【仮面ライダー】クリスマスプレゼント【TS】 (286)

メリークリスマス!
オールライダー女体化計画の>>1が贈る、
みなさんへのクリスマスプレゼントです。
なにそれしらねって人のために

これまでのオールライダー女体化計画

アンク「オエージ!……女!?」
アンク「オエージ!……女!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1385/13852/1385255930.html)

フィリップ「翔太郎、太ったんじゃないかい?」
フィリップ「翔太郎、太ったんじゃないかい?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1385/13859/1385912339.html)

紅渡「僕がクイーンだ!」
紅渡「僕がクイーンだ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1386/13863/1386347591.html)

啓太郎「やっぱりファイズはたくちゃんじゃないと!」
啓太郎「やっぱりファイズはたくちゃんじゃないと!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386505394/)

秋山蓮「城戸が鏡に話しかけていた?」
秋山蓮「城戸が鏡に話しかけていた?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386858489/)

五代雄介「この仮面を被って、と」
五代雄介「この仮面を被って、と」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387023973/)

加賀美「天道が女の子だったら」
加賀美「天道が女の子だったら」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387195687/)

明日夢「響鬼さんが女の人に!?」
明日夢「響鬼さんが女の人に!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387376714/)

津上翔一「俺、女の子になっちゃうみたい……」
津上翔一「俺、女の子になっちゃうみたい……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387716846/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387897255

プレゼントの用意ができ次第、予約順に配っていきます。
長さに差があったり、内容が想像と違うこともあるかもしれません。
けど、サンタさんがそれなりに必死で用意したので許してやってください。

予約番号1
・・・
サンタさんへ
集合した主人公達が女体化してあたふたしてるssが欲しいです
…フォーゼも見たいな(チラッ
・・・
――面影堂

輪島「晴人、新しい指輪ができたぞ。ほら」ヒョイ

晴人「お、ありがと」パシッ

瞬平「二つも!?輪島さん、今日もノリに乗ってますね!」

輪島「そうなんだよ、なんだか妙に気分が乗っちゃって」

凛子「どんな効果なのかしら?見たことのない模様だけど……」

仁藤「使ってみろよ、晴人」

晴人「ああ、そうだな」

コヨミ「晴人……気を付けてね」

晴人「どうしたんだ、コヨミ?俺は大丈夫だから、安心してよ。
   おっちゃんの作った指輪が危険なはずないんだから」

コヨミ「けど、ちょっと嫌な予感がして……」

晴人「そっか。コヨミがそう言うなら気を付けるよ。
   じゃあ念のために、ちょっと離れててもらえるか、みんな」

凛子「これくらいでいいかしら」

晴人「うん、充分かな。じゃあ、早速……」スッ

オールライダー プリーズ

晴人「あれ?」ヒュン

コヨミ「晴人!?……いない……どうしよう」

――???

晴人「よっ……と」スタッ

周囲は暗いばかりで物音一つしない。

晴人「テレポートの魔法だったのか?けど、こんな場所に心当たりは……」

ヒラリ

晴人「これは……クリスマスカード?」

――門矢家

夏海「いつ来ても豪邸ですね、士君の実家は」

ユウスケ「いいなあ、小さい時からこんな場所で暮らせてさあ」

小夜「お兄ちゃん、今年は一緒にクリスマスを過ごせるんだよね?
   小夜、うれしい」ギュッ

士「そうだな、今日はできるかぎりお前と一緒にいてやる」

小夜「やったあ!」

海東「僕のこともちゃんと見ていてくれたまえよ、士?」

ユウスケ「本当、空気読まないな、お前……」

栄次郎「はい、キバーラ。これはお前のためのサンタ帽だよ」ポン

キバーラ「ありがと、栄ちゃん。どう?似合う?」

栄次郎「ああ、やっぱりお前はかわいいね~」デレデレ

キバーラ「やだ、栄ちゃんったら」

夏海「こっちも通常運転ですね……士君、クリスマスパーティーのために
   家を貸してくれて、ありがとうございます」

士「構わん。小夜と一緒に過ごすのはもちろん、お前たちとも――」ヒュン

夏海「えっ」

小夜「お兄ちゃんが……消えちゃった!?」

――???

晴人「暗くて読みにくいけど、読めないってこともないか。
   えーっと、どれどれ……」

『指輪の魔法使いさんへ

 もう一つの指輪を使うのは、全員が揃ってからにしてください』

晴人「……俺宛てだ」

――どこかの街角

手塚「城戸、お前の今日の運勢は最悪だ」

真司「えっ」

手塚「残念だが、いいクリスマスは過ごせそうにないな」

真司「そんな――って、俺の愛車が倒れてるー!?」

浅倉「俺の前に置いとくのが悪い」ゲシッ

真司「倒したうえに踏むのかよ!?あ、浅倉、お前な!
   会うたびに俺のバイクを蹴るなって何回言ったら――」ヒュン

手塚「城戸!……どうやら、俺の占いが当たったらしいな」

浅倉「チッ、急に消えやがって、イライラするぜ……
   あいつのバイクで気晴らしでもするか……」ガンッ

――???

ヒラリ

晴人「あ、もう一通落ちてた。こっちは……」

『メリークリスマス!』

晴人「普通のクリスマスカードか。
   にしても、全員揃うってどういうことだ?俺以外にも誰か来るのか?」

――菊池クリーニング店

五代「どうも、こんにちは」

巧「……いらっしゃい。さっさと洗濯物をよこせ」

五代「はい、よろしくお願いします」ポン

巧「あんた、変な客だな」

五代「どうして?」

巧「普通の客なら、今の対応で怒って帰るか抗議するかだぞ」

五代「そう思うなら、もうちょっと笑顔で迎えてくれればいいのに。
   俺、笑顔が大好きだから、君の笑顔も見てみたいな」

巧「啓太郎みたいなこと言いやがって……ま、悪くないとは思うけどな」

五代「君ってもしかして、今流行りだっていう、ツンデ――」ヒュン

巧「なっ、消え――」ヒュン

真理「巧、お客さん来てくれたの?
   ……って、いないし!どこ行ったのよ、あいつ」

草加「彼はお世辞にも真面目とは言えないからな。
   どうせそのあたりでサボってるんじゃないかな?」

真理「もー、せっかく巧専用のクリスマス料理を作ったのに……」

――???

晴人「ひとまずこのカードの言葉を信じて、誰か来るのを待つとして……
   暇だなあ。このままだと暇で死んじゃう~」

ヒラリ

晴人「お、次のカードが……」

『絶対に、全員揃うまで待ってください』

晴人「妙に念押しするんだな……逆に何が起こるか気になるんだけど」

――クスクシエ

知世子「嬉しいわ~ひさびさに映司君が帰って来てくれて、そのうえ!
    こうして一緒にクリスマスフェアを開催できるんだもの!」

比奈「映司君、海外での調査は……」

映司「うん、今のところ目立った収穫はなし。
   けど、いつかの明日は諦めなければ必ず来るから、信じてて」

比奈「うん、そうだよね」

天道「邪魔するぞ」

翔一「わ、ちょっと、引っ張ると危ないですよ!」

天道「どうしてもあんたと勝負してみたい」

知世子「ちょっと、わざわざ人の店に入ってきて喧嘩?
    やめてちょうだい、さっさと出て行って!」

天道「喧嘩じゃない、料理対決だ。厨房を貸してくれ」スタスタ

知世子「あら、そうなの?」

翔一「なんだかすいません、巻き込んじゃって」

比奈「あの、待って!……勝手に入っていっちゃった。
   どうしましょう、知世子さん?」

知世子「そうねえ……ま、いいんじゃない?」

映司「え、いいんですか?」

知世子「ええ、だってあんなに意気込んで……どんな料理か、気にならない?」

天道「待っていろ、俺が世界一のクリスマスケーキを――」ヒュン

知世子「消えた!?え、なに、手品対決だったの?」

翔一「あ、それいいですね!俺、けっこう手品も得意で――」ヒュン

比奈「また消えた!?どこに行っちゃったんだろう、ねえ、映司君」

映司「あんまり、手品にも見えなかったけど――」ヒュン

比奈・知世子「映司君まで消えた!?」

――???

晴人「やっちゃいけない、って言われるほどやりたくなる……
   アダムとイブってこういう気分だったのかも」グー

晴人「……お腹すいたなあ……そうだ、面影堂の机の上に、プレーンシュガーが!
   ここはコネクトを使って、と」カチャ

エラー

晴人「えっ」

――街角

渡「――ふぅ」

キバット「今日もいい演奏だったぜ、渡~!」

静香「ほーんと、心に沁みる演奏よね!」

渡「僕なんて、本当はまだまだだけど……ありがとう」

パチパチパチ

静香「あれ、誰の拍手?」

渡「あ、たぶんあそこのリーゼントの人が……って、走ってきてる!?」

弦太朗「お前、すっごいな!」ガシッ

渡「あ、あの……どちら様ですか?」

弦太朗「俺は如月弦太朗!天高の全員と友達になる男だ!
    あんた、どこの高校に通ってるんだ?」

渡「」

静香「ちょ、ちょっとあなた!急に何なんですか?
   渡は高校生じゃありません!」

弦太朗「なに!?それじゃあ中学生か?ますますすごいな!」

渡「ち、違います!僕はもう二十歳を超えてますから……!」

弦太朗「え?わ、悪い!てっきり同年代かと――」ヒュン

キバット「おい、今のリーゼント、消えちまったぞ!?」

静香「本当になんなの、今の人!?」

渡「分からないけど、大丈夫なのかな――」ヒュン

キバット「し、静香、渡まで消えちまったぞ!」

静香「うそぉー!?」

――???

晴人「あ~暇だ。なぜか魔法は使えないし、ベルトも静かだし。
   いっそのこと寝るか」

ヒラリ

晴人「あ、次のカード。……上に誰かいるってわけでもなさそうだけど、
   どうやって降らしてるんだ、これ」

『あなたを含め、15のライダーが集まるまで待ってください』

晴人「……つまり、15人がここに集まればこの指輪を使えばいいのか」

――ミルクディッパー

翔太郎「ここでいいのか、フィリップ」

フィリップ「ああ、間違いないよ、翔太郎」

愛理「あら、いらっしゃいませ。ご注文は何になさいますか?」ニコッ

翔太郎「はっ!?」ドキッ

フィリップ「翔太郎、色気づいてないで一緒に探してくれないか?
      確かにこの店にいるはずなんだ」

愛理「誰かお探しですか?あ、もしかして……良ちゃんのお友達?」

フィリップ「それだ!」

翔太郎「お前、人のことそれって言うのはないだろ」

愛理「良ちゃんならきっとすぐに帰ってきますよ」

翔太郎「待たせてもらって構わないですか?」

愛理「ええ、どうぞ」

翔太郎(この清楚な雰囲気、慈母のような微笑み!ジーザス!
    女神って本当にいたんだな、おやっさん……)

フィリップ「翔太郎、馬鹿なこと考えてにやけるのはやめてくれ。
      相棒として恥ずかしいことこのうえないからね」

翔太郎「べ、別ににやけてなんか――」ヒュン

フィリップ「翔太郎!?いったい何が――」ヒュン

愛理「……はい、コーヒーが入りましたよ~。
   あら?どこに行っちゃったのかしら、良ちゃんのお友達」

良太郎「ただいま」

愛理「あ、おかえりなさい、良ちゃん。今、良ちゃんのお友達が来てたの。
   それとね、クリスマスに……」ガサゴソ

良太郎「僕の友達って、誰が――」ヒュン

愛理「ああ、見つかってよかった。このね、クリスマスブレンド青汁を……
   良ちゃん?また出掛けちゃったのかしら……?」

――???

晴人「コヨミ、みんな……心配かけちゃったかな。
   どうにか無事なことだけでも伝えられたらいいんだけど」

ヒラリ

晴人「またカード、ね……直接会って話したいもんだけど」

『早とちりしちゃだめですよ』

晴人「……どういうこと?」

――たちばな

日菜佳「あー!そんなに慌てたらツリーが倒れちゃいますよ、轟鬼君!」

轟鬼「すいません!そーっと、そーっとですね!」

威吹鬼「香須実さん、これはどこに飾ればいいですか?」

香須実「それはね……お店の前に飾りましょう」

威吹鬼「はい。それじゃあ、あきら、脚立の用意をよろしく」

あきら「分かりました」

響鬼「いいか、京介、明日夢、せーの!でいくからな?」

京介「分かってますって」

明日夢「はい!」

響鬼「それじゃあ、せー――」ヒュン

ガツッ

明日夢・京介「いったぁ!?」

ひとみ「大丈夫!?それに、響鬼さんはどこに……?」

――???

晴人「……一人で音もない暗い場所にいるって、けっこうきついな」

ヒラリ

晴人「カードが降ってくるだけマシか。えっと、次のカードの内容は……」

『ちちんぷいぷい』

晴人「……えー」

――世界のどこか

剣崎「クリスマス、か。一人で祝っても、寂しいだけかもしれないけど……
   いいや、一人じゃない。きっと、あの場所で皆も祝ってるんだ」

剣崎「始、橘さん、睦月、みんな……俺の分も楽しんでくれよ、
   クリスマスパーティー」

剣崎「……メリークリスマス」ヒュン

――???

晴人「……あー、もうだめ、無理、我慢できない。
   そもそもこのカードの言うことを信じる筋合いはないわけだし、
   使っちゃおうかな――」

ドサッ スタッ ベチッ シュタッ ゴロン

晴人「おーおー、これはまた、大漁なことで……」

士「お前、ウィザードだな。つまりここは、ウィザードの世界ってことか」

晴人「いや、たぶん違う」

真司「いてて……あー痛い。うわっ、知らない人がいっぱい!?」

巧「なんだよ、ここ……薄暗いし、気持ち悪いな」

五代「そうかな、冒険してみたくならない?」

剣崎「他人の喋る日本語って、久しぶりだな……」

渡「キバットも静香ちゃんもいない……携帯は圏外だし、どうしよう」

翔一「すごかったですね、今の着地!かっこいいな~」

響鬼「鍛えてますから、シュッ!」シュッ

良太郎「お、重い……」

弦太朗「へ?あ、悪い!大丈夫か……?」

翔太郎「フィリップ、怪我はないか?」

フィリップ「翔太郎こそ、さっきはずいぶん派手に転んでいたね」

翔太郎「わざわざそういうことは言わなくていいんだ!」

映司「翔太郎さんたちもいるんだ……じゃあこれって、ライダーが集められたのかな」

天道「この俺をこんな目に合わせるとは、いったい誰の仕業だ?」

晴人「ひーふーみー……そして俺で15人。よし……」スッ

メリークリスマス! ティーエス プリーズ

晴人「は?……うわっ」

ピカー ウワーナンダコレ!? マサカアンノウン!? ワーワー

晴人「まぶしいな、おい……ん?」

ヒラリ

『ドレスアップを使ってください』

晴人「ほいっと」スッ

ドレスアップ プリーズ

晴人「……俺、何もイメージしてなかったんだけどさ。
   さすがにスカートって……やり直しだ、こんなもん」スッ

エラー

晴人「えっ。……それにこう、俺の胸が膨らんでる気がするんだけど、
   そんな魔法ってアリなのか……?」

士「おい、ウィザード。これはお前の仕業だな?」

晴人「いや、俺も何が何だか……あれ、あんた、ディケイド?」

士「誰かさんのおかげで、とんでもない姿にされたがな」

晴人「いや、普通に美少女だと思うよ。……胸がちょっと寂しいけど」

士「目を逸らすな、目を!この服装も……無駄にひらひらさせやがって。
  俺が何を着ても似合うと言っても、限度ってもんがあるだろ」

晴人「まあまあ、そう怒らないでよ。俺だってこんな格好だし……
   あれ、そういえばすっかり明るくなってるけど」

士「ああ。この場所に心当たりがないか見るついでに、
  お前のやったことをしっかり目に焼き付けろ」

晴人「想像はつくけどね……」

フィリップ「……惜しむらくは、美脚なのが自分だというところかな」

翔太郎「何がだよ!もうちょっと慌ててもいいんじゃないか!?」

フィリップ「君は慌てすぎだ、翔太郎。そういえば君、胸派だったね。
      僕らはきっと、反対の方がお互い幸せになれた気がするよ」

翔太郎「だから何が……いや、お前に食って掛かっても仕方ないな。
    それにしても、スースーするぞ、これ……」

フィリップ「僕はズボンだったことを感謝すべきだろうね。
      丈が短いことはこの際あまり考えないことにするよ。
      君のミニスカートから覗く足もなかなかいいものだし」

翔太郎「お前、他人事だからって好き勝手言ってくれるじゃねえか」

真司「なあ、あんた全然驚いてないけど、平気なのか?
   男が女になっちゃったんだぞ!?」

剣崎「そりゃあ驚いたけど、今さらこれくらいじゃ驚かないっていうか――」

真司「それになんでこんなに胸に差があるんだよー!」モミモミ

剣崎「ウェッ!?あ、ちょ、だめだって……!」

真司「俺の胸、ちょっと小さすぎだろ!」モミモミ

響鬼「こら」ポコ

真司「いてっ」

響鬼「元が男だからって、公衆の面前で女の子の胸を揉んじゃだめだろ?」

五代「さすがに女の子になるとは思わなかったなぁ」

巧「くそ、なんだよこれ、変な格好させやがって……」

五代「考えようによっては、けっこうおもしろいと思わない?
   これも一つの冒険だよ、ツンデレちゃん」

巧「誰がツンデレだよ。この……冒険野郎」

五代「いいね、それ!俺、冒険が大好きだからさ」

巧「……ある意味草加より性質が悪いな、あんた」

弦太朗「あー!あんた、さっきのヴァイオリンの!
    もしかして、本当は女の子だったのか……!?」

渡「違います!……そういうあなたこそ、その、何ですか、それ?」

弦太朗「は!?俺まで女になってるー!?」

渡「あ、気付いてなかったんだ……」

弦太朗「どどどういうことだよ!なんで俺が女に!?
    髪型はいつも通りだけど、……大事なものがない!」

渡「……髪型、変えた方がかわいいと思うんですけど」

良太郎「うう、こんな不運は生まれて初めてだよ……
    まさか女の子になっちゃうなんて」

天道「天の道を往き総てを司る男とは名乗れないな、これだと……」

翔一「うわあ、美人ですね!俺はどうです?かわいいですか?」

天道「お前、ずいぶん落ち着いているな」

翔一「だって、アギトになっても元に戻れたんだから、
   きっと今回もそのうち元に戻れるかなーって。
   それならこの姿を今のうちに楽しんだ方がお得じゃないですか」

良太郎「確かに、戸惑ってても何も変わらないかもしれませんね」

天道「お前の言う通り、この姿を一度受け入れてみるとするか」

映司「グリードになることに比べれば、ずっといいかもしれないけど
   これはちょっと……」

晴人「ごめんね、俺の魔法でこんなことになるとは思わなくて」

士「そう思うなら元に戻せ」

晴人「それが、何度指輪をかざしてみても……」

エラー

士「厄介なことになったな」

映司「そういえばここ、パーティー会場みたいですね。
   料理もあるし、クリスマスツリーだって」

晴人「本当だ。俺、実はお腹すいてたんだよね」パクッ

映司「ちょっと、安全かどうか確かめなくていいんですか!?」

晴人「大丈夫じゃない?」モグモグ

弦太朗「俺もいただきまーす!……うまい!」

天道「この姿を受け入れたら、次は勝負の続きだ。厨房を探すぞ」

翔一「そんなことしてないで、一緒にこれ食べません?
   すっごくおいしそうですよ、ほら、あーん」

天道「おい、無理に食べさせようとするな、顔につくだろう……
   仕方ないな」パクッ

巧「あんたたち、元に戻ろうと思わないのかよ……」

良太郎「じたばたしたって仕方ないですから。
    あの、これおいしそうですよ?どうぞ」

巧「あつっ!火傷させる気か!?」

良太郎「え、す、すいません……?」

渡「別に、そんなに熱くないと思うんだけど……」モグモグ

巧「どうせ俺は猫舌だよ……」フーフー

五代「俺は腹ごしらえしたらちょっと冒険してみようかな。
   この部屋、どこにも扉は見当たらないけど、どこかに出口があるはずだし」

翔太郎「それが一番か……フィリップ。これはドーパントの仕業じゃなさそうだな」

フィリップ「君も気付いたんだね、翔太郎。
      ドーパントが原因なら、僕は男のままのはずだからね」

晴人「なんていうか、原因だけなら俺なんだけどね」

翔太郎「え?」

士「こいつはウィザード、魔法使いだ。
  その魔法のおかげで俺たちはこんな姿にされたってわけだ」

フィリップ「魔法だって!?興味深いね、早速検索を開始しよう!」

翔太郎「この緊急事態に本棚に入ろうとするな!」

真司「なあ、俺達をここに連れて来たのもあんたなのか?」

晴人「そんなつもりはなかったけど、もしかしたらこの指輪が原因かもしれない。
   これをベルトにかざした時、オールライダーって聞こえたから」

真司「ライダー?俺はライターだけど。……まだ見習いだし」

晴人「えっ」

士「こいつのことは気にするな。……思い出させるのも酷だ」

真司「?」

五代「魔法とかはよく分からないけど、君は悪気があったんじゃないだろうし
   俺は怒ってないから。あんまり気にしちゃだめだよ」

晴人「あんた、いい人だね」チラッ

士「どうしてそこで俺を見る」

晴人「べっつにー?自意識過剰じゃないの」

士「しかし、こっちのユウスケは落ち着いてるな」

五代「こっちの、って?そっちの俺とか、あっちの俺がいるの?」

士「まあそんなところだ」

剣崎「けど本当に、何のためにここに呼ばれたんだ?
   俺、できれば日本にいない方がいいんだけど」

響鬼「そもそも、ここが日本かどうかも分からないんだよな」

剣崎「ああ、それもそうか……みんな日本語だし、てっきり日本かと」

天道「海外にでもいたのか?奇遇だな。俺もパリにいたことがある」

映司「俺も世界のあちこちを旅しましたよ。ちょっとの小銭と明日のパンツ!
   それさえあればどこでだって生きていけますから」

五代「俺、君とは気が合う気がするよ」

良太郎「みんな、けっこう馴染んでるけど……スカートって、慣れないなあ」

翔太郎「だよな!スカートにさせられたやつは絶対に損してるよな!」

弦太朗「俺はそうでもないぜ!これ、あんまりスースーしないし」

翔太郎「……リーゼントにスケバンって」

良太郎「けど、それが不思議と似合ってますね……」

弦太朗「そうか?似合ってるのか?へへ~」

ヒラリ

晴人「クリスマスカード……!この状況へのヒント、頼むぞ」

『もう一度オールライダーの指輪を使えば戻れます』

士「どうやら、この茶番も終わるらしいな」

翔一「ちょっともったいない気もしますね。みんな美人ばっかりだし」

ヒラリ

晴人「あ、もう一枚おりて――」

巧「いいから、さっさと元に戻してくれ。この格好には飽き飽きだ」

晴人「はいはい、それじゃあみんな、変なことに巻き込んでごめんな」スッ

オールライダー プリーズ

ピカー

晴人「で、もう一枚は何だったんだ?」

『しかし15のライダーが揃っていない状態だと大変なことになります』

晴人「いや、15人いたでしょ」

士「!まさか……おい、ウィザード!ダブルは二人で一人の仮面ライダーだ!」

晴人「えっ」

――面影堂

晴人「そんなの聞いてないんだけど……」

コヨミ「晴人!……じゃない!?」

晴人「いや、晴人だけど。けど……うん、戻ってない」

仁藤「おおおお!ちょー美人が突然現れた!」

晴人「そうじゃなくて――」

仁藤「みなまで言うな!俺とクリスマスを過ごしたいんだろ?大歓迎だぜ!」

晴人「違うよぉ……」グッタリ

コヨミ「そのベルトに指輪……晴人なのね?どうしてそんな姿に……」

晴人「コヨミだけが俺の心のオアシスだ……」ギュッ

コヨミ「晴人……大丈夫?」ナデナデ

――門矢家

士「本当に、詰めの甘い魔法使いだな……」ブツブツ

ユウスケ「誰!?」

夏海「このまま士君が帰ってこなかったら……大ショッカーを復活させたり、
   世界を破壊したり、激情態になったりしたら……」

士「そんなことしないから安心しろ、夏みかん」

夏海「えっ……?」

小夜「その呼び方……お兄ちゃんなの?」

士「残念ながらそうだ。あー疲れた。風呂だ風呂。
  風呂からあがったら遊んでやるからな、小夜」

小夜「あ、うん……?」

海東「あれはどういうことだ?士が女になって戻ってくるなんて。
   まさか前々からそういう欲求があったなんて言い出さないだろうね」

ユウスケ「それはないだろ、たぶん……」

夏海「なんだか疲れ切ってましたね、士君」

小夜「……小夜も一緒にお風呂、入ろうかな」

夏海「えっ」

――街角

真司「うわっ」ベチャ

手塚「急に消えたと思ったら、また急に戻ってきたな」

浅倉「待ちくたびれたぜ……ん?お前、城戸じゃないな」

真司「いや、俺だから!女になったけど!」

手塚「……さすがにこれは予想できなかったな」

浅倉「ククッ、戻ってくるのを待っていただけのことはあったか。
   ここまでわけの分からんことになるとはな」

真司「うん、俺もこうなるとは……ああーっ!?
   俺の、俺の愛車がボロボロに!?浅倉ぁぁあああ!!!」

――菊池クリーニング店

五代「お、戻ってきた。体は女の子のままかぁ」

巧「う、ちょ、なんだこれ」ジタバタ

五代「あー、君の戻った場所に人がいたんだね。下敷きにしちゃってるよ」

巧「は?そ、それってまずいんじゃないか?
  今日は啓太郎は長田とデート……つまり、真理!?大丈夫か!」ガバッ

草加「……」

巧「なんだ草加か」

草加「誰だ君は、なんて野暮なことは聞かない。どうせ乾巧だろう」

巧「よく分かったな」

草加「それより、カウンターからどいてくれないかな?
   お客様に対応できないだろう」

巧「ああ。……よっと」

五代「わー、かっこいい人だね。彼氏?」

巧「朝は男だったって忘れてないか、あんた」

五代「そっか。それじゃあ友達だな」

巧・草加「違う!」

――クスクシエ

翔一「戻ってこれたみたいだけど、もうこんな時間か~」

天道「仕方ない、料理勝負は日を改めて行うぞ」

知世子「あら、あなたたちどこから入ってきたの?」

比奈「ち、知世子さん!お店の中に急に女の人が――厨房にも!?」

映司「あのー、俺なんだけど」

比奈「だから、映司君は男の人だって言ってるじゃないですか!」

翔一「早く帰って洗濯物取り入れないとな~」

天道「夕飯の仕込みも途中だ。樹花にひもじい思いをさせないためにも帰るか」

――街角

渡「わっ、とと」

弦太朗「帰って、キター!」

静香「あ、あなたたち、何なの!?突然現れて……渡はどこ!?」

渡「ここにいるんだけど……」

静香「確かに顔は渡っぽいし、雰囲気もそっくりだけど
   渡はれっきとした男の子です!」

弦太朗「それがいろいろあってさ」

キバット「そんな、魔法だの何だのが信じられるかってんだ!」

弦太朗「それを言うならお前はなんなんだよ?コウモリが喋ってるんだぞ!」

キバット「俺様は誇り高き――」

渡「キバットの自慢話はいいから。……静香ちゃん、本当に僕なんだ」

静香「うー……家の鍵も持ってるし、本当に渡、かも?」

弦太朗「そうそう、ダチの話は信じてやらないとな!」

――ミルクディッパー

良太郎「た、ただいまー……」

愛理「おかえりなさい。あら良ちゃん、女の子になっちゃったの?」

翔太郎「反応軽いなおい」

フィリップ「彼女はいわゆる天然に分類されるようだね」

翔太郎「亜樹子に信じさせるのはこれの何倍大変だろうな……」

フィリップ「亜樹ちゃんの説得は君に任せるよ、相棒」

翔太郎「任せるなよ!そこはせめて一緒に説得だろ!?」

――たちばな

響鬼「ただいま~」

明日夢「え、誰……ですか?」

響鬼「俺だよ俺!」

香須実「やだ、面と向かってオレオレ詐欺?」

響鬼「みんな、分からないのか?薄情だなぁ」

日菜佳「もしかして、響鬼さんだったりしませんか!」

響鬼「そうそう!さすが日菜佳!」

日菜佳「へ?じょ、冗談だったんですけど~」

あきら「それにしても響鬼さん、帰って来ませんね」

京介「まったく、クリスマスの飾りつけをほっぽって、どこ行ったんだか」

威吹鬼「まあ、無事に終わったことだし。帰りを待とうよ」

轟鬼「でも、そろそろ我慢の限界ッス……一口だけ……」

響鬼「ちぇっ、なんだよ、本当に俺なのにさ」

――世界のどこか

剣崎「元の場所に戻ったのか……体は女のままだけど」

やれやれと苦笑する剣崎は、自分の吐き出した息が立ち昇る大空へ目を向けた。

剣崎「久しぶりに人と話して、触れ合って……
   一人になることを選んだ俺には、充分すぎるクリスマスプレゼントだ」

――???

