唯「おはよう…、ギー太」ボーボボ「おはよう、唯ちゃん」(360)

唯「……」

ボーボボ「……」

唯「……」

ボーボボ「……」

唯「……だ、誰?」

ボーボボ「ギー太です」

唯「そっかぁ、ギー太かぁ」

ボーボボ「まったく、俺がわからないだなんて白状だな」

唯「えへへ、ごめんね。ギー太」

ボーボボ「あはははははは」

澪「おはよう、エリザb」

首領パッチ「…」

澪「…」

首領パッチ「なに見てんだよ?」ア?

唯「ねえ、ギー太。どうして人間になっちゃったの?」

ボーボボ「それはね、ナスがキュウリだからだよ」

唯「そっかあ」

唯「あ、でも人間だともうギー太を弾けないんじゃ…」

ボーボボ「大丈夫。鼻毛真拳奥義…ギター化!」

シュルルルッ

ボーボボ「さあ、僕を弾いて見て」

ボーボボ「ちなみにオートでチューニングするよ」

唯「じゃあ、ちょっとやってみるね!」

ジャーン

唯「すごい…、本当に音が鳴る…」

唯「ねえねえ、ギー太」

唯「今日からムギちゃんちの別荘でまた合宿するんだけど」

ボーボボ「じゃあ、おれもいかなくちゃ」

唯「でも、皆になんて説明したらいいかな…」

ボーボボ「ふっ、その辺は大丈夫さ」

唯「え?」

ボーボボ「いけばわかる」

唯「そっかあ、えへへへ」

集合場所

唯「そんなわけで、ギー太が男の人になっちゃった」

律「そんなワケでってどういうワケだよ!」

律「どこで拾ってきたんだ、こんな大男」

唯「本当だよ、朝おきたらギー太がこの人になってたんだよ」

律「まったく、ほら澪からも言ってやってくれない?」

澪「……」 ススッ

律「なんで目をそらすんだ?」

澪「な、なんでもない!」

天の助「おーい、澪、そろそろこの中から出してくれないかー」

澪「バ、バカ!喋るなっていっただろ、エリザベス!」

澪「ああ、もう。漏れてきてるじゃないか…」

天の助「この中暑ぃんだよ、それで俺溶けちまってさー」

じゃあむったんが首領パッチでキーボードが田楽マンか…

天の助「ふぅ、やっと出られたぜ」

天の助「お、ギー太じゃないか。どうだ、チューニングの方は」

ボーボボ「ばっちりだ」

澪「朝起きたら、エリザベスがところてんに…」

律「なんで喋ってるんだ、あのところ天」

梓(…………どうしよう)

唯「あれ、そういえばあずにゃん。むったんはどうしたの?」

梓「え!?あ、その、家に…忘れちゃいまして」

澪「おいおい、これから合宿なのにどうするんだ?」

梓「ごめんなさい、澪先輩……」

梓(でも、あれを持ってくるわけにはいかなかったし…)

唯「大丈夫だよ、ギー太なら多分、むったんの代わりになってくれるよ」

ボーボボ「できるよ」

唯「ほらね」

ボーボボ「だが、俺は唯ちゃん以外に弾かれるほど尻軽じゃないぜ」

天の助「なにカッコつけてんだテメエ」

律(……ここは部長として私が話をすすめるべきだな)

律「えっと、確かムギはあっちで待ってるんだっけか」

澪「そうみたいだな、色々準備してくれてるんだと思う」

唯「…あ、ギー太の分の電車賃どうしよう」

梓「人になっちゃってますもんね…」

澪「エリザベスはもう一度仕舞えばいいしな」

天の助「おい、やめてくれよお!あの中狭いんだって!」

澪「あっちに着いたらすぐに出すから」

天の助「本当だな!?本当なんだな、おい!」

律(あちゃー、澪も大変だな)

唯「えへへ、澪ちゃんありがとう。ギー太の分の切符かってくれて」

澪「気にするなよ、…私もいきなりこうなって困ってるんだから」

ボーボボ「どこまでいくんだっけ?」

天の助「ぬランドじゃないっけ?」

ボーボボ「あらやだ!いまあそこでショーやってるのよ!」

天の助「あら本当なの、奥さん」

ボーボボ「えっと、確か…ヨコセヨ大統領のヒーローショーよ!」

天の助「あらまあ!すごいじゃないの、奥さん」

ボーボボ「時間あったらいってみます?」

天の助「いいわね、子供たちにもおみやげ買って行ってあげないと!」

梓「そんなところには行きません!」

おカオス風味

澪(……まあ、唯と律が増えたと思えばいいの、かな)

澪(あ、いい景色だな……)

澪(……ん?)

ドドドドド

澪(……いま、太陽みたいなのが電車と並走してたような)

澪(き、気のせいだよな。夕べは徹夜で作詞してたし)

澪(朝おきたらああなってたから、疲れてるんだきっと)

澪(そんなモノが走ってるわけ……)

首領パッチ「おどれ何ワシ置いてけぼりにしとんじゃああああああああ!!」

澪「ぎゃあああああああああっ!?」

天の助「お、むったんじゃねーの」

ボーボボ「おいおい、アイツおっかけてきてるよ、うけるわ」

梓(ま、まさか追いかけてくるなんて……)

澪「あ、あれが…?」

唯「あれがむったんなんだあ…」

律「随分と元気だな…」

梓「もう、お留守番しててっていったじゃないですかあ!」

首領パッチ「うるせー!家のなかでじっとなんざしてられっか!」

首領パッチ「今そっちに行くからな、覚悟しろよ梓!」

梓「えぇっ……、どうしよう……」

梓「ひっ…」

ボーボボ「安心しろ、あずにゃん…ヤツはおれがなんとかしよう」

唯「ギー太、無茶しちゃだめだよ?むったんはあずにゃんのなんだよ?」

ボーボボ「大丈夫、むったんには傷ひとつつけない」

ボーボボ「鼻毛真拳奥義……」

ガシッ

天の助「えっ?」

ボーボボ「エリザベスダイナマイト!」

ガシャーン

天の助「ぎゃああああああああっ!」

澪「エリザベス!?」

ボーボボ「これでジャマなガラスは破壊した」

ボーボボ「次はテメエだ!」

首領パッチ「おもしれえ!やってみろやこの野郎!」

澪「エリザベス、エリザベスー!」

天の助「ギー太、てめえ…」

ボーボボ「だって、エリザベスに傷つけないなんていってないもん」

天の助「なるほど、それもそうだな」

ボーボボ「あははははは」

天の助「あははははは」

ボーボボ「はははははは」

天の助「はははははは」

天の助「何が可笑しい!!」

ボーボボ「お前の生き様がだよ…」

天の助「!」

ボーボボ「エリザベスともあろう男が、ガラス塗れになりやがって」

ボーボボ「何があったんだ」

天の助「じ、実は…」

ソフトンは…
いや何でもない

唯「ギー太、むったんがこっちにどんどん近づいてくるよ!」

首領パッチ「いまそっちいくからな……」

律「なんでアイツはネギを持ってるんだ……」

ボーボボ「しかたねぇな…」

ボーボボ「鼻毛真拳奥義……」

天の助「さて、ぬのハンカチの手入れでもすっか」

ボーボボ「エリザベスシュート!」

ズガアアアアッ!

ガシャーンッ

天の助・首領パッチ「ギャアアアアアアアアア!」

澪「エリザベスウウウウウウ!!」

ボーボボ「これで、誰も傷つかずにすんだな」

律「正気かお前!?」

律「まったく、お前らの所為で怒られちゃっただろ」

ボーボボ「ごめんなさい…」

首領パッチ「いいのよ、ママ怒ってないから」

ボーボボ「ママ…」

天の助「ギー太くん、反省することはいいことだ」

天の助「しかしだね、それをいつまでも後悔するのはよくないよ」

ボーボボ「エリザベスのおじさん…」

首領パッチ「さ、帰りましょう。今日はあなたの好きなシチュー作ってあげるからね」

ボーボボ「やった、ママ大好き!」

首領パッチ「あらやだ…、この子ったら」

唯「親子なかよしなんだね……」

梓「何かが決定的に違うきがします…」

そして、軽音部一行はムギちゃんの別荘へとついた

唯「おじゃましまーす」

紬「いらっしゃーい……あら?」

ボーボボ「ギー太です」

首領パッチ「むったんでーす!」

天の助「エリザベスです」

唯「朝おきたら皆こうなってて~」

紬「そうなの?じゃあ、皆の分のお料理も用意しなくちゃ」

澪「ムギ、おどろかないのか?」

紬「だって、みんな楽器を大事にしてきたんですもの」

紬「喋れるようになっても、不思議じゃないと思うの」

律「いや、もう姿形すら変わってるからな、喋れるってレベルじゃないからな?」

ボーボボ「そういえば、ドラ美は先についてるんだっけ」

天の助「ああ、一式先にこっち送ってるらしいな」

律「そういえばそうだった。ムギ、どこにおいてあるんだ?」

紬「……」

スッ…

律「何で目をそむけた」

澪「もしや、あっさりエリザベスたちを受け入れたのって……」

律「うそだろ……!」

ボーボボ「おいおい、まるで俺たちみたいになったらイヤみたいじゃないか」

首領パッチ「まったく、ひでー言い草だぜ」

天の助「傷つくよな」

澪「いや、今までの行動振り返ってくれ」

紬「あ、でも…、3にんに比べたらまだましかな…?」

律「そうなのか…、信じていいんだな?」

梓「この三人が基準なのがちょっと怖いですね……」

唯「じゃあ、会いにいってみようよ~」

ソフトン「…騒がしいな、少し静かにしてくれないか」

律「!?」

律「おい、ムギ。どこがマシなんだ…どうみてもアレだろ」

紬「違うの、彼は……」

首領パッチ「おう、キー坊じゃねーか」

天の助「なんだよ、先にバカンスとかずりーな」

ソフトン「ひさしぶりだな、ギー太」

ボーボボ「ああ。どうやら、腕をあげたようだな」

梓「どうやら、あのソフトクリームみたいな人はムギ先輩のなんですね」

律「そ、そうだよな、ソフトクリームだよな」

ビュティ「ちょっと皆!ちゃんとしないと、律っちゃんたち困ってるじゃない!」

ボーボボ「ドラ美」

律「……」

律(マシだ……)

ボーボボ「さて、皆もそろったことだし」

首領パッチ「遊ぼうぜ!」

ビュティ「えぇ!?ちょっと、合宿でしょ!?ちゃんと練習しないと!」

唯「大丈夫、あとでちゃんとやるから!」

律「よーし、じゃあ水着に着替えるぞー!」

ビュティ「ちょっと、澪ちゃんと梓ちゃんと紬ちゃんからもいってあげてよ!」

ビュティ「それに……」

ビュティ「何で私たち楽器になってるのーーーー!?」

まてよ…さわ子のギターが…

ビュティ「何をどうやって奏でるの!?」

ボーボボ「ほら、こうやって……」

シュルルルルッ

ビュティ「ボーボボは鼻毛で何とかなっても、他の皆は!?」

ビュティ「天の助くんなんて、弾かれる度に身が削られるんだよ!?」

ボーボボ「ビュティ」

ボーボボ「おれはボーボボじゃない、ギー太なんだ」

天の助「いや、おめーも今ビュティって言ったぞ」

ボーボボ「あらやだ!やっちゃった!」

首領パッチ「おいおい、ちゃんと気ぃ引き締めていけよ」

ソフトン「しかし、いきなり彼女たちの楽器になっていたのは事実だぞ」

首領パッチ「俺とかギターだぜ、ギター!」

首領パッチ「俺はこんなに立派なギター持ってるっていうのによ」

スッ

ビュティ「だからそれバターだよ!」

律「えっと、つまりだ」

律「みんな、朝起きたら私たちの楽器になっていたんだな?」

ソフトン「そういうことになるな」

澪「どういう理屈なんだ?」

ソフトン「分からん、バビロン真拳にはこのような奥義はない」

ボーボボ「聖鼻毛領域でもないぞ」

天の助「俺のプルプル真拳でもないぞ」

首領パッチ「あと不思議なのがよ、こいつらの楽器としての記憶もあるんだよな」

ソフトン「それが最大の謎だ」

紬「なんだか、大変な話になってきたわね……」

唯「そうだねえ……」

ボーボボ「よし……、この状況を打破するためにも」

ボーボボ「泳ごう!」



天の助「あちっ、あちぃ!砂浜があちいよーー!」

澪「しょうがないな、ほら。捕まれ…えっと、天の助」

天の助「わ、わりいな」

澪「よくわからないけど、お前はエリザベスみたいだし…」

首領パッチ「お前どうせヒロインの座ねらってんだろ?」

首領パッチ「さっさと先輩たち卒業しないかなっておもってんだろ?」

首領パッチ「白状しなさいよ、この小娘!」

バシッ バシッ

梓「そ、そんなこと思ってません!」

ソフトン(この事態。どのようにして打破すべきか……)

ソフトン「ところで、紬」

ソフトン「昨日頼んでおいたアレは用意できたか?」

紬「はい、これ」

ソフトンは、ブレスケアを手に入れた

紬「別荘にまだいっぱいあるから、なくなったらそれを使ってね」

ソフトン「助かる」

律(アイツ、口臭気にしてたのか……)

ビュティ「どうかしたの?」

律「い、いや、なんでもない!」

律「なんていうか、ビュティの仲間はみんな個性的だな~?」

ビュティ「……そうだね、色々大変だけど、おかげで退屈はしないかな?」

律「そりゃ、あれだけフザけてればツッコむの大変だろうな」

ビュティ「……でもね、フザけるのあの人たちだけじゃないんだ」

律「……!?」


律は、言い知れぬ恐怖を抱いた

唯「ギー…じゃなかったボーボボどこにいったんだろ?」

ボーボボ「終わりだよ、お前とは」

唯(居た…、誰と話してるんだろう?)

ボーボボ「お前の顔なんざ、みたくもねえ」

唯(喧嘩してるのかな…?)

?「酷い、あんなに好きだっていったじゃない!」

ボーボボ「うるせえ!もうお前には…、ワカメの味噌汁にはあきたんだよ!」

ワカメ「やっぱり豆腐ね、あの子と浮気してたのね!?」

ボーボボ「喋るな!磯臭ぇのが移んだろうが!」

ワカメ「酷い、……あなたのこと、一生うらんでやるわ!」

ボーボボ「ああ、そうかよ。勝手にしな」

ワカメ「あなたの幸せ、ずっと妬んでやるんだから」

ボーボボ「はいはい……」

唯(ボーボボ……)

唯「私、お豆腐とワカメ両方はいったお味噌汁も大好きだよ!」

ボーボボ「唯ちゃん……」

ワカメ「何よこの娘は!あんた、豆腐だけじゃなくてこんな小娘とも!」

ボーボボ「……この子は、違う」

ワカメ「何が違うっていうのよ!」

ボーボボ「いい加減だまれやー!」

ガシッ

ブチィッ!

ワカメ「ぎゃあああああああああああ」

唯「ボ、ボーボボ…」

唯「お豆腐とワカメ、どっちも入てあげようよ」

ボーボボ「だって、ワカメいれると味かわっちゃうんだもん…」

ボーボボ「ワカメの味になっちゃうんだもん……!」

ワカメ「そこの、あなた……」

唯「わ、私……?」

ワカメ「その人は、そうやって選ぶってますが……」

ワカメ「本当は、一人になるのが怖いんです……」

ワカメ「ですから、その人を一人にしないでやってください……ガクッ」

唯「ワカメさん、ワカメさん!!」

ボーボボ「…………」

ボーボボ(バカヤロウ……、なんで死んじまうんだよ!)

ボーボボ(死んだら、死んだら何もできねえだろ!!)

ボーボボ「唯ちゃん」

ボーボボ「夕食は、わかめの味噌汁にするようにムギちゃんにいってくれないか」

ボーボボ「それがきっと、彼女にとってなによりの供養になるから」

唯「うん、そうだね。きっとワカメさんも喜んでくれるよ」

ボーボボ「今まで思い出をありがとう……」

ワカメ(ありがとう、あなた……)

ボーボボ「……お前」

ワカメ(私はこうして、あなたの血や肉になれる、それだけでうれしいの)

ボーボボ「ああ、そうだな」

ボーボボ「その前に、俺も最後にお前に言いたいことがある。天国に行く前にきいてくれ」

ワカメ(あら、なにかしら?)

ボーボボ「喋るワカメなんぞ食えるかーーー!!」

唯「ボ、ボーボボ……」

ボーボボ「誰がてめぇで味噌汁作るっていった!」

ボーボボ「普通に台所にある乾燥ワカメ使うっての!」

ワカメ(そう…よね)

ワカメは、成仏した

ボーボボ「安心しろ、お前の死はむだにはせん」

唯「ね、ボーボボ」

唯「帰ろっか、ムギちゃんの別荘に」

ボーボボ「ああ。そうだな」

そして、ボーボボたちは夕食をとることにした

ボーボボ「はーい♪みんなそろったかしら?」

ボーボボ「今日の夕食は…お豆腐のお味噌汁でーす!」

唯(あれ?わかめじゃないんだ……)

首領パッチ「あぁ!?味噌汁だあ!?ざけんなこら!もっといいモンくわせろや!」

ボーボボ「おだまり!」

バチィンッ

首領パッチ「ぎゃふっ…、な、殴ったね」

ボーボボ「殴ってなぜ悪いか」

ボーボボ「貴様はいい、そうやって喚いていれば気分も晴れるんだからな」

首領パッチ「僕がそんなに 安っぽい人間ですか!」

バシィ

首領パッチ「二度もぶった……!」

首領パッチ「親父にも豚レター送ったことないのに!」

唯は放置するという高度なツッコミをだな

首領パッチ「黒豚さんからお手紙ついた♪」

ボーボボ「白豚さんたら読まずに太陽にブロリーごとぶち込んだ♪」

天の助「しーかたがないのでお手紙かーいた」

3バカ「さっきのお手紙から割り出した住所で出前をとった♪」

ビュティ「ちょっと、それ立派な犯罪だよ!」

ソフトン「いただきます……」

紬「今日の夕食はボーボボくんが作ってくれたの~」

ビュティ「え」

ソフトン「安心しろ、ビュティ……何ともないでござる」

ビュティ「明らかに悪影響でてるーー!」

魚雷ガールさんもな

ボーボボ「だってぇ~、みんなに食べてほしくてぇ~、わたち~、はりきっちゃって~…」

ビュティ「はりきり過ぎー!もう、何いれたの!?」

ボーボボ「普通に味噌汁を作っただけだよー」

澪「それでああなるのか……」

ソフトン「誠に、拙者はなんともないでござるよ」

首領パッチ「貴様、人斬りソフトン斎だな……」

ソフトン「いやいや、拙者はただの流浪人でござるよ」

首領パッチ「問答無用っ!」

ズバッ

ソフトン「おろろ、こんなところで首領パッチソードを振り回すのは危ないでござるよ」

ビュティ「本当に何入れたの?」

ボーボボ「首領パッチエキス」

説明しよう、首領パッチエキスとは首領パッチと同じ思考になる以外になんの害もない液体である!

ビュティ「最悪だーー!」

ソフトン「バビロン真拳奥義……」

ソフトン「あの夏の哀愁龍閃!」

ズバァンッ!

首領パッチ「グハァッ…!」

首領パッチ「ふふふ、いくら取り繕うと、…お前は所詮人斬りよ……」

ビュティ「ねえ、いつになったら戻るの?」

ボーボボ「さあ、時間たったら戻るんじゃないか?」

ビュティ「戻らなかったら、私本当に怒るからね」

律「ていうか、夕食どうしよう……」

天の助「俺の出番だな!」

天の助「プルプル真拳奥義…!」

天の助「極上料理!」

澪「台所になにかあるんじゃないか?ちょっと見てくるよ」

梓「あ、じゃあ私もいきます!」

天の助「う~ん、やっぱりこうなるのね♪」

そして、なんとか夕食を食べることができた軽音部とボーボボたちは、合宿らしく練習することにした

梓「とはいっても、首領パッチくんをどうやって演奏すれば……」

首領パッチ「ああ、ちょっとまてよ…」

ズポッ

首領パッチ「このトゲの断面をよ~くみてみろ」

梓「あ、弦がはってある」

首領パッチ「この弦を、こっちのトゲで……」

ズポッ

首領パッチ「弾けばいいってわけよ」

梓「なるほど…、つまり」

梓「首領パッチくんの本体はつかわないんですね」

首領パッチ「……ちょっとまて、やっぱ今のなし」

梓「え、え?」

首領パッチ「だって、これだとステージにあがれないじゃない!」

首領パッチ「子供の頃からの夢だった、ステージに!」

そう、それは10年前
私は、幼馴染のタケルくんのことが好きだったの
そんなある日のことよ。

タケル「なあ、パチ美。お前テレビとかみる?」

首領パッチ「ええ、見るわよ。いきなりどうしたの?」

タケル「いやあ、テレビとか見てるとさ、アイドルとかでてくるじゃん?」

タケル「みんなかわいいなーって」

首領パッチ(タケルくん、アイドルがすきなんだ……)

首領パッチ「ね、ねえ。タケルくん」

首領パッチ「もし私が、アイドルになれたらどうする…?」

タケル「パチ美が~?なれるわけないじゃん!」

首領パッチ「タケルくん、ひっどーい!」

タケル「ははは、でも。もしなれたら俺が一番のファンになってやるよ」

首領パッチ「タケルくん……」

そして、私はアイドルになるために歌や踊りのレッスン始めたわ。

無事、養成所にはいることの出来た私は、さらにレッスンを重ねたわ
それもぜんぶ、タケルくんのため。彼に振り向いてほしかったから……

先生「はいはーい、終わり!」

先生「ユカリちゃん、今日もすごくよかったわよ」

ユカリ「ありがとうございます」

先生「パチ美ちゃんは、今日はすこし動きが固かったわね、どうかしたの?」

首領パッチ「い、いえ…、大丈夫です」

先生「ムリはだめよ?はーい、それじゃ、今日は解散ね」

ユカリ「パチ美、どうかしたの?最近、元気ないみたいだけど」

パチ美「だ、大丈夫。なんでもないから」

この子はユカリ。私と同期で入ったこともあって、すぐに打ち解けたわ
でも、彼女は私よりもはるかに才能があった……
私は、友情と嫉妬の板ばさみから、レッスンに身が入らなくなってしまっていたの

ユカリ「大丈夫よ、パチ美ならきっとすっごいアイドルになれるわ!」

ユカリ「親友の私がいうんだから、間違いないわよ」

なにより、彼女の優しさが、彼女の友情が
嫉妬などという醜い感情を抱く私をよけいに惨めにみせていったわ


澪「これ、いつまで続くんだ?」

ビュティ「気が済むまでやらせてあげて…・…」

そんなある日の事……

ユリ「パチ美!大変!」

首領パッチ「あら、どうしたのユリ?そんなに血相を変えて……」

ユリ「ユカリが…、ユカリが交通事故にあったって!」

首領パッチ「ええ!?」

ユリ「それでね、もう助からないかもしれないんだって……」

首領パッチ「ちょっと、しっかりしてよ…!ねえ、病院はどこなの!?」

私は、泣き崩れる彼女を宥めるフリをしながらも動揺をかくせなかったわ
病院の場所をきいた私は、すぐにユリと一緒にユカリの元へ駆けつけた

首領パッチ「ユカリ!」

病室のベッドの上には、よくわからないチューブをつけ、包帯だらけのユカリが居たの
先生や、ユカリの家族の表情からももう助からないっていうのが伝わってきたわ

首領パッチ「ユカリ……」

ユカリの母「パチ美ちゃん……。」

首領パッチ「先生、ユカリを、ユカリを助けてください!」

首領パッチ「お願いです、ユカリを、ユカリを助けて!!」

私は先生に泣きすがったわ。先生、すっごく困ってた…。
そんな時…

ユカリ「パチ…、美……?」

首領パッチ「ユカリ!」

目を覚ました彼女の発した声は、いつものはつらつとした声とは違っていた。
力なく、搾り出すような声だったわ

ユカリ「パチ美、いるの……?」

首領パッチ「ええ、ここにいる、ここにいるわ!ユリも来てる!」

ユリ「ユカリ!」

ユカリ「……ふふ、どうしたの、パチ美。そんな顔して」

ユカリ「涙で、ぐしゃぐしゃじゃない」

首領パッチ「……こ、これは」

ユカリ「パチ美に、そんな顔似合わないでしょ?」

ユカリ「あなたがないていいのは、結婚式と、引退するときだけ」

首領パッチ「なにいってるのよ、私はまだアイドルに……」

ユカリ「なれるわよ、パチ美なら。もちろん、ユリも」

ユカリ「2人とも、きっと立派なアイドルになってね…、約束よ?」

ユカリ「破ったりなんかしたら、許さないんだから」

ユカリ「私、あなたたちに会えて本当によかったわ……」

ユカリ「パパモ、ママも、みんなありがとう……」

ユカリ「大好き……」

首領パッチ「………っ」

首領パッチ「ユカリーーーーーーー!!」






首領パッチ「そうよ、だから私は……!」

首領パッチ「何が何でも、ステージに上がらなくちゃいけないのよーーー!!」

首領パッチ「だから考えてよ!私がステージに上がれる方法!」

梓「え、ええっ!?…じゃぁ…、ステージ上の飾りつけとか?」

首領パッチ「……」

首領パッチ「よし、それでいこう」

ビュティ「いいの!?ユカリちゃんそんなんで喜ぶの!?」

ユカリ「いいわよ?」

ビュティ「いいんだ!?」

澪「…………」

ユカリ「あら、どうしたのこの子。」

梓「あ、澪先輩、おばけとかがニガテで……」

ユカリ「あら、そうなの?じゃあ、私がいちゃまずいわね」

ユカリ「じゃあね、パチ美。あなたのステージ楽しみにしてるわ!」

首領パッチ「ユカリー!期待しててねー!」

そして就寝時間、ビュティ以外の楽器たちは大きなリビングで寝ることになった

天の助「いやー、今日も充実した一日だったぜ」

首領パッチ「この調子で、明日もあいつらをサポートしてやろうぜ!」

ボーボボ「そうだな」

ソフトン「その前に、ひとついいか」

天の助「お、どうしたよ、ソフトン」

ソフトン「俺たちがこの様になった理由だが……」

3馬鹿「Zzzzzz」

ソフトン「……」

ソフトン「寝るか、明日も早い」

そして、唯たちは苦しい合宿を終えて自分たちの町へともどってきた

唯「終わっちゃったね、合宿」

ビュティ(半分以上遊んでたような…)

澪「それじゃ、私はこっちだから。いくぞー、天の助」

天の助「お、待ってくれよ澪!」

梓「首領パッチくん、私たちも帰りますよ」

首領パッチ「なあなあ、家かえったらUNOやろうぜ!」

梓「2人でやってどうするんですか」

唯「ボーボボも帰ろっか」

ボーボボ「そうだな」

律「じゃあ、まったな~」


唯とボーボボたちは、それぞれの帰路についた

澪と天の助の場合

澪「こら、待て天の助!」

天の助「やだやだ!お風呂はいりたくないよ!ママー!」

澪「お前、合宿中に一度もはいらなかっただろ!」

天の助「熱い湯につかると溶けちまうんだよぉおお!」

澪「今日は一緒に入ってでも入れるからな」

天の助「やめてくれえええええ!溶けたくねえええよおおおおおお!」

ガシッ

ズルズルズル

天の助「ちょっと、引きずらないで!やめて!」

澪「わかったわかった、水かける程度にするから…」

天の助「身が削れない程度に優しくしてね……」

澪「はいはい……」

律とビュティの場合

律「いや、結局私いっかいも叩かなかったなあ」

ビュティ「ごめんね、せめて首領パッチくんなら叩けたんだろうけど」

律「ビュティが気にする事じゃないって~」

ビュティ「他のみんなは、どんなカンジなんだろう」

律「それぞれ、楽しくやってんじゃない?」

律「間違いなく、にぎやかだと思うぞ~?」

ビュティ「うん、きっとそうだね……」

ビュティ(皆…とくに梓ちゃん大丈夫かな……)

唯とボーボボの場合

憂「はい、2人ともご飯できたよー」

ボーボボ「これが憂ちゃんのご飯か」

唯「わぁ~、いただきますー」

ボーボボ「いただきます」

パクパク

ボーボボ「こ、これは……!」

ボーボボ「すばらしい、そとはサックリ、中はジューシーで食感のコントラストが最高だ」

ボーボボ「その上、この味、この香り……!」

ボーボボ「まさに究極の一品だ」

憂(ただのご飯なんだけどなあ……)

唯「う~い~、このお味噌汁おいしいね」

憂「そう?今日はお豆腐にしてみたんだ」

紬とソフトンの場合

ソフトン「……ここが紬の家か」

紬「そうなの~、ソフトンさんの部屋も用意してあるからね」

ソフトン「世話をかける」

ソフトン(しかし、なぜこの様な事態に……?)

ソフトン(何者かが何かをしたのは間違いない)

ソフトン(しかし、この様な所業。ツルリーナ三世にも不可能なはず……)

紬「あ、ソフトンさん。よかったら、このブレスケアつかって」

ソフトン「……すまんな」


梓と梓と首領パッチの場合

首領パッチ「なあ、梓」

梓「なんでしょう?」

首領パッチ「俺に、ギターおしえてくれねえか?」

首領パッチ「そのよ、……俺も自分で弾きてぇんだよ」

首領パッチ「その、ユカリへのレクイエムってやつをよ」

梓「……」

梓「わかりました、では」

ズポッ ズポッ

梓「ちょっとずつ、慣れていきましょうね」

首領パッチ「梓……、ありがとう…!ありがとう…!」

そして、夜が明け
数日後、彼女たちの夏休みが終わった!

唯「今日からまた学校だねえ~」

澪「唯、だめだぞちゃんと気を引き締めないと」

唯「だぁってぇ」

律「まだ夏休みって気分だもんなー」

紬「ふふ、わかるわかる。まだスイッチ入らないのよね」

澪「いや、わかっちゃだめだろ…」

天の助「部活はどうするんだ?」

澪「今日からはじめたっていいんだけどな」

ボーボボ「何事も、早いにこしたことはないからな」

ビュティ「ねぇなんで2人ともナチュラルにいるの!?」

ビュティ「ここ女子高だよーーーーーー!!」

ボーボボ「大丈夫だって」

ボーボボ「ちゃんとボボ美になるから」

天の助「俺はほら、澪の非常食として」

澪「食わないぞ」

ビュティ「そういう問題じゃないよ!そもそも、私たち楽器でしょ!」

ボーボボ「俺と天の助は別に持ち歩いてても違和感ないだろ?」

天の助「そうそう、ビュティが部室にいるならまだしもな」

ビュティ「あ、あれ……」

唯「大丈夫だよ~、事情話せばさわちゃんも許してくれるよ」

澪「そ、そうなのか……?」

唯「……っていうワケなんだ~」

さわ子「あらあら、それは大変ね」

澪「え、えぇ!?」

ビュティ「し、信じてくれるんですか?」

さわ子「うそつくなら、もっとマシなウソつくだろうし」

ボーボボ「確かに、楽器が人になるとかありえないもんな」

天の助「ホントだよな」

ボーボボ「アッハッハッハッハッハ!」

天の助「ハッハッハッハッハッハ!」

律「いや、お前ら鏡みろって……」

澪「あれ、そういえばソフトンは?」

紬「それが、朝からいなくて」

天の助「どこにいったんだ、あのグルグル巻き野郎」

屋上

ソフトン「ここで待っていれば、貴様がくると思っていたぞ」

?「ほう、ばれていたか」

ソフトン「やはり、貴様がこの事態の黒幕か」

?「その通り。で、それを知ったところでどうする?」

ソフトン「愚問、…貴様を倒すまでだ!」

ソフトン「バビロン真拳奥義…」

ソフトン「ルクセンブルクの雷鳴!」

?「甘いわ…!」

ソフトン「何っ…!?」

ガキィン!

ソフトン「ぐはっ……」

?「お前など私の敵ではないわ…」

ソフトン「ぐっ…、ボーボボ、……気をつけろ」

ガクッ

首領パッチ「あーあ、梓のヤツ授業中だからつまんねーな」

ドサッ

首領パッチ「な、なんだぁっ!?」

ソフトン「  」

首領パッチ「お前っ!ソフトン、ソフトンでねっか!」

首領パッチ「いったい、何があっただ?」

ボーボボ「おーい、首領パッチどーん」

首領パッチ「おお、ボーボボどん、天の助どん!」

天の助「授業はじまったから抜け出してきちまっただ~」

首領パッチ「そんなことより、みてくれ!」

ボーボボ「こ、こいつはひどい!誰の仕業だ?」

天の助「治療してやりゃにゃ~いかんなぁ!」


ボーボボ「ソフトンどん!ソフトンどん!」

天の助「目を開けてくれ~、おねげぇだ~!」

首領パッチ「アンタが死んだら、誰が紬のキーボードやるんだっぺぇ!?」

天の助「ソフトンどーん!」

ソフトン「 」

天の助「はよ起きろや!」

ドコォッ!

ソフトン「ぐふぉぁ!?」

天の助「ほらおきた♪」

首領パッチ「ソフトンどーん!」

ボーボボ「えがった、えがった…」

ソフトン「こ、ここは…?」

首領パッチ「校庭だよ、お前、上から起きてきたんだぞ」

天の助「一体なにがあったんだ?」

ソフトン「それは…、屋上を見ろ。そうすれば全てがわかる」

首領パッチ「屋上?…一体何が……?」

天の助「あるっていうんだよ?」

ボーボボ「あ、あれは…誰かがいるな」

首領パッチ「…あ、アイツは……!それじゃあ、まさか……」

ソフトン「そう、彼女こそが今回の事件の黒幕だ」

首領パッチ「……ユリ!」

ユリ「あら、あなた…パチ美じゃない」

首領パッチ「久しぶりだなあ、ユリ。んなところに居ないで下りてこいよ」

ユリ「そうね、久しぶりアンタの顔も見ておきたいものね」

ふわっ

ヒューンッ

ストッ

ユリ「久しぶりね、パチ美。元気にしていたかしら?」

首領パッチ「お前の方は元気そうじゃないか」

ユリ「あらやだわ、何その目。怖~い…」

ボーボボ「お前、毛狩り隊だな…」

ユリ「そうよ、私はこの地区の隊長ユリよ」

首領パッチ「まさか、お前が毛狩り隊に入ってるとはな」

ユリ「色々あったのよ…、夢に敗れた私を拾ってくれたのが毛狩り隊だったの」

首領パッチ「お前も随分とかわっちまったな」

ユリ「それはお互いさまでしょ?」

首領パッチ「ははっ、そうかもしれねえな」

ユリ「もう、私はあのときの私とは違う!」

首領パッチ「……ああ、見れば分かるよ」

ユリ「私のこの、鉄パイプブルンブルン真拳であの世におくってあげるわ、パチ美!」

首領パッチ「ならば…!首領パッチハンマー!」

ガキィイン

ユリ「やるわね、あのバビロン真拳の男を一撃で倒したこの攻撃をとめるなんて!」

首領パッチ「この首領パッチハンマーには不可能はねえんだよ!」

ガキッ

ユリ(弾かれた…っ!?)

首領パッチ「終わりだ、ユリ…!首領パッチソード!」

ズバァッ

ユリ「ぐああああああっ!」

ユリ「ちっ、さすがにやるわね…!」

ユリ「しかし、私はまだ負けないわ…!」

ユリ「またね、パチ美……しかるべき場所で会いましょう!」

首領パチ「まて、ユリ!」

ボーボボ「逃がしてしまったか……」

天の助「鉄パイプブルンブルン真拳、恐るべし」

ソフトン「ぐっ…」

ボーボボ「どうした、傷がいたむのか!?」

ソフトン「平気だ……」

ソフトン「それよりも、ヤツの能力の謎がとけた…」

ソフトン「おそらく、彼女の鉄パイプブルンブルン真拳は」

ソフトン「物体同士の情報をミックスすることができる」

天の助「なんだって!?」

ソフトン「彼女の持つ鉄パイプは、両端がカットされていた」

ソフトン「その両端でモノとモノをつなぐことで」

ソフトン「とある物体Aを、とある物体Bにしてしまうのだろう」

ソフトン「姿形はAのままだがな」

首領パッチ「なるほど、わからん」

天の助「俺もさっぱりだよ~」

ボーボボ「安心しろ、俺もだ」

ソフトン「つまり、俺たちを彼女の楽器にしたのが…あの女だ」

首領パッチ「何ぃーーーーーーー!?」

ソフトン「おそらく、彼女の鉄パイプを破壊せねば」

ボーボボ「俺たちは元に戻れないって事か……」

首領パッチ「ちくしょう、ユリのヤツ…!」

天の助「そういえば、しかるべき場所に会おうって…」

首領パッチ「どこのことだ?」

キーンコーンカーンコーン

天の助「お、もう放課後か」

首領パッチ「しゃーねぇな、一旦みんなの所にもどるか」

ボーボボ「首領パッチ、お前だけ梓のところだが……」

首領パッチ「大丈夫だって、ユリのやつもそう何度もおそってこねえよ」

唯「えぇ!?なんでボーボボがギー太になっちゃったのかわかったの!?」

ソフトン「かくかくしかじか」

澪「なるほど…」

律「っていうか、あの養成所の話本当だったんだな」

紬「でも、しかるべき場所っていつかしら…?」

唯「あ、もしかして文化祭じゃない!?」

澪「そうか、文化祭ならステージがあるしな」

天の助「なるほど!」

ボーボボ「さえてるじゃねぇか、唯ちゃん」

唯「えへへへへ…」

ビュティ「よかった、これでなんとか皆元に戻れそうだね」

天の助「文化祭までまだまだあるけどな」

ボーボボ「それまでに、腕を磨けばいいさ」

澪「ああ、そうだな!」

律「よーし、私たち放課後ティータイムも援護するぞー!」

こうして、ボーボボたちは来る文化祭のために
己の腕を磨くべく、修行をはじめた

唯たちは、それを援護しながらも彼らを楽器として扱い
来る文化祭のために、己の腕を磨いた

そして、文化祭前夜

首領パッチ「…だめだ、全然ひけねえよ」

梓「あきらめちゃだめです!ユカリさんのためにレクイエムをひくんでしょう!?」

首領パッチ「もう、いいよ」

梓「え……?」

首領パッチ「あいつのためにそんなもん弾いたって、もう意味ねえよ!」

首領パッチ「ユリだって毛狩り隊にはいっちまってよ、…もう、いいんだ、どうでも」

梓「首領パッチくん……」

首領パッチ「はっ、だからよ、もういいんだ…、こんなギター!」

ズポッ ズポッ

ビターンッ ビターンッ

梓「……!」

バチーン

首領パッチ「……え?」

梓「首領パッチくん……出てってください」

梓「……首領パッチくんの顔、みたくないです!」

首領パッチ「え、ちょっと、待てよ、落ち着けって、なあ、梓?」

ガララ

ガシッ

梓「いいから、出てってください!」

ヒューンッ

首領パッチ「ああああああああっ!」

ビターンッ

首領パッチ「いでっ…おいっ!梓!」

ガララ ピシャッ

首領パッチ「……なんだってんだよ」

首領パッチ(わぁってるよ、梓。弱音はくなっていうんだろ?)

首領パッチ(でもよ、今回ばかりは、吐かせてくれや……)

首領パッチ(ユカリ、……すまねえな)

そして翌日、文化祭当日

ボーボボ「おい、聞いたぞ」

ボーボボ「お前、あずにゃんと喧嘩したんだって?」

首領パッチ「それがなんだよ」

ボーボボ「仲直りしろよ、今日はお前らにとって……!」

首領パッチ「俺らにとって…?なんだよ…!」

ボーボボ「大事な日じゃねぇのかよ!」

首領パッチ「うるせぇな、お前は唯のおもりでもしてりゃいいだろ」

ボーボボ「お前!…おれは、お前のためを思ってだな」

首領パッチ「またいつもの仲間面か?…いつ頼んだよ、なぁ?そんなことしてくれって」

首領パッチ「俺はそんなこと頼んじゃいねぇぞ!」

ボーボボ「首領パッチ…お前」

首領パッチ「やってらんねぇぜ……、あばよ。文化祭終わるまでパチンコでもいってくらあ」

ボーボボ「まて!……首領パッチ」

校門

首領パッチ「まったく、学校のちかくにはパチンコ屋ねえからな」

首領パッチ「まあいいや、適当に歩きゃみつかんだろ」

天の助「待てよ、首領パッチ!」

首領パッチ「今度はお前かよ。ボーボボの差し金かあ?」

天の助「なあ、考えなおせよ!」

首領パッチ「うるせえな、ほっとけよ」

天の助「お前……!」

首領パッチ「殴るなら殴れよ…」

天の助「……っ!」

澪「やめろ、天の助!」

天の助「澪……」

首領パッチ「おぉっと、持ち主さまも一緒とは、豪勢な説得だな」

首領パッチ「けど、そんなんじゃ俺には響かないぜ。あばよ」

澪「……逃げるな、首領パッチ!」

首領パッチ「あぁ?」

澪「お前、結局はそのユリっていう子が敵になった現実から逃げてるだけだろ!」

澪「それを、ユカリさんや梓を言い訳にしてるだけだ!」

首領パッチ「知った風なクチ聞いてくれるじゃねーか……」

首領パッチ「ああそうだよ!逃げてるよ、悪いかよ!」

首領パッチ「……けっ、しらけちまったぜ」

天の助「待て、この命にかけてもいかせねぇぞ~!」

ガシッ

首領パッチ「気持ちわりぃな、離せよ!」

天の助「逃げるな…、今のお前は……」

天の助「これっぽちもハジけてねぇよ!!」

首領パッチ「!」

首領パッチ「……どいつもこいつも、知った風なクチを」

首領パッチ「けど、……そうだよな」

首領パッチ「俺としたことが、ハジけずに逃げちまうなんて」

首領パッチ「いくぜ、澪。天の助」

首領パッチ「文化祭へよ……!」

天の助「おうよ、まってやしたぜ!パチの親分!」

澪(よかった、よかった……)

体育館

ユリ「遅かったわね、パチ美」

首領パッチ「ああ、ちょっと野暮用があってよ」

ユリ「よかった、あなたがきてくれて」

首領パッチ「なあ、ユリ。お前はまだアイドルになりてぇのか?」

ユリ「まさか。そんなバカな夢もう捨てたわ」

首領パッチ「そうか、残念だ……!」

ザシュッ

ユリ「えっ……」

首領パッチ「夢を捨てたお前が…」

首領パッチ「夢見がちな女子高生のギターの俺に勝てるわけねぇだろう?」

ユリ「ぐっ……」

ボーボボ「首領パッチー!いまだ、止めをさせー!」

首領パッチ「ボーボボ…」

首領パッチ「おうよ!」

ユリ「フッフッフッフ」

首領パッチ「…な、なんだこりゃぁ…!」

ユリ「この女を倒してもむだだ、この俺を倒さないかぎりなぁ!」

ビュティ「え、一体誰なの…!?」

ソフトン「おそらく、この声の主が彼女をあやつっていたのだ!」

ビュティ「そんな…!」

ユリ「俺はこの地区の本当の隊長…鉄パイプさまだ!」

カラン

鉄パイプ「はーっはっは!お前らを血祭りにあげてやるぞー!」

ビュティ「ええーーー!そっちは本体だったのーーーーー!?」

ボーボボ「首領パッチ!」

首領パッチ「ああ、あれしかねぇようだな!」

首領パッチ「トランスフォーム…飴玉!」

ボーボボ「鼻毛真拳究極奥義…」

ボーボボ「聖鼻毛融合!」

パクッ

ゴゴゴゴ

鉄パイプ「な、なんだあ!?何がおこっているんだ!?」


パッチボボ「融合完了」

パッチボボ「ユリを弄んでくれた借りは返すぞ」

パッチボボ「物質ハジケ融合!」

パッチボボ「踏み切り板&バスケットボール!」

パッチボボ「ヴォルカニックカパタルト!」

鉄パイプ「ぎゃあああああああ!」

パッチボボ「さらに、卓球ラケット&ピンポン球!」

パッチボボ「エターナルラリー!」

鉄パイプ「うぎゃぁぁあああああああっ!?」

鉄パイプ(なんだ、こいつは…!強すぎるぞ…!)

鉄パイプ「だかしかし!俺を見くびるなよ!」

鉄パイプ「俺は人の身体をのっとれるのだ!」

鉄パイプ「お前の仲間を乗っ取ってやるぞ!」

天の助「えっ!?」

鉄パイプ「いただきだああああ!」

天の助「…ふははは!どうだ、これで手が出せないだろう!」

ビュティ(あーあ……)

パッチボボ「物質ハジケ融合…」

パッチボボ「伝説の首領パッチソード&魔剣大根ブレード!」

パッチボボ「聖魔支配剣さとうきびセイバー!」

天の助「え、え!?ちょっとまて、おい!これお前の仲間の身体だぞ!?おい!」

パッチボボ「無限斬!」

天の助「ぎゃああああああああああ!」

カラン

鉄パイプ「なんてやつだ、仲間を攻撃するなんて、てめぇそれで恥ずかしくねぇのか!」

ビュティ「人質とったあんたに言われたくないよ!!」

パッチボボ「これでけりをつける…!」

パッチボボ「物質ハジケ融合…」

パッチボボ「鼻毛&鼻毛!」

鉄パイプ「くっ、まずい、よけなくては……!」

パッチボボ「ハジ毛真拳奥義……」

パッチボボ「ダブルKING鼻毛様召還!!」

天の助「ぎゃああああああああああ!」

鉄パイプ「ぐわあああああああああ!」

ビュティ「天の助くんもやったーーーーーーー!?」

鉄パイプ「ぐはっ…」


鉄パイプ&ところ天の助撃破

ボーボボ「……これで彼女も解放されるだろ」

首領パッチ「ユリ、ユリー!」

ユリ「パ、パチ美……、ありがとう」

首領パッチ「よかった、お前が無事で……」

首領パッチ「これで心おきなく……」

首領パッチ「息の根を止められるぜ!」

バチンッ

ユリ「ぐはっ……」

ユリ撃破

ビュティ「ちょっと!なにやってるの首領パッチくん!」

首領パッチ「え、だってこいつ毛狩り隊じゃん」

ビュティ「それはそうだけど、操られてたじゃない!」

首領パッチ「それを理由に許されるのって、納得いかねぇんだよな」

首領パッチ「さて、唯。ちょっと頼みたいことがあるんだけどよ」

唯「どうしたの?」

首領パッチ「もうすぐ、お前らの演奏の番だろ?」

首領パッチ「…その前に俺に一曲歌わせてくれないか」

首領パッチ「梓に謝りたくてよ」

首領パッチ「……まあ、口でいうのもあれだから、歌でとどけてぇんだ」

澪「うん、いいんじゃないか?私、よかったら演奏しようか?」

律「お、いいね。私ものった!」

紬「私も」

唯「……えへへっ、それじゃ、準備しよっか♪」

首領パッチ「この会場にいる、俺の大切な人にこの歌を届けたいんだ」

首領パッチ「……俺が変な意地はっちまって、逃げちゃいけないことなら逃げちまって」

首領パッチ「そのせいで、喧嘩になっちまって」

梓「……」

首領パッチ「だから、歌にのせてそいつに謝りたいと思うんだ」

首領パッチ「わりぃな。唯。こんなことに巻き込んじまってよ」

唯「大丈夫、大丈夫」

首領パッチ「それじゃ、…聞いてください。俺の素直な気持ちを」


パチパチパチ



首領パッチ「βカロチーン!!!」

ビュティ「最悪だーーーーー!!」

首領パッチ「1・2・3 ハイ」

首領パッチ「カロチンカロチン カロチン摂取♪」

澪「か、カロチン……カロチン……」

澪(は、恥ずかしい……)

首領パッチ「ハイッ」

律「カロチンカロチンカロチン摂取♪」

ビュティ「でもすごい…、みんなの演奏で首領パッチくんの歌が歌として成立してる…!」

首領パッチ「もっとも身体に必要なっ」

首領パッチ「栄養おおおおお、それは~~~~~!」

首領パッチ「………」

首領パッチ「教えてやるから、お前もステージにこいよ梓!」

梓「!」

首領「ほら、一緒に演奏しようぜ」

梓「首領パッチくん……」

ボーボボ「俺たちもいくか!」

ソフトン「そうだな」

ビュティ「…うん!」

ビュティ「ほら、天の助くんも……」

天の助「 」

ビュティ「天の助くーーーーーーん!」

梓「あ、あの…、この人数はちょっと多すぎません?それに、楽器も…」

ボーボボ「大丈夫だ、スペアの楽器ならいくらでも俺の頭から出せる」

ビュティ「あ、唯ちゃんたちはさっきそれつかってたんだ」

澪「ああ、結構手になじむんだよな…」

律「おやおや~?澪、エリザベスから浮気かぁ?」

澪「ち、違う!」

唯「こんな大勢で演奏するなんて、きっと楽しいよ!」

首領パッチ「それじゃ、いっちょやりますか」

唯「うん、放課後ティータイムと……えっと…」

ボーボボ「ボーボボとビュティのその他で」

首領パッチ「はぁ!?てめぇこら、主役は俺だろうが!」

唯「……で、ふわふわ時間!」

キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI♪

天の助「ぐあああああ、心臓が、心臓がいてえええよおおお!」

ビュティ「それもう心臓発作だよーー!」

揺れる思いはマシュマロみたいにふわ☆ふわ♪

首領パッチ「うりゃあ!おどりゃぁ!えりゃぁ!」

澪「コ、コラ!マシュマロを観客になげるな!」

いつもがんばる君の横顔♪

ボーボボ「──に鉄拳!」

天の助「ぎゃああああああ!」

ずっと見てても気づかないよね♪

ボーボボ「無視してんじゃねー!」

ズガンッ

首領パッチ「ぐはあああああ!」

夢の中なら♪

ガシ

首領パッチ「へっ?」

二人の距離

ガシ

天の助「…あら?」

縮められるのにな♪

ボーボボ「くたばれえええええええ!」

首領パッチ・天の助「ぎゃあああああああ!」

ビュティ「もう、マジメにやろうよーーーーー!!」

あぁ カミサマお願い♪

ソフトン「バビロン神よ、我は願わん…!」

二人だけのDream Timeください☆♪

ソフトン「夢の様な時を過ごす二人…!」

ビュティ「何いってるの!?」

お気に入りのうさちゃん抱いて今夜もオヤスミ♪

ボーボボ「一生眠ってろーーー!」

首領パッチ「てめぇが…!」

天の助「眠れやーーー!!」

ふわふわ時間(タイム) 

