ロン「ハリー。ハーマイオニーのパンツを盗もう」 (191)

ハリー「え、本気?」

ロン「他校との交流会の準備で女子はみんな寮にいないんだ」

ロン「チャンスだよ。いこう」

ハリー「ロン、僕らもう4年生だよ? バレたらイタズラじゃすまされない」

ロン「ハリーはハーマイオニーのパンツが欲しくない? あっそ、なら僕ひとりでいくよ」

ハリー「……」

ロン「いい匂いがするだろうなぁ。シミがついてるかも。ああ、もうサイコー」

ハリー「わかった。わかったよ、僕も行く」

ロン「そうこなくちゃ」

ハリー「慎重にいこう。見つかったら殺される」

ロン「脅かすなよ。ためらっちゃうだろ」

ハリー「ごめん」

ロン「アロホモラ!」

ガチャン

ロン「よし……鍵は外れた……」

ハリー「……」

ロン「……」

ハリー「開けないの? 部屋に入らないと下着を盗めないよ」

ロン「あ、開けるさ……急かすなって」

ロン「ふぅ。誰もいませんように……神様、お願いします」

ガチャ

キィィィィィ

ダンブルドア「……! 誰じゃ?」

スネイプ「……!」

ロン「嘘だろ……! どうして!?」

ハリー「先生! どうして女子の部屋なんかに! 何をしてるんですか!?」

ダンブルドア「ふたりとも落ちくのじゃ。その質問に答えるには、そうじゃのう……」

ハリー「!? そんな、どうして……杖を向けるんですか……!」

ダンブルドア「口外せぬと、約束してもらわなければならん」

ロン「言いません! 絶対に!」

スネイプ「信じられませんな。記憶を消すべきでしょう」

ハリー「本当に言いません! おふたりが生徒の部屋に侵入していたなんて……!」

ロン「そう、僕らが言っても信じてもらえないよ」

スネイプ「オブリビエ……」

ロン「ひっ」

ダンブルドア「待つのじゃ、セブルス。生徒に魔法を使うのは避けるべきじゃろう」

スネイプ「校長がそうおっしゃるのであれば……」

ロン「ふぅ、助かった」

ハリー「だけど……どうして、先生方は女子の部屋にいるんですか?」

ダンブルドア「ハーマイオニーのパンツを盗むためじゃ」

ロン「おっどろき! 僕たちと同じだ!」

スネイプ「それはどういう意味だウィーズリー」

ロン「えっと、僕たちも、ハーマイオニーのパンツを盗もうと思ってて」

ハリー「部屋に侵入したら、先生方がいたんです」

ダンブルドア「なるほど、そうじゃったか。うむ」

ダンブルドア「では、こうしようかのう。四人でパンツを盗み出す。それでこの一件は忘れることとしよう。ん?」

ロン「後腐れがなくていいや。だろ、ハリー」

ハリー「え、だけど……」

スネイプ「一度に四枚以上の下着が紛失したらグレンジャーが怪しむのではないですかな?」

ハリー「はい。ハーマイオニーなら気づくと思います」

ルーナ「ハリー?私のパンツ・・・いる?」ヌギヌギ
ハリー「え?いいのかい?!」
ルーナ「うん、ハリーならいいよ・・・」
スネイプ「ぐぬぬ 私もそれほしいな」
ハリー「スネイプ先生!」

