える「お腹が痛いです…」(131)

折木「おい、大丈夫か千反田」

える「は、は…い…ちょ、ちょっとお手洗いにいってきま…」

える「!」

折木「本当につらそうだな。肩貸そうか?」

える「いやああああこないでええええええええええ」ビチャビチャビチャビチャ

折木「うわっ!」

える「いや、いやあああああああああああ」ブリブリブリュリュリュリュリュブボボボボボボ

折木(くせえ…)

折木「だ、大丈夫か。消化器系に甚大なダメージがあったとしか思えない状態だが…」

える「こ、こないでください!折木さんはあっちにいっててください!」ビチャビチャビチャ

折木「ト、トイレットペーパーとってくる!」ダッ

える「ううう、焼け石に水ですよ」

える「わたし、もうお嫁に行けません…」

折木「ハァ、ハァ、と、とりあえずこれで」

える「あ、ありがとうございます」プーン

える「わ、わたし、わたし…」フキフキ

折木「気にするな千反田。これは誰にでも起こりうる生理現象だ」

える「な、慰めありがとうございます」プゥ

える「制服、糞尿まみれになってしまいました…」

折木「そうだな…体操服はもっているか?」

える「もっていますが、教室に置いています…」

折木「そのクソまみれの姿で廊下を歩くわけにはいかないな、よし俺がとってくる」

える「え?そ、それはあの…!」

折木「どうした?さすがにその姿じゃあるけないだろ?」

える「しかし、折木さんが私のロッカーから体操服を持ち出す姿を他の人に見られてしまったら…、あの、その」

折木「そうか…確かにそれはアブナイ姿にしか見えないな」

折木「では、こうしよう。俺の体操服を貸そう。サイズは大きいだろうが、男女で形は一緒だからな」

える「はい。お願いします…」

折木「ちょっとまってろ」ダッ

折木「さ、これを」

える「ありがとうございます。折木さん」

折木「おう」

える「……」

折木「?」

える「あ、あの!着替えますので、う、後ろを向いていてください!」

折木「あ、ああ!気が付かなかった!すまん!」クルッ

カサカサカサ

折木(服を着替える音!)

える「すみません、折木さん。迷惑をかけてしまって…」

折木「言っただろ、気にすることはないって」

える「でも、失望しましたよね。うんこを漏らす女の子なんて…」

折木「するわけがないだろう。俺だって恥ずかしながらちょっと漏らしたことがある!」

える「…ありがとうございます」ウッ

える「あの…折木さん…」

折木「なんだ?」

える「わたし、下着までうんこまみれです…」

折木「!!!???」

える「このままだと、すごく匂ってしまいますので、あの…」

える「下着を脱いでから体操服を着ますね…」

折木「!!!!!!!!!!!!!」

折木「ハァ、ハァ!(うしろには全裸の千反田・・・!)」

える「体操服は、弁償しますので」

折木「い、いいよ!洗ってくれれば!(むしろ洗わずに返却希望)」

える「そ、それは…恥ずかしいです…」

折木(アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!)

える「着替え、おわりました」

折木「お、おう」クルッ

える「す、少し、大きいですね…それに、この服、折木さんのにおいがします…」

折木(俺はうんこの臭いしかしないよ、千反田・・・)

折木「と、とりあえず今日は帰ろう!」

える「そうですね」

ガラッ

摩耶花「きたわよー。って臭っ!!!!!!!」

摩耶花「え?え?なにこれ、え?臭っ!!!!!!!!!!」

折木「お、おい伊原…」

える「ウルウル」

摩耶花「なにこれ、尋常じゃないくらい臭い!」

える「あの、あの…」

折木(やべェ)

