パール「遅れてすまない、よく耐えたな。感謝する」 (11)

ホルス「属性別対抗戦を開催しよう」
イシス「対抗戦?どういうことだ」
ラー「精霊区域別で戦うということか?」
ホルス「あぁ、我々虹の聖域は、精霊区域と中々交わることがないだろう」
イシス「確かに、私水の聖域で生まれたけど、すぐにここに来たわ」
ラー「私もだ。光の連中のことはあまりしらないな」
ホルス「だろう?だから我々で大会を運営してだな、他の聖域について詳しくしる機会を設けようと思ってだな。」
イシス「いいんじゃない?水のヤツラも他の属性を知れると嬉しいことがあるかもしれないしね」
ラー「・・・。」
ホルス「ラー、何か言いたいことがあるのか?」
ラー「ホルス、もしかして、あのことを懸念しているんじゃあるまいね。」
イシス「なんのことだ?」
ホルス「備えあれば憂いなし。だ、ラー。」
ラー「ふむ、分かった。」
イシス「ちょっとちょっと、あなたたち二人で分かった気しないでよ。」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1366793425

エキドナ「対抗試合?」
ホルス「そうだ、日時は一週間後、我々の住んでいる虹色の聖域にて。」
エキドナ「そんなことやるの?どれどれ、これが詳細か」

==============
    
    聖域別対抗試合

日時 ○月○日○時〜
報酬 虹色の聖域


大会運営 ホルス
==============

エキドナ「ホルスは出ないの?」
ホルス「私はイシス、ラーと運営側に立つ」
エキドナ「へぇ!皆元気?ラーとは最近一緒にチーム組んだよ」
ホルス「大魔王か、大変だっただろう?」
エキドナ「強かったね、ホルスも来れば良かったのに」
ホルス「ラーは多色の王だ、君が入れば私の心配はない」
エキドナ「ふふ、心配してくれているのね」
ホルス「君は強いが、先頭向きではないからな」
エキドナ「まぁね、うん、分かった。じゃあ来週までに火のメンバーを揃えておけばいいのね。」
ホルス「よろしく頼むぞ」
エキドナ「報酬の虹色の聖域って?君らの住んでる所じゃん」
ホルス「私らの心配はない、今アースガルに頼んで、新しいところを建設してもらっている。」

この世界で暮らしている神々は、我がない。
急に生まれた訳でもない。元々他の星から生まれた神々の寝床のようなところだ。
しかしながら勢力は存在し、各々家庭もある。向き合う事が多い分、世界には無頓着だったりする。
ドラゴンの神、星の神、絶望の神、我々は様々なものを支配し、そしてまた、領土を奪い合ったりする。
強さを求めての行為なのか、分からないが、我々はいい意味で我がない。

エキドナ「それにしてもどうしよっかなぁ。」
ナーガ「女帝様、どうされたのですか?」
エキドナ「あぁ、ナーガ、いいところにいた、君、五右衛門と仲いいよね?」
ナーガ「石川様ですか?はい、良くしてもらっています。」
エキドナ「明日、我らの村で宴会を催そうと思ってる。勿論、火の聖域の神々を集めてね」
ナーガ「さようですか!?なにかあったのですか?」
エキドナ「あぁ、明日君も参加してくれるね」
ナーガ「はい、勿論です。」

火の聖域は特殊だ。力関係がはっきりしない。私や五右衛門のように、特殊能力を持った精霊が多く、ホルスだって特殊だ。
私の持った目を見ると、どんな相手でも躊躇してしまうようになる。そんな特殊な目をもっているから、ゼウス様だって気にかけてくれる。
しかし、他の火のメンバーはどうだろうか?いがみ合っていたり、対立していたり。

エキドナ「フレイ様」
フレイ「エキドナ、か。女帝が私になんのようだ」
エキドナ「用があり、ここに参りました。お調子はいかがですか」
フレイ「中々良い。戦国神とは少々もめているがな」
エキドナ「アレス様ですね」
フレイ「そんなことは良い。要件を言え、どこからか依頼が入ったのであろう、報酬はなんだ」
エキドナ「虹の聖域でございます」
フレイ「!?」

火の聖域のいがみ合いが解決できるかもしれない。私はそんな風に思った。

私はホルスの言ったことに賛成していた。何よりも私が水の聖域を知る、いい機会になるだろうと思った。
何か深いわけがあるのだろうか、水の神々は分かれていた。
私は良くチームを組み、一緒に活躍しているイースの元へ行った。

ミズガルズ「イシス」
イシス「ミズガルズか、ヘラは居るか、通して欲しい」
ミズガルズ「勿論だ、調子はどうだ」
イシス「すこぶる順調だ、そなたも調子が良さそうだな」
ミズガルズ「あぁ、子供も生まれ、良くしてるよ、上手くいけば出世出来そうだ」
イシス「出世?どこを志望しているのだ」
ミズガルズ「勿論、虹の聖域だ、君たちの護衛は我々ガーディアンにとって、夢だからな」
イシス「ふふふ、楽しみにしてるぞ」

ラー「ゼウス、ハーデス、ネプチューン。神々の頂点に立つ者がこうも揃っているとは、圧巻だな」
ゼウス「来ると思うとったよ、ラー。コーヒーでもいかがかな?」
ラー「あぁ、頂こう」
ネプチューン「要件を聞こうか」
ゼウス「まぁまぁ、そう慌てるでない。ラーよ、お主とはあまり組んだことがないな」
ラー「ゼウス、そうだな、我々は同じ光の民、しかし、あなたと一緒になったことはない」
ハーデス「私と君はよく組む。いつもお世話になっている。」
ネプチューン「ゼウス、そろそろいいだろう。要件を聞こう」
ゼウス「うむ。聖域の話じゃろ?ラー」
ラー「貴方たちを最高神と見込んでお願いする。今度開催する大会の運営側に回って欲しい」
ハーデス「主催者側だと?どういうことだ」
ラー「我々の世界には主に4つの勢力がある。我々虹の勢力、あなたたち最高神、そして天空龍、最後に、属性別の聖域だ」
ラー「その中でも、属性別のグループの力は計り知れない。結託すれば、我が虹の聖域も、ここ最高神の聖域も危ぶまれる可能性がある」
ネプチューン「下克上が起こると。そういうことか」
ゼウス「何が言いたいのじゃ?」
ラー「ヤツが勢力をつけている。この世界を崩壊させにくるぞ。」
ゼウス達「!?」

ホルス「ラー、戻ったか」
ラー「最高神からは承諾を頂いた」
イシス「水も大丈夫、少々心配だがな」
ホルス「火も大丈夫だろう。」
ラー「どうせ女帝にお願いしたのだろう」
ホルス「さすが、そのとおりだ」
イシス「私はイースに当たってみた」
ラー「なんだ?私が一番仕事をしていないか?光の神と闇の神、どっちにも当たったんだぞ」
ホルス「すまんな」
イシス「残りは、緑だけか?」
ホルス「あぁ、バステトが戻ってくる頃合だろう。」

バステトはゼウスから依頼を受け、チームを引き連れてドラゴンの討伐に向かっていた。

バステト「君は、アルデバラン!?」

アルデバラン「貴様が来るとは、私は運が悪いな」

バステト「ドラゴンナイト!ハイランダー!攻撃準備、スサノオさん!攻撃が来るぞ!体制を整えて!」

アルデバラン「キャット・コンビネーションか」

バステト「ふふふ、今日はもうひとり、隠し球を用意したんだよ、会ったことあるだろう」

アルデバラン「何と?」

バステト「出てこい、カノープス」

アルデバラン「!?」

バステト「対抗戦?なにそれ」

ホルス「協力してくれるか」

バステト「ここがなくなったらどうするつもり?」

ホルス「今近くに新しい聖域を作ってる」

バステト「ふふふ、お金も貯まったもんねー」

アースガル「もうほとんど出来てるぞ」

ホルス「おお!アースガル!来てくれたのか!ありがとう!」

バステト「お久しぶり!今日は一段と大きいねぇ!」

アースガル「大きいのが取り柄だからな、バステト様、今朝は機械龍の討伐か?」

バステト「そうそう!アルデバラン!強かったなー」

ホルス「どうりでバステトが呼ばれたわけだ、勝てたか?」

バステト「もちろん!いつものメンバーでね、ね!ナイト!」

ドラゴンナイト「うーっす!お世話になってます」

バステト「あれ?スサノオ様は?」

ハイランダー「なんか用事があるって、帰っていったよ」

バステト「ちぇ、つまんないの」

ホルス「ってか、イシス知らない?いつの間にかいなくなったんだけど」

バステト「大会のことでしょ、木の聖域にいったんじゃないの?」

ホルス「あれ!?イシスが行ったの!?バステトは!?!?」

バステト「あれま」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom