千早「プロデューサーから童貞のニオイがするわ!」(188)

春香「ちちち千早ちゃん!いきなり何言ってるの!?」

やよい「(どーてー?どーてーって何でしょうか?)」

千早「いいえ春香、間違いないわ。プロデューサーは隠そうとしているみたいだけど微かに童貞のニオイが漏れ出してるもの」

春香「(童貞のニオイって・・・)」

春香「いやいや千早ちゃん、プロデューサーさんだって大人なんだからそんなわけ・・・」

やよい「(どーてー・・・プロデューサーに聞けばわかるかな?)」

やよい「プロデューサー!プロデューサー!」

P「ん?なんだやよい?」

やよい「プロデューサーはどーてーなんですか?」

アイドル「!?」

P「ふぁ!?どどどどどどど童貞ちゃうわ!!!!!!?」

アイドル「!!!!?」

アイドル「(この反応は・・・)」

続きはよ

亜美真美美希伊織はからかってくるタイプ
春香真響貴音あずさ律子はフォローしてくれるタイプ
雪歩小鳥は黙ってるタイプ
千早は…

フォローってなんなんですかねぇ?(疑問)

>>10
そ…それは言葉的な意味で…(懸念)

プロデューサーを奪い合う感じで続きはよ

>>9
響を黙ってるタイプに移動で
りっちゃんは迷ったがそのまま

>>19
響「べっ…別にPがドーテーでも自分は全然きっ…気にしないさぁー!むしろそっちの方がいいってぃぅk……」

こうだろ

まだかよ

中学生組「未経験が許されるのは中学生までだよねー」

小鳥「結局の所はどうなんですか?」ヒソヒソ

P「恥ずかしながらアイドル達の面倒みてたら彼女にするハードルが異様に上がってしまいまして…アイドル達を彼女にするのもいけませんしね」ヒソヒソ

的な?


P「……ごほん。やよい、それ誰から聞いたんだ?」

やよい「千早さんですー……。プロデューサーからは、どーてーのニオイがする、って」

P「千早か……あいつからそんなことを言われるなんてな」

やよい「それでっプロデューサー! ホントのホントに、どーてー持ってるんですかっ!?」

P「えっ、持ってる? ま、まあ……それはだな……」

やよい「私、気になりますっ! 気になってもー、夜も眠れないかもーっ!」

P「べ、別に俺が童貞だろうとどっちでもいいだろ? なんでそんなに興味津々なんだ?」

やよい「そ、それはー……」

P「……実は、意味もよくわからなく言ってるだけなんだろ? 今度教えてやるから、今は仕事を……」

やよい「……知ってますっ!!」

P「えっ」

やよい「それって、食べ物なんですよねっ!? ニオイがする、っていうくらいですから!」

P「えっ えっ」

やよい「だから……もし甘いお菓子とかだったら、私も分けて欲しいかなーって……えへへ」


やよい「はわわっ、す、すみません……こんなことお願いするなんて、みっとないですよね……」

P「い、いや……俺としても、お菓子とかなら是非食べさせてあげたいところなんだけど」

やよい「ホントですかっ!? ありがとーございまぁっす!!」

P「待ってくれ……だからな、童貞っていうのは、そんなお菓子とかじゃ――

やよい「私、とーっても嬉しいかもーっ!」

P「いや、あの」

やよい「プロデューサーのどーてー、いただきまーっす!!」

春香・千早「!!?」

P「あの……話を……」


千早「高槻さん……! まさか、高槻さんが先手を打つなんて……」

春香「ど、どどどどっ、どうするの千早ちゃん! というか、ホントにプロデューサーさんって……!?」

千早「お、落ち着くのよ春香……落ち着いて……高槻さんが……童貞をうば……う……」

タラー

春香「千早ちゃん! 血! 鼻血!」


P「と、とにかく! それはな、そう簡単に「はいどうぞ」ってあげられるものじゃないんだ」

やよい「? それじゃあ、どうやったらどーてーって食べられるんですか?」

P「うん……まあ、まずはふたりでデートするなりして、十分に親睦を深めてからだな……」

やよい「……」キラキラ

P「それで、ふたりのムードが最高になったときに、自宅とかで……とかいうのが理想なんじゃないか?」

P(って、何を言ってるんだ俺は! 今はやよいに、それは間違ってるんだよ、って言ってあげないといけない場面だろ!)

やよい「なんだか、ムズかしいんですねー……」

P「うん、やっぱりこれまで二十数年守り続けてきたものだし……ってまた、そうじゃなくて」

やよい「……わかりましたっ、プロデューサーっ!」

P「お、おお、わかってくれたか! よし、それじゃあこの話はも

やよい「それなら私とっ、これからデートしましょーう!!」

P「……え?」


千早「たっ、高槻さん! あなた、そんな簡単にっ……もっと自分の体を……!」

春香「千早ちゃんっちょっと待って! もう少し落ち着いて、ふたりの話聞こ! ね!」


やよい「えへへ……プロデューサーとデート、なんて……私嬉しいかもー」

P「……まだ少し勘違いしてるみたいだけどな、やよい。いいか、よく聞いてくれ」

やよい「はいっ! なんですかー?」

P「俺はやよいに……、童貞を食べさせてあげるなんて、一言も言っていないぞ」

やよい「え……で、でもさっき……」

P「さっきのは、ちょっとした間違いだよ。お菓子ならあげるけど、そもそも童貞って……」

やよい「…………」

P「……やよい? ど、どうした、そんな暗い顔して。お腹でも痛いのか?」

やよい「……――サーは……」

P「……」

やよい「プロデューサーは……ひっぐ……わ、私と……」

P「な、なんで泣くんだよ……いつものやよいらしくないじゃないか……」

やよい「だ、だって……!」

やよい「……ぷ、プロデューサーは、私とデートするの……イヤなんですよね……?」

P「えっ」


やよい「わ、私とデートするの、やだから……だから、どーてー、くれないんですよね……」

P「い、いや、そういうわけじゃ……」

やよい「えへへ……ご、ごめんなさい、わがまま言っちゃって」

ゴシゴシ

P「……」

やよい「……私、もう大丈夫ですー! プロデューサー、最近構ってくれなくても……ガマンできますっ!」

P「……構う?」

やよい「……はい。でもでも、それって……私達がゆーめーになってきたから、なんですよねっ」

P「……」

P(確かに、最近は……みんな売れてきたから、あまりひとりひとりを見てやる時間もなかったかもな……)

やよい「だ、だから……私とどっかに遊びに行くのが……イヤでも……しかたないかなーって……」

P「やよい……」


やよい「えへへ……私も、もうそんなに子どもじゃないですよっ! だからだいじょぶですっ! うっうー!」

P「……」

P(なんて乾いたうっうーなんだ……)

やよい「はわわっ、ご、ごめんなさいっ! お仕事のジャマしちゃいましたよね……」

P「いや……」

やよい「……も、もう、私、行きますねっ! それじゃあ……」タタッ

P「ま、待ってくれっ! 俺は決して、やよいとどこかに行きたくないわけじゃ……!」

ガシッ

やよい「……っ!」

P「す、すまない、急に腕を掴んで……でもな」

やよい「……もう、そんなに……」

P「え……?」

やよい「もう、そんなに……や、優しくしないでください……」


P「……何を言っているんだ。俺はいつだって、やよいにとっての……」

やよい「それ以上優しくされたらぁっ!!」

P「……っ」

やよい「わ、私……また……!」ウルウル

P「……また?」

やよい「また……プロデューサーのこと……」

やよい「ほ、ほんとの……お兄ちゃんみたいって……!」

P「……!」

やよい「そうやって……期待、しちゃうからぁ……」

ポロポロ……

やよい「うっうぅ……」

P「…………」


P(みんなが売れてきたからって、俺は……調子に乗っていたんだ)

P(……何が、プロデューサーだ)

P(アイドルを悲しませるなんて、そんなこと……、俺は何よりもイヤだったはずなのに!)


P「……行こう、やよい」

やよい「え……?」

P「デートだよ。もう仕事も終わった。だから今から……」

やよい「でっ、でもっ……!」

P「大丈夫だ、何も心配ないぞ! やよいの望むもの、なんでも買ってやる! どこへでも連れてってやる!」

やよい「なんでも……?」

P「ああ! だからもう、泣くんじゃない! 俺の大好きな、いつものやよいの笑顔を見せてくれ!」

やよい「……プロデューサー、なんでもくれるんですか?」


P「ははは、何度言わせるんだ! さあ、どこへ行きたい? そうだな例えば……」

やよい「じゃあ……」

P「うん? やよいも何か希望があるのか?」

やよい「はいっ! わ、私、その……あれが、食べたいんですっ」

P「うんうん、なんでもいいぞ。遠慮せずに言ってみてくれ」

やよい「えへへ……じゃ、じゃあ……」


やよい「プロデューサーのどーてーを食べさせてくださいっ!」

P「もちろんオッケーだ! いくらでも食べさせてやるよ!」

千早・春香「!!!!?」


P「あ、ちょっとまって、今のナシ」

やよい「うっうー! やったーぁ! 私、もう元気がめらめらーって出てきたかもーっ!」

P「あの」

やよい「さあ、プロデューサー! さっそく行きましょーう!」グイグイ

P「あの」


P(……そんなこんなで、俺達はショッピングモールへとやってきたのである)

P(どうしてこうなった……あ、いや、もちろんデートすることがイヤってわけじゃないんだけど……)


やよい「たんたらったった~ん♪」

P「やよい、楽しそうだな……ステップを踏んじゃって」

やよい「はいっ! えへへ、こんな風にプロデューサーとふたりで遊ぶの、久しぶりだったから……」

P「……ソフトクリーム、美味しいか?」

やよい「もっちろんですっ! んー……♪」

ペロペロ

P「……」ゴクリ


P(っておいおいおいおい何がゴクリだ!)

P(やよいがちっちゃな舌でアイスをぺろぺろするのを見たって、俺はなんとも思っていないはずだろ!)

P(童貞を食べるとか、そういうヘンな言葉と連想なんて、していないはずだろ!)

やよい「あ、でもー……」

P「ど、どうした?」

やよい「……こんなゼータク品、私だけ貰っちゃっていいのかなーって……」

P「え……」

やよい「うちでは、アイスは特別な日にしか食べられないんです。だから……」

やよい「私だけ美味しいもの食べちゃったから……、あとで弟達にごめんなさいしないと……」

P「やよい……」ジワ

P(……俺は、なんて下劣な奴なんだ)

P(やよいはこんなに、家族思いで、優しい良い子なのに……ほんの少しでも、いやらしいことを考えてしまったなんて)


千早「……」コソコソ

春香「ね、ねえ、千早ちゃん……」

千早「何?」

春香「ほんとに着いて来ちゃったけど……い、いいのかなぁ? こんなの、ふたりに悪いよ」

千早「何を言っているのよ、これは高槻さんを守るため……万が一があったら大変だもの」

春香(千早ちゃんの言葉がこうなったきっかけなのに……)

