モバP「鳴かぬなら?」莉嘉「どーすんの?」 (37)

P「もう年末か。一年早いなあ」シミジミ

P「今の俺は去年の俺よりも成長してるのかなあ……」トオイメ

P「来年はもっと……」

??「Pくーん☆」

P「……」

??「Pくん?」ヒョコ

P「のわ! 近いって!」

??「だってーPくんがアタシのこと無視するからー」プー

P「ごめんごめん莉嘉。ちょっと考え事してて」

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莉嘉「担当アイドルの声も聞こえないくらい大切な考えごと?」ジト

P「いや大したことじゃない。ごめんって。どうしたの莉嘉」

莉嘉「へへー、素直に謝ったから許してあげる☆ あのね、歴史の宿題で教えてほしいところがあるんだ~」

P「ほう歴史ね」

莉嘉「そう! ほらこれなんだけどー……」ズイ

P「どれどれ……『《鳴かぬなら ○○○○○○○ ホトトギス》の空欄を埋めなさい』……ほほー」

莉嘉「わかる? わかる?」キラキラ

P(……めちゃくちゃ簡単じゃないか? つーかこれ宿題ってよりクイズじゃないか?)

莉嘉「Pくん?」

P「莉嘉……これわからないのか」

莉嘉「え? うん☆ わかんない!」ニパ

P(このかわいさだからアホでも許せてしまう自分の弱さが情けない)

莉嘉「てゆーかこれね、学校で習ったわけじゃなくてさ。知ってる人に答えと意味を教えてもらいなさいっていう」

莉嘉「コミュ力鍛える宿題らしいんだよね」

P「進んでるなあ日本の教育は(こんなんで鍛えられるのか? やっすいなコミュ力)」

P「つかそれならさ。事務所のみんなに聞いてみたら?」

莉嘉「お?」

P「まあ莉嘉なら今更コミュ力鍛える必要もないけどさ。いろんな人に聞いて回ればいろんな答えと意味が聞けるかもな」

莉嘉「あ、そっか。それもいいかも☆ じゃあ早速リサーチしてくるね!」ガタッ

P「みんなの答え、後で俺にも教えてくれ」

莉嘉「おっけー任せて! 莉嘉、出動しま~す!」タタタタ

ガチャッバタン……

P「真面目に宿題やってんだなあ……えらいぞ莉嘉」

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ガチャッバタン

莉嘉「Pくーん☆」タタタ

P「ん、莉嘉お帰り。ずいぶん時間かかってたな」

莉嘉「今日は事務所人多いみたいだから、いろんな人に聞いて回ってたよ!」

P「そかそか。じゃあみんなの答えを俺にも見せてもらおうかな」

莉嘉「いいよー☆ でも、その前にー」

P「ん?」

莉嘉「Pくん正解知ってるんでしょ? 教えてよー」

P「え」

莉嘉「かなりいろんな答えが返ってきたからさ、どれがホントなのかわかんないんだよね」ポリポリ

P(……まあ、歴史に興味ない女の子からしたら、ちゃんと知ってるほうが珍しいのか……)

P「えーと、それの正答は3種類あってな」

莉嘉「ふむふむ」

P「一つ目は《鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス》だ」

莉嘉「ふむ……えーとえーっと……あ、あったよ! あ、これお姉ちゃんの答えだ」

P「美嘉が!?」

莉嘉「さっすがアタシのお姉ちゃんだね☆ 過激な感じもお姉ちゃんらしいし」

P「ほんとにな。意外性の獣だな美嘉は」

莉嘉「ま、たぶんアタシと同じ宿題やらされたんだろうね……」

P「あ、なるほど……まあでもよく覚えてるよな」

莉嘉「次! 二つ目!」

P「《鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス》だね」

莉嘉「んーとんんーと……あ、あった! 藍子ちゃんが答えてくれたよ」

P「あ納得(知ってて答えたんだか藍子自身の気持ちなのかは謎だな)」

莉嘉「藍子ちゃんすごい! じゃあ次最後!」

P「《鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス》だな」

莉嘉「鳴かせてみせよう鳴かせてみせよう……あー、近いのならあるのに」

P「どんなの?」

莉嘉「《鳴かぬなら 鳴かせてみせます! ホトトギス》」

P「……」

P「これ……卯月だろ」

莉嘉「せいかーい☆ 卯月ちゃんらしいよねー」

P「これは答え知ってたんじゃなくて卯月の言葉なんだろうな……」

莉嘉「びっくりマークも書いてあるからね☆」

P「ところでさ」

莉嘉「なにー?」

P「他のみんなは外ればっかってことか?」

莉嘉「え? あー、うん。そういうことになるんじゃない?」

P「……その外れた答えに凄く興味があるんだが。早く聞かせてくれないか」

莉嘉「おう、おっけー☆ じゃあ読み上げるから、誰の答えなのかPくん当ててみよう!」

P「よし来た」

莉嘉「1人目! 《鳴かぬなら 鳴くまで応援☆ ホトトギス》」

P「腋!」

莉嘉「せいかい!」

P「ベリーイージーだった。しかしあの腋ときたら……心配になるぞ」

莉嘉「健気だよね~。智香ちゃんに応援されたらきっと鳴くよねホトトギス」

P「その状況になったら本気でやりそうだからな彼女は」

莉嘉「一問目ちょい簡単すぎたかな~。次いくね」

P「こい」

莉嘉「2人目! 《鳴かぬなら 覚悟決めえよ ホトトギス》」

P「……」

莉嘉「アタシじゃ迫力出ないけど、凄いドス利かせて答えてくれたよ」

P「……巴ね」

莉嘉「せいかーい! 巴ちゃんのあの迫力がほしい!」

P「これはやっぱりあれか? ホトトギスさん逃げて! って言うべき状況なんだろうな」

莉嘉「つーかさ、そもそも素直に鳴けばいいんじゃん」

P「……お前、意外にドライだな」

莉嘉「さ、次いこっか」

P「よし」

莉嘉「3人目! 《鳴かぬなら!! ボンバー炸裂!!!! ホトトギス!!!》」

P「」

莉嘉「《鳴かぬなら!! ボンバー炸裂!!!! ホトトギス!!!》」

P「いや」

莉嘉「ボンバー炸裂!!!!」

P「わかったから! 茜!」

莉嘉「せいかーい! まあ茜ちゃんしかいないよねー」

P「これは具体的には何をするんだろうな」

莉嘉「闘魂注入的ななんかじゃない?」

P「ホトトギスの受難は続くな」

莉嘉「はじめから素直に鳴いとけばいいんじゃん」

P「……お前ホトトギスに敵意持ってないか?」

莉嘉「次!」

P「おう」

莉嘉「4人目! 《鳴かぬなら おなかすいたん? ホトトギス》」

P「いきなりめっちゃユルくなった」

莉嘉「《おなかすいたん》は疑問形みたいだね~」

P「これは……いきなりレベル上がったな」

莉嘉「今までが簡単すぎただけかも」

P「その説はかなり濃厚だな。……これ、かなり適当な感じだよな。《鳴かぬなら》からちゃんと繋がってないし」

莉嘉「《鳴かないなら、お腹すいてんの? ホトトギスぅ》って意味だって本人言ってた」

P「意味まで適当か。おなかすいたん……あ、ああそうか。周子だ!」

莉嘉「お、せいかーい! ちょっとムズいかと思ったけど、よくわかったね~!」

P「あいつよく言うしな。「おなかすいたーん」って」

莉嘉「かわいいよね~あれ。莉嘉もたまにマネするよ」

P「ホトトギス心配されてるじゃないか。ちょっとほっこりした」

莉嘉「次いこう!」

P「うす」

莉嘉「5人目! 《鳴かぬなら 人形と同じ ホトトギス》」

P「ちょっと」

莉嘉「《鳴かぬなら 人形と同じ ホトトギス》」

P「怖いから」

莉嘉「《鳴かないホトトギスなんて、そんなの、人形と同じじゃない……》っていう意味みたい……」

P「泰葉……どうして……」

莉嘉「せいかい……Pくん、もっと泰葉ちゃんを見てあげてよ」

P「ああ……」

莉嘉「次いくね」

P「是非……」

莉嘉「6人目! 《鳴かぬなら わきわきしちゃえ ホトトギス》」ワキワキ

P「ウフ」

莉嘉「《鳴かぬなら わきわきしちゃえ ホトトギス》」ワキワキ

P「フフフ」

莉嘉「《わきわきしてやればさぞ良い声で鳴くんだろうなあホトトギスさんよおフヒ》そんな意味を込めてみた、と本人談」

P「筋金入りのヒヒオヤジだな奴は。つかホトトギスにも胸はあるのか……?」

