淡「ふふ。麻雀って楽しいよね」竜華「あ……あぁぁ……」(221)

実況『さあAブロック準決勝も大詰め! 残るは大将戦のみとなりました!』

実況『先鋒で宮永選手が築いた大量リードを、千里山女子が凄まじい勢いで追いかけています。
両校の点差はなんとわずか1000点! 他二校に大きく差をつけて独走状態となっています!』

セーラ「いけるで。このまま決勝進出や!」

竜華「任せといて。病院にいる怜の分まで、私が頑張るさかい」

泉「後は頼みます。絶対勝ちましょう!」

やめて!

廊下

淡「あーあ。だるー。大将戦は軽く流そっと」ツカツカ

泉『絶対勝ちましょう!』

淡「ん?」

千里山女子控え室前

淡「ああ、ここ千里山の控室か」

セーラ『もうこのまま白糸台抜いて一位通過してまえ竜華!』

淡「」

淡「――――あ?」

船Q『そうですよ。この点差なら不可能ちゃうかと』

泉『先輩ならいけますって!』

竜華『……そうやな。せっかくやから一位通過で決めたろか!』

セーラ『せやせや。それが怜への何よりの見舞いになるで』

竜華『怜……そうや。怜がここまで頑張ってくれたんや。私も気張らなあかんな』

セーラ『その意気やで竜華』

淡「……」

竜華『もういっそのこと、白糸台トばしてまおか』

セーラ『お、そりゃええなあ。やってまえ』

泉『白糸台の大将は一年。一年最強は私ですし、あの大星とかいう
大将はたいしたことありませんよ』

淡「……」

竜華『まあいずれにせよ、私の敵やあらへん。ボコボコにしてまうで!』

淡「……」

五分後

竜華(見ててや怜。あんたの想い、無駄にはせえへん。皆で決勝に行こう)

竜華「ん?」

淡「……」

竜華「なんや、卓に来てるのあんただけかいな。大将戦、よろしゅうな」

淡「……ねえ」

竜華「ん?」

淡「先鋒のあの人、無事?」

竜華「先鋒? 怜のこと? うん、大事はないって。心配してくれとるん? おおきに」

淡「そっか。そりゃ他の三人も必死になるわけだよね。テル相手にあそこまで必死に食らいついて、
意識を失うくらいがんばったのに、後の四人が不甲斐なかったら申し訳ないもんね」

竜華「せやな。だから私らは負けられへん。悪いけどこの大将戦、勝たせてもらうで」

淡「……ふふ」

淡「――逆にさ」

竜華「ん?」

淡「逆に、副将までが必死に頑張ってここまでうちに点差を詰めて二位抜けで決勝進出が
ほぼ確定してるのに、最後の最後で大将が負けたせいで敗退……なんてことになったら、
もうあの先鋒の人に顔向けできないよね」

竜華「――ッ! なんやて?」カチン

竜華「やれるもんならやってみ。私は負けへんで」

淡「私ね、身の程をわきまえない人って大嫌いなんだ。そういう人は、見ているだけで
こっちを不愉快にさせる。虫唾が走るの」

淡「――あなた、もう二度と麻雀打てなくしてあげる」ゴォォォッ!

竜華「……!」ビク

しず(ラーメン食べたい・・・あの人の髪の毛ラーメンみたい・・・モグモグ!」

>>12
しず淡…

いや違うか

大将戦

穏乃「よろしくお願いします!」

姫子「よろしくお願いします」

竜華「よろしくお願いします」

淡「……」

淡「――ふふ。よろしくね」

竜華(起家か。ここで一気に逆転したる!)

穏乃「……」カチャ

竜華「ロン! 3900!」

次局

竜華「ツモ、2600オール」

次局

竜華「ツモ、3200オール!」

前に似たようなの見たな

セーラ「竜華ハシッテンナー! 親で三連続和了や」

泉「白糸台も余裕で抜きましたよ! さすがです!」

竜華「ふふふ」

竜華(どうや白糸台。あれだけ息巻いとったくせにこのザマかいな? 覚悟が違うで)

竜華(私らはなぁ、怜の想いを背負っとるんや、こんなところで負けるわけにはいかへんねん!)

