杉下右京「おやおや、ソウルジェムが真っ黒ですねぇ」 (291)

右京「ティロ・フィナーレ!・・・ですか」ボソッ

亀山「?どうしたんですか急に」

右京「ある方の死に際の一言ですよ」

右京「ある意味、辞世の句という言い方もできましょう」

亀山「へぇ、横文字ってことは外国の方ですか?」

右京「日本の方ですが、髪は黄色ですよ」

右京「名を、仮に黄色ちゃんとしましょう」

亀山「金髪じゃないんすか?」

右京「うーむ、微妙なところですねぇ」

右京「紅茶が好きな方でしたよ」

亀山「へぇ、右京さんと似てるんすかね」

亀山「で、黄色ちゃんの職業とかは」

右京「一言で言えば、正義の味方です」

亀山「正義の味方・・・ヒーローか」

亀山「死に様はどんな感じだったんですか?」

右京「斬首されてお亡くなりになりました」

亀山「え?く、首をですか!?」

右京「はい、即死でした」

右京「ご遺体は未だに見つかっておりません」

右京「家族もおらず、ずっと独りぼっちで戦ってきたというのに・・・報われませんでした」

亀山「相当ヤバくないですかそれ」

右京「結界の中でしたから、致し方ありませんが・・・」

亀山「(結界?・・・縄張りか何かか?)」

亀山「その方、ベテランだったんですかね」

右京「ええ、ベテランでしたよ」

右京「新米の子を引き連れていたんですが」

右京「仮にその子の名をピンクちゃんとしましょう」

右京「ピンクちゃんは斬首シーンでショックをうけてしまいました」

亀山「そりゃそうでしょう」

右京「最終的にはピンクちゃんも正義の味方になりますが」

亀山「へぇ、勇気ありますねその子」

亀山「結局、敵はどうなったんです?」

右京「もう一人いたベテランさんが倒してくれましたよ」

右京「そのベテランさんは・・・仮に黒髪ちゃんとします」

右京「黒髪ちゃんは、ピンクちゃんを守る為に命を懸けて戦うのです」

亀山「守る理由があるんですか?」

右京「その理由は・・・」

亀山「ゴクリ」

右京「黒髪ちゃんにとって、ピンクちゃんは」

右京「たった一人の友人だったのですよ」

右京「黒髪ちゃんは、ピンクちゃんのことが大好きで大好きで大好きで大好きで大好きでたまらないのです」

亀山「ほう」

亀山「よっぽど好きなんですね」

右京「それはもう、黒髪ちゃんはピンクちゃんの為ならなんでもする方です」

右京「俗に言うゾッコンでしょうか」

亀山「なるほど」

右京「ちなみに、あと二人ほど重要人物がいます」

右京「水色ちゃんとレッドちゃんです」

亀山「へぇ、その水色ちゃんは」

右京「心を病み、絶望して亡くなります」

亀山「・・・レッドちゃんの方は」

右京「亡くなった水色ちゃんを追って亡くなります」

亀山「」

亀山「そ、そんなのあんまりですよ・・・」

右京「しかし、それが現実なのです」

亀山「せっかく正義の味方になったんでしょう?」

右京「そう、皆勇気を振り絞って正義の味方になる道を選んだのです」

亀山「なのに・・・そんなの絶対おかしいですよ!」

右京「亀山君、君はいつもそうですねぇ」

亀山「何がです?」

右京「事実をありのままに伝えたのに、なぜそんな反応をするんですか?」

右京「わけがわかりませんよ」

亀山「(だめだこいつ)」

右京「(一度言ってみたかったんですよ)」

亀山「それで・・・結末はどうなったんですか?」

右京「ピンクちゃんが消えます」

亀山「!?」

右京「ピンクちゃんの犠牲のおかげで、少しマシな世界になりました」

右京「黒髪ちゃんはピンクちゃんのいない世界で、一生懸命生きていくのです」

亀山「消えたっていうのはどういう・・・」

右京「最初から生まれなかったことになりました」

亀山「??????????????」

右京「そう、ピンクちゃんは概念になったのです・・・」

右京「もう絶望する必要なんてありませんッ!」

亀山「(いつにもましてだめだこいつ)」

右京「(まあ、叛逆で色々付け足されるのですが・・・亀山君にはまだ早いでしょう)」

右京「まあ、そもそもの諸悪の根元はQBです」

亀山「QB?」

右京「そう、少女たちを正義の味方にする役割を持つ者です」

亀山「それなら、別に悪くもなんともないじゃないですか」

右京「ところが違うんですよ」

右京「QBは、少女たちを絶望させることが目的なのです」

亀山「・・・は?」

右京「追いつめられた少女たちを正義の味方にし、その後
絶望させる」

右京「QBはこの行為を行うために存在するのです」

亀山「(認知症かな・・・)」

右京「まあ、本人に悪気はないのですが・・・」

右京「・・・ふぅ、紅茶は美味しいですね」

右京「(巴マミさんと、是非とも紅茶について語り合いたいものです・・・)」

亀山「俺ら、暇ですね」

右京「画面の向こう側の人達よりはマシです」

その時、右京の携帯が鳴る。

右京「おや」

右京「もしもし・・・はい、了解しました・・・」

亀山「米沢さんですか?それとも官房長?」

右京「・・・亀山君、留守番を頼みます」

右京「官房長からです」

亀山「了解ッス」

右京退室

課長「暇かっ?」

亀山「あ、課長。俺は暇ですけど、右京さんはいませんよ」

課長「なんだ、つまんねえな」

亀山「今日の右京さん、とびっきり変でしたよ」

課長「っていうと?」

亀山「なんか、変な事件の話してましたよ」

亀山「黄色い髪の子が首斬られただの、水色の髪の子が絶望して死ぬだの・・・」

亀山「最後はピンク髪の子が消えるとか、絶望する必要なんて
ないとか言い出すんですよ」

課長「・・・え?」

課長「(それ・・・まどかじゃね?)」

課長「そ、そりゃあおかしいな、はは」

亀山「訳分かんないっすよ、どうしちゃったんだか」

課長「(杉下、なんでまどか☆マギカを・・・?)」

課長「まあ、杉下のことだから・・・小説でも読んだんだろ」

亀山「あぁ、最近の小説は難しいの多いっすからね」

亀山「右京さんも、意外とそういうのに影響されやすいんすかねえ」

課長「(最近俺の近くでまどかを知ってる奴が多いような気はしてたが)」

課長「(まさか杉下が知っているとは・・・)」

課長「(わけがわからないよ)」

廊下

伊丹「(気分いいな、誰もいないし歌でも歌うか)」

伊丹「かわしたやーくそくーわすれないよー」ボソッ

右京「めをとじ たしかめる」

伊丹「おしよせーたなみ ふりはらって」

右京「すーすむよー」

伊丹「いつになったら・・・って、なんで警部くんが!?」

右京「そのご様子だと、随分歌い慣れてらっしゃいますね」

伊丹「個人の趣味にまで干渉される筋合いはありません」

右京「伊丹さんは、確か杏子さん推しでしたね」

伊丹「ギクゥッ」

伊丹「ど、どこでそれを・・・」

右京「米沢さんから」

伊丹「くっそ、あのピザ後でおぼえてやがれ」

右京「独りぼっちは寂しいだろ、のシーンがお好きだとか?」スマイル

伊丹「そ、そんなの、人の勝手でしょうが!」

右京「かずみ☆マギカとおりこ☆マギカも全巻揃えてらっしゃるとか?」スマイル

伊丹「警部殿!私は仕事中なのでこれにて失礼します」

右京「くれぐれもコミケでの徹夜は避けてくださいね」

伊丹「言われなくても始発で行きますよ!」

伊丹「(こっちはりんかい線定期切符持ってんだぞなめんな)」

右京「あっ、最後にもう一つだけ」

伊丹「なんですかもう」

右京「伊丹さんのことですから叛逆の物語も既にご覧になっていることでしょうね」

伊丹「いやいや」

伊丹「杉下警部と違って私は暇じゃないんでね?」

伊丹「それに、そんなにハマっているという訳でもありませんし・・・」

右京「またまた、そうやって誤魔化そうと」

伊丹「私がそんなことで嘘をつくとでも?」

右京「・・・まあるいケーキは」

伊丹「だーあれwwwwwwwwwwww」

伊丹「ケーキは右京?」

右京「ちーがーう」

右京さんの喋り方が違いすぎる


これはできない>>1

>>43の伊丹半芝だったごめん


官房長室前

右京「伊丹って、ほんとバカ・・・ですか、面白いですねぇ」

右京「失礼します」コンコン

?「合い言葉は?」

右京「ほむほむマジ天使」

?「よし」

右京「では、失礼します」

右京「次元の壁を越えて、わざわざご苦労様です」

QB「いやいや、右京さんこそ仕事中にすまない」

QB「人間の警察という組織の仕事は楽じゃないと聞いているし」