ドサッ

紘汰「いってえ!!……どこだよここ!?」キョロキョロ

ヒラリ

紘汰「手紙……?じゃなくて、カードか。えっと……」

『到着が遅れたあなたには、ペナルティとして徒歩で帰ってもらいます』

紘汰「はい?わけ分からねえよ、急に言われたって……そもそもなんの到着だ?
   見るからにパーティー会場っぽいけど、俺はこんなの招待されてないし」

ヒラリ

紘汰「おっ、もう一通きた。えーっと、今度の内容は……」

『さっさと帰らないとミカン以外TSの刑に処す』

紘汰「てぃーえすって何だ?Tシャツのことかぁ?」

ギギギ…

紘汰「うわっ!壁が開いた!?……まあいいや、さっさと帰ろう。
   よく分かんないけど、Tシャツの刑はパーカーが着れなくて困るし」スタスタ


お粗末様でした。そしてメリークリスマス!
紘汰が間に合ったかどうかは……ご想像にお任せします。

すいません眠たいので寝ます。
明日もちょくちょく投下すると思われます。

予約番号2
・・・
サンタさんへ
まずは>>1が鎧武を視聴してくれる事かな。最強無敵の乙女ライダーに釘付けになるはずさ。

あとはそうだな…………翔太郎♂+フィリップ♀とか?原作でも女装回があったよな。
で、\エクストリーム!!/
・・・
とりあえず上部のお返事を。
鎧武、視聴いたしました。乙女ライダーってそういうことかよ……嫌いじゃないわ!
>>1は今のところグリドン>ブラボー≧姉ちゃんの順に好きです。
あとミッチーはなんなの?ヘテロ?バイ?
バイだとうれしい(小声)

ここからはご所望のプレゼントを。
指定がなかったのでフィリップは先天的な女体化です。
・・・
――鳴海探偵事務所

亜樹子「ずーっと不思議だったんだけど、CJXの時って
    二人の体は~その~……」

翔太郎「どうした、珍しくはっきりしないな」

フィリップ「亜樹ちゃんがそういう言い方なのは確かに珍しいね」

亜樹子「だって、私にだって恥じらいくらいはあるんだよ?
    えっと、そのー……どっちなの?」

フィリップ「どちらか、という問いかけは不適切だよ、亜樹ちゃん。
      僕ら二人が完全に一つになった姿がCJXなんだから」

翔太郎「んなこと前から分かってただろ?何をそんなに恥じらいながら聞いたんだよ」

亜樹子「私が聞きたいのはそういうことじゃなくて!
    その、二人の体が……男なのか女なのかって意味!」

翔太郎「……」

フィリップ「ふむ」

亜樹子「ど、どうして何も答えてくれないの!?
    私何か、聞いちゃいけないことを聞いちゃった?」

フィリップ「そんなことはないよ」

翔太郎「いつもは戦いに集中してて、考えたこともなかったな……
    どっちなんだ、フィリップ?」

フィリップ「僕にも分からない、というのが率直な答えだね」

亜樹子「それじゃあ、今ここで確かめてもいい!?」

フィリップ「もちろん構わないよ!僕も興味がわいてきたしね」

翔太郎「……」

フィリップ「翔太郎、どうかしたのか?」

翔太郎「あ?いや……改めて考えると、すごいことしてるんだと思ってな」

フィリップ「そうだね。僕らの体がどうなっているのか……
      想像するだけでゾクゾクが止まらないよ」

――検証中
※音声のみでお楽しみください

フィリップ「ああ、これがあるということは……」

翔太郎「ちょっと待てフィリップ、こっちにこれが」

フィリップ「そういえば、この部分がこんなふうに」

翔太郎「こっちも確かめてみろ。ほら、こんなになってる」

亜樹子「な、なんだかいけないものを見てる気分なんだけど!」

――検証後

亜樹子「で、どうだったの?男?女?」

フィリップ「ああいった状態を真性というんだろうね」

翔太郎「これから先、CJXに変身するたびにああなると思うと……
    フィリップ、できるだけ俺たちの実力で勝つようにするぞ」

フィリップ「僕は面白くていいと思うが、君がそう言うなら無理強いはしないよ」

亜樹子「真性って何?なんなのー!?」

――その後、亜樹子は照井家へ帰りました

翔太郎「おい、フィリップ」

フィリップ「どうかしたかい、翔太郎」ゴロゴロ

翔太郎「人の膝の上で本を読むのはやめろ。
第一、男の膝だと固くて気持ちよくないだろ?」

フィリップ「それは違うよ、翔太郎。僕にとってはこの体勢でいることに意味がある。
      肉体的快楽より精神的快楽を重視しているに過ぎない」

翔太郎「……お前がそこにいると、俺が何もできないんだけどな」ナデナデ

フィリップ「やめてくれ、くすぐったくて本に集中できない」

翔太郎「お前なあ……」ガックリ


爆ぜろ。そんなこんなで終了です。
短くて申し訳ないです。そしてメリークリスマス!

予約番号3
・・・
女体化主人公でオールライダー集合やってくれないかなーチラッチラッ
・・・
先天的という意味で捉えますが、よろしいですね?
よって口調が違いますが、あまり気にしないで下さると嬉しいです。
クリスマスらしさ/ZEROの奇妙な何かになっています。すいません。
返品はいつでも受け付けております……

――荒れ果てた世界

五代「この世界が……破壊された世界」

晴人「ひどいもんだね……たった一輪の花すら咲けない世界なんて」

五代「私たちみんなの世界を救うために、倒さなければならないんだね。
   世界の破壊者……ディケイドを」

晴人「そういうことらしいけど、どうかな。
あのおじさん、信用していいかどうか分からないし」

剣崎「私は信じる。私は……疑うよりも、信じたい。
   裏切られたって、信じるって決めたから」

五代「剣崎さんは強いなあ。……私も、守りたい笑顔のために頑張らないと」

――崩れゆく世界

良太郎「ひどい、こんなの……崩れていく家、一つ一つに家族がいて、思い出があって。
    それをこんなに簡単に、壊していいはずない……!」

渡「ここにはもう、誰もいない……ううん、存在できないんだ。
  だから誰の音楽も響かない……」

良太郎「私、こんな世界を増やしたくない……一緒に、戦ってくれますか?」

渡「もちろんです。僕も、人の音楽を守りたいから……」

――闇に覆われた世界

天道「この世界には、太陽がないのか……」

響鬼「日の光を浴びられない世界で、人が健康に生きられるわけないよね。
   作物も育たなければ、時間の感覚もない……」

弦太朗「けどさ、手を取り合うダチがいれば人は折れないって思うんだ。
    私たちも手を取り合って世界を救おうぜ!」

響鬼「だね。こういう時のために鍛えてますから、シュッ!」シュッ

天道「おばあちゃんが言っていた……私は太陽そのものだ、と。
   この世界も、私が照らしてやる。お前たちと一緒にな」

――支配された世界

映司「たとえ破壊されなくても、こうして支配されて、自由を奪われる……」

翔太郎「急がないと、私たちの世界もこうなるってわけね」

フィリップ「翔太郎、覚悟はできているかい?
      今回は悪魔と相乗りするだけじゃない。悪魔を倒す覚悟も必要だ」

翔太郎「そんなこと、いまさら聞かなくてもいいわ。
    あんたと一緒なら、どこまでだって相乗りしてやるわよ」

映司「じゃあ、私も乗らせてもらいますね。……繋いだ手の力は、
   こんな邪悪な人たちには絶対に負けないから」

――のどかな風景が広がる世界

巧「この世界のどこかに破壊者が、ねえ」

真司「すっごい平和そうだけどなぁ」

巧「……お前も、破壊された世界は見ただろ。こういう世界がああなるってことだ」

真司「あ……そっか、そうだよな。ここが破壊される前に、あいつを……
   ディケイドを倒さないと」

巧「ああ。夢を守るためには、人を守らないといけないからな……」

真司「巧ってなんだかんだで優しいよな」

巧「……さあな」

――同じ世界のどこかで

士「もういい。お前たちは他のライダーのところへ行け」

夏海「よくありません!士さんが何をしたっていうんですか?
   ただ、通りすがった世界の人たちを助けただけなのに、あんな……」

ユウスケ「そうだぞ士。あいつらきっと、士と誰かを勘違いしてるんだよ。
     それか、士の前にディケイドだったやつがいるとかさ!」

士「それは――」

海東「それは違うな、小野寺君」

夏海「大樹さん!今までどこに行ってたんですか!?
   おじいちゃんはおかしくなっちゃうし、士さんはライダーに襲われるし……
   本当に大変だったんですよ!」

海東「すまなかったね、夏メロン」

夏海「夏みかん……っていうか、夏海です!」

ユウスケ「海東、本当にどこで何をしてたんだ?
     士はお前にとって最高のお宝――仲間じゃなかったのか!?」

士「やめろ、ユウスケ」

海東「僕の仲間は、通りすがりの仮面ライダーである士だよ。
   今の士は仲間でも何でもない……敵さ」

カメンライドゥ ディエーン

夏海「なっ――何するつもりですか、大樹さん!」

ディエンド「世界の……いや、あらゆる存在にとっての敵、
      破壊者を倒すだけさ」

>>1の独り言
ユウスケと夏海は変身後の名前で描写するとややこしいので、
変身後もユウスケと夏海のままです。

>真司「それになんでこんなに胸に差があるんだよー!」モミモミ
>剣崎「ウェッ!?あ、ちょ、だめだって……!」
>真司「俺の胸、ちょっと小さすぎだろ!」モミモミ

何これ素晴らしい

ユウスケ「そうはさせるか!変身!」

夏海「私にとって、士さんは世界よりも大切な仲間なんです!
   来て、キバーラ!……変身!」

ディエンド「仕方がない、君たちがそのつもりならかかってきたまえ」

士「くっ……二人じゃ海東には勝てない……」

ディエンド「そう思うなら士、変身したらどうだ?」

ユウスケ「こんなやつの……裏切り者の言うことは気にするな、士!
     お前は早く逃げるんだ!」

夏海「絶対に追いつきます!さあ、逃げて!」

士(……私は、どうしたらいい?)

ディエンド「よそ見はいけないな、夏メロン」

夏海「――きゃあ!?」

士「夏海!」

ユウスケ「夏海ちゃん!変身が……海東、お前!!」

ディエンド「破壊者を守ろうとした罪が、この程度の傷で許されるなら安いものさ」

ユウスケ「くっ……負けてたまるか!」

士「おい、夏みかん、おい!……気絶してる、だけか?」

ユウスケ「士、夏海ちゃんの手当てを頼む!」

ディエンド「君が僕を足止めするって言うのか?」

ユウスケ「ああそうだよ!士、行け!」

士「……死ぬなよ、ユウスケ!」

ユウスケ「当たり前だ!」

ディエンド「まったく……下らない茶番だな」

伊達「はい、カーット!いいねえ、みんな役者として成長してるぜ」

ユウスケ「お疲れー」

夏海「はあ……気絶の演技って、目を閉じて倒れなきゃいけないから緊張しますね」

士「怪我してないか、夏みかん?」

夏海「はい、大丈夫です」

海東「つーかさ!僕の演技はどうだったかな?」

士「コソ泥の限界なんてそんなもんだな」

五代「士ちゃんたち、お疲れー」

翔一「海東君の演技、すっごいね~。ドキドキしちゃった」

海東「だってさ、士」

士「一々報告しなくていいんだよ、ガキかお前は」ツーン

渡「兄さんも映画に出たいってずっと言ってたなぁ」

天道「後で監督に話してみたらどうだ。
   最低でも撮影の見学くらいなら許可が出るだろう」

渡「そうですね……ありがとうございます」

良太郎「はあ……さっきはごめんね、渡さん。
    私が空き缶にぶつかったり石でつまづいたせいでなかなか撮り終わらなくて」

弦太朗「それを言ったら私なんて、緊張してセリフが飛びまくってもう……
    天道と響鬼さんがミスしないから余計に緊張するんだよ~」

響鬼「人のせいにするのはよくないんじゃない、弦太朗?」

弦太朗「うっ……はい」シュン

剣崎「はあ……」

晴人「どうしたの、剣崎さん?」

剣崎「撮った映像を見るのが憂鬱で……どうせまた、私だけ頭一つ分背が高いから」

真司「わがまま言うなよー。俺なんてちっちゃくてスタイルもよくないし……
   剣崎は理想的なモデル体型、ってやつだろ!」

剣崎「……ちっちゃいほうがかわいいのに」ムスー

晴人「私だってそんなにちっちゃくないよ?ほら、そんなに変わらないって」

翔一「なになに、背比べ?私も混ぜてー!」

五代「ほら、たくちゃんもおいでよ。背比べしてみよう?」

巧「たくちゃんって呼ぶな!それに私は背比べなんて……」

真司「いいからほら。……お、けっこうちっちゃいじゃん」

巧「なっ……良太郎よりは大きいぞ!」

良太郎「え?あ、そういえば私、この中だと一番小さい……?」

響鬼「最近の子は背が高い子が多いと思ってたけど、
   良ちゃんみたいな子もいるんだね」

渡「天道さんはモデル体型ですよね。いいなあ、かっこいい……」

天道「私は天の道を往き、総てを司る女……このくらいは当然だ」

フィリップ「僕も足だけならかなり自信があるよ」

翔太郎「……ちょっぴり貧しい胸を張って言われてもね」

フィリップ「胸が小さい方が好きな男性も世には多いんだよ」

映司「え、そうなのかな。……私の周りの人はどうなんだろう」

翔太郎「周りのことを気にしたって、そういう体なんだから仕方ないじゃない」

映司「それもそうですね。今の自分をアピールしないと!」

渡「自分をアピール、かあ」

天道「押して押して押しまくれば男なんていつか落とせるだろう」

五代「あはは、そんな単純ならいいんだけどね」

伊達「おーい、そろそろ休憩終わり!
   次の撮影入るぞー」

士「ああ。行くぞ、夏みかん、ユウスケ」

夏海「はい!」

ユウスケ「おう」

海東「士、わざと僕だけ名前を呼ばないのはやめてくれないか」


申し訳ありません、割とディケイドメインで。
オールライダーということで、最初のと被らないようにしようと頑張ったら
何故かこんなものになってしまいました。
メリークリスマス!

