[外道]進撃の都道府県[マジキチ] (64)

京都「何や最近、東京はんの知名度がたこなってはるみたいやなぁ。
   『おもてなし』て・・・東夷・・・東京はんにできますやろかぁ。
   東京はんはお仕事だけしてはったらよろしのに。
ここは首都であるうちが一言ゆうたらなあかんわぁ。」

京都「なぁ、東えび・・・東京はん?ちょっとええやろか。」

東京「ああん?(おっと!)・・・何ですか、京都さん。」(ニコ

京都「おりんぴっくのことなんやけどなぁ。東京はん、お仕事忙しやろ。」

東京「ええ、まあ。」

京都「せやからうち・・・」

東京「しかし俺のた・・・国民のためですからね!
   首都としては忙しいのも幸せですよ。」

京都「(ピクッ」

京都「そうなんやぁ~、まあ東京はんがええんやったらええんどす。
   せやけど、うちが異人さんのお相手するのんが筋なんとちゃいますやろかぁ。
   首都として。」

東京「(ピクッ」

東京「いやいや、僕の方は大丈夫ですから!
   仕事もオリンピックも両立してみせますとも、首都として!」


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京都「うふふふふ」

東京「あはははは」

京都「(東京はん、可哀そやなぁ。妄想がだいぶ進んではるわぁ。)」

東京「(このメンヘラ女はいつになったら現実を見るんだ?)」


京都「(こないなったら格の違いを示したるしかないなぁ。
   東夷を亡き者にして、うちがほんまもんの首都なんやとゆうことを世に知らしめてやるんどす。
   せやけど、うちの戦闘力指数・じーでぃーぴーやと、とても東夷には敵いまへん。)」

  ※京都のGDP:1094
   東京のGDP:10635

大阪「あっ京都やー!ちょお、こっち来て見てみーやこれェ!
   道頓堀プールの完成予想図作ってみてーん!
   これで阪神優勝したとき飛び込みやすなったやろー?
   ビキニの女の子も来るやろかー?」

  ※大阪のGDP:4246

京都「(せや、このあほ男、利用したろ。)」

京都「へぇ、それはどうどっしゃろ。
   大阪は風邪ひけへんかもしれへんけど、ちゃんと普段頭つこてはる人は風邪ひかはるから、
   飛び込みやすなったかは微妙なとこどすなぁ。」

大阪「せやなあ、アホは風邪ひけへんゆうからなー俺くらいしか風邪ひくもんおらん・・・ってやかましわ!」

京都「へぇ、知ってはったん、その言葉。」

京都「ところで大阪、ひとつ頼みがあるんどす。」

大阪「なんやなんや、どないしてん。」

京都「これこれこうゆうわけで。
   うち、東夷にえらいいけずされてん。ぐすん・・・。」

大阪「何やてーっあんの腐れ東京め、いてまうぞー!・・・ってイヤイヤ。
   首都は東京やねんからしゃあないんとちゃうか?
   別にええやん、だって京都はー・・・」

京都「あんたまでそんなんゆうん?
   うち、いつ東京はんに首都譲ったん?」

大阪「ちょっと待ってや。電子辞書引くから。」

京都「あんたでも辞書引くことあるんやなぁ。」

大阪「あったりまえやん!高校受験ひかえとるさかい、辞書は必須やで。
   辞書引いたら頭良うなるて聞いたことあるし!」

京都「(辞書引いとっても勉強せえへんかったら頭悪いまんまやけどな)
   そうかぁ~、ええとこ行ってやぁ。応援してるわ。」

大阪「えーっと、あった!
   なんかな、慶応4年に東京が『自今、江戸ヲ称シテ東京トセン。』
   てゆうたときから東京が首都になったらしいで!」

京都「そんなんおかしいわぁ。うちは何もゆうてまへん。
   東京はんが勝手にゆうただけどす。」

大阪「そないゆわれたら・・・自称首都やな、あのおっちゃん。」

京都「せやろぉ」

大阪「せやせや!最低なやっちゃでぇ、東京は!」

京都「せやからなぁ、うち、あんたを・・・
   食べてもええ?」

大阪「?!」

大阪「(ん??『食べてもええ』て・・・何が?いや、俺食べもんとちゃうし。
    待てよ・・・これはボケか?ボケふられてんねんやったら答えたらんな!)」

大阪「しゃあないなあ、一口だけやでw」

京都「へぇ、一口で」

”バクッ”

