伊吹「ニュージェネレーションに対抗して」 【モバマス】 (88)

・あまり名前が上がらないけど、個人的に気に入っているアイドルの宣伝SSです
・ヤマなしオチなし、意味は……これらのアイドルに興味を持ってくれる人が増えたら良いなという程度です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1366814011

伊吹「ニュージェネレーションに対抗して」

伊吹「新しいユニットを結成しようと思う!」

彩華椿「わー」パチパチパチ

伊吹「何か、気が抜けてるね?」

彩華「……ノリで拍手してみましたけどぉ〜、つまりどういうことですかぁ?」

伊吹「ほら、Pってさ、1人で大勢のアイドルをプロデュースしてるじゃん?」

伊吹「だから、あんまり手が回らない子が出てくるわけよ……アタシらみたいに」

椿「うーん、Pさんが、人気のある子に集中するのは、仕方のないことだとは思いますけど」

伊吹「Pが面倒見られないっていうなら、自分たちで何とかするしかないと思って」

彩華「それで、ユニット結成……ですかぁ」

伊吹「そういう事」

椿「ちなみに……この人選の根拠は?」

伊吹「まずは、みんな同い年だってこと、ニュージェネレーションに対抗するならそこら辺合わせないとね!」

椿「ニュージェネレーション、凛ちゃんと未央ちゃんは15歳ですけど、卯月ちゃんは17歳ですよ」

伊吹「ええっ!? 前に凛の事おねえちゃーんとか言って遊んでたけど……卯月って年上だったの!?」

伊吹「ま、まあ、同じようなコンセプトのニューウェーブの3人は、みんな同い年だし? 問題ないよ、うん」

彩華「他にもぉ、理由があるような感じでしたけどぉ」

伊吹「うん、もう一つは……アタシら全員、仕事の量が少ないってこと」

彩華椿「うっ……」

彩華「……伊吹ちゃんはぁ、バレンタインのお料理番組に出てたじゃないですかぁ〜」

伊吹「……あれはね、拓海と有香が主役だったからね……アタシは添え物的な?」

彩華椿「うぅ……」

椿「彩華ちゃんだって、バレンタインライブに出てましたよね?」

彩華「……あれはぁ、美紗希ちゃんが主役でしたからぁ……」

伊吹椿「むむ……」

伊吹「つ、つまり! こういう状況を打破するためにユニットを組んでやっていこうってこと!」

伊吹「三人寄ればなんとやらって言うでしょ!?」

椿「……わかりました! 私もせっかくアイドルになったんだから、もっと活躍したいと思っていたところですので」

彩華「あやかもぉ……レッスンばっかりで成果を見せる機会が少ないのはぁ、つまらないですし?」

彩華椿「よろしくお願いします(ぅ〜)!」

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http://i.imgur.com/wNT5kK4.jpg
小松伊吹(19)

http://i.imgur.com/MjaDkJg.jpg
岸部彩華(19)

http://i.imgur.com/4R4NarR.jpg
江上椿(19)

