穏乃「憧のおっぱい舐めるだけでラーメンおごってくれるの!?」(110)

憧「うん。どうかしら?」

穏乃「やるやる!」

憧(やたっ!)

穏乃「それじゃあ上着を失礼して、と。……ぺろぺろ」

憧(シズ……、シズ……)

穏乃「れろれろ」

憧(幸せ……)

穏乃「憧とキスするだけでお昼ご飯のあんぱん一週間分おごってくれるの!?」

憧「うん。どうかしら?」

穏乃「うーん。でもキスかー」

憧「……」

穏乃「ま、憧ならいっか」

憧「!!」

穏乃「じゃいくよー」

憧「う、うん……」ドキドキ

穏乃「えいっ!」

憧「んっ……」

憧(幸せ……)

穏乃「憧と手を繋いだまま見るだけで映画料金代わりに払ってくれるの!?」

憧「うん。だからたまには二人で映画なんてどうかしら?」

穏乃「それだけでいいなら勿論!」

憧(よしっ!)

穏乃「それじゃさっそく見に行こう!」ギュッ

憧「!?」

憧(えっ、映画を見ている間だけ繋いでくれってことだったのに!)

憧(道中でも手を繋げるなんて……、嬉しい誤算!)

穏乃「憧ー? なに笑ってるの?」

憧「わわわ笑ってなんかないわよ!」

穏乃「憧とお揃いにするだけでキーホルダーおごってくれるの!?」

憧「うん。どうかしら?」

穏乃「んー。でもなんでそんなことを?」

憧「二人でお揃いのキーホルダーをかばんに付けると、なんか仲良しの印みたいでいいかなー、って……」

穏乃「なるほど」

穏乃「それなら私も自分のぶんは自分で払うよ!」

憧「えっ!?」

穏乃「私も憧の話聞いて、おそろいのキーホルダーっていいなって思ったんだ。だから自分のキーホルダー代は出すよ!」

憧「シズ……」

穏乃「あっ。ついでに玄さんのぶんも……」

憧「ふーたーりーでーおそろい!」

穏乃「な、なんか怒ってる……?」

穏乃「憧と裸で抱き合うだけで大盛りラーメン定食おごってくれるの!?」

憧「う、うん。どうかな……?」

穏乃「うむむむ」

憧「……」ドキドキ

穏乃「まあ、大浴場で裸ぐらい見てるわけだし……、いいよ!」

憧「!!!」

穏乃「ってことでさっそく脱ごう!」

憧「あっ、ま、待って! まだ心の準備が!」

憧(シズの裸、シズの裸、シズの裸……)ドキドキドキ

穏乃「じゃ、抱き付くよー!」

憧「ははっ、はい!」

穏乃「えいっ!」ギュウ

憧(あ、ああ……、シズの肌が全身に……)

憧「シズ……」モゾモゾ

穏乃「ちょっ、憧!? 抱きついたままもぞもぞされるとくすぐったいよー」

憧「シズ……」スリスリ

穏乃「おっ、おい!? なんか動きがよけいひどく……」

穏乃(って、あれ? 肌がこすれ合うのがだんだん気持ちよくなってきた……)

憧「シズ……」スリスリ

穏乃「あ、憧……」スリスリ

穏乃「憧に私のジャージを貸すだけで二枚貝ご馳走してくれるの!?」

憧「うん。どうかしら?」

穏乃「いいよ! さっそく家行ってとってくるなー」

憧「あ。待って!」

穏乃「ん?」

憧「あたしが貸して欲しいのは洗濯済みのジャージじゃなくて……」

憧「その、シズが一度着てから脱いだばかりのジャージで……」

穏乃「ええええっ!?」

穏乃「憧に大好きって言うだけで部室の掃除当番代わってくれるの!?」

憧「うん。どっ、どうかな?」

穏乃「いいよ!」

憧(やったー!)

憧(さっそく録音の用意を……)

穏乃「……」ピトッ

憧(って、え……?)

憧(ななななんで耳元に口なんて近づけて!?)

穏乃「憧大好き」

憧「あ、あ、あ……」

憧「ふぁぁ……」ヘナヘナ

穏乃「ちょっ、憧!? 床に倒れ込んだりして大丈夫!?」

憧「よいしょ、よいしょ」ゴシゴシ

穏乃「ごみ捨ててくる」

憧「うん、ありが……、って、え?」

憧「当番代わったはずなのになんでシズがごみ捨てなんて……」

穏乃「いやー。さすがにあれだけで当番任せっきりにするのは悪いかなって思い直して」

憧「言い出したのはあたしだよ……?」

穏乃「いいからいいから! 二人ならさっさと片付くしさ!」

憧「シズ……」

穏乃「憧に膝枕するだけで宿題教えてくれるの!?」

憧「悪くない条件だと思うけどどうかな?」

穏乃「全教科!? 全教科対応!?」

憧「もちろん。保健から生物までなんでもござれよ!」

穏乃「保健は宿題無い筈だけど……、とにかくやったー!」

穏乃「そんじゃ憧、いらっしゃい」ポンポン

憧(きたー! とうとう夢にまで見たシズの膝枕!)

憧「よいしょ、と」ゴロン

憧(ああ。ほっぺたに触れる生太ももの弾力が……)

穏乃「二人乗りのまま自転車で外を走ればジュースおごってくれるの!?」

憧「ええ。どうかしら?」

穏乃「いいよ!」

憧(よーし! これで憧れの、高校生自転車二人のり青春デートが!)

穏乃「ところで憧。二人のりのままどこまで走れぱいいの?」

憧「んー、じゃあ海まで!」

憧(なーんてね。ここから海はさすがに遠いし、さすがにこれは冗談に決まって……)

穏乃「うっしゃあああ! 海だなぁー!」

憧「なんかスイッチ入ってる!?」

穏乃「はあっ、はあっ……」

憧「し、シズー? 早朝からこぎっぱだし、さすがに自転車こぐの代わるよ?」

穏乃「いや! ここまできたら最後までこぎ通す!」

憧「強情なんだから……」

穏乃「おっ。潮の匂いがしてきた!」

憧「本当だ……。このぶんだとこのトンネルを過ぎれば……」

穏乃「おおっ、海だー! 海が見えたー!」

憧「まさか本当に二人のりでここまできちゃうなんてね……。お疲れ様、シズ」

穏乃「……ところで憧」

憧「ん?」

穏乃「水着持ってきた……?」

憧「あっ」

穏乃「うわあああー! なんてこったー!」

穏乃「憧と一緒の布団で寝るだけで宿代浮くの!?」

憧「うん。この民宿は一人部屋以外がいっぱいだから、一人部屋でよければ安く二人泊まらせてくれるってさ」

憧「そうすれば他で大きめの部屋を探して借りるより安そうだけど……、どうする?」

穏乃「よし! 一人部屋に二人で泊まろう!」

憧「ほっ、本当にいいの……?」

穏乃「何が?」

憧「何って、その、同じお布団で寝るのが……、ゴニョゴニョ」

穏乃「もっちろんだよ!」

憧(まっ、まさか海にきてこんな嬉しいイベントがあるなんて!)

穏乃「憧の身体を私の身体で洗うだけで晩御飯のお刺身半分くれるの!?」

憧「うっ、うん。どうかしら?」

穏乃「いいよ! さっそく全身にあわあわをつけてっと」

憧「……」ドキドキ

穏乃「そりゃっ!」ピトッ

憧(せな、背中に、シズの胸が押し当てられて……)

穏乃「ごしごしぬるぬるー」

憧「んっ……」

穏乃「こすこすこすー」

憧(やっ、やばいよこれぇ……)

穏乃「ぐりぐりぐりー」

憧(身体が完全に発情してきた……)

穏乃「痒いとこどこかありますかー?」

憧「!!!」

憧「こ、ここが痒い……、かな」

穏乃「え? 股のあたり?」

憧「……うん」

穏乃「わかった! ごしごしごしー!」

憧「あっ、あ……、あっ」

穏乃「大丈夫、憧? 変な声出てるし、顔も赤く……」

憧「だっ、大丈夫!」

穏乃「それならいいんだけど……」

憧(シズの指があたしのアソコに……、シズの指があたしのアソコに……)ドキドキドキ

穏乃「ふーっ。そろそろ寝るかー!」

憧「……ぎる」

穏乃「へっ?」

憧「思った以上に布団が小さすぎる……」

穏乃「密着すればなんとか寝れるよー」

憧(無理無理無理!)

