まどか「約束の物語」ほむら「叛逆の後で」 (48)

【注意】
・叛逆の後日談で二次創作です。ネタバレしかないです。

・事前に最後まで下書きはしているので、絶対に完結させます。

・このSSは二部作です。これだけでは完結しないので悪しからず。

・初投稿なのでお手柔らかに。

それでは始まり。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387982200

これは希望を願い、呪いを受け止め、戦い続ける孤独な二人の少女の物語。

「ただ、もう一度だけ貴方に逢いたかった」

そんな願いを胸に、戦い続ける少女たちの物語。

その果てにあるモノは、希望なのか?絶望なのか?

まどか「最後まで見届けてくれたら、それはとっても嬉しいなって」

暁美ほむらは今日も丘の上から見滝原を、あの子の欲した世界を、見守っていた。
まだこの世界には魔獣は存在している。しかし、それと戦うのは魔法少女たちではない。
暁美ほむらただ一人だ。

ガサガサ…

後ろから何者かが近づいてくる。誰なのかは見当がついている。

QB「こんばんは、暁美ほむら」

ほむら「インキュベーター…」

魔獣が現れる時間帯になると、決まってコイツは現れる。
あまりにも鬱陶しいので、ボロ雑巾の様になるまで潰したこともあった。

ほむら「何の用かしら?」

QB「エネルギーの回収に来たに決まってるじゃないか」

ほむら「そうね。それ以外に私に用なんて無いものね」

一度はまどかに触れようとした害獣であることは事実。
しかし、私が世界を書き換える前と同じ様な関係に戻っているのも事実だった。
それにこの世界で私の話し相手になれるのは悲しいことにコイツしかいない。

QB「相変わらず冷たいなぁ…これでも僕たちは君に感謝しているというのに」

ほむら「貴方たちに感謝される理由がないのだけれど」

QB「君に無くとも僕たちにはあるのさ。君が世界を書き換えた後でも、魔獣は存在している。」

QB「それに、理由は僕たちにもまだ解明出来ていないが、魔獣が出現するのは見滝原だけになっている。

QB「わざわざ遠方まで回収しにいかなくて済むから、僕たちとしては効率がいいのさ」

私の推測に過ぎないが、世界の歪みを体現したかのような
私のダークオーブに魔獣が引き寄せられているのだろう。
大量発生した魔獣を凪ぎ払えば終わるので、私としても手間が省けている。

ほむら「それで。貴方たちは、今でも契約は再開していないのね」

QB「当然じゃないか、暁美ほむら」

QB「これ以上魔法少女を増やしていたら、いつまた宇宙を書き換えられるか分からないからね」

QB「これ以上、因果律に叛逆されては困るのさ」

ほむら「私はまどかに接触しないでいてくれればそれでいいわ」

QB「無論、それもさっきと同じ理由でやらないよ」

PC破損してるので3DSから書き込んでます。3DS侮れない。

そしてまた、いつものように魔獣の気配がし始める。

ほむら「無駄話はここまでね」

QB「気をつけて。いつもより高い魔力を感じるよ」

ほむら「言われなくとも」

そう言い残し、翼を広げ私は夜の町へと飛び降りた。
どうせ相手は魔獣だ。力を使う必要など微塵も無い。
私は魔法少女姿に弓、そして悪魔の時と同じ羽…という格好で魔獣に仕掛けた。

ほむら「相変わらずの流れ作業ね」

たった一人で、攻撃をかわし、弓を引き絞り、矢を放つ。楽しさなど何処にもない。
まどかの人間としての人生を守る…という目的がなければ、既に放棄していたであろう。

5分もしないうちに、100体を越える魔獣がキューブへと変わった。

QB「お疲れ様、暁美ほむら」

ほむら「挨拶はもういいわ。さっさと回収して頂戴」

QB「言われなくともやってるさ」

程なくして、全てのキューブの回収が終わった。

ほむら「お疲れ様、キュゥベえ」

QB「挨拶はもういいって言ったのは君の方じゃないか…」

こんなしょうもないやり取りが出来るのも、悲しいことにコイツだけだった。

ほむら「私はこれで失礼するわ。また明日」

QB「じゃあね、暁美ほむら」

ほむらはそう言って、いつもの丘へと歩き出した。
しかしこの時、微かな魔力の波動をほむらは見逃していた。
無理もない。それはかつて一人の少女の願いによって消滅したはずの存在のものだったからだ。

ほむら「~♪」

鼻歌を歌いながら、夜の町を歩く。
普通であれば補導されてしまうが、魔法で誤魔化しているからその心配はない。
そして、人気のない路地に差し掛かった所で異変が起きた。
突然、自分の後ろから魔獣とは比べ物にならない程の魔力を感じたからだ。
咄嗟に振り向くとそこには…

ほむら「なっ…!まさか、でもそんな筈は…!」

そこには、カラーリングこそ異なっているが、見覚えのあるモノがいた。

ほむら「あれは確か銀の魔j…」

その一瞬が命取りとなった。銀の魔女らしきモノは既に回避出来ない位置まで接近していた。

ほむら(何故銀の魔女がここに!? 私が円環の理を引き裂いたから?)

ほむら(似た形をした魔獣なの?いや、そんなことはどうでもいいわ)

あの攻撃を無防備な状態で喰らうと、いくら私でも無事では済まない。

ほむら(でも、回避は間に合わない。時間停止もない… このままだと…)

精神は一瞬にして千里を駆ける。が、体は一里どころか1mmも動かない。
思考が悪い方へと向かっていく…そして、一つの結論へと辿り着く。

ほむら(私、死ぬの…? まどかへの誓いも果たせないまま…?)

同刻
見滝原に住む、一人の少女が目を覚ました。

???「とうとう現れたんだね…魔女…」

まるでこの事態を見越していたかのような言い回しだ。
と同時に、少女にはある未来が見えた。

???「ほむらちゃんが危ない!」

布団から飛び起き、ベランダから町へと飛び出す。
その少女の格好は、いつかこの世に存在した魔法少女のようでした。

再びほむら視点

ほむら「うっ…うう…」

ほむらは銀の魔女(?)に突き飛ばされ、ビルか何かの壁に叩きつけられていた。

ほむら(頭が痛い…脳震盪か何かを起こしたみたいね… それに…)

ほむら(腹部を抉られてるわね… 何処も瓦礫の下敷きになっていないだけマシか)

更に、手足も思うように動かない。骨折しているかも知れない。
生きているだけまだマシだが、状況は最悪だ。
周りに人はおらず、助けも呼べない。呼ぶ気はないが。
それに、魔力の波動から使い魔(?)周りを囲まれていることも分かっている。
回復している余裕もない。

ほむら(使い魔たちを呼ぶ…? いや、どこにいるかすら把握出来ていない…)

ほむら「兎に角、ここは一旦引きましょう…」

足を引きずりながらほむらは立ち上がる。

全身の痛覚を消したため、痛みは気にせず歩ける。同時に回復も始める。
が、もともと得意ではないため魔力を惜しみ無く使っても中々回復しない。

ほむら「悪魔が聞いて呆れるわね」

無駄口を叩いていられるだけの余裕はまだある。
手足が治らないと飛行出来ない。どれだけ早く治すかが勝負だ。

使い魔たちの攻撃は続いていたが、単調な攻撃ばかりなので回避は出来る。

ほむら「生憎、貴方たちに構っていられないの」

弓で牽制しつつ、距離を取る。手は治った。足ももうじき治る。

ほむら「借りは必ず返すわ」

そういって翼を広げ飛びたつ。
が、また予想外のことが起こる。
使い魔たちの遥か後方にいたはずの銀の魔女(?)が、目の前にいたのだ。

ほむら「何故…!?」

コイツは何故私の索敵を買い潜れるのか。ほむらには謎だった。

また攻撃が来る。直撃は避けたが、地上に落とされた。

ほむら「しつこいわね…」

前方には銀の魔女(?)、後方からは使い魔(?)が迫ってきていた。また囲まれた。

ほむら「仕方ないわね…」

もう撃破するしかない。弓に魔力を込め始める…が

ほむら「…っ!」

さっきの墜落で傷口が開いたらしい。弓を手から落としてしまう。
前からは本体、後ろからは使い魔たちの突進が迫る。こうなればアレを使うか。
手負いの状態で使用するのは不安が残るが…

