咲「い、良い加減……つ、付き合お?」 和「……!」(181)

和「い……い、いきなり、ど、ど……」

咲「全国大会も終わったしさ。しばらくゆっくりとした時間過ごせるから、良いかなって」

和「つ、つ、付き、付き、付き合」

咲「うん。付き合お?」ニコッ

和「!」

咲「ね?」

和「え、えぇっと……そ、それはつまり、その……」

咲「私、和ちゃんの事、好きだよ」

和「!」

和「・・・」 ドピュッ

和「え、あ、い、あばんじゃsんxkjなskんあs」

咲「の、和ちゃん?」

和「あhんjkさんぁんぁんxjさんx」クラクラ

咲(い、いきなりこんな事言っちゃって、びっくりさせちゃったかな……)

和「rhfれfんjskjfんskんjfwsckんさkんcsjcんk」クラクラ

咲(そ、それとも……もしかして、他に……)シュン

和「!」パッ

咲「ご、ごめんね、いきなりこんな事言っちゃって」

和「あ、いえ……(いけません、しっかり意識を保たなきゃ……!)」

咲「勝手に一方的に……。和ちゃんだって、他に好」

和「いませんよ!」キリッ

咲「!」


和「私だって、咲さんの事が好きですよ! 大好きですよ!」


咲「……!」

照「あ?(半ギレ)」

咲「……」

和「あっ……(思わず、本音も本音を思いっ切り……)」

咲「……」

和「あ、あの、すみません……」カァッ

咲「う……」

和「……」

咲「う、嬉しい」

和「!」

咲「嬉しいよ、和ちゃん!」手ギュッ

和「……」カァッ

咲「ほ、本当に嬉しいよ……」ホロッ

和「……」

和「・・・・・・」ボロンッ

咲「ぜ、全国大会が終わって、告白しようって心に決めて……」

和「……」

咲「いつも一緒にいて、いつも二人で頑張ってこれたから、気持が抑え切れなくなっちゃって……」

和「……」

咲「で、でも、も、もしかしたら、両想いじゃない可能性もあるかもしれないって考えたら……」グスッ

和「……」

咲「ずっと眠れない日が続いてたけど……」グスッ

和「……」

咲「ほ、本当に、良かったよ」ポロッ

和「……全く」スッ

咲「……」

和「なんて無意味な心配してるんですか」ポンポン

咲「……!」

和「私が咲さんを好きじゃないなんて事、あるわけないじゃないですか」ポンポン

咲「……」グスッ グスッ

咲「……」

和「……」

咲「……」

和「……」

咲「こ、恋人同士になったのは良いんだけどさ……」

和「は、はい」

咲「な、なにをすれば良いのかな……?」

和「た、確かに、こうしてただ部室の椅子に並んで座っていたのでは、今までと変わりませんね」

咲「な、なにか、恋人同士っぽい事しよっか」

和「えっ……」ドキッ

咲「の、和ちゃんはさ、なにがしたい?」

和「えぇっ……そ、そんな、いきなり聞かれても……(抱き合う、キス、自主規制、自主規制、自主規制、自主規制……)お、思い浮かびませんよ」ドキドキ

咲「そ、そうだよね、ごめん、ごめん。……じゃあ……」

和「じゃ、じゃあ……?」ドキドキ

咲「手、つなごっか」

和「・・・・ ピュルッ

咲「手、出して?」

和「あっ……(こ、このままじゃ……)」

咲「和ちゃん?」

和「ちょ、ちょっと待って下さい……(汗がすごくて……)」フキフキ

咲「あ……あはは。私も汗すごいや(き、緊張で……)」フキフキ

和「ふぅ。……い、良いですよ」スッ

咲「う、うん! 私も」スッ


咲・和「「……」」カシッ


ギュッ


咲「!」

和「!」

咲「……」カァッ

和「……」カァッ

咲「……」ギュッ

和「……」ギュッ

咲「……」ドキドキドキドキ

和「……」ドキドキドキドキ

和「・・・・・」クンカクンカ

咲「……」ギュッ

和「……」ギュッ

咲「な、なんか……不思議だね」

和「ふ、不思議ですか?」

咲「うん」

和「な、なにがでしょうか……?」

咲「ただ、手をつないでるだけなのにさ」

和「……」

咲「触れ合ってるのは、体のうちに、ほんのごく一部なのにさ」

和「……」

咲「しかも、普段一番色んなものに触れる、手っていう部分なのにさ」

和「……」

咲「大好きな人とだと、こんなにドキドキして嬉しいんだね」ニコッ

和「!」

和「は……はい!」カァッ ////

ってあれ
手つなぐくらい本編でもしてたっけか

咲「……」ドキドキ

和「……」ドキドキ

咲「和ちゃんは、次、なにがしたい?」

和「わ、私ですか?」

咲「うん。最初は私のしたい事をしたからさ」

和「そ、そうですか。では……」

和(咲さんとしたい事と言ったら……抱き合う、キス、自主規制、自主規制、自主規制、自主規制……)

和(ダ、ダメです!)ブンブン

咲「?」

和(ここは、もっと控え目に……)

咲「なにかある?」ニコッ

和「!」ドキッ

和「も、もっと」

咲「うん?」

和「も、もっとくっついて良いですか?」

咲「そうだね。じゃあ、この間の座布団取っちゃおう」バッ

和「……」

咲「もうちょっと近く寄るね」スッ

和「!」ドキッ

咲「……」ススッ

和「……」ドキドキ

咲「こ、これくらいで良いかな?」ピタッ

和「あっ……(顔が……近い……!)」カァッ

咲(顔すっごく近くて、さ、さすがに照れるよ)カァッ

和「でも、も、もうちょっとですね」

咲「……も、もうちょっと?」

和「はい。では、私から」スッ

和「……」ススッ

和「……」ピトッ

咲「! (い、いよいよ近い……!)」カァッ ////

和「……(も、もう、むやみに顔を動かせません……)」カァッ ////

和「……」

和「う、腕が邪魔なので、お互いに、腰に回しませんか?」

咲「こ、腰に?」

和「はい。こうして……」スッ ギュッ

咲「う、うん」スッ ギュッ

咲「……」

和「……」

咲「なんか不思議だね」

和「こ、今度はなにですか……?」

咲「さっきまでは、ちょっとでも和ちゃんと体がふれあうと、ドキドキして仕方無かったけど……」

和「……」

咲「いざこうして、思いっ切りくっついちゃうと……」

和「……」

咲「逆にすっごく落ち着くね。心の底から癒されるというか……」ムギュッ

和「!」

和「い、言われてみれば……」

咲「ずーっとこうしてたいな」ムギュッ

和「……!」カァッ

咲(和ちゃん、すっごく柔らかくて、本当にこうやってくっついてると癒されるなー……)ギューッ

和(咲さん、可愛い表情ー……)

咲(なんかもう、癒され過ぎて……)ギューッ

和(子どもみたいで可愛い……)

咲「ねぇ、和ちゃん」パッ

和「は、はい?」

咲「ごめんね。変なお願いなんだけどさ……」

和「……?」

咲「あ、甘えて良い?」テレッ

和「甘える?」

咲「うん」

和「甘えるっていうは……」

咲「こうやって、思いっ切りくっつくから……」ギュッ

和「んっ……」

咲「その……なでなでしてくれたら嬉しいな、なんちゃって。えへへ」テレテレ

和「……」

咲(さ、さすがに恥ずかしいお願いだったかな……)

和「……」スッ

咲「……!」

和「……」ナデナデ

咲「! わ~い……!」ギュギューッ

咲「んー……」ムギュー

和「……」ナデナデ

咲「んー……」ムギュー

和「……」ナデナデ

咲「和ちゃん」

和「はい?」ナデナデ

咲「大好きだよ」

和「! わ、わかってますよ!」ナデナデナデナデ

和「世界で一番、大好きだよ」ギュッ

和「!」カァッ

和「……」ナデナデナデナデナデ

和「……」ナデナデ

咲(このままずっといたいなぁー……)

和「……」ナデナデ

咲(このままずーーーーーっと……)

和「……」ピタッ

咲「……? (あれ……?)」

和「そろそろ、代わってください」

咲「か、代わる?」

和「わ、私にも、同じ事してください」テレッ

咲「!」

咲「そっか、そっか。ごめんね」スッ

咲「じゃあ、ここにくっついて……あ」

和「……?」

咲「ごめんね。和ちゃんと違って私……」

和「?」

咲「あ、頭を埋められるふかふかの枕は無いけど……」シュン

和「……」ジーッ

和「……」ツルペターン

和「……」

和「……良いですよ」スッ

咲「!」

和「……」ピトッ

咲「んっ……」

和「これはこれで、すごく良いですよ(あぁぁぁぁぁぁ咲さんの胸……!)」ムニムニ

咲「そ、そっか。良かったよ」

和「で、ではお願いします(どっちに集中すれば良いのやら……)」ムニムニ

咲「うん。よしよし、和ちゃん」ナデナデ ナデナデ

和「!」

和「……」ポケーッ

たまんねーギンギン

咲「よーしよし」ナデナデ

和「んっ……(こ、これは……)」ムギュー

咲「よしよし。和や~。……なんちゃってね。えへへ」ナデナデ

和(こ、こんなに良いものだったとは……)ムギュー

咲「おっと、和さん。抱きついてくる力がどんどん強くなっておりますぞ」ナデナデ

和「あ、す、すいません」パッ

咲「ううん。良いよ」ナデナデ

和「……」カァッ

咲「……」ナデナデ

和「……」ムギュー

咲「……」ナデナデ

和「さ、咲さん」

咲「? どうしたの?」

>>56
和ちゃん大事なとこ自分で言っちゃったの?

和「わ、私、咲さんの事……」

咲「うん?」

和「宇宙で一番大好きですから!」

咲「!」

咲「……」カァッ

和「う、宇宙ですよ……!」ムギューッ

咲「おっと、上をいかれちゃったよー」ナデナデナデナデ

和「……」カァッ

>>74
ごめん、間違えた……

咲「ふぅ」

和「ふぅ」

咲「こんなに暑いのに、あんなにくっついちゃって……えへへ」

和「お互いもう、汗でびっしょりですね」

咲「……」チラッ

和「……」チラッ

咲「な、なんか、どこ触ってないと寂しいから……」スッ

和「て、手はつないでましょうか」スッ

咲・和「……」ギュッ

咲・和「……」カァッ

咲「んー……」

和「?」

咲「なんかちょっと悔しいなー……」

和「く、悔しい?」

咲「うん」

和「く、悔しいというのは……?」

咲「だって、和ちゃんが宇宙で一番なんていうからさ」

和「なんだ、そんな事ですか……」

咲「私の方が、和ちゃんの事好きなのに」

和「!」

和「そ、そんな事ありませんよ!」

咲「ううん。私の方が好きだよ」フフン

和「私の方が、咲さんの事が好きです!」キリッ

咲「私の方が!」キリッ

咲「……」ジーッ

和「……」ジーッ

咲「……」カァッ

和「……」カァッ

咲「じゃ、じゃあ……」

和「じゃあ……?」

咲「私は、ノドカーで一番、和ちゃんが好きだよ!」

和「……の、ノドカー?」

咲「うん。私が今決めた、宇宙より外にある、宇宙より大きい空間だよ!」

和「!」

和「じゃあ私は、サキーで一番、咲さんが好きです!」

咲「さ、サキー?」

和「ノドカーの更に外にある、ノドカーより大きな空間ですよ!」

咲・和「……」ジーッ

咲・和「ぷはっ」

咲「……こ、こういうの、なんていうか知ってる?」

和「な、なんですか?」

咲「バカップルっていうんだよ」

和「確かに……馬鹿ですね……」

ほむまどには劣るがいい百合ップルだ

咲「あ。お外、暗くなってきてるね」

和「あ、本当ですね」

咲「そろそろ帰ろっか」

和「は、はい」

咲「……」スッ

和「……」スッ



咲「用意出来た?」

和「はい」

咲「じゃあ、行こっか」

和「はい」


キッ バタンッ

――帰り道――

咲「……」トコトコ

和「……」トコトコ

咲「……」

和「あ、あの……」

咲「うん、良いよ」ニコッ

和「え……? ま、まだなにも……」

咲「手だよね? つなご!」

和「あっ……」

咲「……」スッ

和「……」スッ

咲・和「……」ギュッ

咲「……」トコトコ

和「……」トコトコ

咲「……」トコトコ

和「……」トコトコ


咲・和「ふぅ」ドキドキ


咲「な、なんか手はもう散々つないだはずのに……」ドキドキ

和「な、なんか違いますよね……」ドキドキ

咲「歩きながらだと……」ドキドキ

和「本当に恋人同士のような感じで……」ドキドキ

咲「のようなって、私達はちゃんとした恋人同士だよ!」ドキドキ

和「まぁ、そうなんですけど……」ドキドキ

咲・和「……」ドキドキドキドキ

咲「なんか、本当に緊張しちゃうから……」

和「しちゃうから……?」

咲「なにか面白い事しながら歩こっか」

和「面白い事ですか……?」

咲「うん! モノマネ合戦」

和「も、モノマネ合戦……?」

咲「まず、私から行くよ」

和「は、はい」

咲「……」コホン

咲「モノマネ・和ちゃん」コホン

和「……」


咲「そうなんだ、じゃあ私、生徒会行くね」声マネ


和「……」ジトーッ

咲「なんちゃって。えへへ」ポリポリ

和「じゃあ次、私行きますね」

咲「お? 良いよー」

和「……」コホン

和「では行きます。モノマネ・saki」

咲「……」ワクワク


和「強くなりたくば喰らえ!!」声マネ


咲「……」ジトーッ

和「……」ドヤッ

咲「そ、それ、sakiじゃなくてbakiやろ!」ペシッ

和「……」

咲「しかもお父さんの言葉やしー……」

和「あかん、あかん」

咲・和「……」


咲・和「……」ジーッ

咲・和「ぷはっ」


咲「私達、本当にバカップルだね」

和「大バカップルですね」

――帰路が分かれる所――

咲「ふぅ。ここでお別れだね」

和「は、はい」

咲「……」

和「……」

咲「帰りには、手、離さなきゃね。えへへ」

和「そ、そうですね」

咲「……」

和「……」

咲・和(離せない……)

咲「……」

和「……」

咲「じゃあ、せーので放そっか」

和「わかりました」

咲「せー……」

和「の!」

咲「……」

和「……」

咲・和(は、離せない……)

咲「うーん……」

和「どうしますか……」

咲「まぁ、単に離せば良いんだけなんだけどね……」

和「そ、そうですけど……今の私達には、なぜかそんな事が難しいんですね……」

咲・和「……」カァッ ////


咲「じゃ、じゃあさ」

和「?」

咲「引いてダメならさ」

和「ひ、引いてダメなら……?」

咲「いっその事……」スッ

和「!」

咲「思いっ切り抱き合っちゃおうよ!」ギュッ

和「……!」

和「んっ……」

咲「ほら、和ちゃんもだよ!」ギューッ

和「は、はい……!(しっかり前面と前面で思いっ切り抱き合うのは、初めて……)」ギュッ

咲「……」ギューッ

和「……」ギューッ

咲「よし。これで、手はほどけてるから……」

和「このまま体を離せば……」

咲「……」ギューッ

和「……」ギューッ

咲「体を……」

和「離せば……」

咲「……」ギューッ

和「……」ギューッ

咲「……」ギューッ

和「……」ギューッ

咲・和「……」ギューッ


咲「じゃ、じゃあ、せーので」

和「いや、多分それでは……」

咲「ダメだよね……」ギューッ

和「そうですね」ギューッ

咲「このままじゃ帰れないね」ギューッ

和「そうですね」ギューッ

咲「ど、どうしたら……」ギューッ

和「さっきと同じですよ」ギューッ

咲「さっきと同じ?」ギューッ

和「引いてダメなら、押してみるしかないですよ」ギューッ

和(咲さんにひかれてしまわないように、ここまで必死に自分を抑えてきましたが……)ギューッ

咲「で、でも……」ギューッ

和「はい? (……もうダメです)」ギューッ

咲「お、押すっていっても、これ以上は……」ギューッ

和「体はこれ以上くっつきませんよね (もう、自分に正直になります)」ギューッ

咲「う、うん。そうだよね」ギューッ

和「だから……」スッ

咲「! (和ちゃんの顔が……目の前に……!)」

和「……」スッ

咲「……!」


和「……」チュッ

咲「!」


和「……」チューッ

咲「んっ……」

パッ
和「ふぅ」ドキドキドキドキ

咲「の、和ちゃん!」ドキドキドキドキ

和「どうしました?」ツン

咲「あ、なにその顔~! なにもおかしな事はしてませんよ、みたいな!」

和「だってしてないですもん」ツン

咲「さ、さすがにいきなりキ、キスは……」

和「恋人同士なら普通ですよ?」ツン

咲「あ、そ、それもそっか……」


咲・和「……」ジーッ

咲・和「……」ボンッ


咲(でもさすがに、キスは恥ずかしいよ~……!)カァッ ////

和(もう咲さんの顔、しっかり見れません……!)カァッ ////

咲「な、なんだかんだ、体は離れたね」カァッ

和「ま、まぁ初めから、完全に私達のさじ加減でしたけどね」カァッ

咲「……」テレテレ

和「……」テレテレ

咲(や、やっぱりキスってすごいんだな……)テレテレ

和(あれだけ部室で色々したのに、破壊力が全然違いますね……)テレテレ

咲「……」チラッ

和「……」チラッ

咲「あっ……」カァッ

和「あっ……」カァッ

咲(もう顔が見れない所か……)ドキドキドキドキ

和(一瞬目が合っただけでも、鼓動がすごい……!)ドキドキドキドキ

咲(あれ、でも……)ドキドキ

和(恥かしくて仕方ないけど……)ドキドキ

咲(なんか……)ドキドキ

和「……」ドキドキ

咲「……」ドキドキ

和「……」ドキドキ


咲・和「あ、あの……」


咲・和「!」


咲・和「あっ……」

咲「の、和ちゃんから良いよ」
和「いえいえ、咲さんからで良いです」

咲「……」

和「……」

咲「……って言っても、多分」

和「……」

咲「言おうとしてた事、同じだよね」

和「!」

咲「さっきは和ちゃんから積極的に来てくれたから、今度は私が言うよ」

和「……」


咲「もう一回、キスしよ!」ニコッ


和「!」ドキドキドキドキ

咲「じゃあ、しよっか」

和「は、はい (さっきは勢いでやってしまいましたが……)」

咲「えぇーっとじゃあ……」

和(改めてするとなると、緊張して……)

咲「うーん……」

和(どうしたら良いか……)アセアセ

咲「和ちゃんは、そのままじっとしててね」

和「! は、はい」

咲「……」カシッ

咲「じゃあ、いくよ」

和「は、はい……!」

咲「目を閉じてね」

和「は、はい」ギュッ

咲「……」スッ

和「……」


咲「……」チュッ

和「!」


咲「……」チューッ

和「んっ……」

パッ
咲「ふぅ」

和「はぁ……はぁ……」

咲「ダメだね。あんまりやっちゃうと……」

和「はぁ……はぁ……」

咲「本当にクセになっちゃいそうで……えへへ」

和「い、家に、帰れなくなっちゃいますね」


咲「ふぅ」

和「ふぅ」


咲「じゃあ、最後にさ」

和「さ、最後に……?」

咲「お互いに好きって言ってから別れよ!」ニコッ

和「! 良いですね」

咲「じゃあさ、どうせならさ、もう一回ちゃんと告白しあおっか」

和「良いですね。交際開始からちょうど5時間ですから、最初の記念イベントとして」時計ジーッ

咲「あ、そうなんだ……」

和「はい」

咲「よし。じゃあ、いくよ」

咲「……」スーッ

咲「私、宮永咲は、」

和「……」

咲「初めて見た時から、原村和の事は、可愛い子だなぁと思っていましたが、」

和「……」カァッ

咲「地区大会、全国大会などを経て、どんどん惹かれていき……」

和「……」


咲「今ではぞっこんです!」キリッ


和「……!」カァッ

咲「……」ニコッ

和「……」テレテレ

和「わ、私、原村和は、」

咲「……」

和「実は、かなり初期の段階から、宮永咲に本気で恋慕の情を抱いておりましたが、」

咲(そ、そうだったんだ……!)カァッ

和「地区大会、全国大会などを経て、その恋慕の情はいよいよ熾烈を極め……」

咲「……」


和「今ではもう、自分でも手をつけられないような遠大な愛に成長してしまいました!」キリッ


咲「……!」カァッ

和「何度も言いますけど、私の想いの方が、絶対に上ですからね」ニコッ

咲「……」テレテレ

咲「じゃ、じゃあ、また明日ね!」

和「は、はい!」

咲・和「……」ジーッ

咲「さ、最後に一瞬だけ……」

和「そ、そうですね。一瞬だけ……」


咲・和「……」スッ

咲・和「……」チュッ

咲・和「……」パッ


咲「また帰りたくなくなってきちゃう前に……」スタッ

和「急いで帰りましょう……!」スタッ

タッタッタッタッタッタ


――草むらの陰――

京太郎(俺はなにも見てない聞いてない、俺はなにも見てない聞いてない、俺はなにも……)プルプルプルプル

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