淡「……」


竜華「ツモ! 4000オールや!」

>>17
ネタ被り調べてなかった。二番煎じだったらごめん

菫「どうなってるんだ大星のやつ。まるで気迫が感じられない」

誠子「また適当に流して終わるつもりじゃないですか?」

菫「まったくあいつは……その日の気分で本気を出したり手を抜いたり、ムラがありすぎる」

照「……」

菫「? どうした、照」

照「……前にも、こんなことなかったっけ」

菫「……?」

照「軽く流すにしても、淡の性格なら親に連荘させて試合を長引かせるなんてことしないはず」

菫「……確かに」

照「特定の一人だけが何度も連荘して、そのあと……」

菫「! あ、予選のときの……! ま、まさか大星のやつ」

尭深「……またやる気なの?」

菫「と、止めたほうがいいぞ!」

照「どうやって?」

照「軽く流すにしても、淡の性格なら親に連荘させて試合を長引かせるなんてことしないはず」

菫「……確かに」

照「特定の一人だけが何度も連荘して、そのあと……」

菫「! あ、予選のときの……! ま、まさか大星のやつ」

尭深「……またやる気なの?」

菫「と、止めたほうがいいぞ!」

照「どうやって?」

竜華「ロン、7700」

竜華(どうや見たか! もう5連続和了。私が最強や! 怜、待っててな。最高の
プレゼント用意しとくさかい、はよ目覚ましてや)

淡「……ふふ」

淡(そうそう。そうやっていっぱい点棒を食べて大きくなってね)

淡(痩せた家畜を捌いても意味がない。もっと肥え太った身体を、
じっくり調理してあげる……!)ゴッ

>>24ミス

菫「なんだっていい。このままじゃ千里山の大将が……!」

照「……試合中は何もできない。前半戦が終わったら注意しよう」

菫「ぜ、前半戦って……大星の親が二回もあるじゃないか」

菫「それまでに千里山が壊されるぞ……!」

照「……」

竜華「リーチ!」

竜華(もう20万近くあるやないか。白糸台に8万点も差つけてもうた。なんか逆に
申し訳なくなってきたわ。……いやいや、これも勝負の世界や。手加減抜きでいくで)

淡「ロン」

竜華「え?」

淡「2000」

竜華「あ、はい」

竜華(あー、和了られてもうたか。まあええわ。出だしとしては完璧な滑り出しや)

竜華「……」カチャ

淡「ロン。1000点」

竜華「む……」

次局

竜華「……」カチャ

淡「ロン、1500」

竜華(安手ばかりで場を進めてる。親の連荘狙いか。そう上手くいかんで)

次局

竜華「……」カチャ

淡「ロン、2000」

次局

淡「ロン、2400」

次局

淡「ロン、2900」

竜華「……」

竜華(この……私を狙い撃ちしとるな? ええやろ。受けて立つで!)

次局

淡「ロン」

竜華「うっ……」

次局

淡「ロン」

竜華「なっ」

淡「ロン」

竜華「くっ……!」

次局

淡「ロン」

竜華「……」プルプル

次局

淡「ロン」

竜華「」

竜華(や、安手ばかりでもう10連続和了……全て私からのロン和了り……!?
こ、こんなアホな……!)

竜華「……!」カチャ

竜華(て、聴牌! やっと聴牌や。もう6局以上聴牌になってなかった。きたで)

竜華(和了ったる! なんとしてもこの手は和了ったる!)

竜華(浮いとるんは四萬か。これを切って……!)カチャ

淡「ふふ」カチャ

竜華「!?」ビク

竜華(な、なんやねん。まだ切ってもないのに、なんで白糸台は手牌を掴んでるんや)

竜華(まるで、私が捨てるのが四萬ってわかってて、それで和了るみたいやないか!)

淡「……どうしたの? 早く切りなよ」ジー

竜華「くっ……」

竜華(ハッタリのつもりか? 舐めたらあかんで!)ターン

淡「ロン」パラララララ

竜華「」


次局

竜華(な、なんでや……なんで私の捨てる牌がわかるんや)

竜華(い、いや、今のは偶然や。ただの偶然……)カチャ

竜華(お、また聴牌。ええで。ここで白糸台の流れを止める!)

竜華(①筒切りや!)カチャ

淡「……」カチャ

竜華「!?」ビク

竜華(ま、また私が打つ直前に手配を掴んで……こ、これが当たり牌なんか?)

