ゆみ「モモと別れたいんだ」久「えっ」 (92)

ID:lKYo0Fr10

代行ありがとうございました 

カラランッ

久「久し振りね、少し待たせちゃったかしら」

ゆみ「いや、私も今来た所だ」

久「そう、ありがとう」

ゆみ「ああ、で、何を飲む?私のおごりだ」

久「それじゃあ、これを」

ゆみ「分かった、スミマセーン」

久「それで」

ゆみ「何だ?」

久「今日私を呼んだ要件って?何?」

ゆみ「......」

しえ

ゆみ「飲み物が来てからにしないか?じっくり話を聞いてもらいたい」

久「そう、分かった」

ゆみ「......」

久「東横さんの事?」

ゆみ「......」ギクッ

久「図星ね」

ゆみ「だから、注文が来てからに」

久「はいはい」

おまたせしましたー

久「それで、要件って?」

ゆみ「モモと....」

久「東横さんと?」

ゆみ「モモと別れたいんだ」

久「そう......」

ゆみ「.......」

久「理由は?」

ゆみ「その、夜のアレが激しすぎるんだ」

久「は!?」

久「えっ、今なんて?」

ゆみ「だから、夜の営みが激し過ぎるんだ」

久「へー....」

ゆみ「いや、私も分かっているんだ、こんな事で別れるなんて最低だと」

ゆみ「でも流石に疲れたんだよ、毎日毎日何時間もするのは」

久「へー.....」

ゆみ「で」

久「で?」

ゆみ「まだ、モモに言う決心が出来てなくて」

久「人に彼女とアレが辛いって言う事が出来るのに?」

ゆみ「ああ」

久「そう....」

ゆみ「で、なんて言うのが良いと思う?」

久「まず、普通に東横さんに....」

久(まって、これで東横さんと別れたらゆみはフリーね)

久「分かれて欲しいって言うのが一番かもね.....」

ゆみ「やっぱりそうか....」

久「ねえ、ゆみ」

ゆみ「なんだ?」

久「ゆみは東横さんを嫌いになったわけじゃないわよね」

ゆみ「当たり前だろ、なんでモモをっ」キッ

ゆみ「悪い.....」

久「別に良いわよ」

久(これなら、別れたらすぐに代わりを欲しがるわね)

ぶちょー……

ゆみ「すまない、それじゃあ」

久「そうね、頑張って」

ゆみ「ああ」

久「あと、辛かったらいつでも呼んでね」

ゆみ「ありがとう」

カラランッ

久「これで、ゆみも私の物......って」

久「ここ、奢りじゃなかったっけ?」

屋上

桃子「どうしたっすか?先輩、こんなとこに呼び出して」

ゆみ「モモ、言いづらい事なんだが.....聞いてくれ」

桃子(先輩、真剣な表情)

桃子「はい、なんですか?」

ゆみ「私と、別れて欲しいんだ」

桃子「えっ!?」

ゆみ「.....すまない」

桃子「な、何でっすか!?」オロオロ

ゆみ「.....すまない」

ゆみ(予想ではここでしつこく嫌がるハズ)

ゆみ(ここからが大変になるな)

桃子「.....」

ゆみ「.....」

桃子「いやっ」

ゆみ「つっ」

ゆみ(来たかっ)

桃子「いやっす」袖キュッ

ゆみ「?」

桃子「捨てないでぇ」ウルウル

ゆみ「」ズッキュウーン

すてたらあかん

ゆみ(な、なんだ?この可愛い生き物は)

桃子「せぇんぱぁぃ......」ウルウル

ゆみ(こ、こんな可愛い生き物が存在して良いのか?)

桃子「すてちゃいやっすー」ポロポロ

ゆみ(天使か?天使なのか?)

ゆみ(そうか、モモは天使だったのか、納得だな)

ゆみ(理性が、可愛すぎてもう、私の何かが)

ゆみ「」プッツーン

ゆみ「モモー」ギュッ

桃子「せんぱーい」パアア

モウハナサナイゾコノ センパイモットモット チョッマッハゲシスギ

アーーッ

ゆみ「だめだ、やっぱり別れたい」

久「今の話聞く限り、別れる理由が見付からないのだけど」

ゆみ「やっぱり、モモは激し過ぎるんだ....」

久「どっからどう見てもあなたに非があると思うのだけれど」

ゆみ「それで、次の作戦は無いか?」

久「いや、だからあなたがね「それだけじゃないんだ」

久「え?、どんな?」

ゆみ「モモが見えないせいで.....」

久「見えないせいで?」

ゆみ「私が一人で悶えてるようにしか見えなかったんだ.....」

久「だから、それは単なる自爆よ?」

ゆみ「もう.....こんなの耐えられない...」

久「あなたはまずその場の流れに耐える事にしなさいよ」

ゆみ「やっぱり、無しか......」

久(ここで引き下がったら、今までの努力も帳消しね.....)