魔力を集中させる。が…
いつもの様に翼が生成されない。何故か魔力が集まらない。

ほむら「なんで…!」

何度やっても同じだった。終わりであることを悟った。

ほむら「なんで…どうしてよ…ねぇ…」

ほむらには理由が分からなかった。
ダークオーブには濁りなんて概念は無かったはずだ。魔力も使い放題な筈なのに。
こんなところで死ねない。死にたくない。
これでは何のためにまどかを裂いたのか分からない。
あの子に気づかれもしないまま、今度こそ一人で果てる。しかも最悪の形で。
弓も握れない、何故か魔力も上手く使えない。万策尽きた。

自然と涙が流れる。
摂理を乱すことしか出来ない悪魔には相応しい最後なのかもしれない。
両側から突進が迫る。今度こそ終わりだ。

ほむら「ごめんね、まどか…」

「ううん、諦めるのはまだ早いよ」

頭にいつか何処かで聞いた言葉が流れる。走馬灯でも見てるんだ、とほむらは思った。

シュゥゥゥ… ドォォォン!

とその時。なり響く轟音で現実に戻された。
目を開くと、ドス黒い軸に赤いプラズマが走るビームのようなものが視界を埋め尽くしていた。

そのビームの様なモノは凄まじい感情を帯びていた。
怒り、憎しみ、慈悲…そのどれにも当てはまらなかった。
そして、そのビームは私の周りの敵を根こそぎ消し去った。

ほむら「今のは…一体…」

ヨロヨロと立ち上がり、ビームが放たれた方角を見つめる。

ほむら「…!」

思わず目を見開いた。ビルの上に見覚えのある人影が見えたからだ。
その人影は私の方を向いたあと、夜の闇へと消えた。
人影が消えた後も、その場所をずっと見つめていた。

ほむら「今のは…一体…」

助かった…しかし、あれは何だ?
全ての魔法少女の記憶は私が封印した。いや、例え魔法少女でもあんなビームは撃てないはず。
あんなことが出来るのは、一人しかいない…

ほむら「まどか…貴方なの…?」

いつの間に記憶と力を取り戻したのか。そして何故それを私が気づけなかったのか。
疑問は尽きないが、手負いの体では追求も出来ない。

ほむら「明日、探りを入れてみましょう…」

そう言って、ほむらは歩き出す。
まどかの答え次第ではあの子と戦うことになるかも知れない。
それでも構わない。私はあの子の幸せを望むから。

ほむら「まどか…私は貴方を…」


そして、その様子を見ていた者がもう一人。

???「全く、何も直々に出てこなくても良かったのに…」

あのビームのことを言っているのだろうか。

???「少しはアタシのことも頼れってーの!」

???「まぁ…あいつの為なら、仕方ないか」

???「ホント、あたしの親友は何でこう…皆不器用なのかなぁ…?」

???「それと、前置きに時間かけすぎじゃないの?」

シナリオに駄目だしは止めろって…

???「さてと…じゃあ、そろそろ帰りますか!」

それぞれの行く先へと進む3人。
彼女たちを、あのときと変わらない欠けた満月が照らしていた。

投稿感覚遅すぎ&あの人のダメだし通りですね。申し訳ない。
今回はここで一区切りとさせていただきます。
見てくれていた方、もしいたならありがとうございました。


ほむら呆気なく魔女にやられたね

諸事情でID変わってますが気にしないでください(←いや気になるだろ)
冒頭の内容が一番練れてなかったので読み返すと酷いですね。書きながら書き直してたし...

>>22 予想外の事態に弱いのがほむらなので しかも索敵に何故かひっかからないし

では続き投稿...の前に需要と著作権が心配なOPをば

月のシーンの後からオープニングです



交わした約束忘れないよ 目を閉じ確かめる

押し寄せた闇 振り払って進むよ


振り返れば仲間がいて 気がつけば優しく包まれてた

何もかもが歪んだ世界で 唯一信じれるここが救いだった

喜びも悲しみもわけあえば強まる想い この声が届くのなら

きっと奇跡はおこせるだろう

交わした約束忘れないよ 目を閉じ確かめる

押し寄せた闇 振り払って進むよ

どんなに大きな壁があっても 越えてみせるからきっと

明日信じて祈って...


