパクー

???「ほっほ!こりゃたまらんのぉー!餅はきな粉で食うもんだと思っておったが!」

ジン「他にも鍋にいれたり、餅巾着にしたり。いろいろ試してみるといい 」

ジン「但し、餅は毎年窒息事故が起きている恐ろしい食い物だ」

ジン「うまくても少しずつゆっくり食え」

キリッ

ジン「死にたくなけりゃあな」

しばらくして

???「いやー、今日はすっかりごちそうになったのぉー。そろそろおいとまさせてもらおうかの」

ウォッカ「兄貴、俺、車出しますよ」

ジン「頼む。あと、じいさん」ヒョイ

???「これはなんじゃ?」

ジン「きな粉餅だ。持ち帰って家族と食いな」

???「おおー!おみやげまで申し訳ないのぉ!哀君……いや、孫娘も喜ぶのぉ」

ジン「いい正月を過ごしな、じいさん」

アガサの家

ウォッカ「へーい、つきやしたよ」

アガサ「送ってもらってスマンの、あの長髪のお兄ちゃんに礼をいっといてくれるかの。それと、貰い物の干し柿じゃが、これはお礼じゃ」ドサッ

ウォッカ「おぉ!こんなにたくさん!ありがとうごぜえます!」

アガサ「よい正月を」

ウォッカ「へい!それじゃ」ブロロロ

・・・

哀ちゃん「遅かったのね博士」

アガサ「いやぁ、実はかくかくしかじかで。これはおみやげじゃ、つきたてのきな粉餅じゃぞい」

哀ちゃん「あら、いいわね。お茶を入れて頂きましょうか」コポポ

哀ちゃん「……美味しいわね、このお餅」モグモグ

アガサ「そうじゃろ?」

哀ちゃん(こんな美味しいお餅をつける人はきっと心のきれいな人ね)モグモグ

バーボン「あー、腹一杯だ!」

キャンティ「もう食べられなーい!」マテチャゴクゴク

コルン「うまい、この餅(ボソッ)」モグモグ

ジン「お前ら、少し休憩したら片付けするぞ」

ベルモット「あれー?もう終わったのー?」

ジン「……ベルモット!何をしていた」

ベルモット「何て、トイレの蛍光灯がきれてたからヤマダ電機に買いにいってたのよ。あー、私も餅つきしたかったなー」チラッ

バーボン「あ、俺、もち米準備してきますよ」

ベルモット「よろしくー。じゃあジン、手伝ってよ?餅つき一度やってみたかったのよー」ワクワク

ジン「……」

ベルモット「じゃあ、私がつくから、ジンはお餅をこねてよ?」

ジン「……おい、俺じゃないとダメなのか。バーボンとかコルンとかキャンティとか」

バーボン「いやー、こういうのは苦手で」ハハッ

キャンティ「ジン兄がつくならお餅こねるけど、ベルモットでしょ……?」イヤソウ

コルン(【つきたての餅うますぎワロタwww】と)スレタテ

ジン「……」

ベルモット「いくわよー!ジーン!」

ジン「……しかたねえ」

ベルモット「よいしょー!」ペタン

ジン「……」コネッ

ベルモット「よいしょー!」ペタン

ジン「……」コネッ

キャンティ・バーボン「あっ」

ゴスッ

ウォッカ「ただいまー!兄貴!アガサさんに干し柿貰いましたよー」

コルン「兄貴、病院にいってる。バーボンとキャンティ、付き添いで」

ウォッカ「ええ!?何が起きたんだ!?」

コルン(チラッ)

ベルモット「……」

ウォッカ「……あ、姉御?」

ベルモット「違うのよ!?ジンが変なタイミングでお餅こねるから!」

コルン「ベルモット餅つき→兄貴餅こね→手が潰される→一応病院へ←今ここ」

ウォッカ「あ、兄貴……」

・・・
病院

ジン「……あいつとは、もう餅つきはしねぇ……!」ギリッ


おしまい

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