律「あちゃー、こいつはめちゃくちゃだな…」

ふわふわ時間(タイム) 

紬「ふふ、でも楽しいじゃない」

ふわふわ時間(タイム)

唯(こ、この状況で歌いつづけるのきついよぉ……)

唯「……」

ジャーンッ♪

唯「終わった……」

ボーボボ「こっちも終わったぜ……!」

首領パッチ「 」

天の助「 」

澪「うわあああ!天の助があああああ!」

ビュティ「ボーボボ!やりすぎだよ!」

ボーボボ「母ちゃん、俺、俺……」

ボーボボ「勝ったよーーーー!」

そして、激動の文化祭が終わった!

首領パッチ「……」

梓「…あの、首領パッチくん」

梓「その、窓からなげちゃって、ごめんなさい!」

首領パッチ「梓……」

梓「首領パッチくんの気持ちも考えないで……!」

首領パッチ「い、いいって。俺の方こそ、悪かったな」

スッ

梓「……」

首領パッチ「仲直りするときは、握手だろ?」

梓「……そうですね」

首領パッチ「……」

梓「……」

スッ

ギュッ

ニチャァ…

梓「へ?」

首領パッチ「…納豆、それも水戸のだ」

梓「……」

首領パッチ「ダーッハッハッハ!これで仲直り完了だな」

梓「首領パッチくん…」

首領パッチ「あん?どうした?」

梓「これ、自分で食べてください」

首領パッチ「わ、バカ!梓、そんな納豆まみれの手を俺の口につっこむな!」

首領パッチ「もが、もごご、もがごまおがああ!」

そして、月日が流れ

ボーボボ「今日でお別れだな。鉄パイプの能力が切れるらしい」

唯「そうだね…」

澪「うう、ぐすっ…、天の助ぇ…」

天の助「泣くなよ、澪。俺だって別れはつらいんだ」

首領パッチ「できれば唯たちの卒業を見ていきたかったけどな」

律「なんだか、いなくなるってなるとさびしくなるよなぁ」

紬「そうね…、皆と一緒にいるの楽しかったものね」

澪「ぐすっ、ひくっ…」

梓「でも、これでみんな元通りなんですよね」

ソフトン「そういうことだな…、お前たちの楽器も元にもどるだろう」

ビュティ「ね、唯ちゃん、澪ちゃん、律ちゃん、紬ちゃん、梓ちゃん」

ビュティ「もしかしたら、またここに毛狩り隊が現れるかもしれない」

ビュティ「そのときは、私たちを呼んで。すぐに駆けつけるから!」

唯「うん、きっとだよ!」

澪「ひぐっ、えぐっ…」

天の助「ほら、澪。これで涙を拭けよ」

澪「これは……「ぬ」のハンカチ」

天の助「それ、お前にやるよ」

澪「て、天の助……!」

澪「うわぁぁぁん……!」

ヒシッ

天の助「よしよし…」

首領パッチ「梓、まだまだ先の話だけどよ」

首領パッチ「コイツらが卒業したら、お前が軽音部をひっぱっていけよな!」

梓「……は、はい!」

ボーボボ「そろそろだな…」

ボーボボ「じゃあな、放課後ティータイム」

ボーボボ「お前たちの演奏、最高だったぜ!」

首領パッチ「まあ、俺の歌声に比べちゃ~まだまだだけどな」

ボーボボ「空気よめやーーー!」

ズガンッ

首領パッチ「ぎゃあああああ!」

そして、ボーボボたちの姿は消え
そこには、彼女たちの楽器が佇んでいた……

唯「行っちゃったね」

紬「そうね……」

律「にぎやかなやつらだったな」

梓「ちょっと、うるさいくらいでしたけどね」

澪「天の助ぇ……」

律「おいおい、澪。泣きすぎだって……」

唯「そういう律っちゃんも……」

梓「唯先輩だって……!」

紬「そういう梓ちゃんも……」

澪「ひぐ、…えっく、ムギもだぞ……」

唯「…えへへ、大丈夫、きっとまたいつか会えるよ!」

そして月日がながれ、卒業式

唯「卒業、しちゃったね」

律「そうだな~」

紬「わたし、この卒業証書の筒をスポンってするの夢だったの~!」

律「ああ、分かる分かる!」

スポンッ

律「ってかんじでさ」

律「ほら、澪もやってみなって」

澪「え?…あ、ああ……」

スポンッ

天の助「卒業おめでとう」

澪「……て、ててて、てて、天の助ぇぇぇぇええ!」

澪「天の助、なんでこんなところに…?」

天の助「きまってんだろ、卒業をお祝いにきたのさ」

天の助「ほかの奴らもきてるぞ」

澪「え…?」

ビュティ「皆、卒業おめでとう!」

ソフトン「実にめでたいな、おめでとう」

首領パッチ「わざわざお祝いにきてやったんだ、感謝しろよな!」

ボーボボ「みんな、卒業おめでとう!」

唯「皆、きてくれたんだ!」

天の助「あたりまえだろ?」

ニュルルルル

ポンッ

天の助「俺たちは一時期はお前たちの楽器、つまり仲間だったんだぜ?」

ボーボボ「そういうことだな」

ボーボボ「さ、あずにゃんも呼んでみんなで祝賀会でもしようか!」

天の助「お、いいな!」

澪「ああ、きっと梓もよろこぶよ!」

律「一番うれしいのはお前だろ~?澪」

紬「もらったハンカチ、すごく大事にしてたもんね」

ビュティ(あれを大事にするなんて、相当天の助君と打ち解けてたんだなあ)

首領パッチ「よーし、それじゃあ梓を探しにいきますか!」

さわ子「それじゃあ、みんないるようだし」

さわ子「唯ちゃんたちの卒業と、ボーボボくんたちとの再開を祝って…」

かんぱーい!

首領パッチ「なあ、梓。ちゃんと軽音部ひっぱっていけるのか?」

梓「や、やれます!」

首領パッチ「そうだな、そうじゃなきゃお前じゃねえよ」

首領パッチ「がんばれよ、応援してっから」

梓「首領パッチくん…」

首領パッチ「よーし!それじゃ景気付けにおれが一曲うたってやるぜー!」

首領パッチ「ボーボボ、お前もこい!」

ボーボボ「がっていでい!」

首領パッチ「きいてください、曲は…」

首領パッチ「亀ラップ」

ビュティ「最悪の選曲だーーーーーー!!」


やっぱどうしてもボーボボに食われちゃうね
見てくれてありがとう、おやすみなさい

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