折木「すまんな摩耶花!俺、うんこもらしたんだ!」ドン

える「!?」

摩耶花「ハァ?これ、あんたのうんこの臭いだったの?」

摩耶花「って、うんこ漏らすとかどんなけよ!最低!マジでありえない!」

折木「ま、まあ、誰にだって一度や二度あるだろ、ちょっと漏れちゃうくらいさ」

える「お、おれきさ…」

摩耶花「ちょっとの匂いじゃないわよ!あたり一面にぶちまけたような匂いじゃない!」

折木「ま、正直に言うと…結構でたな…どうしてもがまんできなかったんだ!すまん!」

摩耶花「謝ればいい話じゃないでしょ!あんた幼稚園児?小学生でも漏らさないわよ!」

摩耶花「最低!同じ学校にこんなうんこ漏らし野郎がいたなんて…考えただけでも寒気がするわ!」

摩耶花「だいたい、漏れそうならトイレに駆け込むとかするでしょ?しかも漏らしたとしてもあたり一面にぶちまける前にトイレに走るでしょうに!」

折木「お、おい、そこまでいわなくても…」

える「う、うわあああああああああああああああああああああああん」

摩耶花「ちょ、どうしてちーちゃんが泣くのよ?漏らしたのは折木でしょ?」

える「えぐっ、えぐっ、まやかさぁん、ち、ちがうんです、ちがうんです」ポロポロ

折木「ほ、ほら!伊原が俺のことズタボロに言うから俺を憐れんだ千反田がないちゃったじゃないか!」

摩耶花「わ、わかった。言い過ぎたわよ。だからちーちゃんも泣かないで?」

える「えぐっ、えぐっ」

摩耶花「ところで、ちーちゃん、なんで体操服なの?しかも男子の…」

折木(やべえええええええええええええええええええええええええええ)

える「これは、折木さんに借りました…」

摩耶花「っていうか、うんこ漏らしたわりには折木はなんで制服のままなの?もしかしてうんこパンツはきっ放し?それともノーパン!?」

摩耶花「いずれにせよキモッ!!!!!!!」

折木「あ、俺はだな、もらす瞬間にズボンを脱いだから助かったんだ!!!」

摩耶花「はああああああああああああああああ?」

摩耶花「ズボン下す暇はあるのにトイレに駆け込む暇はなかったの?バkッカじゃないの!!!!」

摩耶花「っていうか、ちーちゃんの前でズボンとパンツ下して糞尿まき散らしたってこと?」

摩耶花「あんたには羞恥心がないの!!!!!!!!??????????」

折木「とっさだんたんだよ!」

摩耶花「私だったら、恥ずかしすぎて死んでるわ。そこの窓から飛び降りるわね!」

える「そうですね。わたし、飛び降ります…」

摩耶花「ちょちょ、なんでちーちゃんが死ぬのよ。死ぬべきなのはあのクソ漏らし野郎で充分よ」

える「摩耶花さん、実はですね、うんこを漏らした最低な人間はわた…」

折木「あーーーーーーーーーー!だからだなあ!」

摩耶花「急に大きい声出さないで!」

折木「千反田は俺のうんこを処理している最中に制服にうんこがついちゃったからさ!俺の体操服かしてるんだよなー!あはははは」

摩耶花「はああああああああああああああああああああっ!?」

摩耶花「テメエ!うんこ漏らしといて処理をちーちゃんにさせるとはどーーーーーーゆうことだァーーーーー!!!!」

折木「いや、俺はいいって言ったんだよ?でも千反田優しいからさあ!」

える「いいんです…折木さん…正直にいいましょう…」

摩耶花「そういう問題じゃないでしょう!自分のクソくらい自分で吹けやコラアアアアアアア!」

える「その通りですね…。ほんと、わたしって最低」

摩耶花「なんでちーちゃんが自己嫌悪するのよ!拭いてあげたちーちゃんは優しいいい子よ」

摩耶花「それに引き換え、折木・・・あんたってやつは…」

折木「すまん!本当にすまん!」

摩耶花「わたしじゃなくてちーちゃんに謝りなさい!」

折木「千反田!ほんとうにすまん!」

摩耶花「もう信じられない!いこ、ちーちゃん!」グイッ

える「あのっ!摩耶花さん!」

摩耶花「って、え?」

摩耶花「どうしてちーちゃん、下着つけてないの?」

える「あ…」

摩耶花「え?うそでしょ…?下着つけてないちーちゃん、と…折木…が、部室で…」

摩耶花「ちーちゃん、折木に、何されたの…?」

える「違うんです。折木さんは何もしてません…」

摩耶花「そんな真っ青な顔で言っても嘘いってるようにしかみえないよ?本当の事おしえて!」

折木「だから、俺のありあまるうんこ吹いてる時に汚れちゃったんだって!」

摩耶花「いくらアンタのうんこが大量でも下着まで汚れることはないでしょ……」

摩耶花「ちーちゃんは下着と制服を脱がざるを得ない状態になった」

摩耶花「でも、うんこ掃除くらいで下着まで汚れることはないわ…」

摩耶花「ってことは、折木がちーちゃんの下着を脱がしたって考えるしか…」

折木「おいおいおい!考え過ぎだ!ちがうって!」

摩耶花「状況からみて、こう考えるしかないじゃない!」

摩耶花「……最低。最低よ、アンタって奴は…!」

摩耶花「こ、こんなこと、言いたくないけど…言いたくないけどさ…」ウルウル

摩耶花「これって、犯罪よ!死ね!この強姦魔!」

折木「落ち着け!マジで落ち着けって!」

摩耶花「落ち着いていられるか!親友が襲われたって言うのに!」

折木「まてまて、俺がそんなことするような人間に見えるのか!?」

摩耶花「見えないわよ!見えなかったけど…!だって、だって…そうとしか…」

摩耶花「どうせちーちゃんを無理やり手籠めにしてスカトロプレイでも興じてたんでしょ!」

折木(こいつやべえええええええええええええええええええ)

える「やめてください!!!!!」

摩耶花「えっ、ちーちゃん…」

える「折木さんは!違います!そんな人じゃありません!」

える「わたし、何もされてません!いえ、むしろ守ってもらいました!」

摩耶花「え、えっ」

折木「おいやめろ千反田!」

える「わたしが漏らしました!!!!」どん!

える「わたしが!漏らしました!うんこを!全部!」

える「大量に!漏らしました!うんこを!くっさいの!」

摩耶花「え、え、え…?」

折木「千反田ああああああああああやめろおおおおおおおおおおおおおお!」

える「わたしです!漏らしたのは!」

折木「違うんだああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

える「ちがいません!」どどん!

摩耶花「あ、なんだ。そうだったの…あ、それで折木が…ちーちゃんを、庇ってたのね!あ、なーるほど!アハハ」

折木「アハハじゃねーよ!」

える「わたし、痔になります…」

摩耶花「そうだったのねー。もー、私ったら早とちりしちゃったー」

える「わたし、痔になります…」

摩耶花「そんな、ちーちゃん、うんこ漏らしたくらいでなんとも思わないわよー。私とちーちゃんの仲じゃない!」

折木(こいつ、いけしゃあしゃあと…)

摩耶花「はーあ、うんこうんこ言ってたら私もお腹痛くなってきちゃった!」

折木「よくそんなこと言えるな、恥ずかしくないのか?」

摩耶花「うるさい!じゃ、ちょっとお花を摘みに行ってくるわ!」

える「わたし、わたし、痔になりますぅ…」

摩耶花「じゃあね」カツン

摩耶花「えっ?」グラリ

ズシーン!

摩耶花「いてて、転んじゃった…。う、痛い…強くお腹を打っちゃった…」ゴロゴロゴロ

摩耶花「え、なにこれ、ちょ、やば…」ゴロロロロロロロロロロ

折木「お、おい伊原…」

摩耶花「いやああああああああああああああああああああああああああああああああ」


ブボッ!ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリ!!!

ベチョベチョベチョベチョ!バフン!ブリッ!

ボチョチョチョチョチョチョチョチョ!プチッ!



プゥ

摩耶花「あ、あ…う…あ…」

摩耶花「み、みないで…お願い!見ないで!あっちいってえええええええええええええええ!」

ムリュ!ムリムリムリムリブリブリブリブリボチョチョチョチョ!

折木「くっ、第二波かっ!」

摩耶花「いやあああああああああああああああああああ」ビチョチョチョチョチョチョ

折木「第二波は、緩い!まるで、水みたいじゃないか!」

摩耶花「実況しないでえええええええええええええええええええええええええええええ」ボチョチョチョチョチョチョ

摩耶花「あ、あ…」プゥ プスン

里志「ま・・・や・・・か・・・?」

折木(なんというバッドタイミングで部活にくるんだ!里志…!)

摩耶花「えっ…ふくちゃん…うそ…なんでいるの…?えっ…」

里志「……ご、ごめん」ダッ

摩耶花「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

摩耶花「おれ…き…わたし、わたしね、見られちゃった…ふくちゃんに、こんな姿…」プスー

折木「事故だ。これは、不幸な事故…。気にするな」

摩耶花「むり・・・だよ…もう、無理…」

える「わたし、痔になります…」

折木(くせえ)

える「わたし、痔になります…」

折木(うるせえ)

数日後

折木「その後、あまりにも部室は臭くなりすぎて誰も近寄らなくなり、古典部は事実上自然消滅した」

里志「業者に頼んでも臭いが取れないとはね…」

折木「伊原には会えたか?」

里志「全然。電話もでないし、家にいっても出てくれなかったよ」

折木「俺も同じだ…」

里志「千反田さんは?」

折木「相変わらず学校には来てない…」

里志「でも、千反田さんはまだいいよ」

折木「まあな。少なくとも俺とは口きいてくれるからな…」

里志「社会復帰、できるといいね」

折木「ああ」

里志「最近、ずっとホータローの家に居ついてるんだって?」

折木「ああ、でも『わたし、痔になります』しか言わないんだ…」

折木「じっくり、心の病を治していくしかない。千反田が喋れるようになるまで」

折木「くそっ!どうしてこんなことに!」

里志「そうフン慨するなって」

折木「俺は千反田のためにあらゆる 便 宜を図るつもりだ」

里志「うん、ち たんださんのために頑張ってね、ホータロー」

里志「ホータローと千反田さんの仲の良さに shit しちゃうな」

折木「うん、こ れだけだ。俺ができるのは」

end

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