あさぎ「小岩井さんの匂いがする」(996)

ゴソゴソ

綾瀬母
『風香ー置いてくわよー』

風香
「はいはーい! 今いくー!!」

風香
「えーっとあとなんだ…」

恵那
「もー全部入れたから早く行こうよー」

風香
「あ! 洗顔入れ忘れてた! 確認してよかったーさすが私」

恵那
「あはは…それはさすがって言うの?」

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・ 

綾瀬母
「それじゃいってくるわね」

あさぎ
「はいはいいってらっしゃい」

書くの遅いから姉妹作でも読んでてね

ヤンダ「さすがによつばとヤッちゃったのはまずかった」
ヤンダ「小岩井さん、よつばを俺にくださいよ」
あさぎ「小岩井さんの……苦いかも」
あさぎ「よつばちゃん、そんなの拾っちゃうの?」
あさぎ「よつばちゃーん、あたしがお母さんになってあげよっか?」

恵那
「おみやげ買ってくるねー」

あさぎ
「別にいいわよ温泉行くくらいで…」

綾瀬母
「あんた寝る時ちゃんと鍵閉めるのよ」

あさぎ
「へーい」

風香
「皆あれは持った? ”旅行を楽しもうという気持ち”」

一同
「出発出発」

ガチャン

あさぎ
「さー…寝よ」

スタスタスタ…

風香
「あれ!?」

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・

よつば
「そんでなー、とーちゃんがのかおがぐわーってなってなー」

ジャンボ
「ぐわーってのはどんな感じだ?」

よつば
「ぐわーはこう! ぐわー!!!」

ブンブン!

ジャンボ
「はははは、それは激しいな!」

ドタドタ

小岩井
「ういー……」

ジャンボ
「お、早いな」

小岩井
「うんにゃ、休憩。 目がいかん目が」

よつば
「! とーちゃん! あれをやるといい!!」

あさぎ「虎子のココ、もうヌルヌルだよw」
虎子「恥ずかしいよ・・・もうバカ///」

小岩井
「あれか! はぁー!!!」

グワングワン

よつば
「あはははははは!」

ジャンボ
「なんだその動き!」

小岩井
「俺が開発した疲れ目を治す疲れ目ダンスだ」

小岩井
「マッサージをしながら更に身体の血行を促す効果がある! はず!」

よつば
「ジャンボも! ジャンボはめがねだからやらないと!」

ジャンボ
「! これで目が良くなるんだな! はぁー!!!」

よつば
「あはははは!!!」

ガチャ

ヤンダ
「ういーっす」

アハハハハハ…

ヤンダ
「?」

よつば
「めーよくなったか!?」

ジャンボ
「んー……  まだだ! まだ足りん! はぁー!!!」

小岩井
「はぁー!!」

ヤンダ
「…何やってんの?」

よつば
「! とーちゃん!ふしんしゃが!」

小岩井
「なに! 確かに不審だな!」

ジャンボ
「不審者は帰れ!!」

ヤンダ
「いや明らかに不審なのはあんたらだよ!?」

よつば
「いいのか!? ヤンダはめーいいのか!?」

ヤンダ
「目? 最近悪くなったけど両目ともに1くらいはあるよ」

よつば
「あはははははは! いちだって! あはははは!!」

小岩井
「あー1はないなー」

ジャンボ
「あぁ、ないな。 それは恥ずかしい」

よつば
「はー、ヤンダはめもわるいのなー」

ヤンダ
「もってなんだよ!! いや1でいいんだよ!!」

小岩井
「俺は40だ」

ジャンボ
「俺は眼鏡込みで90だ」

ヤンダ
「はいはいわかったわかった…あーもーめんどくせー…」

ドサッ ゴソゴソ

よつば
「すわるな!」

ガスガス!

ヤンダ
「いてーな!! こぼれるだろ!」

ジャンボ
「なんでお前はいつもここで昼飯食ってんだ。 ていうか昼か? 三時だぞ」

小岩井
「……やっと切られたんだな」

ヤンダ
「いややっとはおかしいだろ! 今日出勤時間遅かったんすわ」

ジャンボ
「会社に居場所が無いのも辛いな」

ヤンダ
「あるっつーの。 期待の新人って感じだし」

小岩井
「ひたいの心配?」

ヤンダ
「そんなとこ心配してねーよ! 額広くもないしね!?」

よつば
「ジャンボ、”ひたい”ってなに?」

ジャンボ
「ここだ、おでこ。 ヤンダはほら…な?」

ポン

小岩井
「…寂しいのは会社での立場だけにしとけ、な?」

ヤンダ
「あーうるせー!!!!」

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・

あさぎ
「んー……!!」

あさぎ
「ふぁー…あ」

ピッ カチカチ

あさぎ
「三時……。  あちゃー…寝すぎたか…」

ルルル…

あさぎ
「ごめん!!」

虎子
『おはよう。 どうせ起きないだろうなとは思ってたからまだ家だよ』

あさぎ
「なんかそれはそれで釈然としないわね…」

虎子
『どうするんだ? 今からでも行くなら付き合うけど』

あさぎ
「んー… 図書館6時までだしなー。 今日はもうやめとこっか?」

虎子
『期限近いんだろう。 家でちゃんとやれよ』

あさぎ
「言われなくてもどうせする事ないしねー。 明日こそちゃんと起きるから!」

虎子
『半分信じとく。 それじゃあな』

あさぎ
「はーいごめんねー」

ピッ

あさぎ
「……」

ポリポリ

あさぎ
「とは言うものの、寝すぎたせいでやる気が出ないわね」

あさぎ
「…………」

あさぎ
「!」

あさぎ
「いいこと思いつーいたっと♪」

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・

ジャンボ
「ほいじゃ帰るわ」

小岩井
「おう、ありがとな」

よつば
「ジャンボまたあしたなー!!」

ジャンボ
「明日は仕事だ! でも来てやる!」

ちょっと休憩

よつば
「おー! のぞむところ!」

フリフリ

ガチャン

小岩井
「さて……」

小岩井
「よつば! 腹減ったな!?」

よつば
「へりたくない!!」

小岩井
「とーちゃんも腹は減りたくない! まだ早いけど飯にするか!!」

よつば
「おー!! きょうはなんだ!? ピザか!?」

小岩井
「ピザか! ピザもいいな!! ひゃっほーう!!」

あさぎ
「えー、晩御飯にピザはちょっと重くないですか?」

よつば&小岩井
「!」

よつば
「あさぎ!!!!!」

あさぎ
「おーっすよつばちゃん!」

小岩井
「ん?  え?    え?」

あさぎ
「あ、こんばんは」

小岩井
「あ…こんばんは…だけど、どしたの?」

よつば
「あさぎなにしにきた! ごはんか!? あさぎもごはんか!?」

あさぎ
「ごはんっていうか、えーっと……」

あさぎ
「今晩泊めてください♪」

小岩井
「!!!」

よつば
「おー!!」

小岩井
「え? 泊まりって…ここに?」

あさぎ
「小岩井さんって他にもお家あるんですか?」

小岩井
「いやここしか無いけども…」

よつば
「よつばのいえはここですけど!」

あさぎ
「そーよねー?」

ナデナデ

あさぎ
「大丈夫ですよ、お泊りセットは持ってきましたから」

小岩井
「えーと……まぁいいやとりあえずあがって」

あさぎ
「はーい♪」

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・

小岩井
「コーヒーでいい? 多少うるさいけど」

あさぎ
「あーおかまいなく。 お茶ください」

小岩井
「なんか矛盾を感じる…」

ゴソゴソ…

あさぎ
「ふふっ」

よつば
「あさぎ、きょーはどーしたんだ? まいごになったのか?」

あさぎ
「あははは。 そーねー、人生には迷ってるかもね?」

チラッ

小岩井
「?」

よつば
「おー、じんせいなー…」

小岩井
「はいよ」

コトッ

よつば
「! よつばのがない! せきにんしゃをよばないと!」

小岩井
「おまえは牛乳にしとけ」

コポコポ

よつば
「もっと! ぎりぎりまで!」

小岩井
「…そんで、要するに一人で留守番なわけね」

あさぎ
「そーなんですよー。期限ギリギリでどうしてもやんないといけなくて」

あさぎ
「ちゃんと勉強道具ももってきましたよ?」

小岩井
「なんかつっこみどころか色々ありすぎてな……」

よつば
「はー… ぎゅうにゅうはよるでもおいしーなー…」

あ、姉妹作肝心なの忘れてた

あさぎ「結婚しようかと思うんだけど」

あさぎ
「ほら、あたしみたいな美人が一人で家に居るとか危ないじゃないですか?」

よつば
「あさぎ! てどけて!」

ヨジヨジ

あさぎ
「ん? なに?」

小岩井
「なにやってんだお前は」

よつば
「よっ…せ」

あさぎ
「あぁ…上に座りたいのね、はいどうぞ」

よつば
「あさぎのあしはぐにょぐにょしてないな!」

あさぎ
「あはは、ありがと」

ナデナデ

小岩井
「まぁうちは別に構わないけど… いや、構ったほうがいいのかなこれは」

あさぎ
「お母さん達にはちゃんと言っておきましたよ? 一応家空けるわけだし」

小岩井
「そうなの? なんか手回しが早いね」

あさぎ
「出来る女ですから!」

小岩井
「ははは… じゃあとりあえず飯にするかぁ」

よつば
「! それをわすれてた! はやく!」

小岩井
「あー… 冷蔵庫なんにもないわ」

小岩井
「そういや忙しくて暫く買い物いけてなかったな」

よつば
「はやく! シェフをよばないと!」

あさぎ
「なんか食べに行きます?」

小岩井
「んー… そうするか! よし! よつば! 今日は外食だ! 仕事も終わったしな!」

よつば
「おー… おー!!!! にくか!?」

あさぎ
「肉なんですか?」

小岩井
「わからん! わからんがとりあえずそうと決まったら出かける用意だ!」

よつば
「うー!!!」

ドタドタドタ…

小岩井
「えーとデニムデニム……」

あさぎ
「ねぇ、小岩井さん最近あたしが来てもパンツ姿のままですよね」

小岩井
「!」

あさぎ
「気が抜けたのか小岩井家に馴染んだのか… まぁいいんですけどねー」

小岩井
「ぐ… す、すみません……」

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・

ガラガラ

恵那
「わーひろーい!」

ペタペタペタ

綾瀬母
「滑るから気をつけるのよー」

恵那
「はーい!」

風香
「おー裸だとちょっと肌寒いね」

綾瀬母
「露天はこれくらいがいいのよのぼせなくて」

風香
「でも家族で温泉なんか久しぶりだねー」

綾瀬母
「そう? 先週行ったじゃない」

風香
「あはは… あれはスーパー銭湯でしょ?」

綾瀬母
「最近の銭湯はあなどれないわよ。温泉なんて要らないわよねあれじゃあ」

風香
「え!? 来てるよ!?」

綾瀬母
「ふーん… ここ痩身効果ですって」

風香
「痩せるとこなぞない!」

風香
「こんないいとこならあさぎ姉ちゃんも来ればよかったのにねー」

綾瀬母
「あーあさぎよつばちゃんちに泊まるって言ってたわ」

風香
「!!!!!!!」

恵那
「おかーさーん! こっちの温泉はいろー!」

綾瀬母
「あーいいわねぇ」

風香
「…………………」

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・

小岩井
「…で」

イラッシャイマセー

小岩井
「結局いつものファミレスなだけど、良かったの?」

あさぎ
「? 全然いいですよ? ねーよつばちゃん」

よつば
「うん! きょうはハンバーグをたべます!」

小岩井
「それいつもだろ」

あさぎ
「あははは」

ガヤガヤ…

あさぎ
「さすがにご飯時は混んでますねー」

小岩井
「家族連れが多いしね、ファミレスだし」

よつば
「あさぎはこれ! これにする!」

あさぎ
「えー? それならこっちがいいんだけどなー?」

よつば
「おー… これはこれで…」

小岩井
「………」

あさぎ
「……これ、あたし達も家族連れって思われてるんですかね?」

小岩井
「! えーと…そこまで周りの人は見てないんじゃないかな…」

あさぎ
「よつばちゃん連れてるとちょくちょくお母さんって言われるんですけど、あたしそんな老けてます?」

小岩井
「いやないない。 若いよ。 ただ若いお母さんには見える」

あさぎ
「世帯じみてるってこと?」

小岩井
「や、よつばが似合ってる」

あさぎ
「あはは、なんですかそれ。 まぁ、よつばちゃんみたいな子ならいいんですけどね面白いし」

小岩井
「うるさいけどね」

よつば
「とーちゃんはこれな! もうおすか!?」

小岩井
「……よし、押せ!!」

よつば
「らじゃー!!」

あさぎ
「ていっ!」

バンッ!

ピンポーン

よつば
「!」

あさぎ
「うふふ… ごめんね押しちゃった」

よつば
「なんでおした! よつばのしごとなのに!!」

あさぎ
「よつばちゃん毎日お仕事で疲れてるでしょ? だから代わってあげたのよ」

よつば
「あー… よつばいそがしいからなー…」

あさぎ
「そうでしょ?」

小岩井
「……いじわるなねーちゃんだな」

あさぎ
「扱いが上手いって言って欲しいですけど」

小岩井
「ははは、いいお母さんになるよ」

あさぎ
「…それはよつばちゃんの、って意味ですか?」

小岩井
「!」

店員
「お待たせしましたー、ご注文お決まりでしょうか?」

ペース遅くて申し訳ないけどご飯食べてきます
落ちたら再掲込みで立て直すので積極的に保守してもらわなくても大丈夫ですよー
ありがとう

あさぎ「ホシュリーナ」

小岩井「えっ なにが?」

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