伊吹「という訳で、ちひろさん、ユニット結成の承認お願い!」

ちひろ「新規ユニット発足ですか? 事務所的には別に構いませんけど……」

ちひろ「プロデューサーさんは忙しいし、あなた達にはほぼセルフプロデュースという形でやっていってもらうことになるけど」

ちひろ「それでも大丈夫?」

伊吹「うん、アタシらもさ、Pにおんぶにだっこじゃダメだと思ったから、今回こうして自発的に動こうってなったワケ」

ちひろ「そうですか……わかりました! それじゃあ、ユニット名と、その他諸々を……」

伊吹「あー、ユニット名かあ、どうしよっか?」ボソッ

椿「何にも考えてませんでしたね……」ボソボソ

彩華「すぐには浮かびませんよぉ〜」ボソボソ

ちひろ「あー、とりあえず登録だけしておきますから、その他は追々という事でも大丈夫ですよ」

伊吹「そう? じゃあとりあえず、今は登録だけで」

ちひろ「はい……完了です!」

ちひろ「私に出来ることがあればお手伝いしますので、お気軽に声をかけて下さいね」

ちひろ「プロデューサーさんにもなるべく時間を作ってもらえるように頼んでおきます」

伊吹「ちひろさん……ありがとう」

ちひろ「……ごめんなさいね、本当なら、事務所の方であなた達アイドルをサポートしてあげなきゃいけないんですけど」

伊吹「ちひろさんと、Pだけじゃね……それはしょうがないよ」

ちひろ「やる気も十分みたいだし、あなた達には期待しちゃいますから! 頑張ってくださいね!」

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──談話室──

伊吹「という訳で、作戦会議!」

椿「色々話し合うべき事はありますけど、まずは何から?」

彩華「そうですねぇ、まずはやっぱりぃ、ユニットの方向性をぉ、決めた方が良さそうですねぇ〜」

伊吹「そうだね、どういう方針で売り出していくか……アタシはとりあえずダンスなら自信があるけど」

彩華「伊吹ちゃんがダンスならぁ、あやかはビジュアルで売り込もうかなぁ〜、雑誌に載ってたこともあるんですよぉ〜」

椿「わ、私は……特徴が無いのが特徴です! なんていう訳にもいかないですよね……じゃあボーカル担当ですかね」

伊吹「悲しいかな、時間ならいくらでもあるから、ダンスを伸ばすならアタシが見てあげられるよ」

彩華「あやかもぉ、カワイク見える写真の写り方とかぁ、レクチャーできますよぉ〜」

椿「みんな……ありがとう」

彩華「……こういうの、いいですねぇ、みんなで協力し合うって……なんだかワクワクしてきましたぁ♪」

伊吹「そうだねー、やっぱり一人より仲間がいた方がいいっしょ!」

伊吹「とりあえずユニットの方向性としては、なんでもありってことで良いね! その時の流行に合わせてやっていく感じで」

伊吹「お次は……どうしよっか」

椿「衣装合わせなんてどうですかね?」

彩華「衣装によってもユニットのイメージは変わりますからねぇ」

伊吹「今からいろいろ試しておくのも良いかもね」

彩華「ついでにぃ、Pに見てもらいましょうかぁ、ちょっとしたファッションショーってことで」

椿「見てもらうだけならそれほど時間は取らせないでしょうしね」

伊吹「そうと決まれば早速衣装を漁りに行こう」

──衣装部屋──

彩華「伊吹ちゃん、これなんかどうですかぁ?」

伊吹「え!? ア、アタシはこういうフリフリしたのはちょっと……」

椿「わぁ! 可愛いじゃないですか! 普段の活動的な伊吹ちゃんとのギャップが良いですね」

伊吹「か、かわいいって…///」

彩華「じゃあ、これでPさんのところ行ってみましょうかぁ♪」

伊吹「ちょっと、引っ張らないでってば!」

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──事務室──

彩華「Pさん、ちょっとお時間いいですかぁ?」

P「お、彩華かーいいぞー」カタカタ

彩華「実はかくかくしかじか……という訳で、衣装を見てもらいたいんですけどぉ」

P「どれどれ?」クルッ

彩華「うふ♪ どうですかぁ? ご主人様?」

P(おぉ、これは……メイドコレクションの衣装だな)

P「うん、良く似合ってるよ、流石彩華、なんでも着こなすな」

彩華「ありがとうございますぅ、けどぉ、見て欲しいのは伊吹ちゃんの方なんですよぉ〜……伊吹ちゃ〜ん?」

P「ん? 伊吹?」



伊吹「う……お、お疲れ様……です、ご主人様///」



P「」

P(これは……伊吹がメイド服を……クラリスが着ていた型と同じものか)

P(伊吹の普段着はB系っぽいラフな服装が多いからな、カッチリとしたメイド服を着た際のギャップが際立つ……)

P(そして髪型は、セミロングの髪を後頭部で髷に結っている……なんてこった、これはすごく良いぞ!!)

伊吹「ね、ねえ、P? その、なんとか言ってくれないと……凝視されてると恥ずかしいんだけど」

P「あ、ああ、すまん、思わず見惚れていた……それすごくいいな、色々とインスピレーションが湧いてきそうだ」

伊吹「見惚れ……って……///」

伊吹「やっぱりやめ! これって所詮ギャップありきでしょ! もっと本質的なところで勝負しないと!」

彩華「あらぁ、残念ですねぇ〜、似合っていたんですけどぉ」

P「そうか、残念だ……しかし、これは新境地を開拓したかもしれん……」ブツブツ

伊吹「他の試そう! 他の!」

──衣裳部屋──

椿「あら、こんな衣装もあるのね」

伊吹「どれどれ……って、これは……前にみんなが着てたの、私物だと思ってたよ」

椿「私物でもあるんでしょうけど、サイズ違い?のスペアですかね、彩華ちゃん、ちょっとこれ着てみてください! きっと似合いますよ!」

彩華「あやかがこれを……? ちょっと恥ずかしいですよぉ〜」

伊吹「いいからいいから! さっきアタシにも着せてきたでしょ!」

椿「ついでに、髪型もちょっと弄らせて下さいね、盛ったままじゃ雰囲気出ないので!……これをこうして……」

彩華「うぅ……///」

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http://i.imgur.com/w3QkNMj.jpg
http://i.imgur.com/0JdWEQ6.jpg
小松伊吹(19)

http://i.imgur.com/rRLTiFe.jpg
http://i.imgur.com/jLjBXBb.jpg
岸部彩華(19)

http://i.imgur.com/uvFbx15.jpg
http://i.imgur.com/29Z594n.jpg
江上椿(19)

──事務室──

椿「Pさん、これ、どうでしょうか?」

P「どれどれ?」クルッ

P(これは、制服コレクションか……椿にブレザー、似合ってるなあ、個人的にリボンじゃなくてネクタイなのもポイントだ)

P「うん、よく似合ってるよ、椿には和風の衣装ばかり着せてたけど、そういうのもいけるな!」

椿「そうですか? ふふっ、ありがとうございます、あと、彩華ちゃんのも見てあげてください」



彩華「P先輩……あやかの……制服姿、どうですか?///」



P「」

http://i.imgur.com/98uviqa.jpg
http://i.imgur.com/omm4eOJ.jpg
向井拓海(18)

http://i.imgur.com/WwOlHw3.jpg
http://i.imgur.com/kwt53mo.jpg
中野有香(18)

http://i.imgur.com/xKJHAWs.jpg
http://i.imgur.com/LGl6ApT.jpg
衛藤美紗希(22)

P(紺セーラーにエンジ色スカーフ……だと? 穂乃香の着ていた制服に近いが……さらに頭の山盛りが三つ編みに変わっている!?)

P(彩華の普段着はキャバ嬢ファッションというのか、ともすれば退廃的ともいえるイメージを醸し出していたが……)

P(こいつァ……何と表現すればいい、俺の……貧弱な語彙では表現しきれない)

P(セーラー服の清楚で可憐なイメージと彩華自身の持つ妖艶さが合わさり最強に見える……)

彩華「Pせんぱぁい……見つめるばっかりじゃなくて……なんとか言ってくださぁい」

P「あ、あぁ、これまた凄いインパクトだ……お前達ファッションコーディネーターとしてもやっていけそうだな」

P「うん!素晴らしかったです、俺がプロデュースするよりむしろ魅力的に映るかもしれん」

彩華「そ、そうですかぁ? Pさんがそういうならぁ、あやか、もっと頑張っちゃいまぁす♪」

椿「まだ衣装はたくさんありますからね、他にも試してみましょう!」

──衣裳部屋──

伊吹「こっ……これは!」

彩華「!?」

椿「2人とも、何を見つけたんですか?」

伊吹「あー、椿はさ、まだ無理矢理衣装着せられてないよね?」サッ

椿(後ろ手に何か……?)

彩華「椿ちゃんさっきぃ、あやかに制服着せたじゃないですかぁ」

彩華「だから今度はぁ、あやかが椿ちゃんに衣装を着せる番ですよぉ♪」

椿「え、ちょっ……なんですかそれ! やだ、脱がさないでください!」ヒーン

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──事務室──

伊吹「P、今度のはすっごいよ、今まで以上に!」

彩華「ちょっとぉ、刺激的過ぎるかもしれませぇん♪」

P「ん? 二人とも元の服じゃないか」

伊吹彩華「椿(ちゃん)、入ってきて!」



ガチャ



椿「あ、あんまり見ないでください……//////」プルプル



P「」ブッ

伊吹「うわっ! Pが鼻血吹いた!」

彩華「やっぱりぃ、いきなりはショックが大きかったですかねぇ」

椿「こ、こんな……屋内でこれは、恥ずかしいですよ///」

P(ここにきて、水着パラダイスとは……)ブーッ

P(椿の体型は……そこまでグラマラスさは無いが、普段着から大人しめの服装のイメージが強くて……)ブーッ

P(しかも海やプールならまだしも、事務所内でこの格好はアカン……アカン)ブーッ

フラッ   バタッ

伊吹彩華椿「!?」

──数分後──

椿「すみませんでした、Pさん……」シュン

P「いや、いきなりで少し驚いただけだから大丈夫、グラビアの撮影とかにも立ち会ってるから耐性はあるんだが」

伊吹「でも、衣装合わせはこれくらいでお開きにしようか」

椿「そうですね、Pさんのお仕事もありますし」

彩華「それじゃあ、あやか達は作戦会議にもどりますねぇ」

伊吹彩華椿「ありがとうございましたー」

P「はい、時間がある時なら俺も相談に乗るからな、頑張ってくれ」

とりあえずここまで…
妄想を垂れ流すだけでもすごく時間がかかるという事が判明

次回からは書き溜めてから投下することにします

今更すぎるけど簡単なアイドル紹介しておきます…画像と一緒にやっておくべきだったのに!

小松伊吹(19)
http://i.imgur.com/plHo5gA.jpg
・「伊吹はダンスやってるからな」
・どの衣装も特訓前は隠しているけど、特訓後に一気に露出を増やす策士

岸辺彩華(19)
http://i.imgur.com/sy5nGFm.jpg
・どう見てもキャバ嬢です本当に(ry
・「まゆちゃんかわいぃ〜」とか言っちゃう人、強ぇ

江上椿(19)
http://i.imgur.com/LKG3Svz.jpg
・某プロダクションの巨乳アイドルに似ていると話題に
・餅とカメラが大好物
・以外?とお茶目

椿「とりあえず衣装は当り障りの無いものになりましたけど」

伊吹「良いんじゃない? 手前味噌だけど、アタシら何着ても似合うって感じだし!」

彩華「次はぁ、ユニット名決めちゃいませんかぁ?」

伊吹「そうだね、ユニット名かぁ……こう、インパクトがあるのがいいよね」

彩華「やっぱりぃ、ニューナントカ……ですかねぇ〜?」

椿「ニューナントカ…………ニューエイジとかどうですか? 音葉ちゃんがよく聞いてるヤツ」

伊吹「ニューエイジかあ、良いんだけど……ニューエイジってすごい大人しい音楽だよね、ヒーリング的な?」

伊吹「アタシ的には、もうちょっと活発さをアピールしたいかなあ」

彩華「むしろぉ、ニューっていう部分がぁ気になりますぅ、あやか的にはぁ、そこまで初々しい感じはないと思うんですけどぉ」

椿「そうですね……ニューと言われると、六分咲きくらいの少し青いイメージが浮かびますね、新鮮さという感じもありますけど」

伊吹「せっかくだから、もうちょっと大人っぽいのがいいよね! ニューじゃないなら……オールド?」

彩華「……オールドジェネレーション」ボソッ

伊吹「うわぁ……やだ!なにそれ!」

彩華「伊吹ちゃんが言ったんですよぉ〜」

椿「わ、私達まだオールドって言うほどじゃないですよね!」

伊吹彩華椿「…………」

伊吹「う〜ん……エイジ、エイジね……Age19ってのはどう?」

椿「良いんじゃないですか? パッと見て分かりやすくてインパクトもあります」

彩華「たしかにぃ……あやか達に当てはまってますけどぉ……もろパクリですよねぇ〜」

伊吹「じゃあ……暫定案で Age19(仮) ってことで!」

椿「あくまで(仮)ですからね!」

彩華「まあ……お二人が良いならぁ、任せますぅ」

伊吹「よし! ユニットの方向性も決まったし、名前も決まった! 次は〜宣材写真!」

彩華「写真ですかぁ〜……これはさすがにぃ、プロのカメラさんに頼まないとぉ、厳しくないですかぁ?」

椿「うふふっ、心配ご無用ですよ! 写真のことなら不肖、この椿にお任せあれ!」

伊吹「椿、写真撮影が趣味だっていうのは知ってるけど……宣材写真みたいなのも撮れるの?」

椿「やってみないとわかりませんけど、カメラさんに頼むとなるとお金もかかりますし……ものは試しですよ!」

──会議室──

彩華「照明は事務所の備品を借りられたましたけどぉ……」

伊吹「レフ板は自作でなんとかってところだね、撮影も会議室でだし、すごい低予算だよホント」

椿「準備できましたよ〜、どうぞ!」

彩華「じゃあまずはぁ〜、あやかからいきますねぇ〜」

椿「はーい、それでは撮りまーす、笑って〜」

彩華「うふっ、かわいぃく撮ってくださいねぇ〜♪」ニコニコ

椿「良いですねー、彩華ちゃん良いですよー! えっと、この角度!」パシャパシャ

伊吹(……)

彩華「あやかがカワイイのはぁ、斜め45度からですよぉ〜♪」

椿「良い! 良い表情! う〜ん、彩華ちゃんカメラ映えしますねー!」パシャパシャパシャ

伊吹(椿……)

彩華「うふっ、なんだかぁ、あやか、アガってきましたぁ〜」

椿「次は、ちょっとポーズとってみましょう! こう、セクシーな感じで!」パシャパシャパシャ

伊吹(……人が変わってるよ!)