ダンブルドア「じゃんけんで決める、というのはどうかのぅ」

ハリー「なるほど。負けた人はパンツを盗めないわけですね」

スネイプ「では、勝ったふたりが一枚ずつパンツを持ち帰るということで……」

ロン「じゃんけんなら僕らでも先生たちに勝てるかもしれない」

スネイプ「ポッター。お前が音頭をとれ」

ハリー「はい。それじゃあ……」

ハリー「じゃーんけーん」

ハリー「ぽ ダンブルドア「インペリオ!!!」

ロン「あぁ……」

ハリー「うぅ……」

ダンブル「ふたりとも、チョキを出すのじゃ」

ロン「……」チョキ

ハリー「……」チョキ

ダンブルドア「ふむ。わしとセブルスの勝ちじゃな」グー

スネイプ「どうやら、そのようですな」グー

ハリー「そんな、卑怯です! 服従の呪文を使うだなんて……!」

ロン「ア、アズカバン送りだ!」

スネイプ「口を慎むことだウィーズリー。グリフィンドールから100万点、減点されたくなければな」

ハリー「ロン、逆らわない方が良い」

ロン「だって、魔法をつかっていいならじゃんけんの意味無いだろ?」

ダンブルドア「この世に意味の無いものなどない。あらゆる事象にそうなった理由がある。深く考えることじゃ」

ダンブルドア「今回、ふたりはハーマイオニーのパンツを手に入れることができないかもしれん」

ダンブルドア「だが、そうなるのには必ず理由がある。そこに物事の本質があるのじゃよ」

ハリー「……だって、すいません先生。反論するわけじゃないですけど、服従の呪文をかけられたからとしか」

ダンブルドア「ハリー。考え過ぎるのはよくない。心を大らかに持つよう心掛けるがよい」

ハリー「はあ……」

ロン「深く考えろって言ったのに……」

スネイプ「ではさっそく…………グレンジャーのパンツを嗅がせてもらう」

ロン「ハリー。盗み出せないなら吐くまで匂いを嗅いでやろうぜ」

ハリー「そうだね」

ダンブルドア「ふむ。これは……履き心地がよさそうじゃのう」

スネイプ「んふーぁ……この香り。汚れた血特有の臭さがある」

ハリー「ロン。そのパンツちょっと貸して」

ロン「どうするの?」

ハリー「これで眼鏡を拭いてみる」

ダンブルドア「下着で拭った眼鏡には不思議な魔力が宿る」

ハリー「本当ですか、先生」

ダンブルドア「かつて女性の下着で水晶を磨く魔法使いがおった。結果、彼は予言者としての秀でた才能を失った」

ダンブルドア「下着で磨いたという事実に彼は惑い、水晶に欲情し、集中力を欠いたのじゃ」

ハリー「じゃあ、ハーマイオニーのパンツで拭いた眼鏡は……」

ダンブルドア「視界がハーマイオニーのパンツと繋がり、絶えぬ性欲に囚われることになるじゃろう」

ロン「ハリー、やめておけよ。いつも勃起してたら女子に嫌われるぞ」

ダンブルドア「こちらの棚は……ああ、ブラジャーかのぅ」

スネイプ「校長。今回の狙いはパンツだけでは?」

ダンブルドア「セブルス。臨機応変にじゃ。あらゆる事態に対応するとしよう」

スネイプ「校長がそうおっしゃるのであれば」

ハリー「ブラジャーと眼鏡をかけ換えてみよう」

ロン「すっげー。ハリー、前見えてる?」

ハリー「ブラジャーしか見えないよ。ロン」

ダンブルドア「ふむ……。ブラジャーは何を包んでいると思う? ん? ハリー」

ハリー「えっ……胸でしょう」

ダンブルドア「なるほど。わしは、そうは思わん」

ロン「どういうことですか」

ダンブルドア「ブラジャーは、女性自身を包む、揺り籠のようなものじゃ」

ダンブルドア「母性の塊ではないかのう。ハリー、君を例のあの人から救った愛も、それと同じじゃ」

ハリー「僕は、ブラジャーに救われたんですか?」

ダンブルドア「その通り。その通りじゃ、ハリー」

ロン「ブラジャーがあれば、例のあの人にも勝てる?」

ダンブルドア「それが真のブラジャーであれば、打ち勝つこともできよう」

ハリー「真のブラジャー?」

ロン「ブラジャーに偽物があるってこと?」

ダンブルドア「あらゆるものに真偽はある。ブラジャーとて例外ではない」

ダンブルドア「ハリー、そのブラジャーは真の母性を勝ち得ておるかのう」

ハリー「そんな、急に言われても……わかりません」

ダンブルドア「貸してみなさい」

ダンブルドア「ふむ……つけてみるとしよう」

スネイプ「校長……!」

ダンブルドア「わかっておる。覚悟はできとる」

ロン「覚悟?」

ハリー「ブラジャーをつけるのに覚悟がいるんですか?」

ダンブルドア「ブラジャーは母性だけではない、その人となりを狂わせる力を秘めておる」

ダンブルドア「強い精神を持たぬものがつければ、たちまち自分を見失うじゃろう」

