律子「徹夜7日目のプロデューサー殿」(60)

P「……」カリカリカリカリカリカリカリカリ

律子「おはようございまーす」

P「……」カリカリカリカリカリカリカリカリ

律子「あ、プロデューサー殿、徹夜ですか? 体に悪いですよ?」

P「ああ、サラブレッドだ。旧体制に火をつけると騒ぎ出すからな」

律子「……はい?」

P「律子も右から来る電灯には愛情表現を忘れるなよ?」

P「それじゃ」

P「……」カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ

律子「ぷ、プロデューサー、殿?」ガクガクブルブル

小鳥「おはようございます」

律子「こ、小鳥さぁん!」

小鳥「ピヨっ!?」

小鳥「そんなに慌ててどうしたんです?」

律子「プロデューサー殿が、プロデューサー殿がぁ……!」ウルウル

小鳥「プロデューサーさんが?」

P「小鳥さん」

小鳥「あ、おはようございます」

P「辞書の集団が根負けしてたので交通整備しておきましたよ」

P「キーボードの端まで歩いて行ったのであとで見てください」

小鳥「」

律子「プロデューサー殿は一体どうしちゃったんですか……?」


高木「むう、あれが噂に聞く『不眠不休』……」


律子「知っているんですか社長!」


不眠不休―― その源流は遥か古代に遡る。人類が誕生した古来より畏怖と尊敬の対象であった不老不死。その恐ろしさ美しさにあやかって多くの者が不眠不休という偉業に挑戦してきた。かの皇帝ナポレオンも不眠不休という説があるが、学者の間でも意見が別れている。


小鳥「つまりどういうことです!」


高木「言ってしまえば彼の頑張りすぎだ! いいかげん休ませなければ!」

律子「いったい何日眠ってないんですかあの人は……」

小鳥「とにかく、さっさと休ませましょう……」

小鳥「ってあれ? プロデューサーさんがいない……」


高木「い、いかん! いまの彼はなにをしでかすか分からんぞ!」

春香「あ、プロデューサーさん」

P「春香?」


P「う、うわぁぁぁぁ!!!」


春香「ど、どうしたんですか?」

P「く、来るな! 鳥人間め! また俺を閉じ込めに来たのか!」

春香「え? え?」

P「赤信号は嫌だぁぁぁぁ!!」ペシッペシッ

春香「い、痛い! 痛いです! ネクタイで叩かないで!」

P「うわぁぁぁぁぁ!!」ダダダダダ

春香「ああっ! どこ行くんですか!」

律子「は、春香! プロデューサー殿を見なかった?」

春香「あ、あっちの方へ」

律子「ありがとう!」ダッ

春香「なにがどうしちゃったんですか……?」

ごめん
ゆめにっきは関係ないんだ

P「千早! 助けてくれ!」

千早「どうしたんです?」

P「鳥人間が見解を大きくしたんだ! このままじゃ柑橘類が!」

千早「??」

P「ああ千早! お前も背中が二つになってる!」

千早「おいコラ」ゴスッ

律子「プロデューサー殿ぉ!」

律子「ち、千早! プロデューサー殿をいじめないで! 彼はいま錯乱してるの!」

千早「え? 」ゲシッ

千早「そうだったんですか?」バキッ

律子「逃げる前に回収しないと……!」

P「うわあああああ!!」

千早「あ」

律子「ああ! 待ってくださいプロデューサー殿!」

響「あ、プロデューサー。ランニングしてるのか? 偉いぞ!」

P「あ、響……」

イヌ美「わんわんお」

P「イヌ美もいるのか……」

響「ランニングにしては随分慌ててたけど、どうしたの?」

P「あ、ああ、実は……」

イヌ美『右目からイヤホンが凝固してるぞ』

P「ひっ!?」ビクゥ

響「?」

イヌ美『金属製の手袋が通報を隠したから、もうお前は手首を増やせないな』

P「あ、あああ、ああ……」

響「プロデューサー? なんだか様子が変じゃないか?」

イヌ美『方位磁石が風を作ってる内に四角を蒸発できるか?』

P「あああああ!! 電気カマキリの靴磨きにはなりたくなぁぁぁぁい!!」

P「ああ、ああああ、うあああああ!!!」

響「ひぃぃ!?」



律子「ああ、見失った!」


P「うう、あああ……」

P「このままじゃ鉛筆がコンセントを枯らしてしまう……」

貴音「あなた様? なにを呟いているのです?」

P「た、貴音!」

P「頼む! 日の光を返してくれ!」

貴音「えっ///」

P「麦畑が実るまでには間に合わせるから!」

貴音「そ、そんな急に申されましても///」

P「このままじゃ俺はどうにかなってしまいそうだ……」

貴音「わ、わかりました」モジモジ

貴音「そこまでも申されるのであれば、わたくしも心を決めます」


貴音「あなた様の、伴侶となりましょう……///」ギュ


貴音「……あなた様」

律子「……結局、彼はそのまま何処かへ消えてしまった」


律子「同時期に消えた貴音との噂を最近耳にするけど、いまとなっては真相はわからない……」


律子「それ以上に世間を騒がせているのは、もうひと月も形を変えない満月の方……」


律子「二人ともどこへいってしまったの?」


おわり

ホントすいませんでした

P「という夢を見たんだ」



律子「……」ギュ

P「律子?」

律子「プロデューサーは、きっと疲れてるんですよ」

律子「お願いですから、休んで下さい」

P「でもなぁ、この企画書仕上げたいし……」

律子「……」ギュウウ

P「い、痛い! 分かった、分かったから!」


翌日

P「結局、休むことになってしまった」

P「うーん。アイドルのみんなが頑張ってるのに」

P「プロデューサーが休んだりしていいものなのだろうか」

P(……とりあえずみんなの予定だけでも確認しておこう)

