ハンジ「ねぇリヴァイ!これあげる!」(34)

思い付き。リヴァイハーレム。だとおもう。

亀更新。

リヴァイ「は?」

ハンジ「ふふーん♪ハンジ様の自信作だよーん♪」

リヴァイ「なんだそれは…薬か?」

ハンジ「ええぇ!?これが薬にしか見えないの?!あちゃー、君そう言うのわからないタイプの人間だったかwあちゃー!」

リヴァイ「…チッ」イラ

リヴァイ「…んでそれは何の薬だ?」

ハンジ「えぇ…これどう見ても餅ですよね…?」

リヴァイ「あ?んな事はどうでもいい。」

ハンジ「あれぇ?この餅が薬に見えるなんてどうにかしてるんじゃないの?だいじょうぶ?」

リヴァイ「はぁ…んでこの薬の効果は?」

ハンジ「え?だからこれはとってもとってもおいしいお餅ですって。だいじょうぶ?」

リヴァイ「あぁ!大丈夫だ。少なくともお前よりは平気だ。」

ハンジ「えぇ…だから!これはお餅なの!」

リヴァイ「だいたいおまえが作るものなんて変な薬しかねぇじゃねぇか」

ハンジ「…チッ…」

リヴァイ「…」

リヴァイ「んでなんでそんなものを俺にくれるんだ」

ハンジ「ははは…」

リヴァイ「おい。答えろクソメガネ」

ハンジ「んーとね。まず試作品だからリヴァイで試したいの。あ、たまたまいたからだよ?リヴァイが好きとかじゃないからね?」

リヴァイ「…チッ」

ハンジ「んとね、えとね。早速使ってみてよ。」

リヴァイ「…何をすればいいんだ?」

ハンジ「誰でも良いから女の子に食べさせて!」ニコニコ

リヴァイ「食べさせたらどうなるんだ?」

ハンジ「リヴァイの言うことを聞くようになるんだ♪んで女の子が4人以上集まったらハーレムがつくれるの♪」

リヴァイ「…そうとわかれば」グイグイ 

ハンジ「え、ちょ」ムグ

ハンジ「まっへほ!ま、まにしてんらよ!」ムグモグ

リヴァイ「…決まってんだろ?お前の口に餅を突っ込んだ。」

ハンジ「…ゴクン…うげっまずっ…」

リヴァイ「…おまえが作ったんだろ」

ハンジ「そ…ゴホッ…だけど…」

ハンジ「何で私に食べさせたの?」

リヴァイ「…」

ハンジ「ねぇ!」

リヴァイ「お前餅食べてもかわんねぇな…」

ハンジ「え?そうかな?」

リヴァイ「あぁ。結局は失敗だったって事だな。さ、そろそろ俺の部屋からでてけ。」

ハンジ「はぁい。リヴァイが言うなら。」

リヴァイ(あれ?)

ハンジ「残念だったなぁ」テクテク

リヴァイ「ちょっと待て。」

ハンジ「ん?」クルリ

リヴァイ「お前はいつもこんな素直に出て行くはずがない。だからこの薬は失敗していないんしゃねぇか?」

ハンジ「…だね。」

ハンジ「よっしゃあああぁぁぁ!」

リヴァイ「うっせ」

ハンジ「じゃあリヴァイ!試しに私に無理そうな命令してみてよ!」

リヴァイ「…」

リヴァイ「今までの仕事全部片付けろ。さっさとな。」

ハンジ「…りょうかいですぅ!」バタバタ(あれ?勝手に…)バタン

リヴァイ「…ふぅやっと居なくなった…」

リヴァイ「…」

リヴァイ(…どんな命令でも…か。)

リヴァイ(薬がいつ切れるかわからねぇし…)

リヴァイ(あと命令を聞くのは薬のせいだし…まぁ、こっちが無理やりやらせてるようなもんだな…)

リヴァイ(…"リヴァイが好きとかじゃないからね?"…か。)

リヴァイ(後で覚えてろ…ハンジよ…振り向かせてやる…)ギリ

なんかこれハーレムじゃなくなってますね(*^▽^*)

ま、いっか!

(以下、乗っ取ります)

数時間後……。

ハンジ「仕事完了させた……」

ハンジ「すげえええ! かつてないほどサクサクと終わった!」

ハンジ「我ながらこええええ! あの薬の効果、マジぱねえ!」

ハンジ「こんなに効果絶大だとは思わなかったね!」

ハンジ「でもまさか私に食わせてくるとは思わなかったなあ」

ハンジ「若い子は一杯いるのにね。ペトラとか、ニファとか、あとリーネとかナナバとか」

ハンジ「多分、最年長の女性兵士に食わせてどうすんのって話よね」

ハンジ「あ、そういう意味で使おうとかいう発想がなかったのかな?」

ハンジ「そっか、これを私に食わせたら真面目に仕事をするって思ったのかも」

ハンジ「策略に乗せられたぜ! ちっ!」

ハンジ「おかげで仕事片付いたけどさー」

ハンジ「終わったら終わったで、次は何しようかな?」

ハンジ「本でも読むかー……巨人に関するレポートを読みなおそうかなー」



リヴァイ「終わったか?」



ハンジ「ノックもなしに部屋入って来た?! 不躾じゃねえ?」

リヴァイ「いや、ノックはしたんだが。聞こえてなかったのか?」

ハンジ「あーごめん。聞こえてなかったかも? いろいろ考え事していたし」

リヴァイ「独り言、の間違いだろ」

ハンジ「ぎゃあああ?! 全部聞かれていた?!」

リヴァイ「ほぼ、な」

ハンジ「あ、いやその…………」

リヴァイ「そういう意味とは「どういう意味」だ?」

ハンジ「そこツッコミ入れちゃう?! いや、男性の方がそういう意味で使ってくれるかなと思ってね?」

リヴァイ「使って欲しかったのか?」

ハンジ「いや、まあ……その……」

リヴァイ「分かった。じゃあ使ってみようじゃないか(ニヤリ)」

ハンジ「いやああああ待って! ちょっと待って!」

ハンジ「まずは説明させて下さい! この「薬」を開発した「理由」について!」

リヴァイ「ほほう? 言い訳するのか」

ハンジ「言い訳させて下さい! 実は、某作品に「きびだんご」という団子を利用して仲間を作るというお話があってね?」

リヴァイ「ふむ」

ハンジ「その発想を利用すれば、いずれは「巨人」を自分の物に出来ないかなって思った訳でして」

リヴァイ「つまり、最終的な目的としては「巨人」を「使役」したいわけか」

ハンジ「イエス! そう出来たら夢みたいじゃない?」

リヴァイ「巨人に同じように「薬」が効くんだろうか?」

ハンジ「そこは実験してみたいと分からないけど……」

リヴァイ「なるほど。まあいい。一応、「目的」があった訳だな? 単に暇つぶしで作ったとかじゃねえんだな?」

ハンジ「私は24時間、巨人の事を考えて生活していますからね!」

リヴァイ(寝ている時も巨人の事が頭から離れない訳か)

ハンジ「だから出来れば試験体は多ければ多い方がいいんだけど」

リヴァイ「お前以外の奴にも食わせていいという話か? それは」

ハンジ「餅はまだ沢山あるよ。はい、どうぞ(*御餅を渡しました)」

リヴァイ「ちなみに効果はどの程度続くんだ?」

ハンジ「はっきりとは分からないよ。それも調べる為に食わせた」

リヴァイ「またアバウトな実験だな、おい」

リヴァイ「まあいい」

リヴァイ「他の奴らにも食わせてくる」

ハンジ「出来れば女性にお願いしますね」

リヴァイ「何で」

ハンジ「いや、男同士だと、我に返った時に残酷な世界が過ぎないかなと」

ハンジ「そっちに目覚めちゃう可能性も無きにしも非ずだし? そうなったら困るでしょ?」

リヴァイ「つまり、女が相手なら、そういう関係に発展しても別にいいかと思った訳か」

ハンジ「リヴァイ相手なら、相手の女性も恨む事はないと思ってね?」

リヴァイ(半眼)

ハンジ「なにその目?! 何が言いたいの?」

リヴァイ「別に……」

リヴァイ「で、選ぶ女は俺に任せて貰えるわけだな」

ハンジ「いいよ。ペトラとかニファとかリーネとかナナバとか食わせちゃって!」

リヴァイ「………分かった」

リヴァイがハンジの部屋を出て行きました。





ハンジ「ふふふふ……どういう結果になるかな?」

ハンジ「とりあえず、リヴァイの跡を追跡してみましたよ。こっそりね」

ハンジ「まずはペトラからいくようですな。御餅を渡していますよ」

ハンジ「おお! 食べた! あ、でも顔は微妙だな。味がまずいもんね」

ハンジ「でも食べきったよ。部下の鏡だね! ペトラ偉い!」

ハンジ「ふふふ……どんな命令でも聞いちゃうからね。どうするのかな? リヴァイは」




リヴァイ「ペトラ。俺の前で跪いて俺の右手の甲にキスしろ」

ペトラ「はい………」


ちゅ………


ハンジ「ぎゃああああ?! なんか凄い命令しちゃったよあいつ?!」

ハンジ「いやだ……見ているこっちがドキドキしちゃった」

ハンジ「なんか、本当にやるとは思ってなかったんだけど」

ハンジ「リヴァイ、こういう時、真面目にやってくれる奴だったんだ」

ハンジ「意外だね。「誰が協力してやるか!」って最初、反発するかと思っていたのに」

ハンジ「うん……私に続いて、ペトラも実験成功かな」



ペトラ「あれええええ?! 今、体が勝手に?! (赤面中)」

リヴァイ「すまん。かくかくしかじか(説明中)」

ペトラ「ひええええ?! そういう実験ですか? いやだ、恥ずかしい…」

リヴァイ「騙してすまん。今のは身体が勝手に動いた感じか?」

ペトラ「そうですね。そんな感じでしたけど」

リヴァイ「ならペトラも成功だな。協力助かった」





リヴァイ「おい、クソ眼鏡。今の結果、ちゃんとメモ取ったか?」

ハンジ「はい?! (びくん!)」

リヴァイ「お前が跡をつけてくるのは分かっていた。メモ、ちゃんとしておけよ」

ハンジ「あ、ご……ごめん。今、メモる(メモメモ)」

ハンジ(やっべええ……私とした事が。メモ取るの、一瞬忘れていたなんて!)

ハンジ(いろいろびっくりし過ぎて我を忘れていたよ。らしくないなあ。自分が)

ハンジ(折角、協力して貰えるんだから、ちゃんとしないとね)

ハンジ「OK! 大丈夫だよ」

リヴァイ「次は、ニファだったな」



ニファと遭遇しました。

リヴァイがニファに御餅を渡して「今すぐ食べて欲しい」と頼んでいます。


ハンジ(ごめんねニファ! これも人類の為だから!)

ハンジ(ああ……素直に食べちゃって。リヴァイから貰った物だから無下に出来ないんだね)

ハンジ(苦い顔しているね。もうちょっと味に考慮を入れるべきだったか)

ハンジ(次回作る時は砂糖を足しておこう)

ハンジ(次はどんな命令をしてみるのかなあ。リヴァイの奴……)



リヴァイ「ニファ。四つん這いになって俺の右足の靴の甲にキスをしろ」

ニファ「はい………」



ちゅ………



ハンジ「ええええ!? エスカレートしてるううううう?!」

ハンジ「レベルアップしやがった。でもニファ、従順に命令を行使したね」

ハンジ「こえええ……これ、本当に効き目があるんだ」

ハンジ「まさかここまで何でも出来るとは……」

ハンジ「………」

ハンジ「我ながら恐ろしい物を作ってしまった」



ニファ「あれええええ?! 今、体が勝手に動いた?! (赤面中)」

リヴァイ「すまん。かくかくしかじか(説明2回目)」

ニファ「ええええ?! そういう実験だったんですか?! やだ怖い」

リヴァイ「騙してすまん。ハンジの考案の物だ。体が勝手に動いた感じはあったか?」

ニファ「はい。こう、頭の中が「ビリビリ」した感じでした」

リヴァイ「そうか。ニファも成功したな。協力ありがとう」



リヴァイ「おい、クソ眼鏡。良かったな。これで成功例が3つ目だぞ」

ハンジ「みたいだね……」

リヴァイ「しかもニファに至ってはその感覚まで詳細に教えてくれた。ちゃんとメモ取れよ」

ハンジ「わ、分かってるよ……(メモメモ)」

ハンジ(ビリビリくる感じか……)

ハンジ(わ、私はそこまで酷い感覚はなかったけど)

ハンジ(人によって感じ方が違うのかな?)

ハンジ(私はピクッって感じで体が動いた感じだったけど)

ハンジ(………)

ハンジ(これ以上、エスカレートする命令を出させていいんだろうか?)

どんどんエスカレートさせてハンジに焼きもち妬かせようって魂胆か




ハンジ「り、リヴァイ……ちょい待って」

リヴァイ「ん? どうした」

ハンジ「その………命令の内容をこっちで指定していい?」

リヴァイ「何故だ?」

ハンジ「な、なんか急に罪悪感が出て来たかも(滝汗)」

リヴァイ「今頃それを言うのか」

ハンジ「うん。なんかこれ以上エスカレートさせたら、やばいような気がしてきた」

リヴァイ「何がやばい?」

ハンジ「後で私、恨まれないかな? 皆に」

リヴァイ「俺なら大丈夫だと判断したのはハンジだろ?」

リヴァイ「現にペトラもニファも照れてはいたが、恨んでいる様子はなかったぞ?」

ハンジ「そ、そうなの?」

リヴァイ「ああ。顔見れば分かるだろ。なんなら今、確認して来てもいいが」

ハンジ「いや、そう思うなら別にいいけど……」

ハンジ(なんだろ。変な感じだな……胸がざわざわしているような)

ハンジ(背後から急に巨人が接近してきたような、緊張感がある)

ハンジ(怖いんだけど、ドキドキするような。ええっと……「予感」に近い、第六感が今、ある)

ハンジ(このまま突き進んでいいのかな?)

ハンジ(それともここで一旦、やめておくべき?)

リヴァイ「何を迷っているんだ? ハンジ(ずいっ)」

ハンジ「!」

リヴァイ「らしくねえな。こういう実験の際には、いつもテンション上がりまくるお前が」

ハンジ「…………」

リヴァイ「……俺の出した命令が気に食わなかったのか? (ニヤリ)」

ハンジ「!」

リヴァイ「どうなんだ?」

ハンジ「いや、別にそういう訳じゃ……(キョロキョロ)」

リヴァイ「だったら問題ねえな。続けるぞ(スタスタ…)」

ハンジ「う、うん……」

ハンジ「…………」

ハンジ「リーネ、ごめん……(滝汗)」



リーネもリヴァイと遭遇しました。

リヴァイがリーネに御餅を渡して「今すぐ食べて欲しい」と頼んでいます。



ハンジ「ああ……リーネも渋々食べてくれたよ。やっぱり兵長のお願いだと断れないよね」

ハンジ「まずそうな面して食ってるな。本当にごめんね!」

ハンジ「次はもっと美味しい御餅にするからね!」

ハンジ「あいつ、次はどんな命令をするのかな…」

ハンジ「これ以上、エスカレートした命令する気なのかな……」




リヴァイ「………(チラリ)」

リヴァイ(もうひと押しか? これは)

リヴァイ(だったら……)

リヴァイ「リーネ。俺を抱きしめて、そのまま額にキスをしろ」

リーネ「はい…………」



ちゅ………



ハンジ「ぎゃあああああ?! 本当にやりおった?!」

ハンジ「身長差を逆手に取った! 額にキスって!!」

ハンジ「えええええ……でも、リーネは全く嫌がらなかった」

ハンジ「ええっと、その……」

ハンジ「…………」



リーネ「?! あ……御免なさい! リヴァイ兵長!!!!」

リヴァイ「いや、謝るな。実はかくかくしかじか(説明3回目)」

リーネ「え? え? ああ……なんだ。そういう事だったんですか(ほっ)」

リーネ「良かったあ。うっかり自分の理性が切れてリヴァイ兵長に欲情しちゃったのかと」

リヴァイ「ん?」

リーネ「リヴァイ兵長、可愛いから、たまに今みたいに、したくなる時があって、その……って、すみません。自重します(キリッ)」

リヴァイ「ふむ………」

リヴァイ「体が勝手に動いた感覚ではなかったのか?」

リーネ「いや、それはそれで合っています。でも、その……なんていうか、今のは「お酒」に酔った時の感覚に近かったです」

リヴァイ「理性が緩む様な感じだったのか」

リーネ「それに近いですね」

リヴァイ「ビリビリするような感覚はなかったか?」

リーネ「あーそれも少しだけありましたけど」

リヴァイ「分かった。貴重なデータをありがとう」

リーネ「いいえ。お役に立てて満足です! (ビシッ)」




リヴァイ「………という訳だが、クソ眼鏡」

ハンジ「………」

リヴァイ「これは正確には「命令」を行使するというより「理性」を揺さぶる程度の物かもしれん可能性が出て来たぞ」

ハンジ「………………」

リヴァイ「つまり、もしかしたら今までの命令は「受けてもいい」程度の物だったから、了承した可能性も出て来た」

ハンジ「そう、だね」

リヴァイ「最後の相手はナナバだったな。ぶん殴られるのを覚悟の上で、次はもっと無茶振りをしてみるぞ」

ハンジ「む、無茶振り……?」

リヴァイ「…………口と口でキスをさせてみる」

ハンジ「!!!」

リヴァイ「流石にその命令だったら、素直にきく筈はない。躊躇いがあれば「理性」が揺さぶられる程度の物だし、すぐ行使してくれた場合は本当に「命令」をきいた事になるだろう」

ハンジ「えっと……それ、ナナバじゃないとダメなの?」

リヴァイ「ん?」

ハンジ「べ、別の相手じゃダメかな?」

リヴァイ「…………ペトラにしてみるか?」

ハンジ「いや、ペトラじゃなくて」

リヴァイ「ニファでも構わんぞ」

ハンジ「いや、そうじゃなくて」

リヴァイ「リーネにもう一度、頼むか」

ハンジ「だから、その………ああもう、待ってよリヴァイ!!!!」

リヴァイ「……………」

ハンジ「あんた、最初に食わせた相手、忘れてない?」

リヴァイ「そう言えば最初に食わせたのはハンジだったな」

ハンジ「……………」

リヴァイ「じゃあ、お前が試験体になるか?」

ハンジ「………………」

ハンジ「……………うん」

リヴァイ「分かった」




其の時、ペトラとニファとリーネの3人が集まって、リヴァイ兵長の元へ集まろうとしていました。

ペトラ「あ、兵長がいた!」

ニファ「兵長!」

リーネ「他にも試験体が必要でしたら、他の女性の兵士も協力するって……」

と、話しかけようとしていましたが、本人達には聞こえていません。

そして、リヴァイ兵長の声は3人には聞こえました。



リヴァイ「ハンジ。俺にキスしろ。口と口で」

ハンジ「はい………」


ちゅ………


ペトラ「!?」

ニファ「!?」

リーネ「!?」

3人はその台詞を聞いて完全に固まりました。

そして目撃しました。そのキスシーンを。




ハンジ「………」

リヴァイ「体が勝手に動く感じ、あったか?」

ハンジ「なんか、ビリビリきたけど………」

ハンジ「あれ? 皆、どうしてここに? 戻ったんじゃなかったの?」

ペトラ「ええっと、今の台詞、どういう事ですか?」

ニファ「今の台詞、聞いても私達、何ともなりませんでしたけど」

リーネ「確かに。全然、ビリビリしなかったですけど…」

ハンジ「え?」

リヴァイ「そうなのか」

リヴァイ「おかしいな? 効果が持続しているなら俺の「命令」をきいたら、今のハンジと同じようにこの後、行動を起こしたくなる筈だよな?」

ニファ「という事は、効果の持続時間はそこまで長くないという事でしょうか?」

ペトラ「かもしれないですね。5分くらいで切れる物だったのかも」

リーネ「そうとしか思えないですね。ハンジ分隊長も、今、食べさせられたばかりですよね?」

ハンジ「!」

ハンジ「……うん(本当は違うけど)」

リヴァイ「なるほど。いい実験結果が出たな。ハンジ」

リヴァイ「持続時間は食べ終わった直後から5分程度までとみていいだろう」

リヴァイ「3人ともありがとう。苦労をかけた」

女子一同「「「いえいえ」」」





3人が去った後………。

ハンジ(赤面中)

リヴァイ「……………」

ハンジ「嘘だああ」

リヴァイ「いや、嘘じゃねえだろ?」

ハンジ「違う違う違う!!! 今のは、私だけ、薬の効果が続いていたんだよ!!」

リヴァイ「他の3人は何とも「ビリビリ」しなかったようだが? (ニヤニヤ)」

ハンジ「そ、そうだけど……きっと食べた量が多かったんだよ! だから持続時間が長くなったんだ!」

リヴァイ「餅の大きさには大差ねえ気がするけどなあ(ニヤニヤ)」

ハンジ「うるさいうるさい!!! 絶対違うから!! 今のは、その、違うって!!」

リヴァイ「何が違う?」

ハンジ「だから、そういう意味でキスしたんじゃなくて、本当に命令のせいで……」

リヴァイ「ほーまだ言うか。だったら、2個目を食うか?」

ハンジ「ああ、食ってやろうじゃないの!」

リヴァイ「………やっぱりやめた」

ハンジ「なんで?!」

リヴァイ「ハンジ、お前、大前提を間違えているぞ」

ハンジ「え? 大前提?」

リヴァイ「お前、常日頃、言ってるだろうが」

リヴァイ「『巨人には消化器官がない』と」

ハンジ「!」

リヴァイ「消化器官のない巨人にどうやって「胃」から薬物を吸収させるつもりなんだよ」

ハンジ「ああああああ?! そういえばその件、忘れてた!!!」

ハンジ「きびだんごの発想から、代用して「御餅」でいいやとか思った私の馬鹿あああああ!!!!」

リヴァイ「だろ? だから、この研究を続けても意味がない。巨人の体に「入れる」事をもっと工夫しねえと意味がねえ」

ハンジ「ですね……」

リヴァイ「だから俺の実験はここで終了だ。ハンジ」

ハンジ「な、なんで………?」

リヴァイ「薬の効果のない状態で「ビリビリ」きたって事は、それはハンジの中に別の理由があるんじゃねえか?」

ハンジ「だから、効果は持続していたってば!!!!!」

リヴァイ「いいや、効果は切れていた。でないとペトラ達の反応がおかしいだろ」

ハンジ「…………」

リヴァイ「認めるんだな? お前、途中でちょっと「ヤキモチ」妬いただろ?」

ハンジ「や、妬いてないよ(プイッ)」

リヴァイ「ほーまだ言うか。この口は(*ほっぺを引っ張りました)」


グイグイグイ


ハンジ「いはいほ! (痛いよ!)」

リヴァイ「何で途中で命令を変えさせようとした? 俺が他の女とキスするのが嫌だったせいじゃねえのか?」

ハンジ「………………」

リヴァイ「黙秘は肯定の意味で捉えていいんだな?」

ハンジ(ブンブン!)

リヴァイ「態度で否定したか。ここで認めないならやっぱり気を変えて、2個目の御餅を喉の奥に突っ込んでやるぞ。其の後は、お前をベッドに連れ込んでやる」

ハンジ「!」

ハンジ「……………」

ハンジ(キョロキョロ)

ハンジ「へ、ははひへ(手、離して)」

リヴァイは手を離した。

ハンジ「ううう………」

リヴァイ(じーっ)

ハンジ「分かったよ! もう! ちょっとだけ妬きました! でも、それ以上の気持ちはない………」

リヴァイ「3個目も一緒に食わせる準備は整えた(御餅2個構えました)」

ハンジ「だああああ?! この横暴! えっと……その………」

リヴァイ「……………」

ハンジ「やっぱり、そういう事なのかなあ?」

ハンジ「嫌だなああ……嘘でしょー……」

リヴァイ「失礼な奴だな。お前は何気に」

ハンジ「だってリヴァイ、口悪いじゃない。私の事、別に「女」として見ている訳じゃ……」

リヴァイ「それはお前次第だが?」

ハンジ「ん?」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「だから、お前が俺を「選択」するっていうなら、話は変わってくるが?」

ハンジ「へ……?」

リヴァイ「言ってみろ。ハンジ。この後は、どう「選択」するんだ?」

ハンジ「…………………」



ハンジはリヴァイの構えた「餅」を1個盗みました。

そしてそれをリヴァイの口に突っ込むと、無理やり食わせました。



リヴァイ「?!」

喉を詰まらせかけて、一気にごくんと御餅を食わされました。



ハンジ「今日、起きた事は全部、『忘れなさい!』」

リヴァイ「……………はい」

翌日。

リヴァイ「おい、ハンジ」

ハンジ「な、なにー? (ビクビク)」

リヴァイ「今日は、俺が近づくとビビってやがるな。何かしたか? 俺は」

ハンジ「な、なにもしてないよー? 今日もいい天気だね!」

リヴァイ「ああ、まあ晴れてはいるけどな……(なんか様子がおかしいな?)」

リヴァイ「布団を干すのに適した天気だな。ハンジの部屋の布団、ちゃんと干したのか?」

ハンジ「干してます! 今日は快晴だから干してます! じゃあね! (ダッシュ逃げ)」

リヴァイ「お、おい?」

リヴァイ「…………」

リヴァイ(なんか、地味に凹むんだが……(ズーン)」





ハンジ(ああもう、まともにリヴァイと会話出来ないよおおお!)

ハンジ(餅の効果でとりあえず、今だけ、忘れてくれたようだけど)

ハンジ(おかげで男性と女性では持続時間に差がある事が分かったけど)

ハンジ(リヴァイの場合は定期的に餅を食わせているから、効果時間が今はずっと「続いている」訳だけど)

ハンジ(これ、餅のストックがなくなったら、リヴァイ、あの時の事、思い出しちゃうよおおおおお)

ハンジ(どうしよおおおおお! 思い出した時、どうしよおおお!!)

ハンジ(恥ずかしいよおおお! うわああん!!!!)

ハンジ(こんな事なら、こんな「変な物」を作るんじゃなかったよおお!)

ハンジ(御餅を作って、ヤキモチ妬いてどうすんのおおおお?!)

ハンジ(……って、洒落を言ってる場合じゃないよおおおお!)






数日後。

ハンジ「これで最後の御餅だね……」

ハンジ「砂糖を足して混ぜて作った奴だけど」

ハンジ「もう薬のストックがないからこれ以上はリヴァイに食わせられない」

ハンジ「思い出させたらまたきっと、問い詰められる」

ハンジ(赤面中)

ハンジ「だああもう! 今は考えない! とにかくとりあえず食わせる!」

ハンジ「リヴァイーおやつ持ってきたよ」

リヴァイ「あー勝手に入れー」

ハンジ「仕事中だったの?」

リヴァイ「ん……(書類整理中)」

ハンジ「ここにおやつ、おいておくね。後で食べてね」

リヴァイ「なんか最近、やたらサービスがいい気がするが気のせいか?」

ハンジ「いや、そんな事はないと思うけどー? (視線逸らす)」

リヴァイ「もう餅は飽きた。ハンジが食え」

ハンジ「え……? (ドキッ)」

リヴァイ「お前の持ってくる餅は甘すぎる。おかげでちょっと太った」

リヴァイ「ハンジが食えばいいだろ。俺はもう要らない」

ハンジ「ひ、人が折角作って持ってきたのに酷い!」

リヴァイ「餅ばっかり持ってくるのには何か理由があるのか?」

ハンジ(ドキーン)

リヴァイ「だいたいお前が持ってくる物なんて変な薬しかねえだろ? どうせこれも入ってるんだろ? その手の薬が」

ハンジ「そ、そんな事はないよー普通の差し入れだってたまには……」

リヴァイ(じーっ)

ハンジ(う……!)

ハンジ(これはまずい?! 思い出しかけている?!)

リヴァイ「そろそろ、いいと思ったんだがな」

ハンジ「な、何が?」

リヴァイ「薬のストック、切れる頃じゃねえかなと思って我慢比べをしていたが」

ハンジ「!」

リヴァイ「体に害がある薬ではないようだし、わざと食ってやっていたが……」

ハンジ(まずい、この顔は……!)

リヴァイ「もう「餅」は飽きた。そろそろ「ヤキモチ」の方を食わせて貰いたいもんだが?」

ハンジ(やっぱり思い出してる!!!!!)





リヴァイは立ち上がって、自室の部屋の内側の鍵を閉めました。

出入り口を塞いで、ハンジの逃げ場を無くしました。




リヴァイ「全く、小賢しい抵抗をしやがって」

ハンジ(ううう……)

リヴァイ「こんなもの、食ったからと言って、一時しのぎにしかならんのに」

ハンジ「………」

リヴァイ「忘れては思い出して忘れては思い出すっていう、変な経験させやがって」

リヴァイ「まあ、後で俺も学習して「メモ」を自分に残すようにしたようだが」

ハンジ「リヴァイ、頭いい!?」

リヴァイ「その程度の事は俺も思いつく。やれやれ……」




そして甘い餅を手で掴んでリヴァイは言い放ちました。




リヴァイ「今度こそ、逃がさんぞ。いい加減に認めろ」

ハンジ「…………」

リヴァイ「ヤキモチ、妬いたってことは俺の事が「好き」って事なんだろ?」

ハンジ「…………」

リヴァイ「言えよ。ハンジ。本当の事を」

ハンジ「…………………」

リヴァイ「………………」

ハンジ「……………………………………」

リヴァイ「……………………………………」

ハンジ「リヴァイは」

リヴァイ「ん?」

ハンジ「リヴァイの方は、どうなのよ」

リヴァイ「俺か? 俺はハンジ次第だって言っただろ」

ハンジ「それって答えとしてはずるくない? 何かずるくない?」

リヴァイ「ずるいのはハンジの方だろうが」

ハンジ「私、別にずるくないよ!?」

リヴァイ「何処かだ。ずるい女の癖に」

ハンジ「なんでずるい女、認定なのよ……」

リヴァイ『リヴァイが好きとかじゃないからね』

ハンジ「!」

リヴァイ「とかよく言う癖に、俺に頼る事が多々あるじゃねえか」

ハンジ「そ、それは………」


じりじり……

リヴァイはハンジとの距離を詰めました。

壁側に押しやられたハンジは完全に逃げ場を無くしました。


リヴァイ(じーっ)

ハンジ(うううう…)

リヴァイ「まだ、ひとつだけやってねえ実験がそう言えばあったな?」

ハンジ「何?」

リヴァイ「この「薬」を2人同時に採取した場合はどういう反応をするのか、だ」

ハンジ「あーそう言えばそうだね。その実験はまだやってなかったね」

リヴァイ「折角だから試してみるか(*口に餅を咥えました)」

ハンジ「えええええ?! ちょっと、えええええ!?」



むぐ…………




ハンジ(!!!!!)

ハンジ(口移しで、とか……!!!)

ハンジ(ちょっと、待って!!! あ……)

ハンジ(あーくそ! 抵抗出来ないし! リヴァイの力強すぎる!)

ハンジ(分かったわよ!!! もう食えばいいんでしょ食えば!!)




ごっくん………




2人同時に御餅を半分こして食べてみました。

リヴァイ「………」

ハンジ「…………」

リヴァイ「何か、試しに命令してみていいか?」

ハンジ「どうぞ」

リヴァイ「俺の事を「本当」はどう思っているのか全部、答えろ」

ハンジ「リヴァイは潔癖症の過ぎる神経質でチビな男です」

リヴァイ「おい……(イラッ)」

ハンジ「マスクが何故か似合う可愛い男性で、皆に愛されている兵長です」

リヴァイ「ん……? (様子が変だな)」

ハンジ「巨人の討伐数は過去最高。筋肉も最高。腹筋は芸術的ですらあり、ずっと見ていても飽きません」

リヴァイ「…………」

ハンジ「むしろたまに触りたいと思う自分も居ます。絵づら的に変態親父になるから自重するけど」

リヴァイ「…………」

ハンジ「鎖骨や大胸筋や、上腕二頭筋、大腿四頭筋なども最高です。筋肉バンザイ」

リヴァイ「……………………」

ハンジ「あと、ナンダカンダで面倒見がいい男です。私だけでなく、部下思いだし、優しいところも知っています」

リヴァイ(なんか、照れて来た)

ハンジ「でもたまにしんどそうな時があるから、其の時だけは心配です。あんまり無理はして欲しくはないけれど」

リヴァイ「……………」

ハンジ「戦友として、尊敬しているし、いい男だと思っています。たまに口が悪いのが傷だけど」

リヴァイ「異性としては、どう思っている?」

ハンジ「…………好きだけど」

リヴァイ「けど、なんだ?」

ハンジ「それを自覚したのは最近だから、戸惑う自分がいます」

リヴァイ「…………よし」


と、白状した後、我に返るハンジだった。


ハンジ「!」

ハンジ「しまったあああああ! 洗いざらいしゃべってしまったあああ!!」

ハンジ「もう嫌だ! 全部忘れて! 今度は「忘却」の薬を作らなきゃ!!」

リヴァイ「やり過ぎてボケ過ぎさせたら致命傷になるだろうが。やめろ」

ハンジ「そうだけどおおおおお!!! いやあああああ!!! (顔隠す)」

リヴァイ「ククク………やっと捕まえられたな」

ハンジ「へ?」

リヴァイ「まあ、自白剤で自白させたようなもんだが」

ハンジ「そうだよね。酷いよね。リヴァイは」

リヴァイ「そうでもしねえと、お前、ずっと逃げるだろうが」

ハンジ「そうだけど……あ」

リヴァイ「ん?」

ハンジ「今度はこっちから命令したら、ちゃんと命令聞いてくれるのかな?」

リヴァイ「んーどうだろうな?」

ハンジ「試しにやってみよう! リヴァイは私の事を「本当」はどう思っているか全部白状しなさい!!」



すると…………



リヴァイ「巨人の事しか考えていない巨人馬鹿女」

ハンジ(合ってるけど、なんかそれをリヴァイに言われるとムカつくなあ)

リヴァイ「あんまり巨人に夢中になり過ぎているもんだから、たまに嫉妬する事もあった」

ハンジ「へ? (巨人に?)」

リヴァイ「ハンジは巨人に食われて死ぬのは本望かもしれんが、もしそんな事になったら俺はますます巨人が嫌いになるだろう」

ハンジ「………」

リヴァイ「巨人の研究の為なら自分を犠牲にし過ぎる奇行種だ。睡眠不足がたたって貧乳になった事だけがちょっとだけ許せない」

ハンジ「貧乳、関係なくねえ?!」

リヴァイ「いや、あるぞ。とある研究結果をまとめたレポートを以前、読んだ事がある。睡眠不足は成長ホルモンの促進を妨げる傾向にあるから、睡眠が不足すると胸が育ちにくくなるそうだ」

ハンジ「なんでそんなレポートを読んだ?! というか、どこ発信だそれ?!」

リヴァイ「レポートのタイトルは『サイタマ問題』と書かれていた。かなり古い文献だったが、非常に興味深いレポートだったぞ。著者は「マツコ・デラックス」という方だった」

ハンジ「ええええ………(げんなり)」

リヴァイ「という訳で、たまにはちゃんと寝て欲しい。シャワーも定期的に浴びて欲しいし、人間として、普通の生活をして欲しいと思っている」

ハンジ「すみません。研究に没頭し過ぎて人間忘れて済みません」

リヴァイ「でも、シャワーを浴びたら浴びたで、こっちはムラムラするだろうな」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「一緒に風呂、入りてえな。と、常々思っているが」

ハンジ「はいいいい?!」

リヴァイ「あと、尻を触ってみてえとか、眼鏡外しているところ見たいとか」

ハンジ「ええええ?!」

リヴァイ「まあ、ストレートに言ってしまえば「ヤリタイ」と思っているが」

ハンジ「ちょっと、え、それって、待って!」

リヴァイ「…………(*待ってます)」

ハンジ「私の事、女としてちゃんと「好き」だったの?」

リヴァイ「そう言う風に聞こえなかったのか? その通りだ」

ハンジ「ええええええ?!」

リヴァイ「でも、ハンジの方がすぐ『リヴァイが好きとかじゃないからね』って言って牽制してくるから、俺も自分からは言えない状態だったんだよ」

リヴァイ「だから先にハンジの方から「言わせたかった」んだ」

ハンジ「だから「私次第」って言ったんだ」

リヴァイ「まあ、そういう事だ。ところで、質問はまだ続くのか?」

ハンジ「あーええっと」

ハンジ「もう大体、終わったかな。うん」

リヴァイ「だったら、もういいよな?」

ハンジ「ん?」

リヴァイ「ここで、ハンジを抱いてもいいよな?」

ハンジ「へ?! あ…いや、でも……その」

リヴァイ「ん?」

ハンジ「展開が急すぎませんかね? ええっと、こういうのって段階を普通、挟みませんか?」

リヴァイ「そっちの方が好みか?」

ハンジ「そりゃそうでしょうが! 実験だって、段階を踏んでやるのが私の好みですよ!!」

リヴァイ「ちっ………しょうがねえな」

リヴァイ「…………」

リヴァイ「ハンジ」

ハンジ「な、なに?」

リヴァイ「俺に、キスしろ。愛を込めて」

ハンジ「はい………」



ちゅ………



ハンジ(赤面中)

ハンジ「今のは、薬のせいだからね?」

リヴァイ「時間的にはギリアウトのような気がしたが?」

ハンジ「ギリ、継続中です! もう自分の部屋に帰るー!」

リヴァイ「はいはい。使役の薬はもうちょっと研究を重ねろよ」

ハンジ「言われなくても分かってるわい!!!」



タタタ………



リヴァイ「…………」

リヴァイ「ま、どっちでもいっか」

そして後日。月日がいくばくか流れた後…。

ハンジ「改良型、完成したぞ!」

ハンジ「今度は「餅」じゃなくて「水風船型」に改良を重ねました」

ハンジ「この「液体」を浴びると、皮膚から吸収して同じような効果を得られます」

ハンジ「ただし、血液の中に成分が浸透するのに時間がかかるので、以前のような即効性はありません」

ハンジ「液体を浴びてから5分程度の時間がかかるのが難点だけど」

ハンジ「これで同じような効果が得られたら、今度の壁外調査の時に巨人に投げつけてみたいと思います」

ハンジ「お? 丁度いいところにリヴァイがいた」

ハンジ「ねぇリヴァイ! これあげる!」

リヴァイ「なんだ? 水風船みたいだな(ふよふよ)」

ハンジ「モデルはそうだね。これを人にぶつけてね、液体を皮膚から吸収させて……(云々かんぬん)」

リヴァイ「ほほう? 改良型か。これはいいな」

リヴァイ「では、早速(ブン!)」



パアン!!



ハンジ「!」

ハンジ「ちょっとおおおおお!? 何でまた私で試すのよおおお!!! (*ずぶ濡れ)」

リヴァイ「開発者だからだ。責任もって自分が最初の試験体になれ」

ハンジ「いやあああ! ちょっとシャワー浴びて落としてくるううう!」

リヴァイ「勿体ないからやめろ」

ハンジ「だって開発した人は記録する義務があるでしょうが! 試験体は別の人にやって欲しいからリヴァイにこれあげたのに!!」

リヴァイ「記録だったら俺が代わりにやってやる。こら、逃げるな」



リヴァイはハンジの手を握って逃がしませんでした。

しばし、見つめ合って、沈黙が続きます。



ハンジ「……………」

リヴァイ「………………」

ハンジ「…………………………」

リヴァイ「…………………………」



時間が静かに過ぎていき、5分程度の時間がそのまま過ぎていきます。



リヴァイ(そろそろいいか)

リヴァイ「ハンジ」

ハンジ「何?」

リヴァイ「今夜、仕事が終わったら俺の部屋に来い。一緒に寝るぞ」

ハンジ「……………………はい」





改良型の持続性は、丸一日効果があったようでした。




ハンジ「ねぇリヴァイ!これあげる!」(乗っ取りSS)(終わり)

>>14
餅だけに「ヤキモチ」を妬かせてみたくなってこんな話を書いてみました。
ダジャレですみませんw


そんな訳で短編リヴァイ×ハンジ(一部ハーレム?)ネタでした。
ここまで読んでくださってありがとうございました!!

このSSまとめへのコメント

1 :  恋する女の子   2014年11月21日 (金) 11:19:13   ID: pktF5vkd

面白かったー!

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom