咲「お姉ちゃんとまったり休日」(179)

チュンチュン チュンチュン

咲「……」パチッ

咲「ふぅ。(よく寝たよぉ)」ムクッ

咲(あれ……? ここは……)キョロキョロ

咲「……」ポケーッ

咲(あ、そっかそっか。お姉ちゃんの家に泊まってるんだった)


照「……」ムクッ

咲「あ、お姉ちゃんおはよう」

照「……」クシクシ

照「……」コクッ

照「……簡単に朝食を用意するから」スッ

咲「お、ありがとう」

照「……」カチャカチャ

咲(キッチンに立つお姉ちゃんなんて……いつ以来に見たかな)

照「……」カチャカチャ

咲「ふぅ」

咲(昨日、全国大会が終わって、お姉ちゃんと最高の形で仲直りが出来て)

咲(そのままお母さんが長野の家でしばらくお父さんと二人で滞在したいって言うから)

咲(私はそのまま東京の家に滞在する事になって、今日はその初日)

照「……」ジューッ ジューッ

咲(ふふ。フライパン振ってる)

お風呂書いた人かな?

しえん

照「……」トコトコ

咲「おぉ~ハムエッグトーストとココアだね」

照「……」コクッ

照「……」カチャッカチャッ

照「ふぅ」ストン

咲「では」

照「……」コクッ

咲「頂きます」パンッ

照「……」

咲「うん、うん」モグモグ

照「……」モグモグ

咲「さすが都民、お洒落な朝食だね」ニコッ

照「……単に手軽だから」モグモグ

咲「……」モグモグ

照「……今日は」モグモグ

咲「うん?」モグモグ

照「どうする……?」モグモグ

咲「そうだねぇ。清澄の夏休みが終わるまでこっちにいる事になるだろうから、あと2週間くらい時間はあるんだよね」モグモグ

照「……」モグモグ

咲「だからあんまり焦って色々行ったりする必要も無いから……」モグモグ

照「……」コクッ モグモグ

咲「今日は近場のどっかに行こう。お姉ちゃん、決めてよ」モグモグ

照「……」

咲「ね」

照「……」コクッ

照「この近く……」モグモグ

咲「うん。ちょっとぶらっと行けるような所。電車だったら10分以内くらいかな」モグモグ

照「じゃあ……」モグモグ

咲「うん?」モグモグ


照「……多磨霊園」モグモグ

咲「」


照「すぐ一駅」モグモグ

咲「そ、そうなんだ。色んな小説家さんのお墓があるのは知ってるけど、それは今日じゃなくて良いかなぁ」モグモグ

照「そう」モグモグ

咲「ご、ごめんね」モグモグ

照「じゃあ……」モグモグ

咲「うん?」モグモグ


照「競馬場」

咲「」


照「これもすぐ近く」モグモグ

咲「競馬なんてやった事ないし、なんかおじさんくさいよぉ」アセアセ

照「麻雀も昔は競馬とかと似たようなイメージのものだったらしいし」モグモグ

咲「そう言えば、そうらしいねぇ」モグモグ

咲「ごちそうさまー」

照「……」コクッ

照「……」スッ カチャカチャ

咲「ありがとー(なんか至れり尽くせりだなぁ)」

照「……」トコトコ

照「……」シャーッ カチャカチャ

咲「うーん……(それにしても、いざ東京来てみると、どこ行けば良いのか迷うなぁ)」

照「……」シャーッ カチャカチャ

咲「お姉ちゃん、地図とかある?」

照「……テレビの横の本棚」シャーッ カチャカチャ

咲「あ、本当だ」スッ

咲「よっと」ススッ

咲「えぇーっと、ここは府中市だったよね」パラパラ

咲「えぇっと……白糸台駅の近くだから……このページだね」パラッ

咲(本当だ……すんごく大きい霊園と競馬場がすぐ近くにある……)

咲「こういう所でお姉ちゃん達はずっと暮らしてたんだぁ」

照「……」シャーッ カチャカチャ

咲「おぉ!」

照「……」シャーッ カチャカチャ

咲「南に、大きな川があるんだね」

照「……多摩川?」シャーッ カチャカチャ

咲「そうそう」

照「……行きたいの?」シャーッ カチャカチャ

咲「う、うーん……(川なんてそれこそ長野にもあるよねー……)」

照「それこそわざわざ行くような所じゃないけど」シャーッ カチャカチャ

咲「そ、そうだよね」

咲「お姉ちゃんはどこか行きたい所ない?」

照「……」シャーッ カチャカチャ

咲「……って言っても、ずっとこっちに住んでるんだもんねー」

照「……」シャーッ カチャカチャ

照「……行きたい所というか」シャーッ カチャカチャ

咲「!」

咲「うん?」

照「……したい事ならある」シャーッ カチャカチャ

咲「! なになに?」

照「……買い物」シャーッ カチャカチャ

咲「お買い物?」

照「……」コクッ

咲「なにを買いたいの?」

照「……」シャーッ カチャカチャ

照「……服」シャーッ

咲「あ、お洋服?」

照「……」コクッ

咲「良いねぇ! 私もお姉ちゃんのお洋服、一緒に選ぶよぉ」

照「……」キュッ

照「……」手パッパッ

照「……そうじゃなくて、咲の」トコトコ

咲「え? 私の?」

照「……」コクッ

咲「どうしてまた……?」

照「なんか……」ストン

咲「うん?」


照「……男っぽ過ぎるから」

咲「」


照「ショートだから、別にボーイッシュなのは良いんだけど」

咲「う、うん」

照「それも、そのまま男の子が着ててもおかしくないようなパーカーだし」

咲「あっ……」カアッ

照「もう少し女の子らしいもの買いに行こうかと」

咲(な、なんか……すごく「お姉ちゃん」っぽい……!)

ごめん見過ごしてた
>>6そうです

咲(というわけで……)

ガラッ

咲「ここで降りるんだよね?」

照「……」コクッ

咲(調布なる駅にやってきました)トコトコ

照「……」トコトコ


改札ピッ


咲「どっち口?」トコトコ

照「北口」トコトコ

――調布駅北口――


咲「あ、パルコだ」

照「……」コクッ

咲「松本にもあるよね。行った事は無いけど」トコトコ

照「……」 トコトコ


ウイーン


咲「おぉ。ここだけでもうお洒落な雰囲気が」キョロキョロ

照「八百屋とかも入ってるから、巷では田舎パルコって呼ばれてる」トコトコ

咲「そ、そうなんだ」トコトコ

照(とりあえずア○シーヴにでも……)トコトコ

咲(なんかお姉ちゃんとデートって感じで嬉しいなぁ♪)トコトコ

――ア○シーヴ――

照「ここで選ぶ」

咲「うん」

照「きっと女の子女の子したのは似合わないから……」トコトコ

咲「う、うん(ズバッと言うなぁ……)」トコトコ

照「この辺」スタッ

咲「ほうほう」キョロキョロ

照「好きに選んで。咲がこっちにいる間のお小遣いはお母さんからもらってるから」

咲「うん!」

咲「じゃあ……」ジーッ

咲「これとか!」スッ

照「……だから男っぽ過ぎるってば」

咲「そっかぁ」オロオロ

照「同じブルゾンでも……」スッ

照「こっちはどう?」

咲「お。結構女の子っぽいね」

照「(これでもまだまだボーイッシュだけど……)それで、下は……」スッ

照「このキュロット」

咲「おぉ。これまた女の子っぽいね」

照「(これもそこまででも……)とりあえず、試着してみたら?」

咲「うん!(お姉ちゃんが選んでくれた服……なんか嬉しいなぁ)」

照「あっこに試着室あるから」

咲「うん。じゃあちょっと待っててね」スタッ

――更衣室――

咲(私が持ってるどのお洋服より女の子っぽくて、ちょっと着てみるのが恐いけど……)オロオロ

咲(でもすごく可愛いし、お姉ちゃんが選んでくれたから……)スーッ

咲「よっと」スッ


咲「ふぅ(着替え終わった)」パンパン

咲(ずっと鏡に背を向けた状態で着替えてたから、まだ一回も見てないよ)

咲(よーし……)

クルッ

咲「!」

咲(あれ……)

咲(じ、自分で言うのもなんだけど……着てみるとすっごく……)


咲(似合ってる……!)テカテカ


咲(結構女の子っぽいと思ったけど、なんか程良い感じで……)

咲(私ってやっぱちゃんと女の子だったんだ……なんてね。えへへ)

咲(って言っても、これは私の主観だもんね)

咲(そもそも私の見る目がおかしかったら、話にならないよね)

咲「ふぅ」

咲(……よーし。しっかり人に見てもらおう)

咲「お姉ちゃん」

照「!」

咲「着替え終わったよ」

照「あぁ」

咲「じゃあ開けるね」

照「あぁ」


シャーッ

咲「え、えへへ。どうかな」ジャジャーン

照「!!」


咲「へ、変かな?」

照「いや……」

咲「変? (お姉ちゃん、びっくりしてる……?)」オロオロ

照「いや、私がわざわざ選んだんだから、変なわけないだろ」

咲「そ、そっかぁ (これは褒めて貰ったって事で良いのかな……?)」

照「とりあえず、それ買うぞ」

咲「う、うん!」


照(か……か……可愛い……)

照「後、これとこれと……(このくらいの女の子っぽさの服なら、外れはないだろ)」スッ スッ

咲(ど、どんどん選んでる……!)

照「これで、もう一回試着」ボフッ

咲「う、うん(上下合わせて3セットも……)」



シャーッ

咲「ど、どうかな」テレテレ

照「!!」

咲「へ、変かな」オロオロ

照「わ、悪くない」

咲「本当?」

照「それも買う」

咲「わーい!」


照(か……可愛い過ぎる……)

店員「ありがとうございましたー」


咲「わーい。ありがとー」袋ギュッ

照「あぁ」トコトコ

咲「あ。ちょっと早いけど、そろそろお昼の時間だね」トコトコ

照「同じ階にレストランがある」トコトコ

咲「あ、そうなんだ」トコトコ

照「外は暑いからそこで済ませる」トコトコ

咲「うん!」トコトコ

        ___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l                         rfh_

        /rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l          ,.-、____ , --―‐ニ二/  ヽ
        ',i ,-三三三三三、   _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′         .レ'´-〃、:::` ̄ ̄ ̄::::::::::::::!   |
        ',、、ヾ三三'" ̄ ̄   `ー‐"    ヾ-'"  .〉′        /,. ̄/({_/ ̄>─────-〕  く
        ヽ ヽヾ三,'    :::.. _,,.,,_:.:.:.:..  _j_ .:.:.:.、,'           _」i:::::::|:::.イ-:〈─────‐r',. =、、!
         `ー',ミミ     : ',ィでiンミ、:.:.、__, -,ィも=、',′        〈ハ::::::::::!:ヽ!:::::::!::::::::::::::::::::::::::::| 、、__,.リ !
         /:l lミミ     ´ ̄`゙`ラ .:. 三 f"´ ̄`','          frヽヽ:::::\_ヽ:::ヽ___二二二ヽニニ〃
      ,.-‐フ:::::| |,ミ     `二ニノ ,、 jl ',` ―''",          -く:.:リ:!:::宀?:::::::/r― 厂
     /r‐'":::::::::| |ヾ       ,ィ'"     ト、    /        /-' ̄`ヽ__::::::::::|r' r'/
 _,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',.        / `^ヽ,_ノi    /ヽ,     //        / `ー77 L!_
"    l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ.    /  _,,...,_,,..,、l  /l |`ヾー--/|   _ヽ__  {    リ | _i
     ',\\:::::::::::::::ヽ  /  ,ィiTTTTTト, ,} /::| |     /::レ'  レ'  } /ノ  ̄、=ニ_.乂_ー-' |
     \\\;::::::::::::\ {  ,/⌒'ー'‐'‐'‐',リ /::::::::l |    /:r'    ,|   \     ̄ ̄`ヽ ー‐ヽ
       ヽ \`ー-、::::::ヽ l  {,ゝ、‐r‐'ン-i/ ,/::::::::::ノ ./  ./::::|   |\    `ー-、〃        |
          `ー-二'‐丶 ヾ

           {;;;;ヽ、:::::`丶、:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;,/ /〃/ /
           ,l;;;;;;;;;シ丶、:::::::`:`:ー'‐::'':":::::::_, ,/ /〃/ /

          fうl;;;ミミ、  ``丶 、::::::::,: - ''".´,/ /〃/ /
          { l l;;;;;ッ=`   (三> `^´ .(三シ../ /〃/ /:}
          t !;;;リ    _,,...,,_     _,,__/\〃/‐-!:/
           ゙l ヾ;l  :'ィテヘ9ンミ   ,「',シoム/ /ヽ}  }l;/
           `ーll!   `''==ヲ'  l::::/7ァLゝL/〈ヘ/ノ
               ll   ` '' "  /// /フ77,.ヘ==〉
             li,.     ,r ./ヽ' / ////こ!} } )
              t、   / ゙ー [ゝ/  ̄ ̄ ./j .j`ヽ、
              ゝ、 ,:'   /      _// /__)
              /{lヽ, ヽ,,,../   _∠「フ/ / ̄/:.:.::.:ヾニヽ
            , ィ/:.:い ヽ ,./   ̄     \ノ、:.:.:.:.:.:.:.:ソ }- 、、
           / /:.:.:.:ヽヽ `' | 、  -───‐ 、ヽ:.:.:.:.:.:.:/ /   ` 丶、
        ,, - {  ヾ:.:.:.:.ヽ丶.. |      ,. -‐─- 、ヽ〉 ,/ /       ` 丶 、
     ,, - ''"   丶、 `` ーゝ、|  i         \>"

――レストラン――

咲「ふぅ」

照「……」

咲「メニューっと」スッ

照「……」チラッ

咲「どれも美味しそうだね~」テカテカ

照「……」チラッ

咲「? どうしたの?」

照「!」

照「あ、いや……」アセアセ

咲「メニューならもう1つそこにあるよ。よっ……と。はい」スッ

照「あ、あぁ」カシッ

咲「ラザニアが良いかなぁ~」

照「……」チラッ


照(……どうにかして着替えさせたい)

咲「美味しいねぇ~」パクパク

照「うん」パクパク

咲(お姉ちゃん、どうしたんだろう……? ピザ食べながら深刻な顔しちゃって……)モグモグ

照(どうにかして……)モグモグ

咲(まさか……楽しくないのかなぁ……)アセッ

照(……そうだ)

照「ちょっと、そのラザニアくれない?」

咲「!」

咲(なんだ、これを食べたかったのかぁ)ホッ

咲「うん、良いよぉ!」スッ

照(……よし)

過去作教えて

     ∧:_:_:!>''"! l !_ . ハ_」_i:.|ハ: : : : : |. :{´i ̄:.「~¨`ヽ: : : :.}: : :.:`ヽ| 
     /        .!. : : :!; <{: | i:.| |: : : : : |: : 八: : | |: : ハ: : : ': : : : : :.:| 
.    /     { . :´: :! xく:|ヽ! iヘ:「ヽ! 八: : : :.:|ヽ:「 \| |:.:/ |: :./ : : :': : : .| 
   /  ,  .∧ : : : i: :|ヽ| ,」⊥jL ヽ  \: :.|ヽァテ¬=ミ、 |ハ'. : :./. : : : | 
  ,'. :イイ: : : :. : : {ヽ|,.ァ7'"⌒ヽ`ヽ   ヽ|  ん'.:::::::ハ`Y /: : :/ : : : : :| 
  ,''´ | |: : : ∧: :Y 〃 ん'.::::::::ハ         { {::::::::::::i:} }}': :/ヘ: : : : : :.| おいしいねぇ 
    { |: : : : : \! {{ { {:::::::::::i::}         Vヽ.__,ノリ ノ/|/  } : : :.∧|   このラザニア
       |: : : : : : ! \ .Vゝ--' ノ        ゝ--- '     /. : :./ ノ 
       |: : /{: :八 个 > '~´     ,        :.:.:::::   ;  /.: : :/ 
       |: / ヽ: :.:iヽハ   ::.:.::               /_,ノィ: :/ 
       |/ i\ \| ゝ:  _,..、、,、,.、、,..,          /: :./ ノ:/
       i‐- `.',:'''´:゙:.:゙´:: :.,: ,: ,.:. . ,.、丶       .イイ/  /
        ̄  ̄ ゙'‐..: ;..;;.;_ ::. :.,':.、.: .:, 、'ノ     .イ:./ ノ′
               {/  ヽ{≧ト .. __     ´ |/
                   ヽi           |_
                      ,|          ノ.::\
                       /.:|         /.:::::::::::\

咲「よっと」スッ

照「そのままで良い。私が自分で取るから」

咲「そっか」

照「うん」スッ

照(このまま手の甲を……)スッ

ガシャン

咲「あ!」

照(よし)

咲「あぁ……(お冷が服に……)」

照「ごめん、ごめん」

咲「ううん。ただの水だから、大丈夫だよ」フキフキ

照「いや、濡れたままだとまずい」

咲「え?」

照「風邪ひくだろ」

>>68
昨日ので良かったら咲と照がお風呂に入るの書いた(エロ無し注意ね)

>>75
それはよんだ

咲「そ、そうだけど……」

照「東京の病院は高い。だから風邪をひかれても困る」

咲「そ、そうなの?」

照「(実際はよく知らない)あぁ」

咲「そ、そっかぁ。でも、着替えるって言っても……(近いって言っても、一回帰るのはあれだし……)」オロオロ

照「ちょうど服があるじゃない」

咲「! あ、そう言われてみればそうだね!」

照「トイレで着替えてくれば良い」

咲「うん! じゃあちょっと行ってくるね」スッ

照「あ、ちょっと待って」

咲「?」

照「その……出来たら、最初に選んだ服で……ゴニョゴニョ」

咲「? わ、わかったよぉ」スタッ


照(……よし)

>>76
普通なのは咲と和が付き合う話くらいだね「咲 良い加減 和」で多分出るかな

後は糞SSしかなくて
咲が男になったり下劣ネタオンパレードだったりで良いならいくつかあるけど
こういうほのぼの系好きなら多分受け付けないよ

折角だし教えて

咲「お待たせー」

照「!」

咲「えへへ。まさか買って一時間もしない内に着るなんてね」ポリポリ

照「……」

咲「よっと」ストン

照「……」

咲「あ、ごめんね。食べるの待っててくれたんだ」

照「いや、元はと言えば私がこぼしたわけだから」

咲「じゃあその埋め合わせとして……私もお姉ちゃんのピザ食べたいな!」

照「あぁ」スッ

咲「じゃあこの1切れ貰うね」

照「あぁ」

咲「美味しい~」パクパク


照(直視出来ない……)

>>82
咲男化注意

咲「また夢精しちゃったよ……」
咲(チンポジが定まらないよぉ……)ゴソゴソ

以下は閲覧注意

咲「全国大会はまんこに入る牌の個数で競うんだ・・・」
京太郎「試合中に和の胸を支えるバイトかぁ・・・」

照「……」チラッ

咲「薄いパリパリの生地でも食べ応えあるね~」モグモグ

照「……」チラッ

咲「? お姉ちゃん、どうしたの?」

照「!」

照「あ、いや……」アセアセ

咲「後ろになにかあるの?」クルッ

咲「後は窓だけど……」キョロキョロ

照「そ、その窓の外に誰か張りついてたんだ」

咲「え、えぇ!?」キョロキョロ

照「(我ながらなんて嘘だ……)いや、もう下に降りてったから見えないと思う」

咲「そ、そっか。東京ってやっぱ色んな人がいるんだねぇ……」

ひょっとして千里山の肛門も?

>>88
忘れてるのもあるかも知れないけど
咲はあんま書かないから多分挙げたのでもう全部だと思う

咲「ふぅ。お腹いっぱいになったよぉ」ポンポン

照「そう(結局ほとんど直視出来なかった……)」

咲「次はどこに行く?」

照「とりあえず、もう咲の服を買うっていう用事は済んだから、私は特に無いけど」

咲「そうだよねぇ。うーん……」

照「調布もここ以外には特に行くような場所はない」

咲「そっかぁ」

照「……」

照「じゃあ……」

咲「じゃあ?」

――府中駅――

咲「こっちは府中だね」トコトコ

照「あぁ」トコトコ

改札ピッ

咲「どっち口?」トコトコ

照「南口」トコトコ


――府中駅南口ペデストリアンデッキ上――


咲「おぉ」キョロキョロ

照(本当に……服が似合ってて……)

咲「なんか都会チックだねぇ」キョロキョロ

照「駅周りはな(可愛い……)」

咲「こっちではなに買うの?」キョロキョロ

照「目的は買い物じゃない。なにか買いたい物があったら買っても良いけど」トコトコ

咲「あ、そうなんだ。どこに行くの?」トコトコ

照「神社」トコトコ

咲「じ、神社?」トコトコ

照「あぁ」トコトコ

咲「有名な神社があるの?」トコトコ

照「有名って言えば、有名だけど……用事があって」トコトコ

咲「用事?」トコトコ

照「お礼参り」トコトコ

咲「え、お姉ちゃん、お礼参りなんて……」ガクガク

照「……?

咲「そんな、ダメだよ! 逆恨みなんて!」カシッ

照「……」ジトーッ

咲「……?」

照「お礼参りって……本来の意味の方だ」

咲「ほ、本来?」

照「全国大会の前に願掛けに来たんだ」

咲「あっ……」

照「その願いが叶ったわけだから、お礼に行くんだ」

咲「そういう事かぁ……!」

――大国魂神社――


咲「へぇ~大きいねぇ」キョロキョロ

照「あぁ」トコトコ

咲「ここに白糸台のみんなで来たの?」トコトコ

照「いや」トコトコ

咲「違うの?」トコトコ

照「チームとしての願掛けは、別の日に明治神宮に行った」トコトコ

咲「って事は、ここには一人で来たって事?」トコトコ

照「あぁ」トコトコ

咲「そうなんだぁ」トコトコ

咲(さすがチームのエースだね。他の人以上に願掛けも入念に……)トコトコ

――本殿――

咲・照「「……」」スッ


賽銭チャリーン


咲「あれ」

照「ん?」

咲「でもお礼参りとなると、初めて来た私はどうすれば……」アセアセ

照「普通の参拝者として、普通になにかお願いすれば良いだろ」

咲「そ、そっか」

照「……」手スッ

咲「……」手スッ

咲・照「「……」」パンッ パンッ

咲・照「「……」」目ギュッ


咲(これからもずっと、お姉ちゃんと仲良くいられますように)

咲(本当に本当に、お願いします)パンパンッ

咲「ふぅ」パチッ

咲「……」チラッ

照「……」

咲(お姉ちゃん、すっごく拝んでる)

咲「……」

咲(さっきお礼参りって聞いて引っ掛かったのは……)

咲(こ、こんな事言うのもあれだけど……)

照「……」

咲(……白糸台は全国優勝を果たしてないんだよね)

咲(となると……叶えて貰ったお姉ちゃんの願いっていうのは一体……)

照「……」

咲(きっと「チームみんなで楽しく麻雀が出来ますように」みたいな、優しい願いだったのかな)ニコッ


照(妹と仲直りしたいというお願いをお聞き頂き、本当にありがとうございました)

照「……」パチッ

咲「お」

照「……用事は済んだ」

咲「うん! 私もしっかりお願いしたよぉ」

照「そっか」

咲「うん」

照「じゃあ行くか」クルッ


――参道――


照「これでどうするか」トコトコ

咲「せっかくだから、駅周りのお店入ろうよ」トコトコ

照「じゃあフォーリスにでも入るか」トコトコ

咲「あ、あの大きな建物だねぇ」トコトコ

照「あぁ」トコトコ

店員「ありがとうございましたー」

咲「わーい!」袋ギュッ

照「……」

咲(ここでも上下2つずつ買って貰っちゃったよぉ。こんなに奮発して貰っちゃって良いのかなぁ……?)トコトコ

照(これで……こっちにいる間にローテーションで着させて……)トコトコ

咲(それとも、もしかしてお姉ちゃん、やめ時がわからなくなっちゃってるのかな……)トコトコ

照(でも2週間くらいあるんだから少し物足りない……もう少し買いたい……)

咲「(しっかり言わなきゃね……!)私の服はもう良いよ。後は、お姉ちゃん自身が買いたい物とか、夕飯の物とか買ってこう」

照「!」

照「……」ガクッ

咲「!? (なぜか落ち込んだ……?)」

照「私は特に買う物はないから、伊勢丹のデパ地下に行くか」トコトコ

咲「おぉ! 良いね、デパ地下!」トコトコ

照「ここと建物続きになってるから……」トコトコ

咲「ほうほう」トコトコ



咲「おぉ~すごいね~」キョロキョロ

照「好きなの選んで」

咲「グラムで買うんだね~」

照「だから色んなものを少しずつ買える」

咲「そうだね。じゃあ、これと、これと……」



咲「結構買ったね~」

照「他に府中で行きたい所ある?」

咲「うーん……もう充分お買い物もしたし……私は良いかな?」

照「じゃあ駅に向かうか」

――京王線車内――

ガタンゴトン ガタンゴトン

咲「5時前かぁ。ちゃんと早起きして、午前中から行動してたお陰で、早く帰れそうだね」

照「あぁ」

咲「たくさんお洋服も買ってもらったし、大きな神社で大事なお願いも出来たし、楽しかったよ」ニコッ

照「!」

照「……あ、あぁ」テレッ

咲「すごいねぇ東京は。電車で5分も行かない範囲でこんなに色々出来るなんて」

照「……」

照「もう1つ行く所がある」

咲「? もう1つあるの?」

照「あぁ」

咲「どこの駅で降りるの?」

照「とりあえず、来た時と同じ武蔵野台で降りる」

咲「……?」

――武蔵野台駅前――

咲「これで、どうするの?」

照「とりあえず家の方に行く」スッ

咲「家の方? 帰るって事?」スッ

照「いや、通るだけ」トコトコ

咲「通る?」トコトコ

照「……(そういえば、デパ地下で買ったものもあるのか……)」ジーッ

咲「? (袋を見つめてる……?)」トコトコ

照「やっぱり寄る」トコトコ

咲(家のある方向の向こうになにかあるのかな……?)トコトコ


――家の前――

照「咲はここで待ってて」

咲「う、うん」

照「買ったもの置いて、炊飯器のスイッチだけ入れて来るから」

咲「うん」

照「お待たせ(やばい……)」

咲「うん。ありがとう」

照「じゃあこっち(少し目を離してから、改めて見ると……)」スッ

咲「こっち? こっちになにがあるの?」スッ

照「白糸台駅(本当可愛い……)」トコトコ

咲「あ、そっか。白糸台駅はこっちにあるんだね」トコトコ

照「そう」トコトコ

咲「!」ピタッ

咲「……って事は、まさか」

照「……?」クルッ

咲「少し日が傾いてきたから、これからあえて霊園に行くとか……」ガクガク

照「……霊園なんて行ってどうするの」

咲(朝、お姉ちゃんが提案してきたじゃん……)

――白糸台駅――

改札ピッ

照「……」トコトコ

咲(こっちは……下りのホーム?)トコトコ


ガタンゴトン


照「電車ちょうど来たみたい」

咲(下りって事は……)

咲「この電車は、中央線の方とは逆行きって事だよね?」

照「……」コクッ

咲「どこに行くの?」

照「咲が朝言ってた場所」

咲「朝……?」

咲「……た、多摩川!?」

照「……」コクッ

咲「自分で提案しておいてこんな事言うのもあれだけど……」

照「……」

咲「か、川に行ってどうするの?」

照「……」

照「……別に」

咲「べ、別に?」

照「ただ」

咲「ただ……?」


照「この辺じゃ、一番景色が長野に近いかなって」

咲「!」

――是政駅――

運転手「終点、是政~是政~」

照「降りる」スッ

咲「うん!」スッ


――是政駅前――

照「とりあえず街道に出て……」トコトコ

咲「……」キョロキョロ

咲「おぉ! 橋だ!」

照「橋の方は行かずに、こっちに降りるよ」トコトコ

咲「ありゃ」トコトコ

照「……」トコトコ

咲「あ、土手だ」トコトコ

照「あの土手の向こうが川だから」トコトコ

咲「階段があるね」トコトコ

――多摩川沿いの土手の上――


咲「おぉぉぉぉぉ!! すごいねぇ!」

照(私もなんだかんだ久し振りだ)

咲「大きな川だねぇ! 向こうは山?」

照「山というか……向こうはずっと多摩丘陵が広がっている」

咲「なるほどねぇ。確かに、景色的には長野っぽいね」ニコッ

照「!」

照「あ、あぁ」テレッ

咲「川面に夕陽が当たって、良い感じに……」

照「……」

ごめんなさい

咲「……」

照「……」

咲「……」キラッ

照「!」

咲「ご、ごめん、ごめん」クシクシ

照「……」

咲「なに私、泣いてんだろね。えへへ」

照「……」

咲「……」

照「ずっと前にさ」スッ

咲「!」

照「……」スタスタ

咲「……」

照「私が咲に、嶺上開花の事を教えたよね」

咲「!」

照「覚えてない?」

咲「お、覚えてるよ!」

照「そっか」

照「あれから何年経ったのかはわからないけど」

咲「うん」

照「……咲は」

咲「うん」

照「あの時私が言ったように」

咲「うん」

照「……」

咲「……」


照「本当に、強く咲いてくれたね」

咲「!」


照「決勝での、あの嶺上開花で……」

咲「……」グスッ

照「なんか、私の中にあった色んなものが全部吹っ飛んだよ」

咲「……」

照「……」

咲「……」

照「……なんて」

咲「……」

照「こんな風に、しんみりする必要も無いんだよね」クルッ

咲「……!」

照「もう、普通の姉妹なんだから」

咲「う……うん!」

照「じゃあ、これでゆっくり戻ればちょうどご飯が炊けてる頃だから、戻るか」

咲「そうだね」

――西武多摩川線車内――

咲「……」コクッ コクッ

照「……」

咲「……」コクッ トスッ

照「!」

咲「……」スー スー

照「……」ギュッ


――白糸台駅――

照「咲」

咲「……!」パチッ

照「着いた」スッ

咲「あ、うん!」スッ

照「……」トコトコ

咲「……」グー

咲「!」

照「……」

咲「えへへ」テレテレ

照「ご飯、たくさん炊いたから」トコトコ

咲「うん!」トコトコ


――家――


ガチャッ


咲「ただいまー」ススッ

照「……」ススッ

咲「お、ちょうど炊けてるね」

咲「ふぅー美味しかったよぉ」

照「……」お茶ズズズズ

咲「……」お茶ズズズズ

照「……」スッ

照「……」ガチャガチャ

咲「あ、洗い物なら私がするよぉ!」

照「なら、明日は咲がやって。日替わりの方がわかりやすいから」ガチャガチャ

咲「あ、うん。わかった」

照「……」トコトコ

照「……」シャーッ カチャカチャ

咲「あ、そうだ」

照「?」クルッ

咲「ちょっと、長野のお友達に電話するね」

照「……」コクッ

照(友達ってまさか……)シャーッ カチャカチャ

咲(そうだ。テレビ電話にしよ)

咲「……」ピポパッ

トゥルル

和「はい!」

咲「(早っ!)あ、和ちゃん?」

照「!」

和「咲さん!」

咲「和ちゃん、今大丈夫?」

和「もちろんです」

照(やっぱり……あのやたら仲良さそうにしてた……)シャーッ カチャカチャ

和「と、というか……そのご洋服は……(咲さんの私服データベースの中に……絶対にありません!)」

咲「あ、これ? 今日ね、お姉ちゃんに買ってもらったんだ」テレテレ

和「! (お、義姉さんなら仕方ありませんね……)とてもお似合いですよ」

咲「あ、本当? お姉ちゃんが選んでくれてね」テレテレ

和「そ、そうなんですか(悔しいですが……咲さんにお似合いになる系統をしっかりと見抜いた見事なチョイスです……)」

咲「他にもたくさん買ってもらってね~」

和「良かったですね(一歩リードされた感が……)」

咲「和ちゃんに早く見せたいよぉ~」

照「!」シャーッ カチャカチャ

照(私服を……早く見せたい?)シャーッ カチャカチャ

照(……思った以上に親密。一歩リードされてる感が……)

咲「じゃあ、またね。もちろん、学校始まる頃には長野に帰るからね~」

和「はい。待ってますよ」

プツッ


和「……」

和「……」ワナワナワナワナ

和「家に連日泊めるだけでもあれだと言うのに……」

和「私服まで選んで買って着させてあげてるなんて……しかも似合ってますし……」

和「……」


和「羨まし過ぎます!」


和「……」

和「……」PC起動

和(良いですよ。私には、制服の咲さんコレクションがありますから! 2週間くらいなんですか!)ジーッ

咲「……」コクッ コクッ

照「寝ても良いけど、着替えて、歯磨きしてから」

咲「あ、うん」スッ

咲「……」トコトコ

咲「ふぅー……これで寝れるね」布団バサッ

咲「本当に眠くて……ごめんね。お先に……」クシクシ

照「うん。今日はなんだかんだたくさん歩いたからね」

咲「おやすみ」

照「うん」

咲「……」スー スー

照「……ふぅ」

照(思ってた以上に親密だった……)

照(二週間後には、咲はあの子のもとに帰る……)ワナワナワナワナ

照「……」ビデオカメラ スッ

照「……」再生ポチッ

照(……良いよ。さっき多摩川の所でこうやって盗撮してたみたいに……)ジーッ

照(この2週間で散々撮ってやるから……!)


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