久 「部費がないから皆の私物をオークションに出すわね」(103)

―清澄高校― IH宿舎

まこ 「わりゃ何言うとるんじゃ…」

咲 「そうですよ…仮に売れたとしても部費を賄えるとは…」

和 (これは合法的に咲さんの私物を帰るチャンスでは…逃す手はありません!)

和 「賛成です、これからの活動に支障が出て闘牌に影響が出ては困ります」キリッ

優希 「のどちゃんの言う通りだじょ」モグモグ

京太郎 「ミーティング中くらいタコスを食うのはやめろ」ポカッ

優希 「DVは離婚の要因として認められるんだじょ?…あ・な・た」

京太郎 「まだ言うか!」グリグリグリ

久 「……夫婦喧嘩は放っておくけど、前に文書で配布していた物は持ってきてくれたかしら?」

咲 「…あれってこういう事だったんですね」

和 「一応用意はしてますけど…賄えるでしょうか」

まこ 「わしの私物なんか誰得じゃ…」

優希 「犬!ご主人様に恥をかかせないようにお前が買うんだじょ!」

京太郎 「い・ら・ねー」


和 (ふふっ…少しATMで降ろしておきましょうか)

―翌日―

久 「お集まり頂き誠にありがとうございます」ペコッ

久 「これより清澄高校麻雀部員の私物オークションを開始いたします」

久 「ルールは至って簡単、入札金額を宣言し合いより高い金額で入札した方が落札となります」

久 「支払い出来ない金額で入札した方は退場して頂き今後一切、我々清澄との交流を禁止とさせて頂きます」

洋榎 「御託はええんや…早う始めぇ!!」

美春 「…」ポリポリ

美穂子 (上埜さんは何を出品…いえ、これはどんな代償を支払っても!)

一 (透華から一ヶ月分のお給料とボーナスを前借りしたし大丈夫だよね)

久 「じゃあまずは一つ目の商品、一年生トリオの一人である片岡優希による出品…中学生時代に着用していた制服に体操服のセット!おまけに一日デート券が着いてきます」

優希 (京太郎…頼むっ買ってくれ!)

和 (優希、…自ら申し込めないからこういった形で…須賀さん察してあげて下さい)

池田 「5000円!」

久 「おっ、風越高校大将の池田華菜による入札!さぁ5000円以上の入札はないか?」

和 「須賀くん…」ヒソッ

京太郎 「おぅッ!…の、和…?」ゾクッ

和 「…これで優希の出品を買ってあげて下さい」ギュッ

京太郎 「……わ、解った。」

京太郎 「3万!!」

久 「おっとぉ!恋人の商品は渡さないというのか…旦那による3万円の入札だぁ!」

池田 (べ、別に欲しかったわけじゃないし…入札されなかったら可哀相なだけだもんな)

霞 「その10倍の金額で私が入札させていただこうかしら」

小蒔 (霞ちゃん…本当は責めるの大好きなんじゃないかな?)

初美 (また悪い癖が出ましたね…)

霞 「ふふふっ…」

久 「は?」

優希 「じょ?」

京太郎 「な…に…!」

久 「ないと思うけど30万円以上の入札はあるかしら?」

和 (すいません優希…あまり力になれず…)

久 「それでは永水女子の石戸霞選手による入札となります、一言よろしいですか?」

霞 「ふふっ…優希ちゃんとのデートが楽しみね」ニコッ

優希 「」

京太郎 「…悪いな優希、その…全国終わったら一緒に遊びに行こうな?」

優希 「!」

優希 「ほ、本当か?楽しみにしてるじょ」パァァァァァァァッ

咲 「…むっ」ムスッ

京太郎 「和、…これ返すよ」

和 「良いんです…優希が喜ぶ事に使ってあげて下さいね、約束ですよ」

久 「ラブコメ二人は放っておいて二つ目は…原村和による出品、破れて使えなくなったストッキングに靴下そしてのどっちとのネト麻の権利です」

和 (咲さん…買って下さい!…咲さん!)

