真「プロデューサー、何か良いバイト教えてくださいよ!」 P「え」 (21)

真「お金が欲しくてたまらないんです。何か良いバイトあったりしませんか?」

P「そんな、今すぐに金が必要なのか?」

真「はい。今すぐ必要なんです」

P「何に使うつもりだ?」

真「そ、それは……」

P「ま、まこと……?」

真「用途については訊かないでくださいお願いします!」

P「そ、そうか……それでいくら必要なんだ?」

真「5万円ほどです」

P「5万か……仕方ない。ほれ」

真「ありがとうございます、プロデューサー! それではっ」

ササッ

P「いったい何に使うんだろうな……」

冬馬「おい、ちゃんと持ってきたか」

真「持ってきました」

冬馬「やるじゃねえか……でもこれでもまだ少ねえ方だぜ?
次はもっとたくさん金持って来い。いいな?」

真「は、はい……」

真「(プロデューサーには言えない。絶対にこんなこと言えない)」

真「(冬馬に貢いでいるなんて……絶対に言えるわけない!)」

P「真、おはよう。最近どうだ調子は」

真「あ、プロデューサーおはようございます。ボクはいつもと変わらず元気ですよ」

P「そうかそれはよかった。それでお金の方はもう大丈夫なのか」

真「あ、それなんですが……」

P「ゴクリッ。(これは嫌な予感が……)」

真「10万円必要なんです……」

P「じゅっ、10万だと!!!」

真「じ、実はお母さんが病気で入院していて……」

P「まこと……」

真「どうしてもお金が必要なんです……治療費のためにできるだけ節約してやっているんですが……」

P「そうかわかった。今お金下ろしてくるから待っててくれな」

真「プ、プロデューサー……ありがとうございます!!!」

冬馬「真、お前いつもより可愛いな」

真「そ、そうですか!?」

冬馬「ああ、今のお前はものすごく可愛いぞ」

真「そんな、ボク照れちゃいますよ……//」

冬馬「口づけを交わしたいくらいだ」

真「冬馬……」

冬馬「もし、したいのなら何をすべきか分かっているな?」

P「あーあ、腹減った。あのコンビニでなんか買ってくか」

P「って、ん? あれは……」



冬馬「今日はここでお別れだ」

真「えーもう少し一緒にいたいよ~」

冬馬「駄目だ」

真「そ、そうだよね。それじゃあまた今度!」

冬馬「ああ」



P「そ、そんな……!!」

P「おいお前、真に何の用だ!?」

冬馬「は?」

真「プロデューサー!」

P「お前、真に何をした!?」

冬馬「何もしてねえけど」

P「なわけあるか。きっと何かしたに決まってる」

冬馬「してねえって言ってるだろゴミクズ!」

P「なんだと貴様ぁぁああああ!!」

真「プロデューサーぁああ!!! 冬馬ぁああ!!!」

P「いてて……クッ、クソッ……」

冬馬「このザコ。もう二度と俺の前に姿を現すんじゃねえぞ。それとお前もだ」

真「プ、プロデューサー!」

P「いてえな……」

真「ボ、ボクいったい何をやっていたんだろう……ボクがこんなことをしていたあまりに……」

P「真……」

真「プロデューサーごめんなさい!」

P「なんでこんなことになっちまったのかな……ううっ」

真「……」

P「なあ、真、正直に話してくれ。いったい何があったのか」

真「……ゥグッ」

P「母親のためではなく、もっと深い理由があったから金を借りたんだろ?」

真「……プ、プルォデュゥサァー!!! ゥゥグッ」

P「仲間のため、IA大賞のためか……」

P「冬馬に金を払えば、フェスでわざと負けてくれると……」

P「なぜ真がそんな行動に走ってしまったのか……」

P「それは俺がプロデューサーとしてしっかりしていないからだ」

P「事実、最近はCDの売り上げもファンの人数も急落してる」

P「俺はこの先どうしていけばいいんだ……」

P「みんな、おはよう」

美希「おはようなの~」

響「おっはようだぞ! プロデューサー!」

P「ここで大事なお話がある」

美希「どうしたの~?」

P「一時、リーダーの真をユニットから離脱させる」

響&美希「えーーーーーーーーー!!!」

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