右京「いえいえ、私がいるのは人材の墓場ですから・・・」

>>46 ごめんよ


右京「ところで、官房長は?」

QB「一時的に別の時間軸に移送して眠ってもらってるよ」

QB「まぁ、最終的にはノンキャリアの星に殺られr」

右京「はいぃ?」

QB「なんでもないよ」

右京「映画のネタバレはいけませんねぇ」

QB「すまない」キュップイ

右京「お仕事の方は順調ですか?」

QB「うーん、なんといったらいいか」

QB「僕は宇宙の為にやってるのに、皆僕を恨むんだ」

QB「ちっとも苦しむことなんかないのに・・・訳が」

右京「分からないよ、ですか」

QB「先に言われるとは、参ったなあ」

右京「貴方の目的は少女を苦しめることではない」

QB「当然さ!」

右京「しかし、感情を持った少女達は理解してくれない」

右京「貴方のことを、自分達を苦しめる悪魔だと言い張る」

QB「そうそう、皆そうなんだよ」

右京「効率を考えて行動しているのに、何故恨まれるのか、貴方には分からない」

QB「うんうん」

右京「そこには感情という代物が絡んでくるらしいが、やはり理解できない」

右京「貴方の悩みの概要は僕が言った通りですね?」

QB「右京さん、君は僕の数少ない理解者だ」

QB「人間は謎の塊だよ・・・」ズズッ

QB、緑茶をすする。

右京「ところでQBさん、お願いがあるのですが」

QB「何だい、言ってごらん」

右京「耳を触っても結構でしょうか?」

QB「僕の耳かい?ああ、いいよ」

右京「では、失礼して」モキュッ

「ほほぉ・・・実に興味深い触感ですねぇ」スマイル

QB「(なんだろう、寒気を感じる)」

QB「(これが人間の恐怖という感情に近いものなのか・・・?)」

右京「伸びるんですね」ビヨーン

QB「あんまり引っ張りすぎないでね」

右京「しかしこの伸縮性素晴らしい」ビヨビヨヨヨーン

QB「うわああ」

右京「もっと引っ張りたくなりますねえ」マジキチスマイル

QB「え!?ちょっと右京さん?」

右京「おや失礼」

右京「なんだか素晴らしい伸縮性でしたので・・・」

QB「(この男はなにかがおかしい)」

QB「右京さん、いつも劇場やTVで君の活躍を見させてもらってるよ」

QB「恥を知りなさぁいッ!っていう台詞は圧巻だね」

右京「僕こそ、いつも劇場やTVで君の活躍を拝見させて
いただいていますよ」

右京「僕と契約して、魔法少女になってよ!という台詞はお約束ですねぇ」

QB「自分の仕事を評価してくれる人がいるっていうのは、
なんだか良い傾向に思えるなぁ」

右京「嫌われ者同士、お互い頑張りましょう」

QB「右京さんはファンがいるからまだいいじゃないか」

QB「僕なんて常に四面楚歌さ、わけがわからないよ」

右京「いやいや、QBさんにもファンはいますよ」

QB「いやいや」

右京「いやいや」

QB「・・・物は頼みなんだけどさ、右京さん」

右京「どうぞ、なんなりと」

QB「そろそろ耳から手を離してもらってもいいかい?」

右京「おや、これは失礼」

QB「ふぅ、僕の頼みを一度で聞いてくれる人には、久しぶりに会ったよ」

右京「苦労されてらっしゃいますねぇ」

QB「そうそう、最近は、擬人化QB陵辱本なんてのもあるんだ」

右京「僕も昔、僕と大河内さんがセクースする、という内容の本を見かけたことがあります」

QB「やっぱり苦労してるんだね、お互い」

QB「そうだ、右京さんに良いお知らせがあるよ」

右京「なんでしょう」

QB「実はね、暁美ほむらが君のファンなんだそうだ」

右京「おや、これは驚きましたね」

QB「DVDもコレクションしてるらしい」

QB「その影響でまどかも相棒に興味を持ち始めたくらいだ」

QB「なんでも、冷静な判断力と鋭い観察力に憧れているとか・・・」

右京「そちらの世界にまでファンがいると思うと、嬉しい限りですよ」

QB「右京さんは彼女達の間で僕よりずっと信頼されてるよ・・・いいなぁ」

右京「(これは・・・羨望の眼差し)」

右京「(おや・・・?感情は無いはずでは・・・?)」

右京「そう聞くと、今回の訪問がより楽しみになってきました」

QB「それは何よりだ」

右京「ところで、何か必需品などはありますか?」

QB「これといってはないけど、一応非常食は確保しておいた方がいいんじゃないかな」

右京「僕の懐にビックカツとアポロチョコがありますが、これでよろしいですか?」

QB「うん、それくらいで十分だ」

QB「通常の食料は必要になったら僕が配給するからね」

QB「宿は、ほむらの家の近くに用意しておいた」

右京「サインできるように、ペンも持ちました」

QB「ファンサービスできる警部かぁ・・・」

QB「さてと、急だけど、早速二次元への扉を開くよ」

右京「いよいよですか」

右京「いつも画面の向こうにある世界に行けるなんて感無量ですねぇ」

右京「しかも百合アニメ」

QB「今や業界を代表する百合、いやレズアニメだ」

右京「最近はヤンデレにまで突入していますね」

QB「そうそう、また薄い本が増えるんだろうな・・・」

右京「とらやメロンなどで購入しましょう」

QB「らしんばんも忘れずに」

ほむほむ宅

まどか「はい、あーん」

ほむら「あ、あーん//」

マミ「・・・くすっ」

ほむら「何がおかしいのかさっぱり理解できないのだけれど?」

マミ「なんでもないわ・・・ウフフ」

ほむら「ほむぅ///」

まどか「ほむらちゃん、もうちょっとお口開けて」

ほむら「わ、分かったわ」

ほむら「はふっ」

マミ「(私の手作りケーキでイチャラブして・・・)」

マミ「(見てるこっちが恥ずかしいわ//)」

まどか「ほむらちゃん、口のまわり汚れちゃってるよ」

まどか「私がとってあげるね」ペロ

ほむら「ひゃっ!・・・あ、ありがと//」

マミ「まったく、鹿目さんの前だと猫みたいなのね、暁美さんは」

ほむら「猫にだって弱い猫もいれば強い猫もいるのよ」

ほむら「猫だからって一概に弱いと決めつけるのは安直よ、巴マミ」ファサ

マミ「はいはい」

マミ「今の貴女はどう見ても子猫だけど?」

ほむら「同じことを何度も言わせないでちょうだい、巴マミ」

ほむら「子猫にだって弱い子猫と強い子猫が・・・」

まどか「まあまあ、二人とも」

まどか「ほむらちゃん、子猫みたいで可愛いよ♪」ニコッ

ほむら「そ・・・そうかしら////」

ほむら「まどかがそう言うなら・・・巴マミ、貴女の発言は間違っていないようだわ」ファッサァ

マミ「(暁美さん・・・かわいい)」

マミ「今日はね、クッキーも作ってきたのよ」

マミ「鹿目さんと暁美さんの形にしてみたわ」

ほむら「あら」

まどか「わぁ、すごーい!」

マミ「それとね・・・もう一個あるの」

ほむら「(こ・・・これは・・・)」

マミ「鹿目さんと暁美さんのキスシーンクッキー♪」

マミ「まずキスシーンの絵を描いて、それをもとにクッキーの形を整えたわ」

マミ「作るの大変だったのよ」

まどか「じ・・・上手ですね////」

ほむら「巴マミ、貴女がこんなものを作ったからまどかが困っているじゃない」

ほむら「・・・これは私が預かるわ//」サッ

マミ「(喜んでくれたみたいね)」

右京「ここが暁美ほむらさんのお宅ですか」

QB「そうだよ」

QB「なんでも、今日は巴マミと鹿目まどかも来ているようだけど・・・」

右京「なるほど、これで一気に三人と対面できるわけですね」

QB「そういうことになるね」

QB「まあ、僕はここで帰ることにするよ」

右京「おや、なぜですか」

QB「僕がまどかに近寄るとほむらに処分されるからさ」

右京「おやおや」

QB「それじゃ、帰りたくなったら連絡してね」

右京「かしこまりました」

QB「じゃ」シュピーン

右京「・・・さてと」

右京「この扉の向こうでは何が起こっているか分かりません」

右京「喧嘩をなさっているかもしれないし、どなたかが魔女化しているかもしれない」

右京「悪魔化したほむらさんがいらっしゃる可能性も」

右京「・・・ともすれば、百合展開かもしれない」

右京「なんにせよ、まずは呼び鈴をならしましょう」

さるよけはまかせろ

>>74 ありがたい


まどか「ほむらちゃん、もしかしてシャンプー変えた?」

ほむら「あら、よく分かったわね」

まどか「ほむらちゃんの髪のにおい、毎日嗅いでるもん」ウェヒヒ

ほむら「なっ///」

マミ「良かったわね♪」

ほむら「黙りなさい//」

マミ「(いいわ・・・この二人のキャッキャウフフ及びイチャラブは何度見ても飽きない)」

ピンポーン

マミ「あら、お客さんかしら」

ほむら「こんな時に・・・ほむぅ」

マミ「しょうがないわね、私が代わりに出てあげるわ」

読むのがおっつかんからもうとっとゆくりでもいいんよ

マミ「はーい」

右京「警視庁特命係の者です」

マミ「・・・鹿目さん、暁美さん」

マミ「あなたたち・・・法を犯した覚えはある?」

まどか「な、ないです!」

ほむら「(そんなことよりまどかを犯したい)」

ほむら「(最初は優しく、徐々に激しく・・・)」

まどか「マミさん、なんでそんなこと聞くんですか?」

マミ「だって・・・警察の人が」

まどほむ「!?」

ほむら「(犯罪・・・数多く手を染めてきたけど、全て証拠は消したはず・・・)」

ほむら「(それに、犯罪はまどかの為にやむを得ない場合のみ行っていたこと・・・)」

ほむら「(それを咎められる覚えはないわ)」キリッ

>>78 すまない


右京「巴マミさんですね?」

マミ「は、はい」

右京「貴女は勘違いをしてらっしゃいます」

右京「私は杉下右京です」

マミ「右京って・・・相棒の?」

ほむら「(杉下警部!?)」

右京「ちょっと遊びにきました」

右京「決してどなたかを逮捕するつもりはございません」

右京「ですから、どうか上がらせていただけませんか?」

マミ「暁美さん、杉下右京さんみたいだけど・・・」

カチッ

ほむら「時間を止めた方が安全だわ」

ほむら「杉下警部に会えるのは光栄だけれど、罠の可能性も否定できない」

ほむら「ここは一度様子を見ましょう」

ガチャ

右京「」

ほむら「ほむ・・・ドラマで見ている通りね」

ほむら「よし」ポン

右京「・・・おやおや、もう時間を停止したのですか」

ほむら「ど、どうもはじめまして、暁美ほむらと申します」キンチョウ

右京「警視庁特命係の杉下右京と申します」

右京「日頃より、貴女のご活躍を拝見させていただいております」

ほむら「こちらこそ、色々参考にさせてもらってるわ」

右京「・・・ところで、なぜ時を停止させられたのですか?」

ほむら「一つは、罠かどうか確かめる為」

ほむら「もう一つは・・・大事な話があるの」

ほむら「まず、貴方がこの世界へ来た目的を教えて」

右京「単に遊びに来ただけですよ」

右京「私はこの作品が非常に気に入りまして」

ほむら「そう・・・」

ほむら「叛逆の物語はもう視聴したかしら?」

右京「ええ、実に興味深い映画でした」

ほむら「なら話が早いわ」

ほむら「まどかや巴マミに、前の世界のことを思い出させるような・・・」

ほむら「もしくはこの世界に違和感を覚えさせるような言葉を発しないでほしいの」

右京「なるほど」

ほむら「特にまどかは・・・」

ほむら「まどかが自分の役割を思い出してしまうようなことだけは絶対に避けたいの」

右京「はい、私もそのあたりは映画で熟知しております」

ほむら「良かったわ」

ほむら「もしまどかが思い出しそうになったら・・・私が・・・その・・・」

ほむら「だ・・・抱きしめないと・・・////」

右京「はいぃ?」

ほむら「なんでもないわ」ファサ

ほむら「後は・・・杉下さんが常識的な行動をとってくれれば問題ないわ」

右京「了解しました」

ほむら「注意事項はそれくらいね。・・・さてと」スッ

ほむら「この色紙にサインをお願いしたいの」

右京「お安いご用ですよ」ササッ

ほむら「あ、あともう一枚、まどかの分も・・・」

右京「はい」ササッ

ほむら「・・・巴マミの分」

右京「おやおや」ササッ

右京「巴マミさんとは、どういったご関係でしょうか」

ほむら「別に・・・仕事仲間ね」

右京「ご友人ではないのですか?」

ほむら「まあ、そういう言い方もできるかしら」

ほむら「この前、プレゼント用のケーキの作り方を教えてもらったし・・・」ボソッ

右京「おや、思ったより仲がよろしいのですね」

ほむら「そ、そんなことないわ」

ほむら「私が愛s仲が良いのはまどかだけよ」

ほむら「馴れ合いなんてそんなものは・・・」ゴニョゴニョ

右京「(思ったより仲が良いようで安心しました)」

ほむら「さて、そろそろ時間を動かしましょう」カチ

マミ「あーけーみさん?」シュタッ

ほむら「っ!?」

マミ「いきなり時間なんか止めて・・・お客様に失礼じゃないの」

ほむら「そんなこと、貴女に言われる筋合いはないわ」

マミ「まったくもう・・・どうして時間を止めたりしたの?」

ほむら「ギクゥ」

マミ「答えなさい?」

ほむら「(どうしよう・・・)」

ほむら「(・・・仕方ない、このサイン色紙を使って)」

ほむら「えーと・・・その、杉下さんからサインをもらったわ」

マミ「あら、凄いじゃない!」

ほむら「あの・・・ただ貰うだけでは面白味がないと思って」

ほむら「時間を止めた間にこっそり貰って、それで驚かせようかな、なんて思ったのよ」ファッサァ

ほむら「(嗚呼、なんて私らしくない理由・・・!)」

マミ「そういうことだったのね」

マミ「暁美さんもそういうお茶目なことするのね♪」

ほむら「ほ、ほむ」

ほむら「(何とか誤魔化せたようね・・・)」

右京「巴マミさんに、鹿目まどかさん」

右京「お初にお目にかかります。警視庁特命係の杉下右京と申します」

マミ「巴マミです」

まどか「は、はじめまして、鹿目まどかですっ」

右京「まずは、叛逆の物語ヒットおめでとうございます」

マミ「いえいえ」

右京「皆様のご活躍、日頃より拝見しております」

まどか「ティヒヒ、こちらこそ」

まどか「相棒はほむらちゃんと一緒に見てます」

右京「それはそれは、ありがとうございます」

マミ「(ちょっと暁美さん)」

ほむら「(何よ)」

マミ「(杉下さんがいる時くらい、鹿目さんと手繋ぐのやめなさいよ)」

ほむら「(見てたっていうの!?)」

マミ「(テーブルの下で見えないと思ってるのね?)」

マミ「(私の方からは丸見えよ、ウフフ)」

ほむら「(な・・・)」

ほむら「(黙りなさい・・・!)//」アクマ

マミ「(はいはい)」

まどか「(あれ、ほむらちゃん急に手汗が・・・)」

ほむら「(心配いらないわまどか)」

マミ「ところで杉下さんは、どうしてこの世界へ?」

右京「実は私、まどか☆マギカの物語に惹かれてしまいましてねぇ」

右京「見滝原の街で繰り広げられる人間模様」

右京「綿密なストーリー、感情を揺さぶられる展開、考えさせられる言葉、そして特徴的な背景など」

右京「そして、昨年の春頃でしょうか」

右京「書店で関連する書籍を漁っておりましたところ、QBさんが現れましてねえ」

マミ「QBも暇なのね」

右京「僕と契約して、見学においでよ!」

右京「などとおっしゃるものですから、この機会を逃す手はないと思いまして」

ほむら「何かの罠じゃないといいけどね」

まどか「ほむらちゃん、せっかく来てくれたんだから・・・」

ほむら「それもそうね・・・ごめんなさい杉下さん」

右京「いえいえ」

右京「(まどほむ・・・良いですねぇ)」

右京「皆様、魔法少女のお仕事の方は順調ですか?」

マミ「ええ、おかげさまで」

ほむら「大分落ち着いたんじゃないかしら」

右京「そう聞いて安心しました」

ほむら「杉下さんの方はどうかしら?」

右京「そうですねぇ、東京は魔都ですから、逮捕すれども逮捕すれども、犯罪が後を絶ちません」

右京「やりがいがある反面、終わりの見えない仕事です」

右京「ある意味で、魔獣退治に似ていますね」

まどか「杉下さんのお仕事と私たちのお仕事って、なんだか似てますね」

右京「そうかもしれませんねぇ」

マジかよ
右京さんきらい 失望したわ 右京死ね

マミ「杉下さん、紅茶とケーキをどうぞ」

右京「これはこれは、ありがとうございます」

右京「(画面の向こうにあった紅茶を飲むことができる・・・感動しますねぇ)」

右京「良い色のお紅茶ですね」

マミ「セイロンティーだけれど、お口に合うかしら」

右京「ええ、とても美味しいですよ」

まどか「あっ、杉下さん」

右京「はい、なんでしょう」

まどか「いつもドラマでやってるみたいに、高い所から注いでもらってもいいですか?」

右京「はい、お安いご用です」ジョボボボボ

まどほむマミ「おぉー」パチパチ

>>104 !?


ほむら「失礼を承知で伺うのだけれど」

右京「はい」

ほむら「たまきさんとは上手くいってるのかしら?」

右京「そうですねぇ」

右京「仕事帰りにしばしば花の里へお伺いしておりますので、良好と言えば良好ですね」

まどか「花の里・・・行ってみたいなぁ」

右京「よろしければ、いつでもいらっしゃいって下さい」

右京「5人揃ってでも、まどかさんとほむらさんお二人でも・・・」

ほむら「ふ・・・二人」

ほむら「(まどかと二人で夜の小料理店・・・)」ハァハァ

まどか「ほ、ほむらちゃん大丈夫?お熱ある?」

ほむら「大丈夫よ全然・・・」ハァハァ

右京「(良質なまどほむですねぇ)」

右京「では、こちらからも一つ質問を」

右京「鹿目まどかさんと暁美ほむらさんはどういったご関係ですか?」

マミ「(キマシタワー)」

ほむら「」

まどか「え、えと・・・////」

右京「(おや・・・?答えにくそうなご様子)」

右京「(これは伺わない方がよろしかったようですねぇ)」

右京「お二人は友人だと聞いておりますが」

マミ「そ、そうそう!二人はとっても仲がいいの」

マミ「(夫婦と見間違えるほどにね)」

まどか「う、うん!普通のお友達だよ!ね、ほむらちゃん!」

ほむら「え、ええそうよ、いたって普通の関係よ」ファサァァ

右京「ほう」

右京「しかし、本当にそうでしょうか」

まどほむ「!?」

マミ「(攻めるわね杉下さん・・・)」

右京「テレビシリーズを拝見しましたが、暁美さんは鹿目さんにかなりの愛情を持ってらっしゃいますね」

右京「新編ではその愛情で円環の理までも裂く力を発揮していらっしゃいます」

右京「円環の理とは即ち宇宙の理・・・それを裂くには尋常でないエネルギーが必要となります」

右京「暁美さんの愛情は、そのエネルギーを宿していたということです」

右京「そこまでの強さを持った愛情が、ただの友情であると言い切れるでしょうか」

ほむら「(叛逆ネタバレいくない)」

まどか「(話が難しくて分かんないよぅ)」

右京「更に、幾多のまどマギ同人誌が発行されている中で、最も多くを占めるのはいわゆるまどほむだと言います」

右京「つまり、多くのファンが鹿目さんと暁美さんの仲が友情以上のものだと見なしているということです」

右京「作品をよく考察しているファンがそう見なすということは、それだけの事実があるということではないでしょうか」

ほむら「・・・それは違うわね杉下さん」

今相棒見て爆笑してる
お前のせいだぞ

ほむら「私にとってまどかは相棒なの」

ほむら「貴方にも分かるでしょう、共にいてくれる相棒の尊さというものが」

右京「はい、相棒は尊いですね」

ほむら「まどかは、いつでも私の傍にいてくれて」

ほむら「優しくて可愛くていいにおいでやわらかいわ」

マミ「(やわらかい・・・?)」

右京「はい」

ほむら「そしていつでも私と一緒に戦ってくれる」

ほむら「親友以上の大切な存在よ」

ほむら「杉下さんの言うような、いかがわしい関係ではないと言っておくわ」

ほむら「ね、まどか」

まどか「う、うん///」

マミ「(優しくて可愛くていいにおいでやわらかくていつも一緒にいてくれる親友以上の存在)」

マミ「(ただの恋人じゃない!)」

>>115 俺も見てる


まどか「///」

ほむら「///」

右京「(おや、この状況は)」

右京「(そろそろ良好な百合展開、いわゆるまどほむが観測される前兆ですねぇ)」

右京「(しかし・・・この場に私がいては、まどほむが観測されることはないでしょう)」

右京「(そうなると、鹿目まどかさんや暁美ほむらさんに辛い思いをさせるだけでなく、視聴者にも不満が広がる)」

右京「(ここはとりあえず、この場を後にしましょう)」

右京「鹿目まどかさん、暁美ほむらさん、巴マミさん」

右京「私はそろそろ失礼します」

マミ「そうなんですか?もう少しゆっくりしていってもいいんですよ」

右京「ええ、お気持ちは嬉しいのですが・・・」

右京「そろそろ今日の宿に戻らないといけないので」

ほむら「そう・・・今日はありがとう」

まどか「サイン貰えて嬉しかったですー!」

右京「いえいえ、こちらこそ突然お邪魔して申し訳ございませんでした」

ほむら「気にすることはないわ」

マミ「またお会いしましょうね」

右京「はい、それではまたどこかで」

ガチャ バタン

右京「ふぅ・・・実にまどほむでした」

よく見ながらこれかけるな
俺は絶対無理だわ

マミ「そうなんですか?もう少しゆっくりしていってもいいんですよ」

右京「ええ、お気持ちは嬉しいのですが・・・」

右京「そろそろ今日の宿に戻らないといけないので」

ほむら「そう・・・今日はありがとう」

まどか「サイン貰えて嬉しかったですー!」

右京「いえいえ、こちらこそ突然お邪魔して申し訳ございませんでした」

ほむら「気にすることはないわ」

マミ「またお会いしましょうね」

右京「はい、それではまたどこかで」

ガチャ バタン

右京「ふぅ・・・実にまどほむでした」

>>122 書き溜めてあるでござる


マミ「二人とも、結局手繋ぎっぱなしじゃない!」

ほむら「貴女には関係ないわ巴マミ//」

マミ「せっかく好きなドラマの主人公に会える機会だったのに、気が散っちゃったんじゃないの?」

ほむら「そのような心配は杞憂よ巴マミ」

ほむら「まどかと手を繋ぐことによってエネルギーが補完され、より集中力が高まったわ」

マミ「そ、そう^^;」

まどか「わ、私はちょっと恥ずかしかったかな///」

ほむら「ほむぅ・・・ごめんなさいまどか」

まどか「いいよほむらちゃん、気にしないでウェヒヒ」

マミ「ちょっと紅茶を淹れてくるわね」

まどか「はーい」

まどか「・・・ねぇほむらちゃん」

ほむら「なぁにまどか」

まどか「今日・・・お泊まりしてもいい?」

ほむら「お泊まり・・・?」

ほむら「私の家に宿泊するということかしら?」

まどか「うん」

ほむら「(まどかが私の家に・・・どういう意図があるのかしら)」

ほむら「(でも、まどかが私の家に泊まるのはこれで5回目・・・)」

ほむら「(より一層の親睦を深めるのにはいいかもしれないわね)」

ほむら「いいわよ」

まどか「わぁい、やったー!」

ほむら「うふふ、そんなに嬉しい?」

まどか「うん、だってほむらちゃんと夜まで一緒にいられるんだもん」

ほむら「そんな・・・////」

ほむら「食事だって、レーションくらいしかないわよ?いいの?」

まどか「それなら、私が何か作ってあげる!」

ほむら「あら、それなら心配ないわね」

マミ「(私がいないからってイチャコラして・・・)」

マミ「(もっと私の前で堂々とやればいいのに!)」

マミ「あら、お泊まりするのね」

まどか「はい、それで一旦家に荷物を取りに」

マミ「そうだったのね、気をつけて行ってらっしゃい」

まどか「はーい」バタン

マミ「・・・二人っきりでお泊まりなのね」

ほむら「貴女に関係のあることではないわ巴マミ」

マミ「ねぇ、二人でなにするつもりなの?」

ほむら「なっ・・・//」

マミ「お泊まりってことは、それなりの目的があるんでしょう?」

ほむら「それは・・・まどかの提案だから分からないわ」

マミ「そう」

マミ「鹿目さんとはもうHした?」

ほむら「ブーーーッ」コウチャ

ほむら「巴マミ・・・デリカシーという言葉を知らないのかしら?」

マミ「もう、いいじゃないのよ」

マミ「日夜一緒に戦う仲じゃない・・・ね?」

ほむら「・・・何故、そんなことに関心を持ったの?」

マミ「決まってるじゃない、普段はクールなのに鹿目さんの前でだけ女の子になっちゃう暁美さんが可愛いからよ」

ほむら「ほむっ・・・///」カァァ

マミ「私は、いつも独りぼっちだけど」

マミ「二人がイチャイチャしているのを見るだけで幸せな気持ちになるの・・・」キュンキュン

なんかよく分からんけど瀬戸の花嫁聞きながら投下してます



マミ「だから教えて・・・もうHした?」

ほむら「・・・まだよ」

ほむら「私は、どう頑張ってもキスより先に進めない臆病者なの」

マミ「キスまでいったらそのまま強引にいけばいいじゃない」

ほむら「そう思っても、いざまどかの目を見ると・・・ダメなの///」

マミ「なによ暁美さん完全にメロメロじゃない」

ほむら「悪かったわね・・・」

マミ「それで、家に帰って妄想してクチュクチュしているわけね」

ほむら「////」

マミ「(やだかわいい)」

マミ「でも暁美さん、貴女が押せば鹿目さんは受け入れてくれると思うわ」

ほむら「ほむ?」

マミ「最近、鹿目さんも結構暁美さんに夢中よ?」

マミ「口を開けば暁美さんのことばっかり」

マミ「ふふふ、共依存ね」

ほむら「きょ・・・共依存・・・!」ゾクゾク

マミ「だからね、暁美さん」

マミ「せっかくの機会だし、今夜は強引にいってみたらどうかと思うのだけれど」

ほむら「・・・強引っていうのは」

マミ「端的に言えば押し倒せってことよ」

ほむら「」

ほむら「そ、そんな、まどかにそんなこと・・・」

ほむら「まどかを・・・押し倒す・・・」

ほむら「(何度も妄想でしてきたこと)」

ほむら「(私が・・・私が夢見てきたことだわ)」カッ

マミ「いいわよ暁美さん、だんだん目がギラギラしてきてるわ」

マミ「(獲物を狙う狼の目・・・素敵♪)」

ほむら「そうね・・・今日は少しくらい強引にいくのもいいかもしれないわ」デビルスマイル

ほむら「まどほむじゃないわ、ほむまどよ」

マミ「そうそう、その意気だわ」

ほむら「・・・」

マミ「?」

マミ「まだ何か心配事があるの?」

ほむら「よく考えると・・・怖いの」

マミ「怖い?何言ってるの、鹿目さんは全てを受け入れてくれるわよ」

ほむら「違うの・・・世間の目よ」

マミ「・・・世間の目?」

ほむら「そう・・・私のことをクレイジーサイコレズだのストーカーだの変態だのと嘲る世間の目が・・・!」

ほむら「私がまどかに近づくほどひどいことを言われて」

ほむら「だから、これ以上まどかに近づいちゃいけないのかもしれないって・・・」

ほむら「もっと近づいて、もっと一緒にいたいのに・・・!」

マミ「・・・そんなことね」

ほむら「え?」

マミ「貴女の愛はその程度のものなの?」

マミ「ストーカー、変態、クレイジーサイコレズ」

マミ「そんな下等で安直でくだらないレッテルに惑わされる程度のものなの?」

ほむら「!」

マミ「本当に鹿目さんを愛しているなら、そんなレッテルを考慮する必要はないわ」

マミ「レッテル貼りをする連中など所詮外野」

マミ「貴女の誹謗中傷をする以外は、鹿目さんや貴女に圧力をかけることすらできない、ただの野次馬ね」

マミ「貴女が一心に鹿目さんだけを見ている限り、そんなものは視界にすら入らないはず」