SS版 魔法少女まどか☆マギカ 約束の物語


原作:Magica Quartet「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語」

制作:吹雪のキュウマミ同好会(メンバー一名)



 朝 まどか視点

まどか「おはよう、パパ」

知久「おはよう、まどか」

まどか「ママは?」

知久「タツヤが行ってる、手伝ってあげて」

まどか「はぁい」

全くもう、何時までたってもママは変わらないなぁ...
母親に呆れつつも、いつも通りの平穏な日々を過ごせることにまどかは喜びを感じていた。

まどか「よし、いっくぞー!」

扉を勢いよく開き、カーテンを開け放つ。

まどか「起っきろー!」

詢子「うぇぇぇぇ! ...?」

タツヤ「ママおきたね」

朝は今でもこんな感じです。

詢子「最近どうよ?」

このやり取りもいつも通りです。

まどか「和子先生がちょっと大変。ホームルームじゃその話ばっかで」

詢子「あちゃー... そろそろ本格的にマズいかなぁ...」

まどか「先生どうしていつも玉砕しちゃうのかなぁ... 結構可愛いトコあるのに」

その台詞、何時か何処かで聞いたことがあるような気がするのは気のせいか。

詢子「あいつは昔から高望みが過ぎるのさ」

まどか「あはは...」

苦笑いしつつ、ふとこんな考えが頭に浮かぶ。
今の自分も高望みをしているのではないか? もしそうだとしたら...

まどかの左腕には銀のフレームに桃色の文字盤を持つ腕時計が付けられていた。

もしそうだとしたら、ただあの子を苦しませただけで
何もしてやれないままあの子を死なせることになる。そうなったら・・・
一人で考え込んでいると・・・

詢子「まどか・・・? まーどか!」

まどか「まっママ! どどど、どうしたの?」

母親の声で現実に戻される。

詢子「なーんか考え込んでたけど、大丈夫?」

まどか「う、うん・・・ 大丈夫・・・だよ」

詢子「大丈夫な奴が言う台詞じゃないなーそれは」

ママ・・・なんでそんなに鋭いの・・・
それは貴方より人生経験豊富だからだ。

まどか「うう・・・」

詢子「どした? アメリカから戻って半年経つけど、まだ変化に慣れてないの?」

まどか「ううん、そうじゃなくて」

寧ろ、変わってたのは私のほうだよ。

詢子「友達と喧嘩でもしたか?」

まどか「それも違うの」

喧嘩なんてするはずない。

詢子「となると・・・ なるほど~、とうとうまどかにも春が来たかぁ」

まどか「ちちち、違うよ!」

予想外の言葉が飛んできた。
どうして私が、さやかちゃんやほむらちゃんを切り捨てないといけないの・・・

詢子「まー何かあったら私に相談しろー。悩んでても仕方ないからなー」

まどか「だからホントに違うんだってぇ・・・」

まあ、悩んでても仕方ないのはホントだよね。
モヤモヤが少し晴れたところで、食卓に向かう。

詢子「おーし、じゃあ行ってくる!」

三人「「「行ってらっしゃぁい!」」」

まどか「・・・そろそろ私も行こうかな」

腕時計を見ながらまどかが呟く。

知久「気をつけて行ってらっしゃい」

タツヤ「いってらっしゃい、ねぇーちゃ!」

まどか「行ってきます。パパ、タツヤ」

今日の天気は晴れ。さわやかな朝だ。
時間に余裕もある。待ち合わせに遅れることもないだろう。

まどか「今日はどんな日になるかなぁ...」

期待に胸を膨らませ、まどかは駆け出した。

待ち合わせ場所には、まださやかちゃんしかいなかった

まどか「おはよう、さやかちゃん」

さやか「おはよう、まどか。昨日はお疲れ!」

まどか「え・・・ さやかちゃん見てたの?」

さやか「当ったり前でしょ! それが私の役目だからね」

まどか「ありがとう、さやかちゃん。・・・あともう少しだよ。それまで頑張ろうね!」

さやか「分かってるよ。待つのには慣れてるからさっ」

まさか白昼堂々、しかも通学路でこんな話し合いがされているなど
通行人は勿論、流石に悪魔でも考えないだろう。
第三者からしたら友達同士の普通の会話にしか見えない。

まどか「そういえば杏子ちゃんは?」

この場にいないからこそ堂々と話し合いが出来てるんだけど、何処行ったんだろう。

さやか「あー、杏子は寝坊しててさ。そろそろ来ると思うよ、っと来た来た」

杏子「ったく、ちょっとくらい待ってくれてもいいじゃんかー、さやか」

さやか「寝坊したのはあんたでしょー!」

杏子「仕方ねぇだろー!ベットがふかふかなのが悪いんだ!」

そりゃぁ確かに、野宿よりは寝心地いいだろうけど・・・
あんな時間まで起きてたあたしでも寝坊してないんだよ!しっかりしてよね・・・

さやか「それはそれとして・・・ 杏子、あんた宿題しっかりやってるんでしょうね!」

答えは分かりきってるから聞く必要もないんだけど...

