まどか「お風呂の中からまどかって聞こえるよぉ…」(239)

まどか「すー…すー…」

まどか「…あんあん……」

まどか「うぇひひ…あんあん…杏子ちゃん可愛い…」

まどか「すぅ…ん…んんっ…」ゴロン

まどか「ん…?」パチッ

まどか「…ふわっ……」

まどか「んー…」ポケー

まどか「トイレ……」トテトテ

ガチャッ

まどか「んん…」ウツラウツラ

まどか「眠い…夜中に起きちゃった…」

まどか「早く終わらせて眠らなきゃ…」

マドカー

まどか「ん…」

まどか「まどか…?」

まどか「……気のせいだよね」

まどか「ふわぁ…眠いよぉ…」

まどか「んん…」

マドカー

まどか「…あれ?また?」

まどか「わたし…また夢でも見てるのかな…?」

まどか「うん…そうだよね…こんなに眠いんだし…」

まどか「夢に決まってるよね…」ウトウト

マドカーマドカー

まどか「………」ボーッ

マドカー

まどか「あれ?ほんとに言ってる?」パチッ

まどか「えぇ?うそっ?どうして?」

まどか「どこから…?」

マドカー

まどか「お風呂…?」

マドカーマドカー

まどか「お風呂の中からまどかって聞こえるよぉ…」プルプル

まどか「こ、怖い…どうして…?」

マドカーマドカー

まどか「わ、わたし…何もしてないよ…?」

マドカー

まどか「やっぱり…まどかって言ってるよぉ…」

まどか「うぅ…こんな夜中に誰かが来るわけないし…」

まどか「それにお風呂なんて…」
マドカー

まどか「も、もしかして…おばけ?」

まどか「嫌…嫌だよ…お風呂だなんてそんな…」

まどか「あっ…それとも…もしかして魔女がいるの…?」

まどか「魔女…で、でもわたし魔法少女じゃないし…」

まどか「どうしよ、どうしよぉ…」

マドカー

まどか「うぅっ…助けて…ほむらちゃん…」

マドカー

まどか「ほむらちゃん…?」

マドカーマドカー

まどか「………」

マドカー

まどか「…気のせいかもしれないけど」

まどか「ひょっとして…」

マドカーマドカー

まどか「ほむらちゃん…?」

マドカー

まどか「うん、ほむらちゃんの声に似てるよね?」

まどか「それじゃあ、もしかしてほむらちゃんが?」

マドカー

まどか「間違いない…間違いないよ!ほむらちゃんの声だよ!」

まどか「だって聞き間違えるわけないもん!」

マドカー

まどか「でもこんな夜中にどうしてほむらちゃんがお風呂にいるんだろ?」

まどか「うーん」

まどか「………」

マドカー

まどか「考えるより先に行かなきゃ!」

マドカーマドカー

まどか「ほむらちゃんだよね?」

ガチャッ

まどか「どうし…」

まどか「えっ!?」

プカー

ほむら?「まろかー」プカー

まどか「ほ…ほむら…ちゃん…?」

ほむら?「?」

まどか「あ、あれ?えぇっ?な、なに?」

まどか「何がどうなってるの?」

ほむら?「!」

まどか「何でほむらちゃんがこんな姿に?」

まどか「いや、ほむらちゃんじゃないの?」

まどか「でも、この声に髪…それに顔が…」

ほむら?「ほむぅ!」バシャ

まどか「きゃっ?」

ほむら?「ほむっ!ほむぅ!」バシャバシャ

まどか「わわわ?暴れないで?水が…」バシャ

まどか「うぅ…濡れちゃったよぉ…」

ほむら?「ほむっ」

まどか「よくわかんないけど…ほむらちゃん…なんだよね?」

ほむら?「ほむぅー」

まどか「でも、ほむらちゃんにしては小さいような…」ジィー

ほむら?「ほむ?」

まどか「……ら、らっこ?」

まどか「らっこさんなの…?」

ほむらっこ「ほむー」プカー

まどか「ほむらちゃんがらっこになっちゃった?」

ほむらっこ「ほむぅ」

まどか「どうして?ほむらちゃんがらっこになんて…」

まどか「うぅ…嫌だよ…どうしてほむらちゃんが…」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「…でも、可愛いかも」

ほむら?「まろかーまろかー」

まどか「えへへ」ジィー

ほむらっこ「ほむ?」

ほむらっこ「ほむっ!ほむっ!」バシャバシャ

まどか「わわわっ?水が…」

ほむらっこ「ほむー」

まどか「何で暴れるのかな?」

まどか「うーん…」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「やっぱりまどかって言ってるよね?」

ほむらっこ「まろかーまろかー」

まどか「…まろか?なのかも知れないけど…」

まどか「でも今はそんなことよりも!

まどか「どうしてほむらちゃんがこうなったかを考えなきゃ!」

ほむらっこ「ほむー」プカー

まどか「ほむらちゃんが…こんなの絶対おかしいよ」

まどか「やっぱり魔法で…なのかな?」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「もしかして、魔女の仕業じゃ…?」

まどか「ほむらちゃんが魔女と戦ってる時に魔法をかけられて…」

まどか「らっこさんに変えられちゃって…」

まどか「それで、魔女から逃げてここに…」

ほむらっこ「ほむっ」

まどか「…そっか、そうなんだね」

まどか「ごめんね、ほむらちゃん」

まどか「早く気づいてあげられなくって…」

ほむらっこ「ほむ?」

まどか「でも、もう大丈夫だよ。ほむらちゃんはわたしが守るから」

まどか「ほむらちゃん」スッ

ほむらっこ「!」

ほむらっこ「ほむぅー!ほむぅー!」バシャバシャ

まどか「きゃ?な、何で暴れるの?」

ほむらっこ「まろかぁー!まろかぁー!」

まどか「お、落ち着いて!ほむらちゃん!」

知久「まどか、大丈夫かい?」

まどか「ぱ、パパ!?」

知久「こんな夜中にお風呂に入って…どうしたんだい?」

知久「それに騒がしいよ」

まどか「え、えと!これは!」

まどか(ごめんね、ほむらちゃん!)ギュッ

ほむらっこ「~!」モゴモゴ

知久「何かあった?」

まどか「め、目が覚めちゃったからお風呂に入ってたんだ!」

知久「でも冷たくないかい?」

まどか「あ、んと!ぷ、プール行きたいなって!」

知久「プールなら昨日さやかちゃんやほむらちゃんと行かなかった?」

まどか「お、泳ぎ足りないなって!」

知久「……」

ほむらっこ「~!」バシャバシャ

まどか「だ、だから大丈夫!心配しないで?」

知久「………」

まどか「パパ…」

知久「…溺れないように気を付けるんだよ」

まどか「う、うんっ!」

ほむらっこ「~!」バシャバシャ

まどか「………ほっ」

ほむらっこ「がぶっ!」

まどか「いたっ?」

ほむらっこ「ほむぅー!」

まどか「ご、ごめんね?ほむらちゃん、苦しかったよね?」

ほむらっこ「まろかぁ!まろかぁ!」

まどか「わ、わたしがどうしたの?」

ほむらっこ「!」

ほむらっこ「ほむっほむっ」ブンブン

まどか「…?首を振ってどうしたのかな?」

ほむらっこ「まろかぁ…」

まどか「え、えと…どうしたら…」

まどか「ほむらちゃんはきっと、わたしに助けてほしくって…」

まどか「なのにわたし…何もできたくて…」

まどか「うーん…」

ほむらっこ「まろかー」プカー

まどか「…まろかって、わたしのことじゃないのかな?」

ほむらっこ「まろかーまろかー」

まどか「……でも、ほむらちゃんここに来てるんだもん」

まどか「わたしに何か言いたいんだよね?」

まどか「でも言葉は伝わらないし…」

ほむらっこ「ほむー」

まどか「あ、そうだ!ペンだよ!」

まどか「ノートに書いて貰えばいいんだよ!」

まどか「これなら話せなくったって…!」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「ほむらちゃん」

ほむらっこ「ほむ?」

まどか「わたしのお部屋に行こう?そこなら大丈夫だよ」

まどか「ほら、ほむらちゃん」スッ

ほむらっこ「ほむっ?」

まどか「早くお部屋に行こ?でも静かにね?」

ほむらっこ「ほむぅー!ほむぅー!」ジタバタ

まどか「わわっ?やっぱり暴れる…」

まどか「それに、わたしが触ろうとする度に暴れてるような…」

まどか「…わたしが嫌なのかな」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「わたしがまどかなのに…」

まどか「………」

ほむらっこ「まろかー」プカー

まどか「ほむらちゃん…」

まどか「……ほんとはわたしのこと、嫌いなのかな」

まどか「ぐすっ…」

ほむらっこ「?」

まどか「うぅ…びしょびしょだよ…着替えなきゃ…」

まどか「ほむらちゃん、待っててね…」

ほむらっこ「ほむー」

まどか「……泣いちゃダメだよ、わたしがほむらちゃんを助けなきゃ」

まどか「着替えて、リボンもつけよっと」

まどか「うん、これで大丈夫かな?」

ほむらっこ「ほむー」プカー

まどか「お待たせ、ほむらちゃん」

ほむらっこ「!!」

まどか「やっぱりお部屋でノートに」

ほむらっこ「まろかぁー!」

まどか「ペンで…ってあれ?よろこんでる?」

ほむらっこ「まろかぁ!まろかぁ!」

まどか「??」

まどか「よくわかんないけど、凄くよろこんでくれてるのかな?」

ほむらっこ「まろかぁー!」

まどか「うーん…ほむらちゃんがよろこんでくれたみたいし、もう大丈夫かな?」

まどか「おいで、ほむらちゃん」

ほむらっこ「まろかぁ!」ダキッ

まどか「あっ…えへへ」

ほむらっこ「ほむぅー」

まどか「笑ってる、らっこさんになっても可愛いね」

ほむらっこ「ほむ」

まどか「さっ、わたしのお部屋に行こっ?」

ほむらっこ「ほむほむ」

まどか「えっと…このクッションでいいかな?」

まどか「はい、ほむらちゃん」

ほむらっこ「ほむ」チョコン

まどか「えへへ、ぬいぐるみみたいで可愛い」

ほむらっこ「ほむー」

まどか「あ、ごめんね?それどころじゃないよね?」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「えと…はい、ペンとノートだよ」

ほむらっこ「?」

まどか「持てるよね?これで何か書いてみて」

ほむらっこ「ほむー?」

ほむらっこ「……」

まどか「?わからないのかな?

ほむらっこ「ほむ」スッ

まどか「あ、盾…貝殻?で何かするの?」

ほむらっこ「まろかーん!まろかーん!」カンカン

バキッ

まどか「あぁっ?ペン壊しちゃダメだよ?」

ほむらっこ「ほむっ」

まどか「あれ?なんで壊しちゃったの?」

ほむらっこ「ほむー」

まどか「んー…伝わらなかったのかな?」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「どうしよ…やっぱりさやかちゃんやマミさんに相談した方がいいのかな?

まどか「んと…ケータイ…あっ?」

まどか「わわわ?見ず濡れしちゃってる?」

まどか「電源が入んないよぉ…」

まどか「うぅ…修理に行かなきゃ…」

ほむらっこ「ほむー」

まどか「そ、それゆりもほむらちゃんを何とかしなきゃ!」

まどか「んーと…」

ほむらっこ「ほむー」

まどか「うーん…」

ほむらっこ「ほむほむ」

まどか「んー…」ウトウト

ほむらっこ「ほむ」

まどか「ん…」コクッコクッ

まどか「すぅ…」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「すぅ…すぅ…」

ほむらっこ「まろかぁー!」

まどか「んん…」

―――

ほむら「まどか!」

まどか「ん…」

ほむら「まどか!起きて、まどか!」

まどか「んんっ…ほむらちゃ…?」

ほむら「まどか」

まどか「ほむらちゃん…?」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「良かった、目が覚めたのね」

まどか「あれ?眠っちゃってたんだ…ごめんね?」

ほむら「いえ、構わないわ」

まどか「えへへ、ほむらちゃんがらっこさんになる夢を見てたんだ」

ほむら「……」

まどか「でも、らっこさんのほむらちゃんも可愛かったよ」

ほむら「……まどか」

まどか「ん?」

ほむら「それは夢じゃないわ」

まどか「え…?」

ほむら「あれは現実よ」

まどか「そ、そんな?だってほむらはこうして…」

ほむら「こうして人間の姿で入られるのも時間の問題だわ」

まどか「…ほむらちゃん?」

ほむら「私は魔女に破れ、らっこの姿に変えられたわ」

まどか「そ、そんな…」

ほむら「今は残った魔力を振り絞って元の姿に戻っているけど」

ほむら「もってあと数分ね」

まどか「おかしいよ…」

ほむら「悔しいけれど事実よ」

まどか「そんなの絶対おかしいよ!」

ほむら「……」

まどか「だってマミさんも杏子ちゃんもさやかちゃんも一緒にいたんでしょ?」

ほむら「…マミは首をもぎ取られたわ」

まどか「……え」

ほむら「さやかもソウルジェムを貫かれて…」

まどか「………」

ほむら「残った私と杏子は奮戦したけど…杏子も私を庇って結局…」

まどか「うそ…でしょ?」

ほむら「…事実よ」

まどか「うそだよっ!そんなのってないよ!」

まどか「なんでさやかちゃんもマミさんも杏子ちゃんも死ななきゃいけないの?」

まどか「なんでほむらちゃんだけ、らっこさんに変えられたの?」

まどか「こんなの絶対おかしいよ!」

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「私が人間の姿に戻ったのには理由があるわ」

まどか「…みんなの敵を討つため?」

ほむら「いえ、私では歯が立たないわ」

まどか「なら…」

ほむら「まどか、あなたよ」

まどか「わたし?」

ほむら「ええ」

まどか「そっか…わたしが…」

まどか「わたしが魔法少女になれば…!」

ほむら「…」

まどか「ほむらちゃん、わたし魔法少女になる!」

まどか「わたしの願いでみんなを生き返らせて、それで…!」

ほむら「まどか」

まどか「ほむらちゃん、みんなでその魔女をやっつけようよ!」

ほむら「違うわ」

まどか「えっ?」

ほむら「私が人間の姿に戻った理由はひとつ」

まどか「ほむらちゃん…?」

ほむら「まどか、あなたを殺すためよ」

まどか「…え?」

ほむら「まどか、あなたはそうやってまた魔法少女になろうとするのね」

まどか「だ…だって…」

ほむら「私はあなたを魔法少女をするわけにはいかない」

まどか「ほむらちゃん…?」

ほむら「魔法少女にさせない為にはもう手段を選ばないわ」

ほむら「私にはもう時間がないもの」

まどか「何を…言って…」

ほむら「だから、まどか。私はあなたを殺すわ」

まどか「ほむら…ちゃ…」

ほむら「さよなら、まどか」チャキッ

ターンッ

―――

カーンッ

まどか「うっ…」

カーンッカーンッ

まどか「んんっ…」

ほむらっこ「まろかーん!まろかーん!」カーンッカーンッ

まどか「ん…あれ…?」

ほむらっこ「まろかーん!まろかーん!」カーンッカーンッ

まどか「わ…わたし…生きてる…?」

まどか「………」

まどか「はぁ…夢落ち…?」

ほむらっこ「まろかー!」

まどか「…ほむらちゃん?」

まどか「こっちは夢じゃなかったの…?」

ほむらっこ「ほむっ」

まどか「よ、良かった…のかな…?」

まどか「ほむらちゃんはらっこさんのまま…だけど…」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「今は…まだ5時かぁ」

まどか「うーん…わたし一人で考えてても仕方ないし」

まどか「お昼頃にさやかちゃんに相談しに行こうかな?」

ほむらっこ「ほむ」

まどか「ほむらちゃん、一緒に寝よう?」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「えへへ、こっちだよ」

まどか「ほむらちゃん、ここにおいでよ」

ほむらっこ「ほむっ」モゾモゾ

まどか「ふふっ。さて、わたしも寝なきゃ」

まどか「リボンほどいて…」シュル

ほむらっこ「!」

まどか「?」

ほむらっこ「まろかぁー!まろかぁー!」ジタバタ

まどか「わわ?また暴れだしちゃった?」

まどか「ど、どうして?リボンがいいの?」

ほむらっこ「まろかぁー!まろかぁー!」ジタバタ

まどか「え、えと…これでいいのかな?」ギュッ

ほむらっこ「!」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「……リボンしたまま寝るのはちょっと勝手が悪いけど」

まどか「ほむらちゃんが喜んでくれるのならそれでいいかな?」

ほむらっこ「ほむー」

まどか「おやすみ、ほむらちゃん」

ほむらっこ「まろかー」

翌日

さやか「んー、まどか電話もメールも返さないし何やってんだろ?」

杏子「別にまどかがいなくたって、あたしがいればいいじゃねぇか」

さやか「よくないって、あたしはまどかと遊びたいんだからさ」

杏子「むっ…」

さやか「むしろ、何であんたがここにいるのさ?」

杏子「え?そりゃ…べ、別にいいじゃねーか!」

さやか「あんたはマミさんと一緒にいれば良かったのに」

杏子「よ、良くねーよ!」

さやか「そもそもマミさんは何処行ったの?」

さやか「いっつもあんたの側から離れなかったじゃん」

杏子「あれはマミが勝手に付いてくるからさ」

さやか「ふーん…まぁ、あたしはマミさんなら歓迎だから構わないけど」

さやか「杏子はなぁ…」

杏子「な、なんだよ!」

さやか「あんたは可愛げがないから、なんか楽しくないんだよねぇ」

杏子「なっ…」ガーン

さやか「杏子ももうちょっと可愛かったらねぇ」

杏子「う、うるせー!」グスッ

さやか「…あれ?もしかして泣いてる?」

杏子「ないてねぇ…」ウルウル

さやか「ご、ごめん!あたしも本気で言った訳じゃないから気にしないで!ねっ?」

杏子「うっせー…」

さやか「冗談だって冗談!」

杏子「うぅ…」

さやか「えと…ま、マミさんは?」

杏子「あいつは変な言葉残してどっか行ったよ…」

さやか「変な言葉?またなんか技でも作ったの?」

杏子「いや、何か『いないなら呼べばいいじゃない!』とか言い出してどっかに走ってったよ」

さやか「?わけわかんないけど、まぁいいや」

杏子「……」

さやか「で、あんたはマミさんがいなくて寂しいからあたしについてきてるわけね」

杏子「別に寂しい訳じゃねーって」

さやか「ん?」

杏子「あたしはただ…」

さやか「きゃー!かわいー!」

杏子「えっ!?あ、あたしが?」

さやか「仔犬だぁー、一人で散歩してんのかな?」

杏子「………」

さやか「ほら、おいでー」

仔犬「あんっ!あんっ!」

さやか「あはは、良い子良い子」ナデナデ

杏子「……」

仔犬「あんっ!」

さやか「えへへ、よしよし」ナデナデ

さやか「やっぱ仔犬は可愛いね!」

杏子「かわいい…」

さやか「うん、だからあんたもちょっとはこの子を見習いなさいよー?」

杏子「!」

仔犬「あぁんっ♡」

さやか「なんてねー…ってあれ?杏子?」

仔犬「あんっ!」

さやか「消えた……?どこ言ったんだろ?」

さやか「まぁいいや、そろそろまどかん家行かなきゃね」

さやか「ばいばーい!またねー!」

仔犬「あんっ!」

さやか「さてと、まどかん家に…」

ウェヒ

さやか「ん?この声…」

ティヒィ

さやか「いや、笑い声はまどか!」

さやか「この変にまどかがいるのかな?」

ホムラチャ

さやか「ほむらちゃ…また二人で遊んでんの?」

さやか「仲良いのは構わないけど、メールくらい返しなさいよね?」

さやか「まったくもー!」

さやか「……あ、そうだ!」

さやか「さやかちゃんを無視した罰だ!隠れて脅かしてやろっと!」

さやか「えぇーっと?この変に隠れてれば大丈夫かな?」

ほむら「まどか、おいしい?」

さやか「きたきた」

さやか「あたしって本当エリ」

ティヒィ

ほむら「ふふ、それはよかったわ」

さやか「…ん?」

ウェヒー

ほむら「まどか、今日は時間があるからのんびり過ごしましょう」

ほむら「大丈夫、あなただけは絶対に守るから」

ホムラチャ

ほむら「ふふっ」

さやか「ほむら、何さっきから一人で話してんだろ?」

さやか「まどかの姿が見れないし…ただの独り言だよね?」

ウェヒー

さやか「あれ?じゃあこのまどかの笑い声は?」

さやか「この笑い声はまどか特有だから聞き間違いとかしないし」

さやか「…でもまどかはいないっぽいし……」

ティヒー

さやか「うーん…どうなってんの?」

ほむら「まどか、行きたいところはある?」

ホムラチャ

ほむら「ふふ、まどか…」

さやか「もういいや、出てっちゃえ!」

さやか「ほむらー!何独り言してんのさ!」

ほむら「さやか?」

まどか?「うぇひ?」

さやか「!?」

SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
エーベルージュ
センチメンタルグラフティ2
Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
初恋ばれんたいん スペシャル
ファーランド サーガ1、2
MinDeaD BlooD 4
【シヴァンシミター】WOG【クリムゾンクルセイド】
アイドルマスターブレイク高木裕太郎

ほむら「さやか、私に何かよう?」

まどか?「うぇひー」

さやか「え?あ、いや…えと…ぬ、ぬいぐるみ?」

ほむら「ぬいぐるみ?」

まどか?「ほむらちゃ」

さやか「ぬいぐるみが喋った!?」

ほむら「ぬいぐるみとは失礼ね」

さやか「いや、だってこれは!」

まどか?「てぃひ?」

さやか「ま、まどか…?」

ほむら「ええ、まどかよ」

まどか?「ほむらちゃ!」パタパタ

さやか「まどかよ。って言われても…どう見ても人間じゃないじゃん」

ほむら「そうね」

まどか?「うぇひ?」

さやか「何て言うか…あざらし?」

さやか「うん、あざらし!あざらしだ!」

まどか?「てぃひー」

ほむら「それは否定しないわ」

さやか「え?んじゃマジでまどかがあざらしになったの?」

【まどか☆マギカ】巴マミ×キュゥべえスレ3.5 【キュゥマミ】
幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
パターン1
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
パターン3
マミ「あなた誰なの?」 QB「前の個体は処分した」
QB「『前の僕』、は精神疾患を『患い』かけていたからね。『僕達』にとっては、『煩わしい』存在でもあったしね」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

ほむら「…この感じ、優しさ、暖かさ」

ほむら「どれをとっても、この子はまどか、そのものよ」

まどか?「ほむらちゃ!」パタパタ

さやか「…どうしてまどかがあざらしに…」

さやか「いや、ごまどかになっちゃったの?」

ほむら「ごまどか?」

さやか「なんかその方が可愛いじゃん」

ほむら「そうかしら?」

ごまどか「てぃひー!」

さやか「ほら、なんかごまどかも嬉しそうだし」

ごまどか「ほむらちゃ!」

ほむら「そう、まどかが嬉しそうならそれで構わないわ」

さやか「えへへ、ごまどか。よろしくね!」

ごまどか「てぃひっ!」

さやか「あははっ!」

さやか「………」

さやか「ってちょっと待って!なんでまどかがごまどかになってんの?」

ほむら「それは私にも…」

さやか「え?わかんないの?」

ほむら「ええ…」

ごまどか「てぃひ?」

さやか「え?え?わけわかんないよ?」

さやか「もしや魔女にやられた…とか?」

ごまどか「?」

ほむら「いえ、私もその線は考えたのだけど、どうも違うみたいなの」

ほむら「この子には魔女の口付けもないし、魔力も感じられない」

ほむら「それに、まどかを危険な目に晒さないよう注意していたもの」

ほむら「魔女の仕業とは考えにくいわ」

ごまどか「ほむらちゃ!」

さやか「そっか…あんたが言うならそうなのかも」

さやか「ん?ってかいつごまどかを見つけたの?」

ほむら「昨夜よ」

さやか「と言うと?」

ほむら「昨夜、喉が乾いて目が覚めたの」

ほむら「だから水を飲もうと思っていたらバスルームから声がして」

さやか「てぃひひって?」

ほむら「ええ、だから私はてっきりまどかが遊びに来たのかなって」

さやか「いや、夜中に遊びには来ないっしょ」

ほむら「そう?この前もまどかは夜中に私の家に来たわよ?」

さやか「えぇ?何しに?」

ほむら「どうも怖い映画を見たら眠れなくなったらしいの」

さやか「あー、あたしが貸りて来て一緒に見たやつかな」

さやか「別にそんなに怖くなかったけどなぁ」

ほむら「怖くて一人じゃ眠れないから一緒に寝ようって私の家に来たのよ」

さやか「へー」

さやか「…あれ?なんかおかしくない?」

ごまどか「うぇひー」

ほむら「おかしい?何が?」

さやか「一人じゃ眠れないのに、夜中にあんたの家に来たんでしょ?」

ほむら「そうなるわね」

さやか「一人で夜出掛ける方が怖くない?」

さやか「って言うか事前に電話やメールもしとけって話よ!」

ごまどか「てぃひぃ」

ほむら「そこまで気が回らない程怖かったのよね?まどか」

ごまどか「ほむらちゃ!」パタパタ

さやか「んー…まぁそれは今はいいわ」

さやか「それよりも!マジでどうなってんの?」

さやか「ほんとにまどかなの?」

ごまどか「うぇひ?」

ほむら「何を言っているのよ、このツインテールや可愛さは間違いなくまどかよ?」

さやか「たしかにツインテールはまどかっぽいけどさ…」

ほむら「まどかはどんな姿になってもまどかよ」

ごまどか「ほむらちゃ」

ほむら「そうよね?まどか」

ごまどか「ほむらちゃ!」パタパタ

さやか「ならさ、今からまどかん家行ってみない?」

さやか「なんでまどかが夜中にほむらん家に行ったのか」

さやか「そしてなんで、あざらしになったのか解るかもしれないからさ」

ほむら「ええ、もともとそのつもりだったわ」

さやか「のんびりするんじゃなかったの?」

ほむら「それは慌てても仕方ないからよ」

さやか「とか言って、ほんとはごまどかとのんびりしたかっただけじゃないの?」

ほむら「ち、違うわ!そうよね、まどか?」

ごまどか「ほむらちゃ!」パタパタ

さやか「はぁ…なんか緊張感ないね、あんた達」

さやか「でもさやかちゃんは違いますからね!」

さやか「こうなったらあたしがこの事件を解決してみせる!」

ごまどか「てぃひー」

さやか「まどか、あたしが元に戻してあげるからね!」

ごまどか「うぇひー?」

さやか「待っててね、まどか!」

一方

まどか「すー…すー…」

まどか「…きゅーきゅー……」

まどか「てぃひひ…きゅーきゅー…キュゥべえ可愛い…」

まどか「すぅ…ん…んんっ…」ゴロン

ほむらっこ「ほむ!?」ギュム

まどか「ん…?」

ほむらっこ「まろかー!まろかー!」ジタバタ

まどか「んん…あっ?」

ほむらっこ「まろかぁー!」ジタバタ

まどか「わわわっ?ごめんね、ほむらちゃん!」

ほむらっこ「ほむー!」

まどか「いつもの癖で抱き締めちゃった」

まどか「ほむらちゃんはぬいぐるみじゃないもんね?」

ほむらっこ「ほむっ」

まどか「てぃひひ、わかってるよ」

まどか「えっと、今は…えぇ?もうお昼前だよ?」

ほむらっこ「ほむ?」

まどか「早くさやかちゃんに相談しなきゃ!」

ほむらっこ「まろかー」

まどか「早く支度しなきゃ!あっ…あぅぅ…寝癖が酷いよぉ」

まどか「髪とかさなきゃ」シュルル

ほむらっこ「!」

ほむらっこ「まろかー!まろかー!」ジタバタ

まどか「また?うーん、そんなにリボンが良いのかな?」

まどか「ほむらちゃん、すぐに戻すからちょっと待っててね」

ほむらっこ「まろかー!」

まどか「あはは…なんだかリボンだけが気に入られてるみたいでちょっと嫌かも」

ほむらっこ「ほむほむ」

まどか「でも、ほむらちゃんが喜んでくれるのならいっか」

まどか「お待たせ、ほむらちゃん」

ほむらっこ「まろかー!」

まどか「さやかちゃん達に会いに行こっ?」

ほむらっこ「ほむっ」

まどか「はい、だっこしてあげるね」

ほむらっこ「ほむぅー!」

まどか「えへへ、それじゃいこっか」

ほむらっこ「ほむ!」

まどか「早く元に戻れると良いね」

ほむらっこ「ほむー」

さやか「にしても、ほんとなんでまどかがあざらしに?」

さやか「せめて言葉が通じればなぁ…」

さやか「でも鳴き声?とほむらちゃんとしか言わないからね」

さやか「うー…なんか悔しい、何でほむらだけ…」

さやか「あたしの方が付き合い長いのにさぁ」

さやか「さやかちゃ、って言ってくれればいいのに」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「そーそー、そんな感じにさ」

さやか「って…」

まどか「良かった。さやかちゃん、ここにいたんだね」

さやか「えっ?まどか?」

まどか「さやかちゃん、あのね?ほむらちゃんが…」

ほむらっこ「!」

さやか「あれ?あれ?なんで?まどかが人間になってる?」

まどか「えー…ちょっと酷いよぉ」

まどか「わたしは人間だよ?」

ほむらっこ「みきさやか!」

さやか「ん?ほむら?」

さやか「ちょっと、聞いてよ!」クルッ

さやか「まどかが…ってあれ?」

まどか「さやかちゃん?」

さやか「今ほむらの声しなかった?」

ほむらっこ「みきさやか!」

さやか「ほらまた!って…」

ほらまたって「ほむー!」

さやか「ほ、ほむら?え?らっこ?」

まどか「そうなの…ほむらちゃんが…」

さやか「え?え?え?」

さやか「あれ?だってほむらは向こうに…」

さやか「ゆ、夢でも見てんのかな…あたし…」スッ

ほむらっこ「!」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむらっこ「みきさやかーん!みきさやかーん!」カーンッカーンッ

さやか「いたっ?いたたた!」

さやか「な、なにすんのよ!」

ほむらっこ「ほむぅー!」

まどか「ダメだよ?ほむらちゃん、急に叩いたりなんてしちゃ」

ほむらっこ「まろかー!」

さやか「え…えっと?ほんとどうなってんの…?」

さやか「まどかはあざらしなのに人間になってて…」

まどか「もぉ!わたしは人間だよっ?」

さやか「ほむらは人間なのにらっこになってて…」

ほむらっこ「みきさやか!」

さやか「あれ?あれ?」

ほむら「さやか、走らなくてもまどかの家は逃げはしないわ」

ごまどか「ほむらちゃ!」パタパタ

さやか「……え?」

さやか「あれ?あれ?あれ?」

さやか「あれっ?あれっ?あれっ?」

さやか「まどかがあざらしでほむらがらっこで…」

さやか「ぷしゅー」

ほむら「さやか、どうしたの?煙がでてるわよ?」

まどか「さ、さやかちゃん、大丈夫?」

ほむら「…あら?」

まどか「あれっ?」

ほむら「まどか!?」

まどか「ほむらちゃん!?」

ごまどか「ほむらちゃ…?」

ほむらっこ「まろか…?」

ごまどか「!」

ほむらっこ「!」

まどか「あれ?ほむらちゃん…だよね?」

ほむら「え、えぇ…あなたこそ、まどか…よね?」

まどか「う、うん!もちろんだよ!」

ほむら「なら…」

まどか「このほむらちゃんは一体…」

ほむら「このまどかは一体…」

ごまどか「ほむら…ちゃ…」

ほむらっこ「まろか…」

ごまどか「ほむらちゃ!」ピョン

ほむら「っ?」

ほむらっこ「まろかぁー!」ピョン

まどか「きゃっ?」

ごまどか「ほむらちゃ!ほむらちゃー!」ピョコピョコ

ほむらっこ「まろかぁ!まろかー!」トテトテ

ギュッ

ごまどか「ほむらちゃあ…」ギュゥッ

ほむらっこ「まろか…」ギュゥッ

まどか「……」

ほむら「……」

さやか「ぷしゅー」

ごまどか「ほむらちゃ」ピト

ほむらっこ「まろか」ピト

ほむら「…まだ、よくはわからないけど」

まどか「あの子たち、凄く嬉しそう」

ほむら「うん、そうね」

まどか「そっか、あのほむらちゃんはあのあざらしさんを探してたんだね」

まどか「だからわたしのツインテールで喜んでたんだ」

ほむら「あのまどかも、私ではなく、あのらっこを探していたのね」

ごまどか「ほむらちゃ」ギュゥッ

ほむらっこ「まろか」ギュゥッ

まどか「あの子たち、ずっとくっついてるね」

ほむら「きっと、お互い大好きなんだと思うわ」

まどか「えへへ、可愛いね」

ほむら「ええ…」

まどか「…ちょっと、羨ましい…かな」

ほむら「まどか…」

まどか「……ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「なにかしら?」

まどか「もし…もしもだよ?もしわたしが魔法少女になるって言ったら…」

まどか「ほむらちゃんの反対を押しきってでも魔法少女になったら…」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃんは…わたしを…わたしを殺してでも止める?」

ほむら「!」

まどか「…ごめんね、こんな時にこんなこと聞いちゃって」

まどか「ただ…あの仲良くくっついつるあの子たちを見てると」

まどか「わたしも本当にああなれるのかなって…」

ほむら「まどか」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「…私はあなたが魔法少女になると言ったら…」

まどか「言ったら…?」

ほむら「やっぱり…悔しい…かしら?」

まどか「えっ?」

ほむら「ずっとずっと、あなたが魔法少女にならずにすむように頑張ってきたのに」

ほむら「結局、私はそれを守れないのかなって…」

ほむら「あの時のまどかとの約束を守れないって…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「でも、これだけは言えるわ」

ほむら「私は何があっても、絶対にまどかを殺させはしない」

まどか「!」

ほむら「私の夢はあなたを魔法少女にすることじゃなく」

ほむら「あなたが何時までも笑っていられる世界を守ることだから」

ほむら「まどかといることだから」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「だから、あなたを殺すだなんて絶対にしないわ」

まどか「えへへ、そっか」

ほむら「でもどうしてそんなことを?」

ほむら「叶えたい夢でもあるの?」

まどか「ううん、ちょっとね」

ほむら「…そう」

ごまどか「ほむらちゃ」ピト

ほむらっこ「まろかー」ピト

まどか「ねえ、ほむらちゃん。あの子たち凄く幸せそうだよね」

ほむら「ええ、もう二度と離さない…そう言っているように感じるわ」

まどか「あの子たちは何処かから離ればなれでやって来たのかな?」

ほむら「そうかもしれないわね」

まどか「…また会えて良かったね」

ほむら「ええ、ほんとにね」

まどか「……」ギュッ

ほむら「!」

まどか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか…?」

まどか「わたしの願い…叶えてくれないかな?」

ほむら「……ええ、もちろんよ」

まどか「ありがと、ほむらちゃん」

ほむら「私はあなたに何をすればいいの?」

まどか「…わたしもほむらちゃんと」

ごまどか「ほむらちゃ」ギュッ

ほむらっこ「まろか」ギュッ

まどか「あの子たちみたいになりたいなって」

ほむら「…そう」

ピトッ

まどか「えへへ、これでお揃いだね」

ほむら「うん」

ごまどか「ほむらちゃ」ギュッ

ほむらっこ「まろか」ギュッ

まどか「ほむらちゃん」ギュッ

ほむら「まどか」ギュッ

さやか「………」

さやか(え?なにこの状況?)

さやか(なんかいい感じになってるっぽいけど)

さやか(どういうことなの?)

さやか(ごまどかとほむら似のらっこ?ほむらっこ?)

さやか(まあなんでもいいや)

さやか(ごまどかとほむらっこはずっとくっついてるし)

さやか(…まあ見てて可愛いからいいけど)

さやか(まどかとほむらもなんかくっついてるんだけど?)

さやか(まぁなんとなくそんな気はしてたけど、やっぱそうなるわけね)

さやか(いやまぁ…悪くはないと思うけどさ)

さやか(さやかちゃんとは一体何だったのか)

さやか(これが一番の問題点だよね)

さやか(あたし何のためにここにいるんだろ?)

さやか(明らかにあたしだけ浮いてるんだけど)

さやか(さやかちゃんピンチ)

さやか(動くに動けないじゃん)

さやか(あぁー!誰か来てくれないかな?)

さやか(もぉ、肝心な時に杏子のやついないんだから)

さやか(だいたい何処行ったのよ?)

さやか(マミさん家かな?)

さやか(って言うかマミさんは?)

マミ「見つけたわ!」

さやか(タイミングよく来た!)

ごまどか「うぇひ?」

ほむらっこ「ほむっ?」

マミ「良かった…ここにいたのね?」

まどか「マミさん?」

ほむら「何か私達に用かしら?」

マミ「ええ、その動物の方の鹿目さんと暁美さんにね」

ごまどか「てぃひ…」

ほむらっこ「ほむっ!」

まどか「ほむらちゃん…あ、ほむらっこちゃんは怒ってるの?」

ほむら「…ごまどかは怯えているわ」

マミ「うーん…やっぱりそうなるわよねぇ」

ごまどか「うぇひぃ…」

ほむらっこ「ほむっ!ほむっ!」

マミ「ごめんなさい、何もあなた達を引き離すつもりであんなことをしたわけじゃないの」

まどか「えと…」

ほむら「マミ、あなたが原因のようね」

マミ「ええ…話せば長くなるから簡潔に話すわ」

マミ「この子たち…鹿目さんと暁美さんは私が別の世界から召喚したの」

まどか「えぇ?」

ほむら「召喚ですって?」

マミ「その…なんて言うか、キュゥべえのことで色々あって…」

マミ「キュゥべえ…私のことを好きになってくれるのは嬉しいんだけど」

マミ「何て言うか、その…ちょっと違うのなって」

マミ「私が一人の時のキュゥべえは感情がありすぎて、ね…」

まどか「う、うん…」

ほむら「それで?何で召喚なんて?」

マミ「キュゥべえに似合う相手がいないなら呼べばいいかなってね」

マミ「それで召喚に挑戦してみたの」

まどか「そ、そんなに簡単にできるものなのかな?」

マミ「いえ、まさか私も本当にできるだなんて思っていなかったわ」

マミ「でもやっぱり魔法少女ってすごいのかしら…できてしまったの」

ほむら「…マミ、それなりの因果があなたに来るわよ」

マミ「ええ、それは大丈夫。受け入れるわ」

マミ「でもそれよりも…」

ごまどか「うぇひぃ…」

ほむらっこ「ほむー!ほむー!」

マミ「大の仲良しのこの子たちを別々の場所に召喚してしまって…」

マミ「本当にごめんなさい、どうしてこうなったのか私にも分からないの」

マミ「ただ結果としてこうなってしまったのは私の責任だわ」

マミ「でももう大丈夫だから安心して?」

マミ「元の世界に返してあげるから」

ほむらっこ「ほむ…」

ごまどか「ほむらちゃ…」

ほむら「そもそもどうしてこの子たちが召喚されたの?」

マミ「それは…私が暁美さんと鹿目さんを想像したからかしら?」

まどか「え?どうして?」

マミ「あなた達が、私の知る限りで一番の仲良しだと思ったからかしら?」

ほむら「私たちが…」

まどか「一番…」

マミ「ふふ、それは間違いなさそうね」

マミ「そして…」

マミ「離ればなれにしてしまって本当にごめんなさい」

マミ「もう誰もあなた達を引き離しなんかしないから、安心して帰って?」

ほむらっこ「ほむー…」

ごまどか「ほむらちゃ?」

マミ「ねっ?」

ほむらっこ「ほむ」コクッ

マミ「ふふ、ありがとう」

まどか「それじゃあもうお別れなの?」

マミ「うん…この子たちも早くみんなの所へ帰りたいはずよ」

ほむら「だからさよなら…ね」

まどか「そっか…ちょっと寂しいかな…」

ほむら「まどか…」

マミ「ごめんなさい、私が余計なことをしなければ…」

マミ「あら?」

ほむらっこ「まろかー!」

まどか「ほむらっこちゃん?」

ほむら「ほたて?いつの間に…」

ほむらっこ「まろかーん!まろかーん!カーンッカーンッ

まどか「?」

ほむらっこ「ほむっ!」スッ

まどか「え?わたしにくれるの?」

ほむらっこ「ほむぅ」コクッ

まどか「ほむらっこちゃん…えへへ、ありがと!」

ほむらっこ「ほむほむ」

ほむら「ふふ、よかったわね」

まどか「うんっ」

ごまどか「うぇひー…」

ごまどか「てぃひっ!」

ごまどか「ほむらちゃ!ほむらちゃあ!」パタパタ

ほむら「あら?わたしに何かあるの?」

ごまどか「てぃひー!」ピョン

ごまどか「ほむらちゃ!」ギュッ

ほむら「まどか…」

マミ「お別れのハグ、ね」

ほむら「…ふふっ、ありがとう。まどか」

ごまどか「ほむらちゃ!」

ほむら「でもあなたの帰る場所はここじゃないわ」

ほむらっこ「まろかー」

ほむら「ほら、ほむらっこが待ってるわよ?」

ごまどか「ほむらちゃー!」ピョン

ほむらっこ「まろか!」ギュッ

ごまどか「てぃひー!」ピト

まどか「てぃひひ!」

ほむら「ふふっ」

マミ「さて名残惜しいけど、そろそろ時間ね」

マミ「準備はいい?」

ごまどか「うぇひ」

ほむらっこ「ほむっ」

まどか「ばいばい!ごまどかちゃん、ほむらっこちゃん」

ほむら「元気でね」

ごまどか「てぃひぃー!」

ほむらっこ「ほむほむ」

マミ「それじゃ、いくわよ?」

マミ「ドルチェッツァ・コンヴォカツィオーネ!」

カッ

さやか「………」

さやか(その時の光景は不思議でした)

さやか(友達に似ているあざらしとらっこが元の世界に帰ったかと思うと)

さやか(今度はその友達二人も手を繋いで家に帰っていったんです)

さやか(それを見て、あたしはやっぱりこう思いました)

さやか(さやかちゃんとは何だったのか)

さやか「いやいやいや!ほんと何なの?色々おいてけぼりなんだけど?」

マミ「あら?美樹さん、どうしたの?」

さやか「あら?美樹さん、どうしたの?じゃありせんよ!」

さやか「えっ?結局あの子らはなんだったの?」

さやか「そもそも召喚ってなに?」

さやか「ドルチェッツァ・コンヴォカツィオーネってなに?」

マミ「美樹さん」

さやか「はい?」

マミ「あるのよ」

さやか「なにが?」

マミ「奇跡も魔法もあるのよ」

さやか「は、はぁ?」

マミ「うふふっ」

さやか「わ、わけわかんないんだけど…」

マミ「過ぎたことを気にしても仕方ないわ」

マミ「今はこれからのことを気にするべきだと思わない?」

さやか「これからのこと?」

マミ「ほら」

杏子?「あんあん!」

さやか「……へ?」

杏子?「あん!あん!」

さやか「き、杏子…?」

杏子?「あ、あんっ!あんっ!」

さやか「あんた、犬のコスプレなんかしてどうしたの?」

杏子「だ、だってさやかが仔犬を見習えって…仔犬が可愛いって言うからさ」

さやか「はぁ?」

マミ「まあ!美樹さん、あなたそんな趣味があったの?」

さやか「いやいや!そんなわけじゃ!」

マミ「ふふ、慌てない慌てない」

さやか「違うんだって!」

マミ「佐倉さん、頑張ってね」

杏子「ああ!」

さやか「いや!頑張んなくていいから!」

杏子「あんあん!」

さやか「あんた恥ずかしくないの?」

杏子「あんあん!」

さやか「ちょ…」

マミ「ふふ、可愛いじゃないの」

キュゥべえ「なるほど、マミはあんなのがいいんだね」

マミ「え?」

キュゥべえ「やあ!やっと会えたね、マミ!」

マミ「き、キュゥべえ!?」

まどか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「なにかしら?」

まどか「さやかちゃんを忘れてたから帰ってきてみたけど」

まどか「帰ってこなかった方がよかったかも知れないね」

ほむら「ええ、杏子がはっちゃけてるわね」

杏子「あんあん!」

さやか「わ、わーっ?わかった!わかったから!」

杏子「あんあん!」

さやか「参った!あたしの負け!だから何時もの杏子に戻ってー!」

まどか「うぇひひ!あんあん!杏子ちゃん可愛い!」

ほむら「確かに可愛いけれど、大切な何かを失っているような…」

まどか「大丈夫だよ、さやかちゃんもまんざらでもなさそうだし」

さやか「き、杏子!くすぐったいって!」

杏子「あんあん!」

まどか「ねっ?」

ほむら「そうね。ただ、それよりも私が気になったのは…」

キュゥべえ「きゅーきゅー」

マミ「きゃぁぁっ?」

キュゥべえ「マミはあのまどかやほむらみたいな動物が好きなんだね?」

マミ「違うわ!あれはキュゥべえの…」

キュゥべえ「ありがとう、マミ!でも僕は君一人で十分だ」

キュゥべえ「だから僕はマミのためになら動物にだってなるさ」

キュゥべえ「きゅーきゅー」

マミ「わわわわ!落ち着いて、キュゥべえ!」

まどか「てぃひひ…きゅーきゅー…キュゥべえ可愛い…のかな?」

ほむら「愚問ね」

まどか「そ、そうだね」

杏子「あんあん!」

さやか「んっ…やめ…」

キュゥべえ「きゅーきゅー」

マミ「きやぁぁぁっ!」

まどか「……」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどか」

まどか「帰ろっか」

ほむら「ええ、まどかの家にね」

まどか「みんな、ばいばい」

ほむら「ほどほどにしなさいね」

その夜

まどか「すー…すー…」

ほむら「んん…」

まどか「すぅ…ん…んんっ…」ゴロン

ほむら「ほむ!?」ギュム

まどか「ん…?」

ほむら「ま、まどか…」

まどか「んん…あっ?」

ほむら「あ、ごめんなさい」

まどか「わわわっ?ごめんね、ほむらちゃん!」

ほむら「いえ、大丈夫よ」

まどか「昨日はほむらっこちゃんを抱き締めちゃって」

まどか「今日はほむらちゃんを…」

ほむら「それなら私も同じ」

ほむら「私も昨日はごまどかを抱き締めて、今日は…ね?」

まどか「えへへ…」

ほむら「ふふ、目が覚めちゃったわね」

まどか「うん、ココア作ろっか?」

ほむら「ありがとう」

まどか「それじゃ、ついてきて」

まどか「昨日のこの時間にほむらっこと会ったんだよね」

ほむら「私もこの時間だったかしら?」

まどか「マミさんは間違えて…って言ってたけど、本当にそうだったのかな?」

まどか「マミさん、本当は…」

ほむら「……さあ、どうかしらね?」クスッ

ほむら「でもこれだけは言えるわ」

ほむら「奇跡も魔法もやっぱりあるのね」

まどか「うん、そうだね」

まどか「奇跡も」

マロカー

ほむら「魔法も」

ホムラチャ

まどか「あるんだね」

ほむら「うんっ」

まどか「ね、ほむらちゃんにも聴こえたかな?」

ほむら「ええ、もちろんよ」

まどか「ねっ、お風呂見に行かない?」


ほむら「ええ、私もちょうどそう思ったところよ」

ほむら「だって聴こえたもんね」

まどか「うんっ!」

まどか「お風呂の中からまろかって聞こえるよぉ!」ニコッ

おわり

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