竜華「……」カチャ

淡「……」カチャ

竜華(私が①筒を手配に戻したら白糸台も牌を構えるのをやめた……)

竜華(……ひ、ひとまずこの①筒は様子見や)

竜華(ほんなら、今度は⑦筒切りや)カチャ

淡「……」カチャ

穏乃「この辺に美味いラーメン屋の屋台来てるらしいですよ」
姫子「あっ、そっか。行きたいなあ」

竜華「!?」ビク

竜華(な、なんで⑦筒でも手配を構えるんや! まさかこれも当たりっちゅうんか!?)

淡「……」ジー

竜華(な、なんやその早く切れとでも言いたげな視線は)

竜華(こ、この⑦筒も保留や)カチャ

淡「……」カチャ

竜華(くっ、また手牌から手を離して……舐めおってからに!)

竜華(まあ、待ちが①④⑦筒って可能性はある。一旦別のとこに回るか)

竜華(2索……これは通るやろ)カチャ

淡「……」カチャ

竜華「!?」ビクッ

竜華(な、なんでやねん! なんで2索でも牌を構えるんや! おかしいやろ!)

淡「……」ジー

竜華「うぅ……」

竜華(白糸台は揺さぶりをかけてるだけや……ホンマはまだ聴牌にすらなってないかもしれん)

竜華(弱気になるな。相手の思う壺や!)

竜華(ほんなら5索。もうこれで勝負や)カチャ

淡「……」カチャ

竜華「ぐっ……また……!」

淡「……」ジー

竜華「え、ええ加減に……」

淡「……」ジー

カチャカチャカチャカチャカチャカチャ

竜華「ええ加減にせえよ!」ターン

淡「ロン」

竜華「んなっ……!」

34555②③④④④④⑤⑥ 5

淡「タンヤオ」

竜華「」クラッ

竜華(そ、そんなアホな……①⑦筒と25索が全部当たりやて……?)

ママンがご飯作ってくれたのでちょっと行ってきます
なるべく早く戻ります

①筒の時の役はなんだよw

>>51
筒子は一つずつずらして脳内補完してくだしあ
麻雀自体は弱いので大目に見てくださいな

竜華(ま、まだや。まだ取り返せる。気持ちをしっかり持つんや。心を揺らしたらあかん!)

淡「リーチ」チャラ

竜華「う……」

竜華(3巡目で親のリーチかいな……いくらなんでもここは降りるしかない)

竜華(白糸台の捨て牌は、東、⑨筒、①筒か)

竜華(なんとも言えん。とりあえずヤオチュー牌は通りそうな感じがする)

竜華(まずは西を切るか。もう西は他家が三枚捨てとるし、これで振り込みはない)

竜華「……」カチャ 西

淡「ロン」

竜華「うん」

淡「うん」

竜華「……」

竜華「……ん?」

淡「ん?」

竜華「ん?」

淡「?」

まぁ三巡目国士でその捨て牌なら事故だろ

竜華「え? なに? なんて?」

淡「ろん」

竜華「なにが?」

淡「その西。ロンだよ」

竜華「は? これ?」ツンツン

淡「うん。ロン」

竜華「いやいや、これ四枚目やで?」

淡「? だから?」

竜華「いやいや。だってそんなん、四枚目の西でロンってそんなん、おかしいやん」

竜華「だってそんなん……そんなん有り得へんやん……そんな役ないやん……!」プルプル

淡「あるじゃん、一つ」

竜華「あらへん……そんなんあらへん……嘘や……嘘やそんなん……有り得へんやん」ガタガタ

淡「あるってば。ほら」パララララ

一九19①⑨東南北白発中中 西

淡「ね? ちゃんと和了ってるでしょ?」

竜華「あ……あぁ……嘘やぁ……」ガタガタ

淡「国士無双。48000点」

竜華「こ、こんな……だってまだ3巡目やで? あんたの捨て牌なんやねん。東、⑨筒、①筒
ってなんやねん……それで国士? は? 有り得んやろそんなん……」

淡「いいから、さっさと続きやろうよ」


淡「――まだまだ勝負は終わってないんだからさ」

竜華「ひっー―」ビク

竜華(さ、三位に転落……あかん。このままじゃあかんねん。なんとかここで和了らな……)

淡「リーチ」

竜華「!!??」ビクゥ‼

竜華(も、もう嫌やぁ……!)

竜華(降りる。降りるで! 何が通る? 現物……くそ、一つもないんかい!)

竜華(こ、これ……?)カチャ

淡「……」カチャ

竜華「!?」ビクッ!

竜華(ま、また手牌を掴んで……私の打牌で和了るつもりや!)

竜華(あかん。この牌は切れん!)カチャ

淡「……」ジー

竜華(な、なんやねん。私が牌を戻したのに、なんであんたは牌から手を離さへんねん)

竜華(それやとまるで、私が何を切っても振り込むって確信してるみたいやないか!)

淡「……ふふ」ジー

淡「早く切りなよ。すぐ楽にしてあげる」ジー

竜華「ひぃ――!」

竜華(な、何を切っても当たり牌な気がする……嫌や、もう何も切りたくない……)

竜華(こ、これなら通る……?)チラ

淡「……」ジー

竜華(あ、あかん! これをまっとる! ……ほ、ほんなら、これ……?)チラ

淡「……」ジー

竜華(うっ……! こ、これなんか? ほんまはこれが当たりなんか!?)

竜華(せ、せやったら……こ、これやったら通る……よね?)チラ


淡「……」ジー

竜華(うあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!)

なんかエロイな

審判「あの、清水谷選手、打牌をお願いします」

竜華「わ、わかってます……」

竜華(も、もうこうなったら、目を瞑って……)パチ

竜華(なんも見いひん。感覚や。手牌からランダムに選ぶんや……)ソロソロ

竜華(こ、これや!)ターン


淡「――ロン。ま、薄々そんな気はしてたでしょ?」

竜華「」フラッ

竜華(ま、また振り込んでもうた……これで13回連続……あ、あかん、意識が
朦朧としてきた……)

淡「ほら、早く点棒ちょうだいよ」

竜華「は……はぃ……ぃ、いくらですか?」ヨロヨロ

淡「見ればわかるでしょ? 48000点」

竜華「」

竜華「…………………………………………ぇ」

123発発発白白白中中中九 九

淡「大三元。親の役満は48000点」

竜華「」

淡「ほら、早く」クイクイ

竜華「……ゃ」

淡「ん?」

竜華「ぃ……まゃ」

淡「んー?」

竜華「こんなんイカサマや!!!!」ガタッ!

穏乃・姫子「!?」ビクッ

淡「は? 全自動卓じゃん」

竜華「有り得へんやろ! 二連続で役満なんか! 二回とも私が振り込むとかぁ!!」

審判「し、清水谷選手、落ち着いてください。会場には何台もカメラが設置されていますし、
イカサマはできません。お気持ちは解りますが、席に座ってください」

竜華「うぅ……こんなん……絶対認めへん……認めへんからなぁ……!」グス

淡「……ふふふ」ニヤ

竜華(なんやねんこれ……! なんやねんこれぇ!! こんな理不尽……あっていいはずない。
ついさっきまで私がダントツトップやったんや……それを……こんなわけのわからん
連続和了なんかで……!)ギリ

竜華(くそ……くそぉ……! ――――ん?)

1123445667899

竜華「――」

竜華(――――は)

竜華(は――あはは)

竜華(あはははははっ! きた! 来たで!! なんちゅう配牌や。リーチかけて裏のれば
数え役満も有り得るで!)

竜華(い、いや九連……九連宝橙も有り得る! いや、それ以前に次のツモで和了れば
地和やないか!)

竜華(最高や。やっぱり神様は平等や。このまま理不尽が続くことを許しはるわけない!)

竜華(ええで白糸台。確かにあんたの勝ちや。認めたる。でもな、二位抜けするんは私や。
この手で和了れば、余裕で二位抜けの可能性はある!)

竜華「……」カチャ

竜華(こい!!)

竜華(……ふう、地和はならずか。まあええわ。役満にこだわるつもりはあらへん。
九連ももうええわ。でも数えは十分見えるで)

竜華「リーチ! ダブルリーチや!」

穏乃・姫子「!?」

竜華(こんなん出るに決まってる。出えへん方がおかしい。せや。出るに決まってるんや!)ドックンドックン


淡「――ふふ」

竜華「!?」ビク

竜華「な、なんや。なにがおかしいんや」

淡「期待と落胆。希望と絶望。これらは全て振り幅が大きいほど衝撃も大きい」

淡「初めに大量得点で最高の希望が見えたかと思えば、今度は連続失点でどん底の絶望を味わう」

淡「でもそこに新たな希望が指し込まれたあなたは、一転して最大級の期待をその手牌に託す」

淡「今あなたの振り幅は最高値と最低値をブンブン振れ回ってる状態なの」

竜華「なんやねん……何が言いたいんや!」

淡「ふふ。簡単なことだよ」

淡「――私はあなたの期待を……粉々にぶち壊す。その期待を落胆に散らせてあげる」


淡「オープンリーチ」

穏乃・姫子・竜華「!?」

竜華「お、オープンリーチやて!? どういうつもりや!?」

淡「今大会では確か2飜扱いだったっけ? まあ、どうでもいいけどね」

パラララララララ……


一一一三三三⑤⑤⑤⑨⑨⑨白 

竜華「…………は?」

淡「四暗刻単騎。ダブルがないから、48000だね」

竜華「」

竜華(こ、こんな……アホな……)

竜華(ま、また……やくま……あ、あほな……)

淡「でも安心してよ。オープンリーチなんだから、白を打たなければ振り込みはないよ」

淡「――あーでも、一人振り込む可能性のある人がいるっけ?」ニヤ

竜華「!?」ビクッ

竜華(そ、そうや……私はリーチ宣言しとる。こ、ここで白を引いたら……!)

淡「もしここで役満なんかに振り込んじゃったら、あなた……箱が割れちゃうね?」

竜華「……ぁ」ガタガタ

淡「どうしよっか? トんじゃうよ? せっかく先鋒が意識を失うまでがんばってくれたのに。
後の三人が必死に点数を稼いでやっとの思いで追いついたのに。あなたのせいで負けちゃうね?」

竜華「あ……あぁぁ……」

淡「千里山女子のインハイが終わっちゃうね? 同じチームの皆にはなんて言って謝ろっか?
正直に、10回以上連続で振り込んだ後、三回連続で役満に振り込んじゃいましたって言う?」

こんな時のためのチョンボですよ

竜華「……」ガタガタ

淡「ほら、あなたのツモ番が回ってきたよ。さあ、ツモってツモって。もしかしたら
あなたの方が和了れるかもしれないよ?」

竜華「……」

カタカタカタカタ……

竜華(こ、怖い……ツモりたくない……)カタカタ

竜華(頼む……頼むわ神様……もう悪いことしません……いい子になりますから……!)

竜華「……」カチャ

竜華(あ、あかん、怖くて目、開けられへん……)ギュ

竜華(神様……神様ぁ……!)ドックンドックン

竜華(私やろ。ここは私が和了るところやろ。せやろ? だって私は……私は皆の……
怜の想いを背負って……皆で決勝行こうって……優勝しようって約束して……!)ドックンドックン

竜華(ここまでボコボコにされても耐えて耐えて耐えてやっとこんな手が入ったんや!
待ちも沢山ある! あっちは白の単騎待ちや! 負けるわけないやんか!!)ドックンドックン

竜華(私や……私が和了るべきなんや! 私が和了らなおかしい! そんなこと
あっていいはずない! 漫画ならここはそういうシーンや!!)ドックンドックン

>>120
親の役満確定状態でチョンボマンガン払いで済むならみんなそうするわw

竜華(頼む……頼みます……!)ギュ

竜華(……………………ぇ、な、なんや…………)カタ

竜華(なんやこの手触り……つ、つるつる……な、何も掘られて……な……)カタカタ

竜華(な、なんで……なんで何も掘られてないん? な、なにが……なにがどうなって……)ガタガタ

淡「……」ニヤニヤ

竜華(あ……ああぁぁ……嘘や……嘘やぁ……こんなん……あああぁああぁ……)ドックンドックン

竜華(わ、私は怜と……皆と決勝に……行くって……嫌や……嫌や……決勝に……
言うんや、怜に……決勝進出決まったでって……目が覚めたら、怜に……あぁぁ)ドックンドックン

竜華(嫌や……! こんなん……ああぁ……)ドックンドックン

竜華(神様……怜……怜ぃ……)ドックンドックン

竜華「…………」チラ





竜華「あ――あぁぁ……あ、あああぁ、ああぁぁ」

竜華「ああああああああああああ!!! 嘘や、嘘やあああああ!!」

竜華「こんな、こんなん嘘や、ありえへ、有り得へんやん。嘘や。嘘や嘘やぁ……ああぁぁあ
なんで、なんで白……なんで白がぁ……」

淡「――く。……ぷ、くく」プルプル

竜華「あ、ああぁ、だ、誰か……助け……あ、頭ハネ……」カタカタ

淡「ないよ。私が下家なんだし」

竜華「な、なんで……なんでこんな……ああぁぁ……」

唯一、一般人でも盲牌できる白で待つ辺り、鬼畜だよなw

準決勝大将戦終了後

竜華「ごめんな怜ィ…。うちトバされてしもた…。」

怜「そんなん構へんよりゅーか。さ、はよスロット打ちにいこや!もう開店するで!」

審判「……あ、あの……清水谷選手……その……和了りでないのならば、あの……打牌を……」

竜華「う、うぅぅ……嫌や……嫌やぁ……打ちたくない……!」

淡「打たないと終わらないじゃん。リーチしてるんだから、早く打ってよ」

竜華「うぅ……」プルプル

竜華「…………」

竜華「…………て」ボソ

淡「ん?」

まだ諦めるな!轟盲牌や!

神盲牌なら何とかなる


竜華「…………して」カタカタ

淡「なに? 聞こえないよ。もっとはっきり言ってよ」



竜華「……み、見逃し……て」カタカタ



淡「……」

竜華「……見逃して……ください」カタカタ

デビ子「そろそろ混ぜろよ」

シズとデビ子はもう帰ってるんじゃね

淡「……役満手の和了りを見逃せって?」

竜華「も、もう許して……私の負けや……だ、だから……ロンせんといてぇやぁ……」

姫子「ちょ、ちょっと……」

穏乃「……」

淡「それはさすがにちょっとねー」

竜華「……お、お願いや……後生や……見逃して……堪忍してぇ……」カタカタ

淡「……ふぅー」ヤレヤレ


淡「……わかった。いいよ」

(白は山に)あと2枚!あと2枚!

竜華・姫子・穏乃「!?」

竜華「え、え、え……え、ええの? み、見逃してくれるん……?」

淡「うん。ロンしないであげる。さすがに私もやり過ぎたかなって思うし」ニコ

竜華「ほ、ホンマに? ホンマになん?」ビクビク

淡「本当だって。もし嘘でも、どうせあなたはその牌切るしかないんだし、早く切りなよ」

淡「早くしないと、私の気が変わっちゃうかも」

>>156
6白を24に変えれるな
11234445647899 2
でもここから2捨てるからノーテン…

竜華「ま、待って! 切る、切るから!」ガタ

竜華「……た、頼むで? ホンマに、頼むで?」プルプル

竜華「……」

竜華(こ、怖い……怖い……!)カタカタ

トン

竜華「……」ブルブル

姫子「……」

穏乃「……」

淡「……」

淡「……ふう」

カチャ

竜華・姫子・穏乃「!?」

竜華(つ、ツモった、次の牌を……! み、見逃してくれた……)ウル

竜華「あ、あぁ……おおきに。ホンマにおおきに……!」ポロポロ



淡「ツモ」

猿「ロン、大三元です!」
デビ子「ロン、国士無双」
でやっぱあがってくださいってパターンあるで

淡「四暗刻単騎ツモ。16000オール」

竜華「」

竜華「……ぁ……そ、そんな……」ボロボロ

淡「ふふ」

淡「言ったでしょ? あなたの期待をぶち壊すって」

竜華「……………………」ボーゼン

淡「でもよかったね。今の無様な命乞いの甲斐あって、まだ箱は割れてないよ。
まだ勝負はついてない。チャンスがあるんだよ」

竜華「つ、つづ、き……?」

淡「そうだよ。まだ私の親番なんだから。それに、忘れてるかもしれないけど、まだ
前半戦の東場なんだよ?」

竜華「」

淡「まだ私の親番が三回ある。なんとか逆転できるように頑張りなよ」ニコ

竜華「」

淡「でも……もし今日勝ち進んじゃったら、また私と決勝で戦うことになるね。そのときは
よろしくね、千里山さん」

そして決勝で咲さんに似たようなことをされてお漏らししちゃう淡ちゃんなのであった…

咲「麻雀って楽しいよね!」

竜華「い、嫌や……も、もう打ちとうない……」ガクガク

淡「そんなこと言わないで。ほら、一緒に楽しもうよ」

竜華「あ、あぁああぁ……だ、誰か……助け……と、怜ぃ……」ガクガク

淡「あはははははは」


淡「ほんと、麻雀って楽しいよね」ニッコリ


槓!

これ以上どうやればいいのか分かんなくなったので、この辺で終わっときます
誰か続き書いてください。俺も読みたい

全種類の役満を淡ちゃんに振り込んでしまう竜華さんはまだですか?

淡ってこんな鬼畜な性格だったっけ?

>>219
そもそもまだ台詞が
「へー」
「まったくもって」
「おかえりテルー」
くらいしかない

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