響「自分はプロデューサーのペットだぞ」(66)

P「ごめん、金ないから飼えないわ」

響「自分のお値段はなんとタダ」

P「へぇ、お買い得だなぁ」

響「でしょう?」

P「でもやっぱりいらないかなーって」

響「こんなに可愛いのに」

響「うさぎは寂しいと死んじゃうんだぞ」

P「知ってたか?それって寂しいから死ぬわけじゃないんだぜ」

響「知ってる」

P「平気で嘘をつくようなペットはいりません」

響「ペットが悪い事をしたら注意するのが飼い主の仕事なんだ」

P「そうか、ペットを飼うって大変だな。俺には無理だ」

響「自分は初心者向けだから大丈夫。誰でも簡単に飼育できるから」

P「そうかなー、超上級者向けな気がするんだ」

響「自分は飼い主のお金まで稼いでくる優秀なペットだよ?」

P「ありがたいけど流石に申し訳ない」

響「その分愛情をたっぷり注いだら良いさー」

P「そんな愛情無いから無理だわ」

響「むう、困った飼い主だな」

P「飼い主どこ?」

響「自分の生涯は80年から85年くらいしかない」

P「多分俺より長いな」

響「その間に少しでもプロデューサーと離れている事はとても辛いんだ」

P「ずっと一緒にいるとなると俺もとても辛いかな」

響「自分を飼う前にどうかその事を忘れないでほしい」

P「飼う気なんか更々無いです」

響「プロデューサーが自分に望んでいる事を自分が理解するまでに少しの時間をください」

P「早く今俺が望んでいる事を理解して」

響「最期の旅立ちの時には、そばにいて自分を見送ってほしい。『見ているのが辛いから』とか」

響「『俺の居ないところで逝かせてあげて』なんて言わないで」

P「そういう事言っちゃいそうだから俺は飼い主失格だ」

響「プロデューサーが側にいてくれるだけで、自分はどんなことでも安らかに受け入れられる」

P「俺もこの現実が受け入れらない」

響「そして……どうか忘れないで。自分がプロデューサーを愛していることを」

P「忘れさせて、お願い」

響「自分を飼育する時に今の響の十戒を実行してね」

P「ああ、やっぱり俺には無理だ。ごめんよ」

響「じゃあ早速散歩に連れってってよ」

P「話聞いてる?」

響「ちゃんと首輪とリードもあるぞー」

P「やっぱり持参してると思った」

響「えへへ、賢いでしょ」

P「うん、良い子だから帰ってくれないかな」

響「ねえ、早く散歩に行こうよ」

P「首輪つけた人と散歩に行く趣味はありません」

響「えー、だってリードが無いと自分逃げだしちゃうかもしれないよ?」

P「それの何に問題があると言うのか」

響「そのまま人を襲っちゃうかも」

P「ちょっと洒落になんないそれ」

響「お散歩!お散歩!」

P「可愛く言ってもダメ」

響「うぅ……こんなに楽しみにしてるのに。あんまりだ」

P「俺は最低な飼い主なんだ、分かったら諦めなさい」

響「でも、たとえどんな風に思われてもペットはご主人の事を信じてるから」

P「何、この俺が悪い事してるみたいな空気」

響「愛されなくても愛したい……」

響「でもそうやって愛すれば愛されたくなるんだ。わがままかな……?」

P「やめて、何故か罪悪感が」

響「じゃあ散歩はいいから家に入れて」ガチャガチャ

P「お断りします」

響「何で?」

P「色々後戻りできないような気がする」

響「そんなのなんくるないさー」

P「いえに かえるんだな。おまえにも かぞくがいるだろう」

響「いないよ?」

P「え?」

響「え?」

P「響が俺のペットになったらハム蔵達困るよね」

響「だから大丈夫だって。もう皆自然に帰って行ったよ」

P「生態系が壊れるなぁ」

響「でも一匹じゃ繁殖できないから大きな影響は無いと思うぞ。それに誰かが通報するはずだし」

P「皆家族じゃなかったの?」

響「自分の家族はプロデューサーだけだもん」

P「どうしてそうなるんだろう」

響「ねえってばぁ、あけてよー」ガチャガチャ

P「俺のアパートペット禁止なんだ」

響「バレなきゃ問題ないと思うよ」

P「でもバレたら俺の人生が終わるじゃん」

響「何で?」

P「そりゃ高校生飼ってたら豚箱行きですし」

響「双方合意なら問題ないと思うぞ。世の中間違ってる」

P「よし、なら法律を変えてからまた来てくれ」

響「むー、どうしてそんなに冷たいの?」

P「実は響アレルギーだからな。すまん」

響「何それ」

P「響が近くにいると咳とか涙が止まらなくなる。だから飼えない」

響「それなら自分の方が重症だぞ。Pウイルス感染してるし」

P「そうか大変だな。症状は言わなくて良いからな」

響「感染したらプロデューサーの側にいないと寂しくて死んじゃう恐ろしいウイルスだぞ」

P「ほらー、だから聞きたくなかったのに」

響「こんなに好きなのに何でダメなの?自分の事嫌いなの?」グスッ

P「いや、響は好きだよ。大好き」

響「じゃ、じゃあ!」

P「でもアイドルとか年齢の壁とか色々事情があって無理なんだな」

響「そんなのペットと飼い主の関係ならオールオッケーさ」

P「いや、その理屈はおかしい」

響「いじわる。ペットにいじわるはいけないんだぞ」

P「俺の方がいじめられてる」

響「もう泣いちゃうよ?」

P「はい」

響「大声で泣くよ?」

P「近所迷惑にならないようにな」

響「この家の人に襲われたって」

P「ちょっと待て」

P「よし、冷静に対話をしよう」

響「うん」

P「響は何で俺の家に入ろうとしてるんだ?」

響「ペットが自分の家に戻るのは当たり前でしょ」

P「前提がおかしいな」

響「えー、何もおかしなこと言ってないぞ」

P「じゃあ色々言いたいけど俺のアパートはペット禁止。分かった?」

響「うん、分かったから入れて」

P「もう変な動物がいるって保健所に連絡して良いかな」

P「響さん」

響「なーに?」

P「俺の家にネズミとかヘビが大量にわいてきたんですが」

響「それは大変」

P「絶対お前の仕業だろ」

響「自分が家の中に入って説得してあげる」

P「961プロも真っ青な解決法」

響「やっと家に戻ってこれたぁ」

P「これ一種のストーカーじゃないかと」

響「そっちこそペット虐待だぞ。外に放置するなんて」

P「もう俺が飼い主なのは確定なんですかね」

響「うん!これからは可愛がってね!」

P「響は可愛いなぁ」

P「響、暑い」

響「だってこうやってずっと一緒にいないと不安だから」ギュゥ

P「だからってこんなべったりくっつかなくても」

響「さっきは追い出されて本当に悲しかったなぁ」

P「なんかごめんなさい」

響「でもこれからは側にいてくれるんだよね?ちゃんと面倒見てくれるよね?」

P「正直折れかかってる」

P「なあ」

響「ん?」ペロペロ

P「何でさっきから俺の顔舐めてるの?」

響「これは愛情表現ってやつだぞ」ペロペロ

P「なるほど、もう十分かなーって」

響「じゃあ今度はプロデューサーから舐めて」ゴロン

P「ペットをペロペロする人はあんまりいないはず」

響「じゃあ自分がもっとするだけさー」ペロペロ

P「もうべとべとや」

P「なあ」

響「ん?」ペロペロ

P「何で四つん這いになって舌で牛乳飲んでるの?」

響「問題あるの?」ペロペロ

P「すっごくいけない事してる気になるんだけど。首輪効果も相まって」

響「ペットをそんな目で見るなんて変態だなー」

P「お前にだけは言われたくない」

響「ん」

P「んって言われても」

響「自分まだ子どもだから細かくしてくれないとご飯食べられないの!」

P「どうしろと」

響「はむっ……」ムグッ ジュルル

P「!?」

響「えへへっ、こうやってプロデューサーの口から貰えば大丈夫」

P「ペット飼ってる人ってこんな事までしてるのか」

響「おしっこ」ブルブル

P「トイレあそこだから」

響「初めての場所だと……ペットはどうしたらいいか分かんないだぞ」



P「何故俺はアイドルと一緒にトイレに入ってるのだろう」

響「と、トイレの後処理も飼い主の仕事だから」

P「そうすか」

響「だ、だから拭いてほしいな……」

P「ほぇ?」