マミ「ましてや意味など全くないはずよ」

マミ「連中にできることといったら、せいぜいネットでの
工作活動、もしくは同人活動くらいよ」

マミ「暁美さんの愛は、そんな活動で潰されるほど弱い愛なの?」

マミ「そんなくだらないレッテル貼りをする奴らを黙らせる、それくらいの本当の愛があるのなら」

マミ「その愛で、レッテルなんて粉々にしてやりなさい」

ほむら「巴マミ・・・」

マミ「ほほほ、久々にいいこと言っちゃったかしら」キャピ

ほむら「貴女の言うとおりだわ」

ほむら「私の愛はそんなに柔じゃない・・・ともすれば宇宙すらも歪ませる力を持っているわ」

マミ「(えっ)」

ほむら「この世のどこにも、私の愛に勝るものはないの・・・」

ほむら「貴女の言うことは全く正論よ」

ほむら「そう正論」

ほむら「ところで貴女の飲んでいる紅茶の産地はどこかしら」

マミ「えーと・・・セイロンね」

ほむら「はい」

マミ「はい」

マミ「さてと、それじゃあ私はそろそろ失礼するわね」

ほむら「あら、もう?」

マミ「二人の時間を邪魔するわけにはいかないわ」

ほむら「・・・巴マミ」

マミ「なぁに?」

ほむら「今日はその・・・ありがとう」

ほむら「また今度も、色々・・・相談していいかしら」

マミ「勿論!暁美さんのお悩みならなんでも聞いてあげるわ」

マミ「まあ、主に鹿目さんのことが中心だと思うけど」

マミ「夜の方の悩みとかたくさんあるんでしょう?」

ほむら「黙りなさい」

マミ「はい」

右京さんどこ行ったんや…

>>156 そのうち出てくる


ほむら「・・・気をつけて帰りなさい」

マミ「うふふ、ありがとう」

マミ「なんだか、暁美さんが妹みたいに見えるわ」

ほむら「・・・お姉ちゃん」ボソッ

マミ「え?」

ほむら「な、なんでもないわ」

ほむら「そ、それじゃあ・・・また会いましょう」

マミ「ええ、また今度ね、ほむらちゃん♪」

ほむら「な・・・///」

バタン

ほむら「下の名前で呼ばれてしまったわ・・・どうしよう」

右京「ここが今日の宿ですか」

右京「ごく普通のアパートですね」

QB「あれ、早かったね右京さん」

右京「事情がありまして、予定より早く引き上げて参りました」

右京「しかし、一つ分かったことがあります」

QB「なんだい?」

右京「魔法少女といえども、中身は普通の10代の女性だということです」

右京「戦いの運命を背負っても、少女は少女」

右京「彼女たちは、この平和な世の中で人知れず前線に配置された兵士のようです」

右京「画面の向こうならまだしも、この目で見るとなんだか切ないですねぇ」

QB「そうか・・・右京さんも人間なんだね」

右京「やはり、魔法少女勧誘の仕事は感情のない貴方にしかこなせない仕事だと思いますよ」

QB「そうなのかなぁ・・・」

QB「ところで右京さん」

右京「はい」

QB「どうして予定より早く戻ってきたんだい?」

右京「ああ、それはですね」

右京「鹿目さんと暁美さんが、非常に親密な雰囲気になっていたからですよ」

QB「ああ、あの二人か・・・」

QB「同人誌でも、あの二人は頻繁に同性愛者として描かれているしね」

右京「あんさやと並ぶまどほむですね」

QB「まあ、現に暁美ほむらは同性愛者だけど・・・」

右京「QBさん、その言い方には少々語弊があります」

QB「ほほう・・・」

右京「暁美さんは、女性が好きなわけではありません」

右京「鹿目さんのことが好きなのです」

QB「・・・どういうことだい?」

右京「多くの同性愛者の方の場合、自分のパートナーを複数の同性の中から選びます」

右京「つまり、不特定多数の同性の相手のうち、誰か一人をパートナーに選ぶ」

QB「うんうん」

右京「しかし、暁美さんの場合はそうではありません」

右京「暁美さんの相手は、複数の同性の中から選ぶものではなく」

右京「最初から鹿目まどかとして決定されています」

右京「そう、元は同性愛者ではなかったが、偶然好きになった相手が同性だったということです」

右京「レズビアンの方が女性を愛するなら」

右京「暁美ほむらさんは鹿目まどかさんを愛するのです」

QB「なるほど!そういうことか!」キュップイ

QB「じゃあ、佐倉杏子もレズビアンではないということだね」

右京「そうですね」

右京「杏子さんは、初め美樹さやかさんと対立していました」

右京「しかし、時が経つにつれ、さやかさんの大切な友人の一人となっていきます」

右京「そして最後は、魔女になり果ててしまったさやかさんと共に死ぬ運命を選択します」

右京「そう」

「独りぼっちは、寂しいもんな」

右京「というお言葉を残して・・・」

QB「よく憶えているね」

右京「私はあのシーンであやうく涙を流すところでしたよ」

右京「共に死ぬという運命を自ら選択するほどの深い愛をまじまじと見せつけられました」

右京「あんさやここに極まれり、ですね」

QB「なるほど・・・右京さんは本当にまどマギが好きなんだね」

ほむら「まどか・・・まどかまどか・・・」

ほむら「早く戻ってこないかしらまどか・・・」

ほむら「まどかまどまど・・・まどまどぉ・・・」

ガチャ

まどか「やっぱり合い鍵があると便利だよぉ」

まどか「ただいまー」

ほむら「まどかぁ!!」

まどか「えへへ、遅くなっちゃった」

ほむら「いいのよ、気にしないで」

まどか「今日のごはんはカレーにするつもりで、食材を買ってきたんだけど・・・いいかな?」

ほむら「勿論、まどかの作った料理ならなんでもいけるわ」

まどか「ありがとウェヒヒ」

ほむら「とはいっても、まだ晩ご飯には早くない?」

まどか「だよね、もうちょっとしてからにしよっか」

ほむら「とすると、暇を潰す必要があるわね」

ほむら「・・・そうだわ、録画しておいた相棒でも見ましょう」

まどか「それいいね!」

ほむら「多分、今回は杉下右京が拉致される回よ」

ほむら「その後、犯人を亀山薫が追いかけるも逃げきられる」

ほむら「調査を続けるうちに犯人は都内在住の旋盤工である疑いが出てくるわ」

ほむら「それで、杉下右京は花の里で・・・」

まどか「ほ、ほむらちゃん、ネタバレはダメだよ!」

ほむら「ネタバレではないわ、ここまで言った内容は全て次回予告の映像から推測したものに過ぎないもの」

まどか「ふぇ!?」

ほむら「私くらいになると、次回予告のみでこれくらいは軽く推測できるわ」ファッサァ

まどか「あうぅ・・・でもネタバレに近いからダメだよう」

まどか「ネタバレは重罪だよっ」

ほむら「そうかしら?」

まどか「そうだよ!」

まどか「じゃあ例えば、さやかちゃんがまだ叛逆の物語を見てない私たちに向かって」

「転校生、悪魔になったんだって!?すごいじゃん!」

「悪魔コス、めっちゃエロかったな!!!!!」

「まあるいケーキって誰なの?」

「映画でもイチャイチャしやがって・・・まあ私と杏子にはかなわなかったけどな////」

「おいおい、まどかを二つに裂くなよー」

「さけるチーズじゃなくてさけるまどかってか!?wwwwwwwwwwwwwww」

まどか「とか言ってきたらどうする?」

ほむら「腹が立つわね・・・」

まどか「でしょ?だからネタバレしちゃダメなの」

ほむら「分かったわまどか」

ほむら「さて、それじゃあ見ましょうか」

まどか「うん!」

ほむら「その前にまどか・・・いつものお願い」

まどか「はーい」

ほむら「ありがとう・・・よいしょっと」ヒザマクラ

ほむら「(最初はあんなに緊張した膝枕・・・今や自分からお願いできるようになったわ)」

ほむら「(私も成長したものね・・・)」

ほむら「今日は第何話だったかしらね」ピッ

TV「アァッダメェッイグウウウウウ」

ほむら「!!?」ピッ

まどか「ほ、ほむらちゃん、今の////」

ほむら「怯えることはないわ、誤って録画してしまった安いピンク映画よ」

ほむら「(まあ、故意に録画したレズ映画なんですけどね)」

ほむら「相棒はこっちね」ピッ

TV「♪テーレレレーレッ 相棒(キリッ」

まどか「始まったねー」

ほむら「どうやら今日はスペシャルのようね」

ほむら「ほら、早速拉致されたわ」

まどか「ほんとだ!ほむらちゃんの言ってた通りだね」

ほむら「杉下さんが拉致されたら大変よね」

ほむら「なにせ、相棒における事件はほぼ全て杉下右京の手によって解決されているから」

まどか「杉下さんがいないと犯人も捕まらないのかな?」

ほむら「当然よ、現在の腐敗した警視庁にそんな力はないわ」

ほむら「まさしく、杉下右京がいないと埒があかないのね・・・拉致だけに」ホムッ

まどか「ふぇ?」

ほむら「なんでもないのよ」

右京「ユルサレルコトデハアリマセンッ!!ハジヲシリナサァイッ!!」プルプル

まどか「わー、クライマックスだぁ」

まどか「右京さんが怒ってるよう」

ほむら「・・・」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「スヤスヤ」

まどか「あれ?寝ちゃったのか・・・」

まどか「毎日魔獣退治で、疲れちゃったよね・・・ゆっくり寝かせてあげよう」

まどか「どんな寝顔してるのかな」

まどか「わぁ・・・かわいい///」

まどか「いつもクールな分、余計かわいい・・・こういうのをギャップって言うのかな」

まどか「写メ撮っちゃおうっとウェヒヒ」パシャ

ほむら「ほむ・・・むにゃむにゃ」

まどか「ほむって言った!かわいい!」

まどか「ほむらちゃん、ほむらちゃん!」

ほむら「ん・・・ほむ・・・」

まどか「エンディングだよー」

ほむら「あら?私ったらいつの間に寝ていたのかしら」

まどか「右京さんが怒ったあたりだよ」

ほむら「ということは・・・4、50分くらい寝ていたのね」

ほむら「まどか、足はしびれてない?」

まどか「え?・・・全然、全然大丈夫だよウェヒ」

ほむら「・・・」ツン

まどか「あぁんっ」ビクンビクン

ほむら「・・・」ツンツン

まどか「いやっだめぇっ」ビクンビクン

ほむら「しびれてるじゃない///」ハァハァハァハァ

まどか「足のしびれは辛いよぉ・・・」

ほむら「しばらく安静にしているといいわ」

まどか「うん」

まどか「そろそろ、お腹空いてきたな」

ほむら「私もよ」

まどか「今日はうちの秘伝カレーを作ってあげる!」

ほむら「あら、嬉しいわ」

まどか「ほむらちゃん、そこに置いてあるバッグに食材が入ってるから、台所に持っていってくれる?」

まどか「私、しびれが収まってから行くから」

ほむら「分かったわ」

ほむら「(それにしてもこのバッグ、まどかのにおいが染み着いているわね)」クンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカ

ほむら「えーと、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、豚肉とそれからルーね」

ほむら「へぇ、まどかは激辛なんて食べるのね・・・意外だわ」

ほむら「とりあえず、野菜を洗いましょう」

・・・

まどか「お待たせー!」

ほむら「あら、今ちょうど野菜を洗い終わっt」

ほむら「そ、その格好は・・・」

まどか「ウェヒヒ似合ってるかな?」エプロン

ほむら「とっても可愛いわ」

ほむら「なんだか・・・その・・・新妻みたいだわ//」

まどか「えへへ、私ほむらちゃんのお嫁さんだねっ」

ほむら「そんな////フヒヒヒ////」

まどか「うちのカレーはね、いつも甘口なの」

ほむら「そうなの?」

まどか「うん、私辛いの苦手で甘口しか食べられないの」

ほむら「え?」

まどか「どうかした?」

ほむら「あのバッグに入ってたカレー、激辛だったわよ・・・?」

まどか「」

まどか「」ポロポロ

ほむら「!?」

まどか「ひどいよ・・・こんなのってないよ・・・」ポロポロ

ほむら「だ、大丈夫よ!カレーはヨーグルトを入れればマイルドになるから!」

ほむら「たっぷりヨーグルトを入れて辛みを抑えましょう!ね!」

まどか「そうだよね・・・辛みさえ抑えればいいんだよね・・・」

まどか「ありがとうほむらちゃん!私もう悲しくないよ!」

まどか「それじゃあ、ほむらちゃんはお野菜を切ってもらっていい?」

まどか「私、その間にデザート作るから」

ほむら「デザート?」

まどか「うん、杏仁豆腐作ろうと思って」

ほむら「杏仁豆腐・・・佐倉杏子があんこと呼ばれる元凶の存在ね」

まどか「だよね、杏仁豆腐のせいだよね」

まどか「でも、杏子ちゃんはあんこって呼ばれるのをどう思ってるのかな」

ほむら「まんざらでもないのではないかしら」

ほむら「愛称があるということは好かれているという証でもあるから」

まどか「そっかぁ・・・」

まどか「ほむらちゃんはほむほむって呼ばれてるよね」

まどか「ほむらちゃんほむほむ!」

ほむら「(かわいい)」

まどか「~♪」アンニンドウフヅクリ

ほむら「(ついこの間まで、時空をさまよって独りぼっちで戦っていたとは思えないわ)」

ほむら「(何度やっても救えなくて、何もできずに泣いてばかり・・・)」

ほむら「(やっとまどかに会えても、思いが通じないことも多かった)」

ほむら「(なのに、今はこうして二人で平和な時間を過ごしていられる)」

ほむら「(誰にも分かってもらえなくて、あんなに辛くて寂しい毎日だったのに・・・)」ジワ

ほむら「(今の私はなんて幸せなのかしら・・・)」ポロポロ

まどか「・・・ほ、ほむらちゃん!?」

ほむら「大丈夫よまどか・・・たまねぎのせいだから・・・」

まどか「(ほむらちゃんが切ってるのはどう見てもじゃがいもなんだけど・・・)」

まどか「鹿目家特製カレーの完成でーす!」パチパチ

ほむら「美味しそうね巨匠」

まどか「ウェヒヒ、いただきまーす」

ほむら「いただきます」

まどか「わぁ、全然辛くないね!」

ほむら「でしょ?ヨーグルトを総動員したおかげよ」

ほむら「お野菜もちゃんと火が通ってるわ」ホムホム

まどか「もぐもぐ・・・パパほどは上手に作れなかったけど」

まどか「ほむらちゃん、星いくついただけますでしょうか?」

ほむら「勿論、まどかの作ったものなら星三つ不可避だわ」

まどか「イタダキマシター!ホシミッツデスー!」

デデーン!パチパチパチ

ほむら「チューボーですよごっこは意外と楽しいわね」

まどか「お料理する時は今度もやろうね!」

まどか「やっぱり、協力してお料理したから美味しいのかな」

ほむら「そうかもしれないわね」

ほむら「(しかも、この料理には特異な調味料も入っていることだし)」

ほむら「どんな高価で希少なスパイスにも勝る最強の調味料・・・愛よ」

まどか「ふぇ?」

ほむら「なんでもないのよ」

まどか「?」

まどか「でも、二人で役割分担したから早かったね」

ほむら「そうね」

まどか「役割分担・・・?」

ほむら「ッ!?」

まどか「役割・・・私の役割って・・・」

ほむら「まどかぁ!」ギュッ

まどか「(なんというかその・・・まあ)」

まどか「(もうとっくに思い出してるんですけどね)」ウェヒ

さるさんってどういうメカニズムで発生すんの・・・?
さっきから引っかかっては解除の繰り返しなんだが


ほむら「杏仁豆腐、美味しいわ」

まどか「良かったー、作るの初めてだったから心配だったんだぁ」

まどか「・・・さてと、そろそろお風呂の時間だね」

ほむら「えっ!?」

まどか「?・・・8時過ぎたらお風呂入らない?」

ほむら「は、入るけど・・・その・・・」

まどか「(照れてるのかな)」

まどか「・・・一緒に入る?」

ほむら「///」

まどか「入ろうよ、ね?」

ほむら「///」コクリ

まどか「(ほむらちゃんの体洗ってあげよう)」

まどか「ほむらちゃん、髪だけじゃなくて肌も綺麗だねー」

ほむら「・・・そうかしら//」

まどか「ウェヒヒ、洗ってあげるねほむらちゃんっ」ピトッ

まどか「(ほむらちゃんのにおい・・・)」クンカクンカ

ほむら「ひゃっ!?」

ほむら「(私の背面にまどかが体を密着させているのん!?)」

ほむら「(なんだか、まどぱいが以前より大きくなったのを感じるわ)」

まどか「ほむらちゃんごしごし」

ほむら「(やばいやばいやばい濡れちゃう濡れちゃう////)」

右京「QBさん、今夜はナイトメアの出現する兆候はありますか?」

QB「今夜は何も起こらずに終わりそうだよ」

QB「どうしてそんなことを聞くんだい?」

右京「今から、少々散歩へ出かけようと思いまして」

右京「夜の散歩は気持ちの良いものですから」

QB「いいんじゃないかな、この世界を見物する為にもなるし」

QB「ただ、何か異常があったらすぐに言ってほしい」

右京「了解しました」

右京「それでは早速、闇夜の魔都見滝原へ繰り出して参ります」

QB「気をつけてね」

ほむら「(どうしよう・・・入浴しただけなのに興奮しすぎて息が荒く・・・)」ハァハァ

ほむら「(大体、目の前にまどかの裸があるなんて反則よね)」

まどか「終わったよー、はいほむらちゃんドライヤー」

ほむら「ありがとう」

まどか「・・・ほむらちゃん、のぼせてない?」

ほむら「そ、そんなことないわ」ファッサ

まどか「顔がいつもより赤いけど・・・」

まどか「あ!もしかして恥ずかしかったとか?」

ほむら「・・・そ、そうなのよ」

まどか「ほむらちゃんは照れ屋だねウェヒヒ」

ほむら「(興奮して赤面とは言えないわね・・・)」

まどか「さてとほむらちゃん」

まどか「髪も乾かしたし歯磨きもしたし」

まどか「残すことはあと一つだね」

ほむら「あと一つ?」

ほむら「・・・何かあったかしら?」

まどか「アレだよアレ!」

まどか「ほら、カップルが夜にする・・・//」

ほむら「(カップルが夜にすることってアレしか思い浮かばないけど、まさかまどかがそんなこと言うはずないわよね)」

ほむら「(・・・まどかが赤くなってる!?)」

ほむら「(ということはまさか・・・とうとうこの日が来たというの?)」

ほむら「あの・・・まどか、もしかして」

ほむら「ベッドの上ですること?」

まどか「////」コクン

ほむら「(キマシタワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア)」

ほむら「え、え?ちょっと待ってまどか」

ほむら「冗談で言ってるの?」

まどか「ち、違うよ、今日はその、そういう気分だなって////」

ほむら「(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう)」

ほむら「(これは私がずっと望んでいたこと・・・でもまさかいきなり実現するなんて想定外)」

ほむら「(脳内シミュレーションは何万回と行ったけれど、実際に行うとなると・・・///)」

まどか「わ、私、そういうことするの初めてなんだけど・・・大丈夫かな?」

ほむら「ぜ、ぜんっぜん大丈夫ですわよ!」

ほむら「優しくしておいてあげますから、心配には及びませんことよ!」ファッッサアアアアア

まどか「(口調が変わるほど焦らせちゃったのかな・・・)」

ほむら「そ、それじゃあまどか、ベッドに行きましょうか」

まどか「う、うんっ//」

ほむら「(かわいい・・・押し倒したい)」

まどか「よいしょ」コロン