透華 「10万、10万で入札しますわ!」

久 「おっと竜門渕高校の竜門渕透華による入札、10万以上の入札はないか?」

京太郎 「……15万!」

久 「浮気者による15万円の入札、さぁ値段が跳ね上がってきたぞ!これ以上はないか!」

透華 「30万!…倍プッシュですわ!」

純 「やめとけって…そこまでしてゴミが欲しいのかよ」

透華 「ゴミではなくネト麻の権利ですわ!この程度の出費でのどっちを負かし私が伝説に名を残すのであれば安いものです」

純 「金持ちの金銭感覚はわかんねーわ」ポリポリ

豊音 「質問なんけどいいかなー」

久 「はい?宮守女子の姉帯豊音さんどうぞ」

豊音 「山一つで入札しても問題はないのかなー?」

久 「土地の権利書って事かな?30万円以上なら入札は大丈夫だけど…」

豊音 「軽く1000万は下らないんじゃないかなー」

久 (気が変わらない内に貰っておきましょう)

透華 (牌譜は見ていましたけどオークションでもソレなんですの?)

トシ 「背向のトヨネ…オークションなら無敵だろうね」ズズッ

久 「えっと…姉帯さんに落札されました。一言お願いします」

豊音 「原村さーん!ネト麻楽しみにしてるよー!」ブンブンブン

権利って対戦権利?

咲 「あはは、和ちゃんあんなに喜んで貰って良かったね」

和 「……はい」

和 (山一つ?そんなオカルトありえません!)


久 「さて、三つ目は私による出品…スパッツと手袋にマフラーです。それとお昼に添い寝をしてあげるわ」

まこ (こりゃ荒れるのう…)

>>14
一応、のどっちとの対戦権利って事になってます

ゆみ 「9800円!」

美穂子 「19800円!」

洋榎 「49800円!」

美春 「…50000円」ポリポリ

久 (なんだかバーゲンセールみたいな値段ね)

一 「80万円で入札するよ」

久 「…は?」

一 「一ヶ月分のお給料とボーナス(月給の3倍)で入札するんだ、久の物は渡さない」

透華 「一?…貴女正気ですの?」

一 「透華がなりふり構ってないように僕もここでは引いたらダメなんだ」

透華 「でも、お父様への仕送りは…」

一 「お父さんは言ってた…一を売った自分に仕送りを貰ってられないって手を付けずにそのまま帰ってきたよ」

一 「だから僕は自分で稼いだお金は好きに使う!」

>>22
一ちゃんの給料20万か。
お嬢様付きメイドとしては安過ぎるけど、住み込みで食費etc無料、学費出してもらってるって考えたら充分かな?

美春 「……お金、貸して?」

霞 「駄目です」ニコッ

美穂子 「華菜、確か子供手当が支給されてたわよね?」

池田 「焼石に水ですよキャプテン」

久 「えっと…それでは国広一による80万円の入札で落札です、…じゃあ一言お願いね」

一 「……ッ…その…///」

久 「80万円も出してまで欲しいんだ?一ってエッチなのね」

一 「ち、違うよ…冬に温かいなっと思って…久の温もりがあるし…」モジモジ

久 「そういう事にしておいてあげるわ」チュッ


美穂子 「うえのさん…うえのさん…うえのさん…いやです、そんなことやめてください…」

ゆみ 「くそっ…こんな事なら蒲原の車で入札しておけばよかった!」

洋榎 「安く値切るのは自信あるんやけどな…おもいっきりアウェーや」ブツブツ

胡桃 「そこっ!うるさい!」

× 滝 見春
○ 滝見 春

和 「…そろそろですね」

咲 「…うん、私のなんて誰も買わないよね」

和 「そんな事ありませんよ!…誰も買わなかったら私が…///」

咲 「気持ちだけ受け取っておくね?」

和 「私の気持ち(愛情)をですか?」

咲 「うん、原村さんの気持ち(思いやり)嬉しかったよ」


久 「そして四つ目は染谷まこによる出品、自宅の雀荘の手伝いに来た咲と和が着用したメイド服を出品です」

咲 「えぇぇっ!」(驚愕)

和 「…染谷先輩」(歓喜)

まこ 「文句はないじゃろ?わしの家にあった物じゃけえの」

久 「まぁ、まこのだったら誰得って事になっちゃうしね」

まこ 「」

久 「じゃあ入札開始!…っとこれはそれぞれバラ売りになるからよろしく…まずは咲のメイド服から」

>>23年齢的に妥当かなと計算してみた
>>25気をつけてる、指摘ありがとう

和 「10万円!」

照 「15万」

久 「おっと…突如として現れたチャンピオンによる入札!」

咲 「お姉ちゃん?」

和 「義姉さんですか…でも退けない時だってあります!20万円!」

照 「…30万」

久 「点数と同じように入札額も跳ね上がっていく!」

まこ 「オークションじゃから当たり前じゃろうが」

久 「でもよく考えたわね、流石は次期キャプテンね」

まこ 「わしのなんて誰得なんじゃろ?解っとったわ…」

和 「30万1000円!」

照 「3900!」

和 「5200!」

照 「7700!」

和 「11600!」

照 「18000!」

和 「ッ…!」

久 「………っと入札がないようなので咲が着用したメイド服はお姉さんが落札です、一言お願いします」

照 「部費が乏しいと聞いていたので、これで清澄高校が存続し活動を続けていけたら嬉しいです」ニコッ

久 「妹を支える素晴らしい姉でした!…私も妹が居たらこういう姉になりたいですね」

咲 「お姉ちゃん…///」グスッ

照 「咲、これで麻雀が出来るな。全国に出場した事で新入部員も増えるだろうから頑張るんだぞ」ナデナデ

和 (ナ、ナチュラルに頭を―――この手がありましたか!)

照 (照魔鏡で懐具合を調べたおかげで次に余裕を残せて良かったよ)ホッ

31万8000円じゃないのか

久 「続いては原村和の着用したメイド服です」

透華 「これにはネト麻の権利は着いてきませんの?」

まこ 「わしの出品じゃからの…わしとで良かったら…」

透華 「却下ですわ!」

まこ 「」

京太郎 「…1万円で」

久 「またも浮気者の入札、さぁ1万円以上はないか!」

衣 「20万…ののかが衣のメイドになった時の為に買っておこう」

京太郎 「な、なんですと!」

豊音 「おっかけるどー」

塞 (天江衣、塞いでおくか…)ガバッ

>>45
値段はそれで良いんだけど、照と和の張り合いを能力演出っぽくしてみたから見にくかったらすまん

衣 「!?」ジタバタジタバタ

久 「お、山をまるまる一つ入札した姉帯豊音選手によるまたの入札意思!」

豊音 「100万ぐらいの土地出すよー!」

久 「…懐具合が心配ですが100万以上は…………ありませんね、またも姉帯豊音選手の落札です」

豊音 「やったよー!原村さん大事にするねー!」ブンブンブン

まこ (出品したの…わしなんじゃがな)

衣 「んっー!んっー!」ジタバタジタバタ

久 「さて…商品も残り一つ、宮永咲による出品…なんと愛用のマグカップです」

和 「!」ガタッ

久 「それにソプラノリコーダーにアルトリコーダーが出されています」

和 「…なんとしても…なんとしても落札しなくては」ゴッ

久 「では時間も遅いですし全てセットでの出品!」

和 「10万!」

照 「15万」

和 「20万」

照 「30万」

和 「ぐぬぬ…」


菫 「おい、照…その辺にして…」

淡 「そうですよ…無駄遣いじゃないですか、来年当たったら大変じゃないですか…ただでさえ苦戦しそうなのに」

照 「私に来年はないから…咲を応援する」

菫 「バカ、嘘でも後輩を応援すると言え!」

照 「断る…ここでダメ押しで…」

菫 「…恨むなよ、はっ!」ドスッ

照 「…うっ…」バタッ

和 「55万!」

和 (お願いします…もう限度額なんです、咲さんの物があと一つあると解っていればまだ引き出していたのに…)