P「あー、疲れた。どうしてこうなった」ザブーン

ガラガラ

響「わーい、お風呂!」

P「はやー、何で入ってきたの?」

響「ペットは1人でお風呂に入れないもん」

P「そうか、ペットだから仕方ないな」

響「うん」

P「あの、俺の手を誘導されてる気がするんですが」ワシャワシャ

響「気持ち良い所を洗って欲しいから……だよ?」

P「俺のpがインフェルノしちゃう」モミ

響「ぺ、ペットだから何も気にすることないんだ……んっ」

P「そんな声出されたら困ります」ワシャワシャ



響「お返しに今度は自分が身体を洗ってあげる」

P「俺もう洗ったんだけど」

響「でもご主人様のために少しは役立ちたいんだ!」

P「ご主人様て」

響「うん、自分だけのご主人様」ピトッ モニュン

P「ふわぁぁああああ、背中にスライムが二匹ぃぃ」

P「何で体拭いて服まで着せなきゃならんのか」

響「ずっと裸でも良いならそれで良いけど」

P「それはいけない」

響「あっ、首輪もつけてよ」

P「いや、いらないかと」

響「これがないと落ち着かないんだ」

P「もう病気だろ」

響「何なのこのゴミ」ビリビリ

P「あっ、貴音との2ショット写真を破るな」

響「自分以外の女なんてプロデューサーには必要ないんだ」グシャッ

P「765プロアイドルグッズがぁぁ」

響「これもさっさと捨てないと」パキッ

P「あぁぁぁぁ、思い出のDVDが。何てことするんだぁぁぁぁ」

響「ペットがいけないことしたらちゃんとしつけないとダメだぞ」

P「しつけとかの問題なのか」

響「じ、自分をプロデューサーの好きなようにしつけて……そしたらもっと良い子になれるから」

P「何故顔を赤らめる」

響「ほら何もしないの?」

P「って言われても」

響「自分また同じ事しちゃうよ?」

P「だってもうアイドル関係の全部破壊されちゃったし」

響「それでも怒らないとペットは調子に乗っちゃうぞ」ズイッ

P「わざわざお尻突きださなくても」ペチーン

響「はぅっ……!」ビクッ

P「思ったより悲痛な反応だ」

響「こ、こんなんじゃ全然反省しないから……もっと」

P「なんぞこれ」

響「ブラッシングもしてあげないと毛が傷んじゃう」

P「はいはい」サッサッ

響「ん、くすぐったい」



響「歯も磨かなきゃ」

P「はいはい」シャカシャカ

響「あっ……ふぁ……」



響「耳掃除も……」

P「はいはい」クリクリ

響「んん……あぁっ……」



響「あと子作りも」ガバッ

P「何か変じゃね?」

響「飼い主はペットの性欲も発散させないといけないんだ」

P「ちょ、これはダメだ」

響「ふふっ、たまにはペットが反逆する事もあるんだからね」スルスル

P「落ち着け、洒落にならん!」

響「プロデューサー……自分ずっと……」

P「響!!」

響「ヒッ」ビクッ

P「飼い主もたまには本気で怒るんだからな」

P「ペットと子作りするなんて聞いたこと無いわ」

響「だ、だって自分がプロデューサーに出来る事なんてこれぐらいで……」

P「……」ギュッ

響「あ……」

P「響は可愛い。だから側にいてくれるだけで良いんだ」

響「え……?本当に?」

P「ああ、響は違うのか?俺が一緒にいるだけじゃ不満か?」

響「……」チュッ

P「あ」

響「これは大好きのキスだから。大好きな飼い主とずっと一緒にいたいって」グスッ

P「ああ。もっと大きくなったらさっき響がしたがってたこと、出来るから」

響「うん。ぺ、ペットと子作りしたいなんてやっぱり変態だな……」

P「ああ、変態だよ俺は」チュッ

「響……」

響「何だ、プロデューサー自分の夢を見てるのかな?」

響「そんなに自分を必要としてくれてるんだ、えへへ」

響「よだれ垂らしちゃって、しょうがないなぁ」フキフキ

響「これからもちゃんと面倒見てあげるからね」

響「自分がずっとずっと」

響「プロデューサーの飼い主だから」



チャオ☆

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