憧(きっ、緊張しすぎて、これじゃ絶対眠れないよ……)

穏乃「布団一番乗りー! おいで憧!」

憧「……」

憧(シズは全然気にしてる様子がない……)

憧(あたしがこんな気持ちになるのは、下心を持ってるからなんだ……)

穏乃「おーい?」

憧(シズの無邪気な様子見てたら急に罪悪感が……)

憧「ねえシズ。あたしまだ眠くないしちょっと砂浜でも散歩してくるわ」

憧「はあ……」

ざざーん ざざーん

憧「昔はよかったな。ただシズと仲良くできればそれで満足できて……」

憧「いつからなんだろ……、それじゃ我慢できなくなったのは」

憧「……」

憧「……夜の海って、なんだか何もかも呑み込んじゃいそう」

憧「いっそあたしのやましい気持ちも捨て去れたら……」

「かーのじょ! 一人っ?」

憧「……シズ」

穏乃「さすがに夜一人で外を歩くのは危ないよ? 変質者とかいないとも限らないし」

憧「……」

穏乃「なあ、憧ー」

憧「うん」

穏乃「私は憧ほど考え事が得意なわけじゃないけどさ……」

憧「……」

穏乃「って、ああっ! 見て! 流れ星!」

憧「えっ!? そ、そんなのどこにも」

穏乃「まあ私の方が視力いいしな」

憧「シズは目の良さだけは随一だかんねー」

穏乃「とまあこんな具合に、憧に見えないものを私が見れることもあるわけ!」

穏乃「だから、ほらさ……、憧が考えてるよりは、私も物事を理解できてるんじゃないかなって思うんだ」

憧「……うん。そうなのかもね」

穏乃「だからあんま気にしすぎるなよなー!」

憧「うん……。わかった」

穏乃「よし! それじゃあ部屋に戻ろっか!」

憧「あ、待って!」

穏乃「えっ?」

憧「あの、えっと……」

憧「前にあんぱん一週間を交換条件に出したときみたいに、もう一度シズにキスしてほしい」

憧「ただし今度は……、見返り無しで」

憧「ダメかな?」

穏乃「……ううん。いいよ」

憧「!!」

穏乃「髪をモフモフさせるだけで朝食のベーコン1枚くれるの!?」

憧「うん。どうかな?」

穏乃「それぐらい別にいいよ!」

憧(やったー!)

憧「シズー!」モフッ

憧「シズー、シズー」モフモフ

憧「シ……」

こんこん がらがらがら

「朝食お持ちしまし……」

憧「……」モフ

穏乃「あー……」

「ごゆっくりどうぞ」

憧(ななななんでノックからほとんどインターバル無しで入ってきちゃうのよー!?)

穏乃「はあっ……、はあっ……!」

憧「何も帰りまで一人でこがなくても……」

穏乃「これはもう意地の問題だー!」

憧「もうっ、おバカなんだから」

穏乃「ぜーっ、ぜーっ」

憧「……」ピトッ

穏乃「ラストスパートー!」

憧「わわっ!? 急に早くしないでったらぁー!」

穏乃「憧と一緒に暮らすだけで家賃半額になるの!?」

憧「まだ気の早い話だけどね」

憧「もし、高校卒業して、それでも傍に居続けられそうなら……」

憧「どうかな?」

穏乃「もちろんいいよ!」

憧「やったー!」

穏乃「この書類にサインするだけで憧とずっと一緒にいられるんだよね……?」

憧「うん……」

穏乃「よし、それじゃあ」


高鴨穏乃、と。

新子憧。あたしも書けたよ。

苗字は……、どっちにする?

高鴨姓、と。

勝手に決められたー!?



おわり

乙!
いつもの憧穏の人?

>>105
よく書いてるしたぶんそうかな?

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