彩華「こうですかぁ〜? もっとサービスしちゃいますぅ?」ウフーン

椿「良いですね! 凄く色っぽいですね!」パシャパシャパシャ

椿「もっとこう、大胆に……科を作ってみましょう!」パシャパシャパシャ

彩華「こんな感じでぇ……どうですかぁ?」シナッ

伊吹(彩華もノリノリじゃん! アタシもこれやるのかー恥ずかしいなー!)

椿「良いですね良いですね! もっと撮っちゃいましょう、もっと!!」パシャパシャパシャパシャパシャ

パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

伊吹(結局アタシもめっちゃ撮られた……)

椿「うん、良い写真が撮れました」

彩華「次は椿ちゃんの番ですよぉ」

伊吹「安心していいよ! アタシらがバッチリ撮ってあげるからね」ウヒヒ

椿「あっ、えーと……やっぱり私のも撮ります?」

伊吹「当然っしょ! 椿の事もキレイに撮ってあげるから! さ!」

椿「うう……実は私、カメラ向けられるのって慣れてなくて……撮るのは好きなんですけど」

伊吹「はいぃ!?」

椿「カメラを向けられると緊張しちゃうんです……この私が被写体になるなんて……」

伊吹「それはちょっと……アイドルにあるまじき発言でしょー」

彩華「この写真で売り込むことを考えるとぉ、変に緊張してたりする写真じゃあウケは悪そうですねぇ〜」

椿「すみません……」シュン

彩華「こういう時はぁ、Pさんに相談ですよぉ〜」

──事務室──

P「何? 椿が写真に撮られるのが苦手だって?」

伊吹「うん、どうしよっかなーって」

P「……椿、もっと売れてきたら写真撮影も増えるんだし、そんなことじゃダメだぞー」

椿「そうですよね……分かってはいるんですけど」

P「(ニヤリ)そうだなぁ、どうしても撮られるのが無理というなら、この写真を使おうか」ピラッ

彩華「どれですかぁ〜……えっ!?」

伊吹「何この写真……決定的瞬間てヤツ?」ケラケラ

椿「えっ!? な、なんでこんな写真が……Pさん!?」

http://i.imgur.com/29Z594n.jpg

彩華「椿ちゃん、かわいぃ〜♪」ニヤニヤ

P「いや〜、お餅と格闘してる椿が可愛かったからつい……」ニヤニヤ

P「あ、一応お正月イベントの最中に撮ったヤツだからな、肖像権云々は問題無いはずだけど」

椿「そういう問題じゃ……もうっ! Pさん酷いですよ!」

椿「……隠し撮りした罰として、私の宣材写真、Pさんが撮ってください!」

P「えっ……いやまあ、仕事も一段落したから別に構わないが……」

椿「Pさんに撮られるのなら、多分、平気ですから……」

──会議室──

P「じゃあ、始めるぞー」

椿「よ、よろしくお願いします」

P「えーっと……構図はOK……」

椿(……)

P「うーむ、こうでいいのかな?」パシャパシャ

椿(ああ、Pさんの視線を感じます……)

P「こんな本格的なカメラ使ったことないからなー」パシャパシャ

椿(撮られるのも……癖になりそう……)

P「うん、こんなもんでいいかなー」パシャパシャ

椿「Pさん……私今までカメラは向けるものでしたけど、向けられるとこんなに熱くなるんですね……!ドキドキしちゃいます!」

P「自分が撮られるのも悪くないだろ? みんな、綺麗に咲いた椿を写真に収めたくてカメラを向けるんだ」

P「適度な緊張感はあると良いけど、椿の場合はもっと自信を持っていいと思うぞ」

椿「はい! ありがとうございました!」

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──数日後──

伊吹「さて……準備は整ったね!」

椿「いよいよ私達3人のデビュー……ですね!」

彩華「今からファンの声援が聞こえてくるようですぅ」

伊吹「という訳でちひろさん、LIVEバトルの手配お願い!」

ちひろ「了解です! あなた達はまだ駆け出しだから……この辺りがいいかな」

彩華「E〜Dランクですかぁ〜」

伊吹「まあ、まずは小手調べってところかな!」

椿「それでは、行ってきますね!」

ちひろ「ご武運を〜」ヒラヒラ

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伊吹彩華椿「ただいま戻りましたー」

ちひろ「お帰りなさい! 結果はどうでしたか?」

伊吹「いや〜、どの相手も圧勝だったね、ちょっと気の毒だったくらい」

彩華「相手の方はぁ、ホントに駆け出しだったみたいですからねぇ〜」

椿「私達は事務所入った後は殆どレッスン漬けでしたからね、新人と呼ぶのは少し違うかもしれませんね」

伊吹「披露する機会が無かっただけで、実はアタシら結構すごかったりして?」ヘラヘラ

ちひろ「それじゃあ、次はテレビのオーディション受けてみますか?」

ちひろ「丁度今『発掘!アイドル大辞典』のオーディション参加受け付けてますよ」

伊吹「ええっ!? 全国区じゃん!」

ちひろ「でも、これに受かれば一気に名前が売れますよ!

ちひろ「ましてやデビューから一週間も経ってない新星ですからね!」

彩華「あやか的にはぁ、受けてみてもいいかなぁ〜って思いますけどぉ」

椿「そうですね、すこし無理があるかもしれませんけど、自分達の実力を知るにはいい機会です」

伊吹「じゃあやってみよっか! 何事も挑戦ってね!」

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伊吹彩華椿「ただいま戻りましたー!」

ちひろ「あ、お帰りなさい! テレビ見ましたよ!」

P「お前達凄いじゃないか! ウチの主力と遜色ないパフォーマンスだったぞ!」

伊吹「Pも見てたんだ……まあね! アタシらが本気を出せばこんなもんよ!」ドヤァ

椿「私、テレビに出ちゃったんですよね……すごくドキドキしました!」

彩華「これでぇ、ファンの人数も大幅アップ間違い無しですよねぇ〜」

P「うーん、これはとんだ逸材を埋もれさせてたのかも分からんなあ」

伊吹「でも、アタシらだけじゃないよ! ウチの事務所、他にもスゴイ子いっぱいいるんだからね!」

P「そうだな……既に売れている子だけじゃなく、もっと多くのアイドルに目を向けるべきなのかもしれない」

椿「Pさんが忙しいのはしょうがないですけど、他のアイドルの子達も私達みたいにきっかけがあれば……」

P「ああ、それについてはちょっと考えてみるよ……時にお前達に提案があるんだが」

彩華「提案……ですかぁ?」

P「今度のニュージェネレーションのLIVE、前座で出てみないか?」

伊吹「ニュージェネのLIVE!? 出られるの?」

P「ああ、人気が出そうになった途端手の平を返して〜みたいな感じがして申し訳ないけど」

椿「全然そんなことないですよ! ニュージェネレーションの3人と一緒の舞台に立てるなんて……!」

P「そうか! なら、やってくれるか!」

彩華「実はあやか達、ニュージェネレーションを目標にしていたんですぅ〜」

伊吹「ユニット結成の文句が『ニュージェネレーションに対抗』だったからねー」

P「そうだったのか、じゃあ、今度のLIVEは良い経験になりそうだな……あいつらにとっても」

伊吹「とはいっても、まだあの3人には及ばないけどねー」

椿「それでも、対抗するって言葉が少しは現実的になってきた感じがします!」

彩華「今から楽しみですねぇ〜♪」

P「ああ、全員で、最高のLIVEにしような!」

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椿「やっぱりニュージェネレーションはすごかったですね!」

伊吹「でも、お客さんの盛り上がり方は、アタシらも負けてなかったよ!」

彩華「今回のLIVEで、多くのお客さんにあやか達の事を知ってもらえましたねぇ〜」

伊吹「この調子で、どんどんファンを増やして、ランクを上げていけば」

伊吹「いつかアタシらが主役のLIVEも開けるかもね!」

椿「目標は大きくドームライブ! なんて、ふふっ」

彩華「いいですねぇ〜ドームライブ」

伊吹「目標が高いと迷わずに済むっていうしね! もっと上目指して頑張るよっ!」

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──それからいろいろありまして──

伊吹「いよいよだね……」

彩華「ようやくここまできましたねぇ〜」

椿「ここまでこられたのも、2人のお陰です、本当にありがとう!」

伊吹「ちょっと椿ー? 何もう終わったかのような雰囲気出してるわけ!」

彩華「どちらかというとぉ、ようやくスタート地点? みたいな感じですよねぇ〜」

椿「……そうですね! 感傷に浸るのはまだまだ先の話ですね!」

伊吹「今はただ、走り続けるのみってね!」

彩華「そろそろ行きましょうかぁ、ファンが待ってますよぉ〜」

伊吹「そうだね! それじゃあアタシらの初LIVE、成功させるぞ!」

伊吹彩華椿「おー!!」





私達のアイドル活動はこれからだ!!   


打ち切り感満載ですがとりあえず本編?は終わらせておきます
あとは小ネタをいくつか投下予定です

・彩華のパパ



伊吹「彩華ってさ、いつも普段着はドレスみたいなの着てるけど……」

椿「彩華ちゃんに似合っていてカッコいいですよね!」

彩華「これですかぁ〜? 彩華がいつも着てるドレスはぁ、"パパ"が買ってくれるんですよぉ〜」






伊吹椿「……えっ」

伊吹「えっ……パ……なんだって?」

椿「パパ……ですか?」

彩華「はい、あやかのぉ、パパが買ってくれるんですぅ〜、『あやかはかわいいなぁ〜』って」

伊吹(えっと……パパって、あれ? パトロン的なあれ??)

椿(確かに、前々から雰囲気とかが……そういう商売の人みたいだとは……思っていたけど)

伊吹「だ、ダメだよ彩華! 仮にもアイドルなんだから、そんな……!」

椿「アイドルじゃなくても、倫理的にダメですよ!」

彩華「? お二人がなにを言ってるのかぁ、よく分からないんですけどぉ〜」

彩華「あやかのパパはぁ、とぉ〜ってもやさしいんですよぉ」

彩華「この前のLIVEも見に来てくれてぇ、たくさん褒めてもらいましたぁ」

伊吹椿(あれ? パパって……本当のお父さん?)

彩華「お二人のご両親はぁ、アイドル活動見てくれていないんですかぁ?」

椿「あ、そ、そうですね! 私の両親も、私のお仕事を見てくれてるみたいです」

伊吹(なんだ……本当のお父さんだったのね)

椿(勘違いしちゃった……恥ずかしい)

彩華「それでぇ〜あやかのパパはぁ───」

椿(仲が良いんだね、微笑ましい……)

伊吹(でも、援助交際的なのじゃなくて、ホントによかったよ……)

・恋愛映画



伊吹(オフが重なったので、日菜子と一緒に話題の恋愛映画を見に来た……)

日菜子「むふふふ……」

伊吹(そこまではいいんだけど……)

日菜子「むふ、むふふ」

伊吹「……」

日菜子「むふふふふふふ……」

伊吹「……ごめん、日菜子」

日菜子「むふ?」

伊吹「気が散るから……むふむふ妄想は終わってからにして……」

日菜子「あっ、ごめんなさい……つい(妄想に)夢中になってましたぁ……むふふ」

伊吹(後でレンタルで見よう……)

