カツオ「僕達の中で最強を決めるの?」波平「左様」(110)

波平「無論、イササカ先生やノリスケ達も含まれる」

ワカメ「最強ってなにで決めるつもりなのー?」

サザエ「そうね、模擬テストなんてどうかしら」

マスオ「はは、久し振りに受験していた頃を思い出すよ~」

波平「ブワッカッモン!!」

カツオ「?」

波平「最強を決めるには己の拳しかなかろう」

フネ「本気なんですか?」

波平「うむ、トーナメントを作成しそれぞれ殺し合いを行なってもらう」

マスオ「殺し合いかぁ、学生時代を思い出すなぁ」

サザエ「待ってよ父さん」

波平「なんだ」

サザエ「そうなれば女子供は圧倒的に不利じゃない!」

波平「それは分かっておる」

波平「女性もしくは子供には武器を使用することを認める」

カツオ「!?」

フネ「私は昔使っていた薙刀がありますから」

サザエ「じゃあ、あたしは果物ナイフでいいわ」

マスオ「果物ナイフはちょっと違うんじゃないか・・・」

ワカメ「お母さん!あたしも良い武器買ってェ!」

フネ「はいはい、殺傷力の高い武器を持ってきてあげるから」

カツオ「ずるいや父さん!僕達は素手なんて!」

波平「愚か者がッッッッァッラァッ!」

波平「男は元々、女性と違い肉体的に強さを持っておる」

波平「同等にするには武器の使用を認めるしかなかろう」

カツオ「うぐっ」

マスオ「お父さん、その大会はいつ開かれるつもりなんですか?」

波平「1ヵ月後の予定だ」

カツオ「1ヵ月後!?もうすぐじゃないか!何も準備出来ないよ!」

波平「ワシは町内を回って招待状を渡してくる」

波平「今夜は夕飯はいらん」

スタスタ

カツオ「迷惑な老いぼれだよまったく」

サザエ「・・・」

シュッシュッシュッ

カツオ「ね、姉さん・・・何してるの?」

サザエ「見れば分かるでしょ、包丁研いでるのよ」

シュッシュッシュッシュッシュッ

フネ「フンッふんっフンふんっ」

グサッグサッ

母さんは藁人形に向かって何度も薙刀を刺し続ける

みんな、マジの目をしていた

マスオ「カツオくん、ちょっといいかい?」

カツオ「どうしたの?」

マスオ「カツオくんは本当に出場するつもりなのかい」

カツオ「え」

マスオ「何も強制って訳ではないだろうし…ましてやカツオくんは小学生だからねぇ」

マスオ「危険な試合をして怪我なんてしたら大変だろうし」

カツオ「それはそうだけど、ワカメも出るみたいだし兄として出ない訳には…」

マスオ「はは、心配ないさ。タラちゃんも出場するからね。」

カツオ「!!!!?!!?!??!」

タラ「ぶっぶーぶううううぅううう」

タラ「ガッタンポーシュッシュッ」

タラ「汽車の真似ですぅ!」

カツオ「マスオ兄さん…さすがにタラちゃんは無理じゃないかな…」

マスオ「これを見てもまだそんな事が言えるのかい?カツオくん」

スッ

カツオ「え?」

マスオはタラちゃんの上半身を裸にした

タラ「うわあああーーん寒いですぅ」

カツオ「ふ…腹筋が12個に割れてる!?」

マスオ「気持ち悪い腹筋だろ?ホントは6つなのにタラちゃんは12個に割れてるんだ」

マスオ「僕はこれを見て確信したよ…タラちゃんは神の子だってね」

カツオ「ぷっ…神の子って…」

マスオ「タラちゃんはハンドスプリングも出来る」

カツオ「これぐらいの年の子なら出来ると思うよ」

マスオ「そしてこの丸太のような前腕」

ピッチィッ

カツオ「気付かなかったや、タラちゃんってこんなに前腕太かったんだ」

マスオ「これは筋トレなんか全くしていないさ」

マスオ「タラちゃんは人よりも筋肉が付いてしまう体質なだけなんだよ」

カツオ「へぇ…」

マスオ「一応、タラちゃんには1日8回プロテインを摂取させてるからね」

カツオ「うぇぇ、タラちゃんも大変だなぁ」

波平「オカルさんは武器使用可なので」

オカル「分かりました」

イササカ「ハッハッハッ…私の思い描くストーリーのように進めばいいんですがなぁ」

波平「フフッ、それは分かりませんな」

波平「うちの若い衆達がいますからなぁ」

イササカ「いやはや、磯野さんが羨ましいですぞ」

波平「それでは1ヵ月後に」


「庶民最大トーナメント」

そう書かれた貼り紙が街中に貼り付けられている

カツオ「きっと、父さんの仕業だな…」

花沢「いぞのぐうん」

カツオ「花沢さん」

花沢「うぐふふふっふ」

カツオ「やけに声が掠れてるね…風邪?」

花沢「ぞうなのよぉお」

カツオ(オエッ)

花沢「あだじぃ、トーナメントに出場するのよお」

カツオ「は、花沢さんも!?」

花沢「父ちゃんにメリケンサック買ってもらって、もうテンション上げぽよよお」

カツオ「……止めといた方がいいよ」

花沢「あんんでよおぉ!」

カツオ「だって僕、花沢さんと戦うことになったら嫌だし」

花沢「あらあ~嬉しいこと言ってくれるはねぇ」

花沢「でも、構わないわ」

花沢「磯野ぐんに殴られても痛いと思わない、それが愛だもの」

カツオ(オエッ)

―イグタラの滝―

ズドドドドドドドドドドドッ

水爆のような滝に打たれながら精神統一をしている会社員がいた

ノリスケ「フゥ…フゥ…ハァハァハァッ…!」

ノリスケ「んんん~~~~ハァッ!!!」

ノリスケ「ハァッ!!!」

シュパンッ!

ノリスケは右手を鞭のようにしならせ滝を横に割った

ノリスケ「ククッ…アーーハッハッハッ!!!」

ノリスケ「最高に調子が良い…今の僕はまさにベストコンディション」

ノリスケ「この力を試したい、どこかで実力を試したい…!」

波平「試してみたいか?」

ノリスケ「おじさん…どうしてここに」

波平「お前を招待しにきた」

各強者達に招待状は行き渡る

そして、ついにトーナメント表が完成する

1回戦

Aブロック
①タラヲvsワカメ
②サザエvsフネ
③カツオvs早川さん
④イササカvs花沢
⑤タマvsカツオの担任

Bブロック
①裏のおじいちゃんvs波平
②サブちゃんvs中島
③ノリスケvs甚六さん
④かおるちゃんvsイクラちゃん
⑤堀川くんvsアナゴさん

カツオ「あれ?マスオ兄さんは?」

マスオ「今回は不参加だよカツオくん」

カツオ「ええ…」

波平「トーナメント優勝者には主役の座と賞金10億円を贈呈する」

サザエ「10億!?絶対に勝つわ…!!」

カツオ「姉さん醜いよ」


―某国―

マフィア「HEY!アナァゴ!」

アナゴ「…」

マフィア「お前を殺セとボスに命じラレタ」

ズガンッ

マフィアはカウンターで酒を飲んでいたアナゴの背中に向けて引き金を引く

パァンッ

シュゥゥゥッ

アナゴは背後に片手を回し銃弾を握り止めた

マフィア「!?」

アナゴ「残念だったねぇ…僕を殺すなら戦車の1台や2台持ってこないと」

ピンッ

コインを飲んだグラスの中に投げ入れる

アナゴ「マスター、また来させてもらうよ」

マスター「は、はい」

アナゴ「せっかくの店の雰囲気が台無しじゃあないかぁ」

アナゴ「ちょっとばかり、コイツ等と遊んでやろう」

マフィア「ぐぎぎぎっ…」

中島「…あーあ、トーナメントまで後もうちょいかぁ」

カツオ「中島や僕じゃ勝てっこないよ」

中島「僕の相手は三河屋のボンクラだから気は楽だけどな」

カツオ「…」

中島「そうか、磯野は早川さんが相手なんだったな…」

カツオ「女子に手を上げるなんて出来ないよ」

中島「早川さんそんなに可愛くないから良いだろ別に」

カツオ「鬼畜なんだよ中島は」

中島「俺は妖怪花沢と戦うのだけはごめんだよ」

カツオ「それは僕も一緒だよ」

タラオ「なかなかやるじゃねぇか…」

アナゴ「貴様も相当強いではないか……」

「おいおいなに二人で楽しんでるんだよ…」

タラオアナゴ「「!?」」

イクラ「俺も混ぜろよォ…」

ズシャァッ

グシャッ

波平「…」


次の日、血まみれの父さんが三河屋の前で見つかった

病院に搬送されたが重体のようだ

カツオ「クソッ…!!誰が父さんをあんな目に!!」

マスオ「お、落ち着くんだカツオくん」

サザエ「きっと、賞金に目が眩んだ馬鹿がやったに決まってるわ!」

フネ「父さんがヤラれるぐらいだから、敵も相当な手練だったんじゃないのかい?」

タラ「情けないおじいちゃんです」

続きはよ

>>64
あとコンマ03……

父さんは出場参加出来ないために代役でマスオさんが出場

そして、大会はそのまま開催されることに

かもめ小学校の体育館の半面をリングとするようだ

体育館には既にギャラリー達が集まっている

カツオ「Aブロックはこっちでやるんだね」

花沢「半分半分だと狭いわねぇ~」

マスオ「Aブロックの1回戦はタラちゃんとワカメちゃんだね」

タラ「ですぅ」

ワカメ「フフッ、お母さんに金属バット買ってもらったし」

ワカメ「タラちゃんの頭部に思いっきりぶつけたいなぁ」

カツオ「…ゴクリ」

サザエ「ちょっと!Bブロックは貴方の番じゃない!」

マスオ「ああ・・・そうだったお父さんの代役だったね」

フネ「選手は急いで控え室に行った方がいいですよ」

マスオ「分かりました」


―控え室―

裏のおじいちゃん「ホッホッホッ…ワシの相手はフグ田さんか」

裏のおじいちゃん「フグ田さんには悪いが倒させてもらおう」

マスオ「おじいちゃん^^」

裏のおじいちゃん「!!ふ、フグ田さん…いつの間にそこに…」

マスオ「前からいましたよ。それより、僕を倒す?って言ってましたよね。」

裏のおじいちゃん「それは…」

マスオ「貴方が過去に多くの輝かしい成績を残していたのは知っていますよ」

マスオ「伝説のファイター、裏のおじいちゃん」

30年前…

日本人総合格闘家であった裏のおじいちゃん

海外最大の団体「UFO」で前人未踏の6階級制覇を成し遂げた

身長160cmにも満たない彼はヘビー級まで挑戦した

マスオ「素晴らしいファイターでしたよ」

マスオ「僕は憧れました、自分もいつかそのようなファイターになりたいって」

裏のおじいちゃん「もう昔の話じゃ…」

マスオ「そうです、昔の話です」

裏のおじいちゃん「貴様ッッッ…!!人をコケにしおって!!」

マスオ「老いぼれには分かりませんか?リアルタイムで進行する若手の力を」

マスオ「今夜、時代は変わる」

マスオ「時代が呼んでいるのは貴方ではない、僕だ」

花沢父「さぁー間もなく試合開始です」

花沢父「観客の皆さんは観客席から出ないようにしてください」

花沢父「それではAブロック、Bブロック1回戦を共に行ないます」

花沢父「まずはぁー第1試合…!」

花沢父「Aブロック…赤コーナーァ……フグ田ァァァァァ~~~ラッ~~!!」

花沢父「タァラァウォッーーーーー!!!!」

ドワァァァァァァァァッ

カツオ「ついに…始まるよ…姉さん」

サザエ「あたしの息子よ!タラちゃんが勝つに決まってるわ!」

花沢父「青コーナー…自称作中美人…磯野ォォォァァァァ~~~ワァカァッメェ!!!!!!」

タラ「フフフ、逃げずにきたですぁ」

ワカメ「なに言ってるの?それはこっちの台詞よ」

花沢父「えぇ…金的あり、目潰しありね」

花沢父「はい、それじゃ握手!」

ガシッ

ついにワカメvsタラちゃんの試合が始まった

ワカメ「この金属バットでタラちゃんの頭を…!!」

タッタッタ

タラ「はやっ」

ワカメ「きえええええええええええッ!!!!!!」

ガツンッ!!

サザエ「きゃっ!!」

思わず両手で手を覆うサザエ

カツオ「ワカメの奴・・・なにやってんだよ・・・!!!」

ワカメ「オラオラッ…!!!!!!!」

ガツンガツンッ

タラちゃんの頭を殴打し続けるワカメ

ワカメの眼は最早、狂っていた

ワカメ「ウッシッシッ!!!!痒い所はございませんかぁ!?」

ガツンッ

サザエ「ワカメ…!!ワカメ絶対に許さないわ…!!」

カツオ「姉さん落ち着いてよ!」

タラ「……」

ワカメ「フフフ…さすがに叩き過ぎたかな」

ワカメ「最後に息が止まってるか確認しよっと」

裏のおじいちゃん「さてと…こちらも始めるとしましょうか」

マスオ「ニヤッ」

裏のおじいちゃん「シャァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

ドドドドドドドドドッ!!!!

裏のおじいちゃんの顔が歪む

カツオ「す、すごいオーラだよ!あまりのオーラに歪んで見えるんだ!」

サザエ「目の錯覚ね」

裏のおじいちゃん「んぐぐぐっ…今が50%といったところか」

おじいちゃんの身体が徐々に膨れ上がる

マスオ「素晴らしい筋肉ですね、おじいちゃん」

マスオ「久し振りにヤリがいのある相手だ」ポキッポキッ

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