ほむら「バリアン……?」 (54)

遊戯王ZEXALとまどマギのクロスです。

一時間後に投下始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1388407953

では投下していきます。

・時間的にはベクターが作戦失敗した後です。
・見滝原が舞台です。
・ナッシュとメラグは出てくる予定はありません。
・デュエル描写はなしで、基本リアルファイトばっかになります。

バリアン世界。

ドルべ「みんな、集まっているな?」

ギラグ「あぁ。急に呼び出して、一体なんのようだ?」

アリト「本当だぜ」

ミザエル「全員集合をかけるとは、何か起きたのか?」

ドルべ「あぁ。これを見てくれ」

ドルべが指差した場所に浮かぶ結晶には巨大な大木のようなものが写っていた。

ギラグ「おいおい、なんだこりゃあ」

ドルべ「これは魔女というものだ」

アリト「魔女?モンスターみたいなものか?」

ドルべ「そういうものと思ってくれて構わない。奴はこの世界の生物を十日で滅ぼせるほどの力を持っている。奴が現れれば、このバリアン世界にも、影響が出るかもしれない」

ギラグ「奴が現現れれば?じゃあそこに写ってるのは何だよ 」

ドルべ「これは、平行世界に存在しているものだ。今の時間軸、つまり我々が存在するこの世界には奴は存在しない」

アリト「平行世界?」

ドルべ「そう。平行世界。平行世界とは、ある世界から分岐して今の世界に平行に存在する世界のこと。あれに写っているのは平行世界に現れた物だ。まだこの世界には存在していないが、こちらの世界に現れれば大変なことになる」

ミザエル「なるほどな」

アリト「なるほど?」

ギラグ「なるほど………?」

ミザエル「だが、我々にはNo.を集める指名が」

ドルべ「その通りだ。そこで、アリトとミザエルは人間界に行きNo.の回収を、ギラグはあの世界に行って、魔女の誕生を阻止するのだ」

ミザエル「わかった」

アリト「えぇ?!ちょ、ちょっと待てよ!」

ドルべ「やつらの世界では本気でデュエルをやりあえないというのか?今はそんなことをいっている場合ではないだろう」

アリト「う……」

アリト「ちぇ、わかったよ」

ミザエル「では、行ってくる」

ドルべ「頼んだぞ」

ギラグ「それで?俺は何をすればいいんだ?」

ドルべ「ギラグ、君は見滝原中学校に潜入して、彼女の同行を探れ」

水晶に中学生の女の子が写る。

ギラグ「こいつは?」

ドルべ「彼女がのちに最悪の魔女になる存在だ。名を鹿目まどかという」

ドルべ「あの世界には魔法少女という概念が存在する」

ギラグ「魔法少女だぁ?」

ドルべ「そうだ。魔法少女とは、魔女を刈るものだ。だが、ソウルジェムという彼女たちの魂に穢れが貯まると魔女になってしまう」

水晶に数人の魔法少女が写る。

ギラグ「てこたぁ、あの女があのでっかいのになっちまうのか?」

ドルべ「そういうことだ」

ギラグ「ということは、あいつが魔女になるのを防げばいいんだな?」

ドルべ「そうだ」

水晶に白いぬいぐるみのようなものが写る。

ドルべ「あれの名はインキュベーター。魔法少女を産み出すものだ」

ドルべ「奴と鹿目まどかの接触をなんとしてでも阻止するのだ」

ギラグ「わかった。じゃあ、ちょっくら行ってくるわ」

赤い渦の中へ入る。

それをドルベは見送った。

ドルべ「頼んだぞ、ギラグ」

見滝原。

ギラグ「ふぅ。ここが見滝原か。空気は悪いし、居心地悪いし最悪だな」

ギラグ「さて、俺は今から見滝原中学校に行けばいいんだよな……」

見滝原中学校に向かうギラグ。

ギラグ「にしても面倒だな。俺が見滝原中学校の生徒だってことは、ドルべが洗脳してくれたお陰で、洗脳する手間は省けたけどよ……」

ギラグ「けっ、なんで俺がガキの監視なんか……」

ぶつぶつと文句をいいながらも、ギラグは見滝原中学校に向かった。

見滝原中学校2年教室。

教室では生徒が思い思いに過ごしていた。

その中に、鹿目まどかはいた。お嬢様風の女子と、活発そうな女子と会話をしている。

ギラグ(あれが鹿目まどか……。見た感じ普通の女だけどな)

席につくと間もなくチャイムがなった。

教室に担任教師の早乙女和子が入ってきた。どしんどしんと何かにたいして怒っているようである。

早乙女「さて、今日は皆さんに、大事なお話があります!」

ギラグ(大事な話?)

早乙女「目玉焼きの焼き加減は半熟ですか?それとも堅焼きですか?はいギラグ君!」

突然のことに戸惑うギラグ。

ギラグ「え?え、えぇっと、どっちでもいいんじゃ」

早乙女「その通り!どっちでもよろしい!たかが目玉焼きの焼き加減で女の魅力が決まると思ったら大間違いです!」

そう言って力任せに教鞭をへし折る。

また彼氏にふられたらしいが、その事をギラグはしらない。

ギラグ(なんだこいつ……)

少し落ち着いたのか、先程よりは落ち着いた声でいった。

早乙女「それと、今日は皆さんに転校生を紹介します」

ギラグ「そっちが後回しかよ……」

早乙女「では暁美さん、いらっしゃーい」

暁美ほむら「……」

「おお、綺麗」

「髪ながーい」

ギラグ(なんか暗い女だな)

ほむら(今度こそ、今度こそは……)

ギラグが知らない情報だが、彼女は鹿目まどかを救おうと、自分の魔法を使って何度も同じ時間をを繰り返している。

ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

オー

パチパチ

ゆっくり顔をあげるほむら。その目には

ほむら(?!)

ほむら(だ、誰?!)

ギラグ「?」

どうみても中学生ではないギラグが席についている事に、顔には出さないが、ほむらは驚愕した。

ほむら(授業参観……じゃないわよね?制服も来てるし、席についてるし)

ほむら(誰?誰なの?今までの時間軸にはあんな男はいなかったはず……)

早乙女「えーと、暁美さんは空いている席に座ってください」

ほむら「は、はい」

とりあえずここまで。続きは明日。

そろそろ投下します

「ねえねえ、暁美さんって前はどんな学校にかよってたの?」

回りの生徒の質問にたんたんと答えるほむら。

さやか「早速人気者だねぇ」

まどか「う、うん…」

仁美「どうかされましたか?どこか気分が優れないようですが……」

まどか「え、ううん。何でもないよ」

さやか「そういえば、あの転校生もまどかが気になるみたいだったよね?」

まどか「え?そうだったかな?」

さやか「もしや、転校生もさっそくまどかの可愛さに侵略されたか~?」

まどか「そ、そんなわけないよ!」

仁美「そういえば、ギラグさんもまどかさんのこと見てましたわね?」

さやか「ほらー、やっぱりそのリボンのお陰だよ!」

まどかはいつもより派手なリボンをつけていた。

まどか「そんなこと……」

朝の母の言葉を思い出す。
~~~~

絢子(これならまどかの隠れファンもメロメロだ!)

~~~~

まどか(まさかね……)

ほむら「すみません。ちょっと気分が悪いので、保健室にいってきます」

「え?じゃあ私が一緒にいってあげる!」

「私も!」

ほむら「いえ、構いません。係の人につれていってもらうので」

まどかの席に近づくほむら。

ほむら「あなたがこのクラスの保険委員よね?」

まどか「え?」

ほむら「つれてってもらえる?保健室」

廊下。

ほむらとまどかは保健室へ向かった。だが、その光景はまるでまどかがほむらに案内をされているようでもあった。

そんなほむらとまどかの後を追うギラグ。

ギラグ(ちゃんと見張っとかないとな。あのインキュベーターとやらがどこにいるかわかんねぇし)

ほむら「……」

ほむら(あいつ、ついてきている……?)

ほむら(あいつは何者なの?今までの何度も時間をやり直してきたけど、あんな奴は1度も出てこなかった)

ほむら(……まどかに聞いてみましょう)

ほむら「ねぇ、鹿目さん」

まどか「え?な、何かな?学校のこと?それとも」

ほむら「クラスにいた緑色のモヒカンの大男は何者?」

まどか「へ?ギラグ君のこと?」

ほむら(ギラグ……やはり聞いたこのない名ね)

ほむら「へぇ。ギラグさんっていうの」

ギラグ(なんだ俺の話か?距離があってよく聞こえん)

ほむらの目に、首を伸ばしてこっちの話を一生懸命聞き取ろうとするギラグの姿が見えた。

ほむら(あんなでかい体でよく気づかれないわね)

そんなギラグを尻目にほむらは言った。

ほむら「てっきり誰かの保護者だと思ったわ」

苦笑するまどか。

まどか「あんなお父さんいないよ~」

そんなまどかにほむらは心の中でひっそりと突っ込みを返した。

ほむら(あんな中学生がいてたまるもんですか)

ほむら「ギラグさんの事だけど、彼とは一年の頃から知り合いなの?」

まどか「ううん、二年生になってからだよ」

ほむら「…そう」

まどか「……あれ?」

ほむら「どうしたの?」

まどか「ううん、ちょっとギラグ君なんて人いたっけ?って思っちゃって。変だよね」

ほむら「……」

ほむら(どうも様子がおかしいわね)

だが、今はよくわからないイレギュラーの存在を気にしている場合ではない。

ほむらはまどかに向き直り言った。

ほむら「ところで、鹿目まどか」

まどか「え?何かな?」

ほむら「あなた、自分の家族や友達のことを、大切だと思ってる?」

まどか「え……」

突然のほむらの台詞に戸惑いつつも、はっきりと、胸を張って言った。

まどか「もちろん、大切だと思ってるよ」

ほむら「……そう。なら忠告しておくわ。その気持ちが本当なら、これから先何があっても、自分を変えようだなんて思わないで」

まどか「………え?」

ほむら「さもなくば、すべてを失うことになる……」

まどか(……)

ギラグ(………すべてを失うことになる……?)

そして、この言葉はギラグの耳にも届いていた。

ギラグ(……あいつは)

ギラグは、もしかしたらほむらの言っていたことは魔法少女のことかもしれないと考えた。

ギラグ(暁美ほむら……)

そして時はたち放課後。

CDショップに向かうまどかと、その友人さやか。

その後をつけるギラグ。

ギラグ「なかなか出てこねぇな……インキュベーターめ…」

大きな体を器用に隠しつつ尾行する。その手にはメモ帳を持っている。まどかの行動は随時メモするのだ。

ギラグ「お、鹿目まどかがコンビニに入った。何をしている?」

ギラグ「……軽く食いもんでも食うのか」

ギラグ「お、出てきた。手には肉まん……」

ギラグ「鹿目まどか、肉まんを食べる、と」メモメモ

ギラグ「お、美樹さやかが鹿目まどかがよそ見している隙に肉まんを食べたぞ」メモメモ

と、こんな調子でメモをしていると、

ほむら「あなた、何をしているの?」

後ろから声をかけられた。思わず硬直するギラグ。

ギラグ「誰だっ、て、転校生か」

ギラグ「何でもねぇよ。あっちいってろ」

ほむら「女子中学生二人をつけ回しといて何でもないわけないわよね?」

ギラグ「てめぇ、それじゃ俺がまるでストーカーみてぇじゃねえか!」

後ろを振り替えるとそこには誰もいない。

ギラグ「あれ?」

ほむら「こっちよ」

ギラグ「な」

ギラグ「……てめえこそなにもんだ?」

ほむら「それをあなたに言う義務はないわ」

ギラグのような大男を前にすれば普通は畏縮してしまうだろうが、ほむらは余裕綽々といった感じだった。

ギラグ(くそ、なんなんだこいつ)

ギラグ「……てめぇは」

だが、声をかけた場所にはすでに誰もいない。枯れ葉が風に巻かれて空中を浮いていた。

ギラグ「っていねぇじゃねえか!」

CDショップ。

まどか「♪」

(たすけて、)

音楽を聴いていたまどかの頭に、ヘッドホンから聞こえたのではない、別の声が聞こえた。

まどか「?」

(たすけて……!)

声の主を探しにいくまどか。

まどか「誰……?」フラフラ

さやか「?」

別の場所。

人気のないこの場所に、ぬいぐるみのような生物。

QB「ふぅ、暁美ほむら。彼女は一体なんなんだ?襲いかかってきて」キュプ

ほむらの攻撃から逃げてきたQBの姿がある。

QB(逃げ切れたし、テレパシーを送る子必要もなかったかな?)

そこまで考えて自分のボロボロの姿を見つめる。

QB(いや、この姿をみたら鹿目まどかはきっと同情するはずだ。ならこのまま出てきて……)

ギラグ「へぇ、結構かわいいじゃねえか」

そこに現れるギラグ。

QB「き、君は?」

ギラグ「俺の名前はギラグ。よろしくインキュベーターちゃん。そしてさようなら!」

QB「キュプゥ」

QBの頭を握りつぶすギラグ。

ギラグ「なんだ、ずいぶんあっさりしてんなぁ」

自分で握りつぶしたQBの死骸を見つめる。

ギラグ「あれ、QBを殺しちまったてことは、俺もう帰っていいのか」

カタッ

ギラグ「ん?」

ほむら「……!!」

ほむら(なんで、こいつはインキュベーターの姿が見えるの?会話ができるの?魔法少女の素質を持ったものにしか奴は見えないはず……)

ギラグ「なんだ、転校生じゃえか。なんだその格好」

ほむら「あ、これは」

タタタッ

QB「まったく、代えはいくらでもあるけど、無意味に潰さないでほしいな。勿体ないじゃないか」

自分の体をむしゃむしゃと食べるQBの姿がそこにあった。

ギラグ「な、なんで生きてる?!」

ほむら(まずい、この近くにはまどかが)

ほむら(奴と接触させてはいけない!)

QB「さて、早く逃げないと」

駆け出すQB。

ギラグ「まてコラァ!」

それを追うギラグ。

あとにはほむらだけが残された。

ほむら「あ、いっちゃった……」

ほむら「私も追わなきゃ」

ほむら「いや……先回りしてやつの退路を絶とう」

そう思い、ギラグやQBが走っていった道とは違う道を駆けた。

ギラグ「この!しつこい奴め!」

ぶんぶんと腕を振り回すギラグ。だが当たらない。

ギラグ「なら……」

デュエルディスクを取りだす。

ギラグ「魔法カード、ファイアーボール発動!」

炎が実体化しQBをおそう。

QB「キュプッ」ズサァ

地面にひれ伏すQB。その体はさっきよりボロボロだった。

ギラグ「へへっ、やっと大人しくなったか」

盛大に吹っ飛んだQBの元へ向かうギラグ。

まどか「ギ、ギラグ君……?」

ギラグ「あ?」

だが、QBが吹っ飛んだその先にはまどかがいた。

ギラグ「ちっ、見つかっちまったか……」

まどか「そんな、なにやってるの?ギラグ君。この子怪我してるよ……?」

ギラグ「あー、それはちょっと色々な事情があってだな」

QBを守るように抱き抱えると、まどかはギラグを睨んだ。

まどか「そうなの……?どんな事情があったらこんな酷いことできるの?」

ギラグ「ちっ、面倒だな……」

まどかに手を伸ばすギラグ。

ギラグ「そいつをこっちに寄越せ!」

まどか「いやっ!」

ブシュウウウゥゥ!

そのとき、消火器から放出された白い粉がギラグを襲う。

ギラグ「なんだこりゃ?!」

さやか「まどか!早く逃げて」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「このっ!」

だめ押しに消火器を投げつけるさやか。消火器は真っ直ぐミサイルのようにとんでいき、

ギラグ「痛ぁっ!」

見事に直撃した。

その間にさやかとまどかは逃げてしまった。

ギラグ「痛てて、ちくしょう美樹さやかめ、こしゃくな真似を……!!」

カードをデュエルディスクに置く。

ギラグ「ファイアー・ハンドを召喚!」

ギラグの右腕に装着されるファイアー・ハンド。

ギラグ「まてこらぁ!」

その後、ギラグはQBを抱えたまどかを追いかけた。

さやか「なんなのよあいつ!行きなり襲いかかってきて!ていうかそれ、ぬいぐるみじゃないよね?生き物?!」

まどか「わかんない、わかんないけど……この子、怪我してる。助けないと!」

マテテメェラァ!

