美神｢おキヌちゃん、何してるの？｣

おキヌ｢み、美神さん!?え、えーっと…………｣

美神｢そういえば今日はあの馬鹿の姿を見てな………あら、その精霊石、『どうしたの？』｣ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

おキヌ｢あ、あわわわ｣

美神｢ったく、またあの馬鹿ね…帰ってきたら処刑………………っ!!おキヌちゃん!!ここに置いてあった４億円の悪霊退治の依頼書は!?｣

おキヌ｢え、さっき横島さんが持って行っちゃいました｣

美神｢あんの馬鹿!!依頼書の内容ぐらいちゃんと読みなさいよ!!｣

おキヌ｢み、美神さん…あの依頼、そんなに危険何ですか…？｣

美神｢ハンパなく、ね。総力戦になるわ……おキヌちゃん、タマモとシロ起こして、直ぐに横島クンを追うわよ。準備して！早く！｣

おキヌ｢は、はい!!｣

美神(急がないと………あの依頼書の相手は何人もゴーストスイーパーを『喰ってる』大物………横島クン一人じゃ……)

おキヌ｢美神さん、準備出来ました！｣
タマモ｢眠い……｣
シロ｢しっかりするでござるよ……師匠、直ぐ助けに行くでござる｣

美神｢なら、出発よ!!場所は………空座町よ!!｣

横島｢ここが空座町……何なんだ、この町はっ!!｣

通行人O｢あの人なんか叫んでるよ、たつきちゃん｣

通行人T｢春だから変なのが出てくるんだよ。あんまりジロジロ見ないの織姫｣

通行人O｢はーい｣

横島｢右を見ても美女！ 左を見ても美女！ そして前を見れば美少女！ なんて……なんて素晴らしい町なんだっ!!｣ﾊﾟｧｧｱ

通行人M｢何だか浅野さんみたいな人がいますよ｣

通行人K｢いきなり苗字呼び!? しかもさん付け!?｣

通行人I｢あー。確かに｣
通行人I(けど、何となく変な感じが……)

通行人Tya｢む………一護｣

通行人I｢そーだな……あんまり関わりたくねーな。水色、啓吾チャド、行こうぜ｣






警官｢えーそれで昼間から町中で何を叫んでいたのかな？｣

横島(ふふ……例え職質されても今ならば何とも……あれ？ 俺、何のためにこの町に来たんだっけ？)

警官｢君、話を聞いて……｣

横島｢あぁぁーーー!!｣

警官｢!?｣ﾋﾞｸｯ

横島｢こ、こんなことしてる場合じゃない！ 急がないと………殺される!!｣ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

通行人U｢っ｣ﾄﾞﾝｯ

横島｢っと、わり。眼鏡の兄ちゃん！｣ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

警官｢こら！ちょ、ちょっと、待ちなさい！｣ﾀﾀﾀﾀ




｢うるせーー！こっちとら命掛かってんだ黙って見逃せーー｣

｢こっちも仕事なんだよ！いいから止まれ！｣

｢ｳｯーーｾ！｣
｢ﾏﾃーﾍﾝー！｣



通行人U｢何だったんだ………？｣ｸｲｯ
通行人U(しかし、あのバンダナの男かなりの霊力があったが……一体何者だ？)

横島｢ゼハァッ……なんとか逃げ切ったか？………しかし、道が分からなくなったな……どっか適当に店に入って道を聞くか｣

｢あの……あなた、美神除霊事務所の…？｣

横島｢あん？｣ｸﾙｯ
横島(美女!!)

｢私、今回依頼を出した宇津呂という者ですが……｣

横島｢初めまして。私は美神除霊事務所の横島、と申します｣ｷﾘｯ

宇津呂｢あなた、お一人ですか…？｣

横島｢えぇ。ですが問題ありません。私もプロのスイーパーです。心配には及びません｣

横島(ふふ……ここでカッコイイところを見せれば……｣

横島『悪霊は退治しました。もう心配ありません』

宇津呂『横島さん素敵!! 抱いて！』

横島｢ってな具合に｣

宇津呂｢あの……｣

横島｢何でしょうか？｣

宇津呂｢声に、出てます｣

横島｢…………こっ…これはその、けっしてセクハラなどではなく！そ、その………すいませんでしたぁぁーーー!!｣ﾄﾞｹﾞｻﾞ

宇津呂｢ふふ……面白い人ですね……好みのタイプですよ｣ﾎﾞｿｯ

横島｢へ？｣

宇津呂｢さぁ、行きましょう。私が案内します｣ｽﾀｽﾀｽﾀ

横島｢こっコレは……き、キターーーーーー｣ﾊﾟｧｧｱ

横島｢モテ期！到・来！とうとうあんないいネーチャンが俺を相手にしてくれた!!……ふふふふ……燃えてきたーーー!｣