野原ひろし「なんだこの館」 (17)

ある日、仕事からの帰り道、俺は不思議な館に迷い込んだ

ひろし「なんだ…この館」

ひろし「みさえのやつ心配してねえかな~」

ひろし「玄関のドアは鍵がかかっていて出れないようだ」

どこかで皿が割れた音がした


ひろし「以前迷い込んだ館とはまた違うようだ」

ひろし「とりあえずみさえに連絡だ」prrrr


ひろし「ち、また長電話か。仕方ねぇ、出る方法を探すか」

俺は、皿の割れた音のした部屋に向かった

やはり皿が割れていた

ひろし「お~い誰かいるのか?ここから出してくれ~」

返事がない

ひろし「とりあえずこの破片は拾っておこうなにかの役にたつかもしれないしな」

ひろし「なんだこの館(たち)」

館「舘ひろしです」

俺は、なんとなく風呂場へむかった

ちらりと人影が見えたのを俺は見逃さなかった

ひろし「おい、開けろ!妻子が家でまってんだ!」

風呂場へ通じるドアをこじ開けようとするが、開かない

俺はなんどもドアノブをひねった

ドアが開いた、というより勝手に開いた。俺は中に入った。

ひろし「今なら許す!ドアを開けろい!」

そう言った途端、目の前が真っ青になった



ひろし「イェアアアアア!!」







ひろしは気を失った

俺は、何故かまた玄関にいた


ひろし「課長~申し訳ありません…はっ」

ひろし「あれ?なにしてたんだ俺?そうだ、風呂場へ行って…」

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