さやか「やばい、追ってくる!」

まどか「早く逃げよう!」

走るスピードをあげるまどかとさやかの前に立ちはだかる影。

ほむら「…………」

さやか「転校生?!」

まどか「ほむらちゃん?!」

ほむら「……」

黙って手を出すほむら。

まどか「え?」

ほむら「そいつをこっちに渡しなさい」

まどか「え?ほむらちゃん、この子をどうするつもり……」

警戒するような目でほむらを見るまとか。

ほむら「別にとって食おうという訳ではないわ。いいからそれを渡して」

そこでQBが声を出した。

QB「うっ…………駄目、だ、彼女、は……」

ほむら「あいかわらず卑怯な手を使うのね」

ほむらの声はまどかの声にかき消された。

まどか「いやっ!」

さやか「っ!」

まどかを守るように立ちはだかるさやか。

さやか「あんた、いったいなんなの?その格好も。コスプレか何かかよ」

ほむら「あなたには関係ないわ。美樹さやか」

さやか「関係あるね!とにかくこの子は渡せない。あんたが何をするかわからない以上はね」

ほむら「………」

つかの間、ギラグの声が聞こえた。

ギラグ「うおおぉぉ!そいつをこつちによこせええぇ!」

まどか「き、来た!」

さやか「うわっ、なんか腕がパワーアップしてるし!」

ギラグ「おい、おまえら!そいつをこっちにそこせ!」

ほむら(……)

QB「うっ……」

まどか「や、やめてっ」

ギラグ「なんだよ、うっとおしい!」

振り払うギラグ。ついにQBはギラグの手にわたった。

まどか「あぁ!」

さやか「まどか!」

ギラグ「まったく、てこずらせやがって……」ギュウウゥ

ギラグがQBを握りつぶそうとした瞬間、

ドンッ

ギラグ「ぐぁっ!」

何者かに腕を射たれたギラグ。

思わずQBを手放した。

?「あなた、QBに何をしたの?それにそこの女の子も、あなたがやったの?」

声はギラグ達が走ってきた通路から聞こえてきた。

ギラグ「ちっ!だからなんだってんだ!」

声の主に対して怒鳴ると、デュエルディスクにカードを置く。

ギラグ「俺はアイス・ハンドを召喚!」

氷の手がギラグに装着する。

ギラグ「うおおおおおぉ!!」

火と氷の手が少女を襲うが、

?「……」

無言でギラグの眉間に銃を突きつけた。ピタリと止まるギラグ。

?「あなたの目的がなんなのかは知らないけど、ここは引いた方がいいわよ。じゃないとあなたの顔に弾を打ち込むわ」

ギラグ「ぐっ」

?「私だって、きゅぅべぇを傷つけた人だとしても、[ピーーー]ことはしたくないの」

ギラグ「……ちっ!」

ギラグは腕を引っ込めた。

ギラグ「今日のところは勘弁してやらぁ!覚えてろ!」

ギラグは逃げていった。

?「ふぅ、危ないところだったわね」

まどかとさやかに顔を向ける少女。

?「私は巴マミ。QBを治療したいから、こっちに渡してくれないかしら?」

さやか「で、でも転校生は……。あれ?いない……」

いつの間にかほむらはいなくなっていた。

QB「うっ、マミ……」

マミ「そうとうな重症ね、これは……」

こうしてまどかとさやかはQBと出会った。

巴マミがQBを治療するのを影から見るほむら。

ほむら(くっ、奴とまどかが出会ってしまった……)

ほむら(それにしても、あの男……。いったい何なのかしら)

ほむらのギラグへの謎は深まるばかりだった。

ここまでです。

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