モバP「飛鳥にギャフンと言わせたい!」飛鳥「ぎゃふん」 (130)

飛鳥「これでいいかい?」

P「」

飛鳥「よくわからないけど、キミの役に立てたみたいでよかったよ」

P「違う……俺が望んだのはこんなのじゃない!」

飛鳥「?」

P「まあ待て。まずは話を聞いてもらおうか」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387967313

P「時に飛鳥、お前は感情表現が出来ているか? 怒ったり泣いたり、いろいろあるよな」

飛鳥「うん。ボクだって年頃の人間だからね、胸中いろいろあるものさ」

P「本当か? よく考えろ。自分に嘘はついていないか?」

飛鳥「ここで自分にもキミにも嘘をつく必要がどこかにあるなら、ぜひ教えてほしいくらいだ」

P「中学生ってやつはどうにも感情を失いたがるからな。俺は飛鳥が心配なんだ」

飛鳥「……どうやらボクのことを相当痛いヤツだと思ってたんだね、キミ」

P「そういう訳で、いつも涼しそうな顔をしてる飛鳥がどんな風に表情を歪ませたりするのか、俺は非常に興味がある」

飛鳥「わけがわからないよ。まさかキミのその嗜虐心にも似た欲求を満たしたいがために、これからボクに酷い事をしようって言うのかい?」

P「さてな、俺はいろんな飛鳥を見てみたいだけだ。そのためにまずは>>3をしようと思ってる」

メルヘンデビューを歌って貰う

飛鳥「メルヘンデビュー?」

P「うちの安部菜々は知っているな? 彼女の彼女による彼女のための楽曲だ」

飛鳥「あぁ、なんだか思い出してきたよ。あれか……」

P「あれを歌いこなせるのは菜々をおいて他にいないのは承知してる。しかしああいう歌でもチャレンジすることで歌唱の表現力アップに繋がるはずだ。たとえあんな曲でもな」

飛鳥「取ってつけたような言い訳はやめてくれ。目が笑ってるじゃないか」

P「ノリノリで歌ってもよし、羞恥に苛まれながら歌ってもよし! とにかくレッスンがてらあの曲を覚えてきてくれ。いいか?」

飛鳥「拒否権は無さそうだし、キミがやれというのならボクは従うまでだけど」

P「決まりだな! しばらくしたら声を掛けるから、準備はぬかりなく頼むぞ!」

飛鳥「……やれやれ。今回だけだよ?」

P(さすがの飛鳥もあの曲はうまく歌えまい! ふっ、今から待ち遠しいな)


後日、メルヘンデビューを披露した飛鳥は>>10

1 まるでウサミン星人そのものだった
2 明らかに無理をしてる感があった
3 泣いた

こんな感じでゆっくりやってきます

3

P(まさか早々に泣き顔を拝めるとは思わんかった)

飛鳥「……」グスッ

P「ま、まあ飛鳥は頑張った。頑張ってくれたんだよな? 俺はちゃんと見てたぞ」

飛鳥「……違う、違うんだよP。ボクは戦う前から既に負けていたんだ」

P「どういうことだ?」

飛鳥「キミが言うから、ボクは寸暇を見つけては曲を覚えるために何度も聴き返した。何度もね……それがいけなかったんだよ」

P「何か……あったのか?」

飛鳥「たしかに曲は覚えられたさ。それこそ頭の中で勝手に再生されるくらいに」

P「! まさか……」

飛鳥「キミは経験したことがあるかい? 寝ても覚めても、授業中にふと訪れる静かなひと時や放課後の活気あふれる喧騒の中でも、いつだって彼女は頭の中で歌い出すんだ……あの曲を」

P(恐るべしウサミン星人!)

飛鳥「なんだかボクがボクでなくなってしまいそうだった……」

P「大丈夫だ! もうメルヘンデビューを歌えなんて無理強いはしないから、な?」

飛鳥「そうしてくれると助かるよ。……でもまだ耳から離れなくて」

P「よし、そんなものとっとと忘れさせてやろう。何か俺にできることはないか?」

飛鳥「……そうだな、声が聞きたい。誰かが側にいてくれて何かを語らうことがあれば、その間だけでもかき消せるはずだから」

P「わかった。暇さえあればついててやるから、早く忘れるんだぞ」

飛鳥「そうしたいものだね。フフ、まったく誰のせいだと思っているんだか」



P(それ以来、時間があれば飛鳥を構うようにした。手持ち無沙汰でいたら飲み物でも買ってやったし、共通の話題を増やすため飛鳥がよく聴いているらしい音楽に手を出したりもした)

P(次に俺がまた飛鳥によからぬことを企てたのは、最近財布が軽くなったなあとしみじみ気付いた頃である)

P「飛鳥、話がある」

飛鳥「うん? どうしたのさ改まったりして」

P「最近お前と一緒に過ごすことが多いな?」

飛鳥「そうだね。ボクは結構楽しんでるつもりだけど、キミはそうでもなかったのかな」

P「そんなことないぞ。担当アイドルのことをよく知ることも俺の仕事だし」

飛鳥「ふうん、仕事でもなければボクに興味なんてないんだ。寂しい関係だったんだね」

P「……いや、俺も割りと充実はしてます、はい。それなりの代償があったことにようやく気付いたけどな」

飛鳥「そっか、フフ。それでボクにどんな話を持ってきたんだい?」

P「それがだな、今日はまたお前をギャフンと言わせたくなっていろいろ考えてきたんだよ」

飛鳥「え、また? 一応だけど理由を聞いていいかな」

P「特にない! しいて言えばまた泣き顔とか見せてほしい!」

飛鳥「……。キミもいい趣味してるね」

P「ありがとう! てなわけで今度は>>22でどうだろう」

苦手なお茶を飲ませて反応を見るという建前のもとこっそりお茶の中に利尿剤をしかけておいて反応を見る
ダメなら安価下

安価下で称賛されてたのでそのままいきますか

P「お茶、苦手だって言ってたよな? それを克服するために少しずつ慣れてもらおうと思ってな」

飛鳥「へぇ、今度は嫌がらせのようでいてちゃんと裏がありそうだ。克服というけどまるで苦手なままではデメリットがあるみたいな言い草だね」

P「そりゃそうだ。ま、些細なことかもしれないんだが。お茶って休憩の合間とかいろんなところでよく支給されるだろ? そんな時に口をつけられないってのはどうかなって」

飛鳥「うーん、そんなに困った覚えはないけれどな。ミネラルウォーターだってよくあるし」

P「でも畏まった場に水は出ないぞ? 粗茶ですが、なんて出されたものが水だったなんてことにはならない。ほら、飲めるようになっておいた方がよくないか?」

飛鳥「ちょっと強引な気もするけど、とにかくキミはボクが苦手なものを口にする姿を見て楽しもうって魂胆だろう?」

P(それもあるがな!)

P「そんなところだ。安心しろ、その辺で買ったペットボトルのってわけじゃない。俺が淹れた特別製を飲ませてやろう」

飛鳥「そっちの方がボクの苦手とするものに近づくと思うんだけどな……まあ、いいよ。それでキミの気が済むのなら、少しくらい付き合ってあげようじゃないか」

P(だ……駄目だ、まだ笑うな……こらえるんだ……し……しかし……)

P(わざわざ急須から茶葉まで一通り買い揃えてしまった。それと利尿剤も忘れずに。今月はスタドリ控えなきゃな……)

P(さて、はやる気持ちを抑えてまずは普通にお茶を淹れてみよう。もしかしたらまだ裏があると勘ぐって警戒してるかもしれん)

P(だんだん慣れてきたところに、ちょいとこいつを入れてやって……あー、反応が楽しみだなあ!)



P「淹れてきたぞ~。早速飲んでもらおうか」

飛鳥「……待った。疑うようで悪いけど、まずはそれキミが飲んでみてくれないか?」

P「ちょ、今さらなんだよ(危ねええええええ!)」

飛鳥「誤算だったとはいえ、前回キミにはいろいろと苦労させられたからね。今回がこの程度で終わるとは思えないんだよ」

P「ふむ、当然だな。じゃあ証明してやろうじゃないか」

P(残念だったな飛鳥、これはただのお茶だ。あっつあつのなあ!) フー フー

飛鳥「なんだ、ちゃんと飲んでるみたいだね」

P「お前が思ってるようなものじゃないからな。ただのお茶に抵抗する理由なんかない」

飛鳥「おかしいな……何か仕掛けてくると思ったんだけど。P、ボクが悪かった。キミを見誤るところだったよ」

P(なんだろう、心が痛む)