・女子力



美紗希「彩華ちゃんてぇ、女子力すっごく高くなぁい?」

彩華「そうですかぁ? 自分ではよく分からないですけどぉ〜」

美紗希「あたしもぉ、女子力アップ目指して頑張ってるんだけどぉ」

美紗希「参考に彩華ちゃんが普段どんなことしてるのか知りたいなぁーって」

彩華「そうですねぇ〜……オフの日には、よく岩盤浴に行ってますけどぉ〜」

美紗希「岩盤浴ねぇー、一時期話題になってたねぇ」

彩華「いろんな効能があるんですよぉ〜? 美容と健康にはうってつけなんですぅ」

美紗希「なるほどぉ、あたしも機会があったら行ってみようかなぁ」

彩華「あとは、そうですねぇ〜……美紗希ちゃんも"盛って"みたらどうですかぁ〜?」

美紗希「盛って?」

彩華「美紗希ちゃんもぉ、髪を盛ったらもぉ〜っと女子力アガると思いますよぉ〜」

美紗希「盛るって、髪の毛をねぇ」

彩華「そうと決まれば、早速盛ってみようかぁ〜」

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───

──盛ってもらいました──

美紗希「どうかなぁ、あたし、イケてるぅ?」

彩華「とぉ〜ってもイケてますよぉ〜、アゲアゲって感じぃ?」

美紗希「これであたしも女子力アップ間違い無しかなぁー!」

キャッキャッ ウフフ

P(美紗希の髪が天を衝いているようだ……なにがあったんだ

自分で書いていてなんだけど口調のせいで頭がおかしくなりそう
キャバ嬢風ファッション参考にググってみたけど理解できそうにありませんでした

・藍子ちゃんとカメラのお話をしたり


椿「藍子ちゃんがいつも持ち歩いてるそれは……カメラなの?」

藍子「あ、これですか? これはトイカメラっていうんです、小っちゃいけどちゃんと撮れますよ!」

椿「それがトイカメラっていう物なんですね、ちょっと見せてもらってもいい?」

藍子「はい、どうぞ」

椿「これは……小っちゃくて、おもちゃみたいで可愛いですね♪」

藍子「色んな種類を集めて、飾っておいたりしても楽しいですよ!」

椿「あれ……これ、ファインダーが無い?」

藍子「そうなんです、どんな写真になるかは現像するまで分からなくて……それも面白いんですけどね!」

藍子「あとは、カメラやフィルムの種類とか現像方法次第で、びっくりするような写真が撮れたりもしますよ」

椿「簡単そうに見えて、奥が深いんですね……あ、これお返ししますね」

藍子「よかったら、これからカメラを持ってお散歩に行きませんか? お天気も良いし、きっと気持ち良いですよ」

椿「いいですね、藍子ちゃんのお散歩コース、案内してもらってもいいですか?」

藍子「喜んで♪ 行きましょう行きましょうー」



ガチャ バタン



P(仲良しで微笑ましいけど、仕事の時間までには帰ってきてくれよー?)

・別の19歳組



志保(伊吹ちゃん達が自発的に組んだユニットが売れているという事で)

志保(Pさんから、さらに新しいユニットを結成しないかという打診がありました)

志保(願っても無い機会だったので二つ返事で引き受けたものの……)



星花「〜〜〜♪」

詩織「……」




志保(やりづらいよ〜!!)

槙原志保(19)
http://i.imgur.com/jngThFW.jpg
http://i.imgur.com/CpucKDk.jpg
・パフェキチ
・「私の味見…いかがですか?」とか言っちゃう人、性的な意味にしか聞こえない
・牛さんに次ぐ脅威のH91

瀬名詩織(19)
http://i.imgur.com/fJyui7t.jpg
http://i.imgur.com/mIMKGCr.jpg
・海大好きっ子
・なのにカナヅチ
・ポエマー

涼宮星花(19)
http://i.imgur.com/OaKmXdQ.jpg
http://i.imgur.com/QajxGv9.jpg
・お嬢様、私的にモバマスのお嬢様勢の中で一番お嬢様してると思う
・男性経験が少ないのかアプローチが露骨

星花「〜〜♪ 以上です……わたくしのバイオリンは如何でしたでしょうか?」

詩織「とても心地よい音色だったわ……まるで押しては返すさざ波のよう……」ウットリ

志保(星花ちゃんと詩織ちゃん……すごく大人しくてつかみどころが無いんだよね)ソワソワ

星花「ありがとうございます♪ ……あら、志保さん、どうかなさいましたか?」

詩織「……」

志保「え? あっ、いや……なんでもないよ!」アセッ

詩織「…………志保さん」

志保「は、はい?」ドキッ

詩織「あなたの瞳に映る私が濁って見えているわ……不安の波に飲まれないで……」

詩織「今のあなたは自分を見失っているように思えるの、あなたのありのままの姿を見せて……」

志保「うう……(何言ってるのかよく分からない)」

星花「あら、もうこんな時間でしたのね……レッスンに行かなくてはなりませんわね」

志保「そ、そうだね! レッスン行きましょうレッスン!」バタバタ

ガチャ   バタン

詩織星花「……」

星花(志保さん……やはりわたくしと一緒なのは気が進まないのでしょうか)

詩織(人に好かれるのって難しいわ……)

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──数日後・事務所──

志保(どうすればあの2人とうまく打ち解けられるのかな)

志保(こんなんじゃこの先生きのこれないよ)