久「ちょっと待って、今考えるわ」

ゆみ「そうか、一緒に考えてくれるのか、ありがたい」

久「何言ってるの、友達じゃない.....」

ゆみ「ありがとう、ありがとう」

久(まあ、すぐに友達じゃなくなるんですけどね―)

久「ゆみ、あなた嫌われなさい」

ゆみ「何故だ?」

久「あなたが振るんじゃだめよ、東横さんに告白されちゃうと思うの」

ゆみ「なるほど」

久「だから、東横さんに嫌われれば」

ゆみ「万事解決だな」

久「それで、方法なんだけど」

ゆみ「そこまで、考えてくれたのか」

久「ええ、それでね......」

ゆみ「ふむふむ」

クリスマス

桃子「先輩、まだかなー?」ワクワク


草陰

ゆみ「すまない、モモ」ピッ


桃子「あれ?先輩からっす」ピッ

『すまない、今日いきなり用事が出来てしまったんだ。誰か他の人と過ごしてくれ』

桃子「先輩....?」

桃子「嘘っ」


ゆみ「すまない、モモ」

~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~

久「こうすれば、流石に」

ゆみ「でも、それは酷過ぎると「ダメよ」

ゆみ「つっ」ビクッ

久「ダメよ、ダメそんな中途半端じゃ嫌いにならないわ」

ゆみ「しかし「それに」

久「中途半端じゃ、東横さんが可哀想よ.....」

ゆみ「.......分かった」

久(イエスッ、イエスッ)

~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~

ゆみ(早く他の人と会って私を安心させてくれ)

ゆみ「ははっ、こんな事を思うなんて......」

ゆみ「.....最低だな......私は.....」

しえ

ゆみ(あれから、もう二時間)

ゆみ(やっぱり、モモを認識できる人はいないのか.....)

ゆみ「あんなに可愛い子をほっとくなんて世の中の男は何してるんだ.....」イライラ

ハハハッミテクダサイハギイヨシサン オヤオヤキレイデスネエ

キョウタロウクンハ  ドッキーン

ゆみ(また、移動し始めたか)テクテク

ゆみ(あれは、モモの両親?)

ゆみ「もうこの際親と過ごすでも良い....早く助けてやってくれ...」

桃子「!!」

桃子「お父さーーん、お母さーん」ブンブン

桃父「ペラペラ」

桃母「ペラペラ」

ゆみ「これで、良かったのかもな....」

ゆみ「いや.....待てっ両親が....」

ゆみ「気付いてないぞ!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


桃子「.....」ションボリ

桃子「.....」テクテク


ゆみ「何処行く気だ?」

公園

ゆみ(なんで、公園何かに?)

キコキコ

ゆみ(ブランコに乗ってるのか?)