飛鳥「他意がないならないでいいんだ。苦手なものには変わらないがキミがせっかくボクに淹れてくれるんだし、せいぜい楽しめるよう努力してみようかな」

P「お、おう。次こそは飲んでもらうからな、覚悟しとけよ?」



P(こんな具合で警戒心は解け、俺は機が熟すのを待つことにした)

P「なあ飛鳥、どうしてお茶なんかが苦手なんだ? 静岡出身だろ?」

飛鳥「出身を理由に嫌いなはずがないと思われても困るな。その理屈だと、茨城出身者には納豆好きしかいないことになったりしないかい?」

P「あー、言われてみるとそうだな。で、なんでお茶が苦手なんだ?」

飛鳥「さあ、好き嫌いに明確な理由は必要ないんじゃないかな。好きだから好き、嫌いだから嫌い、ってね」

P「じゃあ特に理由はないってことか。お茶をねえ」

飛鳥「……そうだな、少し考えてみたけど、ボクの場合は静岡出身だからこそ苦手なのかもしれない」

P「? どうしてそうなるんだよ」

飛鳥「こんな風に出身のせいで好きなはずだと思い込まれたりすることに、反抗したくなるのかもね。そんなのはただのレッテル貼りでしかないからさ」

P「そ、そういうもん、なのか?」

飛鳥「今ボクをめんどくさいヤツだと思っただろう。正直に言ってみて、怒らないから」

P「オモッテナイ」

飛鳥「思ったんだね。いいんだよ、そんなことボクが一番わかってるんだ」

P「……ん? なら飛鳥は本当はお茶が苦手じゃなかったりするのか?」

飛鳥「それはどうかな? ボクならそういうこともあるだろうって話」

P「こんがらがってきたんだが」

飛鳥「苦手には違いないよ。ただ、キミが淹れてくれるこのお茶に関しては、その類ではない……ことにしてあげてもいい。なんてね」

P(よくわからんが、俺の淹れたお茶を多少は気に入ってもらえてるらしい)

P(そろそろアレを使う頃合いか?)

P(今日は撮影の仕事だ。このチャンスを逃す手はないな!)

P(そう思った俺は水筒に入れてお茶を持ってきた。もちろん今度こそ本命の利尿剤入りだ)

P(仕事が始まる前に水筒は渡してある。休憩に入ったところで顔を出すとしよう)



P「よう、調子はどうだ?」

飛鳥「さっぱりだよ。ステージで歌ってた方が気が楽だね。カメラに収まるってのはどうもいい気がしないや」

P「緊張してるのか? 慣れればどうってことなくなるさ。ところで……」

飛鳥「ああ、これかい? ありがたく頂戴してるよ。保温がしっかりしてるから飲めばたちまちに体が温まるんだ」

P「そうか。ま、ゆっくり飲んでくれ。今日はまだまだこれからだしな」

P(どのくらい効果があるかわからないからな、じわじわ効いてくれた方が都合いい)

飛鳥「そうしようかな。さて、これぐらいにしてまた行ってくるとしよう」

P「おう。しっかり見ててやるからな」

飛鳥「それは困るな……じゃあ、あとで」

P(そして、程なく飛鳥に変化の兆しが見え始めたのを俺は見逃さなかった)

飛鳥「……」

P(僅かに表情が固い。撮影用にある程度の表情を作ろうとはしているみたいだが、意識はどこか別のところにあるようだ)

飛鳥「……ん」

P(指定されたポーズを取るにも苦労しているらしい。身体の角度を微調整するのにすら呼吸が乱れている)

飛鳥「……ぅ……くっ」

P(それでも体裁を取り繕おうと必死に耐えているようだが、あの様子だと長くは持ちそうにないな)

飛鳥「あ……」

P(飛鳥と目が合った。そうだ、俺はお前を見ているぞ! そのいっぱいいっぱいな表情、ぜひとも俺に撮らせてくれ!)

P(……じゃなくて、俺を見るやなんとかかき集めた気力を振り絞って持ちこたえてるみたいだ。さっきは余計なこと言ったかな? とはいえ限界は迫ってきてるはず)

P(このままだと本当に決壊してしまうかもしれない。さすがにそれは今後のアイドル活動にも影響を及ぼしかねんな……どうする?)