P「……」ゴシゴシ

P「やよい……。ごめんなさいなんて、言う必要ないよ」

やよい「で、でもー……」

P「大丈夫。今日は帰りに、レディーボーデンを買ってやるから」

やよい「ええ!? あ、あのファミリーサイズでゆーめーな、あのアイスですかっ!?」

P「ああ! だから、何も気にすることない。ちゃんと弟や妹にも食べさせてやれるからな!」

やよい「そこまでしてもらうのはわるいですーっ! もうこーんなに、良い思い……」

P「……さっき言っただろ、これはデートだって」

やよい「……デート……」

P「だから、これくらいはカッコつけさせてくれよ。彼氏役として、さ」

やよい「……!」

P「なーんて……はは、俺なんかじゃ、やよいに釣り合う彼氏を演じることもできないだろうけどな」

やよい「そ、そんなこと……!」モジモジ


千早「……何? なんであんなに、良い雰囲気なの……?」ギリギリ

春香「千早ちゃん、落ち着いて……いまちょっと、アイドルの顔として放送できないレベルだよ」

P「ああっ、ほらほら。そんなこと話してるうちに……」

やよい「はわわっ! アイス、溶けちゃうかもーっ!」

ぱくっ

やよい「……んむ……あむ……」

P「……」

やよい「ぇへへ……ありがひょうございます、ふろりゅーさー……」

P「え、あ、ああ。いやそんな、ありがとうなんて程のことじゃ……」

やよい「……」フルフル

やよい「ん……ちゅぷ。……ふぅ」

P「…………」ゴクリ

やよい「……やっぱり、ありがとうございます、ですよっ! えへへ……」

P「あ、改めて言わなくても……こっちこそ、ありがとう」

やよい「?」


千早「……ふぅ。私からも、ありがとう、高槻さん……」

春香「私、ときどき千早ちゃんがよくわからないよ……」

少し休憩


P「そ、それじゃあ、アイスも食べ終わったことだし、そろそろ行こうか」

やよい「はいっ! えへへ……どこに連れてってくれるのかなー」

P「あはは……そんなに期待しないでくれよ? なんと言っても俺は童貞だから」

やよい「? どーてーを持ってるのと、なにか関係あるんですかー?」

P「……ゴホン! まあ、そんなことは今はいいじゃないか! それについてはあとで追々説明するから……」

やよい「なるほどー……美味しいものはあとで食べる、ってことなんですねっ?」

P「……ホントにわかってる?」

やよい「はいっ! 私も、からあげは最後に食べますからっ!」

P「……うん、まあいいや」

やよい「私、とっても楽しみですー♪ プロデューサーのどーてーっ!!」

P「あんまり大きな声で言わないでくれ……俺の面子的にも、アイドルとしても、ひとりの女の子としてもヤバイ」

とことこ……


千早「……行ってしまったわね。……春香、少し話しておきたいことがあるんだけど、いいかしら?」

春香「え、どうしたの、千早ちゃん。今更こんなに冷静になった顔見れるなんて、思ってなかったよ」


千早「私達が、ここに来た目的……それはわかっているわね?」

春香「千早ちゃんがやよいをストーキングするためでしょ?」

千早「ちがうわよっ、今まで何を聞いてきたの! もう……」

春香「えー……怒られるなんて、思ってなかったよぅ」

千早「……私達が、ふたりを着けてここまで来た理由、それは……」

千早「高槻さんの貞操を、守るためよ」

春香「ていそー……」

千早「私の高槻さんの初めてを、プロデューサーに奪われるわけにはいかないから……」

春香「(私の?)……えっと、そもそも最初は、プロデューサーさんの童貞がどうのって言ってなかった?」

千早「それはそれ、これはこれよ。確かに、プロデューサーの童貞を奪うのはこの私だけれど……」

春香「えっ」

千早「とにかくこうなってしまった以上、一旦そのことは忘れて。私達は、なんとしてでも……!」

春香(なんだかとんでもない言葉を聞いちゃった気がするけど……)

千早「ふたりが良い雰囲気になって、あわよくば……その……ね? わかるでしょ?」モジモジ

春香(照れるなら言わなきゃいいのに……)


春香「……うん、わかったよ、千早ちゃん」

千早「そ、そう。良かったわ、伝わって」

春香「えへへ……私達はツーカーの仲だもんげ。それくらいわかるよ」

千早「春香……」

春香「まあ、プロデューサーさんが本当にそういう経験ないって言うなら、私もその」

千早「えっ?」

春香「なな、なんでもないよ。……でも、プロデューサーさんのことだから、やよいにそんなことしようとするかなあ?」

千早「甘い、甘いわよ、春香。男は狼なんだから!」

春香「お、おおかみ?」

千早「そうよ。少しでも弱いところを見せたなら……がぶり! ってなっちゃうのよ。普段の顔なんて関係なくね」

春香「随分詳しいね……」

千早「音無さんにそう聞いたのよ」

春香「普段そういう話聞き流してるように見えて、意外と千早ちゃん、好きなんだね……」

千早「ど、どうでもいいでしょう。……とにかく!」

春香「……うん! どうなるかわかんないけど……ふたりを追いかけよう!」タタッ


P(さて、デートの続きだ)

P(ショッピングモールを後にした俺達は、水族館へとやってきたのである)


ザッパーン!

やよい「はわ、はわわ……見てください、プロデューサー!」

P「ん、どうしたどうした?」

やよい「あのお魚さんスッゴイですっ、おっきいですっ! あんなの、見たことないかもーっ!」

P「たしかにでかいなあ……」

やよい「わぁ~……あんなにおっきかったら、一晩じゃ食べきれないですよねー……」

P「えっ」

やよい「私の家族みーんなで食べても、まだまだいっぱい残ってそうです! うっうー!」

P「あはは……やよいが楽しんでくれてるなら、良かったよ」


やよい「はわー……きれー……」キラキラ

P「今度は何を見てるんだ? 水槽に顔ぺったりつけて」

やよい「このお魚さん、映画で見たことありますっ」

P「うん……どれどれ。ああこれは、カクレクマノミか」

やよい「隠れクマさん……? 冬眠しちゃってるんですか?」

P「クマノミ、な。ほら、こうやってイソギンチャクと一緒に住んでるだろ?」

やよい「あっ、だから隠れなんですね! イソギンチャクさんをお家にしてるんだー……」

P「ああ、たぶんな。こうやって、二つの生き物は共生してるんだよ」

やよい「きょーせー……?」

P「持ちつ持たれつ、助けあって生きてるのさ。ほら、見てごらん」


P「クマノミは、イソギンチャクに守ってもらったり、食べ残した餌をもらったりしてるんだ」

やよい「じゃあじゃあ、イソギンチャクさんは、何をしてもらってるんですか?」

P「えっと、確か……調子の悪いときに、クマノミにつついてもらって、元気をもらってるらしい」

やよい「げんき……」

P「……やよいがいつもやってる、あれと一緒だな」

やよい「! そうですね! これといっしょ、ですっ!」

スッ

やよい「えへへ……プロデューサー?」

P「ああ、よしきた!」

やよい・P「「はい、た~……」」

パチン!