予約番号4
・・・
サンタさんへ
この前の天道スレの逆バージョンが見たいです
加賀美ちゃんと天道を仲良くさせてあげてください
・・・
つまり、カガーミンが女の子になってしまうということですね?
わかりました。

――街中

「天道総司さん、これをどうぞ」

天道「俺が頼んだのは最高品質の小麦粉……ワインじゃないぞ」

「サービスですので、どうぞ」

天道「おばあちゃんが言っていた……タダより高い物はないってな。
   何が狙いだ?」

「今日はクリスマスですので、特別なプレゼントです。
 今後ともごひいきにしていただければ、という思いもこもっております」

天道「なるほど。いいだろう、ここの小麦粉は質がいいからな。
   頼まれなくてもまた来てやる」

「ありがとうございます」

――天道家

天道「はあ……」

加賀美「そう落ち込むなよ、天道」

天道「樹花もひよりも、女だけのクリスマスパーティーだと言って
   サルに出かけたんだぞ?俺が最高のケーキを作ったにもかかわらず……
   これが落ち込まずにいられるか」

加賀美「だからって俺を呼ばなくても、女の子を呼べばいいのに。
    俺だって、久しぶりに親父と一緒のクリスマスを過ごすつもりだったんだぞ?」

天道「男二人なのは変わらないだろう。……家族との時間を奪ったのは悪いと思うが」

加賀美「お前が素直に謝るって……酔ってるのか?」

天道「まだ飲んですらいない。今日はお前が客だ、先に飲ませてやる」トポトポ

加賀美「おっ、ありがとな。それじゃあ遠慮なく……」グイ

天道「味はどうだ?」

加賀美「うまい、けど……ちょっと、度数きつくないか?
    頭がぐらぐらして……」グラリ

天道「そうか?ラベルを見た限り、一般的なワインとそう変わらないが」

加賀美「ワインって、っく、けっこう、ひっく、きつ、っく……」

天道「しゃっくりするな、聞きづらい」

加賀美「あ、あんまり、っく、無理、ひっ、言うな」

天道「……まさかこのワイン、おかしなものでも入っていたか?」

加賀美「へ?」

天道「いや、まさかな……」

加賀美「うおっ、なんだ、これ……!」

天道「加賀美、お前……発光してるぞ」

加賀美「うわああああ!!」ウンメイノー

天道「ようやく光が収まったか……ん?」

加賀美「な、なんだこれ、っく……」

天道「……?」ゴシゴシ パチパチ

加賀美「天道、俺、なんか……ひっく、女っぽくないか……?」

天道「ぽい、というか……」

加賀美「これ、なんだよ、っく……手品か何かか?」

天道「俺は何もしかけていない」

加賀美「あー……じゃあ、夢か!ひっく」

天道「そうだな……考えるのも面倒だ。ケーキを切ってやる。
   お前は大人しくワインでも飲んでいろ」

加賀美「おー」グビグビ

天道「馬鹿が。度数がきついと文句を垂れるなら一気に飲もうとするな」ペシッ

加賀美「いてっ……ひっく、たたくなよー、女の子を……」

天道「叩かれるようなことをするな」

加賀美「うぃー」

天道「ほら、ケーキだ」

加賀美「天道、食べさせてくれー」

天道「追い出すぞ」

加賀美「そしたらー、お前が、ひっく、一人になって寂しいだろー?」

天道「……お前がいなくなるのは構わないが、俺の飲ませたワインで
   前後不覚のお前を放り出すのは酷か」

加賀美「てんどー」ベッタリ

天道「ひっつくな、うっとうしい!」ドン

加賀美「うわっ!」ベシャ

天道「受け身も取れないのか……おい、加賀美」

シーン

返事がない、ただの酔っぱらいのようだ。

天道「……加賀美?」

加賀美「……おこしてくれー」

天道「何がしたいんだ、お前は……」

加賀美「とか何とか言って、っく、起こしてくれるんだよな、天道は」

天道「床で寝られると歩くのに邪魔だからな」グイ

加賀美「おりゃ!」ギュー

天道「……言っておくが、俺がお前を振り払わないのはお前が女の姿だからだ。
   だがお前にしてみれば、お互い男のままと大して心境は変わらないだろう」

加賀美「いやー天道はかっこいいからさー、ひっく……
    これ、どうせ夢だし、女なら天道にひっつくのもいいかなって」

天道「言ってることの半分も理解できない、が……
   俺がかっこいいのは事実だな」

加賀美「んーそうそう……かっこいーよなぁ……」

天道(……男に褒められて、何を照れてるんだ、俺は……)

加賀美「俺さぁ、けっこー天道のこと好きだから……」

天道「あらゆる人間が俺に惹かれるのも無理はない。
   俺はこの世界で最も優れた人間だからな」

加賀美「んー……じゃあ、天道はどういうのが好きなんだよ……」ウトウト

天道「俺は……」

加賀美「……ぐー」スヤスヤ

天道「……俺は、面白いやつが嫌いじゃない」

――翌日

加賀美「あー……頭いてー……」グラグラ

天道「調子に乗ってボトル一本飲み干したからな」

加賀美「ごめんな、昨日の夜何を話したか全然覚えてなくて……」

天道「お前は俺の素晴らしさを称えてたぞ」

加賀美「はあ?ないない、冗談きついぞ」

天道「どうだかな。……また、あの店に行くとするか」

加賀美「店?サルのことか?」

天道「いや、そうじゃない」

加賀美「それじゃあ、何か買うのか?」

天道「ああ。小麦粉と……ワインをな」


終了です。わけの分からない話で申し訳ありません。
それと、メリークリスマス!

予約番号5
・・・
サンタさんへ
りゅうきがもっとみたいれす
・・・
以前書いたネタをもっと見たいのか、別のネタを見たいのかが分からないんですが
龍騎ならなんでもいいんでしょうか?
今回は龍騎ならなんでもいい、と解釈して書かせていただきました。
以前のスレと同じ世界観です。

――花鶏

優衣「今日はどうしたの?スカートなんて珍しいね」

真司「へへーどう?似合うかな?」

優衣「うん、すっごくかわいいよ」

真司「そっか~」ニヤニヤ

沙奈子「あんた、デートだね?」

真司「はっ!?ど、どうしてそれが……」

沙奈子「あたしの勘は当たるのよ」

優衣「誰にでも分かると思うけど……相手はやっぱり、手塚さん?」

真司「そ、それは……そうだけど」

優衣「そうなんだ!いいなあ、デートする相手がいて」

真司「えへへ……照れるなあ、こういうの」

沙奈子「せいぜい遊ばれないように気を付けるんだね」

真司「手塚はそんなことしませんから!」ムッ

優衣「そうだよ、おばさん。手塚さんは誠実そうだし
   この前だって真司君の看病をしてくれたんだよ?」

沙奈子「どうだかねえ」

真司「……」ムスー

優衣「真司君、リスみたいになってるよ……?」

真司「だって、おばさんが……」

沙奈子「あたしがなんだって?」

真司「おばさんがひどい言いがかりをつけるから怒ってるんです!」

沙奈子「そりゃあ悪かったね」

真司「……」プクー

蓮「どうしたんだ、このフグは」

優衣「おばさんが、ちょっと余計なことを言っちゃって。
   それで真司君がすねてるの」

蓮「なるほど。これはまた不細工な顔のフグだな」ムニュ

真司「ひゃっ!ほっぺひゃひっぱんにゃー!!」

蓮(けっこうおもしろいな)グイグイ

真司「いひゃい!いひゃいっへー!」

優衣「蓮、これからデートの女の子にそういうことするのはよくないよ」

蓮「……優衣に感謝するんだな」パッ

真司「うー……この馬鹿蓮」ヒリヒリ

蓮「馬鹿はお前だ」

カランカラン

真司「!」パァッ

蓮「分かりやすい顔だな」

優衣「いらっしゃい、手塚さん」

手塚「ああ、待たせたか、城戸」

真司「全然!」

沙奈子「よく言うよ、昨日の夜からソワソワしてたってのに」

手塚「そんなに楽しみにしていたのか」

真司「それは……まあ、それなりに。だからその分楽しませてくれよな!」

手塚「ああ、努力しよう。さ、行くぞ」ギュッ

真司「あ……う、うん」マッカッカ

カランカラン

沙奈子「初々しいわねえ」

優衣「手をつないだだけであんなになっちゃって……
   今日一日、大丈夫なのかな」

蓮「さあな。俺には関係ない」

優衣「そんなこと言って、興味あるくせに」

――街中

手塚「今日は人が多いな」

真司「そ、そうだな!」

手塚「はぐれるといけない、もう少し近づいてくれ」

真司「こ、これ以上どこをどう近づけろって言うんだ……?」

手塚「腕を組んでくれないか?」

真司「あ、ああ、いいぞ」ギュッ

真司(うわー!抱き着いてるみたいだ!わー!)ドキドキ

手塚「城戸」

真司「なななんだよ!」

手塚「いや……小動物のようでかわいいな、お前は」

真司「俺、ペットじゃないんだからな!」

手塚「ああ、分かっている。ペットとはデートしないだろう」

真司「それはそうだけど、その……」チラッ

真司(もっと服のこととか、そういう話は……)

手塚「今日はいつもと少し雰囲気が違うんだな」

真司「そ、そっか!?」ドキッ

手塚「ああ。俺のためにそういう服を着てくれたなら嬉しいが……どうなんだ?」

真司「そ、それは、その……お前のためだよ!」


爆発……はしなくていいや。幸せになってください……。
デートしてないじゃん、というツッコミは受け付けておりません。
ちなみに手塚はペットとデートしないと言ってますが、
>>1はペットとデートしてます。犬っころかわいい。
メリークリスマス!

浅倉さんが、クリスマスを破壊するのが見たい!

ネタが投下されるたびテンションがおかしいことに…

>>125それはサンタさんへのお願いって解釈でいいのかな?
しかし何をどう破壊するのか漠然としすぎてて
サンタさんも困ってるんじゃないか?
何かリクエストがあるならはっきりと教えてほしいな(草加スマイル)

というわけで、何をどう破壊するのか教えてくださったら
頑張って書くこともあるかもしれません。

>>126申し訳ありません、このような>>1で。

さっきからちょっと気になってたんですが
IDが微妙にフォーゼっぽいですね!
4zでフォーゼ、みたいな。

イライラする浅倉がリア充を倒すのが見たいんだ!
北岡さんとか真司とか連とか

>>129
先生は令子さん(片想い)、蓮は恵里(昏睡中)
……真司は?

ヒロイン!優衣ちゃん

>>131なるほどなー

いや、ここはファムじゃないか?

>>133ああ、ですよね。
優衣ちゃんは恋愛よりも仲間意識のほうが強いですね。
眠くてファムちゃんのこと忘れてました。
みほってどう書くんだっけ……

美穂だっけか?

>>134
霧島美穂

>>135 >>136
ありがとうございます。
霧島美穂、ですね。
なぜか彼女だけライダーの名前で覚えてるんですよね。
ファムかわいい。

ふと気づいたのですが、このスレはTSスレです。
よって浅倉がむしゃくしゃしてカップルを襲うネタは
カップルたちをTSしてお送りします。

結婚詐欺師(男)に引っ掛けられるばかわいい女子とか……
たまらんですね!

クリスマスは過ぎてしまいましたが、
サンタさんはもうちょっと頑張ろうと思います。
応援してくれるとうれしいですー。

予約番号6
・・・
サンタさんへ
いっそのこと皆性転換させてください
・・・
もうちょっと具体的に……!とは思うんですが、仕方ありません。
短いうえに登場人物が限られますが、許してください。
あと先天的です。

――面影堂

晴人「コヨミ、おいで」

コヨミ「けど、晴人も疲れてるでしょう?僕はまだ大丈夫だから」

晴人「いいのいいの。こういうのはこまめにやっとく方がいいんだから」

プリーズ プリーズ

コヨミ「……ごめんなさい、晴人。僕のせいで……」

晴人「私がしたくてしてるんだから、気にしなくていいって」

コヨミ「……ありがとう」ギュ

晴人「どしたの、珍しいね。コヨミから甘えてきてくれるなんて」ナデナデ

コヨミ「僕は……晴人がいないと、生きていけないから」

晴人「私も一緒。コヨミがいないと、生きていけないよ」

ガチャ

仁藤「おーっす!どうもどうも、お土産のドーナツだぞ、晴人ー」

晴人「本当に空気読めないんだね、お前」

コヨミ「!」パッ

仁藤「は?あたし、何かした?コヨミ、顔赤いけどどうしたの?」

コヨミ「な、なんでもないっ」タタッ

晴人「あーあ。せっかくコヨミが素直になってたのに……」

仁藤「どんなふうによ?」

晴人「んー……こんなふうにかな!」ギュッ

仁藤「ばーか、くっつくな!撫でるぞー?」ナデナデ

コヨミ「……」ジー

仁藤「うわあ、物陰からすっごい視線を感じる……」

晴人「気にしなくていいよ、まだお前に懐いてないだけだから」ギュー

仁藤「つまり、お前を餌におびきだせばいいんだな!」ギュー

晴人「そういうことだけど、ちょっと、苦しいってー」

コヨミ「……」ムスー

――ラビットハッチ

ユウキ「ねえねえ、弦ちゃ――」

流星「弦太朗の半径1メートル以内に近づかないでくれる!?」ガタッ

ユウキ「えっ」

弦太朗「どうしたんだ、流星?私が風邪をひいてるわけでもないし」

流星「恋人がいないからって、優しい弦太朗とクリスマスを過ごそうとする
   馬鹿な男の多いこと……何人始末しても湧いて出るんだから……!」

弦太朗「何言ってんだよ、流星。クリスマスはやっぱり、
    仮面ライダー部のみんなでパーティーだろ!」

流星「もちろん私もそのつもりだけど、あわよくば弦太朗と二人で――
   なーんて考えてる人がいたら困るから」

JK「むしろ弦太朗さんが二人っきりで過ごしたい人っていないんですか?」

弦太朗「私が二人っきりで過ごしたいっていうと、やっぱり……
    ううん、いないな。私はお前ら全員と過ごしたいぜ!」

ユウキ「だよね、恋人が全てじゃないもんね!」

JK「ですよねー!」

友子「クリスマス……闇鍋、する?」

弦太朗「いいな、それ!」

賢吾「よくないでしょう、それ……」

――クスクシエ

映司「アンク、あーん」

アンク「あ?……アイスか。いいぞ、食ってやる」ガブッ

映司「もう、女の子がそんなに大口を開けて食べたりするとはしたないよ?
   口の周りにもついてるし……」フキフキ

アンク「ふん、俺がどう食おうとお前が後始末するだろうが!」

映司「ちなみに今日のアイスはクリスマス仕様だったけど、気付いた?」

アンク「ああ、味がいつもと違ったな。見た目もツリーに似せたらしいが、
    これだと食いにくいだけだぞ」

映司「目で楽しめるっていうのは大きいでしょ?
   はい、クリスマスだからね、もう一本食べてもいいよ」

アンク「ん」

映司「……?」

比奈「ねえ、映司ちゃん――って、何してるのアンク?
   口、開けっ放しだけど……お姉ちゃんの体で変な顔しないでよ」

アンク「食わせろ、映司」

映司「ああ、そういうことね。はい、どうぞ」

アンク「ふん、察しの悪いやつだな」シャリシャリ

映司「それで、どうかしたの、比奈君」

比奈「うん、ちょっとこっちの飾りつけのことでね」

――鳴海探偵事務所

フィリップ「翔太郎、僕は足派だと何度も言っているじゃないか。
      注文は僕にさせてくれ」

翔太郎「うるさいわね、普段から注文なんてしないでしょ?
    今日もいつも通り私が注文させて――いたっ」スパーン

亜樹子「クリスマスなんだから、喧嘩するなー!
    竜ちゃんを見習ったらどうなんだ?」

照井「私はただ、所長の妻として当然のことをしているだけだ」

亜樹子「ほら、黙々と料理を作り配膳する――
    やっぱり竜ちゃんは世界一の奥さんだなあ!」ギュー

照井「所長……」デレデレ

翔太郎「うわー、目の毒だ。フィリップ、いっそのこと二人で外食しない?
    この空気から逃れるためなら自腹も辞さないわ」

フィリップ「僕も半分出すよ、翔太郎。
      クリスマスというのは僕ら恋人のいない人間にとっては
      リア充を苦々しい思いで見つめる日になるんだね」

翔太郎「去年まではこんなことなかったっていうのに……はあ。
    さ、コートを着たら行きましょう」

フィリップ「翔太郎、やってみたいことがあるんだ。ほら」

翔太郎「マフラー?ああ、二人で巻きたいの?いいわよ」

フィリップ「ふふ、恋人じゃないけど、こういうのも悪くないね」ポカポカ

――光写真館

夏海「士さん、ちゃんと飾りつけを手伝ってください!
   さもなくば――押しますよ?」

士「って、言いながら押すな!ははは!」

ユウスケ「馬鹿だな~士。私みたいにちゃんと手伝えばいいのに」

海東「失礼するよ。……士、また夏メロンにツボを押されたのかい?」

士「ははは!海東、ちょうどいいところに!はは、はっ……」ゲホゲホ

ユウスケ「もー、何してるんだよ。よしよし」サスリサスリ

士「すまんな、ユウスケ……仕方ない、ちょっとは手伝ってやるか」

夏海「士さんは居候なのに態度が大きすぎるんです」プンスカ

海東「しかし、しおらしい士なんてそれはもう士じゃないからね。
   君はいつも通り尊大に振る舞っているのが似合っているよ。
   まあ、私は君の指図なんて受けないけどね」

士「私もお前に指図するつもりなんてないぞ。
  したところで実行できないで終わるだろうからな」

海東「なんだって?……困るな、私の実力を過小評価されるのは」ムッ

士「それなら飾りつけの手伝いでもして実力を示すんだな」

海東「ああ、構わないさ」

ユウスケ「……けっこう単純だよな、海東って」

――紅家

渡「はい、姉さん。これは僕からのクリスマスプレゼント」

太牙「渡……すっごく嬉しい。ありがとう、一生の宝物にするわ」ウルウル

キバット「ちょっと感動しすぎじゃないの~?」

タツロット「いえいえ、たった一人の肉親からのプレゼントですよ?
      太牙さんの感動ももっともです!」

太牙「私からはこれを……おそろいの指輪」

渡「わあ、かわいい!ありがとう、姉さん」ニコッ

太牙「いいの、かわいい妹のためだもの」

――カフェ・マルダムール

マスター「ブルマンにはクリスマス仕様のご飯だよ」

ブルマン「わん!」

恵「よしよし、ブルマンはかわいいなー」

名護「恵、今日は愛し合う者たちの日……私以外を見るのはやめなさい」キリッ

恵「犬にまで嫉妬って、余裕ないね」

名護「そんなことはない!夫が自分以外を見ていれば気分を害するものでしょう!」

恵「あーはいはい、そうだね、うん」

――デンライナー

モモ「だーかーら!今日はあたしが体を使うんだ!」

ウラ「何に使うっていうの?私にはデートの予約がたくさんあるんだから」

キン「私はデンライナーでのんびりやな。ナオミ、おかわり」

ナオミ「は~い」

リュウ「僕はね、良太郎とお兄ちゃんと、三人でお出かけするの!」

ジーク「ならば私は、王子と食事でも……」

ハナ「いい加減にしろー!!」

ジーク「何をそんなに怒っているのだ、王子?」

ハナ「お前ら、良太郎への負担を考えろ!
   今日くらいは愛理さんとゆっくりさせてやろうとか思わないのか!?」

良太郎「私は大丈夫だから。みんな、いろいろとやりたいこともあるだろうし」

ナオミ「コーヒー入りましたー」

キン「おお、うまそうやな~。……けど良太郎、無理したらあかんで?
   良太郎が倒れてしもたら何にもならへんさかいな」

良太郎「最近は鍛えてるおかげで、あんまり倒れないし……大丈夫だよ?」

侑斗「甘いな、野上」

良太郎「侑斗!兄さんのところに行かなくていいの?」

侑斗「なななんの話だ!?ああ!?」カアァ

デネブ「すまない、野上。侑斗は照れてるだけなんだ」

良太郎「分かってるよ、大丈夫。私、今日はこっちで過ごそうと思ってるから。
    兄さんが寂しくないように、様子を見てきてもらっていい?」

侑斗「誰がお前なんかの言うこと聞くか!……けど、まあ?
   クリスマスに一人っていうのはかわいそうだから、行ってやらないこともない」

良太郎「それじゃあ、お願いね」

リュウ「えー、ヤダー!」ジタバタ

良太郎「リュウタ、あーん」

リュウ「あーん!」ニコニコ

侑斗「じゃあ、任されてやるからな!」スタスタ

デネブ「侑斗、いってらっしゃい!今日は私もここにいていいか?」

ハナ「ああ、もちろん。他のに比べて大人しいからな」

ウラ「良太郎がここで過ごしたいなら、私もここにいようかな」

モモ「さっきと言ってることが違うじゃねえか」

ウラ「別に、大物がかかってるわけじゃないからね。
   小物にかまってあげるよりは、良太郎と一緒の方が楽しいから」

キン「その通りや。良太郎と一緒におるんは心地ええからな!」

良太郎「面と向かって言われると、照れちゃうね……」

リュウ「お兄ちゃんのことは諦めたけど、良太郎の隣は僕がもらっていいよね?
    答えは聞いてない!」ギュー

良太郎「ふふ、甘えん坊なんだから」

ウラ「じゃあもう片方は私が」ストン

キン「正面は私が座るで」ストン

モモ「お、おい!あたしの座る場所がないじゃねえか!」

良太郎「いいから、こっちおいで」

モモ「ああん?」

ナオミ「モモタロスちゃんと良太郎ちゃん、仲良しですね~。
    お膝抱っこですか?」

モモ「まあな!良太郎、お前軽いなー」

リュウ「ぶー。僕も良太郎のこと抱っこしたい!」グイグイ

良太郎「わ、ちょっと、リュウタ?」

ウラ「ああもう、そんなに引っ張ったらだめじゃない」グイグイ

キン「なんや、引っ張り合いか?私も負けへんで!」グイグイ

良太郎「た、助けて~」

ハナ「……お仕置きがいるみたいだな」

――街角

風間「それじゃあゴン、気を付けて帰りなさいよ」

ゴン「うん、分かってる。大介こそ、一人でさみしかったらメールしてよ」

風間「そうするわ。じゃあね」

ゴン「ばいばい、またね!」

ヤダーナニアレ ショタコン? トシノサスゴーイ

風間「……世間の風は冷たいわね」ブルッ

――公園

影山「いいよなあ……クリスマスをカップルで迎えられるやつらは」

矢車「今の私には、眩しすぎる……」

天道「こんなところで何をしている?」

加賀美「矢車さん、影山さん……寒くないんですか、そんな薄着で!
    これ、私のでよかったら貸しますけど……」

影山「えっ、いいの?」

矢車「はあ……学習しないな、相棒」

影山「あ……そうだよね、姉貴。私たちは光を求めちゃいけないんだよね」ショボン

天道「お前たちのような人間も分け隔てなく照らすのが太陽だ。
   こいつをくれてやる。クリスマスプレゼントだと思え」

加賀美「いいの、天道?」

天道「買いなおせばいいだけだ。荷物はお前が持て」

加賀美「ああ、そっか――っておい!なんで私が持つの!?」

矢車「豆腐……」

影山「豆腐かあ……久しぶりに、姉貴の麻婆豆腐が食べたいよ」

矢車「豆腐は私には眩しすぎる、が……
   街のどこもかしこもイルミネーションで眩しいんだ、今さら変わらないか」

天道「うちの台所を貸してやってもいい。ついて来い」

加賀美「豆腐を買うんじゃないの?」

天道「お前が買ってこい。釣りはくれてやる」

加賀美「はい!?しかもこれ、ぴったりなのに釣りなんて出ないでしょ!」

影山「また、食べられるんだね?姉貴の麻婆豆腐が!」

矢車「……そうね」フッ

――断崖絶壁

京介「どうしてクリスマスにまで鍛えるのよー!!」

響鬼「文句を言ってる暇があったらさっさと上る!」

京介「うう、パパー!!」

響鬼「あはは、さすがに弱音も吐きたくなるか」

京介「笑い事じゃありませんよー!!」

――たちばな

威吹鬼「はい、香須実さん。私が自分で作ったケーキです」

香須実「へえ、意外とおいしそうじゃないの」

威吹鬼「味に関しては太鼓判つきです!ね、あきら?」

あきら「そ、そうですね……げぷっ」

香須実「ふうん……台所のケーキの山はそういうことか」

ひとみ「あきら君も大変だね……」

明日夢「そうだね。そういえば京介、今日も修行だ、って意気込んでたけど……」

ひとみ「修行?」

明日夢「あ、えーっと、うん、あはは」

日菜佳「お茶が入りましたよー」

ひとみ「ありがとうございます」

轟鬼「今日はクリスマス風の水羊羹があるッスよ!」

明日夢「わあ、かわいいですね!」

ひとみ「ほんとだ~」

日菜佳「轟鬼さんも、そんなもの欲しそうな顔してないでどうぞ!」

轟鬼「え、いいんスか?いただきます!」

日菜佳「二人も早く食べないと、轟鬼さんが全部食べちゃいますよー?」

明日夢「はい!」

――ハカランダ

天音「それじゃあ、いくよ?せーの!」

「メリークリスマス!」

パァン パラパラ パチパチ

栞「ひゃー、この人数で一気に鳴らすと、クラッカーでも大迫力だな」

天音「始さん、これは僕も手伝って作ったんだよ?」

始「そうなの……天音君はえらいのね」ナデナデ

天音「えへへー」

虎太郎「私の料理だっておいしいんだからね。ほら、睦月ちゃんも遠慮しないで」

睦月「はい!すっごくおいしいです!……あ、ちょっと、それは私の!」

橘「これ食べてもいいかしら?」モグモグ

睦月「食べながら言わないでください!」

栞「はは……そういえば睦月ちゃん、望美君と一緒にいなくていいのか?」

睦月「あ、実は昨日一緒に過ごしたんです。今日はみなさんと祝いたかったから……」

虎太郎「なーんだ、別れたわけじゃなかったんだ」

睦月「別れたりしませんよ!……って、そもそも付き合ってませんから!」

橘「顔が赤いわよ、睦月」ニヤリ

始「……」

橘「どうかしたの?……その席は」

始「いや、水を差したな。すまない……」

天音「始さん、一緒に写真撮ろうよー!」

始「ええ、今行くわ」

橘「……剣崎が、よく座っていたわね」

――世界のどこか

剣崎「――くしゅんっ!」

剣崎「さむー……ちょっと薄着だったかな。
   けど、そもそもアンデッドって風邪なんてひくの?」

ビュー

剣崎「うう、それでも寒いものは寒いよね……コートでも買わないと。
   ……ん、何の音?」

シャンシャンシャン…

剣崎「?」キョロキョロ

パサッ

剣崎「きゃあ!?……コート?あったかいけど……まさか、サンタさん!?」

――菊池クリーニング店

巧「クリスマスだからさらに値下げだぁ!?
  お前、本当に何考えてるんだよ!これ以上収入を減らしてどうする!」

啓太郎「うちの問題なんだから、たっくんには関係ないじゃない」

巧「関係あるだろ!私のバイト代はどうなるっていうんだ」

草加「うるさいわねえ。お金の使い道なんてないんでしょう?
   だったらせいぜい慈善事業でもやってればいいじゃない」

真理「ねえ、誰か料理手伝ってくれない?」ヒョコ

草加「私が手伝うわ、真理!」ニコッ

啓太郎「私だって、長田さんとデートしたいのを我慢してるんだからね」

巧「知るか。あーもう、だるいな……クリスマスに客なんて来ないだろ」

啓太郎「そう思って休んでる店が多いからこそ、私たちはいつも通り営業しないと!」

巧「お前のそのお人よし精神、悪いとは言わないけどもうちょっとどうにかしろよ……
  付き合わされるこっちの身にもなってくれ」

真理「二人とも、もうすぐご飯の用意できるよー」

啓太郎「ありがとー!……それに、夜には木場さんのとこでパーティーがあるから。
    そこでのんびりすればいいじゃない」

巧「あの面子でのんびりできれば、だけどな……」

――花鶏
※きれいなあさくら、きもちわるい

蓮「城戸、踏み台になりなさい」

真司「いやだ!脚立を取ってくればいいだろ!」

蓮「取ってくるのも元の場所に戻すのも面倒よ。さ、四つん這いになって」

真司「いーやーだー!」

優衣「蓮、あんまり真司君をいじめないで。脚立なら僕が取ってくるから」

蓮「ええ、ありがとう」

真司「お前ってさ、嫌な女だよな……」

蓮「馬鹿な女よりはマシでしょう?」

真司「それ、俺のことか!?」

蓮「さあね」

カランカラン

浅倉「邪魔するわよ」

真司「浅倉ぁー!?お、お前、また俺のこといじめに来たのか!」

浅倉「ククッ……どうかしらね。それより、私はお客様なんだけど?」

真司「……こちらへどーぞ!」ムスー

浅倉「……」ツンッ

真司「ひゃっ!?せ、背中をつつくな!」

浅倉「さて、何のことかしら」ニヤニヤ

真司「あのな、はうっ!?」スルリ

蓮「……本当、馬鹿正直な反応ね」

真司「蓮~……背中をなぞるな!」

優衣「脚立持って来たよ、蓮」

蓮「ええ、それじゃあ飾りつけを再開しましょうか」

真司「むー……うわっ!?」ムギュッ

浅倉「寂しいんなら遊んであげるわよ?」ギュー

真司「胸を押し付けるなっ……くそー、なんで俺の周りはおっきいやつが多いんだよ」

カランカラン

手塚「飾りつけの手伝いに来た。……浅倉、城戸から離れて」

浅倉「断る、と言ったらどうするの……」ニヤリ

手塚「実力行使しかないな」ギュッ

真司「わぷっ!……ちょ、二人とも、くるし……」ギュウギュウ

手塚「だそうだ。離れたらどうだ、浅倉」

浅倉「そっちこそ……私が先に抱きしめたんだから、私のものでしょう?」

真司「む、胸で窒息させる気かー……!」

蓮「……なに、馬鹿なことしてるんだか」

優衣「蓮も混ざりたいんじゃないの?」

蓮「別に、そんなことないわ」ツーン

――美杉家

真魚「今年のケーキもすごいね、翔一ちゃん」

翔一「うん!おいしい野菜をたっぷり使ってるからね、
   健康にだっていいんだよ」

太一「翔一、早く切って!」

美杉「こらこら、太一?あいさつはどうしたの」

太一「いただきます!ほら、早く切って!」

翔一「はいはい。これは太一のね」

太一「……おいしい!」モグモグ

真魚「もう、落ち着きがないよな、太一は」

翔一「子供はこれくらい元気な方がいいよ。はい、真魚君、先生」

真魚「ありがとう」

美杉「それじゃあ、いただきます」

翔一「どうぞ、召し上がれ!」

美杉「うん、おいしい。これならいつでもお嫁さんに行けるね、翔一ちゃん」

翔一「そう言ってもらえるとうれしいけど、貰い手がいませんからね~」

真魚「……誰もいないんなら、俺がもらってあげてもいいよ?」

翔一「またまた~。真魚君にしてみれば、私なんておばさんでしょ?
   けど、冗談でもうれしいな」ニコッ

真魚「……冗談じゃないのに」

――ポレポレ

一条「クリスマスが休暇になったのはラッキーだったわね」

五代「ですね。それじゃあ、早速始めましょう!クリスマスパーティー!」

みのり「お姉ちゃん、飲み物は何がいい?」

五代「んー、オレンジジュースで!一条さんは何がいいですか?」

一条「私はシャンパンを頼めるかしら」

五代「了解です。桜子君、シャンパンとってー」

桜子「これで合ってる?」ヒョイ

五代「それそれ、ありがと。どうぞ、一条さん。注ぎますよ」

一条「どうもありがとう。……いい匂いね、これ」

奈々「え、どんなんですか?僕にもかがしてー!」

五代「だめだめ、奈々君は未成年なんだからこっちね」

奈々「それ、普通のジュースやないですか!もう、クリスマスくらい
   お酒飲んでみたいわ……」ブツブツ

一条「警察の前で飲むつもりかしら?」

奈々「うっ、そういえばそうやった……」

五代「まあ、いつかは飲めるようになるんだから」

一条「そうなったら時間のある時は一緒に飲んであげるわよ」

こんな感じで……どうですか。
ちゃんと全部書けてますよね……?
長さとか登場人物の数の差は許してください……。

鎧武は……キャラが掴めておりません。
今書いたら確実にミッチーがバイになる(真顔)
あとバロンが百合の巣窟になりそう。

>>183言い忘れましたが、メリークリスマス!

剣崎ちゃんを抱きしめたい

>>188剣崎を抱きしめる権利は俺のものだー!
とか言うとハートの戦士に切り裂かれそうでこわい。
それでもいいならそっと抱きしめてあげてください……

剣崎「私、人間じゃないんだよ……いいの?」ウルウル

と聞いてくるかもしれません。
……はい、馬鹿なこと言ってないで投下します。

予約番号7
・・・
氷川がどじっこ幼女婦警になってみんなに愛されるようにしてくださいサンタさん
・・・
なんというコアな欲望だ!素晴らしいッ!!
みんなにっていうのが微妙に難しいけども!!

クリスマス、それは奇跡が起こる日。
ここにも一人、奇跡を願う男がいた――

氷川「最近、僕の扱いがひどい気がする……
   もう少しみんなからの扱いを……」ブツブツ

クリスマスなのに神社に参拝して何を言っているんだ、氷川誠!
知人が見ていればそうつっこまれそうなことにも気付かないで氷川は祈った――

――空港

小沢「日本に戻るのも久しぶりね……あら、お迎えかしら、北條君?」

北條「まさか。この近くに用事があったというだけですよ。
   あくまでついでです。……さあ、行きますよ」

小沢「日本に戻って最初に見るのがあなたの顔だとはね。
   ろくでもないクリスマスになりそうだわ」

北條「そのよく回る舌は健在のようですね、安心しましたよ。
   あなたの特技と言えば舌戦くらいですからね」

小沢「そっちこそ、口だけは達者なのは変わらないみたいでよかったわ」

北條「……ふっ」

小沢「ふふ」

――レストラン アギト

翔一「そうですか、小沢さん、久しぶりに帰ってくるんですね」

尾室「そうなんです!だから今夜、予約したいんですけど……」

翔一「もちろんかまいませんよ!えっと……天王寺さん?」

尾室「尾室ですよ!」

翔一「すいません、あんまり会う機会がなかったからか、
   よく覚えてなくて」

尾室「もう……地味に傷つきますよ」

――そして夜、アギトにて

氷川「それでは、小沢さんが戻ったことを祝して――乾杯!」

「乾杯!」

小沢「二人とも、わざわざありがとう。
   こんなに歓迎してくれるなんて、うれしいわ」

尾室「これくらいはさせてくださいよ。久しぶりに三人そろったんですから」

氷川「そうですよ、小沢さん。以前何度もおごってもらったんですし」

翔一「まずは前菜です。どうぞ」

小沢「あら、津上君のお店だったの!
   それならそうと教えてくれたっていいのに。びっくりしたじゃない」

氷川「すいません、ちょっとしたサプライズのつもりで」

翔一「驚いてもらえました?」

小沢「ええ、それはもうね。感じのいい店だと思ったら……
   あなたが店長だったのね」

翔一「おっ、お上手ですね!それじゃあ小沢さんには
   とびっきりのデザートをおまけしますから、楽しみにしててください」

――その時だった、突如として鳴り響く鈴の音に氷川が顔を上げると、
  そこには白い口髭をたくわえたふくよかな顔で優しく微笑む老人がいた――

氷川「なっ、なんなんですか、あなたは!?」

翔一「まさか……アンノウン!?」

小沢「そんなまさか!アンノウンの出現は止まったはずよ」

尾室「ていうか、浮いてますよね……」ポカーン

老人「メリークリスマス!」

氷川「うっ、まぶしい……!」

――光が収まった時、そこに老人の姿はなく
  氷川たち以外の客にはその存在に気付いたものすらいないようだった――

小沢「なんだったっていうの……?」

尾室「まさか、新種の怪物かなにかでしょうか……」ガクガク

翔一「けど、メリークリスマスって言ってたんですから、
   きっと悪い人じゃありませんよ。サンタさんかもしれません」ニコニコ

小沢「……そうね、いなくなったものについていつまでも話してたって、
   埒があかないわ。次の料理をお願いできる?」

翔一「はい!……そういえば、氷川さんがいませんね。トイレかな?」

「ここにいます!」

小沢「……あなた、別のお客さんのお子さんかしら?」

氷川「いえ、氷川誠です」

尾室「こらこら、冗談言わないの。お父さんとお母さんはどこかな?」

氷川「香川に……ではなく!私が氷川です!」

翔一「今日のお客さんに、子連れの方はいませんよ」

氷川「ほら!津上さんもこう言っているじゃないですか!」ドヤ

小沢「困ったわね……どこから入り込んできたのかしら。
   このお店、用心が足りないんじゃないの?」

翔一「え?そんなことないと思うんだけどなあ……それにほら、
   この子が言ってる通り、本当に氷川さんかもしれませんよ!」

氷川「津上さん……!」

小沢「せめて男の子なら信じようもあるけど、これじゃあね……」

尾室「かわいい女の子ですね~」

翔一「あ、本当ですね!けど、うちの太一もかわいいんですよ~子豚のように!」

尾室「子豚ってかわいいんですか……?」

翔一「それはもう、ころころ~っとしてて、かわいいですよ!」

小沢「とにかくあなた、一人でこんな場所にいたらご両親が心配するわ。
   家はどこ?教えてくれたら送るわよ」

氷川「ですから、氷川なんです!さっきの光に包まれたと思ったら、こんな姿に……」

小沢「……まあ、アギトになる人もいるわけだし、ありえない話じゃないわね」チラッ

翔一「?」

尾室「いや、氷川さんがこんなにかわいい女の子って……
   ないない、ありえませんって!」

氷川「小室さん、その発言は失礼ですよ!
   僕にだって、女の子ではなくともかわいい子供時代くらいありました!」

小沢「はいはい、喧嘩はやめなさい。ひとまずあなたが氷川君だと信じることにするわ。
   津上君、次の料理を運んでもらえるかしら?」

翔一「あ、そうですね!すっかり忘れちゃってました」

翔一「はい、どうぞ!こっちは小沢さんと天王寺さん、こっちは氷川さんです」

尾室「尾室ですよ!」

翔一「あ、そうでしたっけ。すいません」

氷川「津上さん、どうして僕の料理がお子さまランチになっているんですか!
   僕は子供ではありません!」

翔一「いえいえ、今はどこからどう見てもかわいい女の子ですから」ナデナデ

氷川「頭をなでないでいただきたい!」ムキー

小沢「まあいいじゃない。確かにかわいいんだから」ナデナデ

尾室「あ、僕も僕も!」ナデナデ

氷川「二人まで……やめてください!」ジタバタ

翔一「めっ!ですよ、氷川さん。ご飯を食べるところで暴れちゃいけません」

氷川「あ、ええ、すいません……いえ、そもそも!
   あなたたちが僕の頭をなでるのがいけないんです!」

小沢「ごめんなさいね、けど、こんな年頃の子と接する機会はあまりなくて。
   氷川君だと思うと余計にかわいいのよ」ナデナデ

氷川「そうは言われても……」

小沢「子供の姿になるなんて、滅多にできない経験なんだから。
   今のうちに存分にかわいがられておきなさい」ナデナデ

氷川「しかし、僕にも成人男性としてのプライドが……」

翔一「俺もずっと姉さんと二人で、楽しかったけど、実は妹が欲しかったんです。
   だからこうして氷川さんの頭をなでてると、なんだか幸せで」ナデナデ

氷川「そんなふうに言われても、ですね……」

尾室「なんだか妹ができたみたいでいいですよね」ナデナデ

氷川「……」

小沢「まんざらでもなさそうね?」クスッ

氷川「いえ、そんなことは!」

――窓の外から、団らんする四人を見つめる老人が一人。
  彼は陽気な笑い声とともに、ソリを引いて夜空へ飛び立った。
  次のプレゼントを届けるために――

はい、終了です。
リクエストに添えたかちょっと微妙ですいません。

みんな、というのがたった三人になってしまって。
北條さんは小沢さんと喋ってほしくて書いただけです。すいません。
これが>>1の限界です……
メリークリスマス!

あwwりwwがwwとww
これでアンノウンに勝てなくても許して貰えるよ。

欲望が止まらない!天道幼女に浅倉幼女、地獄幼姉妹にデンライナー幼稚園……は元々幼稚園みたいなもんか。

>>206さてはロリコンヤミー……!
それだけ書こうとしたら過労死するんで許してください。
キャラを崩壊させずにロリ化って難しくて>>1にはできません。
申し訳ございません……

脱獄犯でヤモリを焼いて食べる、蛇柄?のシャツで首輪を着けた女か…
なんだろ、料理の上手い子が好きなはずなのにすっげぇ好み

>>208それで真司♀と百合百合してくれたら
もう何も思い残すことは……あるんですけど、
とにかく悪いお姉さんの浅倉とぐう聖女の手塚にはさまれて
あうあうしてる真司が見たい。
>>178で書いたんですけどね!

次のプレゼント、投下します。

予約番号8
・・・
サンタさんへ
巧♀がサンタコスしてバイトしてるのを草加に見られるssがほしいです
よろしくお願いします
・・・
たっくんと草加の組み合わせはいろんな意味で好きなので、
けっこう嬉しいリクエストですね!

――街中

巧「くそ、なんで私がこんな格好……」ブツブツ

草加「あれは……乾巧か?なんだ、あの格好は……」

巧「さむっ……こんなことなら、素直に真理からカイロをもらえばよかったか……
  けど、カイロは熱すぎるだろ……」ブツブツ

草加(肩は丸出しで、スカートの丈も短い……
   あれだとサンタというよりもクラブかなにかだな)

巧「そもそも啓太郎があんなこと言い出さなけりゃ……」ブツブツ

――1時間前

啓太郎「ねえたっくん、お願いがあるんだけど……」

巧「断る」

啓太郎「実は近所の雑貨屋さんが経営不振らしくて……
    今日の店番は僕と真理ちゃんがするから、客寄せのお手伝いをしてあげてよ」

巧「断るって言ってるだろ。第一、そんなの私にもお前にも関係ない」

啓太郎「お願い!たっくんにしか頼めないんだ!」

真理「行ってあげなよ、巧。そしたら今日の夕ご飯は
   巧でも食べられそうなクリスマス料理にするからさ」

巧「おい待て、それだとあれか?今日もアツアツ料理の予定だったのか!?」

真理「まあね。やっぱり寒いから、あったかいもの食べたいし」

巧「ふざけんなよ、私が火傷したらどうするつもりだ」

啓太郎「ね、そうならないためにも行ってきてよ、たっくん~」

巧「情けない声出すなよ、気持ち悪い……
  あーもう、行けばいいんだろ、行けば!」

啓太郎「ありがとう、たっくん!」

真理「今日の夕ご飯はちゃんと冷やしとくからね!」

巧「絶対だからな、忘れるなよ!」

――現在

巧「寒い……客寄せはともかく、なんでこんな格好なんだよ」ブツブツ

草加「ちょっとからかってやるとするかな……ん?」

「そこの君、かわいいねー!そんなに大胆な格好しちゃって!」

巧「好きでやってるんじゃない。あんた、私に声をかけたならここの店に行けよ。
  一応客寄せしてるんだからな」

「そんなつまんなさそうな店より、君に興味あるんだけど?
 ねえ、君だってつまんなさそうにしてたじゃん、遊ぼうよ」

巧「……確かに客寄せはつまらないけど、お前を相手にするほどじゃねえよ」

草加(呆れたものだな……よりにもよって奴に声をかけるとは、
   よっぽど趣味の悪い男らしい)

「そういう冷たい態度はよくないんじゃない?
 断るにしてもさ、もうちょいやさし~く言ってくれたら俺だって傷つかないし」

巧「うるさい、仕事の邪魔だ。あっち行ってろ」

「ひっどいなぁ!あ~あ、俺、傷ついちゃったよ……
 これはもう、誰かに慰めてもらわないとふさがらない傷だなあ」

巧「あんまりしつこいと営業妨害だぞ」

「それだけ君が魅力的なのが悪いんだよ?
 その格好、目の保養になるけど寒いっしょ。温かいもの買ってきてあげよっか?」

草加(すぐに追い払うかと思えば……何をグズグズしているんだ、乾巧)

巧「いらねえよ」

「そんなに遠慮しないでさ、受け取ってよ。ちょっと買ってくるからさ」

巧「あ、おい、待て!」ガシッ

「おっ!引き留めてくれるなんて嬉しいねー!ようやく俺の魅力に気付いてくれた?
 それなら今すぐデートに――」

巧「違うに決まってるだろ。ただ、温かいものなんて買ってこられても
  困るから止めただけだ。……温かいのは飲めないんだよ」

「君、猫舌なの?奇遇だね~俺も!フーフーしないと飲めないんだよね」

巧「……マジか?」

草加(わざわざ引き留めた……?まさか、あれは乾巧じゃないのか?)

巧「そうか……猫舌なのか、お前」

「そうそう、だからローストチキンもアツアツで食べれないんだよね!
 それが分かってるくせに親父が買ってくるもんだから……」

巧「……ああ、いるよな、そういうやつ。
  猫舌のつらさが分からないからって、熱いものを食わせようとする……」

「……俺、ナンパとか抜きで君と分かり合える気がしてきた」

巧「奇遇だな。私もお前を鬱陶しいと思わなくなってきた」

「ってことで、君のバイトが終わったらデートに行こう!」

巧「行かねーよ」

草加「……いや、あんな女が何人もいては困る。間違いない、乾巧だ。
   なら、これを見過ごすわけにはいかないな……」

「とか何とか言って、俺が君のこと待ってたらデートしてくれるんでしょ?
 さっき俺のこと止めてくれたのだって、俺のためだし」

巧「何言ってるんだよ、さっきのは私のためだ」

「いやいや、俺が無駄に走らなくていいようにしてくれたんっしょ?
 君、むすーっとした顔してるけど優しいじゃん!」

巧「別に……お前のためじゃないって言ってるだろ」

「もしかして照れちゃってる?かわいーね!」

草加「よくないなあ、こういうのは……」スッ

「は?」

巧「草加!?」

草加「やあ、乾さん。悪質なナンパに引っかかっているみたいだけど……
   大丈夫だったかな?」

「悪質なナンパだなんて、ひどいねー。
 俺はただ、この子とちょっと遊びたかっただけなんだけど」

巧「私はお前と遊びたくなかったけどな」

草加「そういうことだから、他の女の子に声をかけたらどうかな?
   この子は俺が予約してるんだ」ギュッ

巧「」ポカーン

「げ、彼氏持ちだったんだ……なら最初に言ってくれればいいのに。
 まあいいや。けっこう楽しかったよ、猫舌仲間ちゃん。じゃあねー」ヒラヒラ

草加「行ったか……おい、この格好はなんの冗談だ?」

巧「これは、いろいろと……っていうか、離せよ。
  いつまで肩を抱いてるつもりなんだよ」

草加「俺だって好きでこうしてるわけじゃない。
   ただ、さっきみたいに何も知らない男が寄ってくるとかわいそうだからな……
   何も知らずに声をかけた女が化け物だなんて」

巧「……離せよ!」

草加「顔を真っ赤にして怒ることはないだろう。
   一応、君を助けたことにもなるんだからな」

巧「お前なんかと一緒にいるよりは、さっきのやつの方がマシだった」

草加「俺だって本音を言えば真理と過ごしたいさ」

巧「なら離せよ」

草加「断る」

巧「……いい加減にしろよ、これだとバイトもできないだろ」

草加「取ってつけたような言い訳だな……まあいい、なら特別に手伝ってやる」

巧「えっ?」

草加「何をそんなに驚いているのかな、乾さん?
   この寒空の下に君を一人で放っておけるわけないじゃないか」ニコッ

巧「な、何が狙いだ……?」

草加「別に、今日はクリスマスだからな」

巧「クリスマスだから、何なんだよ……」

草加「さて、何なんだろうな?」

巧「……まあ、一応、ありがとな」ボソッ

草加「何だって?」ニヤニヤ

巧「べ、別に、何も言ってない」


終了です!ナンパ男が妙に楽しかった。
草加はこんなにたっくんに優しくないと思うんですけど、
そこはまあ、クリスマスだから……
こんなプレゼントでもよければ、メリークリスマス!

ちょくちょく書き溜めてたのができたので、
もう一本投下しちゃいます。

予約番号9
・・・
さんたさんへ
にょたいかしゅじんこうでオールライダーしゅうごうやってください
・・・
またですか……(困惑)
そろそろネタ切れですけど頑張ります。
今回は主人公たちが先天性の女体化です。
設定が雑だって?>>1のお粗末な頭のせいです……

――どこかの世界

アポロガイスト「ようやく……ようやく見つけ出したのだ!
        覚悟しろ、仮面ライダーども!ふはははは!」

アポロガイスト「いかにお前たちと言えど、この場所ならば……
        ライダーどもの悔しがる顔が今から目に浮かぶぞ!
        愉快極まりないのだ!」

アポロガイスト「ははははは!」

――どこかの世界・神殿

アポロガイスト「さあ、今こそここに集うのだ、ライダーたちよ!」

神殿を光が満たし、その光が引くころ、そこには多くの人影があった。

五代「……あれ?確か今、海辺で子供たちと遊んでたんだけど」

翔一「ふんふふ~ん♪……あ!いつの間にかフライパンがなくなってる!?
   久しぶりに真魚ちゃんたちが来てくれたのに……困ったなあ」

真司「――だから、馬鹿って呼ぶなって言ってるだろ!……あれ?
   どこだここ!?蓮はどこに行ったんだ?」

巧「……今、アイロンがけの途中じゃなかったか?なんでこんな場所に……」

剣崎「……いつの間にこんなところまで来てたんだろう?
   やだなあ、考え事してると思いがけない場所に行っちゃう」

響鬼「あれ?京介と鍛えてたはずなのに、京介はいないし、
   ここには見覚えがないし……?」

天道「どこだ、ここは……携帯もつながりそうにないな」

良太郎「わっ――危なかったあ……もうちょっとで川に落ちるところだったのに、
    どうしてこんな場所に……」

渡「キバット、いないの?困ったなあ……これだと変身もできない」

翔太郎「ちょ、ちょっと、どこよここ!?」

フィリップ「落ち着くんだ、翔太郎。周囲を見てみたまえ」

映司「ライダーだらけ、ですね。一悶着ありそうだなあ」

弦太朗「なんだぁ!?どうして突然違う場所に……
    まさかこれもゾディアーツの仕業か?」

晴人「おっかしいなぁ……確か私、一人で旅してたはずなんだけど。
   いつの間にこんなににぎやかな場所に来てたんだろう」

士「なるほど、だいたい分かった。
  またお前の仕業ってわけか、アポロガイスト」

アポロガイスト「その通りなのだ!
        私は今日ここで、ライダーにとって一番迷惑な存在となるのだ!」

士「今でも充分迷惑だが……いいだろう。そろそろけりをつけてやる」

カメンライ…ピーッ ガガッ

士「……ん?」

アポロガイスト「ふはははは!この場では変身することなど不可能なのだ!」

真司「変なやつが出てきたと思ったら、変身できないって……どういうことだ?」

翔一「士ちゃんが不調なだけかもしれないし、とりあえず――変身!」

シーン…

翔一「あれ、本当になれないの!?」

五代「困ったね……まさか素手で怪人を倒すわけにもいかないし」

良太郎「けど、ちょっと不思議じゃないですか?
    こんな場所があるなら、どうして今まで使わなかったんだろう」

士「……ああ、思い出したぞ!」

フィリップ「何か知っているのかい、門矢士」

士「ここは……いわゆる、結婚式場だ」

フィリップ「ふむ、結婚式場か。僕の知っているものとは趣きが異なるが……
      ある種の神聖な空気があるという意味ではそうだね」

翔太郎「って、普通に納得しちゃダメでしょ!
    どうしてそんな結婚式場に、アポロガイストが私たちを呼ぶのよ?」

翔一「まさか、私たちの誰かと結婚しようとしてるとか!」

弦太朗「ば、馬鹿なこと言わないでくれよ、先輩!
    結婚っていうのは、その……好きなやつとするもんだろ!」

アポロガイスト「そのまさかなのだ!」

渡「え、けっこうロマンチック志向なんだ……」

アポロガイスト「そのまさかではないのだ……
        お前たちを花嫁にする、という意味なのだ!」

天道「お前ごときがこの私をか?冗談も休み休み言え」

響鬼「けどさ、変身できない今の私たちにできる抵抗は限られてる……
   ちょっとまずい状況かもね」

晴人「いい年して奥さんがいないからって、どうして敵に手を出すかなあ……
   お見合いなら他を当たってくれない?」

映司「お見合い……はあ、実家のこと思い出しちゃった……」

響鬼「いい年して、っていうのは私もちょっとグサッとくるんだけど……」

晴人「響鬼さんはまだまだ若いじゃないですか」

弦太朗「それに、すっげー美人だし!心配することないって!」

響鬼「嬉しいこと言ってくれるね。けどさ、私がおばさんなのは事実なんだから、
   そんなに気を遣ってくれなくてもいいんだよ」

士「世間話もいいが、そう悠長に構えてはいられないぞ。
  どうしてここを使わなかったのかと聞いたな?使いたくても使えなかったんだ」

巧「なんで使えないんだよ。私たちをここに呼び出すのなんて
  あいつらにしてみれば簡単なことだろ」

五代「そうなんだよね……争わずに決着をつけられるのに、
   わざわざ戦う理由なんてないもんね」

アポロガイスト「その理由は簡単なこと……
        この場所は完成しないまま破壊されたからなのだ!」

映司「その口ぶりだと、大ショッカーが作ってたみたいだけど……
   誰が破壊したっていうの?」

士「私だ。記憶を失う少し前だったか……月影の動きに気付いてな。
  私を傀儡にして実権を握るつもりだったらしい」

真司「お、おお……なんか、政略結婚、って感じだな!」ワクワク

剣崎「……なんで嬉しそうなの?」

渡「こうして、破壊されたはずの場所に呼び出したってことは……」

天道「わざわざ作り直したというわけか。ご苦労なことだ……」

士「お前たち、気を付けた方がいいぞ。
  この場所は特別だ。あらゆる武装を無力化し、式を挙げたが最後……」

良太郎「どうなるの?」

士「その相手に服従することになる」

剣崎「それって、こっちが相手を服従させることもあるんじゃないの?
   そうなったら、戦わないで済むけど」

五代「うん、戦わない方法があるなら悪くないかも」

渡「けど、一歩間違えれば自分が服従させられるかもしれないのに……」

士「そもそも、私たちではあいつを服従させられるはずがない。
  この場で交わされる誓いにおいて優先されるのは男だ」

翔一「ひっどいなぁ!男女不平等じゃない」

巧「言ってる場合か?まずいぞ、このままだと……」

アポロガイスト「ははは!貴様ら全員、我が花嫁としてくれるのだ!」

五代「そういう、愛のない結婚なんてだめだよ。
   結婚は女の子全員の夢なんだから!」

映司「あなたも好きな人と結婚したいって思わないの?」

アポロガイスト「ライダーたちは外見だけなら非常に麗しいうえに、
        偉大なる大首領様までいらっしゃるのだ!
        何も問題などありはしない」

士「……もう大ショッカーは存在しない。私は大首領でも何でもない、
  ただの通りすがりの仮面ライダーだ」

アポロガイスト「その大ショッカー復活のためにも、何としてでも
        大首領様との婚儀を執り行わせてもらう!」

フィリップ「どうやら、僕たちが何を言おうと無駄らしい。
      かと言って、変身して倒せるわけでもないこの状況……どうしたものかな」

真司「そりゃあ、やっぱり……逃げるが勝ちだろ!」ダッ

天道「仕方ないか……今回ばかりは私も撤退させてもらう」

翔太郎「あ、ちょっと!どこに逃げたらいいかも分かってないでしょ!?」

真司「とにかく、あいつから逃げちまえばこっちの――うわっ!?」

士「言い忘れていたが、ここは空に漂う神殿だ。落ちたが最後、死ぬぞ」

天道「そういうことは最初に言っておけ。本気で落ちるかと思ったぞ」

良太郎「あの、結婚ってどの時点で成立するのかな?
    もしかしたら、誰かが助けに来てくれるかもしれないし……
    時間を稼ぐために、これだけはやっちゃいけないってことが知りたいな」

渡「普通の結婚式なら……指輪をはめれば結婚成立、ですよね」

士「ここでもそれは同じだ。だが、助けを期待するだけ無駄だぞ。
  世界の壁を通ってくるのは簡単なことじゃない」

剣崎「つまり、自分たちの力だけでアポロガイストを倒さなきゃいけない……
   うん、分かった。誰かがやらなきゃいけないなら……私がやる」

翔太郎「一人だけで格好をつけてもらっちゃ困るわね。私もやるわ」

翔一「ここでは変身できないっていうのは、あの人も同じなんだよね?」

巧「だったら、人数の多い分こっちが有利か……」

弦太朗「よっしゃ!仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!」

晴人「いや、変身してないしタイマンじゃないから」

フィリップ「彼を倒してから、この場所をゆっくり調べるのも悪くない」

五代「あっ、それいいかも!冒険するのによさそうな神殿だよね」

映司「いつかの明日に向かうためにも、こんなところで立ち止まるわけにはいかないよ」

響鬼「私も、帰りを待ってるかわいい弟子がいるからね。
   素手で戦うときのためにも、鍛えてますから。シュッ!」シュッ

真司「俺だって、優衣ちゃんにあんまり心配かけると蓮が怒るからな!」

渡「僕も、今頃兄さんが探してくれているかもしれないから……
  早く帰らないと」

良太郎「変身できなくたって、何もせずにいるわけにはいかない。
    私にできることをやらないと」

天道「私は天の道を往く……その道の前に立つものがいれば、
   叩き潰すまでのことだ」

アポロガイスト「せっかくの花嫁を傷つけるのは惜しいが……刃向うのなら、
        教育してやるしかないのだ!」

士「お前は私たちの力を見くびっているらしいな。
  変身せずとも、私たちの心は変わらない。その心の強さこそ、仮面ライダーだ!」

ガガッ ガーッ ピピッ カメンライドゥ ディケーイ

アポロガイスト「何!?」

~戦闘シーン?なにそれおいしいの?~
※戦闘シーンに代わってSSSをお送りします。

紘汰「ミッチーって好きな人とかいるのか?」

光実「えっ?どうしたんですか、急に」

紘汰「やっぱりそれくらいの年頃だと、恋とかするもんだろ?
   誰かいないのか?」

光実「それは、えっと……秘密、かな?」

紘汰「あー、やっぱりいるのか!誰だ?
   そういう言い方するってことは、俺の知ってるやつだろ!」

光実「そんなことありませんよ。そういう紘汰さんこそ」

紘汰「いやいや、今はミッチーの話だって!意外と舞とか――」

戒斗「お前たちは落ち着いて食事もできないのか?
   不愉快だ、そのうるさい口を閉じろ」

紘汰「戒斗!お前いつからここにいたんだよ?」

光実(……うまい具合に紘汰さんの興味が逸れてよかった)