Pは飛鳥に>>40

1 助け舟を出した
2 心の中でエールを送った
3 どうしようか考えてるうちに手遅れに

age忘れたので>>41

1

1

P(うん、普段の言動がどうであれ飛鳥だって女の子だ。いたずらに辱めを負わせるわけにはいかんよな)

P「すいませーん。ちょっと中断してもらっていいですか」

飛鳥「……?」

P「もしかしたらお気づきかもしれませんが、飛鳥がコンディションを崩しているみたいなので……少し外してもらっても……ええ、先に他の子を撮影できたりは? そうですか、ありがとうございます」

P(というわけだ。無理せず申し出ていいんだぞ)

飛鳥(う、うん……ボクもできればそうしたかったんだけど)

P(そうとなったらさっさと出直してこないとな。歩けるか?)

飛鳥(多分、ね。でも今は集中を解くわけに……いかないんだ)

P(何言ってんだ。ほら行くぞ)

飛鳥(わっ、押さないで……お願いだよ、もう余裕が……)

P(じゃあ抱えてやるから。飛鳥は自分のことに集中してろ)

飛鳥(抱えるって何を、ひゃっ!?)

P「それでは少し外しますね。後のことはよろしくお願いします」

飛鳥(変な声出ちゃったな……)

P「ん? 何が出たって?」

飛鳥「で、出てない! 何も出てないから、できれば慎重に急いで、ほしい……その」

P「はいはい、そっちな」

P「こっちでいいんだろ?」

P(何も聞かずに女子トイレへ向かいでもしたらまた疑われそうだしな。そんなことに気が回る余力があればだが)

飛鳥「……」コクン

P「やけにおとなしいな。こういうのを借りてきた猫のようって言うのか?」

飛鳥「猫のほうが、まだ可愛げもあったんだろうけどね」

P「そうでもないぞ。しおらしくしてる飛鳥もなかなかのもんだ」

飛鳥「……褒められてる気がしないな、それ」

P「まあな。いつも掴みどころがないんだ、今ぐらい掴ませてくれ」

飛鳥「掴まってるのはむしろボクなんだけど、まあ言いたいことは伝わったよ。あんまりうまくないね」

P「うるせっ。揺らすぞ」

飛鳥「やめて、それは冗談じゃすまなくなる。……そもそもこれ、結構怖いんだ。自分の足で立ててないと不安になるみたい」

P「だろうな。いつ俺が飛鳥から手を放すかもわからないし、つまずいたりして振り落とすことにでもなれば」

飛鳥「考えたくもないな。……こんな時でもなければ、少しは思うところもあったかもしれないのに」

P「何のことだ?」

飛鳥「こちらの話さ。しいて言えば、誰かに命運を預けている自分の無力さを呪いたくなった、かな」

P「相変わらず回りくどい言い方するのな。ほら、もうすぐ着くぞ」

飛鳥「ゆっくり頼むよ。なんだってまた段差を乗り越えなきゃいけないんだ……」ギュッ

P(女子中学生を抱きかかえてしがみ掴まれるのも悪くないと思いました まる)

P(なんとか事なきを得た飛鳥もとい俺たちは、撮影の仕事を終え車で事務所に戻ろうとしていた。助手席からの妙な視線を受けつつ運転するのはどうも落ち着かない)

P「……なあ」

飛鳥「それはボクに呼びかけているのかい?」

P「そうだ。というか確認するまでもないだろ」

飛鳥「この車にはボクとキミ以外にも搭乗してるじゃないか。キミが呼び掛けられる対象はボク以外にもいるわけだね」

P「後ろの姦しさが聞こえてないのか? まあいいけど、ちゃんと礼は言ったんだろうな。お前が抜けた間に繰り上げて撮影をこなしてくれてたんだぞ」

飛鳥「あぁ、問題ないよ。それに今もどう埋め合わせをするか考えてたところだったんだ」

P「本当か? その割にずっとこっち見てたような。まさか俺の顔に何かついてるんじゃ」

飛鳥「もしそうなら指摘してあげたさ。まぁ、ボクがキミを見ていたというのは間違いじゃないけれど」

P「俺の顔見ても何も良い案は浮かばないぞ」

飛鳥「だろうね。でもそうしてればキミのこと、何かわかるかなと思って」

P「ほう? で、何かわかったのか」

飛鳥「よくわからない、ということがわかったよ。そう簡単にキミのようにはいかないみたいだ」

P「俺がまるでサイキックパワーを持ってるみたいに言うのな」

飛鳥「でもボクのことをしっかり見ていたからこそボクの変化に気づいたんだろう? 今日は……おかげで助かったよ。察しが良すぎた気もするけどね」

P(うっ、まさかバレたか!?)

飛鳥「はっきり口にするには多少なりとも抵抗があることだったし、すぐ伝わってくれて感心したものさ。ボクじゃなくても今日のキミは頼りがいがあるように映ったんじゃないかな」

P「なんだ……って、それはいつもは頼りないってことか?」

飛鳥「さぁ、どうだろうね。そんなことはいいんだ、単刀直入に聞くけどボクに何か望むことはないかい?」

P「突然何の話だよ?」

飛鳥「言っただろう、埋め合わせを考えてるって。それはキミも例外じゃないってことだよ」

P(俺は俺であれを試せたし既に良い思いをさせてもらってる、とは言えんよなあ)

飛鳥「キミを見てても何をしたらいいのか思い浮かばなかったんだ。何かないかな。ボクにできることなんてそんなに無いかもしれないけど、さ」

P「そうだな……じゃあ>>64


1 飛鳥に~~する
2 飛鳥から~~してもらう
3 特に望まない

~~は自由にどうぞ

1で

飛鳥の髪を櫛で梳かす

P「飛鳥の髪を梳いてみたいな」

飛鳥「髪? ボクのをかい?」

P「なんか女の子に何かしてるなーって気になるよな。いや全然手慣れてるわけじゃないしやってみなきゃわからんけど」

飛鳥「ふぅん。でも髪を梳いてみたいならボクよりもやりがいのある人が他にいるんじゃないか?」

P「そりゃあな、もっと長くて弄くりやすい方がいいのかもしれん。でも俺は飛鳥のが梳いてみたい。飛鳥こそ俺に髪を触られるのは嫌だったりしないのか?」

飛鳥「嫌だと言ったらやめてくれるのかな? ここ最近、堂々とボクに嫌がらせ目的で何かをさせようとするよね」

P「それはそれ、これはこれのつもりだったけどな。純粋にそうしてみたかった。嫌ならやめておく」

飛鳥「……ううん、キミにならボクは構わないよ。ただボクが嫌がるのが目当てだったというなら、その時は嫌悪感を覚えただろうな」

P(エクステも様になってるし、髪にこだわりあるんだろうなあ。ただでさえ女の子なら気にするところだしな)

飛鳥「ボクにも大切にしてるものはある。それをキミにも大切にしてほしいから、気まぐれで踏みにじってほしくないんだ」

P「飛鳥?」

飛鳥「ボクはキミが思うように痛いヤツだけど、だからといって何をしてもいいなんて考えてたりはしないかい?」

P(信号に合わせて車にブレーキをかけた。青を待つ間に助手席へ目をやると、飛鳥はもうこちらを向いてはいなかった)

飛鳥「ボクをどうしたいのか、どう思ってるのかはわからないけどさ。ボクにだって感情はあるからね」

P「……」

飛鳥「キミはボクが出会ってきたつまらない人たちとは違う、期待させてくれる人だと願ってるよ。
……フフ、このくらいでいいかな。冗談さ、何を言い出すんだと驚いたかい? 梳きたいというなら心してボクの髪を堪能するといい。事務所に戻ったら、ね」

P(信号が変わり、会話も途切れる。飛鳥は飛鳥で俺に思うところがあるのだろう。俺は運転中なのを言い訳にして、今は飛鳥のことを考えるのをやめた)

飛鳥「ボクはここに座ればいいのかな」

P「ソファじゃやりにくいからな。俺のデスクだけどいいよな?」

飛鳥「あぁ、問題ない。案外座り心地よくないんだね」

P「ほっとけ。……あ、櫛どうしよう」

飛鳥「貸してあげるよ。ボクのなら馴染んでるしさ」

P「悪いな、そこまで考えてなかった。でもここで俺が自前の櫛を持っていたとして、それを自分のアイドルに使うってのはどうなんだろう」

飛鳥「アイドル用に持っていたことにすればいいじゃないか。メイクを手伝えるほどにもなれば、誰も納得するよ」

P「今のところそこまで仕事の内に求められてなくて助かった……」

飛鳥「なんならボクが練習台になってあげようか?」

P「心にもないことは言うものじゃないぞ。さて、じゃあ借りるな。えっと……そういえばエクステの付け根というか、どうなってるんだ? この辺触らない方がいいのか?」

飛鳥「そうだね。詳しく知りたいなら今度教えてあげるけど、今は目的が違うだろう? 繊細なところだからさ、気をつけてくれ」

P「わかった。よっし、梳くぞ~」

P(といってもどこから手を着けたものかわからないのであった。適当でいいか)