やよい・P「「……っち! いえい!」」

やよい「えへへ……これをすると、元気がモリモリ出てくるんですっ!」

P「俺とやよいは、言わば共生ってことだな」

やよい「はいっ! いつでもいっしょ、ですっ!」


P「……やよい、大丈夫か?」

やよい「え? なにがですか? 私はこーんなに、元気いっぱいですよーっ!」

P「あ、いやそうじゃなくてだな……ちゃんと楽しめてるのか、ってこと」

やよい「そんなの、あたりまえですーっ! いろんなお魚さんに囲まれて、私とっても幸せですよっ!」

P「そうか……うん、それなら良かったんだけど……」

やよい「うぅ……も、もしかして、プロデューサーはつまんなかったですか?」

P「ええ!? そ、そんなことはないぞ」

やよい「でも……そんなこと聞くから……私、ひとりではしゃいじゃったのかなーって……」

P「……俺はただな、やよいをしっかり楽しませてあげられてるのか、心配だったんだよ」

やよい「そんなシンパイ、いりませんっ! だ、だって私……」

P「……」

やよい「私は……プロデューサーと、ふたりっきりでいれれば、それだけで……」

やよい「す、すみませんっ! なんだか、言いたいこと、よくわかんなくなっちゃいました」

P「……いいんだよ、そんなこと。やよいは本当に……良い子だな」ワシャワシャ

やよい「えへへ……あっ、プロデューサー! 次はあっち、見にいきましょーうっ!!」タタッ

P(……俺は、童貞だ。だから女の子の扱いというものが……実はよく、わかっていない)

P(やよいがちゃんと楽しめているか、それがずっと気になっていたんだ。でも……)


ヨチヨチ……

やよい「プロデューサー、プロデューサー! すっごいです、カワイイですっ!」

P「ペンギンの親子か……ちょうど良い時間に来れたみたいだな!」

やよい「はいっ! 私達、とってもラッキーかもですねっ!」

P「ああ、そうだな!」


P(それでも、やよいは……こんな俺のエスコートでも、十分に、いや十分以上に楽しめてくれているようだった)

P(要らぬ心配だったな。初めて会ったときから知っていたけど……本当に、この子は天使のようだ)

P(よし! 今日のこれを糧に、明日からより一層――


やよい「えへへ……私、こんなに幸せで、いいのかなー……」

P「あはは、何を言っているんだ、いいに決まってるだろ?」

やよい「でもでも、こんなに楽しいデートをしてもらったのに……このあと私、アレまで貰えちゃうんですよねっ」

P「……あれ? あ、あれって……?」


P「やよいちゃん。あれって、なんのことだい?」ダラダラ

やよい「ええっ、プロデューサー、忘れちゃったんですかっ!?」

P「あ、ああ。ごめんな、なんのことだか……ああ、あれか! レディーボーデンのことか!」

やよい「ちがいますっ! アイスを買ってもらうのも、とってもとーっても楽しみだけど……」

やよい「もっと、もーっとワクワクするもの! プロデューサーは私にくれれぅって、約束してくれましたっ!」

P「……な、なんだったかなぁ~……」

やよい「えへへ……それなら、教えてあげますねっ! それは……」

P「あ、いや、言わなくても……ほ、ほら、ここには他のお客さんも……」

やよい「プロデューサーの……」

P「ら……」


やよい「プロデューサーの、どーてーですっ!!!」

P「らめぇええ! そんな大きな声で言わないでぇええ!!」

 ざわ…… ざわ……

   童貞ですって…… それに幼女…… これって110番した方が……

     最近ぶっそうだから…… それに童貞だし…… 童貞……

 高槻さん……  ち、千早ちゃん、待って落ち着いて……


P(やめてっ、皆さんそんな目で俺を見ないで!)

やよい「んっんー♪ 私、ずっとずっと楽しみにしてるんですからっ!」

P「……」ダラダラ

やよい「プロデューサーのどーてー、食べさせてもらえるんですよねっ!」

P「あの……」

やよい「えへへ……さっき言ってたみたいに、このあとプロデューサーのお家で……」

P「やよい!!!!」

やよい「は、はいっ!」

P「そ、そろそろ行こうか! ちょ~っとね、ここはちょっと、居辛くなっちゃったから!」

やよい「? そーですかー?」

P「そうだとも! さ、さあこっちへ」


ギュッ

やよい「あっ……手……」

P「ご、ごめんな。今だけ、ちょっとガマンしてくれ。少し走るからさっ!」

やよい「……はい」

たったった……

 あっ、幼女の手を引いて逃げたわ…… これってやっぱり……

―――

P「はあ、はあ……」タタタ

やよい「……えへへ……プロデューサー?」トテテ

P「ん、な、なんだ?」

やよい「……ガマン、じゃないです……」

P「え?」

ぎゅっ

やよい「……ガマンなんかじゃ、ないです。できたら、ずーっとこのままでも……」ゴニョゴニョ

P「……?」


カァ…… カァ……

P(カラスが鳴いている……気が付けば、こんな時間になっていたんだな)

P(と、とにかく。水族館を出て、ようやく俺達は、人目のつかない場所へとやってきたのである)

P(……え、人目のつかない場所?)


P「はあ、はあ……」

やよい「……んっ……はぁ……」

P「やよい、平気か? ごめんな、こんなに走らせちゃって……」

やよい「だ、だいじょぶです……でも、おかしいな……」

P「え、何がおかしいんだ?」

やよい「いつもならこれくらい走っても、私まだまだ元気いっぱいなんです。だけど……」タラー……

P(やよいの汗)

やよい「だけどなんだか、プロデューサーと手を繋いでると……いつもより、ドキドキしちゃって……」

P「…………」

P(熱くなったカラダ。汗でじっとりと肌に張り付いたシャツ。ふたりきりの空間)


P「……」ゴクリ

P(っていかんいかんいかん! 何を考えているんだ俺は! これだから童貞はっ!)

P「……ごめん。手、繋いだままだったな」

パッ

やよい「ぁ……そ、そうです、よね」

P「な、なにが……?」

やよい「プロデューサーは、私と手なんて……」

ギュッ

やよい「あ……また握って……えへへ」

P「いやだなあ、ちがうよやよい! 俺だってやよいと手を繋いでいたいさっ」

P「ちょっと手の平の汗を拭きたかっただけ! ほら俺童貞だし、可愛い女の子の手握っただけで、あれだからさ!」

やよい「! え、えーっと……どーてーだと、どうなっちゃうんですかっ!?」

P「ドキドキしちゃうのさ! もう気が狂いそうなくらいに! あはは!」

やよい「そ、そーなんですかー! な、なんだかフシギですねっ!」

P「そうなんだよっ、もう参っちゃうよな! ははは!」


P「はは…………はぁ……」

やよい「? プロデューサー……?」

P「……」

P(……もういい加減、ちゃんと話さないと……。やよいの勘違いを解いてあげないとな。大人として……)

やよい「うぅ……プロデューサー、元気なくなっちゃったんですか?」

P「あ、いやそういうわけじゃなくて……ごほん! いいか、やよい。よく聞いてくれ」

やよい「は、はいっ」

P「……今日、やよいがずっと言っていた、童貞っていうのはな。実は――

ぐぅ~……

P「……えっと……す、すまんこんなときに」

やよい「! わっかりましたぁ! プロデューサー、おなかが空いてるんですねっ!?」

P「えっ」

やよい「だから元気がないんですっ! だいじょぶですっ、今日は私が、プロデューサーのご飯を作ってあげますからっ!」

P「えっ えっ」

やよい「えへへ、それならもう決まりですっ! さっそくプロデューサーのお家へ行きましょーうっ!」グイグイ


―――

P「えっ」

P(とか言ってるうちに、俺の家が目の前に!?)

P「ちょ、ちょっちょ、ちょっと待ってください、やよいさん」

やよい「どーしたんですかー?」

P「ホントに、俺の家に入るの?」

やよい「はいっ! そうじゃないと、ご飯を作ってあげられませんからー……」

P「ゆ、夕飯なら、外で済ましても……」

やよい「外食なんてゼイタクですっ! ほら、もうちゃんと食材も買っちゃいましたし!」

ドサァ

P「あ、確かにそうだった……い、いや、あのさ。俺の部屋汚いから……」

やよい「きたないんですかっ!?」キラキラ

P「なんでそこで目を輝かせるんだよ……」

やよい「それなら、お掃除してあげますーっ! まっかせてください、私、お掃除はトクイですからっ!」

P(どうしよう逃げられない)


やよい「プロデューサー、いつもそんなにしっかりしたもの、食べてないって言ってたから……」

P「うん、まあ……手軽に済ませられるものばっかりかな。カップ麺とか」

やよい「そんなんじゃダメですっ! 今日は私、いっぱいいっぱい、プロデューサーの為に出来ることシてあげますから!」

P「待て待て色々おかしい……な、なんでそんなに、尽くしてくれようとするんだよ」

やよい「だって……えへへ。このあとプロデューサー、私にどーてー、くれるんですよね?」

P「あの、だからそれは……」

やよい「だから、これはその恩返しですーっ! あ、でも、恩返しってのは逆なのかな……? ううんと……」

P「……」


P(さっさと家に入れて、やることやってしまえばいいじゃんと思う方もいるかもしれない)

P(それかなんとかうまいこと言って、誤魔化せばいいじゃんと思う方もいるかもしれない)

P(だけど忘れないで欲しい。お、おお、俺は童貞なのだ)

P(仕事と関係ない、完全にプライベートな今のような状況だと……女の子とどう接したらいいかわからないのだ)

P(ましてや、童貞を捧げるなんて……こ、こんな、小さなカラダの……やよいに……)ドキドキ


やよい「あの……プロデューサー……?」

P「……」

P(いやいやいやいや落ち着けよ俺。だめだよ、人として)

やよい「えーっと……うう、なんでそんなに、こわい顔……」

P「……」

P(真美はともかく、やよいはさすがに違法だよ。そ、それに、俺だって経験ないから……優しくできるかわからないし)

やよい「……あの……プロデューサー……」ジワ

P「……」

P(家に入れて、ご飯食べるだけならいいんじゃないか? いやでも、果たして俺はそこで止まれるのか……?)

P(ああほら、そうこう悩んでるうちにやよいが涙目に……これだから俺は童貞なんだよ、昔から優柔不断で……)

P「って涙目!? や、やよい、どうしたんだよ!!」

やよい「だっでぇ~……ぷ、プロデューサーがぁ……ひっく。わだしのこと、見えてないみたいだったから……」

P「……」

やよい「わ、私、かなしくなっちゃって……う、うぅ……」

P(かわいい)


P「……ごめん、やよい。さみしい思いをさせちゃったな」

やよい「……」

ゴシゴシ

やよい「ご、ごめんなさい。いいんですっ、私のことは……。それより、プロデューサーが……」

P「えっ、俺?」

やよい「はい……プロデューサー、なんだかツラそうでした……」

P「いや、つらいなんてことは……葛藤はあったけど」

やよい「なっとう?」

P「……良いプロデューサーと悪いプロデューサーが、俺の中でケンカしてたんだよ」

やよい「わ、悪いプロデューサーなんていません! プロデューサーはいつだって、とーっても優しいですっ!」

P「……」

P(俺は……この天使相手に、何を悩んでいたんだ……)

P(そうだよ、俺は……何があっても、この子を傷つけたりしない! やよいの泣き顔なんて、何よりも見たくないんだから!)

P「……わかった! それじゃあ、家に行こうか! ご、ごめんな、待たせちゃってさ!」

やよい「! えへへ……はーいっ!」ニコッ



千早「待ちなさいっ!!!!!」

やよい・P「「!?」」



千早「待ってください、プロデューサー! 本当に、高槻さんを家に入れてしまうつもりですかっ!?」

春香「ち、千早ちゃん、ちょっと、落ち着いて……」

P「千早!? お前、なんでここに……」

千早「どうでもいいんです、そんなことはっ! それよりも……」

やよい「千早さん、お、怒ってるんですかー……?」

千早「あっ、ち、ちがうのよ高槻さん。私はただね……」

P「……千早、春香。もしかして……ずっと着けてきてたのか?」

春香「あうっ……す、すみません、プロデューサーさん……こんなこと、いけないですよね」

P「あ、いや、それについてはいいんだ……今のところ、やましいこともしてなかったし」

千早「今のところ? や、やっぱり……!」

P「早とちりしないでくれっ! そうか、やっぱりお前らまで、ちょっと勘違いしてしまってるんだな!?」

千早「なにが勘違いですかっ! わ、私にはわかってます!」

千早「こ、これから高槻さんを家にあげて、それで……ゴニョゴニョ……なことするつもりだったんでしょう!?」カァァ

P「照れるくらいなら言うなっ! 意外と興味津々なんだなそういう話っ!」


やよい「春香さん、ごにょごにょなことってなんですかー……?」

春香「え!? わ、私に聞くの!? えーっと……」

P「とにかく落ち着いてくれ、千早! いつものお前らしくないぞ!」

千早「これが落ち着いていられますか! 高槻さんの操を守る、そのために今の私は生きているんです!」

千早「天国の優も言っています、お姉ちゃんがんばれって! 高槻さんの処女を守ってって!」

P「そんなわけあるか! 空の上からそんなお節介なんていらんわ!!」

千早「優の言葉をバカにするんですか!」

P「そんな無粋な願いならそのまま捨ててしまえっ! と、とにかく……」

P「俺は、お前達の想像しているようなこと、するつもりはないっ!」

千早「そんなこと言って……お、男はみんな狼なんだから……!」

P「随分古い言い回しだな……発信源はどうせ、音無さんあたりだろうけど」

千早「プロデューサーに、高槻さんをがぶりとさせるわけにはいきません!」

やよい「千早さんっ! 私は食べられるんじゃなくて、食べるんですよっ! がぶりって!」

千早「な、なんですって……もうここまで、調教していたなんて……」

P「悪いけどやよいは黙っていてくれ……お願い……」


千早「とにかく、もう行きましょう、高槻さん」グイッ

やよい「えっ、えっ……でもー……」

千早「……ごめんなさい。でも、わかって……これも高槻さんを守るためなの」

やよい「うう……」チラ

P「……やよい……」

千早「それに、プロデューサーの童貞を奪うのは、この私だか――

春香「わああっわあわああ!! 千早ちゃんっ!! 何言ってるの!!!?」

やよい「? うばう? だ、ダメですよ! ちゃんとお願いして、どーてーを分けてもらわないとっ!」

千早「童貞というのは、みんなで分けられるようなものじゃないのよ、高槻さん」

やよい「え……?」

千早「プロデューサーの童貞は、世界にたったひとつしかないもの……」

やよい「そ、そうなんですかっ!?」

P(なんでみんな、俺が童貞だって知ってるんだろう……)


千早「……高槻さんは、童貞というものを少し勘違いしているみたいね」

やよい「カンチガイ……」

千早「ええ。なんといっても、それはセッ

ガゴン!!

千早「」

バタン……

やよい「千早さん!?」

P「お、おいどうした千早! な、なんで急に倒れ……」

千早「」プシュー

春香「……えへへ……」

P「……春香? お前、千早に何か……?」

春香「……ちょっと、ちょっとだけ……千早ちゃん、暴走しすぎだったから、私、ビックリしちゃって……」

P「び、びっくり……?」

春香「はい……だから私、こけちゃったんです……驚きすぎて、つい……」

春香「たまたま……千早ちゃんの頭に……」ジンジン


P「……春香は、千早に比べてまだ冷静でいてくれるんだな」

春香「……途中から、そういう役目だって思ってましたから」

P「……すまない。助かったよ」

やよい「あ、あの、あの……ど、どうしましょう、千早さんがぁ~……」

千早「ううん……どうてい……」プシュー

P「……千早なら大丈夫だよ、たぶん」

やよい「で、でもっ!」

P「それより、やよい……ジャマもいなくなったことだし、ちゃんと話さないといけないな」

やよい「話す……?」

春香「待ってください、プロデューサーさん!」

P「えっ?」

春香「……私から、やよいに説明します。きっと、女の子同士の方が、話しやすいでしょうから」

P「……いいのか?」

春香「はいっ、まっかせといてください! こうやって迷惑かけちゃったのは、私達ですし……」

春香(こう言っておけば……ちょっとはポイントアップに、なるかな? えへへ……)


春香「やよい、ちょっとこっちに来てくれる?」チョイチョイ

やよい「はい……」トコトコ

春香「いい? あのね、よく聞いて。やよいも学校で習ったと思うけどね……」

やよい「学校……?」


P(……ようやく、やよいの誤解が解けるときが来たか……)

P(なんだか遠回りをしてしまったな……いや、ほとんど、俺と千早のせいなんだけど……)

P(……あれ? でも、この説明が終わったら、俺って……?)


春香「……赤ちゃんが……あーで、こーで……」ヒソヒソ

やよい「……」

春香「つまりね……童貞っていうのは……っていう意味で……」ヒソヒソ

やよい「……?」

春香「もっと簡単に言うとね……を……に……入れたことが……のことを……童貞って言うんだよ」

やよい「…………」

やよい「!!!??!!!??!!!!?」


やよい「ぁう、え? え、え、そ、それって……」カァァ

春香「わかってくれた? もっかい説明しよっか?」

やよい「……! ……!!」ブンブン

春香「おさらいするね。つまりそれは、食べものじゃなくて……ふふっ、まあ、食べるって表現も――

やよい「も、もぅ! だっ、だだだだだだいじょぶぶですっ! だいじょぶですからっ!! あぅう……」

P「……」

やよい「……は、はるかさん……! わたし……きょうずっと、ぷろでゅーさーにぃ……!」ウルウル

春香「そうだね。水族館では、あんなにたくさんの人の前で……」

やよい「はぅぅううぅう……!!」

P「……」

やよい「ぷ、プロデューサー! ごごごご、ごめんなさいっ!!! ほんとに、私、知らなくてぇ……!」

P「あ、いや……いいんだけど、さ……」

やよい「ぷ、プロデューサーが、その……どーてーだったなんて!!」

P「あの……改めて、そんな大きな声で言わなくても……さすがに傷ついちゃうよ……」


やよい「や、やだぁ……私、本当に……は、ははは恥ずかしいですぅ~……!」

やよい「どーてーを食べるって……はわ、はわわはわ……」

やよい「うぅううぅうううううう…………!」ゴロゴロ


P「……春香、やよいにどんな説明したんだ?」

春香「それはもう、ねっとりと」

P「そっか……春香にまかせたのは、間違いだったかもしれないな」

春香「そ、そんなこと言わないでくださいよぅ」


P「……やよい」

やよい「」ピタ

P「あのな……今春香から説明されたとおり」

やよい「……! み、みないでくださいぃ……!」カァァ

P「……本当は、俺の童貞は……、やよいにあげられるようなものじゃないんだ」

やよい「……はい……そ、そうです……まだ私、十六歳じゃないですもんね……」

P「あ、いや、そういうあれじゃなくて」


やよい「……ごめんなさい、プロデューサー。私、ずっとずっと、メーワクかけちゃってました……」

P「迷惑だなんて思ってないよ。そもそも最初から、俺がそうだって説明してやればよかったんだしな」

やよい「……うう……」

P「……やよいはこれから、もっと自分の体を大切にするんだ」

やよい「え? 大切……?」

P「ああ。簡単に、男の家にあがるとかは言っちゃいけない」

やよい「……プロデューサーのおうち、でもですか?」

P「ああ、そうだよ。俺だって男だ、こんな可愛い子を目の前にしたら、何をしでかすかわかったもんじゃない」

やよい「……! …………えへへ、か、かわいい……」

P「なによりやよいは……その、な。さっき千早が言ったように……貞操を守っていかないといけないんだよ」

やよい「ていそー……?」

P「……それについては、うまいこと説明できないけど……」

P「とにかく、こういうのはな……やよいがもっとオトナになってから。本当に好きな人ができてから、考えてくれ」

やよい「……赤ちゃんが出来ちゃうからですか?」

P「ま、まあそうだよ……将来の旦那さんのために、な。とっておくというか……」


やよい「それなら……」ジッ

P「ん?」

やよい「ななな、なんでもないですー……」

P「……とにかく、俺の童貞がどうの、っていう話は……これでおしまいでいいだろ?」

春香「……というか、ほんとに……?」

P「おしまいおしまい! ふ、深く考えないでくれ……たのむから」

春香「……」

やよい「……」

P「な、なんだよふたりとも、その目は……」

春香「えへへ……じゃあプロデューサーさんも、これから自分の体、もっと大切にしてくださいね?」

P「えっ? それって別に、男が言われるような台詞じゃ……」

春香「簡単に、その辺の適当な女性を相手にしちゃいけません! 少なくとも、私達以上に魅力的な人に!」

春香「ねっ、やよい?」

やよい「は、はいっ! カンタンに、その……どーてーを食べられちゃ、めっ! ですーっ!」

P「おいおい、かなりハードルが高いじゃないか……。お前達以上の女の子なんて、そうそういないよ」

訂正
×春香「簡単に、その辺の適当な女性を相手にしちゃいけません! 少なくとも、私達以上に魅力的な人に!」
○春香「簡単に、その辺の適当な女性を相手にしちゃいけません! 少なくとも、私達以上に魅力的な人じゃないと!」


春香「そっ、それなら、わた私とか」

ピンッ

春香「あうっ、な、なんでデコピンするんですか~……」

P「……アイドルに手を出すわけないだろ。冗談でもそんなこと、言うんじゃない」

春香「は~い……でも、冗談……、でもないのになぁ……」チラ

P「そういう態度がいけないって言ってるんだよ。自分の体を大切に、ってのはやよいに対して言ったわけじゃないんだぞ」

春香「……えへへ、わかってますよぅ。プロデューサーさんは優しいですもんね」

やよい「あの……――じゃなかったらー……」

P「え? なんだ、やよい」

やよい「アイドルじゃなかったら、その……いーんですかっ!?」

ピンッ

やよい「はぅっ。な、なんでおでこ……」

P「……みんな、俺にとってはとても魅力的な女の子だよ。そりゃあ、アイドルじゃなかったら、って思わなくもない……ような」

春香・やよい「……」

P「……だからこそ、いまはまだそういうことを考えないでくれ。頼むから……そういうのはな、童貞には冗談に聞こえないんだ」


千早「う、ううぅん……ハッ」

春香「あ、千早ちゃん」

千早「え? 私……一体何を……?」

P「や、やあ。目覚めはどうだ?」

千早「プロデューサー……えっと……」

千早「……」

千早「!!!」

P「も、もう色々解決からな? だから……お、落ち着いてくれよ……?」

千早「す、すみませんでしたっ!」

P「……え?」

千早「あの、私……さっきまで、少し気が動転してしまっていて……高槻さんの危機だって思ったら……」

P「……」

千早「プロデューサーに対して、あんな失礼なことを……! 本当に、ごめんなさいっ!」

P「……大丈夫、俺は何も気にしてないから。やよいのことを思ってのこと、だったんだよな?」

P「それなら、俺と千早は一緒だから。少しだけ、考え方が違っていた……それだけさ」


千早「プロデューサー……」

P「なんだなんだ、そんな顔するなって! やよいは今日も元気でかわいい、それだけで十分だろ!」

千早「……はい、そうですね! ふふっ……」

P「よし、それじゃあ気晴らしに……みんなで飯でもいこうか! もうこんな時間だし、おなか減っただろ?」

やよい「あああああぁあっ!!!」

P「な、なんだよ……どうしたんだ?」

やよい「すっかり忘れてましたっ! ごはんですっ! は、はやく作らないと~……!」

P「……あのな、さっきも言ったように、俺の家にはもう……」

やよい「それとこれとは別ですっ! そんなの、ゼッタイダメなんですからっ!」

P「おいおい、納得してくれたんじゃなかったのか?」

やよい「だってだって、もう食材も買っちゃったじゃないですかっ! もったいないですーっ!」

P「……」


春香「ふふっ、プロデューサーさん?」

P「……なんだ?」

春香「プロデューサーさんは、アイドルに手を出したり、しない人なんですよね?」

P「そ、そうは言ったけど……」

春香「じゃあ、なんにも問題ないじゃないですか♪」

千早「……なんの話?」

春香「えへへ、千早ちゃんも、頑張ろうね? 今からプロデューサーさんのおうちで、お料理対決するんだから!」

千早「えっ!? そ、そんなの聞いてな……!」

P「おい春香、そんな勝手に……」

春香「誰が一番、プロデューサーさんのおなかを満たせるか勝負だよっ! やよい、材料はいっぱいある?」

やよい「ばっちりですーっ!」

千早「わ、私、料理なんてとても……それにそんなの、高槻さんが勝つに決まってるじゃない」


春香「大丈夫大丈夫! 私だって、やよいの腕にはちょっと負けちゃうかもしれないけど……最高のスパイス、持ってるから!」

千早「……スパイス?」

春香「千早ちゃんだって、ちゃんと持ってるはずだよ? それは……せーのっ」

やよい・春香「「愛情ーっ!!!」」


千早「……」

P「な、なんだよ……そんな目で見るなって」

千早「ふふっ、わかったわ。それで……優勝者には、何があるの?」

春香「ふっふっふ……それはもっちろん! ね、やよい!」

やよい「あう……」カァァ

千早「……?」

春香「優勝者はなんと! プロデューサーさんの童貞獲得に、一歩近づけます!」

P「……な、ななな……!?」

千早「そう……それじゃ、私も頑張るしかないわねっ!」

P「おい、千早まで……!」


春香「プロデューサーさんってば! ノリが悪いですよ~?」グイグイ

やよい「はっ、はやくプロデューサーのおうちに入れてくださいっ!」グイグイ

P「ま、待ってくれ……お前達、俺がさっき言ったこと、ほんとにわかってるのか……?」

千早「私には、なんのことだかわかりませんから……ふふっ」

P「な、なんとなくわかるだろ!?」

春香「いいじゃないですか、別に取って食べちゃおうってわけでもないですしっ!」

やよい「食べるのは……ま、また今度……もっとおっきくなってからですから……」ゴニョゴニョ

P「わかってない、さっき言ったこと、全然わかってないな! 今それがわかった!」

千早「もうっ、往生際が悪いですよ、プロデューサー?」

P「千早……」

千早「そんなことだから……プロデューサーからは、童貞のニオイがするんです!」

P「……くっ」


春香「ほらほら♪」

やよい「プロデューサーっ!」

千早「はやく、家に入れてください」

P「……ああもう、わかったよ! 三人揃ったら、さすがに敵わないな……」

ガチャ

P「……言っとくけど、家に入れるだけだからな! それでご飯が終わったら、もう解散だぞ!」

春香・千早・やよい「はーい!」

P「返事だけはいいんだから……」

ギイィ……

P「まったく最近の子はなぁ……すぐ、童貞童貞って……」ブツブツ

春香・千早・やよい「……」

P「ん、どうしたんだよ? さ、入るならもうあがってくれ」

春香・千早・やよい「……」ニタァ

P「え……?」ゾクッ

いいですね(ゲス顔)


P「あの、今……」

春香「どうしたんですか?」

やよい「うっうー! おじゃましまーっす!」トタタ

千早「ここが、プロデューサーの家……うん、覚えたわ」

P「あの」

春香「さあさ、さっそく作っちゃわないとねっ!」ドタドタ

千早「ええ、そうね」

P「あの」

やよい「愛情たーっぷりの、お料理を! プロデューサーに食べてもらうためにーっ!」

春香「そしてその後は……うふふっ」

P「あの……話を……」

千早「ふふっ……プロデューサー?」


春香・千早・やよい「楽しみに、しててくださいね♪」

おわり

んあーんあーな千早に馬鹿にされた時点でビンタする

俺童貞だからこの先はわからないよ
だからおわりです、ごめんね。誰か書いてくれてもいいのよ

P  「・・・童貞ちゃうもん・・・」
小鳥「プロデューサーさん元気出してください」
P  「小鳥さん・・・」
小鳥「わたしで良ければホ別3で相手してあげますよ?」
P  「!!!」

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