童女「クスクス・・・お兄ちゃん、一緒に遊ぼう?」 (25)


◆初心者

◆亀進行

 それでもよろしければどうぞ。

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 ――――・・・


 チュッ・・・クチュ・・・チュパッ・・・


男「くっ・・・んっ、ちゅっ・・あっ」


 クチャッ・・・チュッ・・・レロォ・・・


男「んっ・・・はっ・・・ハァハァ、も、もうやめ――」


 チュプゥゥゥ――・・・


男「んぅッ!?」


 クチュ・・・チュパァァ・・・


童女「クスクス・・・だめだよ、お兄ちゃん?」


 チュプッ・・・レロォ・・・クチャァァ・・・


男「あっ・・・」


 ・・・・・・・・。



 ―――――・・・・


 ――――・・・・


 ―――・・・


 ――1週間前・・・。



 ◆


 ブロロォ・・・。


 キイィィ――・・・ ガチャッ、バタン。


母「ふぅ・・・やっと着いたわね」


母「ほら、なにやってんの。あんたも早く荷物持って降りなさい?」


 ・・・ガチャッ、バタン。


男「・・・・・」


母「・・・もう、まだふてくされてんの?」


男「・・・別に」


母「仕方ないでしょ、母さん出張入っちゃって2週間は家に帰れないんだから」


男「・・・だからってわざわざ爺ちゃん家にまで預けに来なくていいじゃないか」


男「2週間くらい1人でも平気だったのに・・・」


母「ダメよ。最近は物騒な世の中になってきたんだから・・・子供を家に1人にしておくのは危険だわ」


男「ボクもう16だよ?」


母「『まだ』16でしょ?それにお爺ちゃん達もあんたに会いたがってたんだし、いい機会じゃない」


男(せっかくの夏休みが台無しだよ・・・)


母「ほら、お爺ちゃん達に挨拶しに行くわよ」


男「・・・・・」




 ――――・・・


祖父「おお!男、こんな遠いところまでよく来てくれたね」


男「・・・爺ちゃん婆ちゃん、久しぶり」


祖母「しばらく見ない間に随分大きくなったわねぇ」


男「そ、そうかな」


祖母「前に来てくれた時はまだ小学生の頃だったか」


祖母「あの頃の男くんは人見知りが激しくて、お母さんの側から一向に離れようとしなくてねぇ」


男「あ、あはは・・・」


母「・・・そろそろ行かないと――」


祖母「あら、もう行っちゃうのかい?ゆっくりしていけばいいのに」


母「そうしたいのはやまやまなんですが、仕事がありますので・・・」


祖母「大変ねぇ・・・」


母「それではしばらくの間、男の面倒よろしくお願いしますね」ペコッ


祖父「おお、気をつけてな」


母「男もあまりお爺ちゃん達に迷惑かけちゃダメよ?」


男「わかってるよ・・・」


母「それじゃあね」


 ガチャッ、バタン。


 ブロロォ・・・。



祖父「――さて、長い間車に乗って疲れも溜まっておるじゃろ」


祖父「2階に男の部屋を用意しておいたから、夕飯ができるまでゆっくりしとくといい」


祖母「お腹が減ったなら下に降りてきてもいいからね。お菓子もあるから」


男「うん・・・ありがと」



 ――――・・・


 ――2階。


 ガラガラ―・・・バタン。


 ドサッ


男「・・・ふぅ」


 ・・・ゴロン。


男「・・・・・」


男(・・・これから2週間もここにいなくちゃいけないのかぁ)


男(爺ちゃん達が喜んでくれるのは嬉しいんだけど――)


男(やっぱ退屈だよなぁ・・・)


男「・・・・・」ボー・・・


男「・・・ゲームでもするか」ムクッ


今日はここまで。



 ――ダッ バシュッ ズバッ


男「・・・・・」ピコピコ


 ドドドドッ バッ シャキンッ グシャッ!


男「あっ」


 ――gameover・・・


男「・・・・・」カチッ


男「・・・ふぅ」


男「・・・・・」


男(暇だなぁ・・・)


男(夏休みの宿題――・・・は、まだやる気が起きないし)


男(外に出かけたとしても、このへん何もなさそうだったしなぁ・・・)


男「はぁ――ほんと田舎って最悪だ」ボソッ


男(・・・・・。)


男(・・・父さんはここで、一体どんな風に過ごしてきたんだろ)


男「・・・・・」


男「・・・・・」


男「・・・お菓子でも貰ってこよ」ムクッ


 ガラガラ―・・・バタン。



 ――――・・・


祖父「それじゃあ、ちょっと行ってくる」


祖母「ごめんなさいねぇ、お爺さん」


男「・・・・・」トットットッ・・・


男「・・・あれ?爺ちゃんどこか行くの?」


祖父「おお、男。降りてきたのか」


祖父「いや、ちょっとな。婆さんが調味料を切らしたんでそれを買いにな」


男「・・・この辺にスーパーなんてあったの?」


祖父「ん?いやスーパーはないんじゃが、ここからちょっと行った先に商店があってな」


祖父「隣町のスーパーまでは流石に遠いからのぉ。調味料くらい、そこで十分じゃろう」


祖母「ほんとにごめんなさいねぇ・・・切らしてたのすっかり忘れちゃってたわ」


祖父「ええって。じゃあ行ってくる」トコトコトコ


男「・・・あっ、待って爺ちゃん。ボクが行ってくるよ」


祖父「んー?ええよええよ。男はゆっくりしときなさい」


男「大丈夫。今ちょうど暇してたところなんだ。散歩ついでに買ってくるよ」


祖父「むぅ・・・そうかぁ?・・・じゃあお願いしようかのぉ」


祖父「紙に場所を書くから、ちょっと待ってなさい」


男「うん」



 ――――・・・


 ミーンミンミンミー・・・


男「えーっと・・・・ここを左に曲がって・・・っと」


男(歩いて15分くらいの所にあるって言ってたな)


男(暇つぶしに散歩するにはちょうどいい距離かも)


 ザァァァ―・・・


男「・・・んーっ」ノビー


男(風が気持ちいい・・・)


男「・・・それにしても、ほんと山と田んぼばかりだなぁ」


男(・・・なんか、普通に茂みの中から野生動物とか出てきそうな雰囲気だよ)


 ミーンミンミンミー・・・


男「次の角を右・・・」トコトコトコ・・・


  ――ガサガサッ・・・


男「!」


男「・・・・・」


男(・・・今、茂みの中で何か動いた・・・?)


男「・・・・・」


 ガサガサッ・・・


男(!?・・・やっぱり動いた。そこに何かいる・・・)


男(・・・いたとしても小動物だよな・・・まさか、猪とか?)


男「・・・てゆうか、なんか近づいてきてないか」


 ガサッ・・・ガサガサガサ――ッ!


 バサァアッ!!


男「うわぁッ!?」




 ―――クスクス・・・



男「――・・・えっ?」


?「どうしたの?・・・お兄ちゃん」クスクスッ


男(黒いワンピースを着た・・・女の子?)


?「すごく驚いた顔してたよ?」


男「あっ・・・いや、その・・・」


男「そ、そんな事より、どうして茂みの中から出てきたりしたの?」


?「遊んでたのよ」


男「1人で?」


?「うん、私友達いないから」


男「・・・・・」


男(ここって確か分校になってるって母さんが言ってたな)


男(人数も少ないみたいだし・・・同学年の子がいないのかな・・・?)


男「・・・そっかぁ。でもだからって、女の子が1人でこんな場所にいるのは危ないよ?」


?「心配してくれてるの?」


男「そりゃあね」


?「ふーん・・・」


男「それじゃボクはもう行くから。遅くならないうちに家に帰るんだよ?」


 トコトコトコ・・・。


?「あっ、お兄ちゃん。・・・名前はなんていうの?」


男「ボクは男。・・・君の名前は?」


?「私は童女って言うの」


男「そっか。じゃあまたね、童ちゃん」






童女「・・・・うん。またね、お兄ちゃん・・・」



今日はここまで。

いつまでパンツを脱いでいればいいのかね


>>15展開早い方がいいのかなぁ?



 ――――・・・


店主「はい、お釣り540円ね」


店主「まいどー」


 ガラガラ―・・・ピシャン。


男(自販でジュースでも買って帰ろう)


 チャリン・・・ピッ、ガコン。


男「・・・・・」トコトコ・・・


男(・・・それにしても、さっきは驚いたな)


男(まさかあんな所から女の子が出てくるなんて・・・思わず声上げちゃったよ)


男「・・・はぁ、恥ずかしいところを見られちゃったなぁ」


男「・・・・・」


男(・・・女の子と言えば、昔ここに来た時によく一緒に遊んでたあの子・・・今どうしてるんだろ)


男(引っ越して・・・はないだろうな、多分。あっちはもうボクのこと覚えてないんだろうけど)


男(こっちに2週間もいれば、会うこともあるんだろうか)


男「・・・・・」


 ミーンミンミンミー・・・



 トコトコトコ・・・。


男(あともう少しで爺ちゃん家につく)


男「・・・けど、さすがにちょっと喉が渇いてきたな」


男(帰ってから飲もうと思って買ったジュースだけど・・・だめだ、我慢できそうにないや)


男(ちょうどあそこにバス停の椅子があるし、あそこで飲んで帰ろう)


 トコトコトコ・・・。


 ミーンミンミンミー・・・


男「!」


男(先客がいる。ボクと同い年くらいの女の子だ)


男「・・・・・」


男(・・・ちょっと気まずいけど、ジュース飲んだらすぐに帰るしいいか)スッ


 ・・・プシュッ。


男「・・・・・」ゴクゴクゴク・・・


男(ふぅ・・・生き返る)


男(やっぱ喉が渇いた時はコーラだよな。乾いた体によく染み渡る)


男(・・・・・)ボー・・・


男(・・・これから2週間、か)


男(この何もない田舎町で、一体どうやって過ごしていけばいいんだろう)


男「・・・はぁ」






?(・・・・・)チラッ


?(・・・・ん?)


?(どこかで見たような顔・・・)


?(!・・・ひょっとして――)


?「あっ、・・・ね、ねぇ」


男「・・・?」


?「間違ってたらごめんなさい。――ひょっとして、男くん?」


男(・・・誰だろ。どうしてボクの名前を・・・)


男「・・・・・」


男「あっ、・・・女・・・さん?」


女「やっぱりそうだ!うわー、久しぶりー!」


女「どうしてここに?あっ、夏休みだから?」


男「うん、まぁ・・・そんなとこ」


女「そっかぁ」


男「それより、よくボクのこと覚えてくれてたね」


女「当たり前でしょ。男がこっちに来てた間、ほとんど毎日一緒に遊んでたじゃない」


女「男と会うのはあの夏休み以来だけど、私にとってはいい思い出だったから。忘れるわけないよ」


男「・・・・・」


男「・・・ありがとう。なんだか嬉しいや」



男「女さん、あの頃とくらべて雰囲気変わったね。最初誰だかわからなかったよ」


女「・・・それ褒めてる?」


男「一応」


女「そっか。なら素直に受け取っとく」


女「男は――・・・あまり変わってないわね。昔と同じで、なよなよして頼りない感じ」


男「えー、ひどいなぁ」


女「あはは、嘘よ」


男「これからどこかへ行くの?」


女「うん、ちょっと隣町までね。本を買いに行くの」


女「男は?」


男「いや、ボクはちょっと休憩する為に寄っただけ。おつかい帰りなんだ」


女「そっか」


 ブロロォ・・・。


女「・・・あっ、バスが来た。もう行かなくちゃ」スタッ


女「しばらくはこっちにいるんだよね?」


男「まぁね」


女「じゃあ今度男に会いにいくから、その時にまたゆっくり話そうよ」ニコッ


男「うん、わかった」


 キィィィ・・・。プーッ・・・ガチャッ


女「それじゃあね!」タッ


男「うん、また」


 プーッ・・・ガチャン。


 ブロロォ・・・。


男「・・・・・」


男「・・・さて、ボクも帰ろうかな」スタッ


今日はここまで。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月30日 (火) 23:43:23   ID: b52XhXNU

放置ss全てに書いてますが放置するなら書くな

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