~あくまで今現在のイメージ~

――そして、アポロガイストは宇宙の塵となったのだ……

真司「なんとか勝てたぁ……」

巧「なんでこっちと互角に戦えるんだよ……
  結婚への執念、強すぎだろ」

剣崎「けど、どうして変身できたのかな……?」

良太郎「……心の力が、神殿に張り巡らされた結界を破ったんだと思う」

渡「そうですね。例えば、僕一人ならだめだったかもしれない……
  けど今は、こんなにたくさんのライダーが手を取り合っていたんだ」

響鬼「そんな状況で負けちゃうなんて、さすがにかっこわるいからね」

弦太朗「これで、元の世界に戻れるんだよな?」

士「ああ、私が通り道を作っておいた。さっさと帰るんだな」

五代「いやいや、ここはまず冒険をしてからでしょ!」

フィリップ「僕も大ショッカーの技術力には興味がある。
      さあ、行こうか翔太郎!」グイグイ

翔太郎「って、どうして私も行かなきゃいけないのよ!
    こらー!腕を引っ張るなー!」

翔一「早く帰って、料理の続きをしないと。
   えーっと、どれくらい注文が入ってたんだっけ……」

天道「しかし、結婚か……言われてみれば私も、そろそろ真剣に考えるべきか?」

晴人「いいよね、周りに気になる相手がいる人は。
   私なんて、ぜーんぜん、ダメな男ばっかりで……」

映司「そういうダメなところがかわいく思えたりしない?
   私はけっこう、嫌いじゃないなあ」

グラグラ…

五代「……何、今の?」

士「ああ、神殿が崩れようとしてる音だな」

映司「ああ、そうなんだ。……えーっ!?」

弦太朗「お、おい!何言ってんだよ士先輩!?
    崩れるって……それだと私たち、落ちちまうじゃねえか!」

渡「あ、もしかして、だからさっさと帰れって……?」

士「ああ、そうだ。じゃあな、私は帰る」

真司「お、俺も帰るからな!じゃあな!」

良太郎「あわわ、のんびり話してる場合じゃなかった……!」

響鬼「おっと、地面が揺れてちょっと歩きにくいね……」

巧「お前ら、うっかり足を踏み外して死ぬなよ」

五代「ここでの冒険、楽しみだったんだけどなあ」ショボン

フィリップ「翔太郎、離してくれ!せめて少しの資料だけでも――」

翔太郎「馬鹿なこと言うんじゃないわよ!ほら、さっさと帰るわよ!」グイグイ

映司「こんな時、アンクがいてくれれば飛べるのにー!」

天道「おばあちゃんが言っていた……地震の時はおはしだと」

晴人「これ地震じゃないから!ほら、走って!」

翔一「よっと、どうにか着いた!みんなも急いでー」

剣崎「みんな、無事に帰らないと!……待っててくれる人がいるんだから」


はい、終了です。
登場人物が多いとグダグダするのが>>1の悪いところですねー。
すいません、未熟者で。
メリークリスマス!

指が軽い……こんな気持ちでSSを書くのは初めて!
もう、何も怖くない!

というわけで、もう一本投下。

予約番号10
・・・
サンタさんへ
真魚ちゃんと翔一ちゃんの百合が見たいです
・・・
それは真性の百合なのか、翔一君が男から女になっての百合なのか……
せっかくなので真性でもいいかもしれないですね!

――美杉家

翔一「真魚ちゃんって、綺麗な顔だよね」

真魚「えっ?そ、そうかな……翔一ちゃんだって、美人だよ」

翔一「えへへ、そう?」

真魚「……そうやって、すぐ調子に乗らなきゃいいのに!」

翔一「えー!私、そんなに調子に乗ってるかな?」

真魚「本当、お調子者って感じ」

翔一「そうかなあ。そんなことないと思うんだけどなあ」

真魚「そんなことあるよ。でないと、きっとモテモテだよ、翔一ちゃんは」

翔一「つまり、私は黙ってた方がいいってこと?」

真魚「それは……違うかな」

翔一「どうして?」

真魚「私はいつもの翔一ちゃんのこと、嫌いじゃないし……
   お調子者だけど、そういうところがかわいいっていうか……」

翔一「真魚ちゃん、顔赤いよ。もしかして、照れてるの?
   そっかそっか、真魚ちゃんはかわいいね!」

真魚「私が翔一ちゃんをかわいいって言ってるの!」

翔一「私だって、真魚ちゃんのことかわいいって言いたいなあ」

真魚「……何よ、それ」ムスー

翔一「えいっ」プニプニ

真魚「きゃっ!……もー、ほっぺたぷにぷにしないでよ」

翔一「だって真魚ちゃん、かわいいんだもん。えい、えい!」プニプニ

真魚「ちょっと、もう!お返しだからね!」コショコショ

翔一「ひゃ!うふっ、ふふふ、あはは!くすぐったいよ、真魚ちゃん!」

真魚「翔一ちゃんだって、私のほっぺたつついたでしょ!」

翔一「ご、ごめん!ごめんなさーい!だから、も、うふふふふ……!」

真魚「……じゃあ、今日はこれくらいで許しちゃうけどさ、
   あんまり年下だからってからかわないでよね」

翔一「うん、分かってるよ。真魚ちゃんだって、もう立派な女の子だもんね!」

真魚「だから、女の子っていうのが年下扱いなの!」ムスー


短くてごめんなさい。けど書いてて楽しかった。
やっぱり百合っていいなあ……!(愉悦)
メリークリスマス!

予約番号11
・・・
イライラする浅倉がリア充を倒すのが見たいんだ!
北岡さんとか真司とか連とか
・・・
以前書き込んだ通り、カップルたちはTSしてお送りします。
しかし物理的な倒すだとグロくなってしまう……
仕方がないので、鉄パイプ(血のオプション付き☆)をひきずって
サンタの服を着た浅倉が街を徘徊することになりました。

――聖なる夜、恋人たちが街に溢れかえる日。
  孤独に身を浸しながら、戦いを求める一人の男がいた。
  その名も浅倉威。
本日はサンタ服で街を歩いているが、
  この服を着ていることに特に意味はないのであった……

浅倉「チッ……どいつもこいつも、アホ面引っさげて……
   イライラするぜ」

鉄パイプを引きずる奇妙な男にも気付かないほどに、
お互いしか目に入っていないカップルたちの群れは
浅倉にとっては怒りを引き起こすトリガーに過ぎなかった。

浅倉「誰か……楽しめそうなやつはいないのか?」

蛇が獲物を見定めるように視線を巡らせた浅倉は、
一組のカップルに目を留め、口の端を持ち上げた。

北岡「嬉しいです、令子さんが私とのデートに応じてくれて」

語尾にハートマークがついても違和感がないくらいに浮かれた声で
腕を組んだ男性に甘えているのは浅倉の見知った女だ。

令子「今日を一人で過ごすのはちょっともったいないから、
   特別に付き合ってあげただけですよ」

口調こそ否定的だが、表情のやわらかさからまんざらでもないことが分かる、
北岡に腕を組まれている男もまた、浅倉と関わりのある人物だった。

浅倉「今日はつまらんことしかないかと思ったが……いるじゃないか、
   格好の獲物が……!」

――舌なめずりをするその姿は、まるでファントムだったな。
     ~通り魔事件の犯人について、魔法使いのHさん

北岡「ふふ、今日が終わるころには令子さんの気も変わってますよ……
   天国、見せてあげますから」

令子「言っておきますが、俺はそういう目的であなたと一緒にいるんじゃありません。
   あなたがそういうつもりなら帰らせてもらいますよ」

北岡「やだぁ、令子さんったら紳士的!」

世界中の独り者が爆発しろと叫びたくなるような空気を振りまきながら歩いている二人は
自分たちに迫る危険に気がついてはいなかった。

カラン…ガララ…ガラガラ…

金属を引きずるような音に二人が顔を上げた時には、
すでに逃げ場などどこにも存在していなかった。

浅倉「よお……北岡ぁ!」

振り下ろされた鉄パイプの音だけが、虚しく響いた。

――あいつは人間じゃない……グロンギよりも、もっと残酷な生き物だ!
     ~その時の浅倉威について、刑事のIさん

――こんな日くらいはと、妻と家で過ごしていたことに感謝せざるを得なかった……
     ~浅倉威のしたことについて、刑事のTさん

――あんな残酷なことをできる人間がいるということに、
  ただただ、驚いている……
     ~事件について、刑事のGさん

令子「――北岡さん!どうして俺をかばったり……!」

北岡「いいんですよ、これで……どうせ、私は……もうすぐ……」

令子「……絶対に、死なせません!」

血まみれの手を震えながらも握りしめ、令子が力強くうなずくのを見もせずに、
浅倉は欠伸をかみ殺した。
まだまだ、夜は長いというのに大して楽しむこともできなかったのだ。
中途半端に遊んだせいなのか、渇望はより高まってしまった。

浅倉「もっと、楽しませてくれるかと思ったんだがな」

気だるい声でそう言い捨て、浅倉は歩き出した。
その背中を睨み付けながらも、令子は立ち上がることができない。
体中、どこもかしこも傷だらけで動きそうにない。
それでもどうにか取り出した携帯へ、令子は祈るように助けを求めた。

令子「救急車を、お願いします……!」

自分たちと同じように腕を組んで歩く恋人たちが襲われたとはつゆも知らず、
街を歩く男女の影があった。

蓮「恵里、体の調子はどう?あまり無理はしないようにね」

恵里「ありがとう、蓮。俺はもう大丈夫だから、今日は楽しもうよ。
   ほら、あっちを見て。綺麗なイルミネーションだ……」

蓮「……そうね」

眠り続けていた恋人と、こうしてクリスマスを過ごせる幸せを噛みしめながら、
滅多に浮かべないようなやわらかい笑みを見せていた蓮の表情が凍り付いた。

蓮「浅倉……!」

恵里「知り合い?」

浅倉「ああ……俺を、楽しませてくれるな?お前なら……」

――俺は、化け物っていうのは人間と違う姿をしてるんだと思ってた。
  けど、それだけじゃなかったんだな。
     ~事件について、クリーニング屋のバイトIさん

――これも一つの欲望ということだ……素晴らしいッ!
     ~犯人の動機について、巨大企業の社長Kさん

――おばあちゃんが言っていた。
  未熟な果実は酸っぱい。未熟者ほど喧嘩をすると。
     ~犯人の人間性について、無職のTさん

蓮「恵里、恵里……!」

どれだけ想いを込めて呼ぼうと、返るものは沈黙ばかり。
それでも小川恵里の表情は苦痛に満ちてはいない。
恋人を守ったことへの誇りと安堵があふれていた。

浅倉「つまらん恋人ごっこで興を殺がれたな……」

蓮「浅倉……っ、貴様ぁぁああああ!!」

怒り、絶望、嘆き……感情の爆発とともに駆けだした蓮を、
壊れた玩具でも見るような目で見た浅倉は、緩慢な動作で鉄パイプを振り上げた。

このままだと、後味悪すぎますか?
こんなもん耐えられるか、浅倉自重しろと思った方は言ってください。
リュウガお兄ちゃんがファイナルベントしてくれます。

実は買っちゃったんですよね、HERO SAGAを。
アドベントカレンダー読みたさに!
まだ届いてないんですが、届いたら龍騎でもう一本SS書きたいなあ。

まあ、そんなこんなで救いが欲しい人と
浅倉の破壊が見たい人、意見が多かった方で続行します。
ちなみにこれ、最後のプレゼントです。

そこに通りかかったのは…

・井坂夫妻

・女体化アークオルフェノクと冴子さんの百合カプ

・里中と後藤

・地獄姉妹

・ピエール・アルフォンゾ(聖夜の夜の相手サーチ中)

から任意でオネシャスww

>>267どれを選んでも一気にギャグ空間になるっていう……(笑)
今回はリュウガさんorこのまま続行でお願いします。


~一応ちょっとだけ書くけどね!~

凰蓮「トレビア~ン!なんて美しい戦いなのかしら!」

浅倉「なんだ、お前も遊んでくれるのか……?」

凰蓮「アタシでよければ、お相手させていただきますわ。
   素敵なお方、お名前を聞かせてくださいませんこと?」

浅倉「……いや、やっぱりお前はいい」

凰蓮「ああん!意地悪言わないで~!」


こうですか分かりません。

なんで意見くれないんですか、やだー
仕方がないので書きあがったほうを投下します。

美穂「ほら、真司!早く来いよ」

真司「引っ張るなよ、おい!転ぶだろ!」

美穂「転びそうになったら受け止めてやるよ」

はしゃいだ声をあげながら、街を駆け抜けていく二人は恋人とは言い難い。
学生のような恋模様を微笑ましく思いながらすれ違う人も多いことだろう。
そんな二人にも、絶望の時が迫っていると知らないで。

ギギ…ズズッ…ガラガラ…

鉄パイプの音とともに悪魔が現れると、誰が予想できただろうか。

浅倉「……霧島美穂、城戸真司……会いたかったぜ」

突如現れた浅倉に、二人の表情は険しいものとなった。
美穂は爪が掌に食い込むほど強く拳を固め、射殺さんばかりの視線を浅倉へ投げた。

美穂「よくも俺の前に姿を現せることができたな、浅倉……!」

真司「おい、やめろよ!たとえ浅倉でも、人間なんだ!
   戦っちゃダメなんだ!」

浅倉「相変わらずだな、お前……邪魔をするなら、お前から消すか」

無情にも振り上げられた鉄パイプに友人の血がついていることにも気付かないまま、
真司は慌ててその場から飛び退いた。

美穂「お前、真司にまで……!」

浅倉「俺の目の前に飛び出したんだ、自業自得だろう」

真司「くそ、どうして大人しくしといてくれないんだよ……こんな日くらい!」

美穂「真司、お前がいくら止めても聞く気はないからな。
   俺はあいつを……殺す!」

浅倉「いいぞ、その目……俺を楽しませろ!」

真司「やめろよ……やめてくれよ!」

真司の悲痛な叫びに、二人がその動きを止めることはなかった。

――ライダーバトルと関係なしにこれだけの人数がリタイアしては、
  話にならない。よってタイムベントした。
     ~時間の運営について、Kさん


バッドエンドでございました……
書いててつらかった。
バッドエンドって美しくていいのもあるけど(ブラックスワンとか)
だいたいはつらいだけですね(ミストとか)
とにかく、メリークリスマス!

これが最後のクリスマスプレゼントでしたが……
読後感、最悪ですね!(笑)

ちなみに上で店長を選んだのは趣味です、ごめんなさい。

(まさか言えるはずない……初期プロットだと真司が×××されたなんて……)

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