志保「……はぁ」

あい「おや……志保君、ため息なんてついてどうしたんだい?」

志保「あ……メイド長」

あい「っ! そのメイド長というの、やめないか……私はそんな玉ではないよ」

志保「あの時のあいさん、とってもカッコよかったから……」

あい「む……まあいい、それで? 何かあったのかな、私でよければ話を聞くくらいはできるよ」

志保「ありがとうございます……あいさん、私が新しく結成されたユニットのメンバーだって知ってます?」

あい「P君が騒いでいたからね、もっとも、そこまで詳しい訳ではないが」

志保「それで、ユニットの他のメンバーの子と……うまく接することが出来なくて」

あい「確か……瀬名詩織君と涼宮星花君だったね」

あい「心配しずぎではないかな、彼女らは悪い子では無いと思うよ?」

志保「それはもちろん分かっているんですけど……2人とも、何を考えているのか掴めなくて」

あい「ふむ……なるほどね」

あい「相手の事が分からないというのなら、無理に知ろうとしなくてもいいと思うよ」

志保「……でも、それじゃあ仲良くなれないじゃないですか?」

あい「逆に考えるんだ、自分の事を相手に知ってもらえばいい」

あい「槙原志保がどんなに魅力的な人間か……それを彼女らに伝えるんだ、そうすれば自ずと距離は縮まるさ」

志保「私がどんな人間か……?」

詩織『あなたのありのままの姿を見せて……』

志保「!」ティン

あい「おや、なにか閃いたかな?」

志保「はい! 私の事を知ってもらう……なんとなく分かりました!」

あい「そうか……ふふっ、さっきと比べるととても良い表情だね、それでこそアイドルだ」

志保「あいさん、ありがとうございました! 行ってきます!」

あい「ふっ、健闘を祈っているよ」




志保「……というわけでPさぁん、軍資金をくーださい♪」

P「まあそういうことなら……これで足りるかな?」ピラッ

志保「ありがとうございますっ! いつかトップアイドルになってお返ししますから!」

P「俺も出来れば付いててやりたいんだけどな……こんなことしかできなくてすまん」

志保「いえいえ、私達だけでもなんとかやっていきますから!」

志保「あ! Pさんも今度時間があったら、一緒にパフェ食べに行きましょうね♪」

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志保「それでは、今日のミーティングはここで行いたいと思います!」

星花「ここは……ファミリーレストランですか」

詩織(志保さん、今日は元気ね)

カランカラン

志保「すみません、3名で〜」

詩織「志保さんは、こういうお店にはよく来るの?」

志保「よく来るというか、アイドルになる前に働いていたので」

星花「あら、ということは、志保さんの以前の職場なんですの?」

志保「あ、出身は三重なんですけどね、ここは全国チェーンだからね」

志保「とりあえず、今日はPさんのオゴリだから、好きなの頼んじゃいましょう!」

星花「あら、P様が?」

志保「……私がおねだりしちゃったんですけどね!」テヘペロ

詩織「そうね……何かお勧めはあるかしら? メニューが多くて、選べないわ……」

志保「そうですねぇ〜フルーツパフェかチョコパフェが定番かなあ、チーズケーキやショートケーキも美味しいですよ!」

志保「あとは〜……あ、今の時期は苺のガレットがあるんだ、パリッとしてて美味しいんだよね! 和風なのがよければ白玉ぜんざいとかもありますよ」

詩織「??? ますます決められなくなりそう……」

志保「あ! 詩織ちゃん、シークワーサージュースどうですか? 沖縄の果物なんですよね?」

星花(志保さん、とても楽しそうに……わたくしまで嬉しくなってきますわね)ホッコリ

星花「ふふっ」

志保「──なんかもおすすめでー……星花ちゃん?」

星花「あら、すみません……わたくし、今までお友達とこういう場所に来ることが無かったもので」

星花「つい、楽しくなってしまって」ウフフ

詩織「星花さんの瞳は、汚れを知らない無垢な少女の様ね……とても綺麗」フフッ

志保「あ……(お友達って)」

志保「そっか……ありがとう! 星花ちゃん、詩織ちゃんもっ!」

星花詩織「?」キョトン

志保「あ、あんまり気にしないで……ささ、早く決めちゃいましょう!」テレッ

星花「そうですわね……ではわたくしはこのジャンボパフェを頼みますわ!」

志保(おぉ、ジャンボパフェいくの!? お嬢様って、やっぱりスゴイ……)

詩織「それなら、私はこのマンゴーミニマルパフェにするわ……」

志保「あれ、それ小っちゃいですけど……もっと大きいのでも」

詩織「星花さんが、ジャンボパフェを食べきれるか分からないから、念の為にね」フフッ

星花「あら、そうまでおっしゃるのなら食べきってみせますわ!」

志保(大丈夫かなあ、私も小さいのにしておこう……)

──数十分後──

志保「これが……最後の一口……」パクッ

志保星花「食べきったぁ〜〜」

星花「お二人ともすみませんでした、わたくしが考えなしに頼んでしまったばかりに……」シュン

志保「気にしないで! 私もジャンボパフェ食べてみたかったんですよ!」

詩織「海……海に行きたい……潮風を浴びて……」ブツブツ

志保「詩織ちゃんはグロッキー状態だね……」

詩織「私は……大丈夫よ?……本当に」ムクッ

志保(生き返った……良かった)

星花「詩織さん、これ、お水飲んでください……」

詩織「ありがとう……頂くわ」ゴクゴク


カランカラン


志保「!!」ガタッ

志保「いらっしゃいまs……」

詩織星花「!?」ビクッ

志保「……」

詩織星花「……」ポカーン

志保「……」ストン

志保「うう……///」カアアッ

詩織星花「ふっ」

志保「あの……昔の癖で、つい……///」

詩織「ふふっ、ありのままの志保さん、とても可愛らしいわ」ニヨニヨ

星花「うふふ、仕事熱心なのはいいことですわ」ニコニコ

志保「そ、そろそろ出ましょ! 食べた終わったことだし! さあさあ!」

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星花「今日はありがとうございました、とても楽しかったです」

詩織「志保さん、今日あなたが見せてくれた表情はとても生き生きとしていたわ……憑き物が落ちたよう」

志保「私も、二人と仲良くなれて良かったです!」

志保「今までは、上手くやっていけるか不安だったんです」

詩織星花「……」

志保「でも、これからは3人で一緒に、頑張っていけそうな気がします!」

詩織「そうね……私達は3人で1つ」

星花「目指すはトップアイドル……ですわね!」






志保(あいさんの言う通り、心配することなんて何もなかったみたい)

志保(私の事も知ってもらえたし、2人の事も少しずつ知っていけばいいし)

志保(今まで後れを取った分、これから頑張ろう!)

志保(この3人でなら、きっとトップアイドルも目指せるから!)

やばいもう4時かよ時間かかり過ぎた……

とりあえず、涼宮さんSR化おめでとうございます!

・知名度的な問題?



志保「食べ物……それも甘いもの関連の話題ではかな子ちゃんが出てくることが圧倒的に多い……」

志保「甘いもの好きっていうキャラで言えば、私もかな子ちゃんに負けていないのに」

志保「なんでだろう」

志保「あと、卯月ちゃんがよくお尻お尻言われてるけど……」

志保「私だって……その、サイズ的には負けていないのに」

志保「雫ちゃんには負けてるけど……見向きもされない……」

志保「……」

志保「だけどあまいーもーのたーべーてーしあーわーせーよー」

志保「……なんてね♪ パフェ食べに行こうっと!」

・実は私、泳げないの



志保「ねえ詩織ちゃん?」

詩織「何かしら?」

志保「変なこと聞くけど……詩織ちゃんてもしかして」





志保「カナヅチ?」





詩織「」

詩織「ど、どうしてそれを!?」ワナワナ

志保「え? あ、やっぱり泳げないのね……」

志保「えっと、前に水着パラダイスの撮影した時、自由時間にも海に入ってなかったから」

志保「実はそうなのかなーって……」

詩織「そう……あなたって鋭いのね」

詩織「……泳げないマーメイド……だなんて、可笑しいでしょう……」フフッ

志保「そ、そんなことないよ!」アセッ

志保「でも、意外だなあ、沖縄の人って泳ぎが得意そうなイメージがあるから」

詩織「沖縄では、海に入って泳ぐということはあまりないのよ……理由はいろいろあるけれど」

詩織「むしろ、泳げない人の方が多いかもしれないわ」

志保「そうだったんだ……勝手な先入観持ってたみたい」

詩織「けれど……皆が海で楽しそうに泳いでいる姿は、少し羨ましかった」

詩織「青く果てない海に抱かれる……どんな感じなのかしら」

詩織「叶わないからこそ……憧憬は強まるばかり」

志保「詩織ちゃん……」

留美「その気持ち、痛いほどわかるわ」バァン!

志保詩織「!?」ビクッ

留美「そうよね……好きな物が思うようにならない……辛いわよね」

志保(留美さん、ネコのぬいぐるみを抱えて……)

愛海「あたしもわかるわぁ〜その気持ち!」ヒョコッ

志保詩織「!!?」ビクビクッ

愛海「目の前にさ、ぶら下がってるんだよ! 夢にまでみた禁断の果実が!」

愛海「だけど……神様に禁じられているから……手を少し伸ばせば!届くのに!!」ワキワキ

留美詩織(愛海ちゃんとは一緒にされたくないわ……)

志保「でもさ、そういう事なら、泳げるようになるために練習しよう!」

詩織「練習……?」

志保「うん! 今年の夏は詩織ちゃんも一緒に海に入れるように」

詩織「そうは言っても……私、自身が無いわ」

詩織「海は私の故郷……時が来れば、いずれは還ることになる」

詩織「それまでは……眺めていられれば、それで……」

志保「大丈夫! きっと詩織ちゃんも泳げるようになるって」

詩織「……」

志保「やっぱり不安?」

詩織「そうね……」

志保「じゃあ、心強い助っ人を呼ぶから! ね?」

詩織「志保さんがそこまで言うのなら……少し頑張ってみようかしら」

志保「うん!」

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───

──数日後・どこかのプール──

いつき「詩織ちゃんの泳ぎの練習を手伝うことになりました、真鍋いつきでーす!」

櫂「志保から、パフェと引き換えに頼まれたワケだけど」

詩織「今日は、よろしくお願いします……」

櫂「そんなに固くならなくてもいいよ! あたしも、泳ぐことの楽しさを知ってもらえるのは嬉しいし」

詩織「ありがとう、頑張るわ」

櫂「それじゃ、まずは準備運動をしっかりと!」

いつき「これを怠ると、事故に繋がるからね! よく筋を伸ばしてー」ノビーッ

詩織「はい」ノビー

西島櫂(19)
http://i.imgur.com/96MJgAd.jpg
・本田未央Mk-2(容姿的な意味で)
・プロの水泳選手になれるか微妙=かなりの実力者?
・水泳の記録が伸び悩んでいるらしい、その体型のせいじゃないですかねえ

櫂「準備運動が済んだらいよいよ水に浸かるわけだけど」

いつき「詩織ちゃんは顔を水につけたりは出来る?」

詩織「それくらいなら……なんとか」

櫂「それじゃ、まずは浮く練習をしてみようか」

いつき「水面でうつ伏せになって、身体をピンと伸ばして……手から踵まで一直線になるように……」プカプカ

櫂「これが伏し浮きってヤツね、いつきさんフォームきれいだなー」

詩織「すごい……」キラキラ

いつき「……ぷはっ! どうだった? 詩織ちゃんもやってみて?」

詩織「……」コク

詩織(うつ伏せで手足を伸ばして……)ブクブクブク

詩織「……」ブクブクブクブク........ゴボッ

いつき「詩織ちゃーーん!!?」アワワ




詩織「ゲホッ、ゴホッ……ありがとう、助かったわ……」

いつき「水中で息を吐いたらダメだよ、沈んじゃうよ!」

櫂「もし溺れそうになっても、ここ足つくけどね」

詩織「あら……本当」

いつき「うん、ちょっとずつ慣らしていこうっ!」

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──結局泳げるようにはなりませんでした──

櫂(あたしらは、最善を尽くしたよ……多分)

いつき(うーん、人に教えるのって難しいな)

詩織「……」プカプカ

いつき(けど、浮き輪を使って浮かぶ詩織ちゃん)

詩織「〜♪」プカプカ



櫂いつき(かわいい)





櫂「ま、今日のところはこんなもんかなー」

いつき「一朝一夕で泳げるようになるかって言ったら、それは難しいもんね」

詩織「2人とも、今日はありがとう……」プカプカ

詩織「2人が自由に泳いでいるのを見て、私もあんな風に泳いでみたいって……そう思えたわ」プカプカ

いつき「うんうん、やる気さえあれば大丈夫だよ!」

櫂「海開きまではまだ時間もあるしね、また練習しよう!」

詩織「私……頑張って、泳げるようになるから」プカプカ




櫂いつき(かわいい……)

詩織「……?」プカプカ

沖縄の人の泳ぎ云々は実際に現地の人に聞いたわけではないので事実と異なっているかもしれません
あと自分も泳げない方に分類されるので水泳に詳しい人からみたら違和感があるかもしれません

とりあえず書きたいネタは全部かけたのでこれで終了です
お付き合いいただきありがとうございました

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