アニ「170センチの妹」(51)

キャラ崩壊

サシャ「ミカサ、髪長くなってきましたねー」

ミカサ「切らなきゃいけないけど休日まで時間がとれない・・・」

サシャ「ですよねー・・・訓練もみっちりで死んじゃいそうです・・・」

ミカサ「束ねるしかない・・・」

サシャ「じゃあヘアゴムかしますよ!」

ミカサ「ありがとう」

サシャ「あ!どうせだったら私とお揃いにしません?ポニーテール!」

ミカサ「でもやったことないし、私はサシャほど髪が長くない」

サシャ「ふふーん!任せてください!」サッサッ

ミカサ「・・・」ワクワク

サシャ「じゃじゃーん!こんなんでどうですか!」つ鏡

ミカサ「・・・これは・・・」

サシャ「少し短めなんで髪が立っちゃってますけど・・・これもこれで良くないですか?」

ミカサ「・・・ありがとう・・・サシャ・・・でもちょっと・・・」

サシャ「ありゃ?お気に召しません?」

ミカサ「・・・お母さんに昔、こんな髪型がなんて言うのか教えてもらったの・・・」

サシャ「?はい」

ミカサ「CHONMAGE・・・ていうらしい・・・」

サシャ「はぁ・・・?」

サシャ「うーん・・・じゃあ下でまとめちゃいます?」

ミカサ「そうすると今度は余っちゃうし・・・どうしたら・・・」

サシャ「半端な長さだと悩みますよね・・・ん?」

クリスタ「アニおはよう!今日はいつもより早いんだね」

アニ「まぁたまにはね・・・」クルクル キュッキュ

サシャ「!あれですよ!ミカサ!アニー!ちょっといいですか?」

アニ「何?」

サシャ「その髪をクルクルってするのどうやるんですか?」

アニ「はぁ?」

ミカサ「アニ、教えてもらっていい?」

アニ「まぁいいけど・・・」

ミカサ「?・・・?」モタモタ

サシャ「あぁー・・・すごいグシャッってなってますよー・・・」

アニ「あんた、変なところで不器用だね・・・」

サシャ「でも髪いじるのって結構慣れ必要ですよー。ミカサは普段下ろしてますし」

ミカサ「体はコントロールできても髪まではコントロールできなかった・・・」シュン

アニ「まったく・・・しょうがないから私がやってあげるよ・・・」

ミカサ「え?いいの?」

アニ「このままじゃ訓練に遅れちゃうからね・・・ほら、後ろ向きな」

ミカサ「・・・ありがとう」

サシャ「わぁ!お揃いですね!」

アニ「・・・」モクモク

アニ「無性にイナゴの佃煮が食べたい」

アニ「・・・ので取りにきた」

アニ「この辺りに・・・あ、やっぱりいる」

アニ「よっ!ふっ!」ピョンピョン

アニ「」ピョンピョン

ミカサ「・・・?あれはアニ?なにをしてるんだろう・・・?」スタスタ

アニ「よし、これだけあれば・・・」

ミカサ「アニ、虫取り?」

アニ「あぁ、ミカサ。そうだよ」

ミカサ「そんなにいっぱい?・・・アニは虫取りが得意」

アニ「まぁ子どものころからよく捕まえてたからね」

ミカサ「私もやってみたい」

アニ「どうぞ。ま、あんたの反射神経なら余裕でしょ」

ミカサ「2匹捕まえた」

アニ「さすが」

アニ「はい、虫かご」

ミカサ「ありがとう」

アニ「2匹だけでいいのかい?」

ミカサ「うん。こっちが元気いっぱいであっちこっちに行くからエレン。こっちが少し大人しいからアルミン」

アニ「名前なんかつけてどうするの・・・」

ミカサ「大事に面倒みる。アニはそんなに飼うの?」

アニ「え?」

ミカサ「え?」

アニ「・・・そういうあんたこそたった2匹で満足できるの?おやつにするにも物足りないと思うけど」

ミカサ「え?」

アニ「え?」

ミカサ「え、アニ・・・それ、食べるの・・・?」

アニ「まぁ・・・そのために捕まえたし・・・あ、ついでだしあんたのも一緒に煮てあげようか?」

ミカサ「!だ、だめ!エレンとアルミンは私が飼う!」

アニ「そういうなら止めないけど・・・」

ミカサ「・・・どうやって料理するの・・・?」

アニ「知りたいなら教えるけど」

ミカサ「・・・うん・・・」

アニ(怖いもの見たさってやつか)

アニ「鍋を用意します」

ミカサ「うん」

アニ「イナゴをお湯を沸かした鍋に投入します」

ミカサ「え?もう?」

アニ「蓋を閉めます」カチャン

パチンパチンパチンパチン
パチパチパチパチパチ

ミカサ「アニ!パチパチいってる!」

アニ「鍋の中で跳ねてるんだよ」

ミカサ「パチパチいってる!」オロオロ

アニ「落ち着きなよ」

アニ「これでしばらく待ちます」

ミカサ「パチパチ・・・」

パチンパチ パチンパチン
パチパチパチパチ パチ
パチ パ パチ パ・・・パチ・・・

ミカサ「アニ!パチパチが・・・!パチパチがなくなった!」オロオロオロ

アニ「大人しくなったところでもうちょっと煮ます」

ミカサ「アニ!!」オロオロ

アニ「もういいかな」パカー

ミカサ「・・・」

アニ「調味料を入れて・・・煮詰めたら完成」グツグツ

ミカサ「そうだ・・・この世界は残酷なんだ・・・」

アニ(どうしたのこの子)

アニ「うん。成功だね」モグモグ

ミカサ「・・・」

アニ「ほら、せっかくだから食べるかい」

ミカサ「あ、でも・・・」

アニ「遠慮しないでよ」ヒョイ

ミカサ「むぐっ・・・」

アニ「あ、足とってないから引っかからないように気をつけな」

ミカサ「・・・」モグ・・・モグ・・・

アニ「・・・どう?」

ミカサ「おい、しい。意外・・・」

アニ「それはよかった」

ミカサ「アニ、アニ」

アニ「何?」

ミカサ「ちょっと買い物につきあってもらいたい」

アニ「エレン達といけばいいじゃないか」

ミカサ「あの・・・下着を・・・買う、ので」

アニ「あぁ・・・でもなんで私?クリスタとかのが親身になってくれると思うけど」

ミカサ「ユミルと出かけているし・・・サシャにお願いするのもちょっと・・・」

アニ「・・・」

ミカサ「でも私にも選び方が分からないから・・・アニさえよかったらお願いしたいのだけど・・・」

アニ「・・・分かったよ・・・」

ミカサ「ありがとう」

・・・・・・・・

アニ「そういえばあんたサイズはいくつなの」

ミカサ「ちゃんと測ったことない」

アニ「自分のサイズに合ったものつけないと大変だよ?折角だから測ってもらいな」

ミカサ「・・・恥ずかしい」

アニ「あんたねぇ・・・そこそこ大きい方なんだから気を使った方がいいよ」

ミカサ「でも・・・」

アニ「はぁ・・・すみません。この子のサイズ測ってください」

ミカサ「ちょ、ちょっとアニ・・・!」

店員「はーい。いいですよー」

ミカサ「あ、アニ・・・!」

アニ「私もついでにいろいろ見てよ」スタスタ

ミカサ「あぁ・・・!」

ミカサ「」ムスー

アニ「悪かったって。いい加減機嫌直してよ」

ミカサ「・・・あそこで見捨てるなんてひどい」

アニ「でもちゃんと自分のサイズ知れてよかったでしょ?むしろ感謝してほしいね」

ミカサ「」ムスー

アニ「まったく・・・ほら、さっきそこで飴もらったから食べな」スッ

ミカサ「・・・こんなことで機嫌は直らない・・・」ペリペリ

アニ(でも食べるんだ)

ミカサ「・・・」コロコロ

アニ「・・・」

ミカサ「・・・街まで来たから洋服屋さんもみたい」

アニ(直った)

ミカサ「エレン、パンの欠片がくっついてる」

エレン「え?どこだ?」

ミカサ「私がとる。こっち向いて」

エレン「いいって!自分で取るから!オレはお前の子どもか弟じゃないんだから!」ゴシゴシ

ミカサ「全然取れてない。ここ」ゴシゴシ

エレン「うっ!だからやめろって!」

アルミン「ははは!やっぱりミカサはエレンのお姉さんみたいだね」

エレン「アルミンまで!」

アニ「ここ、いいかい。他の席空いて無くて」

アルミン「あぁアニ。もちろんいいよ」

ミカサ「ほら、早く食べないと時間が無くなってしまう」モグモグ

エレン「うるせーな・・・はぁ・・・」モグモグ

アニ「・・・ミカサ、ちょっとこっち向いて」

ミカサ「?なに」クルッ

アニ「・・・パンくずついてる」ゴシゴシ

ミカサ「あ、ありがとう・・・」

エレン「お前もオレのこと言えないじゃないか・・・」

アルミン(アニはミカサのお姉さんみたいだ・・・)

ミカサ「アニ、アニ」タッタッタ

アニ「あぁ、ミカサ。どうしたの」

ミカサ「エレンがどこに行ったか知らない?姿が見当たらなくて・・・」

アニ「きっと掃除当番でしょ。さっきほうき持ってどっか行くの見たよ。そのうち帰ってくると思うけど」

ミカサ「そう。ありがとう」

アニ「・・・ねぇ・・・ミカサ・・・どうしてわざわざ私のところに来たんだい?」

ミカサ「?」

アニ「いや、別にそんなこと誰に聞いてもいいよね?なんで部屋の対角からわざわざ来たの?」

ミカサ「・・・特になにも考えてなかった」

アニ「・・・あんたが元いた場所でサシャとクリスタがきょとんとしてるから行ってあげな」

ミカサ「うん」タッタッタ

アニ(・・・上の段の本が取れない・・・)グググ

アニ(なんでこういう時に限って踏み台が近くにないの・・・)

アニ「ふっ!ふっ!」ピョンピョン

ミカサ「アニ、この本?」ヒョイ

アニ「・・・ありがとう」

ミカサ「どうも」

アニ(・・・なんか悔しい)

ミカサ「アニ、いい加減にして」

アニ「あんたに言われる筋合いはないね」

ミカサ「ある。エレンは私の家族」

アニ「こっちはエレンに頼まれて訓練してやってるのにとんだ言い分だね」

ミカサ「でもあれはやり過ぎ」

アニ「真面目に訓練してるのになんでいろいろ言われなきゃいけないの」

エレン「お、なんだなんだ喧嘩かー?」

アルミン「きっとさっきの格闘訓練のことで揉めてるんだね」

クリスタ「と、止めた方がいいよ!」

ユミル「やめとけ。あんな化け物女二人の喧嘩に首突っ込んだら大変なことになるぞ」

アニ「・・・どうしても引かないんだね」

ミカサ「これは譲れない。というかアニが加減してくれれば済むこと」

アニ「ふーん・・・そんなこと言っちゃうの・・・」

ミカサ「・・・なに?」

アニ「あんた、エレンとアルミンが佃煮にされてもいいっていうの?」

エレン「!?」

アルミン「!?」

ミカサ「!?エレンとアルミンは関係ない!」

アニ「じゃああんたが考え方を改めなきゃね・・・」

ミカサ「卑怯・・・!でも私も譲れない・・・!」

ガシッ

アルミン「ミカサ!アニの言う通りにしてくれ!」

エレン「巨人を駆逐する前に死にたくない!頼む!」

ミカサ「え・・・でも・・・それだとエレンが辛い思いをする・・・!」

エレン「佃煮にされる方がよっぽど辛いわ!」

ミカサ「??」

アニ「ほら、本人もこう言ってるしいいんじゃないの?」

ミカサ「・・・分かった。でもエレンに怪我をさせたらただじゃおかない」

アニ「はいはい・・・」

ミカサ「・・・」

アニ「・・・そのエレンってのは人の方?イナゴの方?」

ミカサ「・・・両方」

アニ「分かった」

ミカサ「アニ、アニ」

アニ「なに?」

ミカサ「・・・単刀直入に訊こう・・・あなたはエレンのことが好きなの・・・?」

アニ「はぁ?」

ミカサ「この間の格闘訓練のときだってそうだし・・・」

アニ「いや・・・確かに変わった奴だとは思うけど・・・」

ミカサ「じゃあ、そういう感情は持ってない・・・?」

アニ「当たり前だよ。意外過ぎてびっくりしたぐらい」

ミカサ「そう・・・」

アニ「そんなほっとした顔するなんて・・・よっぽど不安だっだのかい?」

ミカサ「エレンは私の最後の家族。もしどこかへ行ってしまったら・・・」

アニ「まぁ、あんたはどこまでも追いかけてきそうだけどね」

ミカサ「・・・」

アニ「あんな死に急ぎ野郎の後を追いかけられる奴なんてあんたぐらいのもんじゃない?」

ミカサ「・・・そうだろうか」

アニ「仮に私がエレンをさらったとしたら、あんたにズタズタに削がれそうだけどね」

ミカサ「・・・もしアニについていってエレンが不幸になるのなら私はそうする」

アニ「そうはならないよ。私がエレンを連れて行く理由も予定もないしね」

ミカサ「・・・うん」

ミカサ「・・・アルミンがこの前、アニは私の姉のようだと言っていた」

アニ「私が?」

ミカサ「背丈的に私の方が姉らしいと思うのだけど・・・」

アニ「言っとくけど、私の方が一つ年上だからね・・・?」

ミカサ「でも、私には姉妹と呼べる存在がいなかったのでなんだか嬉しかった」

アニ「・・・そう」

ミカサ「アニは私が妹で嬉しい?」

アニ「さぁね・・・こんなに自分より大きい妹がいるのも複雑だよ・・・」

ミカサ「・・・アニは意外と分かりやすい」

アニ「・・・」

ミカサ「それじゃあ、また訓練で」

アニ「うん」

ミカサ「そうだ、アニ」クル

アニ「なに?」

ミカサ「また今度、佃煮作って欲しい」

アニ「・・・今度ね」

おわり

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