桃子「.....ぱい」


ゆみ「何か言っているぞ?」


桃子「先輩.....」ポロポロ

桃子「一人は....怖いっす...」ポロポロ

桃子「助けて....」グスグス


ゆみ「」

ズキュウウウウウウウウン

ゆみ「すまないっ、モモっ」ガサガサ

桃子「先輩っ!?何で茂みから」

ゆみ「すまない、一人にしてしまって」ギューッ

桃子「先輩....」ウルウル

ゆみ「あんな、家族と一緒に居ちゃだめだ」

桃子「先輩?何で知って....」

ゆみ「一緒に暮らそう」

桃子「先輩」パアアアアアア

桃子「センパーイっ」ギューッ

ゆみ「モモーっ」ギューッ

アイシテルゾモモ ワタシモッスセンパイセンパイセンパイ チョッマ、ハゲシッ

アアーッ

ゆみ「それで、モモと別れたいんだ」

久「うん、それより先に」

久「同居おめでとう」

美穂子「おめでとうございます」

ゆみ「ああ、ありがとう」

ゆみ「それで、いつもの相談なんだが」

久「また、別れたいって?」

ゆみ「ああ」

久「もういいんじゃないの?もう同居もしちゃってるんだし」

ゆみ「いや、しかしだな」

久「性の六時間を堪能しちゃってるんだし、ぶっちゃけ」

久「もう、東横さんに少し控えてくれって言っちゃえば?」

ゆみ「いや、それがな」

美穂子「二人ともお茶のお替りは?」

久「ありがとう」

ゆみ「すまないな」

美穂子「いえいえ」トポトポ

ゆみ「ふーっ、美味い」

久「そうね、美穂子のお茶は最高だわ」

美穂子「いえいえ」

久「それで、何か不都合でも?」

ゆみ「それがな、家の家事はモモにしてもらってるんだが」

久「へえー」ズズズ

ゆみ「エプロン姿はとても魅力的なんだ」

久「へえー、あのさ」

ゆみ「なんだ?」

久「それ全部あなたが原因よね」

ゆみ「うう.....すまない」

久「いや、すまないじゃなくて」

ゆみ「で、何か案は無いか?」

久「たまにあなたのその強情さが欲しいと思うわ」

ゆみ「ありがとう」

久「いや、褒めてないわよ」

美穂子「それにしても、モモちゃんが可哀想ですよ」

久「モモちゃんっ!?」

ゆみ「すまない、お茶友の美穂子には辛いかもしれないが」

久「お茶友!?」

久「ちょっと、そんなの聞いて無いわよ」ワナワナ

二人とも「ちょっと黙っててくれないか?(くれませんか?)」

久「......はーい」

数時間後

ゆみ「分かった、これでいいな?」

美穂子「はい、これなら」

ガラッ

久「ふぃー、さっぱりしたー、」

久「あっ、終わった?」

ゆみ「ああ」

久「よく、結構強情な美穂子を説得したわね」

ゆみ「ああ、それなんだが」

美穂子「次の作戦は、私も参加します」

久「ん?」キョトン

ゆみ「つまり次の作戦は」

美穂子「私とゆみさんで、ちょっとそれらしい行動をとります」

久「うん、で?」

美穂子「もし、モモちゃんが感づいて」

ゆみ「その時に美穂子がモモにいい雰囲気の人がいるかどうか聞いて」

久「それで、いたら美穂子が後押しそして別れを切り出すと」

ゆみ「流石だな久」

美穂子「こんなにすぐ理解できるなんて」

久「でもさ、その作戦一つ見逃しがあるわよ」

二人「え!?」

久「それは.....」

久「私の食事はどうするのよ」

美穂子「作っておくからチンしてください」

久「えー」

ゆみ「気晴らしに外食でもしてきたらどうだ」

久「あー、ダメだわーコレ、見逃してたんじゃなくて眼中に無いパターンだわー」

美穂子「お願いですから我慢してください」

久「チクショー、胃袋でゲットしておいてそれは無いわよー」

ゆみ「それじゃあ、この日からスタートだな」

美穂子「はい、わかりました」

久「胃袋でゲットしろって言葉って夫婦間の餌付けって事なのね、なるほど」

久「そりゃあ、犬扱いされわけね私も世の中の夫の皆さんも」ハッハッハ

しえ

美穂子「こういうのも悪くありませんね」カチャカチャ

ゆみ「そうだな」カチャカチャ

美穂子「今度はお互いの相手と来たいですね」

ゆみ「そう......だな」

美穂子「.......ハァ、ねえ、ゆみさん」

ゆみ「なんだ?」

美穂子「モモちゃんも同じこと言ってましたよ、先輩が毎晩求めてきて辛いって」

ゆみ「そうか....やっぱり」

美穂子「でも、こう言っていましたよ」

美穂子「それでも、触れ合っている時は一人じゃないって思える」

美穂子「だから、いつもとても嬉しんだって」

ゆみ「!?」

美穂子「だからね、私思うの」

美穂子「そんなにモモちゃんの体を心配しなくてもいい」

美穂子「むしろ、数が増えたっていいって」

美穂子「あの子体の心配も大丈夫」

美穂子「精の付くお料理教えてあげるわ」ニコッ

ゆみ「......ありがとう、そしてすまない、もう帰る」

美穂子「そうね、そうしましょうか」

ゆみ「きみまで「久さんが」

美穂子「お腹空かせて待ってるわ」

ゆみ「ああ.....」

ゆみ「そうだな、早く帰ってやらなくちゃな」ニコッ

美穂子「ええ」クスッ

桃子(いつからっすかね、一人が怖くなってしまったのは)

桃子(先輩と会ってから、いやその後にもっと)

桃子(もっと、先輩に近付いてから)

桃子(なんだか、弱くなったのに嬉しいと感じる)

桃子(何でだろう)

桃子(いや、違う正確には....)

桃子(私は一人になるのが怖いんじゃなくて)

桃子(先輩が居なくなるのが怖い)

桃子(弱くなって嬉しんじゃない)

桃子(先輩と一緒に居ると強くなれる気がした)

桃子(だから一人になると弱く感じる)

桃子「先輩は、私の事を求めてくれている」

桃子(他の人でもいいのかも)

桃子「でも、先輩は絶対に裏切らない」

桃子(でも何度か別れ話を切り出された)

桃子「先輩がそんな人のわけ」

桃子(そんなの、言い切れるわけじゃないよ)

桃子「なんすか、あなたは私に先輩の事嫌いにさせたんすか?」

桃子(何言ってるの?私は私、私が先輩を嫌いになりそうだからこんな事言うんだよ)

桃子「そんな事」

桃子(違う?)

桃子「・・・」

桃子(続けるよ)

桃子(まず、私は先輩を疑ってしまっている)

桃子「イエス」

桃子(続けるよ、そして、傷付くのが怖い)

桃子「イエス」

桃子(つづけるね、だから、次別れを切り出されたら別れようと思ってる)

桃子「ノー」

桃子(つづけるから、もう一人の方が楽だと思ってる)

桃子「ノー」

桃子(つづけ「もうっ」

桃子「もうやめて」ビクビク

桃子(だめだよ、これは夢で)

桃子(ここで気持ちを整理しなくちゃ起きた後また泣いて先輩に迷惑かけちゃうよ)

桃子「つっ」

桃子(それじゃあ、つぎ行こうか)

桃子「いや「次」

桃子「いや「次」

桃子「いや「次」

桃子「助けて、先輩っ」

「モモっ」

桃子「えっ!?」

ゆみ「大丈夫か?モモ」

桃子「せん.....ぱい?」ハアハア

ゆみ「随分うなされてたぞ」

桃子「先輩....」ジワッ

桃子「先輩っ」ギュッ

ゆみ「うわっ、どうしたんだ」

桃子「先輩、先輩」スリスリ

ゆみ「どうしたんだ、いきなり」

桃子「先輩.....グスッ....先輩....」

ゆみ「モモ?」

桃子「怖い....夢をみたっす」

ゆみ「怖い....夢?」

桃子「私が、先輩を嫌いになっちゃう夢」

ゆみ「....普通、反対じゃないか?」

桃子「そんな夢見てたら心臓麻痺っすよ」

ゆみ「ああ.....そうか」

桃子「ハア....ハア...ハア」

ゆみ「大丈夫だぞ、モモ」ナデナデ

桃子「ありがとうっす、もう大丈夫っす」グシグシ

ゆみ「良かった」

桃子「あれ?確かみほっちとご飯に行くんじゃ」

ゆみ「それなんだが」

桃子「つっ!?」

ゆみ「言いづらいんだが」

桃子(これって....)

ゆみ「その、これからは」

桃子(いや....)

ゆみ「モモと」

桃子「いやっ」

ゆみ「夜のアレの回数を減らそうと思って、って」

ゆみ「へっ?」

桃子「はい?」

桃子「なんだ、そんなことっすか」

ゆみ「そんな事って」

桃子(まあ、先輩から求めてきてるから私からじゃ決められないっすけど)

ゆみ「それで、いまから決めてもいいかな?」

桃子「私はいいっすよ」

ゆみ「それじゃあ、いつがいいかな?」

桃子「私は......」

桃子「今からがいいっす」

ゆみ「へっ?」

私はあなたが好き

独りぼっちを二人にしてくれたあなたが好き

だから一緒に居たい

贅沢は言わないし言われたことは完璧にやる

だから

一緒に居てください

ずっと離さないでください

でも

今だけは甘えて良いっすよね

数年後

ゆみ「結婚おめでとう」

久「ありがとう」

ゆみ「美穂子病院か?」

久「ええ、幸せそうな顔で入院してるわ」

久「で、また何か相談?」

ゆみ「ああ、すまない」

久「別に良いわ」

久「で、今度はモモちゃんに何があったの?」

ゆみ「それが、美穂子が結婚してからウエディングドレスを羨ましそうに見てて」

久「まあ、女の子だしね」

ゆみ「でも、貯金が」

久「ああ、なるほど......でもそれは流石に我慢してもらうしか」

ゆみ「確かにそうだが......あれ、もう時間か」

久「また、デート?お熱いわね」

ゆみ「ああ、それじゃあ失礼する」

久「またね」ヒラヒラ

ゆみ(と言ったものの)

桃子「」ジーッ

ゆみ(やっぱりこんな顔されたらなぁ)

桃子「あっ、ゆみさん」

ゆみ「ごめんモモ少し遅れたか?」

桃子「大丈夫っす、それじゃあ行きましょうか」

ゆみ「その前に」

桃子「なんすか?」

ゆみ「その、もう結婚したいか?」

桃子「まだ、大丈夫っす」

ゆみ「まあ、確かにそう......え?」

桃子「だって、まだ貯金も貯まってないし、それに」

ゆみ「それに?」

桃子「私は先輩の隣にいれればもう幸せっすから」

ゆみ「モモ.....」ジーン

桃子「だから、無理しなくてもってあれ?ゆみさん?」

カララーン スミマセーン、ウエディングドレスクダサーイ

チョッ、ユミサン!?

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