P(しかしふわっふわしてるなあ、手触りがいい。これだけ近いといい香りにも気づかされるし、やっぱり手入れが行き届いているようだ。さすがにアイドルともなれば当然といえば当然かもだが)

P(長いとは言わないけど、それでも男のそれと比べたらボリュームあるし、十分梳けるんだな。しばらく楽しめそうだ)

P(もみあげのところのエクステなんかどうなってんだろう。この辺は下手に弄らないよう慎重に扱わんとな)

P(となるとこのあたりは耳か。いつも髪が被さっててほとんど見えないんだよな。……耳か)

P(耳を触られると弱いって子よくいるよな。飛鳥は弱点とかなさそうだけど、意外と耳とか弱かったりして)

飛鳥「どうだい、年頃の女性の髪を梳く気分は。さっきから押し黙っているようだが」

P「ん、ああ。ちょっと夢中になってただけだ。貴重な体験だからな」

飛鳥「そうかい? ボクの方もそれくらい優しく扱ってくれれば気持ちがいいから、まだやるならその調子で頼むよ」

P「お、おう」

P(割りとリラックスモードなのか? 加減はこんなもんでいいなら、少し試して――)

P(……>>83)

1 いやいや、邪な発想はよくない
2 バレない程度に探りを入れてみるか
3 いっそ世間話の一環として弱点を聞く

次の更新が多少遅れるかもしれません
年内には終わらせるつもりなのですぐ再開するつもりではあります

1

P(……やめとくか。せっかく飛鳥も楽にしてるみたいだしな)

飛鳥「どうかしたのかい? 手が止まってるよ」

P「ああいや、どうしてくれようかと」

飛鳥「不吉なことを口走っているけど自覚はあるのかな」

P「気にするな。それにしても触り心地よくていいな飛鳥の髪」

飛鳥「気は遣ってるつもりだからね。誰かに触らせることまでは想定してなかったけどさ」

P「エクステつけるぐらいだしなあ、それなりにファッションこだわってるんだろう」

飛鳥「服装もそうだが髪もまた自己表現にはうってつけなんだ。そう思わないかい?」

P「でも飛鳥のそれって、えーとなんだっけ。ささやかな抵抗だったか? どういう意味なんだ?」

飛鳥「説明を求められてもな。キミならわかってくれそうなものだと思ってたよ」

P「邪推に邪推を重ねてお前を誤解したりでもしたらプロデューサーとしてまずいだろ? 本人の口から聞きたいんだよ」

飛鳥「……そういう空気を読まないところは嫌いじゃない。ボクのことでも知ろうとする姿勢もね」

P「そりゃどうも。それで、どうなんだ?」

飛鳥「その前にキミがどう解釈したのかを聞かせてほしいな。答え合わせをしようというわけじゃないが、興味がある」

P「うーん……ささやかな抵抗、だよな」


P「>>97

1 若気の至りかな
2 何かと戦ってるのか
3 蘭子チックなものだったりして
4 ~~(自由にどうぞ)

4.構ってほしいのかな

まあ連投規制とか特に設けてませんでしたしね、そのまま行こうか思います
それよりも年内に終わるかどうかの方が問題です(白目)

P「誰かに構ってほしかったんじゃないか? 目を引く格好をするってことは」

飛鳥「…………いや、うん。当たらずとも遠からずと言うべきか……的を射てないわけでもないんだけれど」

P(今までに見たことないほどの複雑な顔をしているようだ。はからずもいい顔が拝めたぞ)

飛鳥「たしかにキミたち大人からすればボクのようなヤツをそう捉えるのが妥当なんだろうね。それぐらいわかってたよ」

P「ほう。でも飛鳥としてはそうではないと」

飛鳥「構ってほしい、ということが本質ではないのさ。エクステなんて付けたら目を引く格好であることは承知してるんだ」

P「好きでそうしてるってわけだな。たまたまそれが人目につきそうなものだったと」

飛鳥「そういうこともあるし、そうじゃないこともある。今はそこは置いておこう」

飛鳥「いわば試金石みたいなものだよ。ボクのこの格好を見て、あぁ目立ちたがり屋がいるなと思ってもそれはそれで構わない」

飛鳥「ボクへの評価を見た目だけで断じるような相手なら、ボクとしても距離を置きたくなるだろうから」

P(どことなく切実そうに語ってくれている。茶化していい雰囲気でもないな)

飛鳥「……なぁ、P。キミがボクに初めて声を掛けた時、スカウトしようとした時だね、この格好をしていたからこそ目に留まった部分があるはずだ」

P「ああ。どうしたってまずは外見からでしか判断できないからな」

飛鳥「うん、それには同意するよ。そしてボクはキミに見出され、こうしてアイドル活動を始めたわけだけど」

飛鳥「もしボクがそのささやかな抵抗をやめて、どこにでもいる善良そうな14歳女子の1人として振る舞うようになったとする」

飛鳥「その時キミは、それでもまだボクの内にあるかもしれないアイドル性を見出そうとしてくれているんだろうか、と。そういったことを試しているのさ」

P「んー、なんだかわかったようなわからないような……」

飛鳥「つまりキミがボクのどこを見ていて、どこまで見ようとしてくれているか。ボクはそれを知りたい。簡単だろう?」

P「そこだけ聞くと誰もが悩んだことあるような話ではあるな。しかしえらく遠回りしたぞ。いろいろ考えてるっぽいし、お前まだ中学二年生だろ?」

飛鳥「むしろ中二だからこそ、じゃないかな。主張の仕方は違っても似たようなことを考えながら日々過ごしてる。ボクはそう思うよ」

P(うちにいる飛鳥と同い年って結構いたよな。あいつらがなあ)

飛鳥「さて、これだけボクに喋らせたんだ。今度はキミの番だよ」

P「俺の番って、なんだ俺の若かりし頃の話でも聞きたいのか」

飛鳥「それも興味深いな。でも先に答えてほしいことがある」

P「なんだ? とは言わん。さすがにここまで聞いていればな」

飛鳥「あぁ、わかっているなら……うん。頼むよ」

P(飛鳥は俺にどういう子だと思われているのか特に気にしているんだろう。アイドルに誘った俺だから)

P(俺が飛鳥のどこにアイドル性を見出したか、とかも結局はそういうことだ)

P(……なんだかんだいっても多感な時期だもんな。下手に傷つけないよう言葉を選ぶべきなんだろうけど、それでも正直に答えたほうがよさそうか)



P(俺の中での二宮飛鳥は――>>110-114)


飛鳥の個性、特徴、印象(例:かわいい 中二 エクステ prprしたい)
について一言で自由にどうぞ。他のレスと被ってもおk

嫁にしたい

P「お前を静岡で見つけた時、かわいいしかっこいいとも思ったよ。気づいたらお前をアイドルに誘っていた、一目でそれくらい心を掴まれた」

飛鳥「……うん」

P「事務所や仕事先で一緒に過ごすようになって、だんだんと嫁にしたいと思うようになった。プロデュースする傍らで俺だけの物にしたいという気持ちを募らせていたんだ」

飛鳥「……うん?」

P「聞いてくれ飛鳥。俺の正直な気持ちを、魂の叫びを! お前にぶつけてやるぞ!」

飛鳥「いや、ちょっと待ってくれ、P? キミはいったい何を――」







P「アイドル達に失礼だが、今までスカウトしてきたアイドルの中で一番、いや……世界一、簡単に言うと個人的にどストライク……嫁に欲しいッ!」キランッ






















飛鳥「」

P「どうだ、ちゃんと聞いてくれたか? その心に刻み込んでくれたか?」

飛鳥「あ、あぁ。できれば今すぐにでも忘却したいけど、それがかなわなそうなくらいにはね」

P「うん、まぁ、そういうことだ。お前をどう思っているかなんて言葉にしてしまえば、結局はこんな感じさ」

飛鳥「……。冗談を言っているわけでは、なさそうだが……」

P「なんだよ。俺は本気だぞ。酔狂でこんなこと言わないからな」

飛鳥「疑うわけじゃないんだ。ただ、それだと最近のキミの行動には説明がつかないというか」

P「どういうことだ?」

飛鳥「だってキミ、ボクの嫌がりそうなことを何度か強制してきただろう? ボクが気づかないうちにも、キミはそのつもりで何かしていたかもしれない」

P「そんなのあれだ、気になる子にイタズラして困らせて反応を見たがる、あれだ!」

飛鳥「!?」

P「どこの悪ガキだよとツッコんでくれてもいいぞ。どうも年を取れば大人になれるわけでもないんだ。困ったな!」

飛鳥「で、でも……そんな、急に……こんなの予想外過ぎて、ボクには対処しきれないよ……」

P(しどろもどろな飛鳥もかわいい! これだ、こういう飛鳥が見たかった!)

P「飛鳥」ガシッ

P(飛鳥の両肩を掴む。ついでにちゃんと俺の方を見るよう振り向かせる。座っている飛鳥にもう逃げ場はない)

飛鳥「……なにかな」

P「わかるよな、次に俺が言わんとすることを」

飛鳥「空気を読むようなオトナにはなりたくなくてね」

P「なら直接言うまでだ。聞かせてもらうぞ、今度はお前の俺に対する気持ちを!」

飛鳥「くっ……」

P(俯いた飛鳥の表情を窺い知ることはできなかった。が、微かに頬が紅潮しているような気がする)

P(俺は大人げもなく飛鳥を力で押さえつけて、ただひたすら次の言葉を待った)

P(どれほど時間が経った頃だろうか。飛鳥は俺からできるだけ目を逸らしながら、震える声で小さくつぶやいた)

飛鳥「……」

P「ん? 聞こえないぞ」

飛鳥「……ん」

P「なんだって? 聞こえないなあ、はいもう一回!」

飛鳥「……ぎゃ、ぎゃふん……これで、いいかい?」

P(羞恥に悶える飛鳥をつい抱きしめてやろうかと思った)

P「じゃなくて! あれー? あれえええええええ? 俺の思ってたのと違う返事がきた!?」

飛鳥「前に言ってたじゃないか。ボクにそう言わせたいって……思い出したんだ」

P「そうなんですけどね、今は違う言葉が聞きたかったかなーって」

飛鳥「だから、その……ボクなりに気持ちは込められたと思うよ、うん」

P「そうかもしれんがすごくわかりづらいぞ! 相手に伝わらないと意味がないんだよ!」

飛鳥「やっぱり言わないとだめかな」

P「もちろん! あのぎゃふんにどんな想いが込められてたというんだ?」

飛鳥「……。そうだな、より的確に言い表すなら……降参?」

P「降参!? ひれ伏したの? どういうことなの!?」

飛鳥「キミの熱意には参ったというか、そんなところだよ」

P「それだけ? その先は? その先が是非聞きたいんだけどなー!」

飛鳥「P、キミはボクに新しい世界を見せてくれた。これでもボクはキミに感謝してるんだ」

P「まとめにはいられた!?」

飛鳥「だからこれからも、まぁ思ったより熱がこもってるみたいで暑苦しそうだけど、キミに期待していようと思う。またボクの知らない景色を見せてくれるんじゃないかってね」

P(今すぐ違う世界を見せてやりたい。ふへへ)

飛鳥「こんなものかな。……フフ、1つだけ白状してあげるとね、キミに嫌われて嫌がらせされてたわけじゃないと知って心の底から安堵した自分がいるんだよ。どうしてだろうな」

P「今夜はねかs……ん? ごめん聞き逃した。今なんて言ったんだ?」

飛鳥「さぁね。忘れたよ、それより離してくれないか? ボクはもう帰りたいんだ」

P「待ってくれ! 一番大切なところを聞き逃した気がする! ワンモア、ワンモア!」

飛鳥「そろそろ帰らないと家族が心配するかもしれない。そうなると遅くなった理由がキミにあったことを報告しないとならないな」

P「早く帰ってご家族を安心させてやらないとな。今車出すから送ってやろう」キリッ

飛鳥「あぁ。助かるよ」





P(こうして俺は飛鳥の気持ちを聞きそびれたまま、しばらくプロデューサーとアイドルとしての関係を続けていくことになるのだろう)

P(飛鳥を送り届け一人になった車の中で、部屋に戻った飛鳥がベッドに顔を埋めながら、さっきのことを思い出し歓喜や羞恥のあまりバタ足してたりしないかなー)

P(そんな都合のいい妄想が脳裏をよぎるのだった。おしまい)

なんとか年内に納まりました
安価を楽しみつつ、自分なりに飛鳥というキャラを解釈して動かした結果がこれである

迷走してますが飛鳥はこんなキャラでかわいいんだ、というだけのSSになっていれば幸いです

またこんなテンションで書きたいものです。では良いお年を

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