ハリー「そんな、危険です。やめてください」

ダンブルドア「ハーマイオニーのブラジャーを見極めるためじゃ」

ダンブルドア「…………」パチン

ダンブルドア「あ、ああぁ! これは……!」ガクン

スネイプ「ブラジャーを外すのです……!」

ダンブルドア「いや、大丈夫じゃ……大丈夫じゃ」

ロン「顔が真っ青だ」

ハリー「先生、そのブラジャーは、その、どうなんですか?」

ダンブルドア「これは……本物じゃ」

ダンブルドア「紛れもない……ブラジャーだと言える。莫大な……パワーを感じる」

ロン「やった、ハリー。ハーマイオニーのブラジャーは本物だって」

ハリー「うん」

ダンブルドア「…………」

ハリー「先生。そろそろブラジャーを外してください」

ダンブルドア「……嫌じゃ」

ロン「えっ」

ダンブルドア「嫌じゃ! ブラジャーを外したくない!」

スネイプ「グレンジャーのブラジャーに心を囚われている……!」

ロン「そんな! どうすればいいの!?」

ハリー「スネイプ先生!」

スネイプ「エクスパルソ!」

ズドーン

ロン「わー!」

ハリー「先生!」

ダンブルドア「……っぐ、セブルス。よい判断じゃった……」

ロン「ハーマイオニーのブラジャーが爆発しちゃった……!」

スネイプ「これ以上ここにいるのは危険ですな」

ダンブルドア「うむ……ハーマイオニーの下着は想像以上の力を持っておった」

ハリー「パンツを盗まずに帰るんですか?」

ロン「だったら、僕たちが盗んでいってもいいんじゃ……」

ハリー「ロン!」

パンツ「キシャー!」

ロン「うわあああああああああああ」

スネイプ「ディフィンド!」

ビリビリビリ

パンツ「ぐあああああああああああ」

ロン「み、見た!? ハーマイオニーのパンツが僕に噛み付いてきた!」

ダンブルドア「どうやら、遅かったようじゃな」

ハリー「どういうことですか!?」

ダンブルドア「ハーマイオニーのパンツが本性を現したのじゃ。こうなったら易々と逃れることはできん」

パンツたち「「「 キシャーーー!!! 」」」

ロン「うわああ!」

ハリー「レダクト!」

ビリッ バリバリバリッ

ハリー「ロン! 先生、ロンが狙われてます!」

ダンブルドア「下着の持ち主が最も関心を寄せている者に、攻撃が集中するのじゃ」

ロン「うわあああああああああああああ助けて! 助けてぇ!」

ハリー「どうすればいいんですか! 教えてください!」

ダンブルドア「ハーマイオニーの下着は強大じゃ。魔法でどうにかなるものではない」

ハリー「そんな……!」

ダンブルドア「焦るでない。方法はある」

ダンブルドア「ハリー。ロンをつれて大広間へ向かうのじゃ」

ハリー「お、大広間? どうして」

ダンブルドア「ゴブレットじゃ。炎には退魔の力が宿っておる。パンツをゴブレットの炎に導くのじゃ」

ハリー「アクシオ! ファイアボルト!」

ハリー「ロン、いこう!」

ロン「僕が囮!? 嫌だよ!」

ハリー「ならここにいる? いずれパンツに殺されるけど!」

パンツ「キシャー!」

スネイプ「インカーセラス!」

シュルルルル

パンツ「シャー! シャー!」

ロン「わあ!」

スネイプ「はやく、いけ!」

ハリー「ロンはやく!」

ロン「わ、わかったよ!」

ギュン

ハリー「追ってきてる!?」

ロン「き、来てるよ! ハリー急いで!」

ハリー「わかってる!」

パンツたち「「「 シャー! シャー! 」」」



ダンブルドア「パンツは皆いったかのう?」

スネイプ「そのようですな」

ダンブルドア「わしらも後を追うとしよう。じゃが、その前に」

ダンブルドア「ブラジャーを回収していくかのう」

スネイプ「……」

ハリー「ついた! 大広間だ!」

生徒A「うわっ! なんだ!?」

生徒B「大量のパンツが飛んで来たぞ!」

ハリー「ロン! 降りてゴブレットの近くへ!」

ロン「えっ」

ハリー「降りるんだよ! ほら!」

ドカッ

ロン「うわっ」

ズササササ

パンツたち「「「 キシャーーーー!!! 」」」

ロン「ひぃ! きたあああ!!!」

ゴォォォォォォ

パンツたち「「「 ぎゃああああああああああああ 」」」

ハリー「ゴブレットの炎がパンツを飲み込んでいく!」

ロン「た、助かった……!」

デデデ大王「カービィ出すぞい!」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2013/12/23(月) 00:59:41.49 ID:obMnc4p90
デデデ大王「チンコ吸い込まれた!」

チンコカービィ「ポーイ」チンコ!!



つまんねえええ

マグコナガル「なにごとです!?」

生徒A「あっ、先生! 大量のパンツが……!」

ダンブルドア「オブリビエイト(ボソッ」

生徒A「あれ……?」

マグコナガル「パンツ? パンツがなんです?」

生徒B「なんだっけ?」

生徒A「いえ、何でもないです」

ダンブルドア「なにかあったのかのう?」

マグコナガル「ミスターポッターが箒で飛び回っていたようで……」

ハリー「その! えっと、気持ちが昂っちゃって!」

ロン「そう。対抗試合が近いから」

ダンブルドア「ハリー。対抗試合が近いからといってはしゃぎすぎるのはいかん」

ハリー「は、はい先生。すいませんでした」

ロン「おいハリー見ろよ。ダンブルドア、懐にブラジャーしまってるぞ(ボソッ」

ハリー「ロン、しょうがないよ。命が助かっただけでもよしとしよう(ボソッ」

~数日後~

ダンブルドア「まずひとりめは、ダームストランから、ビクトール・クラム!」

ヒュー ワーワー

ダンブルドア「ボーバトンからは、フラー・デラクール!」

ピーピー

ダンブルドア「そして最後のひとりは……ホグワーツ、セドリック・ディゴリー!」

ダンブルドア「以上、三名が今回の対抗試合の――」

「あっ! あれはなんだ!」

「ゴブレットからもう一枚紙が出てきたぞ!」

「……あれ、紙じゃないぞ!? 布か!?」

ハリー「!?」

ロン「嘘……」

ヒラヒラヒラ  パサッ

ダンブルドア「……ハーマイオニー・グレンジャー」

ハーマイオニー「……えっ?」

ダンブルドア「ハーマイオニー・グレンジャー!」

ハーマイオニー「……? なに? えっ? 私?」

ハリー「ほら、行かないと。ハーマイオニー」

ロン「が、がんばって」

ハーマイオニー「だって、私、紙なんて入れてないわ。17歳じゃないもの」

ハリー「でも名前を呼ばれたし」

ロン「ほら、行けよ」

ドンッ

ハーマイオニー「わかったわ、いくから。押さないでよ」

ロン「…………」

ロン「ハリー! どうしよう! ハーマイオニーのパンツだ!」

ハリー「名前を書いた紙じゃないと立候補できないんじゃなかったの!?」

ロン「でも、現にパンツが出てきたんだ! ハーマイオニーが代表に選ばれたんだよ!」

ネビル「ふたりともどうしたの?」

ハリー・ロン「「 別に 」」

ハーマイオニー「あー、先生。私、立候補してません」

ダンブルドア「じゃが、これが出てきた。ゴブレットの決定は絶対じゃ」

ハーマイオニー「? なんですかこれ……やだっ、私の下着!?」

「ハーマイオニーの下着!?」

「痴女だ! 下着で立候補したなんて痴女だ!」

ハーマイオニー「違う! 私じゃない! 私そんなことしてない!」

「嘘つけ!」

「じゃあなんでゴブレットから下着が出てきたんだよ!」

「嗅がせろ!」

ハーマイオニー「違うわ……私じゃない……! 信じて……!」

マグコナガル「ミスグレンジャー……! なんです、皆よってたかって無実を訴える彼女を責めるなんて!」

ダンブルドア「何が真相かは分からんが、ハーマイオニー。君の参加は絶対じゃ」

ハーマイオニー「無理です! 対抗試合だなんて!」

マグコナガル「なんとかしてあげるべきです」

ダンブルドア「ううむ」

ハーマイオニー「………? ……あの、少し、気になるんですけど」

ダンブルドア「なんじゃ?」

ハーマイオニー「どうして、先生はこの下着が私のものだとわかったんですか?」

マグコナガル「言われてみれば……ミスグレンジャー、あなたは下着に名前を書いておいたのですか?」

ハーマイオニー「いいえ」

マグコナガル「では何故、この下着がミスグレンジャーのものだと?」

ダンブルドア「!? そ、それは……」

マグコナガル「……まさか」

ハリー「ロン、雲行きがあやしい。こうなったら」

ロン「うん。そうしよう」

ハーマイオニー「まさか……私の下着をゴブレットに入れたのは……」

ダンブルドア「落ち着こう。皆、落ち着くのじゃ。冷静になって状況を俯瞰するとしよう」

ハリー「ダンブルドア先生だ! 先生がハーマイオニーの部屋に入るのを見た!」

ロン「そうだ! 僕たちに服従の呪文をかけたんだ! アズカバン送りだ!」

ダンブルドア「!!!」

~アズカバン~

ダンブルドア「わしの守護のなくなったホグワーツに闇の魔術から逃れる術はない! ここから出すのじゃ!」

ディメンター「シャー!」

ダンブルドア「……もう知らん。今は眠るとしよう」


~ホグワーツ~

ハリー「ダンブルドアがいなくても、僕にはこれがあるんだ! くらえ! ハーマイオニーのブラジャー!」

パサッ

ヴォルデモート「……? ただの布きれで俺様を止められると思っているのか?」

ハリー「そんな……! 真のブラジャーで勝てるはずじゃ……!」

ヴォルデモート「アバタケタブラ!!!」

ハリー「あああああああああああああパンツを盗もうとしなければこんなことにならなかったのにいいいいいいいいいいいい」

ハリー「もう下着泥棒なんてこりごりだ~い!」

Fin

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月01日 (水) 15:05:43   ID: B80yUIZ3

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