ほむら「(子猫のような少女がベッドに横たわっている)」

ほむら「(この子の体を・・・今から・・・)」ハァハァ

まどか「ほら、ほむらちゃんもこっちに来て」ギュ

ほむら「ひゃっ」

まどか「ウェヒヒほむらちゃん大好き」

ほむら「まどかぁ////」

まどか「じゃあ・・・最初にキスしよっか//」

ほむら「そ、そうね」ドキドキ

まどか「ちゅー・・・」

ほむら「」ドキドキドキドキ

ほむら「」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

ほむら「(あああああああああ)」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

ほむら「駄目ッ!!」バッ

まどか「ふぇ!?」

ほむら「ご、ごめんなさいまどか」

ほむら「決して嫌だったわけじゃないのよ」

ほむら「私、夜の散歩が日課なのを忘れていたわ」

ほむら「そのあたりを歩いてすぐ戻ってくるわ、それじゃ」ダッ

まどか「えっ!?ほ、ほむらちゃ!」

まどか「怒らせちゃった・・・かな」ショボーン


ほむら「はぁ、はぁ・・・」

ほむら「駄目だわ・・・心臓が・・・」

ほむら「心臓が破裂思想・・・」

ほむら「今まで何万回とシミュレーションを重ねたことなのに」

ほむら「なんで・・・なんで拒否しちゃったのかしら」

ほむら「・・・まあ、それも散歩するうちに分かるかもしれないわね」

ほむら「一応、武装していきましょう」ヘンシーン

ほむら「満天の星空・・・それに綺麗な満月ね」

ほむほむ、夜の見滝原を歩き出す。

右京「空気が美味しいですねぇ」

右京「ふむ・・・原作通りの街ですね」

右京「おっ、ここは佐倉杏子さんと美樹さやかさんが初めて対決をした場所ですね」

右京「あんなに不仲だった二人が、最後はまどほむと並ぶベストカップルに」

右京「世の中、何が起こるか分かりませんねぇ・・・」

右京「おや、ここは佐倉さん行きつけのゲーセン」

右京「ここで、ワルプルギスの夜の到来を告げる暁美さんに対して、佐倉さんがポッキー片手にこう言います」

「食うかい?」

右京「作中でも有数の名言ですねぇ・・・」

右京「あれ以来、あんさや同人ではポッキーゲームを取り扱うものが増えたといいます」

右京「貴方も、私も、ポッキー・・・ですか」

右京「・・・この街のどこかで、またQBさんが営業をしているのでしょうか」

右京「運命の重さを知らずに契約した少女達」

右京「戦って傷つき、そうして円環されるのでしょうかねぇ」

・・・

ほむら「はぁ・・・」

ほむら「あら?」

ほむら「人影が見えるわね・・・」

ほむら「人型の使い魔かしら?」スチャ

右京「おや、あそこで私に銃を向けているのは暁美さん」

右京「おーい暁美ほむらさーん」

ほむら「!?」

右京「私ですよ、杉下右京でーす」

ほむら「杉下さん?」

右京「こんな所でお会いするとは奇遇ですね、何をされていたんですか?」

ほむら「夜の散歩よ」

右京「おやおや、私もなんですよ」

ほむら「あらそうなの」

右京「立ち話もなんですし・・・あちらにあるバーにでも
入りましょうか」

ほむら「そうしましょうか」

カランコローン ラッシャセー

右京「(このバーのBGMは君の銀の庭ですね)」

ほむら「(このバーのBGMは君の銀の庭なのね)」

右京「カンパリソーダを一つ」

ほむら「私はレモン水でいいわ」

カシコマリッシター

右京「暁美さんは、どうして散歩をしていらっしゃったのですか?」

ほむら「え・・・それは」

ほむら「(初夜が恥ずかしくて逃げ出したなんて言えないわ・・・)」

ほむら「その・・・お風呂で温まりすぎちゃったの」

ほむら「だから、体を少しでも冷まそうと思って」

右京「そうでしたか」

右京「(これは何か百合の香りがしますねぇ)」

京「暁美さん、貴女は今まで何回ほどループされたのですか?」

ほむら「そうね・・・そろそろ三桁に届くかしら」

右京「(粘りほむほむ、ですか)」

ほむら「色々な時間軸があったわ」

ほむら「契約と絶望の繰り返し」

ほむら「皆何回も死んでいって・・・そのうち涙が出なくなったわ」

ほむら「巴マミが死んだ時だって、美樹さやかが魔女になって佐倉杏子と共に消えた時だって、本当は悲しかったわ」

ほむら「でもね・・・もう出る涙が無かったのよ」

右京「・・・そうでしたか」

右京「我々は、一部の言動や行動を取り上げて、暁美さんの性格を無感情と見なしがちです」

右京「しかしそれは、大きな間違いなのですね」

右京「それでは、貴女は現在幸せですか?」

ほむら「勿論よ」

ほむら「確かに、毎日死と隣り合わせだけど、いつも傍にまどかがいてくれるから・・・//」ポワワ

ほむら「この時間軸に来て、まどかと仲良くなんてできないと思ってたの」

ほむら「だから、余計に幸せだわ」

右京「逆に申し上げれば、貴女にとって最大の不幸とは、
鹿目さんと仲良くできないことなのですね?」

ほむら「そうよ・・・ループ時代に最も辛かったのはそれ」

ほむら「私は何十回と会っているのに、相手は初対面・・・気持ちが通じなくて何度泣いたことか」

ほむら「その寂しさを紛らわすために、私はまどかの抱き枕や下着を使用したわ」

ほむら「例え、ストーカー・クレイジーサイコレズと呼ばれることになっても構わない・・・!」

右京「ほう・・・」

右京「貴女を見ていると、楠木正成公を思い出しますね」

ほむら「楠木・・・武将だったかしら」

右京「ええ、七生報国という言葉を掲げて戦いました」

右京「七度でも、すなわち何度でも生まれ変わって国に報いよう、という意です」

右京「先の大戦時には、大本営が合い言葉として使用しました」

右京「何度でも時間軸を行き来し、自分のことよりも優先して鹿目まどかさんを救おうという貴女の思いは」

右京「いささか、国の為に人生を捧げた楠木公に似ているような気がいたしまして・・・」

ほむら「・・・七生報まど」

右京「はいぃ?」

ほむら「なんでもないのよ」

右京「暁美さん、悪魔になってから生活に変化はありましたか?」

ほむら「そうね・・・」

ほむら「ファン、アンチを問わず周囲の私に対する目が変わったくらいかしら」

ほむら「私自身の生活は特に変化なしね」

右京「宿題をやったりするのですか?」

ほむら「勿論よ、学生の義務だわ」

右京「鹿目さんをはじめとする学友とおしゃべりなさったりするのですか?」

ほむら「ええ、最近は会話が弾むわ」

右京「悪魔なのにごく普通の生活をなさっているのですか?」

ほむら「まあ・・・悪魔といっても仕事無いし・・・」

右京「ニートデビルですか」

ほむら「否定はしないわ」

ほむら「杉下さん、亀山薫とはうまくいってるのかしら」

右京「・・・それがですねぇ」

右京「私と亀山君はうまくいっています」

右京「しかしながら、水谷豊と寺脇康文がうまくいっていないのです」

ほむら「・・・そうなの」

右京「お互い、演技のことで気が合わなくてですねぇ」

右京「ここで寺脇が降板すると、次にやってくるのは及川光博です」

右京「どうせまた気が合わないに決まっています」

ほむら「分かっているの?」

右京「えぇ、なんとなく予測はつきます」

右京「寺脇は、水谷に憧れて芸能界へ来たといいます」

右京「私には、そんな彼を失望させたくない気持ちもあります」

右京「しかし、水谷が方針を変えるとは思えません」

右京「このままいけば・・・降板でしょうか」

ほむら「杉下さんでも悩むのね」

右京「そういう時もあります」

右京「私はあくまで杉下右京・・・母体の水谷豊に干渉することはできません」

右京「それで私は、気持ちをリフレッシュさせる目的でQBさんに依頼し、見滝原へ来たのです」

ほむら「辛い身の上だったのね・・・知らなかったわ」

右京「しかし、ここに来て私は気付いたのです」

右京「契約を結んだ少女の運命に比べれば、私の葛藤など小さなものであると」

右京「演技に本気で命を懸けても、死にはしません」

右京「しかし魔法少女は、願いの代償に命を懸けて毎日を過ごさなければならない」

右京「私があんな小さなことで悩むのは、希望を信じた魔法少女達に非礼であると悟るに至ったのです」

ほむら「じゃあ、悩みは解決したってこと?」

右京「ええ」

右京「明日からは、また亀山君と事件をバリバリ解決していきますよ」

右京「たとえ今シーズン限りになっても、最後まで亀山君は僕の相棒です」

ほむら「(かっこいい)」

まどか放置しすぎだろ!

>>248 ごめんよ ちゃんと出てくるから


右京「それにしても、皆さんが仲睦まじくて何よりです」

右京「せっかく来たのに、喧嘩をされていてはかないませんからねぇ」

ほむら「ええ、仲が良いと魔獣退治も捗るわ」

ほむら「この前も皆でお茶をしたりしてね」

右京「百合の香りも一層強く感じられますね」

ほむら「苦境におかれた時に咲く百合も綺麗だけれどね」

右京「なるほど、それで鹿目まどかさんと貴女のお二人で
大輪の百合を咲き乱れさせていらっしゃるわけですね」

ほむら「乱れるだなんて・・・そんな//」

右京「断言しますが、私はまどほむ派です」

右京「お二人の恋路の成就を心より願う立場です」

右京「ですから、今晩はどうぞ一歩踏み出してみてくださいね」スマイル

ほむら「右京さん、私そろそろ行くわね」

ほむら「家にまどかがいるから・・・」

右京「おや、いいですねぇ」

ほむら「杉下さん、ひとまず今日はここでお別れね」

ほむら「まだこっちに滞在するのかしら?」

右京「・・・いえ」

右京「現実逃避はやめにして、見滝原に滞在するのは今日限りということにします」

右京「帰って、また亀山君とバリバリ事件を解決しますのでお楽しみに」

ほむら「分かったわ、録画しておくわね」

右京「ありがとうございます。お会計は私がしておきますので、そのまま鹿目さんの元へ行ってあげてください」

ほむら「ありがとう」

今思ったけど2回もバリバリって言ってるな


カランコロン

ほむら「さて、早く帰りましょう」

ほむら「まどか、早く会いたいまどか・・・まどかまどかまどかぁ」マドカァ

ほむら「まどかまどか・・・」タタタ

スゥーーーッ

まど神「・・・ほむらちゃん!!」

ほむら「ホァァッ!?!?!?」

まど神「久しぶりほむらちゃん、今からこっちの私とお泊まり?」

ほむら「そ、そうだけど・・・どうしてここに?」

まど神「会いたくなっちゃってウェヒ」

まど神「急に魔女になっちゃうし悪魔になっちゃうし」

ほむら「ほむぅ・・・」

まど神「それにほむらちゃん、最近浮気気味だし・・・」

ほむら「浮気?何を言っているの、ずっとまどか一筋よ」

まど神「でもほむらちゃん、やたらマミさんと仲良いよね・・・」ショボーン

ほむら「それは、ケーキをご馳走してもらううちに仲がうまくいくようになったのよ」

まど神「中沢君のことも結構意識してるよね・・・」

まど神「偽街に登場させちゃうくらうだもんね・・・」ショボーン

ほむら「誤解よマドカァ!」

ほむら「先生と情交している可能性の高い同級生を意識しちゃうのは思春期の人間として当然のことよ!」

まど神「ウェヒヒ、冗談だよぉ」

まど神「ほむらちゃんは私のことをいつも一番に思ってくれてるもの」ギュ

ほむら「あ・・・//」ジュン

まど神「濡らしちゃった?」

ほむら「!!??!!!?」

まど神「分かるよ神様だものウェヒ」

まど神「これからこっちの私とお泊まりなんだよね」

まど神「ということは初夜かな?」

ほむら「そ・・・そこまでいけたら上出来ね・・・」

まど神「杉下さんも言ってたでしょ、一歩踏み出さなきゃ!」

ほむら「聞いてたのね・・・」

まど神「ウェヒー」

ほむら「じゃあ、やってみようかしら」

まど神「その意気だよほむらちゃん!」

まど神「でも、こっちの私はまだ純粋だから、優しくしてあげてね?」

ほむら「分かったわ」

まど神「こういうので一番大事なのは愛よ」キリッ

ほむら「(私の真似かわいい)」

ちょくちょくさるさんうぜえ


まど神「ほむらちゃん、こっちの世界でやっていけそう?」

まど神「もう魔女になったりしない?」

ほむら「それは分からないわ」

ほむら「でも私、今はとっても幸せよ」

ほむら「二人の貴女がいてくれるもの」ニコ

まど神「ウェヒヒ、大丈夫そうだね」

まど神「ほむらちゃん・・・悪魔になっても変わってなくてよかった」

まど神「私、今のままのほむらちゃんが好きだから」

ほむら「まどか・・・」

まど神「こっちの世界の皆と仲良くしてね!浮気はダメだよ!」

まど神「それじゃあ、初夜頑張って!」チュッ

ほむら「ふぇっ///」

ほむら「まどかが二人も・・・これは不死の予感すらするわね」タッタッタッ


ほむほむ宅到着

ほむら「着いた!」

ほむら「マドカァァァ」ガチャ

まどか「ほむらちゃん!」ダッ

ほむら「まどか!ハァハァ待たせたわね」

まどか「もう・・・待ってたんだよ?」ウワメヅカイ

ほむら「(上目遣い・・・///)」キュンキュン

ほむら「ごめんなさい、気持ちを落ち着けたくて」

まどか「そっか・・・それで、落ち着いた?」

ほむら「もちろん、今なら何があっても平常心よ」

まどか「・・・」ギュッ

ほむら「ウッ」ドキドキドキドキ

まどか「(平常心を保ててないよぅ・・・)」

まどか「ほむらちゃんっ・・・//」

ほむら「痛くない?大丈夫?」

まどか「うん、大丈夫・・・」

ほむら「良かった・・・」

ほむら「あぁ、まどかは可愛いわね」

ほむら「まどか・・・まどかまどかまどかぁ」マドカァ

ほむら「まどかスーハースーハー!クンカクンカ!いいにおいだなぁ!!きゅんきゅんきゅい!!」

ほむら「ああああまどかぁ!!かわいいまどかまどか!!私に抱きつかれて照れるまどかかわいかった!!」

ほむら「コミック版まどかも相変わらずかわいい!!ああああああぁ!!」

ほむら「特にループ一回目で私に優しくしてくれたまどかは最高だったわ!!たまらない!!まどか!!」

ほむら「まどか!!いえまどかたん!!まどかたん!!」

まどか「(な、なんだかすごいや・・・)」

ほむら「特にあのワルプルを救っちゃう時のまどか優しすぎ!!天使かわいい!!まどかわいい!!」

ほむら「まどかたんペロペロ!!ペロペロリン!!ペロリンQ!!」ペロペロ

まどか「あんっ///」

ほむら「まどかたんの頬が紅潮してるよ!!かわいいね!!かわいい!!」タマンネェヤ

まどか「・・・」

ほむら「ハッ」

ほむら「ご、ごめんなさい、つい興奮しちゃって・・・」

ほむら「気持ち悪かったわよね、いきなり変なこと言い出して・・・」

まどか「気にしないでいいよ、初めてだからお互い緊張してるし」

ほむら「まどか・・・貴女は優しすぎる」

>>264>>265の前にこれが入ります


ほむら「それじゃ、ベッドに行きましょう?」

まどか「そ、そうだね//」

ほむら「(私が主導権を握ってる・・・)」

オリラジ「シュドウケンシュドウケン!シュドウケンケンケケンケン!」レッツゴ

ほむら「横になって」

まどか「うん///」

ほむら「ふむ・・・胸が少し膨らんでいるわね」

ほむら「触ってみようかしら」モミモミ

まどか「あっ//」

ほむら「胸は刺激を与えるとより大きくなるのよ」

ほむら「私が大きくしてあげる」デビルスマイル

ほむら「まどか・・・」チュ

まどか「ほむらちゃ・・・んっ」

ほむら「ここがいいの?」クチュクチュ

まどか「あぁんっ///」

ほむら「そんなに可愛い声出しちゃって」デビルスマイル

ほむら「・・・ずっと、私の恋人でいてくれる?」

まどか「もちろんだよ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか///」

ほむら「(この幸せがいつまで続くかは分からないけれど)」

ほむら「・・・大好き」

まどか「私も、ほむらちゃん大好きだよ//」

ほむら「(今は、幸せだわ)」

QB「戻ってきたね」

右京「そうですね」

QB「たった一晩で良かったのかい?」

右京「ええ、一日で十分満足させていただきました」

QB「そうかい、杉下さんが満足するに越したことはないよ」

QB「まもなく小野田官房長も戻ってくる」

QB「だから僕はその前に失礼するよ」

右京「今日は、本当にどうもありがとうございました」

右京「また何かあったらお会いしましょう」

QB「分かったよ。それじゃあまたね、杉下さん」

小野田「う・・・うーん、よく寝たな」

右京「おはようございます」

小野田「あら、杉下じゃないか」

右京「職務怠慢はよろしくありませんねぇ」

小野田「・・・胸糞悪くなる夢を見たんだ」

右京「ほう、どのような夢ですか?」

小野田「俺が死ぬ夢さ」

右京「それはそれは・・・」

小野田「そんなことはどうでもいいけど、なぎさちゃんかわいいよね」

右京「同意します」

さやか「え!?杉下さん来てたの!?」

ほむら「あら、知らなかったの?」

杏子「うきょう?誰だそいつ」

まどか「ドラマの主人公で、すっごく頭の良いおじさんだよぉ」

さやか「なんで教えてくれなかったんだ!?」

ほむら「だって昨日、貴女たちデート中だったでしょ」

なぎさ「路チューしてたのです」

杏子「なんで見てんだよ///」

さやか「ぐぬぬ///」

ほむら「二人の時間を邪魔してはいけないと思ってのことよ」

マミ「(かくいう貴女もお泊まりデートだったわよね)」

ほむら「(黙りなさい)」

右京「亀山君、貴方は自分の人生が尊いと思いますか?」

右京「ご家族やお友達を大切にしていらっしゃいますか?」

亀山「えっと・・・俺は、大切ですよ」

亀山「嫁もダチも、みんなめちゃくちゃ大事ですよ」

右京「本当ですか?」

亀山「本当ですよ、嘘なわけないっすよ」

右京「そうですか。もしそれが本当なら、今の自分と違う自分になろうだなんて絶対に思わないことです」

右京「さもなければ、全てを失うことになります」

亀山「え?」

右京「貴方は、亀山薫のままでいればいい。今まで通り、これからも」

END

くぅ~疲れましたw
まどほむssに相棒を混ぜてみた次第ですw

本当は色々あとがき書きたいが、あんまり書くとコピペ化こわいからやめる
良かったら感想どうぞ

転載は好きにしやがれ、、、

このSSまとめへのコメント

1 :  伊原佑菜   2014年09月21日 (日) 23:26:47   ID: dtUeKvzw

愛する事なのは皆の前でキスする事です

2 :  SS好きの774さん   2014年10月09日 (木) 14:31:41   ID: hbndIw3C

オチは嫌いじゃない

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