莉嘉「鳩ならわかるんだけどね~」

莉嘉「まあでも、あるかもわからない胸をわきわきしてでもホトトギスを鳴かせようとしてると思うとさ」

P「……」

莉嘉「……」

莉嘉「あ、あれ。ちょっとしんみりしちゃった~。次いこう!」

P「だな」

莉嘉「7人目! 《鳴かぬなら ひっかいてやる ホトトギス》」

P「バイオレンス!」

莉嘉「わかった~?」

P「美玲な」

莉嘉「せいかい! 簡単かー」

P「あいつのことだ。ひっかこうとするもひらりとかわされて逆にくちばしでケンケンされて涙目になる姿まで目に浮かぶさ」

莉嘉「鳥のケンケンって痛いよね」

P「ジュウシマツ程度の大きさのケンケンでも結構痛いよな」

莉嘉「学校でにわとりにケンケンされて泣きそうになったことある!」

P「奇遇だな。俺も小学校時代にその経験あるぞ」

莉嘉「わ! Pくんとアタシ、にわとりケンケン仲間じゃん☆」キャッキャ

P「そうだな!(なんだこの連帯感。もはや美玲関係ないし)」

莉嘉「次! 次!」キャッキャ

P「次!」

莉嘉「はっちにんめー! 《鳴かぬなら にながなくです ホトトギス》」

P「ん?」

莉嘉「《鳴かぬなら にながなくです ホトトギス》って答え言っちゃってる!?」

P「いいアホっぷりだぞ莉嘉。仁奈がなくです、か……」

莉嘉「ホトトギスの気持ちになるですよ?」

P「って意味なのかね」

莉嘉「それしかなくない? 仁奈ちゃんだし」

P「いや、「泣く」ほうなのかと思って……」

莉嘉「え……」

P「《ホトトギスさん鳴きやがってくだせー。でないと仁奈は、仁奈は……びえええええええん(泣)》」

莉嘉「仁奈ちゃん……」キュン

P「掛詞ってやつだ。技巧派だなあ仁奈は。つかお前、なんで年下にまでリサーチしてるんだ?」

莉嘉「……次いこう」

P「うむ」

莉嘉「9人目! 《鳴かぬなら 笑わせたるわ ホトトギス》」

P「!」

莉嘉「《鳴かぬなら 笑わせたるわ ホトトギス》」

P「随分男前じゃないか。笑美だよな」

莉嘉「すごーいせいかーい☆ 芸人魂を感じるよね~」

P「アイドルなんだがな。でもほんとに魂を感じるよ。かっこいいなこれは」

莉嘉「……」

莉嘉「合同LIVEとかやってると、アタシのファンじゃない人もいっぱいいるから」

P「だな」

莉嘉「そういう人たち、みんなファンにはできなくても……少しでも楽しんで帰ってもらえたらいいな~って思ってる」

莉嘉「そういう気持ちと同じなのかな? 違う? Pくん」

P「そうだな。それに近いと思う。莉嘉もかっこいいな」ナデナデ

莉嘉「♪」

P「……」ナデリナデリ

莉嘉「~♪」

P「次、行こうぜ?」

莉嘉「じゃあ10人目! 《鳴かぬなら キスして鳴かそ ホトトギス》」

P「ウフ」

莉嘉「《鳴かぬなら キスして鳴かそ ホトトギス》」

P「フフ」

莉嘉「なんかちょっとえっちいよね……本人の言い方も甘甘だったけど、莉嘉にはあの雰囲気はまだちょっと出せないかな~」

P「キス魔の奏さん」

莉嘉「せいかーい。これも簡単だよね」

P「ヒヒオヤジの時も思ったけど、もう哺乳類でなくても構わないのねあの手の人たち」

莉嘉「『そろそろアリゲーターガーとキスしてみたい』と本人談。聞いてもないけどしゃべってくれた」

P「もはや命がけ……セクシーな唇の無駄遣い」

莉嘉「Pくんアリゲーターガーって何ー?」

P「それはさかなくんに聞いてみよう」

莉嘉「さかな?」

P「次行こうや。つか次でラストにしよう。頭痛くなってきた」

莉嘉「まだ結構あるんだけどなー。まあいいや。じゃあラスト!」

P「こい!」

莉嘉「《鳴かぬなら 闇に飲まれし? コカトリス》」

P「おかしいぞ」

莉嘉「《鳴かぬなら 闇に飲まれし? コカトリス》」

P「熊本弁ではホトトギスはコカトリスって呼ぶのかなー」

莉嘉「《鳴かないなー……あ、疲れてるのかなぁ? ホトトギスさん》って意味だと莉嘉は推測したよ☆」

P「なんでコカトリスが出てきたのか」

莉嘉「蘭子ちゃんだもん。あ、答え言っちった」

P「いやわかってたわ。ホトトギス=コカトリスって事実に衝撃を受けてそれどころじゃなかったわ」

莉嘉「語呂いいよね~。《鳴かぬなら 殺してしまえ コカトリス》でも違和感全然ないよ」

P「実行難度が跳ねあがってる気がするがな……」

莉嘉「Pくんコカトリスって何ー? さかなくんに聞けばわかる?」

P「うーん、コカトリスは魚類じゃないから専門外だろうな」

莉嘉「そっかー……」

P「ま、とりあえず莉嘉。宿題終わってよかったな」

莉嘉「うん☆ Pくん手伝ってくれてありがとー」

P「いや俺は何もしてないけど。楽しかったよ」

莉嘉「他のみんなのもまた今度見せてあげるー」

P「ああうん。楽しみにしとく」

P「……」

P「みんな、結構おバカだなー……」

おしまい
最初は安価とか考えたけど、そんな時間も技量もないんだったと冷静になってやめた
結果ただの書きなぐり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月29日 (土) 10:45:36   ID: 21Gcelc9

コカトリスに大草原不可避

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