P「あ、律子のやつ今日休みになってる」



P「プロデューサーが揃って休むのは不味いよなぁ……」

765プロ

P「おはようございまーす」

春香「あれ? 今日は休みって聞いたんですけど……」

P「いやぁ、みんなの事を思ったらとても休んでなんかいられなくて」

春香「プロデュサーさん……」

P「春香……」


春香「ちゃんと休まないとダメですよ!」


P「えっ?」

春香「律子さんから聞きました! 変な夢を見たんですよね?」

春香「疲れてる証拠です! ただでさえ働きすぎなんですから」

P「夢くらいで大げさな」

春香「そんな事ありません! ほらソファーを使って」グイグイ

P「お、押すな押すな……」

春香「今日は私たちでなんとかしますから」

P「うーん……」


数時間後

P「んあ!」

あずさ「おはようございます。プロデューサー」

P「……おはよう? もしかして俺寝てました?」

あずさ「はい~」ナデナデ

P「あずささんの膝で?」

あずさ「はい~」ナデナデ

P「なんか、スイマセン……」

あずさ「良いんですよ」

あずさ「日頃から働きづめなんです」



あずさ「たまには、ゆっくり……」


P(あずささんの膝枕は素晴らしいな)

P(まるでこの世の物とは思えない心地よさだ)


雪歩「プロデューサー? お茶をどうぞ」

P「ありがとうな」

雪歩「隣、失礼しますね」ストン

P「お?」

雪歩「?」

P「雪歩とゆっくりお茶するのって、珍しい気がする」

雪歩「そうですか? でも、今日はゆっくりできますね」

P「そうだな、こういうのも悪くない」

雪歩「ずっとこうしていたいですね……」


雪歩「ずっと……このままで……」

P「色んな奴があつまってちょっとしたお茶会になってしまった」

P「休むように言われたとしても、これ以上仕事場でくつろぐのも問題だよな」

P「そろそろ書類をば……」

小鳥「あ、その書類ならもう終わりましたよ?」

P「ホントですか? いやぁなんだかすいません」

小鳥「気にしないで下さい」

小鳥「プロデューサーさんはいつも頑張ってるんだから、たまには役に立たせてください」

P「ありがとうございます」

P「えーと、じゃあこっちの書類は」

小鳥「それも終わらせてありますよ」

P「え?」

P「じゃ、じゃあこれは……」

小鳥「それもです」

P「こ、これは」

小鳥「やっておきました」ニコ

P「……」

P(俺の案件なんだけど……)

伊織「ねぇ、書類なんて持ってどうしたの……?」ヌッ

P「い、伊織か。後ろから声を掛けないでくれ」

P「びっくりするだろ」

伊織「ねぇ、今日は休みだったんじゃないの?」

伊織「書類なんて持って、仕事でもする気なの……?」

P「伊織?」

伊織「ダメよ、仕事をしすぎると人は定規になってしまうの」

P「は、はあ?」

やよい「そうですよ、だからプロデューサーは仕事をしちゃダメなんです」

やよい「ずーっと休んでないとダメなんです」

P「やよいまで何を……」

美希「休んで」

亜美「休まないと」

響「休まないの?」

P「お、お前等までどうしてしまったんだ!?」

P「ちょ、ちょっと休憩に……」

ガチャ

貴音「あなた様? どこへ行こうというのです?」

P「そりゃあ、休憩に……」

真「嘘はダメですよ? また外回りに行く気なんですね?」

真美「兄ちゃんは油断するとすぐ働こうとするんだから……」

律子「ほんと、ダメな人……」

P「り、律子!」

律子「ダメじゃないですかプロデューサー殿……」

律子「黙って出て行っちゃうようなプロデューサーはちゃぁんと繋いでおかないと」ジャラ……

P「や、やめろ! やめてくれ!」

P「俺を外に出してくれー!」

P「俺に仕事をさせてくれー!」

P「閉じこめられるのはいやだああああ!!!」

P「という夢をみたんだ」

律子「……それが何か?」カリカリカリカリカリ

P「えっ?」

律子「そんな作り話したところで、休みなんてもらえませんよ?」カリカリカリカリカリ

P「別にそんなつもりで言ったつもりは……」

律子「心底どうでもいいです」カリカリカリカリカリ

律子「それよりほら、プロデューサー『殿』の仕事が遅い所為で」クイッ

P「?」チラッ

P「う、うわあ!? なんだこの書類の山は!」

律子「自業自得でしょう? これは徹夜必至ですね」カリカリカリカリカリ

律子「そうですね、軽くみても……」カリカリカリカリカリ



律子「7日は徹夜しないとダメですね」




おわり

即興って難しい
拙くて申し訳ない


関係無いけどお前ゆめにっき好きだろwww

>>55
ゆめにっきもLSDも怖いからやってない

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