キリト「ほら、帰るぞヒースクリフ」ヒースクリフ「逃げ出すのか?」(10)

キリト「飲み過ぎだぞ……」

ヒースクリフ「屈服するのか? かつて否定したシステムの力に」

キリト「システムっていうか、閉店時間だけどな」

ヒースクリフ「それは、この飲み会を汚す言葉だな。私に、システムを上回る人間の意思の力を知らしめ、未来の可能性を悟らせた、我々の飲み会を」

キリト「ほら、ちゃんと歩けって」

ヒースクリフ「――立ちたまえ、キリト君!!」

キリト「おぼつかない足取りでちゃんと立ててないのはお前だヒースクリフ!!」

キリト「ほら、肩貸せって」

ヒースクリフ「それには及ばないよ」

キリト「……なぜ?」

ヒースクリフ「君と私は無償の善意などが通用する仲ではなかろう」

キリト「そうだな、わかったから。とりあえず肩貸せ」

ヒースクリフ「強情だな、ならば代償が必要だ」

キリト「いらないから。……つーかどんどん顔色悪くなってるけど大丈夫か?」

ヒースクリフ「代償は――うっぷ、おろろろろろ……」

キリト「吐いてんじゃねぇよ!」

ヒースクリフ「これは、世界の種子……」

キリト「お前の嘔吐だよ!」


ヒースクリフ「――では、私は行くよ。いつかまた会おう、キリト君」

キリト「そっちは駅と反対方向だ」

ヒースクリフ「……なぜ気付いたのか参考までに教えてもらえるかな……?」

キリト「来た道を戻るだけだからな」

ヒースクリフ「なるほど」

キリト「わかったから行くぞって、おい、どこ行く気だ!」

ヒースクリフ「ここだ」

キリト「屋台、か。締めにラーメンでも食べるのか?」

ヒースクリフ「それはいい。そうしようか」

キリト「なんで俺の提案に乗るみたいな言い方なんだよ……ていうか、お前さっき吐いてたのに大丈夫なのか……?」

店内

ヒースクリフ「…………」ズズズッ

ヒースクリフ「……これは、ラーメンじゃないな、断じて違う」

キリト「ラーメンだよ。紛うことなくしょうゆラーメンだよ。味分からないほど酔ってるのか?」

ヒースクリフ「ではその質問については、この偽ラーメンの味のぶんだけ答えよう」

キリト「きっちりスープまで飲み干しながら失礼のこと言ってんじゃねぇよ。もう食ったら帰るぞ……」

翌日

キリト「はあ……昨日は大変だった。あのあとまた吐くし」

アスナ「ははっ、団長は酒癖悪いしね」

キリト「ホントだよ、たく……」

アスナ「あ、キリト君電話鳴ってるよ」

キリト「誰だ……ってヒースクリフかよ。何の用だろ」ピッ

キリト「もしもし」

ヒースクリフ『久しいな、キリト君。もっとも私にとっては――あの飲み会のこともつい昨日のようだが』

キリト「俺にとってもつい昨日だよ安心しろ。まだ酔ってんのか?」

ヒースクリフ『そうであるとも言えるし、そうでないとも云える。今は――アルコールという成分のエコー、残像だ』

キリト「解り難く言ってるけど、それただの二日酔いだからな」

ヒースクリフ『私はね、キリト君。まだ信じているのだよ――どこか別の世界には、本当にあの城が存在するのだと――……』

キリト「寝てろ」

SAO読みなおしてたらふと思いついた。誰かこんなほのぼろ世界線書いてー

お前が、書くんだ
さあ、早く

クソワロタwww
何だこのセンスwww

嫌いじゃないわ!
脳内再生余裕でした。MOTTO MOTTO!!

原作の台詞切り貼りしただけなのにこの完成度
正直ワロタ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom