折木「千反田が事あるごとに腕に抱き着いてくる」(164)


千反田「おーれっきさんっ」キュッ

折木「…なんだ」

千反田「今日はとてもいい天気ですねっ」

折木「そうだな」

千反田「ここのところいっつもいいお天気ですねっ」

折木「…そうだな」

千反田「ふふふっ」スリスリ


折木「実は俺は今読書をしているんだ」

千反田「はい、そのようですね!」ギュー

折木「…この体勢は読書には向かないと思わないか?」

千反田「私のことはお気になさらず、どうぞ続けてください!」ニギニギ

折木「腕をニギニギされると落ち着かないんだが…」

千反田「すみません…」スリスリ

折木「顔をこすりつけるのもやめなさい」


千反田「折木さんはいつも片手で本を支えて同じ手でページをめくっています!

折木「…よく見てらっしゃるこって」

千反田「ふふっ、つまり読書の間は片手が自由…ですよね」

折木「…まあ…そうなんだが…」

千反田「ふふふっ」ギュッ


折木「……………」ペラッ

千反田「……………」





千反田「………………」ポスッポスッ ←頭を肩近くにぶつけている

千反田「………………」スリスリ ←顔を二の腕にこすりつけている

千反田「…………………………」 ←ちょうどいいポジションが見つかったらしい


折木「」パタン

千反田「まだ章の途中ですよ?」

折木「いや、いいんだ」

千反田「そうですか…」ニギニギ




折木「さて、千反田」


千反田「ふぁい…」


折木「そこに座りなさい」


千反田「もう椅子に座ってます…」

折木「…じゃあそのままでいいが、一先ず腕を離せ」

千反田「いやです」



折木「……………………」

千反田「いやです」


折木「ここは学校だ」

千反田「はい」

折木「さらにここは部室だ」

千反田「そのようですね」

折木「そして俺達は男女だ」

千反田「よかったです」

折木「ん?」

千反田「私、女でよかったです…こんな心地好さを味わえたのですから…」スリスリ

折木「……いや…そうじゃない…そうじゃないんだ千反田…」


折木「…とりあえず腕から離れてくれ、もう下校時間だ」

千反田「もうそんな時間でしたか…」




折木「(やっと自由になった…)」プラプラ

千反田「では折木さん、戸締まりをして帰りましょうか」

折木「ああ…」




千反田「ではまた明日、折木さん」

折木「…ああ」






折木「…部室から出るといつもと同じなんだよな…」



折木「…ただいま」


折木「日に日に千反田の距離が狭まっている」

折木「…まあ普段からして接近しすぎというのはあったんだが」

折木「先週辺りから部室での定位置が変わりだしてだな」

折木「三日前ついに距離がなくなってしまったわけだ」

折木「その日は肩に頭を乗っける程度だったんだが」

折木「今日は一度も腕を離して貰えなかった」

折木「明日はどうなると思う…聡志よ」

福部「ゴメンちょっと近所の犬がうるさいから切るね」

聡志→里志




供恵「最近弟が女の匂いをさせて帰ってきます…お姉ちゃんは悲しいですなう…」カタカタ


次の日


千反田「んっふっふー♪」ギュゥゥゥゥゥ

折木「…ご機嫌だな」

千反田「とてもとてもいい気持ちですっ」

折木「…さいで」ペラッ

千反田「んふふー♪」スンスン





摩耶花「ねぇ待って待って待って待って、ちょっと待って」

摩耶花「なんでちーちゃんは折木に後ろから抱き着いてるの?首に手回して、ねぇ」


折木「久しぶり部室に来たところでいい質問だ伊原」

千反田「摩耶花さんはしちゃダメですよ?」ギュゥゥゥ

折木「っ、おい、首絞まってる」

千反田「あっ…すみませ……んぅ……」スリスリ

摩耶花「幻覚じゃないのね…えー…なにこれ……」


千反田「んー♪」スリスリ


折木「まぁ入口なんぞに突っ立ってないで座ったらどうだ」

摩耶花「…言われなくても座るわよ…」


摩耶花「…………………」

折木「……………」ペラッ

千反田「……………」ゴロゴロ


摩耶花「…………………)」


折木「(まさか今日は後ろに回り込んでくるとは…)」

折木「(はっきりいってこの体勢は今までで一番まずい…)」

折木「(明言はしないがとにかく柔らかい)」

折木「(しかもポジション確保の為にしょっちゅう動いては押し付けてこすりつけてくる)」


折木「(全身に力が入らん…)」


摩耶花「えと…ふくちゃんね、今日も来れないって」

千反田「そうですか…」

摩耶花「うん…」

折木「…………………」ペラッ

千反田「……………………」ネジネジ ←襟足の毛をいじって遊んでいる

摩耶花「………………」






摩耶花「えと…じゃあ私…漫研に顔出してくるねっ!」


折木「(逃げられた…)」

千反田「はぁ…♪」 ←首筋の匂いを堪能している


折木「…立ちっぱなしで疲れないか」

千反田「へっちゃらです」

折木「椅子に座ったらどうだ」

千反田「それでは首に上手く手を回せません!」

折木「…さいで」

千反田「です♪」ギュッギュッ


千反田「…折木さん、今日体育はありましたか?」スンスン

折木「いや、今日はずっと室内にいたが…まさか匂うか?」

千反田「…ということはこれは、100%折木さんの香りなんですね…」

折木「お前は何を言ってるんだ…」

千反田「はあぁ…」ポフポフ ←髪に口と鼻を埋めている


千反田「♪」スーハースーハー

折木「(読書ができん…)」




千反田「…………」

千反田「えいっ」ハムッ

折木「んうぃ!??」

千反田「んむぅー…」ハムハム ←耳をはむはむしている

折木「っ!千反田!それ止め!!くっ、ぁ!?」ゾクゾクゾク

ご飯食べてくるます

保守感謝感謝



千反田「あぁ…おれきさんかわいい…」ハムハムハムハムハムハム

折木「っくぁ…ほんと…ゃめ…ぁぃぁぁ」ゾクゾクプルプル

千反田「おれきさん…ここがお好きなんですね……」ハムハム

折木「っ…………………ッ!!」ビクン


折木「っぅだぁ!!!」バッ

千反田「ひゃっ!」

折木「いい加減にしろ!悪ふざけにも限度があ…………」

千反田「………お、おれき………さん……」




折木「(とにかく逃れつもりで体を後ろに向けたのだが…)」

折木「(千反田が手を回したままだったから…その…)」

折木「(手を回したまま顔が向かい合って…)」

折木「(この体勢は…)」


折木「…………………」

千反田「…………………」

折木「……」


折木「……………」

千反田「……ん………」





折木「……柔らかいな」

千反田「…折木さんもです……」

折木「…………」

千反田「…………はぁ…」ギュゥゥゥゥゥ


折木「立ってるの辛いだろ、座れ」

千反田「では…失礼しますね」

折木「…俺は椅子じゃな…」

千反田「んもう…これくらいいいじゃないですかもう」ギュッ

折木「……それもそうだな」ギュッ


翌日



摩耶花「」
里志「」


千反田「おーれっきさんっ」チュゥゥ

折木「んむっ…………ぷは………ちょっとは休まないか……んむ!……」

千反田「……はぁ……!もう!おれきさんかわいい!もっとします!んー♪」チュッチュッチュッ

折木「(もうどうにでもなれ…)」


終われ

落とし所がわからなかったからもう終わりでいいよね!
後のスレはもう好きにやってください

ほうたるかわいい!

まやかたそなら書いた

里志「おい千反田!」

える「なんでしょうか?」

里志「好い加減奉太郎から離れろ」

える「それは無理な話です」

里志「てめえの家の田んぼに薬まくぞ?」

える「それは本気で言ってらっしゃるのですか?」

里志「本気だね」

える「私、気になりますっ」ズイッ

奉太郎「…わかった、わかったから…」

摩耶花「……」

摩耶花「(ちーちゃん…あんな近づいちゃって…)」

奉太郎「それは…~であるからして…」

える「なるほど、さすが折木さんっ」

摩耶花「(……)」

摩耶花「(…いいな)」

里志「やぁ、遅れてごめん」

奉太郎「遅いぞ、里志」

摩耶花「(私も…気になりますって言ったら、構ってくれるのかな…)」ジィ

奉太郎「ん…」

摩耶花「……」ブツブツ

奉太郎「どうした伊原」

摩耶花「へ…」

奉太郎「さっきから俺の顔ばかり見て」

摩耶花「え…!?えと…その…」

奉太郎「?」

奉太郎「まぁいい、図書室行くぞ」

摩耶花「う、うん…」

図書室

奉太郎「えと…」

摩耶花「……」

摩耶花「あ…これ」

摩耶花「(この前読んだ、推理小説だ…なかなか面白かったのよね)」

奉太郎「…何見てるんだ?」

奉太郎「これは面白いよな」

摩耶花「あ…折木も?私もこの間読んだの、これ」

摩耶花「けどラストがよくわからなくて…」

摩耶花「(あれ…?もしかして…)」


摩耶花「(気になりますチャンス…?!)」

奉太郎「まぁ、それは後にして…過去の文集を調べるぞ」

摩耶花「あっ…ぅ…」

摩耶花「(ここを逃したら…だめっ!)」

摩耶花「(誰も見てないよね…)」キョロキョロ

摩耶花「おっ、折木!」

奉太郎「うおっ」ビクッ

摩耶花「この小説のことなんだけど…」

奉太郎「どうした?」

摩耶花「結局、ラストで主人公は何を思ったの…?」ドキドキ

摩耶花「わ、私も…」

摩耶花「き、気になるんだからっ」

ギュ

奉太郎「え」

摩耶花「……」

摩耶花「……???」

摩耶花「(何してるの私…/?//)」

奉太郎「伊原…、落ち着け」

摩耶花「(勢い余って…抱き着いちゃった…///)」

奉太郎「離してくれるか…誰か来たらまずいだろ」

摩耶花「いや…」

摩耶花「教えてくれるまで離さないんだから…」

奉太郎「(久しぶりのデレ)」

摩耶花「(もっ…もうやけくそよ!)」ドキドキ

奉太郎「わかった、座ろう…」

摩耶花「…本当?」

奉太郎「えぇと、ラストの主人公の心境だったか…」

摩耶花「う、うんっ」

奉太郎「この時、主人公は…」

摩耶花「ふむふむ…♪」




奉太郎「…と、こんな感じに解釈している」

摩耶花「…ありがと、やっぱり折木はすごいのね」

奉太郎「褒めても何も出ないぞ」

奉太郎「よし、そろそろ…」

摩耶花「ま、待って…!じゃあここは?」

摩耶花「ここの中盤なんだけどさっ」

奉太郎「ん…」

奉太郎「文集見てからにしよう、ほら」

摩耶花「むぅ…」ムスッ

摩耶花「……」キョロキョロ

ギュッー

奉太郎「ぬ」

摩耶花「き、気になるからっ…」

摩耶花「…教えて?」

奉太郎「(伊原に何が起きた)」

奉太郎「これはこうでああで…」

摩耶花「うんうんっ」

奉太郎「(嬉しそうだなー)」

奉太郎「おっと…こんな時間か」

摩耶花「……」

奉太郎「そろそろ戻らなきゃだ、急ぐぞ」

摩耶花「……」キョロキョロ

奉太郎「?」

摩耶花「折木、変な事するけど…いい?」

奉太郎「…なんだ」

摩耶花「んっ」パッ

奉太郎「そのポーズは…両手を広げて」

摩耶花「んー!」

奉太郎「な、なんだよ」

摩耶花「ぎゅーって…ね…折木から」

奉太郎「」

奉太郎「(伊原のツンはどこにいった)」

摩耶花「私からしてあげたんだからっ…してよ」

奉太郎「落ち着け、今日のお前はおかしい」

摩耶花「おかしくないわよ」

奉太郎「なんだって…抱き着いてきたんだ?」

摩耶花「そ、それは…そにょ…」

奉太郎「言ってみろ、言ったら抱きしめる」

摩耶花「…ずるいっ」

奉太郎「ふふ…」

摩耶花「…から」

奉太郎「え?」

摩耶花「ちーちゃんと楽しそうで…羨ましかったから…//」

奉太郎「(嫉妬たそ~)」

摩耶花「い、言ったわよ!約束守って!」

奉太郎「わ…わかったよ」

ギュッ

奉太郎「こうでいいのか…」

摩耶花「うん…///」ギュ

摩耶花「もっと強く…」

奉太郎「ほら」ギュム

摩耶花「…ふふっ、」

摩耶花「じゃあ、部室に戻りましょ♪」

奉太郎「おう」


おしまい

支援ありがと
誰かイリス先輩編よろしくお願いします

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月09日 (土) 07:36:32   ID: GxTLTu1q

シュガー吐いた

2 :  SS好きの774さん   2018年03月29日 (木) 23:21:35   ID: OE1ALTmj

キャラ崩壊してる気がする。伊原は里志のことが好きなはずだぞ。原作読んでから書き直すのを進める

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