杏子「やってないに決まってんだろー。だからさ、まどか。後で写させてよ」

杏子の顔面にバッグが飛ぶ

さやか「こら! 宿題は自分だやるモンでしょ」

杏子「アンタはアタシの母親かよ!」

さやか「そうじゃなくて、まどかをそんな汚いことに巻き込むなっていつも言ってるでしょー!」

杏子「だって宿題なんて面倒じゃんかー」

さやか「そもそもその考え方自体がおかしいんだってぇの!」

マテコラー オオーコワイコワイ マチナサァイ!

まどか「はぁ・・・」

アメリカに留学してたなんて変な設定が付いていても、私たちの関係はすぐに元通りになった。
でも、この毎朝の宿題騒動は一体いつになったら終わるんだろう。

 色々あって学校

早乙女先生「今日は皆さんに大事なお知らせがあります。心して聞くように
      告白とは、すぐに返すものですか。それとも自分の気持ちを整理してから返すものですか
      はいっ、中沢君!」ビシッ

中沢「ええっ、ど、どっちでもいいんじゃないかと・・・」

早乙女先生「その通り!どっちでも宜しい!
      たかが返すタイミングくらいでその人への愛が変わると思ったら大間違いです!」ポキッ

差し棒がまた一本犠牲になった。

早乙女先生「女子の皆さんも男子の皆さんも、相手が自分の告白への回答を渋っただけで
      振るような大人にならないことっ!」

まどか「先生・・・何があったんだろう・・・」

さやか「さっぱり分からん」

杏子「Zzz...」

ほむら(まどかからの魔力の波動は・・・)

反応は多種多様だ。

早乙女先生「ではこれで、朝のホームルームを終わります。一限目の準備をしてください」

さやか「ふぅ・・・やっと終わったーっいて、また居眠りしてるし!おいこら杏子!」

杏子「ふぁぁ...ねみぃ...」

まどか「ほむらちゃん・・・」

まどかは端の席にいるほむらに目をやる。
ほむらは何事もなかったかのようにそこにいた。
いつも気だるそうにしているほむらちゃん。とてもじゃないけど見てられない。
隈みたいなのも出来てるし。

ほむらは自分を見つめている者に気がつく。まどかだ。
昨日までは何もかも普通だった。だが昨夜の事がある以上、普通ではいられない。
最近は突然円環の理の力を暴発させることもなくなり、やっと安定してきたと思ってたのに。

ほむら「まどか...」

今のところはまどかから魔力は感じない。もしかしたらまどかではなかったのかもしれない。
だとしたら、あれだけ強力な魔力の持ち主と戦闘になる可能性もある。それはそれで非常事態だ。

昨日の出来事で、私の存在意義そのものが危ぶまれ始めた。
まどかを彼女の望む世界に連れて行く。そして私はそこに居る必要はない。
まどかに危害を加えるもの全てをこの世から消せばいい。あの子が呪いを受け止める必要は無い。
あんた弱い子が... その点、私は摂理を乱す悪魔。呪いを受け止めるには適任だ。どうせ呪われているのだし。
今日までずっとそうしてきた。それが正しい道だと信じてきた。
それが出来ないのなら、私がこの世界に存在する意味なんてないのだから。

そして、それが出来るのはこの世界でただ一人、私だけ...なはずなのに...

流石のほむらもたった一日で自分の立場が危うくなるなど想像もしなかっただろう。

ほむら「それでも私はやるしかない。もうあんなヘマはしない。私の思いは嘘でもまやかしでもない」

そう思うしかなかった。
だからこそ、もう少しまどかに探りを入れましょう。

まどか「・・・」

まどかは何も言わなかった。かけるべき言葉が見つからなかった。
でも、ほむらちゃんが心配。それはホントなの・・・

杏子を起こすことを諦めたさやかも、事の成り行きを見ていた。
なんであいつ等はここまで不器用なのかなぁ...
まあ、私が言えたことじゃないか。

そうこうしてる内に、始業のチャイムが鳴った。

今回はここまでとさせていただきます。
見てくれていた方、もしいたならありがとうございました。

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