照 「…」ピクッピクッ

久 「何らかの事故があったようですし…原村和が落札となりました。一言お願いします」

和 「やりましたよ!」グッ

咲 「…和ちゃんそれはないよ、気持ち悪い…」ボソッ

京太郎 「咲、全国大会中だし終わるまでは和にそういう事言うなよ?」

咲 「解ってるけど……京ちゃん、手を握っててくれる?」

京太郎 「任せろ…」ギュッ

京太郎 「そんなに欲しいなら通帳事出せば良かったのにな、残高を見せて支払う約束すりゃ良かったのに」

和 「…どうしてもっと早く言ってくれないんですか!!」

久 「これにてオークションは終了となります、出口にて入退場料と座席チャージ料を支払ってお帰り下さいね…ご参加ありがとうございます」ペコッ

洋榎 「なんやそれ…あくどいわ…」

一 「まぁそこが久らしいよね」

美穂子 「うえのさん…うえのさん…うえのさん…」ブツブツ

ゆみ 「帰るぞモモ、今日は寝かさないぞ」

モモ 「八つ当たりっすか?…野獣になった先輩は大歓迎っすけど…迷惑掛けれないっすからこのままホテルに直行するっす」

透華 「ハギヨシ!全員分をこの小切手で支払っておいて下さいな」

純 「やり手だよなあの部長、ここまで清澄を引っ張っただけはあるな」

一 「久だもん、これぐらいはやると思ってたよ」

エイスリン 「トヨネ、オカエリ」

塞 「良かったね…塞いで疲れたよ」

トシ 「ご苦労だったね…本当にありがとう」

豊音 「宮守に来て良かったよー」グスッ

霞 「あら…お目当てを落札出来て良かったわね」

豊音 「永水の人達だよー、エイスリンさん紙を一枚くれる?」

エイスリン 「ハイドウゾ」ビリッ

豊音 「神代さん、サイン下さい」

小蒔 「わ、私のですか?」

霞 「書いてあげたら小蒔ちゃん」ニコッ

小蒔 「は、はい!」

豊音 「豊音さんへって書いて欲しいよー」

豊音 「あ、あと宮永照さんにも貰いに行かなくちゃ」

シロ (楽しそうで良かったよ…喋るのもダルい)

久 「これは想像以上の集まりだわ」

まこ 「本当は全部計算しとったんじゃろ?」

久 「これで私が引退した後も心配はいらないわね、まこ…後は頼んだわよ」

まこ 「まかせんさい、久に恥ずかしくないキャプテンになっとくから」

久 「頼もしいわね」クスッ


咲 「染谷先輩…アレ一体どういう事ですか?」ゴゴゴゴゴッ

まこ 「あぁでもせんと…わしが恥をかくじゃろ?それに一応は店の備品じゃからルール違反はしとらんはずじゃ」

咲 「道義的に問題があるんです!」

和 「まぁまぁ…染谷先輩に悪気があったわけじゃないんですから」

咲 「何言ってるの?どう考えても悪意しか感じられないよ!…私、百合って大嫌い」

京太郎 「…あ」

優希 「…じょ」

―IH終了後―

和 「あ、あの…宮永さん?」

咲 「…ごめんね、私…原村さんと話したくない」

和 「そ、そんな…私何かしましたか?」

咲 「だってあんなに必死で落札されたら…怖いよ」

和 「義姉さんだって…」

咲 「お姉ちゃんはちゃんと部費の支援って理由だし、今もちゃんと後援会を通して支援してくれてるんだよ」

咲 「…ごめんね、私…原村さんの事…嫌い」

和 「…そうですか…それは申し訳ありませんでした」フラフラッ

その後、父の仕事上の都合として和は東京へと転校する事となった。
すれ違いにより生じた溝はその後埋まる事はなかったのだった…

終局です

―おまけ―

菫 「私が悪かった…すまなかったよ」

淡 「本当にすいませんでした…あ、そういえばコレを預かってました」

照 「咲の写真じゃないか!」ガタッ

淡 「宮守の姉帯っていう大きな人から預かってます、きっと先輩の落とし物だろうって」

照 「…何かお礼がしたい、菫何が良いかな?」

菫 「神代さんのサインを貰ってたし…お前のサインを送ってあげたらどうだ?」

照 「…そうする」






豊音 「宮永照さんからサインが届いたよー!」


本当の終局です
読んでくれてありがとうございました

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