大阪「うわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

    大阪「何やここ、京都の腹ん中か!?」

京都「せやでぇ、ごちそうさま。
   これであんだのじーでぃーぴーはうちのもんなった。」

 ※現在の京都のGDP:5340

京都「梅田も、新世界も、あべのはるかすも、大阪城も、中之島も、ゆーえすじぇーも、関空も、
仁徳さんも、万博の思い出も、ぜーんぶうちのんや。」

    大阪「なんやて!俺の財産全部か!?えらいこっちゃああああ」

京都「うるさいわぁ、はよ消化されたらよろしのに。」

    大阪「何でか知らんけど無事やねん・・・あっ何か向こうに穴あるで!」

京都「穴?ああ、せやせや。中国の魏の国の古文書に書いてあったわ。
   そん中で消化されるんやったわ確か。はよお入りやす。」


    大阪「ふざけんなや!なめとんちゃうぞ、このオバハン!
       腹ん中かっさばいて脱出したるわボケェ!」

京都「そんなんされたら、うち死んでしまうわぁ。
   うちのこと、そこまで嫌いやったん?悲しいわぁ・・・。」

    大阪「な、なんでそないな話になんねんなっ!ちゃうやんっ
       別に嫌いとかそんなんとちゃうねん・・・っ。」(アセアセ

京都「せやったら、痛いことしやんといておくれやす。」

    大阪「しゃあないなあー。」

京都「ええと、次は誰食べよ。」

    大阪「なんやて!?お前、まだ喰う気なんかっ
       そんなんさせるかい!これ以上被害者は出させへんぞ!」

京都「せやけど、まだじーでぃーぴーは東京に及びまへん。
   うちのとあんたのと足しても。
   あんたに甲斐性なかったからえ。謝っておくれやす。」

    大阪「うう・・・すまんのー。」

京都「せやけど、そこまでゆわはるんやったら、もう食べへんわぁ。
   あんた、すっとそこに一人でおったらよろしおす。」

    大阪「そんなん寂しいから嫌やあ!!」

京都「せやろぉ、これはあんたのためでもあるんやでぇ。」

    大阪「すまんのー、誰でもええから食うてくれや、頼むでー。」

京都「兵庫とかどやろぉ。」

    大阪「兵庫か!せやな、兵庫の兄ちゃんがええわ。」

京都「うわさをすれば・・・。
   しゃれこうべ、こっち来て。」

兵庫「何や、ひっかかる呼び方やな。」

 ※兵庫のGDP:2141

京都「悪いんやけど、うちの口の中見てくれへん?」

兵庫「はあ?何で俺がそんなんせなあかんねん。」

    大阪「ええから見とけって!グッロい口内炎あんねんて!」

京都「黙りよし。」

兵庫「大阪?お前どこおるん?」

    大阪「ええからええから!これは見とけって!
       めったに見られへんぞ、こんな京都!」

兵庫「それもそやな。どれどれ・・・。」

”バクッ”


兵庫「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

    兵庫「うわあ、何やここ!?」

    大阪「兄ちゃんようきたなー。
       京都の腹ん中やで。黒いやろ~。」

    兵庫「はっえっえっええ!?」

京都「これで兵庫のじーでぃーぴーはうちのもんや。」

 ※現在の京都のGDP:7481

京都「ポートタワーも、異人館も、南京町も、六甲山も、神戸港も、マリンエアも、甲子園も、
   姫路城も、竹田城も、淡路島も、全部うちのん。」

    兵庫「お、俺の財産全部かいな!」(ガーン

    大阪「せやで~俺もやられてしもてーんwww」

    兵庫「何で止めてくれへんのんじゃ、ダボ!」

    大阪「一人でおんの寂しいやん・・・オセロとかする相手おれへんやん・・・
       摂津国ブラザーズの仲ちゃうかったん、俺ら・・・。」

    兵庫「ええー・・・何やねん・・・そんなんゆわれたら・・・
       どつかれへんやないかい・・・。」

<その頃>

神奈川「何だよ、東京?」

 ※神奈川のGDP:3472

東京「おう、実はよ、頼みてえことがあんだ。
   京都のバカ女がまーだ首都のことでからんできやがんだよ。」

神奈川「しょーがんねえなあ、あの女!気をつけろよー。
    おめーもたいがいだが、あの女ほどすすでーやつぁ見たことねえ。」

東京「だろー?それでよぉ、あの女殺してやろうかと思ってんだ。」

神奈川「・・・マジで?」

東京「マジで。」

東京「外見じゃわかんねえかもしんねえが、あの女のせいで俺の胃袋はもう限界なんだよ!」

神奈川「そ、そういえば内科に通院してたな・・・」

東京「確かめてみっか?」

神奈川「は?」

”バクッ”

神奈川「うああああああああああああああああああああああああああ!?」

    神奈川「なっ何だここは!?」

東京「俺の嗉嚢(そのう)だ。俺はお前を食ったんだ。」

    神奈川「嗉嚢?!」

 ※嗉嚢:鳥類や昆虫の消化器官。一時的に食べた物を貯蔵するところ。消化は行わない。

東京「これで神奈川県のGDPは東京都のGDPに加算された。」

 ※現在の東京のGDP:14107

東京「横浜マリンタワーも、江ノ島も、中華街も、横浜ランドマークタワーも、箱根も、
   小田原城も、鎌倉幕府の歴史も全て俺の物だ。
   お前の物は俺の物、俺の物は俺の物だ。」

    神奈川「こんにゃろう!」

東京「まあ待てよ。そこに穴があるだろ、絶対に入るなよ。
   消化されて俺の血肉になるぞ。」

    神奈川「何かきのこみてぇのがたくさんあるんだけど。」

東京「それはポリープだ。枕にでもすればいい。」

    神奈川「んなもんで寝たら悪夢みるだろーがあああああああ」

    神奈川「んだよぉ・・・別に俺食わなくたって、
        京都ぐらい殺れたじゃんかー・・・。」

東京「バカ野郎、あの女がそんなタマかよ。
   今ごろ、大阪あたりを食い漁っているだろうよ。」

    神奈川「都道府県は食べ物じゃねーぞ。」

東京「安心しろ、京都さえ殺れば出してやるよ。
   吐しゃ物として出てくることになるが。」

    神奈川「こ、この屈辱・・・ッ
        だいたい、ポリープだらけで狭いんだよ!」

東京「これから埼玉たちも食うからもっと狭くなる。
   そこで穴の出番だ。
   後からきた奴らをその穴に突き落とせば狭くならない。」

    神奈川「俺に人殺ししろっつってんのか!」

東京「察せよ・・・神奈川。」

    神奈川「あん?」

東京「ぶっちゃけ・・・俺とお前以外の関東って必要ないと思うんだ。
   俺もっと土地がほしいし、関東にとどまらず日本中・・・。
   お前だけ、友達として残ってくれればいいんだ。
   (召使も必要だしな。)」

    神奈川「え・・・そ、そこまで言われちゃあ、・・・しょーがんねえな・・・!」

<一方>

京都「次誰食べよ。」

    大阪「まだ足りひんのんか、GDP。」

京都「東京はん消すにはまだ足りひん・・・。」

    兵庫「ちょお待てや、ここもう二人だけでいっぱいやで!」

京都「せやから、二人ともはよ穴ん中で消化されてしまい?」

    兵庫「黙れや、この腹黒ー!」

    大阪「せや、ええこと思いついたでっ
       後から来たもんをこん中に突き飛ばしたったらええねん!」

    兵庫「なるほど、そないしたら俺らの居場所は半永久的に確保できるてこっちゃな。」

    大阪「よっしゃ~兄弟二人仲良う暮らそなー。」

京都「(この二人もたいがい腹黒いなぁ。)」

    兵庫「となると、身内(※近畿)はナシやな。」

京都「うち、お伊勢さん欲しいんやけど・・・。」

    大阪「あかんで、三重は近畿やさかい!」

    兵庫「三重て近畿か?東海ちゃうん?
       いつも愛知と一緒におるねんし。」

    大阪「ムムム・・・せや、愛知や!
       愛知食うたらどや?GDP高いしっトヨタも名古屋城も手に入れられるで!」

    兵庫「そしたら三重は何ら問題なく近畿の仲間になる。」

京都「せやなぁ、愛知はんにしよ。」

<その頃>

愛知「やっとかめだなも、東京さん。
   遠路たぇーだぇーごたいげさんだなも。」(テレテレ

 ※愛知のGDP:3692

東京「・・・。」

愛知「(む、無言だ・・・俺、何か失礼なことにしちゃったかな?)
   あ、あのう・・・。」

東京「愛知よぉ、リニアが完成したら俺達はもっと力をつけるわけだが・・・嬉しいか?」(ニヤリ

愛知「へっあ、あたりまえじゃないですか!
   新幹線時代は通過点だと揶揄されたりして、辛酸を嘗めてきましたが、
   もうそうはさせません。この僕が西日本への玄関口となる・・・!」

愛知「そして大阪をフルボッコにして、なおかつ京都に
    『あなたは中京ではございません。京そのものです。私は・・・西京です。』
   と言わせるぐらい栄えてみせますよぉ、栄だけにね!」

東京「ハッハッハ、よくぞ言ってくれた!俺たちゃマブダチだ!」

    神奈川「(えっ俺は!?)」


京都「あっ・・・。」

    大阪「どないしたん?」

京都「シッ、・・・愛知はん、東京はんとおる・・・。」

    兵庫「先越されてしもたな、考えることは皆同じか。
       もう愛知は諦めなしゃあない。」

    大阪「でも、これで三重の姉ちゃんは晴れて近畿や!
       カネモの旦那のしがらみは消えたで!」

京都「空けのお嫁には過ぎた子え。畿内が似おてはるわ。」

    大阪「京都は嫁のもらい手ないけどなw」

京都「黙りよし。」

東京「実は京都を滅ぼすために君の力が必要なんだ。」

愛知「なんなりと。」(ニコニコ

東京「いただきます。」(ニヤリ

”バクッ”

愛知「だっ・・・ぎゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

    愛知「はっ何だここは!?きのこの山!?」

    神奈川「ポリープの山だ。」

東京「違えーよ、俺の腹の中だ。」

東京「これで愛知県のGDPは東京都のGDPに加算された。
   熱田神宮も名古屋城も犬山上もトヨタも、オープン予定のレゴランドも全部俺の物だ。」

    愛知「そ、そんな・・・!」(ガーン

東京「じゃー神奈川、任せたぞ。」

    神奈川「ああ・・・覚悟しろ、愛知県・・・ッ」(ポキッポキッ

    愛知「フン・・・俺もなめられたものだな・・・!」

<一方>

    大阪「せやからな、新世界は人間だけのもんとちゃうねん!
       のら猫ギャングたちの戦場でもあんねん!
       にゃーんにゃーん鳴いて決闘してんねん!」

    兵庫「ちゃうちゃう、にゃーんやなくてもっとこう・・・
       シャーッ!やろ、猫の怒鳴り声は。」

<決闘>

in京都> 大阪「にゃーん!」

in東京> 愛知「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」(ヒュンッ

in京都> 兵庫「ンミャアオ!」

in東京> 神奈川「ウラアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」(バシッ

in京都> 大阪「にゃんぱらり~猫じゃらし!」(コチョコチョ

in東京> 愛知「(軸脚もらいっ!)」(ゴッ

     神奈川「ぐあっ・・・」(ヨロ・・・

in京都> 兵庫「うわあ、こそばい!やめろや~。」

in東京> 神奈川「(ボディ!)」(ボクッ

     愛知「ガハッ」(ヨロ・・・

in京都> 兵庫「とみせかけて・・・猫だまし!」(パァン

     大阪「!?!?・・・!?・・・あうあうあー?!」

in東京> ”バキッ”
     ”ドカッ”

     愛知「(クロスカウンターにもちこんでやる・・・っ)」

in京都> 兵庫「シャオラーッ!決め手は・・・」

in東京> ”バシッ”

     愛知「!?・・・嘘・・・だろ・・・?」

     愛知「(リーチの差で・・・?!)」

in京都> 兵庫「猫ぱーんち!猫ぱーんち!ニャーゴロゴロ」(シャッシャッ

in東京> 神奈川「俺の勝ちだ。」(ニヤリ

     ”バキリ”

in京都> 大阪「にゃーんにゃーん・・・痛い!意外と痛いコレ!ギブギブギブ!!!」

in東京> 愛知「」

     ”ドサ・・・”

    神奈川「あばよ、愛知wwwwwww」

    愛知「うう・・・まさか、神奈川ごときに負けるとは・・・
       ゴホッ・・・ね、ねがわくば・・・」

    愛知「最期に・・・三重の作ってくれた味噌カツを・・・食べたかった・・・。」

    ”ガクッ”



    神奈川「おらよ。」

    ”ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・・・・”

    神奈川「やったぜ東京!
        あの愛知を穴の中に葬ってやったぞ!!」(エッヘン

東京「ありがとう、消化のいい助けになるよ。」

    神奈川「いいってことよw」

東京「さて、次は誰を食おうか。」

<一方>

    大阪「さっきの猫パンチなんやったんアレ!?
       見かけによらずめっちゃ重かってんけど!」

    兵庫「それが猫パンチの怖いとこや。
       可愛さを装いながら力を一点に集中させる。」

    兵庫「しかもな、ほんまもんの猫パンチはな、爪生えんねん。
       プニプニの肉球にニョキ!やで!?」

    大阪「プニプニの肉球に爪やてぇ!
       そんなんくろたらおっっとろしでぇー!血まみれなんでぇー!」

京都「ほんま、猫の手ぇでも借りたいぐらいやわぁ。
   ただでさえあんたらに甲斐性のうてじーでぃーぴー足りひんのに、
   東京はんに愛知はん取られてしもてぇ・・・。」

    兵庫・大阪「すんません。」

京都「次誰食べよかな。」

<その頃>

山口「えー、皆さんに集まっていただいたのは他でもありません。
   緊急事態が発生しました。目撃者二名に話を聞きましょう。
   まず、滋賀県さんどうぞ!」

滋賀「どうも。僕はいつものようにお美しい京都さんを見守っていました。」

福井「ストーカーや。」

滋賀「ストーカーちゃうわ!自主的ボディーガードや!
   ええと、せやせや、そしたら兵庫の奴が近づいてきよったんです。」

滋賀「何しよんかいなと思いつつ見とったら、
   兵庫の奴、京都さんの口に顔近づけよったんです!
   僕の中にちっちゃい殺意が芽生えた次の瞬間・・・」

山口「京都府が兵庫県を飲み込んでしまったとのことです!」

滋賀「さ、最後まで喋らしてえな・・・。」

山口「次、群馬県さん。」

群馬「はいっええと・・・風で家が崩壊してしまったので、泊まるところを探して歩いていたら、
   東京さんと神奈川さんが何か話していました。」

群馬「どうせこの二人は泊めてくれないだろうなと思ったので無視しようとしたのですが・・・
   か、神奈川さんが東京さんに・・・飲み込まれたんですっ
   そのときの東京さんはもはや怪物で・・・!」(ガクガクブルブル

山口「なるほど、それはショッキングな体験でしたね。」

長野「それってどういうことだ!?」

山口「そう思い、俺が独自に調査した結果、過去にいくつか事例がありました。
   古くはシュメールのラガシュ・ウルク・ウンマの争い。
   新しくは三国志でおなじみ、魏・呉・蜀の争いであります。」

岡山「して、そのメカニズムは!?」

山口「残念ながら、詳しいことはわかっておりません。
   三国のひとつ、呉を形成した張本人である江蘇省氏に確認したところ・・・」

山口「解決方法を語っていただく前に、氏は周囲の省にリンチされたようです。
   電話の向こう側から、氏の断末魔と他大勢の怒鳴り声が聞こえましたので。」

宮崎「国家の重要機密というわけか!」

山口「わかったことは、食人した者は自分の意思で巨大化できるそうです。」

岩手「巨大化!?」

山口「そして、食人の犠牲者となったのは・・・
   先の兵庫県と神奈川県・・・それから、大阪府、愛知県です!」

和歌山「そ、そんな・・・大阪まで・・・」

奈良「京都さん、ひどすぎるわ!」

三重「あ、愛知さんが・・・?嘘や・・・嘘やああああああああっわあああああああああ」

鳥取「兵庫くん・・・」

千葉「くそう・・・東京のやつ!何も、殺すこと・・・!」

山口「もうあの二人を人としてみてはなりません。
   われわれのすべきことはー・・・茨城博士、お願いします。」

茨城「おう、任せとけ。
   ええー、丸腰で挑めば確実に殺されます。
   そこで俺は某マンガを参考に『立体機動装置』を作ったっぺ!」

千葉「おめ、いつのまに!」

山口「そこでいくつかのチームに分けました。まずは非戦闘要員を発表します。
   北海道・宮城・広島・福岡!」

福岡「なーんば言いよっと!俺が戦わずして誰が戦うとね。!」

広島「俺も納得でけん!ここで戦わんかったら男の恥じゃ!」

山口「お前らは各地域の要所じゃけ、東京と京都が狙う可能性が高い。
   みすみす死なせるわけにはいかん!」

福岡・広島「むう・・・。」


山口「第二弾、静岡・山梨・岐阜・三重・滋賀・奈良・沖縄!
   静岡と山梨は富士山を共有しとるけえ、狙われるかもしれん。」

山口「岐阜の関が原・三重の伊勢神宮・滋賀の琵琶湖・奈良の『大和』・沖縄の琉球は
   東京と京都が欲しがりそうじゃ。
   それから、司令兼調査係の俺と茨城博士、以上。」

栃木「じ、じゃあ残りは・・・」

山口「戦闘要員」

栃木「」

山口「一番隊、隊長高知、隊員埼玉・長野・福井・鳥取・島根・香川!
   二番隊、隊長熊本、隊員山形・栃木・千葉・徳島・愛媛・佐賀!
   三番隊、隊長鹿児島、隊員青森・石川・群馬・和歌山・岡山・宮崎!
   そして・・・」

山口「四番隊、隊長福島、隊員秋田・岩手・新潟・富山・大分・長崎!」

福島「え!?」

山口「お前ならいける。」

福島「馬鹿こぐでねえ、おらなんかより、新潟のほうがよっぽど向いてるべ!」

新潟「オレがか?いやいや、オレはそんな根性はないんらて、
   やっぱ福島のほうが向いてるんでねっか?」

山口「俺は知っちょる。お前の頑固さは日本一じゃ。
   お前は宮城たちを、周りの皆を、犠牲者達の報われん魂を、
   助けてやりたいとは思わんのか?」

福島「・・・ッ」

宮城「福島あ。」

宮城「おめなら大丈夫だ!
   おめは普段は控えめだども、起こったら怖えし!」

秋田「なまはげもびっくりだあー。」

宮城「俺は信じてるべ!おめたちなら絶対、東京と京都を倒せる!」

福島「宮城い・・・!」

山口「獲物を殺すのは、道具でも技術でもない。
   研ぎ澄まされたお前自身の殺意だ!」

福島「わがった・・・!」

福島「おら、やるべ!」

全員「オオオオオオオオオオオオオ!」

沖縄「ちばりよー!」

ありがとうございます
つづきがんばります!

<その頃>

東京「おんやあ?こんなところで何をしてるんですか、京都さん。」

京都「ほらみてみなはれ、あんたらうるさいから気いつかれたわぁ。」

    兵庫・大阪「ごめんなさい。」

東京「今のを見ていたのならおわかりでしょう?
   僕は既に愛知と神奈川を食べました。」

東京「日本一のGDPを持つ僕が、NO.3とNO.4のGDPも手に入れたわけです。」

    大阪「なんやとーっ黙れや、おっさん!」

    兵庫「京都には俺らがついとんねん、死ねやくそじじい!」

東京「黙れクソガキ共、まだギリギリお兄さんだ!」

東京「ほほう、大阪と兵庫ですか。あなたもしたたかですね。
   しかし、それでも僕の方がはるかに上です。」

京都「黙りよし、東夷!」

東京「チッ、口の減らない女だ。
   痛い目みねえとわかんねえみてえだなあああああああああああっ!」

東京「(ヒュンッ」

京都「くっ・・・」(パシッ

東京「(ボクッ」

京都「があっ・・・ああ・・・っ」

    兵庫「東京のやつ、腹どついたな!」

    大阪「京都大丈夫かあ!中からなあなあしといたるっ」

京都「つつ・・・な、撫でてもろてもそんなん効きまへんわ・・・っ」

    大阪「そ、それはそやけど・・・他にできることないねんもん。」

東京「女子供に何ができる。」(ギリギリ・・・

京都「ぐああああ・・・っ」

京都「(首が・・・息できひん・・・っ)」

京都「(ゲシ!!」


    ”ちーーーーーーーーーーーん!”(※比喩的表現)


東京「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」

”ドサッ”

京都「ぜー・・・ぜー・・・////」

東京「うああああああああああこのアマアアアアアアアうあああああああああああ」

    神奈川「どうした東京!?股間蹴られたのかっ」

東京「うるせええええええうああああああああああああああああああああああああ」

    兵庫「京都!今のうちに逃げろ!」

京都「ぜー・・・わかってるっ・・・」(タタッ


東京「逃がすかよ・・・ッ」(タタッ

東京「オラア!」(バキッ

京都「きゃあ!」

東京「ウラアッウラアッウラアッ」(バキッ ドコッ ボコッ

京都「・・・ッ」

    大阪「京都ぉっ・・・うわああああん!ごめんなぁぁぁぁぁぁ
       俺らがもっと強かったらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

    兵庫「いや・・・戦闘力の差ぁも大きいけど・・・。京都は女やからや。」

    大阪「そんなん関係あるかいな!」

    兵庫「あるんや!じゃあお前、俺とどつき合いして勝てるんか?」

    大阪「そ、それは・・・」



    兵庫「GDPがどんな能力に特化されとるかは個人個人で違う。
       同じGDPでも体育会系と文系が身ひとつで喧嘩したら前者が勝つ。」

    兵庫「京都はけっして体力系とちゃう上に女や。
       腕力やスタミナは成人男性の東京の方が上!」

    大阪「そんな・・・」

”ドコッバキッドカッ”

京都「うう・・・っ」

    大阪「お、俺らは・・・何もできひんのんか・・・」

”バキッボクッ”

    大阪「・・・グス・・・ッ・・・そんなん嫌やア・・・ッ・・・ヒック・・・」

    大阪「俺も外出たるううううううううううううううううううう!!!」

”ピカッ”


東京「!?なんだっ・・・」

”シュゥゥゥ”

東京「・・・あ・・・?」

    兵庫「・・・は?」


    京都「えっ?!」


大阪「・・・アレ?」

大阪「・・・え?俺・・・外出てる!?」

    京都「うち、お腹の中!?大阪の!?」

    兵庫「京都と入れ替わったみたいやな。」

東京「馬鹿な、こんなことは文書に書かれてなかったぞ・・・。」

大阪「まあええわ、おいクソジジ!覚悟せえーっ」

東京「ふん・・・ボウズ、大人をなめるなよ・・・
   京都より微妙にマシとはいえ、体格差は明らかだろう。」

東京「ToLOVEるの単行本を英和辞典の箱に隠したり、
授業中にシャーペンを分解したりしている中学生に何ができる?」

大阪「そそそ、そんなんしてへんもん!////」

    神奈川「(それって東京もやってたんじゃねえの?)」

大阪「俺のジーニアスの箱の中は空っぽですー。変な言いがかりはやめてくださいー。」

東京「ハッ!墓穴を掘ったな!
   だったらどうして箱の中にジーニアス本体が入ってないんだアアア!」

大阪「そ、それはそのう・・・。////」

大阪「くらえええ俺の全身全霊かけた一撃ィーーーッ」

東京「何が全身全霊だ、感じで書けねえくせに。」

大阪「えっ・・・(『れい』がむずい)・・・でやあーーーーーーーーーーーーーっ」

東京「あ!?おい、なぜ俺の股の下をくぐる?」

大阪「ちょ、ちょっと待ってな・・・蹴らんといてえー」

東京「お、おう?」

大阪「はいっスタンバイOKでーす。」

東京「できたか。」


大阪「えいっカンチョーーーッ!」

”グサッ”

東京「ぎゃああああああああああああああああああああああああ」

大阪「ヒャッハーーットロいんじゃーいクソジジ~
   アホーがみーる♪ブターのケーツ♪ぎゃははははははははっ」(ピュンッ

東京「待ちゃあがれこのくそがきゃあ、ってもういねえ!
   どこ行きゃあがったあのくそがきいいいいいいいいいいいい!」

    神奈川「なんで股の下くぐんの待ってんだよ・・・。」

東京「だって!全身全霊をかけた一撃とか言うから!
   『いったい何をするのかな?』って期待しちゃったんだよ!」

東京「痛えええ絶対血が出てるよコレ!」

大阪「我ながらびっくりしたでえ。
   まさかズボンとパンツ突き破って、ケツ穴に第二関節まで刺さるとは思わなんだわ。」

    兵庫「汚い。手え洗え。」

    京都「品ないなぁ、これやから大阪は。」

大阪「何やねん、京都かって東京のチンチン蹴り上げたやん!」

    京都「あれは緊急事態やったからしゃあない。」

    京都「それよりどないしたら元戻れるんどす?はよう戻りたいわぁ。」

”ピカッ”

京都「あらまあ」

    大阪「あ!戻れたわ!」

    兵庫「え、何や何や。外出たい思たら外出れるん?」

    大阪「もっぺん外出えたい!」

”ピカッ”

大阪「また外出れたで!」

    兵庫「どないなっとんねん!」

    京都「体って不思議。」

和歌山「あっ・・・あそこにあるん、大阪や!
    大阪ーーッ大阪ーーーーーーーーーーーーーッ!」

今日はここまでにしときます。


熊本「大阪!?生きとったんか!」

大阪「和歌山の兄ちゃん?それに皆、どないしてんな。」

和歌山「良かったぁー・・・落ち着いて聞いてな。
    実はな、東京さんと京都さんが食人に目だめたらしーて。
    これから僕らは二人を退治しに行くとこなんやよー。」

徳島「もうてっきり殺されたんやと思とったけん・・・良かったわー!
   こんなとこに一人でおったら危ないじょ。」

鹿児島「山口に連絡せにゃ。大阪、わいは山口たちのおるとこに行け。
    北海道や福岡同様、わいは狙われるち。」

大阪「ちょ、ちょっと待ってな。その前にションベン・・・!」(タタッ


大阪「聴いたか京都。福岡たち固まっておるらしいで!
   俺、行って食うてきたるさかい、京都は休んどきー。」

    京都「ほな、そうさせてもらうわぁ。4・5人食べてきてなぁ。」


大阪「なー鹿児島のおっちゃんら。
   俺一人で行くのん怖いから、誰かついてきて欲しいねんけど・・・。」

鹿児島「当然じゃ。いくら戦闘力が高いとはいえ、
    中学生一人で行かせるわけにいかん!」

埼玉「あ、じゃあ僕が一緒に行ってあげようか?」

大阪「んー・・・埼玉さんは、ええと・・・千葉さんがええな!」

埼玉「え。」

千葉「え?」

大阪「(だってディズニーランド欲しいし。)
    千葉のお兄さん、お願いさしてもろてもええですか。」(ペコリ

千葉「だってよwwwwwwwww」(ニヤニヤ

埼玉「・・・」(イライラ

千葉「俺の方が子供受けいいからなア。じゃっそういうことだからw」

埼玉「(ムカツクー!)」

<部隊と別れて>

千葉「ところで大阪くんは今までどこにいたのかな。
   連絡つかなかったそうだけど。」

大阪「えっとな、えっとな、京都の腹ん中!!」

千葉「はっ?」

”バクッ”

千葉「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ」

    千葉「わあっあっえっああ!?」

    京都「おいでやす。」(ニッコリ

    千葉「うああっきょっ京都?!な、なんで・・・っ」

    兵庫「フルスイイイイイイイイイイイイイイイイング!!!!!」

”ゴッ”

    千葉「」(ドサッ

    京都「あら、もってたんその金属バット。」

    兵庫「高校球児はバット手放せへんのや。」


大阪「よっしゃーっこれでディズニーランドとユニバーサルスタジオ両方そろた!
   フロリダとカリフォルニアにちょっと近なった気いするー!!////」

    兵庫「良かったやーん。お前ファンやったもんなー。」

    京都「みーはーな子やなあ。
       はりうっどすたーとか、はいから過ぎてうち見てられへんわぁ。」

    京都「成田空港も幕張メッセもうちのもん。」

<待機場所>

奈良「大阪やーっ!良かった、生きとってんな!」

滋賀「兵庫は京都さんに食われてしもてん。」

大阪「(えーっと、東京のGDP超えるためにはざっと・・・
    北海道・福岡・静岡・広島、あと岐阜ぐらい食うとこか。)」

大阪「準備はええ?」(ヒソヒソ

    兵庫「OK」(ヒソヒソ

大阪「だるまさんが転んだするもんこの指とーまれ!」

広島「だるまさん?こんなときに?」

北海道「皆が戦いに行ってるのに、遊ぶのはちょっと・・・」

    京都「こうゆうときは泣き落としが一番。子供力を発揮しなはれや。」(ヒソヒソ

大阪「(ラジャー)」


大阪「うう・・・せやけど・・・俺今まで寂しかってんもん・・・。
   外出ても、だーれもおれへんし・・・ほんで・・・やっと会えて・・・っ」

三重「甘えたやなぁ、しゃあない遊んだろー。ちょっとだけやでぇ。」

滋賀「お前、なんか指くさない?」

大阪「(アッ・・・さっきカンチョーしたからやわ。)」

奈良「ほんじゃあ、うち鬼やるわ。」

大阪「(一番後ろに立って、奈良が見てへんうちに食うたる。)」

奈良「だーるまさんがー」

大阪「(北海道!)」(タタッ

奈良「こーろん」

”バクッ”

奈良「だ!」

全員「(しーん」

奈良「(あれ?何か違和感が・・・)」


in大阪> 北海道「うわあ!?何だここ・・・」

     京都「虹の~地平を~あーゆーみー出て~♪」

     北海道「影たーちが 近づ~く 手をと~りあって♪」

     京都「ええ歌やねぇー。」

     北海道「はは、どうもー///」

     京都「とゆうわけで、札幌オリンピックの思い出はうちのん。」

     兵庫「オラア!」(カキイイン!

     北海道「ぎゃっ」

     北海道「」(ドサッ

奈良「だーるまさんがー」

大阪「(岐阜!)」(タタッ

奈良「こーろん」

”バクッ”

奈良「だ!」

全員「(しーん」

奈良「(??・・・足らんような気が・・・)」


in大阪> 岐阜「キャアアア、何ここ!?」

     京都「ようおこし。」(ニッコリ

     岐阜「京都さん・・・それに、兵庫くん!?」

     京都「ここは大阪の中や。」

     兵庫「悪いけど、三人はきついねんわー。」

     京都「さ・・・その穴にお入りやす。
        千葉はんと北海道はんが待ってはるえ。」

     岐阜「い、イヤア・・・助け・・・」(ガクガクブルブル

奈良「だーるまさんがー」

大阪「(静岡!)」(タタッ

奈良「こーろん」

”バクッ”

奈良「だ!」

全員「(しーん」

奈良「(あれー?)」


in大阪> 岐阜「誰かああ、助けてええええ」

     ”ヒューーーーーーーーーン”

     静岡「キャーーーーーーーーーーーーー落ちるううーーーーーーー」

     ”ドオン”

     岐阜「ギャッ・・・・・・」

     ”ヒュゥゥゥゥン・・・”

     静岡「えっ岐阜ちゃん!?穴の中に落ちてった!
        岐阜ちゃーーーーーーーーーーーーーーーーーん!」

     京都「あんたもはよお入り。」(ドン

     ”ヒュゥゥゥゥゥゥゥン” 静岡「キャーーーー・・・・・・・・・」


奈良「だーるまさんがー」

大阪「(福岡!)」(タタッ

奈良「こーろん」

大阪「(あーん」

広島「タッチ!」

大阪「!(やばっ)」

”バクッ”

滋賀「わ~逃げろ~ってうええええええええええええええ!?」

広島「おい!なんか人数減っとるぞ!?」

奈良「あ、やっぱり減ってるねやんな!なんとなーく思とってんけど・・・。」

山梨「なにそれ怖い!」

大阪「(くそー、広島食いそこねた!)」


in大阪> 福岡「わあっ何ね!?」

     兵庫「死ねやあ、福岡アア!」(ブンッ

     福岡「させるかあああ!」(パシッ

     福岡「酒の味もわからん高校生が、大人をなめるんじゃなか!」

     兵庫「何やと、灘の酒は最高なんや!」

     福岡「高校生は飲むなああああああああああああああああああ!」

     ”ギリギリ・・・”

     兵庫「(くっこのおっさん強い・・・っ)」

     京都「助太刀どす。」(ゲシッ

    
      ”ちーーーーーーーーーーーん!”(※比喩的表現)


     福岡「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

     京都「エイ。」(ドン

     ”ヒュゥゥゥゥゥゥン” 福岡「わあああああ・・・・・・・」

     兵庫「ちゅっ躊躇なく股間を蹴るなア!」(ガクガク

     京都「助けたってんから、ありがたく思いー。」



山口「何事じゃ!?」

広島「あっ山口、遊んどる間に福岡たちがおらんようなったんじゃ!」

山口「わざわざ自分から外に出て行くとは思えん・・・」

山口「考えられるのは、消えた四人のうち誰かが裏切ったか。
   それともこの中に裏切り者がおるか・・・っ」

大阪「(ギク」

滋賀「ここは俺に任せてくれ!
   俺こうゆう勘はええからな、犯人当てたろやないかい!」

滋賀「フムフム、・・・におう、におうで!・・・犯人は・・・」

滋賀「大阪、お前やーーーっ」

大阪「えーーーー!
   まっ待ってくれや、ちゃう、ちゃうねんて!」

大阪「ほら、くさいのんは指やっ
   さっき東京のケツにカンチョーしたさかいにくさいねん!」

滋賀「なんや、まぎらわしい。」

山口「待て、何で東京にカンチョーできるんじゃ。お前、東京に会うたんか。」

大阪「あっ・・・しくった。」

全員「・・・」


大阪「・・・テヘッ」(コッツンコ

    京都「これやから大阪は・・・。」

山口「こいつが犯人じゃ、殺せえ!」

大阪「わーーっ待って待って!俺はお前らの味方なんやで!」

山口「何?」

大阪「俺は京都の味方なんや。」

大阪「ほんで、京都の敵は東京!お前らもそやろぉ!」

宮城「え、う、うん。」

大阪「敵の敵は味方、せやろがーーい!」

山梨「そ、そうだね。」

大阪「ほらなっウィーアーザ・ワールドやでえっ
   打倒東京や!広島の兄ちゃん、お好み焼き焼いてっ」

広島「おう、ええぞ!」

山口「(なんじゃこの雰囲気は・・・おかしい、絶対おかしい。)」

大阪「俺今から和歌山たちと合流してくるわっほんじゃーな!」(ピュン

山口「あっ(わかった!)」


山口「あのガキ、だまくらかしおって!何が敵の敵は味方じゃ!
   東京と京都と俺らは鼎立状態じゃけえ、敵同士じゃろがあ!」

沖縄「もういないよ・・・。」

山口「全軍に告ぐ、大阪は京都とグルじゃ!」


大阪「ハー・・・ハー・・・勢いだけで乗り切ったで・・・
   京都ぉ、そろそろ代わってくれや、俺疲れたわ。」

    京都「しゃあないなぁ。」

”ピカッ”

京都「はぁー、広島はん食べてくれへんかったのんが残念やわぁ。」

    大阪「すまーん、でも俺がんばったやろ?
       東京にだいぶ近なったんちゃうか?なっなっ」

 ※現在の京都のGDP:16622

    兵庫「俺もがんばったで。」

京都「うちもやでぇ。」(ニッコリ


<その頃>

埼玉「千葉が死んだ・・・?」

熊本「大阪が・・・京都の仲間やったばい・・・。」

埼玉「・・・ッ」

熊本「他に・・・北海道・福岡・静岡・岐阜がやられた。」

鹿児島「完全に油断しとった。」

和歌山「・・・少し考えればわかることですよね・・・。」

和歌山「GDPの高い子供が一人でいて、普通無事なはずがない。
    あちら側の人間だったから、無事だったんですね。」

和歌山「僕が手放しに喜んだりしたから・・・皆さんの判断を狂わせてしまったんです。」


愛媛「ど、どないするん・・・GDPの高い千葉さんおらんようなって・・・っ」

高知「GDPはあまり関係ない。
   問題は直接打撃系の千葉をうしのうてしもたことじゃ。」

香川「どうゆうこと?」

高知「『戦闘力』とはゆうがよ、実質は『仕事をこなすのに必要なエネルギーを自給できる力』
    じゃ。」

香川「?ようわからん。」

高知「例えばよ、GDP:2346の埼玉と、GDP:2218の千葉が20Mの往復持久走で競ったとき、
   どちらが勝ったと思う?」

香川「へっ埼玉ちゃうん?」

高知「千葉じゃ。千葉は179回走ったが、埼玉は138回じゃった。
   一方で、簿記対決とレジ打ち対決では埼玉の圧勝じゃった。」

香川「な、なんしに!?(いつの間にそんな調査を?)」

高知「GDP比率の違いじゃ。
   どの分野でどれだけの割合でエネルギーを分配できるかは人によって違うき。」

高知「同じ分野でGDP:500消費=比率5分の1のもんと、GDP:200消費=比率2分の1のもんが戦うたら、
   後者が勝つ。
   前者は他の事象にエネルギーを消費してしもて、それが足を引っ張るからじゃ。」

高知「埼玉と千葉の場合、埼玉は簿記の方に多くエネルギーを割き、
   千葉は走るほうに多くエネルギーを割く特徴があったわけじゃ。」

香川「じゃ、じゃあGDPが低くても、ある分野が得意やったら高い人に勝てるかもってこと?」


高知「おう。あとー性別とか成熟度でも差ぁが出る。
   例えば、大阪と東京を比べてみると。」

高知「思春期真っ只中の大阪は人目が気になって、エロマンガを他ジャンルの本とサンドイッチ
   してレジに持っていくのに対し、」

高知「成人男性の東京は隣に若い女性がおっても、平静を装いながら東スポの男センを熟読する
   ことができる。」

高知「二人の対エロGDP比率は大阪が6分の1、東京が3分の2じゃった。
   ところが、大阪の成人後予想対エロGDP比率は東京と同じ3分の2じゃった。
   これは大阪がまだ幼くて発展途上であることを示しちゅう。」

香川「そ、そうゆうことにもエネルギーて使うもんなん?
   ちゅうか関係あるん?」

高知「GDPの高いもんほど無駄にエネルギーを消費し、低いもんほどストイックになるきに、
   結局はつり合うとるんじゃ。」

愛媛「あ、それでかー。
   何で高知GDP低いのに隊長なんかなて思とったー。」

高知「ほほう、含みのある言い方じゃな。」(ムッ

高知「まー高いにこしたことはないんじゃが、同じ比率の場合は高いほうが有利じゃし。
   とにかく大事なんはその内訳じゃ。」


高知「今この状況で必要なんは敵の隙をついて致命傷を与えることじゃき、千葉のように
   体力のある直接打撃に特化したもんが求められる。」

鹿児島「まあ、あたいと熊本がおる限り望みはあるばい!」

熊本「おう、幸い京都はもちろん東京は女々しいけん!」

埼玉「甘く見ないほうがいい。」

福島「埼玉さん。」

埼玉「東京のことだ、自分の弱点ぐらい見きって対策をたてているよ。」

埼玉「東京の怖いところはその思考回路だ。近くにいたからわかる。
   あいつは先の先まで読むんだよ。」

全員「・・・」(ゴクリ

埼玉「だから、本気で挑みましょう!」(ギリッ・・・

埼玉「東京、京都、そして大阪!
   奴らを生かしておいてはならない・・・千葉たちのためにも・・・っ」


全員「・・・!」

群馬「おう!僕もがんばるべ、埼玉ー!」

栃木「ぼ、ぼくも!」

東京「だーれを生かしておかないだって?」

埼玉「!」

東京「よぉ、・・・東京様だぜえ?」


<その頃>

山口「レーダーに反応が!?」

茨城「ああ、大陸の方・・・中国からだっぺ!」

山口「中国から連絡はっ」

茨城「ない!それどころか、こちらからの発信に何一つ応じない!」

山口「中国で何が起こっている・・・?」

<上空>

??A「ちぇっ、無線機が壊れてやがるぜ。」

??B「まあそういうな、あの血の海の中脱出できただけでも奇跡なんだから。
    それよりも燃料がやばい。ギリギリだぞ。」

??A「北京の奴は亡命できたのかねー。」

??B「とりあえず日本に着いたら新しい飛行機を借りよう。
    この機じゃヨーロッパまでは飛べない。」

??B「日本の連中に教えておいてやらなくちゃなw
    今中国で起こっていることが、近い未来の日本の姿だぞって。」

今日はここまでです。

あけましておめでとうございます!

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